JP3609226B2 - 基板処理システム - Google Patents

基板処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP3609226B2
JP3609226B2 JP32771296A JP32771296A JP3609226B2 JP 3609226 B2 JP3609226 B2 JP 3609226B2 JP 32771296 A JP32771296 A JP 32771296A JP 32771296 A JP32771296 A JP 32771296A JP 3609226 B2 JP3609226 B2 JP 3609226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air
substrate processing
humidity
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32771296A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10154645A (ja
Inventor
英行 谷口
豊秀 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP32771296A priority Critical patent/JP3609226B2/ja
Publication of JPH10154645A publication Critical patent/JPH10154645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3609226B2 publication Critical patent/JP3609226B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体ウエハなどの基板に対して表面処理を施すのに使用される半導体製造装置などの基板処理装置を含み、その基板処理装置へ空気および湿度が管理された空気を供給する温湿度管理装置を備えた基板処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
基板の表面処理装置、例えば、半導体ウエハの表面にフォトレジストを塗布しそれを乾燥させて、ウエハ表面にフォトレジスト膜を被着形成する半導体製造装置では、塗布処理部や加熱処理部、ウエハ搬送部などの雰囲気を清浄に保つために、ダストフィルタを通して空気中の微小なダストを吸着除去するとともに、化学吸着フィルタを通して空気中のアンモニアなどの微量ガスを化学吸着反応で除去し、そのように清浄化処理された空気を各ウエハ処理部やウエハ搬送部へ供給するようにしている。また、塗布処理部では、処理雰囲気の温度や湿度によってフォトレジストの性状が変化し塗布膜厚などの塗布品質に影響が出るため、さらに温湿度コントロールユニットにより温度および湿度も管理された空気を塗布処理部へ供給するようにしている。
【0003】
図2は、基板処理装置を含む従来の基板処理システムの概略構成の1例を示す模式的断面図である。この基板処理システムは、基板処理装置70と微量ガス除去ユニット72と温湿度コントロールユニット74とから構成されている。基板処理装置70は、この例では、スピンコータ78を有する塗布処理部76と、ベーク部(加熱処理部)80と、搬送ユニット84が設けられたウエハ搬送部82とを備えている。塗布処理部76では、例えば化学増幅型レジストの塗布処理が行われる。微量ガス除去ユニット72は、密閉された筐体86内にファン88を内蔵し、そのファン88の吸込み口側が外気(雰囲気空気)に連通し、ファン88の吹出し口側に、空気中の微量ガス、例えばアンモニアガスを化学吸着反応で除去する化学吸着フィルタ90が配設されている。微量ガス除去ユニット72の空気流出口92は、ダクト94、96を通して基板処理装置60のベーク部80およびウエハ搬送部82の空気流入口98に接続されている。ベーク部80およびウエハ搬送部82の上部には、ダストフィルタ、例えばウルパフィルタ(ULPA、Ultra low penetration air−filter)100が配設されていて、微量ガス除去ユニット72によってアンモニアガスが除去された空気がウルパフィルタ100を通過することにより、空気中から微小なダストが吸着除去され、アンモニアガスと共に微小なダストが除去された清浄な空気がベーク部80およびウエハ搬送部82へ供給されるようになっている。
【0004】
