JP3609691B2 - スカート - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、産後の婦人の腹部に装着され、それによって婦人の体型を整えるために用いる整体用コルセットを取り付けた、スカートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
妊婦が出産を終えた後、その体型はすぐには元の状態に戻らない。そこで、体型を整えるため、ガードルや巻き付け型のウエストニッパ等が用いられることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のガードルやウエストニッパは、産後の整体を目的とするにあたっては、その効果が十分ではない。
【0004】
また、産後の体調不良や育児疲れなどが原因で、ガードルやウエストニッパを着用することを面倒に感じたり、着用することを忘れたりし、その結果、着用しなくなってしまうことも多い。
【0005】
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得る、産後の整体用コルセットを取り付けたスカートを提供しようとすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、産後の婦人の腹部に装着され、それによって婦人の体型を整えるために用いる、整体用コルセットを取り付けたスカートに向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0007】
すなわち、この発明に係るスカートは、整体用コルセットを着脱可能に取り付けており、整体用コルセットは、婦人の腹部に巻き付けられるベルト状のコルセット本体を備えている。このコルセット本体の長手方向の一方端には、この長手方向に延びる比較的細幅の上側結合片および下側結合片が設けられ、コルセット本体の長手方向の他方端には、面ファスナを介して、上側結合片および下側結合片を、それぞれ、位置調整可能に結合させ得る結合領域が形成される。また、下側結合片は、上側結合片より長く、かつ婦人の胴回りの1/3〜1/2の長さを有するようにされる。
【0008】
このような整体用コルセットを婦人の腹部に装着したとき、上側結合片は、婦人の比較的上腹部に位置され、下側結合片は、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げるように位置される。
【0009】
この発明に係るスカートに取り付けられる整体用コルセットにおいて、下側結合片は、下方へ膨らむ湾曲形状を有していることが好ましい。
【0010】
また、コルセット本体の上述した一方端には、上側結合片および下側結合片を覆うためのカバー片が設けられることが好ましい。このカバー片は、装着状態において、上側結合片および下側結合片を覆い、かつ、カバー片の自由端部は、面ファスナを介して、前述した結合領域に結合される。
【0011】
また、コルセット本体は、婦人の両脇にあたる各部位において、伸縮性の高い材質から構成されることが好ましい。
【0013】
この発明に係るスカートにおいて、整体用コルセットは、スカートに対して、オープン式のスライドファスナによって結合されることによって、着脱可能に取り付けられることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態によるスカートに取り付けられる整体用コルセット1を単独で示す展開図である。図2は、図1に示した整体用コルセット1をスカート2に取り付けた状態を示している。図3は、スカート2に取り付けられた整体用コルセット1を、産後の婦人3の腹部に装着する途中の状態を示している。
【0015】
整体用コルセット1は、図3に示すように、産後の婦人3の腹部に装着され、それによって、婦人3の体型を整えるために用いるものである。
【0016】
整体用コルセット1は、婦人3の腹部に巻き付けられるベルト状のコルセット本体4を備えている。図1によく示されているように、コルセット本体4の長手方向の一方端には、この長手方向に延びる比較的細幅の上側結合片5および下側結合片6が設けられている。
【0017】
下側結合片6の長さLは、上側結合片5より長くされる。また、この下側結合片6の長さLは、婦人3の胴回りの1/3〜1/2の長さに設定される。また、下側結合片6は、図1によく示されているように、下方へ膨らむ湾曲形状を有している。
【0018】
上側結合片5には、面ファスナ7が取り付けられ、下側結合片6には、面ファスナ8が取り付けられる。
【0019】
他方、コルセット本体4の長手方向の他方端には、図2によく示されているように、上側結合片5および下側結合片6を、それぞれ、位置調整可能に結合させ得る結合領域9が形成されている。
【0020】
