JP3610016B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等のように、給紙機構を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
小型複写機においては、給紙カセットから引き出される用紙は、縦方向に延設された給紙搬送路に急激に方向転換されて搬送されるので、厚紙やOHPシート、表面コート紙などの特殊用紙を給紙カセットに収納して使用することは困難である。このため、特殊用紙を収納可能なバイパストレイを給紙カセットとは別個に設け、このバイパストレイから画像出力部まで搬送される特殊用紙が急激に方向転換しないようにバイパス搬送路を構成したものがある。
【0003】
従来の複写機では、複写機本体の右側或いは左側に開閉自在のトレイを設け、バイパスを使用するときにのみ、これを開いて用紙を積載する構成をとっていたが、バイパスからの出力が終わると残った用紙を取り除いてトレイを閉めておくのが手間であった。
【0004】
そこで、改良品として、バイパスを本体内に収納し、所定サイズ(例えば最も使用頻度が高いA4横サイズまで)の用紙を積載したままトレイを閉じ、再度使用するまでそのままの状態にしておけるものが開発された(特開平11−322138号公報参照)。
【0005】
ここでは、トレイに積載される用紙を1枚づつ搬出する給紙ローラと、給紙ローラから搬出される用紙を転写ローラの手前で待機させるレジストローラとを複写機本体に内蔵しており、用紙を給紙ローラで搬送路を経由させてレジストローラに搬送している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記改良された複写機では、所定サイズの用紙を積載したままトレイを閉じることができるので、積載用紙の吸湿、防塵にもなるといった利点を有するものの、給紙ローラからレジストローラまでの搬送路は長く、しかも装置本体に一体として内蔵されていたので、万一この搬送路内で紙詰まりを起こした場合には、簡単に詰まった用紙を取り除くことができず、その都度サービスマンコールとなり、ジャム処理に手間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するもので、簡単に詰まった紙を取り除くことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、バイパストレイに積載される用紙を1枚づつ搬出する給紙部と、この給紙部からの用紙を転写部に連なるメインルートへ搬入するための合流点とを有する給紙機構を装置本体に内蔵した画像形成装置であって、装置本体にバイパストレイを装着した状態で、給紙部と合流点との間の用紙搬送路を装置本体外に引き出し可能に構成したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、バイパストレイに積載される用紙を1枚づつ搬出する給紙部と、この給紙部からの用紙を転写部に連なるメインルートへ搬入するための合流点とを有する給紙機構を装置本体に内蔵した画像形成装置であって、給紙部と合流点との間の用紙搬送路を、装置本体外に引き出し可能で且つ取り外し可能な本体部と、この本体部上に装置本体外で開放可能となる蓋部とを備え、本体部と蓋部との間で用紙を搬送するように構成したことを特徴とするものである。
【0009】
これらの構成によれば、給紙部と合流点との間の用紙搬送路内で紙詰まりを生じたときには、用紙搬送路が装置本体外に引き出されるので、その詰まった紙が容易に取り除かれる。
【0010】
請求項2,4記載の発明のように、用紙搬送路は、さらに装置本体から取り外し可能に構成したこととすれば、給紙部と合流点との間の用紙搬送路内で紙詰まりを生じ、この引き出された用紙搬送路の設置スペース内に紙片が取り残されたときには、用紙搬送路がさらに装置本体外に取り出されるので、その設置スペースに残された紙片が容易に取り除かれる。
【0011】
請求項3,4記載の発明のように、用紙搬送路は、装置本体から引き出し可能で且つ取り外し可能な本体部と、この本体部上に装置本体外で開放可能に載置された蓋部とを備え、本体部と蓋部との間で用紙を搬送するものであることとすれば、給紙部と合流点との間の用紙搬送路内で紙詰まりを生じたときに、用紙搬送路の本体部と蓋部とが一体として装置本体外に引き出され、装置本体外で本体部から蓋部が開放されるので、詰まった紙が容易に取り除かれる。さらに、この引き出された用紙搬送路の設置スペース内に紙片が取り残されたときには、用紙搬送路が装置本体外に取り外されてその設置スペースが開放されるので、そこに残された紙片が容易に取り除かれる。
【0012】