微量ガス除去ユニット72の空気流出口92に接続されたダクト94は、途中で分岐し、ダクト102を通して温湿度コントロールユニット74の空気流入口に接続されている。温湿度コントロールユニット74は、図示していないが、ファンならびに冷却部、加熱部および加湿部を備えており、制御器により空気の温度および湿度を所望通りに調節し制御して、温度および湿度が管理された空気を送り出す。温湿度コントロールユニット74の空気流出口は、ダクト104を通して基板処理装置70の塗布処理部76の空気流入口106に接続されている。塗布処理部76の上部には、ダストフィルタ、例えばウルパフィルタ108が配設されていて、微量ガス除去ユニット72によってアンモニアガスが除去されるとともに温湿度コントロールユニット74によって温度および湿度が管理された空気がウルパフィルタ108を通過することにより、空気中から微小なダストが吸着除去される。そして、温度および湿度が管理されアンモニアガスと共に微小なダストが除去された清浄な空気が塗布処理部76へ供給されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示したような従来の基板処理システムでは、微量ガス除去ユニット72と温湿度コントロールユニット74とが別々に設置されているので、処理システム全体としてのフットプリントが大きくなる。また、微量ガス除去ユニット72と温湿度コントロールユニット74とをダクト94、102によって接続し、微量ガス除去ユニット72で空気中のアンモニアガスを除去した後ダクト94、102を通して温湿度コントロールユニット74へ空気を送るので、圧力損失が大きくなり、このため、ファンの容量を大きくする必要があり、コスト高や消費電力の増大を招くことになる。また、処理システム全体のフットプリントを小さくするために微量ガス除去ユニット72および温湿度コントロールユニット74を床下に設置すると、圧力損失がますます大きくなってしまう。さらに、従来の処理システムでは、基板処理装置70の周囲に太いダクトがはい回ることになって、見栄えも悪い、といった問題点がある。
【0006】
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、基板を処理する基板処理部を有する基板処理装置と、温度および湿度が管理された空気を基板処理装置の基板処理部へ供給する温湿度管理装置とを含む基板処理システムにおいて、処理システム全体としてのフットプリントを小さくするとともに、空気送給時の圧力損失を低減させて、使用される空気送給手段の容量を小さくすることができ、また、基板処理装置の周囲の見栄えも良くすることができるような基板処理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、基板を処理する基板処理部を有する基板処理装置と、この基板処理装置とは別に設置され、空気の温度および湿度を調節し制御する温湿度制御部を有し、温度および湿度が管理された空気を基板処理装置の前記基板処理部へ供給する温湿度管理装置とから構成された基板処理システムにおいて、前記温湿度管理装置に、前記温湿度制御部に取り込まれる前の空気から特定の化学物質を除去する物質除去手段を一体に組み込み、前記物質除去手段の前段側に、外気を取り入れて物質除去手段へ空気を送り込む第1の送風手段を配設するとともに、前記温湿度制御部の後段側に、温湿度制御部から温度および湿度が管理された空気を前記基板処理装置の基板処理部へ送給する第2の送風手段を設け、前記物質除去手段の空気流出側と前記温湿度制御部の空気流入側とを配管により流路接続して、前記物質除去手段から前記第2の送風手段の吸込み口へ至る空気流路が温湿度管理装置の周囲の気圧に対し陽圧に保たれるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、基板を処理する基板処理部を有する基板処理装置と、この基板処理装置とは別に設置され、空気の温度および湿度を調節し制御する温湿度制御部を有し、温度および湿度が管理された空気を基板処理装置の前記基板処理部へ供給する温湿度管理装置とから構成された基板処理システムにおいて、前記温湿度管理装置に、前記温湿度制御部に取り込まれる前の空気から特定の化学物質を除去する物質除去手段を一体に組み込み、前記物質除去手段の前段側に、外気を取り入れて物質除去手段へ空気を送り込む第1の送風手段を配設するとともに、前記温湿度制御部の後段側に、温湿度制御部から温度および湿度が管理された空気を前記基板処理装置の基板処理部へ送給する第2の送風手段を設けて、前記物質除去手段から前記第2の送風手段の吸込み口へ至る空気流路が温湿度管理装置の周囲の気圧に対し陽圧に保たれるようにし、さらに、前記第2の送風手段の吹出し口と前記基板処理装置の基板処理部とを接続する空気流路と、前記物質除去手段の空気流