より具体的には、結合領域9は、全体として、起毛された布地から構成される。したがって、前述した面ファスナ7および8は、これらを結合領域9内の任意の位置に結合させることができる。しかしながら、この実施形態では、前述した面ファスナ7および8の各々との間でより強い結合状態を得ることを可能にするため、結合領域9における、面ファスナ7および8がそれぞれ結合し得る限定された区域に、面ファスナ7および8とそれぞれ対をなす面ファスナ10および11が取り付けられている。
【0021】
面ファスナ10および11は、それぞれ、長手形状を有していて、面ファスナ7および8との結合位置を長手方向に変えることができ、それによって、婦人3の胴回りの大小に応じて、コルセット本体4の有効長さを調整できるようにされている。
【0022】
面ファスナ8に対応する面ファスナ11は、コルセット本体4の長手方向に対して傾斜する状態で取り付けられている。これは、下側結合片6の前述したような下方へ膨らむ湾曲形状に適合させるためのものである。
【0023】
また、コルセット本体4の一方端には、上側結合片5および下側結合片6を覆うためのカバー片12が設けられている。カバー片12の自由端部には、面ファスナ13が取り付けられている。カバー片12は、装着状態において、図示しないが、上側結合片5および下側結合片6を覆う状態とされる。このとき、カバー片12の自由端部に位置する面ファスナ13は、結合領域9内の任意の位置に結合される。
【0024】
また、コルセット本体4は、伸縮部14および15を備えている。これら伸縮部14および15は、婦人3の両脇に当たる各部位に対応するもので、伸縮性の高い材質から構成される。
【0025】
このような構成を有する整体用コルセット1は、図2によく示されているように、スカート2に取り付けられる。整体用コルセット1は、スカート2を着用したとき、適正な装着位置にもたらされるようにスカート2に対して位置合わせされる。
【0026】
スカート2は、この実施形態では、巻きスカートをもって構成される。このスカート2の上縁部16には、ボタン17および18、ならびにこれらボタン17および18にそれぞれ対応するボタン穴19および20が設けられる。ボタン17は、スカート2の内側に位置され、ボタン18は、スカート2の外側に位置される。
【0027】
この実施形態では、整体用コルセット1は、スカート2に対して着脱可能に取り付けられる。そのため、整体用コルセット1は、スカート2に対して、オープン式のスライドファスナ21、22および23によって結合される。
【0028】
より詳細には、スライドファスナ21は、コルセット本体4の、結合領域9を除く上端縁をスカート2に取り付けるように機能している。また、スライドファスナ22は、コルセット本体4の、結合領域9と他の領域との境界部分をスカート2に取り付けるように機能している。また、スライドファスナ23は、カバー片12の自由端縁をスカート2に取り付けるように機能している。
【0029】
上述のように、着脱可能な取り付けのために、スライドファスナ21、22および23が用いられると、この着脱可能な結合手段による嵩張りが実質的にもたらされることなく、また、特定の線に沿ってのみの結合状態とすることができるので、整体用コルセット1とスカート2とを違和感なく一体化することができる。
【0030】
このように、整体用コルセット1が取り付けられたスカート2の着用方法について説明する。
【0031】
まず、図3に示すように、整体用コルセット1のコルセット本体4が、婦人3の腹部に巻き付けられる。
【0032】
このとき、上側結合片5は、婦人3の比較的上腹部を通るように位置され、面ファスナ7が面ファスナ10に結合される。これによって、婦人3の比較的上腹部が締め付けられる。
【0033】
また、下側結合片6は、婦人3の比較的下腹部を通るように位置され、面ファスナ8が面ファスナ11に結合される。このとき、下側結合片6は、婦人3の下腹部を下から持ち上げるように作用しながら、この下腹部を締め付ける。前述したように、下側結合片6の長さLが婦人3の胴回りの1/3〜1/2というように比較的長くされているので、婦人3の下腹部を下から持ち上げるように、下側結合片6を位置させることが容易である。また、下側結合片6が下方へ膨らむ湾曲形状を有していることも、上述のように、婦人3の下腹部を下から持ち上げるように位置させることを容易にする。
【0034】
上述したように、上側結合片5に取り付けられた面ファスナ7を結合領域9における面ファスナ10に結合させ、かつ、下側結合片6に取り付けられた面ファスナ8を結合領域9における面ファスナ10に結合させたとき、コルセット本体4は、全体として、婦人3の腹部を締め付ける状態となる。
【0035】