請求項記載の発明のように、用紙搬送路が装置本体から引き出された状態で、蓋部が開放可能であることとすれば、給紙部と合流点との間の用紙搬送路内で紙詰まりを生じたときに、用紙搬送路が装置本体外に引き出されるだけで蓋部が開放可能となるので、用紙搬送路を装置本体外に一々取り外さなくても、詰まった紙が容易に取り除かれる。
【0013】
請求項記載の発明のように、用紙搬送路に、少なくとも1対の搬送ローラを対向配備し、この搬送ローラ対で用紙を搬送方向に排出可能としたこととすれば、本体部と蓋部との間に残された用紙が搬送ローラ対間にかかっている限り、その搬送ローラ対で搬送方向に容易に排出される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る複写機の概略構成を示す模式図である。
【0015】
図1に示すように、この複写機(画像形成装置の一例)1では、複写機本体101内において、帯電部102により図中のA方向に回転する感光体ドラム103が一様に帯電され、原稿読取部104により読み取られた原稿画像に基づくレーザ走査ユニット(LSU)105からのレーザビームにより感光体ドラム103上に静電潜像が形成され、現像部106により静電潜像にトナーが付着してトナー像が形成される。
【0016】
一方、用紙が給紙機構200から感光体ドラム103に向けて搬送され、転写ローラ(転送部)108により感光体ドラム103表面のトナー像が用紙に転写される。そして、感光体ドラム103から分離された用紙は定着ローラ対109に搬送され、ここでトナー像が定着された用紙は、そのまま(或いは、図略のスイッチバック部で反転されて両面コピーされた後に)、排出ローラ対110により排出部111に排出される。なお、112はクリーニング部であり、感光体ドラム103上の残留トナー等を除去するものである。
【0017】
給紙機構200は、複写機本体101に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する給紙カセット201,202と、その上方に設けられるスタックバイパス(バイパストレイ)203とを備えてなっている。この給紙機構200には、各給紙カセット201,202から現像部106の下流側の感光体ドラム103に用紙を搬送するための縦搬送路(メインルート)204と、スタックバイパス203からの用紙のジャム処理を行うためのジャム処理ユニット(用紙搬送路)300と、ジャム処理ユニット300を経由した用紙をさらに感光体ドラム103の方向に搬送するバイパス搬送路205とが設けられているが、縦搬送路204は、複写機本体101で図中の左側に偏った位置でほぼ垂直方向に配置されており、スタックバイパス203とバイパス搬送路205とは、縦搬送路204とは反対側、つまり図中の右側から中央位置にかけてほぼ水平方向に配置されている。
【0018】
各給紙カセット201,202及びスタックバイパス203には、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ206,207,208と、用紙を1枚ずつ搬送路に送り出す(捌く)ための給紙ローラ対209,210,211とが設けられている。このうちの、給紙ローラ対211が給紙部に相当する。
【0019】
縦搬送路204には、搬送ローラ対212,213が設けられており、バイパス搬送路205は、感光体ドラム103と転写ローラ108とが対向する転写位置下方で合流している。上記配置では、給紙ローラ対211から合流点205aまでの長さを比較的長くとれるので、バイパス搬送路205は緩やかな角度でもって縦搬送路204に合流させることができる。この合流点205aの直ぐ下流には、搬送されてくる用紙を所定位置に待機させるためのレジストローラ対214が設けられている。さらに下流側は上述した通りの搬送ルートとなっている。
【0020】
図2は本複写機におけるジャム処理ユニットの全体構成を示す斜視図、図3はジャム処理ユニットをスタックバイパスに連結した状態を示す斜視図、図4はジャム処理ユニットの分解斜視図である。以下、ジャム処理ユニット300について詳述する。なお、用紙の搬送方向(図中のC方向)と平行な方向を左右方向、その直角方向(図中のD方向)と平行な方向を前後方向という。
【0021】
ジャム処理ユニット300は、図2に示すように、全体が前後に長尺をなす筺状(直方体状)に形成されており、通常時には、図3に示すように、このジャム処理ユニット300は、複写機本体101の設置スペース115内に収納されてスタックバイパス203と連結されている。そして、スタックバイパス203の給紙ローラ対211で1枚づつ搬送される用紙は、必ずこのジャム処理ユニット300を経由して、図1のバイパス搬送路205に導かれるようになっている。
【0022】