出側と前記温湿度制御部の空気流入側とを連絡する空気流路との間をバイパス流路で連通させ、前記温湿度制御部から吹き出される温度および湿度が管理された空気の一部を、前記バイパス流路を通して温湿度制御部の空気流入側の手前側へ還流させるようにしたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記載の基板処理システムにおいて、温湿度管理装置に温湿度制御部と物質除去手段とを上下方向に配設したことを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項3記載の基板処理システムにおいて、温湿度制御部を下方に配設し、その上方側に物質除去手段を配設したことを特徴とする。
【0012】
請求項1に係る発明の基板処理システムにおいては、温湿度管理装置内に外気が取り入れられ、その取り入れられた空気は、物質除去手段によってアンモニアガスなどの特定の化学物質が除去された後、温湿度制御部へ流入し、温湿度制御部において空気の温度および湿度が調節制御され、特定の化学物質が除去され温度および湿度が管理された空気が温湿度管理装置から送り出され、その空気が基板処理装置の基板処理部へ送給される。そして、この基板処理システムでは、温湿度管理装置に温湿度制御部と共に物質除去手段が一体に組み込まれているので、従来の処理システムに比べてフットプリントが小さくなる。また、物質除去手段と温湿度制御部とは、温湿度管理装置の内部流路によって接続されているので、従来の処理システムにおけるように各ユニットがダクトを通して接続されているものに比べ、空気送給時の圧力損失が小さくなる。
また、第1の送風手段により、温湿度管理装置内へ外気が取り入れられて物質除去手段へ送給され、物質除去手段から配管を通って温湿度制御部へ特定の化学物質が除去された空気が送給される。そして、第2の送風手段により、特定の化学物質が除去され温度および湿度が管理された空気が温湿度管理装置から基板処理装置の基板処理部へ送給される。この場合に、温湿度管理装置の内部の物質除去手段から第2の送風手段の吸込み口へ至る空気流路が温湿度管理装置の周囲の気圧に対し陽圧に保たれていることにより、例え前記空気流路の途中に外気とリークする個所があったとしても、温湿度管理装置内への外気の吸い込みが防止され、特定の化学物質が除去されないままの空気が温湿度管理装置から基板処理装置の基板処理部へ送られることが避けられる。
【0013】
請求項2に係る発明の基板処理システムにおいては、温湿度管理装置内に外気が取り入れられ、その取り入れられた空気は、物質除去手段によってアンモニアガスなどの特定の化学物質が除去された後、温湿度制御部へ流入し、温湿度制御部において空気の温度および湿度が調節制御され、特定の化学物質が除去され温度および湿度が管理された空気が温湿度管理装置から送り出され、その空気が基板処理装置の基板処理部へ送給される。そして、この基板処理システムでは、温湿度管理装置に温湿度制御部と共に物質除去手段が一体に組み込まれているので、従来の処理システムに比べてフットプリントが小さくなる。また、物質除去手段と温湿度制御部とは、温湿度管理装置の内部流路によって接続されているので、従来の処理システムにおけるように各ユニットがダクトを通して接続されているものに比べ、空気送給時の圧力損失が小さくなる。
また、第1の送風手段により、温湿度管理装置内へ外気が取り入れられて物質除去手段へ送給され、物質除去手段から温湿度制御部へ特定の化学物質が除去された空気が送給される。そして、第2の送風手段により、特定の化学物質が除去され温度および湿度が管理された空気が温湿度管理装置から基板処理装置の基板処理部へ送給される。この場合に、温湿度管理装置の内部の物質除去手段から第2の送風手段の吸込み口へ至る空気流路が温湿度管理装置の周囲の気圧に対し陽圧に保たれていることにより、例え前記空気流路の途中に外気とリークする個所があったとしても、温湿度管理装置内への外気の吸い込みが防止され、特定の化学物質が除去されないままの空気が温湿度管理装置から基板処理装置の基板処理部へ送られることが避けられる。
さらに、一般に温湿度制御部の制御可能流量は固定されているが、この基板処理システムでは、温湿度制御部の制御可能流量が温湿度管理装置から基板処理装置の基板処理部への送給流量よりも多いときに、物質除去手段で特定の化学物質が除去され温湿度制御部で温度および湿度が調節制御された空気の余剰分が、そのまま廃棄されることなく、バイパス流路を通して温湿度制御部の空気流入側の手前側へ還流させられる。このため、物質除去手段が効率良く使用されるとともに、温湿度制御部の負荷を軽減させることができる。