上述した下側結合片6による下腹部を下から持ち上げる作用は、また、腰骨を固めるように働く。その結果、婦人3の腰骨から背骨に至る負荷を軽減するとともに、産後の腰骨のずれを補正するように作用する。
【0036】
また、この状態において、伸縮部14および15は、婦人3の両脇に密に密着し、これら両脇を締め付けるように作用する。
【0037】
次いで、カバー片12が、上側結合片5および下側結合片6を覆うように結合領域9上に重ねられ、その自由端部に取り付けられた面ファスナ13が結合領域9に結合される。
【0038】
上述のカバー片12は、整体用コルセット1の外面側における上側結合片5および下側結合片6による段差が生じることを防止し、したがって、この段差によってスカート2との間での違和感およびスカート2の外面での段差がもたらされることを防止できる。また、カバー片12の自由端部が結合領域9に結合されたとき、コルセット本体4による婦人3の腹部への締め付け効果を高めることができる。
【0039】
その後、スカート2に設けられたボタン17および18を、それぞれ、ボタン穴19および20にはめ込むことによって、スカート2の着用および整体用コルセット1の装着のための操作が完了する。
【0040】
このように、整体用コルセット1をスカート2に取り付けておけば、スカート2を着用したとき、整体用コルセット1による整体効果を婦人3の腹部に対して及ぼすことが可能となり、整体用コルセット1の装着を、面倒と思ったり、忘れたりすることを防止することができる。
【0041】
また、整体用コルセット1は、スカート2に対して着脱可能に取り付けられているので、整体用コルセット1を他のスカート等の衣服と組み合わせたり、あるいは、整体用コルセット1を取り付けない状態でスカート2を着用したりすることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るスカートに取り付けられた、産後の整体用コルセットによれば、婦人の腹部に巻き付けられるベルト状のコルセット本体の長手方向の一方端には、この長手方向に延びる比較的細幅の上側結合片および下側結合片が設けられ、コルセット本体の長手方向の他方端には、面ファスナを介して上側結合片および下側結合片を、それぞれ、位置調整可能に結合させ得る結合領域が形成され、下側結合片は、上側結合片より長く、かつ婦人の胴回りの1/3〜1/2の長さを有しているので、この整体用コルセットの装着状態において、上側結合片を婦人の比較的上腹部に位置させながら、下側結合片を、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げるように位置させることが容易になる。
【0043】
したがって、婦人の比較的上腹部を締め付けながら、比較的下腹部を下から持ち上げるように締め付ける、といった適正な整体作用を確実に働かせることが可能になる。また、下側結合片による、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げる作用は、腰骨を固めるように働き、その結果、腰骨から背骨にかけての負荷を軽減し、また、産後の腰骨のずれを補正することができる。
【0044】
この発明に係るスカートに取り付けられる整体用コルセットにおいて、下側結合片が下方へ膨らむ湾曲形状を有していると、上述したように、下側結合片を、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げるように位置させることがより容易になる。
【0045】
また、コルセット本体の一方端に、上側結合片および下側結合片を覆うためのカバー片が設けられ、装着状態において、カバー片が、上側結合片および下側結合片を覆い、かつ、カバー片の自由端部が、面ファスナを介して、結合領域に結合されるように構成されると、整体用コルセットの外面側における上側結合片および下側結合片による段差が生じることを防止でき、したがって、この段差によってスカート等の外着との間での違和感および外着の外面での段差がもたらされることを防止できる。また、カバー片の自由端部は、結合領域に結合されるので、コルセット本体による婦人の腹部への締め付け効果を高めることができる。
【0046】
また、この発明に係るスカートに取り付けられる整体用コルセットにおいて、コルセット本体が、婦人の両脇にあたる各部位において、伸縮性の高い材質から構成されていると、コルセット本体を婦人の両脇に密着させることができ、このような両脇においても締め付け効果を及ぼすことができる。
【0047】
この発明に係るスカートによれば、上述したような整体用コルセットを取り付けているので、スカートを着用するとき、同時に、整体用コルセットを装着状態にすることができ、そのため、整体用コルセットの装着を面倒に思ったり、忘れたりすることを防止することができる。また、このように、スカートを着用したとき、整体用コルセットが与える上述したような効果を、そのまま、及ぼし得る状態とすることができる。