設置スペース115の底面は、ジャム処理ユニット300の全重量を支えつつ、それをスムーズに引き出し等するために、十分な強度を有する平板状のユニット支持部114として形成されており、詳しくは後述するが、ジャム処理ユニット300は、ユニット支持部114上に前後方向にスライド可能に載置されている。また、設置スペース115の天井面の高さはジャム処理ユニット300の蓋部303がそこでは開放されないように設定されている。
【0023】
そして、ジャム処理時には、複写機本体101の前カバー116を開けてジャム処理ユニット300をD方向に引き出し等することにより、ジャム処理ユニット300をスタックバイパス203及びバイパス搬送路205から容易に切り離して、複写機本体101の外部でその蓋部303を開放できるように構成されている。
【0024】
すなわち、ジャム処理ユニット300は、図4に示すように、複写機本体101から引き出し可能で且つ取り外し可能なレール部301と、レール部301上でさらに引き出し可能な本体部302と、本体部302上に複写機本体101外で図中のB方向(D方向にジャム処理ユニット300を見たときの反時計方向)に開放可能となる蓋部303とを備えている。また、本体部302と蓋部303とに、第1ローラ対304と、第2搬送ローラ対305とをそれぞれ対向配備しており(図では上ローラのみを示している)、この第1,第2搬送ローラ対304,305間で用紙をC方向に搬送可能に構成されている。第1,第2ローラ対304,305の材質、幅寸法、設置数及び設置位置は、用紙の搬送時及びジャム処理時に必要な摩擦力が得られるように決定される。
【0025】
レール部301は、それぞれ長尺板の左右両側を内側に折り返して断面C字状とした上レール306と下レール307とを互いに背面で連結して横置きした形状をなしており、下レール307の裏面後端側には突起状の係止部材308が固定されている。また、上下レール306,307の前端側には共通のストッパ部材309が固定されている。
【0026】
本体部302は、直方体状に形成されており、その裏面に上下レール306,307を案内するための、断面逆凹状のガイド板310が固定されている。ガイド板310の内側適所(図中ではその一部しか示していないが全部で4箇所)には、上レール306の左右折り返し部分よりも高さ寸法が若干低めに設定された上コロ311が横回転自在に取り付けられている。この上コロ311が上レール306の左右折り返し部分内に摺動可能に緩くはめ込れ、且つストッパ部材309で上レール306から上コロ311の摺動範囲が規制されている。これにより、本体部302は、レール部301上を脱落することなくD方向にスライドして複写機本体101外へ引き出しできる構造となっている。
【0027】
一方、複写機本体101の所定位置には、上述したようなユニット支持部114が形成されており、その表面側適所(図中ではその一部しか示していないが全部で4箇所)には、下レール307の折り返し部分よりも高さ寸法が若干低めに設定された下コロ312が横回転自在に取り付けられている。この下コロ312が下レール307の折り返し部分内に摺動可能に緩くはめ込まれ、且つストッパ部材309で下レール307から下コロ312の摺動範囲が規制されている。
【0028】
また、ユニット支持部114の表面の前端側適所には、係止部材308と係合又は係合解除が可能な、前下がりの傾斜面及びその後に連なる直立面を有する係合部材313が固定されている。係止部材308と係合部材313の高さ寸法は、ユニット支持部114上を下レール307がD方向にスライド移動するときに、係止部材308が係合部材313の直立面と当接することで両者が係合され、下レール307が持ち上げられて、この当接高さを乗り超えることで両者の係合が解除されるように設定される。
【0029】
そして、上記と逆方向にユニット支持部114上を下レール307がスライド移動するときには、係止部材308が係合部材313の傾斜面に案内されて、下レール307が徐々に持ち上げられ、上記当接高さを容易に乗り超えることができ、ジャム処理ユニット300の設置スペース115内への挿入をスムーズに行うことができる。
【0030】
これにより、レール部301は、ユニット支持部114上を図中のD方向にスライドして複写機本体101外へ引き出しでき、さらに、その位置でレール部301を本体部302及び蓋部303とともに上下レール306,307と上下コロ311,312との隙間内で、かつ、係止部材308と係合部材313との上記当接高さを超えるまで持ち上げることで、レール部301、本体部302及び蓋部303とを一体としてユニット支持部114から取り外しでき、その逆に、一旦取り外したジャム処理ユニット300をユニット支持部114に取り付けられるようになっている。
【0031】