請求項3に係る発明の基板処理システムでは、温湿度管理装置に温湿度制御部と物質除去手段とが上下方向に配設されていることにより、温湿度管理装置のフットプリントが小さくなる。
【0014】
請求項4に係る発明の基板処理システムでは、物質除去手段によって特定の化学物質が除去された空気は、下向きに流れて温湿度制御部へ流入する。そして、温湿度制御部の上方側に物質除去手段が配設されていることにより、温湿度管理装置のフットプリントが小さくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態について図1を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施形態の1例を示し基板処理システムの概略構成を示す模式的断面図である。この基板処理システムは、基板処理装置10と温湿度管理装置12とから構成されている。基板処理装置10は、この例では、図2に示したものと同様に、スピンコータ16を有する塗布処理部14と、ベーク部18と、搬送ユニット22が設けられたウエハ搬送部20とを備えて構成されている。
【0019】
基板処理装置10のベーク部18およびウエハ搬送部20と塗布処理部14とは、雰囲気的に隔絶されており、ベーク部18およびウエハ搬送部20の上部には空調装置24が設置されている。空調装置24は、一次化学吸着フィルタ26、ファンユニット28および二次化学吸着フィルタ30ならびにダストフィルタ、例えばウルパフィルタ32から構成されている。ファンユニット28は、上面および下面が開口した矩形枠内に回転翼が収納された構成を有し、一次・二次化学吸着フィルタ26、30はそれぞれ、上面および下面が開口した矩形枠内にフィルタ素材を収納して構成されており、一次化学吸着フィルタ26、ファンユニット28および二次化学吸着フィルタ30を上下方向に重ね合わせ、上下方向において互いに対向する面をそれぞれ気密に接合して、全体が箱形に形成されている。この箱形に一体化されたユニットの下方側にウルパフィルタ32が配設されている。そして、ファンユニット28を駆動させることにより、一次化学吸着フィルタ26の上面開口を通して雰囲気的空気が空調装置24内へ吸い込まれ、その吸い込まれた空気は、一次化学吸着フィルタ26および二次化学吸着フィルタ30を通過する間にアンモニアガスが除去された後、ウルパフィルタ32を通過する間に微小なダストが吸着除去される。このようにしてアンモニアガスおよび微小なダストが除去された清浄空気が、空調装置24からベーク部18およびウエハ搬送部20へ下向きに供給される。
【0020】
また、塗布処理部14の上部にはウルパフィルタ34が配設されている。そして、後述するように温湿度管理装置12においてアンモニアガスが除去されるとともに温度および湿度が管理されて、温湿度管理装置12からダクト40を通して基板処理装置10の塗布処理部14の空気流入口36へ送給された空気が、ウルパフィルタ34を通過する間に、空気中から微小なダストが吸着除去され、温度および湿度が管理されアンモニアガスと共に微小なダストが除去された清浄な空気が塗布処理部14へ供給されるようになっている。また、空気流入口36からウルパフィルタ34へ至る空気流路の途中に、空気の温度および湿度を検知するセンサ38が配設されている。このセンサ38によって検知された温度および湿度の検知信号は、後述する温湿度管理装置12の温湿度コントロール部の制御器へ送られる。
【0021】
温湿度管理装置12は、密閉された筐体42内において、その上方側に第1ファン44、一次化学吸着フィルタ46、二次化学吸着フィルタ48を配設し、その下方側に、温湿度コントロール部50および第2ファン52を配設して構成されている。第1ファン44は、吸込み口が外気に連通しており、吹出し口が、第1フィルタ室54内に収納された一次側ダクト55の空気流入側に連通している。そして、一次側ダクト55の空気流出側は、同じく第1フィルタ室54内に収納された一次化学吸着フィルタ46にパッキン61を介して気密に接続されている。また、第2フィルタ室58内には、二次化学吸着フィルタ48と二次側ダクト59とが収納されており、二次側ダクト59は、その空気流入側が、パッキン61を介して二次化学吸着フィルタ48に気密に接続され、その空気流出側が、接続流路64に連通している。一次側ダクト55は、中間室56を介して二次側ダクト59に流路接続している。第1フィルタ室54および第2フィルタ室58はそれぞれ、メンテナンスカバー60によって開放可能に閉塞されており、メンテナンスカバー60を取り外すことにより、化学吸着フィルタ46、48の変換、点検等のメンテナンスを行うことができるようになっている。中間室56には、サンプリングポート62が形設されている。このサンプリングポート62を通して適宜、一次化学吸着フィルタ46を通過した後の空気をサンプリングし、その空気中のアンモニアガス濃度を測定することにより、一次化学吸着フィルタ46の寿命が来ていないかどうかを検知する。