【0048】
また、この発明に係るスカートによれば、整体用コルセットが、スカートに対して着脱可能に取り付けられているので、スカートと整体用コルセットとを互いに独立して取り扱うことが可能となり、整体用コルセットを他のスカート等の外着と組み合わせて使用したり、あるいは、スカートを、整体用コルセットを取り付けない状態で着用したりすることが可能になる。
【0049】
上述した着脱可能な取り付けに関して、整体用コルセットが、スカートに対してオープン式のスライドファスナによって結合されていると、この着脱可能な結合手段による嵩張りが実質的にもたらされることなく、また、特定の線に沿ってのみの結合状態とすることができるので、整体用コルセットとスカートとを違和感なく一体化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるスカートに取り付けられる整体用コルセット1を単独で示す展開図である。
【図2】図1に示した整体用コルセット1をスカート2に取り付けた状態を示す図である。
【図3】図2に示した整体用コルセット1を取り付けたスカート2を着用する途中の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 整体用コルセット
2 スカート
3 婦人
4 コルセット本体
5 上側結合片
6 下側結合片
7,8,10,11,13 面ファスナ
9 結合領域
12 カバー片
14,15 伸縮部
21〜23 スライドファスナ
L 下側結合片の長さ
【発明の属する技術分野】
この発明は、産後の婦人の腹部に装着され、それによって婦人の体型を整えるために用いる整体用コルセットを取り付けた、スカートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
妊婦が出産を終えた後、その体型はすぐには元の状態に戻らない。そこで、体型を整えるため、ガードルや巻き付け型のウエストニッパ等が用いられることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のガードルやウエストニッパは、産後の整体を目的とするにあたっては、その効果が十分ではない。
【0004】
また、産後の体調不良や育児疲れなどが原因で、ガードルやウエストニッパを着用することを面倒に感じたり、着用することを忘れたりし、その結果、着用しなくなってしまうことも多い。
【0005】
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得る、産後の整体用コルセットを取り付けたスカートを提供しようとすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、産後の婦人の腹部に装着され、それによって婦人の体型を整えるために用いる、整体用コルセットを取り付けたスカートに向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0007】
すなわち、この発明に係るスカートは、整体用コルセットを着脱可能に取り付けており、整体用コルセットは、婦人の腹部に巻き付けられるベルト状のコルセット本体を備えている。このコルセット本体の長手方向の一方端には、この長手方向に延びる比較的細幅の上側結合片および下側結合片が設けられ、コルセット本体の長手方向の他方端には、面ファスナを介して、上側結合片および下側結合片を、それぞれ、位置調整可能に結合させ得る結合領域が形成される。また、下側結合片は、上側結合片より長く、かつ婦人の胴回りの1/3〜1/2の長さを有するようにされる。
【0008】
このような整体用コルセットを婦人の腹部に装着したとき、上側結合片は、婦人の比較的上腹部に位置され、下側結合片は、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げるように位置される。
【0009】
この発明に係るスカートに取り付けられる整体用コルセットにおいて、下側結合片は、下方へ膨らむ湾曲形状を有していることが好ましい。
【0010】
また、コルセット本体の上述した一方端には、上側結合片および下側結合片を覆うためのカバー片が設けられることが好ましい。このカバー片は、装着状態において、上側結合片および下側結合片を覆い、かつ、カバー片の自由端部は、面ファスナを介して、前述した結合領域に結合される。
【0011】
また、コルセット本体は、婦人の両脇にあたる各部位において、伸縮性の高い材質から構成されることが好ましい。
【0013】