なお、係止部材308を前下がりの傾斜面及びその後に連なる直立面で形成するとともに、係合部材313を突起状に形成することとしてもよく、或いは、係止部材308を直立面及びそれに連なる前上がりの傾斜面で形成するとともに、係合部材313を前下がりの傾斜面及びその後に連なる直立面で形成することとしてもよい。
【0032】
ここで、ジャム処理ユニット300を二段スライドさせて複写機本体101から引き出すとともに、複写機本体101外への取り外しも可能としているのは、複写機本体101内の狭隘なスペース等を考慮したものである。なお、上記引き出し及び取り外しに便利なように、本体部302の前端には、把持部302aが設けられている。
【0033】
蓋部303は、本体部302上を覆うように形成された半透明の樹脂製であり、その下面は、僅かの隙間をあけて本体部302の上面と対向させることで、両面間に用紙の搬送路303aを構成している。蓋部303を半透明としたのは、ジャム処理ユニット300を複写機本体101外に引き出した時点で、蓋部303を開放するまでもなく、紙詰まりの有無を視認できるようにしたものである。また、蓋部303の図2,3における右端側(図4における左端側)は、前後方向の回転軸314周りに回転可能に取り付けられており、これにより、蓋部303は複写機本体101外に引き出された状態で、図2,3における左端側(図4における右端側)を時計方向に回転させて開放することができるようになっている。
【0034】
蓋部303の左右両側には、前後両側壁を貫通するローラ回転軸315,316が平行に且つ回転自在に支持されている。ローラ回転軸316の後端には、プーリ317が取り付けられており、その中間には4組の第2搬送ローラ対305の上ローラが取り付けられており、さらに前端にはハンドル318が取り付けられている。一方、ローラ回転軸315の後端には、プーリ319が取り付けられており、その中間には2組の第1搬送ローラ対304の上ローラが取り付けられている。一方、本体部302の左右両側には、蓋部303の上記構造と対応するように、前後両側壁を貫通するローラ回転軸(図略)が平行に且つ回転自在に支持されており、このローラ回転軸の中間には第1,第2搬送ローラ対304,305の下ローラ(図略)が取り付けられている。
【0035】
プーリ317,319の外周には適当なピッチで歯が切ってあり、このプーリ317,319間は内周に同ピッチの歯が形成された無端環状ベルト320が巻き掛けられているので、用紙の搬送につれて第1,第2搬送ローラ対304,305は同期して回転するようになっている。また、ジャム処理時には、ハンドル318を手動で回転させると、上記と同様に、第1,第2搬送ローラ対304,305は同期して回転することとなり、これにより、ジャム処理ユニット300内にある用紙を強制的にC方向或いはその反対方向に排出することができる。したがって、用紙が第1,第2搬送ローラ対304,305のいずれか一方にかかっている限り、その用紙をジャム処理ユニット300から容易に取り除くことができる。
【0036】
本実施形態では、以下のような手順でジャム処理が行われる。
【0037】
ジャム処理ユニット300内における紙詰まりの発生及び紙詰まりの解消は、複写機本体101の適所に設けられたペーパセンサ(図略)からの出力信号を受けて、表示器(図略)にその状態が表示されることにより検知される。その場合には、最初のジャム処理操作として、ユーザは複写機本体101の前カバー116を開いてジャム処理ユニット300の前面側を開放する。すると、ジャム処理ユニット300の前面が現れるので、ハンドル318を例えば時計方向或いは反時計側に回転操作して、そこに詰まっている用紙を強制的に図中のC方向或いはその反対方向に排出する。そして、バイパス搬送路205側或いはスタックバイパス203側に排出された用紙は同側から取り除かれる。
【0038】
上記操作によっても、紙詰まりが解消されないときは、本体部302と蓋部303との間に用紙が残っていると考えられる。例えば、上記最初のジャム処理操作において、用紙を無理に引っ張ってその用紙が破れ、用紙の一部が第1,第2ローラ対304,305間に取り残されている場合である。このときには、ジャム処理ユニット300の把持部302aを把持して前方に引っ張ると、レール部301と本体部302と蓋部303とが複写機本体101から一体として引き出される。すなわち、本体部302がレール部301の上レール306上をD方向にスライド移動し、前側の上コロ311がストッパ部材309に当接すると、その位置で、本体部302の上レール306上でのスライド移動は停止する。すると、レール部301がユニット支持部114上をD方向にスライド移動し始める。そして、係止部材308と係合部材313の直立面とが当接して係合すると、その係合位置で、下レール307のユニット支持部114上でのスライド移動は停止する。したがって、ユーザの意思に反して、ジャム処理ユニット300が複写機本体101外へ脱落することが防止される。そして、蓋部303が図4中のB方向に開放されると、本体部302上に残っている用紙が取り除かれる。
【0039】
上記操作によっても、まだ紙詰まりが解消されないときは、複写機本体101の設置スペース115内に紙片が残っていることが考えられる。例えば、上記最初のジャム処理操作において、用紙を無理に引っ張ってその用紙が破れ、その紙片が設置スペース115内に取り残されている場合である。このときには、ジャム処理ユニット300の把持部302aを把持して斜め上方に持ち上げると、係止部材308と係合部材313との係合状態が解除され、さらに把持部302aでジャム処理ユニット300を手前に引くと、そのレール部301と本体部302と蓋部303とが複写機本体101から一体として取り外される。そして、ジャム処理ユニット300全体が複写機本体101から取り外され、設置スペース115内に残っている紙片が取り除かれる。
【0040】
このようにして、紙詰まりを解消した後、上記とほぼ逆の手順でジャム処理ユニット300を装置本体101内の所定位置に復旧する。すなわち、ジャム処理ユニット300の把持部302aを把持して設置スペース115内に挿入していくと、係止部材308が係合部材313の傾斜面を昇り、上記当接高さを容易に乗り超えることができる。
【0041】
さらに、把持部302aでジャム処理ユニット300を後方へ挿入すると、ジャム処理ユニット300全体が複写機本体101の設定スペース115内に収納される。そして、複写機本体101の前カバー116を閉じると、ジャム処理が完了する。
【0042】
以上のように、本実施形態によれば、給紙ローラ211とレジストローラ214との間の用紙搬送路としてのジャム処理ユニット300内で紙詰まりを生じたときに、ジャム処理ユニット300のレール部301と、本体部302と、蓋部303とが一体として複写機本体101外に引き出され、この複写機本体101外で本体部302から蓋部303が開放されるので、詰まった紙を容易に取り除くことができる。
【0043】
さらに、この引き出されたジャム処理ユニット300の設置スペース115内に紙片が取り残されたときには、ジャム処理ユニット300が複写機本体101外に取り外されて設置スペース115が開放されるので、そこに残された紙片を容易に取り除くことができる。したがって、サービスマンコールを減らして複写機1の稼働率を向上させることができる。
【0044】
なお、上記実施形態では、ジャム処理ユニット300をスタックバイパス203に連結させているが、給紙部としての給紙ローラ対211から、縦搬送路204とバイパス搬送路205との合流点205aまでの搬送路内であれば、複写機1の構成に応じた任意の位置にこのジャム処理ユニット300を介装させることができる。給紙部は、必ずしも給紙ローラ対211に限られず、例えば吸引式のものであってもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、ジャム処理ユニット300を二段スライドさせて複写機本体101から引き出すとともに、複写機本体101外への取り外しも可能であるとしているが、必ずしも取り外しができるものである必要はなく、また複写機本体101内のスペースが十分にある場合には二段スライド構造とする必要もない。例えば複写機本体101から引き出しのみ可能な二段スライド機構、さらには単段スライド構造とすればユニットをさらに簡単化することができる。
【0046】
また、上記実施形態では、ジャム処理ユニット300に第1,第2搬送ローラ対304,305を設けているが、ユニット寸法によっては、これらうちの一方或いは両方を外部の搬送路上に設置することとしてもよく、或いはさらに多くの搬送ローラ対をユニット内に設けてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、複写機を用いて説明しているが、これに限られず、本発明は、ファクシミリやプリンタなど、電子写真方式の画像形成装置に適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1,4記載の発明によれば、給紙部と合流点との間の用紙搬送路内で紙詰まりを生じたときには、用紙搬送路を装置本体外に引き出すことができるので、その詰まった紙を容易に取り除くことができる。したがって、サービスマンコールを減らして装置の稼働率を向上させることができる。
【0049】
請求項2,4記載の発明によれば、給紙部と合流点との間の用紙搬送路内で紙詰まりを生じ、この引き出された用紙搬送路内に紙片が取り残されたときには、用紙搬送路をさらに装置本体外に取り出してその設置スペースを開放することができるので、その紙片を容易に取り除くことができる。したがって、サービスマンコールをさらに減らして装置の稼働率を一層向上させることができる。
【0050】
請求項3,4記載の発明によれば、給紙部と合流点との間の用紙搬送路内で紙詰まりを生じたときに、用紙搬送路の本体部と蓋部とを一体として装置本体外に引き出すことができ、装置本体外で本体部から蓋部を開放することができるので、詰まった紙を容易に取り除くことができる。さらに、この引き出された用紙搬送路の設置スペース内に紙片が取り残されたときには、用紙搬送路を装置本体外に取り外して上記設置スペースを開放することができるので、そこに残された紙片を容易に取り除くことができる。したがって、サービスマンコールをさらに減らして装置の稼働率を一層向上させることができる。
【0051】
請求項記載の発明によれば、給紙部と合流点との間の用紙搬送路内で紙詰まりを生じたときに、用紙搬送路の本体部と蓋部とを一体として装置本体外に引き出すだけで、装置本体外で本体部から蓋部を開放することができるので、用紙搬送路を装置本体外に一々取り外さなくても、詰まった紙を容易に取り除くことができる。したがって、サービスマンコールをさらに減らして装置の稼働率を一層向上させることができる。
【0052】
請求項記載の発明によれば、用紙搬送路内に残された用紙が搬送ローラ対間にかかっている限り、その用紙を搬送ローラ対で搬送方向に容易に排出することができる。したがって、サービスマンコールをさらに減らして装置の稼働率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る複写機の概略構成を示す模式図である。
【図2】本複写機におけるジャム処理ユニットの全体構成を示す斜視図である。
【図3】ジャム処理ユニットをスタックバイパスに連結した状態を示す斜視図である。
【図4】ジャム処理ユニットの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置)
101 複写機本体(装置本体)
103 感光体ドラム
108 転写ローラ(転写部)
200 給紙機構
201,202 給紙カセット
203 スタックバイパス(バイパストレイ)
204 縦搬送路(メインルート)
205 バイパス搬送路
205a 合流点
208 ピックアップローラ
211 給紙ローラ対(給紙部)
214 レジストローラ対
300 ジャム処理ユニット(用紙搬送路)
301 レール部
302 本体部
303 蓋部
304 第1搬送ローラ対(搬送ローラ対)
305 第2搬送ローラ対(搬送ローラ対)
B 蓋部の開放方向
C 用紙の搬送方向
D 用紙の搬送方向と直角方向

Claims (6)

  1. バイパストレイに積載される用紙を1枚づつ搬出する給紙部と、この給紙部からの用紙を転写部に連なるメインルートへ搬入するための合流点とを有する給紙機構を装置本体に内蔵した画像形成装置であって、装置本体にバイパストレイを装着した状態で、給紙部と合流点との間の用紙搬送路を装置本体外に引き出し可能に構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 用紙搬送路は、さらに装置本体から取り外し可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 用紙搬送路は、装置本体から引き出し可能で且つ取り外し可能な本体部と、この本体部上に装置本体外で開放可能となる蓋部とを備え、本体部と蓋部との間で用紙を搬送するものであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. バイパストレイに積載される用紙を1枚づつ搬出する給紙部と、この給紙部からの用紙を転写部に連なるメインルートへ搬入するための合流点とを有する給紙機構を装置本体に内蔵した画像形成装置であって、給紙部と合流点との間の用紙搬送路を、装置本体外に引き出し可能で且つ取り外し可能な本体部と、この本体部上に装置本体外で開放可能となる蓋部とを備え、本体部と蓋部との間で用紙を搬送するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 用紙搬送路が装置本体から引き出された状態で、蓋部が開放可能であることを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
  6. 用紙搬送路は、少なくとも1対の搬送ローラを対向配備し、この搬送ローラ対で用紙を搬送方向に排出可能としたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
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