【0022】
第2フィルタ室58は、接続流路64を通して温湿度コントロール部50の空気流入口に接続されている。温湿度コントロール部50は、図示していないが、冷却部、加熱部および加湿部を備えており、基板処理装置10側に設けられたセンサ38の検知信号に基づいて制御器により空気の温度および湿度を所望通りに調節し制御する。温湿度コントロール部50の空気流出口は第2ファン52の吸込み口に連通しており、第2ファン52の吹出し口にダクト40が接続されていて、ダクト40の末端部が基板処理装置10の塗布処理部14の空気流入口36に接続されている。また、ダクト40は、途中で分岐して、バイパス管路66を通し接続流路64に連通している。さらに、温湿度管理装置12には、マノメータ68が設けられており、その検出端が温湿度コントロール部50の空気流出口と第2ファン52の吸込み口との間の管路に挿入されている。
【0023】
第1ファン44の容量と第2ファン52の容量とは、マノメータ68により確認しながら、第2ファン52の吸込み口の手前側で検出された圧力が陽圧となるような関係に設定される。これにより、一次側ダクト55、中間室56、二次側ダクト59、接続流路64および温湿度コントロール部50の各内部が、その外部の気圧に対しそれぞれ陽圧に保たれることになり、その空気流路の途中に外気とリークする個所があったとしても、流路内へ外気が混入することはなく、一次化学吸着フィルタ46および二次化学吸着フィルタ48によってアンモニアガスが除去された後の空気のアンモニアガス濃度が上昇することが避けられる。
【0024】
上記したような構成を有する温湿度管理装置12では、第1ファン44により雰囲気空気が装置内へ取り入れられ、その取り入れられた空気は、第1フィルタ室54内の一次側ダクト55へ送り込まれて一次化学吸着フィルタ46を通過し、中間室56を通って、二次化学吸着フィルタ48を通過する。これらの一次化学吸着フィルタ46および二次化学吸着フィルタ48を空気が通過する間に、空気中のアンモニアガスが化学吸着反応によって除去される。アンモニアガスが除去された空気は、第2フィルタ室58内の二次側ダクト59から接続流路64を経て温湿度コントロール部50へ送給され、温湿度コントロール部50により所望通りの温度および湿度に調節制御される。そして、アンモニアガスが除去され温度および湿度が管理された空気が、第2ファン52によりダクト40を通って基板処理装置10の塗布処理部14の空気流入口36へ送給される。また、温湿度コントロール部50で温度および湿度が調整された空気の過剰分は、バイパス管路66を通して接続流路64内へ戻される。このように、一次化学吸着フィルタ46および二次化学吸着フィルタ48によってアンモニアガスが除去され温湿度コントロール部50によって温度および湿度が調整された空気の過剰分が廃棄されずに還流させられるので、化学吸着フィルタ46、48が効率良く使用され、温湿度コントロール部50の負荷が軽減される。
【0025】
なお、上記した実施形態では、化学吸着フィルタ46、48を設けるようにしたが、化学吸着フィルタの代わりに活性炭フィルタなどを使用するようにしてもよい。また、上記実施形態では、2つの化学吸着フィルタ46、48の両方共、アンモニアガスの除去用としたが、一方を酸の除去用とすることもできる。
【0026】
また、上記した実施形態では、温湿度管理装置12は、密閉された筐体42内において、その上方側に一次ファン44、一次化学吸着フィルタ46および二次化学吸着フィルタ48を配設し、その下方側に温湿度コントロール部50および第2ファン52を配設して構成されているが、上下の位置関係を逆転させて、その上方側に温湿度コントロール部50および第2ファン52を配設する一方、その下方側に一次ファン44、一次化学吸着フィルタ46および二次化学吸着フィルタ48を配設して構成してもよい。
【0027】
さらに、上記した実施形態では、第1ファン44を一次化学吸着フィルタ46の上流側に設けて構成したが、この第1ファン44を一次化学吸着フィルタ46と二次化学吸着フィルタ48との間の中間室56に配置するようにしてもよい。この場合には、二次化学吸着フィルタ48より下流側の二次側ダクト59、接続流路64および温湿度コントロール部50の各内部が、その外部の気圧に対しそれぞれ陽圧に保たれることになる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の基板処理システムは、基板を処理する基板処理部を有する基板処理装置と温度および湿度が管理された空気を基板処理装置へ供給する温湿度管理装置とを含む処理システム全体としてのフットプリントが小さくなり、また、空気送給時の圧力損失が低減するため、使用される空気送給手段の容量が小さくて済み、さらに基板処理装置の周囲の見栄えも良くなる。