この発明に係るスカートにおいて、整体用コルセットは、スカートに対して、オープン式のスライドファスナによって結合されることによって、着脱可能に取り付けられることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態によるスカートに取り付けられる整体用コルセット1を単独で示す展開図である。図2は、図1に示した整体用コルセット1をスカート2に取り付けた状態を示している。図3は、スカート2に取り付けられた整体用コルセット1を、産後の婦人3の腹部に装着する途中の状態を示している。
【0015】
整体用コルセット1は、図3に示すように、産後の婦人3の腹部に装着され、それによって、婦人3の体型を整えるために用いるものである。
【0016】
整体用コルセット1は、婦人3の腹部に巻き付けられるベルト状のコルセット本体4を備えている。図1によく示されているように、コルセット本体4の長手方向の一方端には、この長手方向に延びる比較的細幅の上側結合片5および下側結合片6が設けられている。
【0017】
下側結合片6の長さLは、上側結合片5より長くされる。また、この下側結合片6の長さLは、婦人3の胴回りの1/3〜1/2の長さに設定される。また、下側結合片6は、図1によく示されているように、下方へ膨らむ湾曲形状を有している。
【0018】
上側結合片5には、面ファスナ7が取り付けられ、下側結合片6には、面ファスナ8が取り付けられる。
【0019】
他方、コルセット本体4の長手方向の他方端には、図2によく示されているように、上側結合片5および下側結合片6を、それぞれ、位置調整可能に結合させ得る結合領域9が形成されている。
【0020】
より具体的には、結合領域9は、全体として、起毛された布地から構成される。したがって、前述した面ファスナ7および8は、これらを結合領域9内の任意の位置に結合させることができる。しかしながら、この実施形態では、前述した面ファスナ7および8の各々との間でより強い結合状態を得ることを可能にするため、結合領域9における、面ファスナ7および8がそれぞれ結合し得る限定された区域に、面ファスナ7および8とそれぞれ対をなす面ファスナ10および11が取り付けられている。
【0021】
面ファスナ10および11は、それぞれ、長手形状を有していて、面ファスナ7および8との結合位置を長手方向に変えることができ、それによって、婦人3の胴回りの大小に応じて、コルセット本体4の有効長さを調整できるようにされている。
【0022】
面ファスナ8に対応する面ファスナ11は、コルセット本体4の長手方向に対して傾斜する状態で取り付けられている。これは、下側結合片6の前述したような下方へ膨らむ湾曲形状に適合させるためのものである。
【0023】
また、コルセット本体4の一方端には、上側結合片5および下側結合片6を覆うためのカバー片12が設けられている。カバー片12の自由端部には、面ファスナ13が取り付けられている。カバー片12は、装着状態において、図示しないが、上側結合片5および下側結合片6を覆う状態とされる。このとき、カバー片12の自由端部に位置する面ファスナ13は、結合領域9内の任意の位置に結合される。
【0024】
また、コルセット本体4は、伸縮部14および15を備えている。これら伸縮部14および15は、婦人3の両脇に当たる各部位に対応するもので、伸縮性の高い材質から構成される。
【0025】
このような構成を有する整体用コルセット1は、図2によく示されているように、スカート2に取り付けられる。整体用コルセット1は、スカート2を着用したとき、適正な装着位置にもたらされるようにスカート2に対して位置合わせされる。
【0026】
スカート2は、この実施形態では、巻きスカートをもって構成される。このスカート2の上縁部16には、ボタン17および18、ならびにこれらボタン17および18にそれぞれ対応するボタン穴19および20が設けられる。ボタン17は、スカート2の内側に位置され、ボタン18は、スカート2の外側に位置される。
【0027】
この実施形態では、整体用コルセット1は、スカート2に対して着脱可能に取り付けられる。そのため、整体用コルセット1は、スカート2に対して、オープン式のスライドファスナ21、22および23によって結合される。
【0028】
より詳細には、スライドファスナ21は、コルセット本体4の、結合領域9を除く上端縁をスカート2に取り付けるように機能している。また、スライドファスナ22は、コルセット本体4の、結合領域9と他の領域との境界部分をスカート2に取り付けるように機能している。また、スライドファスナ23は、カバー片12の自由端縁をスカート2に取り付けるように機能している。
【0029】
上述のように、着脱可能な取り付けのために、スライドファスナ21、22および23が用いられると、この着脱可能な結合手段による嵩張りが実質的にもたらされることなく、また、特定の線に沿ってのみの結合状態とすることができるので、整体用コルセット1とスカート2とを違和感なく一体化することができる。
【0030】
このように、整体用コルセット1が取り付けられたスカート2の着用方法について説明する。
【0031】
まず、図3に示すように、整体用コルセット1のコルセット本体4が、婦人3の腹部に巻き付けられる。
【0032】
このとき、上側結合片5は、婦人3の比較的上腹部を通るように位置され、面ファスナ7が面ファスナ10に結合される。これによって、婦人3の比較的上腹部が締め付けられる。
【0033】
また、下側結合片6は、婦人3の比較的下腹部を通るように位置され、面ファスナ8が面ファスナ11に結合される。このとき、下側結合片6は、婦人3の下腹部を下から持ち上げるように作用しながら、この下腹部を締め付ける。前述したように、下側結合片6の長さLが婦人3の胴回りの1/3〜1/2というように比較的長くされているので、婦人3の下腹部を下から持ち上げるように、下側結合片6を位置させることが容易である。また、下側結合片6が下方へ膨らむ湾曲形状を有していることも、上述のように、婦人3の下腹部を下から持ち上げるように位置させることを容易にする。
【0034】
上述したように、上側結合片5に取り付けられた面ファスナ7を結合領域9における面ファスナ10に結合させ、かつ、下側結合片6に取り付けられた面ファスナ8を結合領域9における面ファスナ10に結合させたとき、コルセット本体4は、全体として、婦人3の腹部を締め付ける状態となる。
【0035】
上述した下側結合片6による下腹部を下から持ち上げる作用は、また、腰骨を固めるように働く。その結果、婦人3の腰骨から背骨に至る負荷を軽減するとともに、産後の腰骨のずれを補正するように作用する。
【0036】
また、この状態において、伸縮部14および15は、婦人3の両脇に密に密着し、これら両脇を締め付けるように作用する。
【0037】
次いで、カバー片12が、上側結合片5および下側結合片6を覆うように結合領域9上に重ねられ、その自由端部に取り付けられた面ファスナ13が結合領域9に結合される。
【0038】
上述のカバー片12は、整体用コルセット1の外面側における上側結合片5および下側結合片6による段差が生じることを防止し、したがって、この段差によってスカート2との間での違和感およびスカート2の外面での段差がもたらされることを防止できる。また、カバー片12の自由端部が結合領域9に結合されたとき、コルセット本体4による婦人3の腹部への締め付け効果を高めることができる。
【0039】
その後、スカート2に設けられたボタン17および18を、それぞれ、ボタン穴19および20にはめ込むことによって、スカート2の着用および整体用コルセット1の装着のための操作が完了する。
【0040】
このように、整体用コルセット1をスカート2に取り付けておけば、スカート2を着用したとき、整体用コルセット1による整体効果を婦人3の腹部に対して及ぼすことが可能となり、整体用コルセット1の装着を、面倒と思ったり、忘れたりすることを防止することができる。
【0041】
また、整体用コルセット1は、スカート2に対して着脱可能に取り付けられているので、整体用コルセット1を他のスカート等の衣服と組み合わせたり、あるいは、整体用コルセット1を取り付けない状態でスカート2を着用したりすることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係るスカートに取り付けられた、産後の整体用コルセットによれば、婦人の腹部に巻き付けられるベルト状のコルセット本体の長手方向の一方端には、この長手方向に延びる比較的細幅の上側結合片および下側結合片が設けられ、コルセット本体の長手方向の他方端には、面ファスナを介して上側結合片および下側結合片を、それぞれ、位置調整可能に結合させ得る結合領域が形成され、下側結合片は、上側結合片より長く、かつ婦人の胴回りの1/3〜1/2の長さを有しているので、この整体用コルセットの装着状態において、上側結合片を婦人の比較的上腹部に位置させながら、下側結合片を、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げるように位置させることが容易になる。
【0043】
したがって、婦人の比較的上腹部を締め付けながら、比較的下腹部を下から持ち上げるように締め付ける、といった適正な整体作用を確実に働かせることが可能になる。また、下側結合片による、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げる作用は、腰骨を固めるように働き、その結果、腰骨から背骨にかけての負荷を軽減し、また、産後の腰骨のずれを補正することができる。
【0044】
この発明に係るスカートに取り付けられる整体用コルセットにおいて、下側結合片が下方へ膨らむ湾曲形状を有していると、上述したように、下側結合片を、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げるように位置させることがより容易になる。
【0045】
また、コルセット本体の一方端に、上側結合片および下側結合片を覆うためのカバー片が設けられ、装着状態において、カバー片が、上側結合片および下側結合片を覆い、かつ、カバー片の自由端部が、面ファスナを介して、結合領域に結合されるように構成されると、整体用コルセットの外面側における上側結合片および下側結合片による段差が生じることを防止でき、したがって、この段差によってスカート等の外着との間での違和感および外着の外面での段差がもたらされることを防止できる。また、カバー片の自由端部は、結合領域に結合されるので、コルセット本体による婦人の腹部への締め付け効果を高めることができる。
【0046】
また、この発明に係るスカートに取り付けられる整体用コルセットにおいて、コルセット本体が、婦人の両脇にあたる各部位において、伸縮性の高い材質から構成されていると、コルセット本体を婦人の両脇に密着させることができ、このような両脇においても締め付け効果を及ぼすことができる。
【0047】
この発明に係るスカートによれば、上述したような整体用コルセットを取り付けているので、スカートを着用するとき、同時に、整体用コルセットを装着状態にすることができ、そのため、整体用コルセットの装着を面倒に思ったり、忘れたりすることを防止することができる。また、このように、スカートを着用したとき、整体用コルセットが与える上述したような効果を、そのまま、及ぼし得る状態とすることができる。
【0048】
また、この発明に係るスカートによれば、整体用コルセットが、スカートに対して着脱可能に取り付けられているので、スカートと整体用コルセットとを互いに独立して取り扱うことが可能となり、整体用コルセットを他のスカート等の外着と組み合わせて使用したり、あるいは、スカートを、整体用コルセットを取り付けない状態で着用したりすることが可能になる。
【0049】
上述した着脱可能な取り付けに関して、整体用コルセットが、スカートに対してオープン式のスライドファスナによって結合されていると、この着脱可能な結合手段による嵩張りが実質的にもたらされることなく、また、特定の線に沿ってのみの結合状態とすることができるので、整体用コルセットとスカートとを違和感なく一体化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるスカートに取り付けられる整体用コルセット1を単独で示す展開図である。
【図2】図1に示した整体用コルセット1をスカート2に取り付けた状態を示す図である。
【図3】図2に示した整体用コルセット1を取り付けたスカート2を着用する途中の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 整体用コルセット
2 スカート
3 婦人
4 コルセット本体
5 上側結合片
6 下側結合片
7,8,10,11,13 面ファスナ
9 結合領域
12 カバー片
14,15 伸縮部
21〜23 スライドファスナ
L 下側結合片の長さ
Claims (5)
- 産後の婦人の腹部に装着され、それによって婦人の体型を整えるために用いる、整体用コルセットを着脱可能に取り付けた、スカートであって、
前記整体用コルセットは、婦人の腹部に巻き付けられるベルト状のコルセット本体を備え、
前記コルセット本体の長手方向の一方端には、前記長手方向に延びる比較的細幅の上側結合片および下側結合片が設けられ、
前記コルセット本体の長手方向の他方端には、面ファスナを介して、前記上側結合片および下側結合片を、それぞれ、位置調整可能に結合させ得る結合領域が形成され、
前記下側結合片は、前記上側結合片より長く、かつ婦人の胴回りの1/3〜1/2の長さを有し、
装着状態において、前記上側結合片は、婦人の比較的上腹部に位置され、前記下側結合片は、婦人の比較的下腹部を下から持ち上げるように位置される、スカート。 - 前記下側結合片は、下方へ膨らむ湾曲形状を有する、請求項1に記載のスカート。
- 前記コルセット本体の前記一方端には、前記上側結合片および前記下側結合片を覆うためのカバー片が設けられ、装着状態において、前記カバー片は、前記上側結合片および前記下側結合片を覆い、かつ、前記カバー片の自由端部は、面ファスナを介して、前記結合領域に結合される、請求項1または2に記載のスカート。
- 前記コルセット本体は、婦人の両脇に当たる各部位において、伸縮性の高い材質から構成される、請求項1ないし3のいずれかに記載のスカート。
- 前記整体用コルセットは、前記スカートに対して、オープン式のスライドファスナによって結合されている、請求項1ないし4のいずれかに記載のスカート。
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