また、この基板処理システムでは、リーク個所を通して温湿度管理装置内への外気の吸い込みが防止され、物質除去手段によって特定の化学物質が除去された後の空気に特定の化学物質が混入することが避けられるので、温湿度管理装置から基板処理装置の基板処理部へ特定の化学物質が確実に除去された空気が送給される。
【0029】
請求項2に係る発明の基板処理システムは、基板を処理する基板処理部を有する基板処理装置と温度および湿度が管理された空気を基板処理装置へ供給する温湿度管理装置とを含む処理システム全体としてのフットプリントが小さくなり、また、空気送給時の圧力損失が低減するため、使用される空気送給手段の容量が小さくて済み、さらに基板処理装置の周囲の見栄えも良くなる。
また、この基板処理システムでは、リーク個所を通して温湿度管理装置内への外気の吸い込みが防止され、物質除去手段によって特定の化学物質が除去された後の空気に特定の化学物質が混入することが避けられるので、温湿度管理装置から基板処理装置の基板処理部へ特定の化学物質が確実に除去された空気が送給される。さらに、この基板処理システムでは、温湿度制御部の制御可能流量が温湿度管理装置から基板処理装置の基板処理部への送給流量よりも多いような場合に、物質除去手段の効率的使用が可能になるとともに、温湿度制御部の負荷が軽減される。
請求項3に係る発明の基板処理システムは、温湿度管理装置に温湿度制御部と物質除去手段とが上下方向に配設されていることによって温度管理装置のフットプリントが小さくなり、処理システム全体としてのフットプリントが小さくなる。
【0030】
請求項4に係る発明の基板処理システムは、温湿度制御部の上方側に物質除去手段が配設されていることによって温湿度管理装置のフットプリントが小さくなり、処理システム全体としてのフットプリントが小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の1例を示し基板処理システムの概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】従来の基板処理システムの概略構成の1例を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
10 基板処理装置
12 温湿度管理装置
14 塗布処理部
18 ベーク部
20 ウエハ搬送部
24 空調装置
34 ウルパフィルタ
36 塗布処理部の空気流入口
40 ダクト
44 第1ファン
46 一次化学吸着フィルタ
48 二次化学吸着フィルタ
50 温湿度コントロール部
52 第2ファン
66 バイパス管路
68 マノメータ

Claims (4)

  1. 基板を処理する基板処理部を有する基板処理装置と、
    この基板処理装置とは別に設置され、空気の温度および湿度を調節し制御する温湿度制御部を有し、温度および湿度が管理された空気を基板処理装置の前記基板処理部へ供給する温湿度管理装置とから構成された基板処理システムにおいて、
    前記温湿度管理装置に、前記温湿度制御部に取り込まれる前の空気から特定の化学物質を除去する物質除去手段を一体に組み込み、前記物質除去手段の前段側に、外気を取り入れて物質除去手段へ空気を送り込む第1の送風手段を配設するとともに、前記温湿度制御部の後段側に、温湿度制御部から温度および湿度が管理された空気を前記基板処理装置の基板処理部へ送給する第2の送風手段を設け、前記物質除去手段の空気流出側と前記温湿度制御部の空気流入側とを配管により流路接続して、前記物質除去手段から前記第2の送風手段の吸込み口へ至る空気流路が温湿度管理装置の周囲の気圧に対し陽圧に保たれるようにしたことを特徴とする基板処理システム。
  2. 基板を処理する基板処理部を有する基板処理装置と、
    この基板処理装置とは別に設置され、空気の温度および湿度を調節し制御する温湿度制御部を有し、温度および湿度が管理された空気を基板処理装置の前記基板処理部へ供給する温湿度管理装置とから構成された基板処理システムにおいて、
    前記温湿度管理装置に、前記温湿度制御部に取り込まれる前の空気から特定の化学物質を除去する物質除去手段を一体に組み込み、前記物質除去手段の前段側に、外気を取り入れて物質除去手段へ空気を送り込む第1の送風手段を配設するとともに、前記温湿度制御部の後段側に、温湿度制御部から温度および湿度が管理された空気を前記基板処理装置の基板処理部へ送給する第2の送風手段を設けて、前記物質除去手段から前記第2の送風手段の吸込み口へ至る空気流路が温湿度管理装置の周囲の気圧に対し陽圧に保たれるようにし、さらに、前記第2の送風手段の吹出し口と前記基板処理装置の基板処理部とを接続する空気流路と、前記物質除去手段の空気流出側と前記温湿度制御部の空気流入側とを連絡する空気流路との間をバイパス流路で連通させ、前記温湿度制御部から吹き出される温度および湿度が管理された空気の一部を、前記バイパス流路を通して温湿度制御部の空気流入側の手前側へ還流させるようにしたことを特徴とする基板処理システム。
  3. 前記温湿度管理装置に前記温湿度制御部と前記物質除去手段とが上下方向に配設された請求項1または請求項2記載の基板処理システム。
  4. 前記温湿度制御部が下方に配設され、その上方側に前記物質除去手段が配設された請求項3記載の基板処理システム。
JP32771296A 1996-11-22 1996-11-22 基板処理システム Expired - Fee Related JP3609226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32771296A JP3609226B2 (ja) 1996-11-22 1996-11-22 基板処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32771296A JP3609226B2 (ja) 1996-11-22 1996-11-22 基板処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10154645A JPH10154645A (ja) 1998-06-09
JP3609226B2 true JP3609226B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=18202151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32771296A Expired - Fee Related JP3609226B2 (ja) 1996-11-22 1996-11-22 基板処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3609226B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000294530A (ja) * 1999-04-06 2000-10-20 Nec Corp 半導体基板の洗浄方法及びその洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10154645A (ja) 1998-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3839555B2 (ja) 局所密閉型清浄装置
WO2011132391A1 (ja) 透湿度測定装置及び透湿度測定方法
JP2021013747A (ja) クリーニング装置を接続するための基地局及びクリーニングシステムを動作させるための方法
TWI723329B (zh) 裝載埠及其氣簾裝置與吹淨方法
JP3609226B2 (ja) 基板処理システム
JPH06177225A (ja) 環境制御装置
KR20200063977A (ko) 이에프이엠
US8307825B1 (en) Membrane oxygen humidifier
JPH06246207A (ja) 給気付塗装ブース
JP2806919B2 (ja) 恒温槽
JPH10141868A (ja) 昇華物対策付き熱処理装置
JPH05304099A (ja) 流量制御装置
JP3697275B2 (ja) 局所クリーン化におけるインターフェイスボックス及びそのクリーンルーム
WO2021248721A1 (zh) 一种混氧系统
JP2580375B2 (ja) クリ―ンル―ム
JP2008103388A (ja) 半導体製造装置
JP2000150335A (ja) 処理装置
JP3611710B2 (ja) 基板処理システム
JP3869506B2 (ja) 基板処理装置
CN220601664U (zh) 一种空调送风系统的过滤装置
CN221176162U (zh) 一种控制装置
CN217785353U (zh) 温控设备
JPH0697105B2 (ja) 清浄空調室の有害ガス除去装置
JP2000299280A (ja) 基板処理装置及びエア供給方法
JPH0215545Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees