JP3608382B2 - 文章作成装置及び文章作成方法並びに文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

文章作成装置及び文章作成方法並びに文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータやコミュニケーション支援装置などで文章を作成する文章作成装置および文章作成方法に関するものであり、特に肢体不自由者などがコンピュータやコミュニケータなどに文章を入力する際に、その負担を軽減させる文章作成装置および文章作成方法並びに文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
文章作成装置および文章作成方法としては、例えば、日本語ワードプロセッサのように文章を構成するアルファベット数字かな漢字混じり文字列に対応するかな文字列、ローマ字列、数字列(以下、入力文字列という)を全てキーボードなどの入力装置から入力し、しかる後にかな漢字変換を行なう方法が最も一般的である。
【0003】
しかし、脳性麻痺や筋萎縮性側索硬化症(ALS:Amyotrophic Lateral Sclerosis)など運動機能が麻痺する疾患により上肢の運動障害を併発している言語障害者や肢体不自由者にとっては、文章の入力文字列全ての入力とかな漢字変換操作を必要とする一般的な日本語ワードプロセッサは入力に多大な労力を要するので、専用の文章作成装置及び文章作成方法が提案されている。
【0004】
このような文章作成装置の一例として、キー変換テーブルを選択することにより少数のキーでかなのみからなる文を作成することを目的とした意志伝達装置があり、第1の文献特開平7−191598号公報において提案されている。
【0005】
図28は、この手法に基づく従来の文章作成装置の一構成例(以下、第1の従来例という)である。以下、図28を用いて第1の従来例による文章作成装置の文作成手順について説明する。
【0006】
キー入力手段1は、通常のアルファベット用キーボードであり、ユーザが操作(押下)したキーに対応するキー入力2を出力する。キー入力2は、ユーザが押下したキーのキー識別子である。テーブル記憶手段3は、キー識別子と文字9(具体的には文字コード)との対応を記述した複数のキー変換テーブル4を記憶する。キー変換テーブル4は、例えば、アルファベット大文字用、アルファベット小文字用、数字用、かな用、記号用などが用意されている。キー表示手段5は、現在選択されているキー変換テーブル4のキーと文字との対応をであるキー表示6を制御手段7から得てユーザに提示する。ユーザがキー変換テーブルを切替えたい場合は、ユーザがキー切替入力8を行う。キー切替入力8は、例えば、キーボード上で特別に割当てられたキー(機能キー)を用いて行う。ユーザからキー切替入力8があった場合、制御手段7は、テーブル記憶手段3から対応するキー変換テーブル4を選択して読み出す。そして、キー表示手段6は、選択されたキー変換テーブル4のキーと文字との対応であるキー表示6を制御手段7から得てユーザに提示する。ユーザからキー入力2があった場合、読み出したキー変換テーブル4に従ってキー入力2に対応する文字9を文字バッファ10に出力する。文バッファ10は入力された文字を順次記憶し、文11として出力する。
【0007】
文章作成装置の別の例として、先頭から数文字のかな文字列入力と選択操作により文節あるいは単語の入力を行なって文を作成する方法があり、第2の文献「ALS患者のためのコミュニケーションエイドの文章作成方法について」(井上他:情処学会論文誌 Vol.33 No.5 pp.645−651)において提案されている。
【0008】
図29は、この手法に基づく、従来の文章作成装置の一構成例(以下、第2の従来例という)である。以下、図29を用いて、第2の従来例による文章作成装置の文作成手順について説明する。
【0009】
単語・文節辞書21は、見出しとかな文字列とからなる単語および文節を予め記憶する。単語・文節選択手段22は、ユーザから例えば2文字のかな入力20があると、入力された2文字のかなと先頭の2文字(漢字の場合はその読み)とが一致する文節および単語を候補として単語・文節辞書21から選択し、連番付きの候補を候補表示24してユーザに提示し、選択操作25によりユーザが選択した選択単語・文節26を文字バッファ10に出力する。文バッファ10は、入力された選択単語・文節の文字列を順次記憶し、文11として出力する。
【0010】
また目的は異なるが、簡便に文を入力する装置として、複数の文から構成される定型的な文書の作成を容易にする目的で、穴空き部分を持つ文書例に単語や句などを埋め込んで文書を作成する装置があり、第3の文献特開平6−290170号公報において提案されている。
【0011】
図30はこの手法に基づく、文書作成装置の一構成例(以下、第3の従来例という)である。以下、図30を用いて、第3の従来例による文書作成装置の文書作成手段について説明する。
【0012】
文書例記憶手段31は、複数の文から構成される定型的な文書を作成するためのテンプレートである文書例を記憶する。この文書例は単語や句など(以下、値という)を埋めこむことができる穴空き部分を複数有している。
穴空き部分選択候補木記憶手段32は、文書例中の穴空き部分を埋める値を木構造形式に整理した穴空き部分選択候補木を記憶する。
文書例選択手段33は、ユーザにより入力された文書条件34に基づいて文書例記憶手段31から読み出した文書例35と、該文書例35中に含まれる穴空き部分に基づいて穴空き部分選択候補木記憶手段32とから読み出した穴空き部分選択候補木36とを文書情報37として文書記憶手段38に出力する。
文書記憶手段38は、入力された文書情報37を記憶し、後述する穴空き部分表示選択手段40よって文書例に含まれる全ての穴空き部分に値が埋められた時点で文書39を出力する。
穴空き部分表示選択手段40は、文書記憶手段38から読み出した穴空き部分選択候補木41に基づいて穴空き部分に埋め込みうる値を表示し、ユーザにより選択された穴埋め値42を出力する。
依存関係表記憶手段43は、文書例の穴空き部分間の依存関係を記述した依存関係表を記憶する。
表現対応表記憶手段44は、文書例中で複数回出現する穴空き部分について、選択された値と代名詞などの言い換え表現との対応を記述した表現対応表を記憶する。
依存関係表・表現対応表検索手段45は、穴空き部分表示選択手段40で選択された穴埋め値42に基づいて依存関係46および表現対応47を検索し、穴空き部分更新情報48を文書記憶手段38に出力して文書記憶手段38に記憶されている穴空き部分選択候補木41あるいは穴埋め値42を更新する。
【0013】
第3の従来例は、複数の文から構成される定型的な文書を作成する装置に関するものであるが、文の作成を目的とする場合においても同様の構成をとることができる。すなわち、第3の従来例における単語を埋め込む穴空き部分を有する文書例を単語を埋め込む穴空き部分を有する文例(文テンプレート)に置き換えれば、文テンプレートと穴埋め単語との選択によって文を作成することができる。例えば、文テンプレートとして「(時間)(場所)に 行くの?」を用意し、穴明き部分(時間)と(場所)に適当な単語、例えば、(時間)に「明後日」、(場所)に「横浜」を埋め込めばよい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
第1の従来例は、少数のキーで文を入力できるようにすることにより、装置の小型化や操作性の向上を図ったものであるが、キー操作量は従来のキー入力と同じである上、キー切替の操作も発生するのでユーザの負担が大きいという課題があった。さらに出力されるのはかなのみからなる文であるため読みにくいという課題も生じていた。
【0015】
第2の従来例は、単語あるいは文節のキー文字列のうち先頭から数文字のみを入力して候補を限定し選択することによって、文の全ての文字列を入力することなく少ない操作量で文を作成しようとするものである。しかしながら、入力を低減するすなわち少数のかな文字から単語や文節を決定できるようにするためには語彙数を抑えざるをえない。そして操作量を低減しようとすると入力文が限定され、入力文の自由度を高めようとすると操作量が低減できないという課題があった。
【0016】
第3の従来例は、穴空き部分を含む文書例と穴空き部分に埋め込む値とを選択し、かつその際穴空き部分選択候補木と文書例の穴空き部分間の依存関係とにより値を限定することによって少ない操作量で文書を作成しようとするものである。しかしながらこの方法を文作成に適用した場合、作成できる文は用意された文テンプレートに依存した限られた文型の文のみであり、自由度が低いという問題点があった。さらに作成できる文のバリエーションを増やすために文テンプレートの数を増やした場合、文テンプレートの選択に労力と時間を要するという課題があった。
【0017】
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、文作成にかかるユーザの負担を低減し、かつ自由度の高い文章作成装置及び文章作成方法並びに文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る文章作成装置は、
文を構成する文節の種類と文節を構成する自立語および付属語の条件とからなる文節条件を予め記憶した文節条件記憶手段と、
文節を構成する自立語となり得る単語の情報を予め記憶した単語辞書と、
上記文節条件記憶手段に記憶された文節の種類をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節の種類に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件に合致する単語の情報を上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件および単語の情報に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とに基づいて文節を接続して文を作成する文節処理手段と
を備えたものである。
【0019】
また、この発明に係る文章作成装置は、上記文章作成装置において、
上記文節処理手段は、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて生成した上記文節の候補を絞り込む文節候補生成手段
を備えたものである。
【0020】
また、この発明に係る文章作成装置は、上記文章作成装置において、
上記文節条件記憶手段は、文を構成する文節の格の種類と文節を構成する自立語の条件を単語または単語のカテゴリーを用いて表した自立語条件と文節を構成する付属語の条件を自立語の活用および自立語に接続可能な付属語を用いて表した付属語条件とからなる文節条件とを予め記憶し、
上記単語辞書は、少なくとも文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語のカテゴリーとからなる単語情報を予め記憶し、
上記文節処理手段は、
複数の文節に関する情報と文節の順序とを文節情報として記憶する文節記憶手段と、
上記文節条件記憶手段に記憶された格の種類と上記文節記憶手段に記憶された文節情報とを読み出し、読み出した格の種類と読み出した文節情報とをユーザに提示して格の種類を選択させ、ユーザが選択した格の種類に基づいて格を選択する格選択手段と、
上記格選択手段で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した上記文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する文節候補生成手段と、
上記文節候補生成手段で生成された文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報およびユーザが文節を選択した順序を上記文節記憶手段に書き込む文節選択手段と、
上記文節記憶手段に記憶された文節情報とユーザが文節を選択した順序とに基づいて文節を接続して文を作成する文節接続手段と
を備えたものである。
【0021】
また、この発明に係る文章作成装置は、上記文章作成装置において、
上記単語辞書は、少なくとも文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語をユーザが入力する際の文字列または文字列を絞り込むための情報と上記単語のカテゴリーとからなる単語情報を予め記憶し、
上記文節候補生成手段は、上記格選択手段で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて、生成した文節の候補を絞り込む
ように構成したものである。
【0022】
また、この発明に係る文章作成装置は、上記文章作成装置において、
ユーザが文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を入力可能な入力手段と、
上記入力手段によりユーザに文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を認識し、認識した結果としてユーザが入力した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報に対応する文字または文字列の候補を尤度付きで出力する認識手段
とを備え、
上記文節候補生成手段は、上記格選択手段で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件および候補単語から文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、上記入力手段によりユーザに文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を入力させて上記認識手段から尤度付きの文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報の候補を受け取り、受取った文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報の候補に付与された尤度に基づいて上記生成した文節の候補の尤度を求め、求めた尤度を文節の候補に付与して出力し、
上記文節選択手段は、上記文節候補生成手段が出力した尤度付きの文節の候補を受け取り、受取った文節の候補を尤度が高い順にユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とを上記文節記憶手段に書き込む
ように構成したものである。
【0023】
また、この発明に係る文章作成装置は、上記文章作成装置において、
文節の自立語と付属語とが共起する条件を、文節の格の種類と自立語の単語または単語のカテゴリーと付属語とで表す文節共起規則を予め記憶する文節共起規則記憶手段を備え、
上記文節候補生成手段は、すでに記憶された文節情報を上記文節記憶手段から読み出し、読み出した文節情報と上記格選択手段によって選択された格の種類とに関連する文節共起規則を上記文節共起規則記憶手段から読み出し、上記格選択手段によって選択された格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件および文節共起規則に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する
ように構成したものである。
【0024】
また、この発明に係る文章作成装置は、上記文章作成装置において、
単語または単語のカテゴリーと話題との関係を表す話題規則を予め記憶する話題規則記憶手段と、
上記文節記憶手段にすでに記憶された文節情報を読み込み、読み込んだ文節情報に対応する文節の単語と話題の関係を表す話題規則を上記話題規則記憶手段から読み込み、読み込んだ文節情報と話題規則とに基づいて話題を推定する話題推定手段と
を備え、
上記文節候補生成手段は、上記格選択手段が選択した格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、上記話題推定手段が推定した話題に合致する話題規則を上記話題規則記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件および話題規則に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件および話題規則および候補単語に基づいて文節候補を生成する
ように構成したものである。
【0025】
また、この発明に係る文章作成装置は、上記文章作成装置において、
上記文節条件記憶手段は、複数の文のスタイルに対して文のスタイルごとに文節条件を予め記憶し、
ユーザに文のスタイルの種類を提示して選択させ、上記文節候補生成手段が文節条件を読み出すときに、ユーザが選択した文のスタイルに対応する文節条件を文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の中から上記格選択手段でユーザが選択した格に対応する文節条件を上記文節候補生成手段に送るスタイル制御手段を備えた
ものである。
【0026】
また、この発明に係る文章作成装置は、上記文章作成装置において、
文節が接続する順序を文節の格の種類によって規定する文節順序規則を予め記憶する文節順序規則記憶手段を備え、
上記文節接続手段は、上記文節記憶手段に記憶された文節情報と上記文節順序規則記憶手段に記憶された文節順序規則を読み出し、読み出した文節情報と文節順序規則に基づいて文節の順序を決定し、決定した順序に従って文節を接続して文を作成する
ように構成したものである。
【0027】
また、この発明に係る文章作成方法は、
文を構成する文節の種類と文節を構成する自立語および付属語の条件とからなる文節条件と、文節を構成する自立語となり得る単語の情報からなる単語辞書とを予め記憶し、予め記憶した上記文節条件の文節の種類をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節の種類に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語の条件に合致する単語の情報を予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した上記文節条件および単語の情報に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序に基づいて文節を接続して文を作成する文節処理工程
を含むものである。
【0028】
また、この発明に係る文章作成方法は、上記文章作成方法において、
上記文節処理工程は、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて生成した上記文節の候補を絞り込む
ように構成したものである。
【0029】
また、この発明に係る文章作成方法は、上記文章作成方法において、
上記文節処理工程は、
文を構成する文節の格の種類と文節を構成する自立語の条件を単語または単語のカテゴリーを用いて表した自立語条件と文節を構成する付属語の条件を自立語の活用および自立語に接続可能な付属語を用いて表した付属語条件とからなる文節条件を予め記憶し、予め記憶した上記文節条件の格の種類と、順次記憶する複数の文節に関する情報と文節の順序とからなる文節情報とをユーザに提示して格の種類を選択させ、ユーザが選択した格の種類に基づいて格を選択する格選択工程と、
少なくとも文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語のカテゴリーとからなる単語辞書を予め記憶し、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した上記文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する文節候補生成工程と、
上記文節候補生成工程で生成された文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とからなる上記文節情報を順次記憶して上記格選択工程に送る文節選択工程と、
順次記憶された上記文節情報に基づいて文節を接続して文を作成する文節接続工程と
を含むものである。
【0030】
また、この発明に係る文章作成方法は、上記文章作成方法において、
上記文節候補生成工程は、少なくとも文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語をユーザが入力する際の文字列または文字列を絞り込むための情報と上記単語のカテゴリーとからなる単語辞書を予め記憶し、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて、生成した文節の候補を絞り込む
ように構成したものである。
【0031】
また、この発明に係る文章作成方法は、上記文章作成方法において、
上記文節候補生成工程は、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を認識してユーザが入力した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報に対応する尤度付きの文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報の候補を作成し、作成した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報の候補に付与された尤度に基づいて上記生成した文節の候補の尤度を求め、求めた尤度を文節の候補に付与して出力し、
上記文節選択工程は、上記文節候補生成工程で出力された尤度付きの文節の候補を受け取り、受取った文節の候補を尤度が高い順にユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とを上記文節記憶工程に送る
ように構成したものである。
【0032】
また、この発明に係る文章作成方法は、上記文章作成方法において、
上記文節候補生成工程は、文節の自立語と付属語とが共起する条件を文節の格の種類と自立語の単語または単語のカテゴリーと付属語とで表す文節共起規則を予め記憶し、順次記憶された上記文節情報と上記格選択工程で選択された格の種類とに関連する文節共起規則を予め記憶した上記文節共起規則から選択し、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件および上記文節共起規則に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する
ように構成したものである。
【0033】
また、この発明に係る文章作成方法は、上記文章作成方法において、
単語または単語のカテゴリーと話題との関係を表す話題規則を予め記憶し、順次記憶された上記文節情報に対応する文節の単語と話題との関係を表す話題規則を予め記憶した上記話題規則から選択し、選択した文節情報と話題規則とに基づいて話題を推定する話題推定工程
を含み、
上記文節候補生成工程は、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件から選択し、上記話題推定工程で推定された話題に合致する話題規則を上記話題規則から選択し、選択した文節条件の自立語条件および話題規則に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件と話題規則と候補単語とに基づいて文節候補を生成する
ように構成したものである。
【0034】
また、この発明に係る文章作成方法は、上記文章作成方法において、
複数の文のスタイルに対して文のスタイルごとに文節条件を予め記憶し、ユーザに文のスタイルを提示して選択させ、上記文節候補生成工程で文節条件を選択するときに、ユーザが選択した文のスタイルに対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の中から上記格選択工程でユーザが選択した格に対応する文節条件を選択して上記文節候補生成工程に送るスタイル制御工程を含む
ものである。
【0035】
また、この発明に係る文章作成方法は、上記文章作成方法において、
上記文節接続工程は、文節が接続する順序を文節の格の種類によって規定する文節順序規則を予め記憶し、上記文節情報と予め記憶した上記文節順序規則に基づいて文節の順序を決定し、決定した順序に従って文節を接続して文を作成する
ように構成したものである。
【0036】
また、この発明に係るコンピュータを用いて文章を作成する文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、
文を構成する文節の種類と文節を構成する自立語および付属語の条件とからなる文節条件と、文節を構成する自立語となり得る単語の情報を予め記憶した単語辞書とを予め記憶し、記憶した上記文節の種類をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節の種類に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件に合致する単語の情報を予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した単語の情報および上記文節条件に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とに基づいて文節を接続して文を作成する文節処理手順
を含むものである。
【0037】
また、この発明に係るコンピュータを用いて文章を作成する文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、上記文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、
上記文節処理手順は、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて生成した上記文節の候補を絞り込む
ように構成したものである。
【0038】
また、この発明に係るコンピュータを用いて文章を作成する文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、上記文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、
上記文節処理手順は、文を構成する文節の格の種類と文節を構成する自立語の条件を単語または単語のカテゴリーを用いて表した自立語条件と文節を構成する付属語の条件を自立語の活用および自立語に接続可能な付属語を用いて表した付属語条件とからなる文節条件を予め記憶し、予め記憶した上記文節条件の格の種類と順次記憶した上記文節情報とをユーザに提示して格の種類を選択させ、ユーザが選択した格の種類に基づいて格を選択する格選択手順と、
文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語のカテゴリーとからなる単語辞書を予め記憶し、上記格選択手順で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する文節候補生成手順と、
上記文節候補生成手順で生成された文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とを上記文節情報として順次記憶し、格選択手順に送る文節選択手順と、
上記文節情報に基づいて文節を接続して文を作成する文節接続手順と
を含むものである。
【0039】
また、この発明に係るコンピュータを用いて文章を作成する文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、上記文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、
上記文節候補生成手順は、文節を生成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語をユーザが入力する際の文字列または文字列を絞り込むための情報と上記単語のカテゴリーとからなる単語辞書を予め記憶し、上記格選択手順で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて生成した文節の候補を絞り込む
ように構成したものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の一実施の形態として、この発明に係る第1の文章作成装置の構成を示す構成図である。なお、従来例で説明した構成要素と同一または相当部分は同一符号で示す。次に、図1を用いてこの実施の形態の構成を説明する。
【0041】
101は、文を構成する文節の格の種類に対応付けて、「主格」「時間」などの文節の格の種類と、格に対応する文節を構成する自立語の条件を単語または「人」「食べ物」「身体の部分」などの単語のカテゴリーを用いて表した自立語条件と、付属語の条件を自立語が用言の場合の活用形または語幹と自立語に接続可能な付属語とを用いて表した付属語条件とからなる文節条件を予め記憶する文節条件記憶手段である。この実施の形態における文節条件の例を図3に示す。
【0042】
102は、文節を構成する自立語となり得る単語に対応付けて、その単語の見出し語と、その単語をユーザが入力する際の入力文字列と、その単語のカテゴリーとからなる単語情報を予め記憶する単語辞書である。
単語辞書102は、例えば「明後日」のような見出し、「日未来」のような単語カテゴリーおよび「あさって」のようなかな文字列または「asatte」のようなローマ字列である入力文字列からなる単語を記憶する。
入力文字列をかな文字列としたこの実施の形態における単語辞書102の例を図5に示す。この実施の形態における単語辞書102は、上記の必須項目の他に例えば「名詞」「カ行五段動詞」のような品詞を含むものとする。
【0043】
103は、初期の段階では空であり、処理の結果として得られる複数の文節の情報とそれらの文節の順序とを文節情報として記憶する文節記憶手段である。
文節記憶手段103は、後述する文節選択手段114で選択された文節118をその選択順序とともに後述の格種類105ごとに記憶する。
【0044】
104は、文節条件記憶手段101に記憶された文節の格の種類と文節記憶手段103に記憶された文節情報とを読み出し、読み出した文節の格の種類と文節情報とをユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した格の種類または文節情報に基づいて格を選択する格選択手段である。
105は、文節条件記憶手段101に記憶された格の種類から格選択手段104が読み出した格種類である。格種類105としては、図3に示すように、例えば「主格」「対象」「述語」「場所」「時間」……がある。
106は、文節記憶手段103に記憶された文節情報から格選択手段104が読み出した入力文節である。
107は、格選択手段104が読み出した格種類105および入力文節106に基づいて格選択手段104が格の種類と文節とをユーザに提示する格種類・入力文節である。
108は、格選択手段104がユーザに提示した格種類・入力文節107に基づいてユーザが選択した選択格である。
【0045】
109は、格選択手段104で選択された格に対応する文節条件を文節条件記憶手段101から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として単語辞書102から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成するとともに、文節の候補の数が所定の値よりも大きい場合は、更に、ユーザに文字列を入力させ、その入力文字列に基づいて文節の候補を更に絞り込む文節候補生成手段である。
110は、ユーザが選択した選択格108に基づいて格選択手段104が文節候補生成手段109に出力する選択格である。
【0046】
111は、文節条件記憶手段101に記憶された格種類、自立語条件、付属語条件からなる文節条件から文節候補生成手段109が自立語条件および付属語条件を読み出した自立語条件・付属語条件であり、その内、111aは自立語条件、111bは付属語条件である。自立語条件111aとしては、図3に示すように、格種類105が「主格」の場合、例えば「人」「動物」「身体の部分」……がある。また、付属語条件111bとしては、同じく、図3に示すように、付属語と用言活用を規定する。格種類が「主格」の場合、例えば、用言活用が「連体」形のときは付属語として「のが」「のは」……が接続し、用言活用が「−」(条件無し)のとき(自立語が体言のときなど)は付属語として「−」(付属語無し)「が」「は」……が接続する。
112は、文節の候補の数が所定の値よりも大きい場合に、文節候補生成手段109がユーザに入力させた入力文字列である。
113は、単語辞書102に記憶された単語情報から文節候補生成手段109が読み出した候補単語である。
【0047】
114は、文節候補生成手段109で生成された文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節の情報を選択された順序とともに文節記憶手段103に書き込む文節選択手段である。
115は、文節候補生成手段109が生成して文節選択手段114が読み込んだ文節候補である。
116は、文節選択手段114が読み込んだ文節候補115に基づいて、文節選択手段114がユーザに提示する文節候補である。
117は、文節選択手段114がユーザに提示した文節候補116に基づいてユーザが選択した選択文節である。
118は、ユーザが選択した選択文節117に基づいて文節選択手段114が文節記憶手段103に記憶させる文節情報である。
【0048】
119は、文節記憶手段103に記憶された文節情報に基づいて文節を接続して文を作成する文節接続手段である。
120は、ユーザが文の出力を所望する場合に、ユーザが接続手段119に入力する文作成命令である。
121は、文節記憶手段103に記憶された文節情報から文節接続手段119が複数の文節とユーザによるその文節の選択順序とを読み込んだ文節・選択順序である。
11は、文接続手段119が作成し出力した文である。
【0049】
なお、上記各手段を例えばコンピュータで実現する場合、単語辞書、文節条件記憶手段、文節記憶手段はそれぞれコンピュータのメモリ上に置かれ、その他の手段はコンピュータのプログラムとして実現され、CPU(中央処理装置)またはマイクロプロセッサなどで実行される。また、そのプログラムは、コンピュータで読み取り可能に記録された記録媒体でもよい。
【0050】
次に、図1に示した文章作成装置の動作を説明する。この実施の形態における文章作成方法の動作手順を説明する流れ図を図2に示す。以下、図2を用いて動作手順を説明する。この実施の形態の説明では、例えば、「明後日 横浜に 行くの?」という文を作成する場合について詳述する。
【0051】
ステップS1では、格選択手段104が、文節条件記憶手段101から格種類105を、文節記憶手段103から入力文節106をそれぞれ読み出す。格種類は、例えば、図3に示す格種類105「主格」「対象」「述語」「場所」「時間」……である。
【0052】
次に、ステップS2では、格選択手段104が、文節条件記憶手段101から読み出した格種類105と文節記憶手段103から読み出した入力文節106を合せてユーザに提示する。例えば、図4に示す連番付きの格種類・入力文節107をユーザに提示する。なお、初期の段階で文節記憶手段103は空であるため、1回目にステップS2が実行される際には図4(a)に示すように、2回目にステップS2が実行される際には図4(b)に示すように表示される。すなわち、2回目は「明後日」が入力されているので、「5:(時間)」が「5:明後日」に置き換えられて表示される。また、図4は格種類・入力文節107を1画面に表示可能な場合の例である。
【0053】
次に、ステップS3では、格選択手段104が、ユーザに提示した格種類・入力文節107の中からユーザに格種類を選択させ、ユーザが選択した選択格108を受け取り、文節候補生成手段109に選択格110を送る。例えば、ユーザが入力した格種類・入力文節107の選択番号に対応する選択格108の格種類を選択格110として出力する。この実施の形態の例では、まずユーザは図4(a)に示すような連番付きの格種類および入力文節(格種類・入力文節107の例)の中から「明後日」の格種類である「時間」を選択し、その番号である「5」を入力する。
【0054】
次に、ステップS4では、文節候補生成手段109が、格選択手段104で選択された選択格110を受け取り、受け取った格の種類に対応する自立語条件・付属語条件111を文節条件記憶手段101から読み出し、図3に示す自立語条件111aに合致する候補単語113、すなわち単語もしくは単語カテゴリーが自立語条件111aと合致する候補単語113を単語辞書102から読み出す。選択格110が「時間」であって、図3に示す文節条件111と図5に示す単語辞書102を用いる場合、選択格110の格種類105「時間」に対応する自立語条件111aは、図3から、「時間帯」「日過去」「日未来」「日現在」「曜日」……である。そこで、図5に示す単語辞書102の中から単語カテゴリーが「時間帯」「日過去」「日未来」「日現在」「曜日」……のものを選択して候補単語113とする。従って、この場合、図5から、候補単語113は「朝」「昼」「夜」「明後日」「明日」「一昨日」「昨日」「今日」「日曜」……となる。
【0055】
次に、ステップS5では、文節候補生成手段109が、ステップS4で読み出した文節条件111の付属語条件111bと選択した候補単語113から文節候補115を生成する。
上記の例では、図3から、選択格110の格種類105「時間」に対応する付属語条件111bは、自立語に接続可能な付属語として「−」(付属語なし)「に」「から」「まで」……があり、用言活用としては「−」(条件無し)である。
そこで、上記候補単語113「朝」「昼」「夜」「明後日」「明日」「一昨日」「昨日」「今日」「日曜」……に上記付属語「−(付属語なし)」「に」「から」「まで」……を接続して文節候補115「朝」「朝に」「朝から」「朝まで」……「昼」「昼に」「昼から」「昼まで」……「日曜」「日曜に」「日曜から」「日曜まで」……が生成される。
【0056】
次に、ステップS6では、文節候補生成手段109が、付属語条件111bと候補単語113から文節候補115を生成する際、文節候補の数が所定数より大きいか否かを判定する。文節候補の数が所定の値よりも大きい場合は、文節選択手段114における文節候補の提示およびユーザによる選択が困難であると判断してステップS7に進む。逆に、大きくない(文節候補の数が所定の値よりも小さいかまたは等しい)場合はステップS8に進む。
【0057】
次に、ステップS7では、文節候補生成手段109が、ユーザに文字列(上記の例ではかな文字列)を入力させ、その入力文字列112が図5に示す単語辞書102の入力文字列と例えば前方一致する見出し語を候補単語113の中から抽出して絞り込み、絞り込んだ候補単語と付属語条件111bとから文節候補115を生成する。例えば、上記の例でユーザの入力文字列112が「あ」であった場合、候補単語113のうち入力文字列112と前方一致する「朝」「明日」「明後日」……を候補単語113の中から絞り込み、絞り込んだ候補単語113と付属語条件111bとから生成される「朝」「朝に」「朝から」「朝まで」……「明後日」……「明後日まで」……を文節候補115として生成する。候補単語113が用言である場合には、候補単語113に対応する単語辞書102の品詞(図5参照)に基づいて活用し、付属語条件111bの付属語と用言活用(図3参照)に基づいて用言活用の活用形に接続可能な付属語を接続した文節候補115を生成する。次に、文節選択手段114が、文節候補生成手段109で生成された文節候補115に例えば連番を付けた文節候補115をユーザに提示して番号入力などによりユーザに選択させ、ユーザが選択した文節候補を選択文節117として受け取り、受け取った選択文節117とそれに対応する選択格110(上記の例では「時間」)とそれをユーザが選択した順序とを文節情報118として文節記憶手段103に記憶させる(図6参照)。
【0058】
次に、ステップS8では、文節選択手段114が、文節候補生成手段109で生成された文節候補115に例えば連番を付けた文節候補115をユーザに提示して番号入力などによりユーザに選択させ、ユーザが選択した文節候補を選択文節117として受け取り、受け取った選択文節117とそれに対応する選択格110(上記の例では「時間」)とそれをユーザが選択した順序とを文節情報118として文節記憶手段103に記憶させる(図6参照)。
【0059】
次に、ステップS9では、ユーザが文を構成する全ての文節を選択し、かつ文作成命令120を入力したか否かを判定する。条件を満たす場合はステップS10へ進み、条件を満たさない場合はステップS1に戻り、条件を満たすまでステップS1ないしS9の処理を繰り返す。
この実施の形態の例である「明後日 横浜に 行くの?」では、「明後日」「横浜に」「行くの?」という3つの文節が存在するので、ステップS1ないしS9の一連の処理が3回実行されることになる。「明後日」「横浜に」「行くの?」に対応する格の種類は、それぞれ、「時間」「場所」「述語」である。
従って、ステップS3において、ユーザは、図4に示すような連番付きの格種類および入力文節(格種類・入力文節107の例)の中から、1回目は「5:(時間)」、2回目は「4:(場所)」、3回目は「3:(述語)」を選択し、1回目は「5」、2回目は「4」、3回目は「3」と番号を入力する。
なお、ステップS2において、ユーザへの格種類・入力文節107の提示(表示)は、1回目は図4(a)、2回目は図4(b)、3回目は図4(c)のようになる。
【0060】
次に、ステップS10では、ユーザから文作成命令120が入力されると、文節接続手段119が、文節記憶手段103に記憶されている全ての文節・選択順序121を読み出し、選択順序に従って文節を接続して文11を作成する。次に、ステップS11では、文節接続手段119が、作成した文11を出力する。例えば格選択および文節選択の結果、図6に示すような文節および選択順序が文節接続手段119に入力された場合、文節接続手段119は「明後日 横浜に 行くの?」という文を生成して出力する。
【0061】
このような構成をとれば、文節の格種類105による制約を利用することによって文節の自立語および付属語を限定して文節候補115を限定することができ、従来に比較して少ない入力操作量で文を作成することができる。
【0062】
実施の形態2.
図7は、この発明の一実施の形態として、この発明に係る第2の文章作成装置の構成を示す構成図である。なお、従来例及び前述の実施の形態で説明した構成要素と同一または相当部分は同一符号で示し、説明は省略する。
【0063】
図7において、201は、ユーザに例えば手書き文字を入力させ、入力した文字を認識して尤度付きの入力文字候補を出力する文字入力認識手段である。なお、この文字入力認識手段は、特許請求の範囲に記載の入力手段と認識手段と併せた手段に対応する一実施の形態である。
202は、文字入力認識手段201で文字を認識した結果得られた尤度付きの入力文字候補である。
【0064】
203は、格選択手段104で選択された選択格110に対応する自立語条件・付属語条件111を文節条件記憶手段101から読み出し、読み出した自立語条件111a(図3参照)に合致する単語を単語辞書102から読み出して候補単語113とし、付属語条件111b(図3参照)と候補単語113に基づいて文節の候補を生成するとともに、文節の候補の数が所定の値よりも大きい場合は、更に、ユーザに例えば手書きで文字を入力させ、文字入力認識手段201で認識した結果得られる尤度付きの入力文字候補と一致する文節候補を生成し、この文節候補に入力文字候補の尤度から求めた文節の尤度を付与した尤度付き文節候補を作成し、この文節の尤度に基づいて文節候補を絞り込む尤度付き文節候補生成手段である。
【0065】
204は、尤度付き文節候補生成手段203で生成された尤度付き文節候補である。
205は、尤度付き文節候補生成手段203で生成された尤度付き文節候補204を受け取り、受け取った尤度付き文節候補を例えば図11に示すように文節候補の尤度が大きい順に並べ替え、連番付きで構成した文節候補116をユーザに提示して番号入力などによりユーザに選択させ、ユーザが選択した選択文節117を受け取り、選択順序とともに文節情報118として文節記憶手段103に書き込む尤度順提示文節選択手段である。
【0066】
また、単語辞書102は、図9に示すように、例えば「明後日」のような見出し、「日未来」のような単語カテゴリー、入力文字列からなる単語情報を記憶する。この実施の形態においては、尤度付き入力文字候補202を文字入力認識手段201によって得られた手書き文字の認識結果としているため、図9に示すように見出し語が入力文字列を兼ねる。この実施の形態における単語辞書102は、図9に示すように、上記の必須項目の他に、例えば「名詞」「カ行五段動詞」のような品詞を含むものとする。
【0067】
なお、尤度付き文節候補生成手段203、尤度付き入力文字候補202、尤度付き文節候補204、尤度順提示文節選択手段205は、それぞれ、実施の形態1における文節候補生成手段109、入力文字列112、文節候補115、文節選択手段114に対応する別の実施の形態である。
【0068】
なお、上記各手段を例えばコンピュータで実現する場合、単語辞書、文節条件記憶手段、文節記憶手段はそれぞれコンピュータのメモリ上に置かれ、その他の手段はコンピュータのプログラムとして実現され、CPU(中央処理装置)またはマイクロプロセッサなどで実行される。また、そのプログラムは、コンピュータで読み取り可能に記録された記録媒体でもよい。
【0069】
次に、図7に示した文章作成装置の動作を説明する。
【0070】
この実施の形態における文章作成方法の動作手順を説明する流れ図を図8に示す。以下、図8を用いて動作手順を説明する。
ステップS21ないしS23、S31およびS32の動作手順は、図2に示した実施の形態1の動作手順におけるステップS1ないしS3、S10ないしS11と同様であるので、説明を省略する。
【0071】
ステップS24では、尤度付き文節候補生成手段203が、格選択手段104で選択された選択格110に対応する自立語条件・付属語条件111を文節条件記憶手段101から読み出し、読み出した図3に示す自立語条件111aに合致する候補単語113、すなわち単語もしくは単語カテゴリーが同じく図3に示す自立語条件111aと合致する候補単語113を図9に示す単語辞書102から読み出す。例えば、選択格110が「時間」であった場合、実施の形態1と同様にして、同じく図9に示す単語辞書102から「朝」「昨日」「明日」「明後日」……を候補単語として読み出す。
【0072】
次に、ステップS25では、尤度付き文節候補生成手段203が、読み出した図3に示す付属語条件111bおよび候補単語113から文節候補115を生成する。例えば、選択格110が「時間」で、候補単語113が「朝」「昨日」「明日」「明後日」……であった場合、実施の形態1と同様にして、図3に示す格種類105「時間」に対応する同じく図3に示す付属語条件111bを参照して文節候補115「朝」「朝に」「朝から」「朝まで」……「昨日」「昨日に」「昨日から」「昨日まで」……「明日」「明日に」「明日から」「明日まで」……「明後日」「明後日に」「明後日から」「明後日まで」……を生成する。
【0073】
次に、ステップS26では、ステップS25で生成した文節候補115に尤度を付与し、尤度付き文節候補204を生成する。初期の段階では、尤度付き入力文字候補202の入力がないので、全ての文節候補115に同じ尤度を付与する。
【0074】
次に、ステップS27では、尤度付き文節候補生成手段203が、図3に示す付属語条件111bと候補単語113から文節候補115を生成する際、文節候補の数が所定数より大きいか否かを判定する。文節候補の数が所定の値よりも大きい場合は、文節選択手段114における文節候補の提示およびユーザによる選択が困難であると判断してステップS28に進む。逆に、大きくない(文節候補の数が所定の値よりも小さいかまたは等しい)場合はステップS29に進む。
【0075】
次に、ステップS28では、ユーザに例えば手書き文字を入力させ、文字入力認識手段201で入力させた文字を認識し、その認識結果として尤度付き入力文字候補202を得、ステップS25に戻る。ユーザが手書き文字「明」を入力した場合、例えば、図10(a)に示すような尤度付き入力文字候補202「朝(0.1)」「明(0.6)」「朋(0.2)」「昨(0.1)」が得られる。 なお、ここではユーザが単語の最初の1文字を入力する場合について説明する。
【0076】
次に、ステップS28が実行された後に実行されるステップS25では、尤度付き文節候補生成手段203が、文字入力認識手段201による認識の結果得られた尤度付き入力文字候補202に基づいて、入力文字候補が図9に示す見出し語(入力文字列)と前方一致する候補単語113と付属語条件111bとから尤度付き文節候補202を生成する。例えば、上記の例で手書き文字「明」の文字認識の結果として図10(a)に示すような尤度付き入力文字候補202が入力された場合、候補単語113は、入力文字候補が図9に示す見出し語(入力文字列)と前方一致する「朝」「昨日」「明日」「明後日」に絞り込まれ、付属語条件から、文節候補は「朝」「朝に」「朝から」「朝まで」……「昨日」「昨日に」「昨日から」「昨日まで」……「明日」「明日に」「明日から」「明日まで」……「明後日」「明後日に」「明後日から」「明後日まで」……に絞り込まれる。
なお、ユーザが単語の最初の数文字または全部を手書き入力した場合は、更に文節候補を絞り込むことが可能である。この場合は、ユーザが入力した文字列の候補に対して尤度を求めることになる。
【0077】
次に、ステップS26では、入力文字候補202の尤度から求めた文節の尤度を文節候補に付与し、尤度付き文節候補204を生成する。例えば、上記の例で、付属語による尤度の違いがないとし、入力文字候補202に付与された尤度の値をそのまま文節候補に付与して尤度付き文節候補204を生成した場合、例えば、図10(b)に示すような尤度付き文節候補204が生成される。但し、文節候補に付与した値の合計が必ずしも1にならないため、図10(b)においては、この値を文節候補の尤度比と称している。なお、尤度付き入力文字候補202の入力がない場合には、全ての文節候補に同じ尤度を与える。
【0078】
具体的には、図10(b)に示すように、文節候補「朝」「朝に」「朝から」「朝まで」……に対しては入力文字候補「朝」の尤度が「0.1」であることから尤度比「0.1」を付与し、同様にして、文節候補「昨日」「昨日に」「昨日から」「昨日まで」……に対しては尤度比「0.1」が、文節候補「明日」「明日に」「明日から」「明日まで」……に対しては尤度比「0.6」が、文節候補「明後日」「明後日に」「明後日から」「明後日まで」……に対しては尤度比「0.6」をそれぞれ付与する。そして、これらの文節候補に尤度(比)が付与された尤度付き文節候補204を尤度順提示文節選択手段205に出力する。
【0079】
次に、ステップS27でユーザが文節候補を選択することが困難でないと判定した場合に実行されるステップS29では、尤度順提示文節選択手段205が尤度付き文節候補生成手段205で生成された尤度付き文節候補204を尤度の大きい順に、例えば図11に示すように連番付きで文節候補116をユーザに提示して番号入力のような選択方法で文節を選択させ、ユーザが選択した選択文節117を選択順序とともに文節候補118として文節記憶手段103に書き込み、ステップS30に進む。上記の例では、「明日」「明日に」「明日から」「明日まで」……「明後日」「明後日に」「明後日から」「明後日まで」……「朝」「朝に」「朝から」「朝まで」……「昨日」「昨日に」「昨日から」「昨日まで」……の順に文節候補116がユーザに提示されることになり、「明日」「明後日」に係る文節候補が上位に提示される。
【0080】
次に、ステップS30では、ユーザが文を構成する全ての文節を選択し、かつユーザが文作成命令120を入力するまでステップS21に戻り、上記処理手順を繰り返し行う。
なお、ステップS31以降の処理は、実施の形態1と同様である。
【0081】
このような構成をとれば、文節の格種類105による制約を利用することにより文節の自立語および付属語を限定して文節候補を限定することができ、また、尤度付き入力文字候補202を利用することにより文節候補をさらに絞り込むことができ、さらに、尤度付き文節候補204を利用することにより上位にユーザの所望する文節が表示される可能性が高いので、従来に比較して少ない入力操作量で文を作成することができる。
【0082】
実施の形態3.
図12は、この発明の一実施の形態として、この発明に係る第3の文章作成装置の構成を示す構成図である。なお、従来例及び前述の実施の形態で説明した構成要素と同一または相当部分は同一符号で示し、説明は省略する。
【0083】
図12において、301は、複数の文節の自立語と付属語とが共起する条件を、文節の格種類、自立語の単語、自立語の単語カテゴリー、付属語によって記述した文節共起規則を予め記憶した文節共起規則記憶手段である。この実施の形態における文節共起規則記憶手段301に記憶された文節共起規則の例を図14に示す。なお、図中、「*」は文節条件に反しない範囲で任意であることを表す。
【0084】
302は、文節共起規則記憶手段301に記憶された文節共起規則から後述する共起条件利用文節候補生成手段305が読み出した文節共起規則である。
【0085】
303は、初期の段階では空であり、処理結果として得られ、後述する文節選択・文節情報出力手段307で選択された文節、選択順序、格種類、自立語、自立語単語カテゴリー、付属語からなる文節情報を記憶する文節情報記憶手段である。
【0086】
304は、文節情報記憶手段303に既に記憶されている既入力文節情報である。
【0087】
305は、選択格110に対応する自立語条件・付属語条件111を文節情報記憶手段101から読み出すとともに、既に入力されている既入力文節情報304を文節情報記憶手段303から読み出し、選択格110と既入力文節情報304とに関連する文節共起規則302を文節共起規則記憶手段301から読み出し、図3に示す自立語条件111aおよび文節共起規則302に合致する候補単語113、すなわち単語または単語カテゴリーが同じく図3に示す自立語条件111aおよび文節共起規則302と一致する候補単語113を単語辞書102から読み出し、文節の候補を生成するとともに、文節の候補の数が所定の値よりも大きい場合は、更に、ユーザに文字列を入力させ、同じく図3に示す付属語条件111bと候補単語113から生成され、かつユーザが入力した入力文字列112と一致する文節候補を生成し、選択格、自立語、自立語単語カテゴリーとともに出力する共起条件利用文節候補生成手段である。
【0088】
306は、共起条件利用文節候補生成手段302が生成して出力する文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリーである。
【0089】
307は、共起条件利用文節候補生成手段305で生成された文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリー306を受け取り、例えば連番付きで文節候補116をユーザに提示し、番号入力のような選択方法でユーザに文節を選択させ、ユーザが選択した選択文節117の選択順、格種類、自立語、自立語単語カテゴリー、付属語を文節情報として文節情報記憶手段303に書き込む文節選択・文節情報出力手段である。
308は、文節選択・文節情報出力手段307が出力した文節情報である。
【0090】
なお、文節情報記憶手段303、共起条件利用文節候補生成手段305、文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリー306、文節選択・文節情報出力手段307、文節情報308は、それぞれ、実施の形態1における文節記憶手段103、文節候補生成手段109、文節候補・選択格115、文節選択手段114、文節118に対応する別の実施の形態である。
【0091】
なお、上記各手段を例えばコンピュータで実現する場合、単語辞書、文節条件記憶手段、文節情報記憶手段、文節共起規則記憶手段はそれぞれコンピュータのメモリ上に置かれ、その他の手段はコンピュータのプログラムとして実現され、CPU(中央処理装置)またはマイクロプロセッサなどで実行される。また、そのプログラムは、コンピュータで読み取り可能に記録された記録媒体でもよい。
【0092】
次に、図12に示した文章作成装置の動作を説明する。
この実施の形態における文章作成方法の動作手順を説明する流れ図を図13に示す。以下、図13を用いて動作手順を説明する。
文節条件記憶手段101の動作は実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
【0093】
ステップS41ないしS43、S48およびS49、S51ないしS53は、図2に示した実施の形態1の動作手順におけるステップS1ないしS3、S6およびS7、S9ないしS11と同様であるので、説明を省略する。
【0094】
次に、ステップS44では、共起条件利用文節候補生成手段305が、選択格110に対応する自立語条件・付属語条件111を文節情報記憶手段101から読み出すとともに、既に入力されている既入力文節情報304を文節情報記憶手段303から読み出す。
【0095】
次に、ステップS45では、選択格110と既入力文節情報304とに関連する文節共起規則302を文節共起規則記憶手段301から読み出す。
【0096】
次に、ステップS46では、図3に示す自立語条件111aおよび文節共起規則302に合致する候補単語113、すなわち単語もしくは単語カテゴリーが同じく図3に示す自立語条件111aおよび文節共起規則302と一致する候補単語113を単語辞書102から読み出す。
【0097】
今、文節情報記憶手段303には図3で示した自立語条件・付属語条件111が、文節共起規則記憶手段301には図14で示した文節共起規則302がそれぞれ記憶されており、文節情報記憶手段303に図15に示すような文節情報(既入力文節304)が記憶されているとする。ここで選択格110として「述語」が入力された場合、選択格「述語」と格種類「対象」の既入力文節304に基づいて図14に示す番号「1」の規則を、選択格「述語」と格種類「時間」の既入力文節304に基づいて図14に示す番号「2」の規則をそれぞれ読み出し、「述語」の文節条件は図16に示すように限定される。
【0098】
次に、ステップS47では、図3に示す付属語条件111bと候補単語113から文節候補を生成し、付帯情報とともに、文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリー306を出力する。
上記例では、同じく図3に示す自立語条件111aにしたがって候補単語113は図17のようになり、これらを品詞に基づいて活用し、付属語条件に基づいて各活用形に接続可能な付属語を接続した文節候補「食べなかった」「食べた」……が生成される。
なお、候補単語の数が所定の値よりも大きい場合、ステップS49に進み、以降の処理は、実施の形態1と同様である。
なお、ステップ48および49の処理は、実施の形態1と同様である。
【0099】
次に、ステップS50では、文節選択・文節情報出力手段307が、文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリー306を共起条件利用文節候補生成手段305から受け取り、文節候補116を例えば連番付きでユーザに提示して番号入力のような選択入力でユーザに選択させ、ユーザが選択した選択文節117を、選択順序、選択格、自立語、自立語単語カテゴリー、付属語とともに文節情報308として文節情報記憶手段303に書き込む。
なお、ステップS51以降の処理は、実施の形態1と同様である。
【0100】
このような構成をとれば、文節の格種類による制約を利用することにより文節の自立語および付属語を限定して文節候補を限定することができ、また、文節間の共起関係を利用して文節候補をさらに限定することができるので、従来に比較して少ない入力操作量で文を作成することができる。
【0101】
実施の形態4.
図18は、この発明の一実施の形態として、この発明に係る第3の文章作成装置の構成を示す構成図である。なお、従来例及び前述の実施の形態で説明した構成要素と同一または相当部分は同一符号で示し、説明は省略する。
【0102】
図18において、401は、単語あるいは単語カテゴリーと例えば「食事」「スポーツ」のような話題との関係を表す複数の話題規則を予め記憶する話題規則テーブルである。この実施の形態における話題規則テーブル401に記憶された話題規則の例を図20に示す。図中、単語・単語カテゴリーの項目で*を付したものは単語カテゴリー、それ以外(無印)は単語である。
【0103】
402は、文節情報記憶手段303から読み込んだ入力単語・単語カテゴリー407に基づいて話題規則テーブル401から単語と話題との対応関係を記述した後述する単語話題対応403を読み出し、話題を推定する話題推定手段である。
【0104】
403は、話題推定手段402が話題規則テーブル401から読み出し、単語と話題との対応関係を記述した単語話題対応である。
【0105】
404は、格選択手段104で選択された選択格110に対応する自立語条件・付属語条件111を文節条件記憶手段101から読み出すとともに、話題推定手段402で推定された話題を読み出して保持し、話題に合致する話題規則を話題規則テーブルから読み出し、自立語条件に合致する候補単語113、すなわち、単語または単語カテゴリーが図3に示す自立語条件111aと合致する候補単語113で、かつ、話題規則406に合致する候補単語113を図5に示す単語辞書102から読み出し、図3に示す付属語条件111bと候補単語113から文節候補を生成する話題利用文節候補生成手段である。なお、話題利用文節候補生成手段404は、実施の形態1における文節候補生成手段109の別の実施の形態である。
【0106】
405は、話題推定手段402が推定して、話題利用文節候補生成手段404が入力とする話題である。
【0107】
406は、話題規則テーブル401から話題利用文節候補生成手段404が読み出す話題規則である。
【0108】
407は、話題推定手段402が文節情報記憶手段303から読み出す入力単語・単語カテゴリーである。
【0109】
また、文節情報記憶手段303は、後述する文節選択・文節情報出力手段307で選択された文節、選択順序、選択格、自立語、自立語単語カテゴリー、付属語からなる文節情報308を記憶する。
【0110】
なお、上記各手段を例えばコンピュータで実現する場合、単語辞書、文節条件記憶手段、文節情報記憶手段、話題規則テーブルはそれぞれコンピュータのメモリ上に置かれ、その他の手段はコンピュータのプログラムとして実現され、CPU(中央処理装置)またはマイクロプロセッサなどで実行される。また、そのプログラムは、コンピュータで読み取り可能に記録された記録媒体でもよい。
【0111】
次に、図18に示した文章作成装置の動作を説明する。
【0112】
この実施の形態における文章作成方法の処理手順を説明する流れ図を図19に示す。以下、図19を用いて処理手順を説明する。なお、ステップS61ないしS63、S68およびS69、S72ないしS74の動作はいずれも図2に示した実施の形態1の動作手順におけるステップS1ないしS3、S6およびS7、S9ないしS11の動作と同様であるので、説明を省略する。
【0113】
次に、ステップS64では、話題利用文節候補生成手段404が、格選択手段104で選択された選択格110に対応する自立語条件・付属語条件111を文節条件記憶手段101から読み出すとともに、話題推定手段402で推定された話題405を読み出して保持する。
【0114】
次に、ステップS65では、話題405に適合する話題規則406を話題規則テーブル401から読み出す。
【0115】
次に、ステップS66では、図3に示す自立語条件111aに合致する候補単語113、すなわち単語もしくは単語カテゴリーが同じく図3に示す自立語条件111aと一致し、かつ話題規則406に合致する候補単語113を図5に示す単語辞書102から読み出す。
【0116】
次に、ステップS67では、図3に示す付属語条件111bと候補単語113から文節候補を生成し、文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリー306を出力する。例えば図15の例では、後述する話題推定手段402の処理によって話題「食事」が推定されるので、選択格が「述語」であれば単語カテゴリーが「飲食」「取得」……である単語が候補単語となる。
なお、候補単語の数が所定の値よりも大きいか否かの判定(ステップS68)および候補単語の数が所定の値よりも大きい場合の処理(ステップS69)は、実施の形態1と同様である。
【0117】
次に、ステップS70では、文節選択・文節情報出力手段307が、話題利用文節候補生成手段404から文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリー306を受け取り、文節候補116を例えば連番付きでユーザに提示して選択させ、番号入力のような選択入力によってユーザが選択した選択文節を、選択順序、選択格、自立語、自立語単語カテゴリーとともに文節情報として文節情報記憶手段303に書き込む。
【0118】
次に、ステップS71では、話題推定手段402が、文節情報記憶手段303から読み込んだ入力単語・単語カテゴリー407に基づいて話題規則テーブル401から単語話題対応403を読み出し、話題を推定する。例えば、図15に示した例では入力単語「ラーメン」および単語カテゴリー「食べ物」が読み込まれ、図20に示す話題規則406により単語カテゴリー「食べ物」に対応する話題「食事」が推定される。なお、入力単語および単語カテゴリーに対応する話題がなかった場合には、話題は推定されず、話題利用文節候補生成手段404は前の話題を保持する。
なお、ステップS72ないしS74の処理は、実施の形態1の処理と同様である。
【0119】
このような構成をとれば、文節の格種類105による制約を利用することにより文節の自立語および付属語を限定して文節候補を限定することができ、また、単語から推定される話題405および話題規則406による制約を利用することによりさらに文節候補を限定することができるので、従来と比較して少ない入力操作量で文を作成することができる。
【0120】
実施の形態5.
図21は、この発明の一実施の形態として、この発明に係る第5の文章作成装置の構成を示す構成図である。なお、従来例及び前述の実施の形態で説明した構成要素と同一または相当部分は同一符号で示し、説明は省略する。
【0121】
図21において、501は、文を構成する文節に関して、格種類、文節を構成する自立語を単語または単語カテゴリーで表す自立語条件と、自立語が用言である場合の活用および接続可能な付属語を表す付属語条件とからなる文節条件組を、例えば「親しい人との会話文」「目上の人との会話文」「手紙文」のような文のスタイルごとに記憶するスタイル別文節条件記憶手段である。例えば、格種類「述語」における付属語として文スタイル「親しい人との会話文」では「だ」「た」「か」……、「目上の人との会話文」では「です」「ます」「ですか」……を各々の文節条件組に記憶しておく。
なお、スタイル別文節条件記憶手段501は、実施の形態1における文節条件記憶手段101の別の実施の形態である。
【0122】
502は、スタイル別文節条件記憶手段501から後述するスタイル制御手段503が読み出した文節条件組である。
【0123】
503は、後述する選択可能な文スタイル候補504を連番付きでユーザに提示して選択させ、番号入力のような文スタイル入力によってユーザに文スタイルを選択させ、ユーザが選択した後述する選択文スタイル505に対応する文節条件組502をスタイル別文節条件記憶手段501から読み出すスタイル制御手段である。
【0124】
504は、スタイル制御手段503がユーザに提示する文スタイル候補である。
【0125】
505は、スタイル制御手段503がユーザに文スタイルを選択させ、その結果ユーザから受け取った選択文スタイルである。
【0126】
なお、上記各手段を例えばコンピュータで実現する場合、単語辞書、スタイル別文節条件記憶手段、文節記憶手段はそれぞれコンピュータのメモリ上に置かれ、その他の手段はコンピュータのプログラムとして実現され、CPU(中央処理装置)またはマイクロプロセッサなどで実行される。また、そのプログラムは、コンピュータで読み取り可能に記録された記録媒体でもよい。
【0127】
次に、図21に示した文章作成装置の動作を説明する。
この実施の形態における文章作成方法の動作手順を説明する流れ図を図22に示す。次に、図22を用いて動作手順を説明する。なお、ステップS83ないしS85、S88ないしS93の動作は、いずれも図2に示した実施の形態1の動作手順におけるステップS1ないしS3、S6ないしS11と同様であるので、説明を省略する。
【0128】
まず、ステップS81では、スタイル制御手段503が、例えば選択可能な文スタイル候補504を連番付きでユーザに提示して選択させ、番号入力のような文スタイル入力によってユーザに選択させ、選択文スタイル505を受け取る。
【0129】
次に、ステップS82では、選択された文スタイルに対応する文節条件組502をスタイル別文節条件記憶手段501から読み出す。
なお、ステップS82ないしS85の処理は、実施の形態1と同様である。
【0130】
次に、ステップS86では、文節候補生成手段109が、格選択手段104で選択された選択格110に対応する自立語条件・付属語条件111をスタイル制御手段503から読み出し、図3に示す自立語条件111aに合致する候補単語113、すなわち単語もしくは単語カテゴリーが同じく図3に示す自立語条件111aと合致する候補単語113を単語辞書102から読み出す。
【0131】
次に、ステップS87では、付属語条件111bと候補単語113とから実施の形態1と同様にして文節候補115を生成し、出力する。
なお、候補単語が所定の値よりも大きいか否かの判定(ステップS88)以降の処理は、実施の形態1と同様である。
【0132】
このような構成をとれば、文節の格種類105による制約を利用することにより文節の自立語および付属語を限定して文節候補を限定することができるとともに、文スタイルを利用して選択の幅が広がるので、従来と比較して少ない入力操作量でユーザの作成したい文のスタイルに合致した文を作成することができる。
【0133】
実施の形態6.
図23は、この発明の一実施の形態として、この発明に係る第6の文章作成装置の構成を示す構成図である。なお、従来例及び前述の実施の形態で説明した構成要素と同一または相当部分は同一符号で示し、説明は省略する。
【0134】
図23において、601は、文を構成する文節の格種類105に基づいて接続順序を規定した複数の文節順序規則を予め記憶する文節順序規則記憶手段である。この実施の形態における文節順序規則記憶手段601に記憶された文節順序規則の例を図25に示す。なお、この実施の形態においては、文節の格種類の組み合せと接続順序との対応は1対1であるものとする。
【0135】
602は、後述する文生成手段603が文節順序規則記憶手段601から読み出す文節順序規則である。
【0136】
603は、ユーザから文作成命令120が入力されると、文節情報記憶手段303から文節および格種類604を読み出し、文節順序規則記憶手段601から格種類の組み合せに適合する文節順序規則602を読み出し、規則に基づいて文節を接続して、文11を作成し出力する文生成手段である。
604は、文生成手段603が文節情報記憶手段から読み出す文節・格種類である。
【0137】
なお、文生成手段603、文節・格種類604は、それぞれ、実施の形態1における文節接続手段119、文節・選択順序121の別の実施の形態である。
【0138】
なお、上記各手段を例えばコンピュータで実現する場合、単語辞書、文節条件記憶手段、文節情報記憶手段、文節順序規則記憶手段はそれぞれコンピュータのメモリ上に置かれ、その他の手段はコンピュータのプログラムとして実現され、CPU(中央処理装置)またはマイクロプロセッサなどで実行される。また、そのプログラムは、コンピュータで読み取り可能に記録された記録媒体でもよい。
【0139】
次に、図23に示した文章作成装置の動作を説明する。
この実施の形態における文章作成方法の動作手順を説明する流れ図を図24に示す。以下、図24を用いて動作手順を説明する。なお、ステップS101ないしS110の動作は、図2に示す実施の形態1の動作手順におけるS1ないしS9の動作と同様であるので、説明を省略する。
【0140】
次に、ステップS110では、文生成手段603が、ユーザから文作成命令120が入力されると、文節情報記憶手段303から文節および格種類604を読み出す。
【0141】
次に、ステップS111では、文節順序規則記憶手段601から格種類の組み合わせに適合する文節順序規則602を読み出し、規則に基づいて文節を接続する。例えば、格選択および単語選択の結果、図26に示す文節情報308が文節情報記憶手段303に記憶され、文生成手段603に文作成命令120が入力されたとすれば、格種類「時間」「場所」「述語」に基づいて図25の5番の規則を読み出し、文節順序を決定する。
【0142】
次に、ステップ112では、ステップS111で決定した文節順序に従って文節を接続し、文11を作成して出力する。上記例では、「明後日から横浜に行く」という文を生成し、出力する。
【0143】
このような構成をとれば、文節の格種類105および文節順序規則602による制約を利用することにより文節の自立語および付属語およびそれらの順序を限定して文節候補を限定することができるので、従来と比較して少ない入力操作量で文を作成することができる。
【0144】
実施例1.
実施の形態3における共起条件利用文節候補生成手段305、実施の形態4における話題利用文節候補生成手段404、および実施の形態5ないし6における文節候補生成手段109は、例えばユーザの入力によるかな文字のような入力文字列112と例えば前方一致する文節候補を生成するかわりに、実施の形態2に記載の尤度付き文節候補生成手段203と同様に、例えば文字入力認識手段201を備え、手書き文字の認識結果のような尤度付き入力文字候補202と例えば前方一致する文節候補に尤度を付与した尤度付き文節候補204を生成する手段とし、
実施の形態3、4、6における文節選択・文節情報出力手段307、および実施の形態5における文節選択手段114は、実施の形態2に記載の尤度付き文節候補生成手段203と同様に、文節候補を尤度の大きい順にユーザに提示する手段とすることもできる。
【0145】
実施例2.
実施の形態4ないし6における文章作成装置及び文章作成方法は、さらに、実施の形態3に記載の文節共起規則記憶手段301を備え、
実施の形態5における文章作成装置及び文章作成方法は、文節記憶手段103に替えて、実施の形態3に記載の文節情報記憶手段303を、更に、文節選択手段114に替えて、実施の形態3に記載の文節選択・文節情報出力手段307をそれぞれ備え、
実施の形態4における話題利用文節候補生成手段404、および実施の形態5ないし6における文節候補生成手段109は、実施の形態3に記載の共起条件利用文節候補生成手段305と同様に、選択格110および文節情報記憶手段101から読み出した既入力文節情報304に基づいて文節共起規則記憶手段301から文節共起規則202を読み出し、文節共起規則302に基づいて文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリー306を生成する手段とすることもできる。
【0146】
実施例3.
実施の形態5における文章作成装置は、実施の形態3に記載の、文節記憶手段103に替えて文節情報記憶手段303を、文節選択手段114に替えて文節選択・文節情報出力手段307をそれぞれ備え、
実施の形態5および6における文章作成装置及び文章作成方法は、実施の形態4に記載の、話題規則テーブル401および話題推定手段402を更に備え、文節候補生成手段109に替えて話題利用文節候補生成手段404を備えた
文章作成装置及び文章作成方法とすることもできる。
【0147】
実施例4.
実施の形態5に記載の文スタイル制御手段503を更に備え、実施の形態6における文章作成装置及び文章作成方法は、文節条件記憶手段101に替えて実施の形態5に記載のスタイル別文節条件記憶手段501を備えた
文章作成装置及び文章作成方法とすることもできる。
【0148】
実施例5.
実施の形態2における尤度付き入力文字候補202は、文字入力認識手段201の替りに音声入力文字入力認識手段を備え、尤度付き入力文字候補202は、手書き文字の認識結果のかわりに、音声の認識結果に基づいた尤度付き入力文字候補とすることもできる。
【0149】
実施例6.
実施の形態1ないし6における単語辞書102に記憶されている単語の単語カテゴリーは、ツリー状の階層構造を持ち、
自立語条件・付属語条件111、文節共起規則302、単語話題対応403、話題規則406、文節条件組502に含まれる単語カテゴリーは、自立語となりうる単語の単語カテゴリーを列挙するかわりに、自立語となりうる単語に共通する上位単語カテゴリーを列挙することもできる。
例えば、単語カテゴリーが図27に示すような階層構造を持つとすれば、図3において格種類が「時間」である文節の単語カテゴリーは「時間」のみを記述すればよい。この場合、文節候補生成手段109、尤度付き文節候補生成手段203、共起条件利用文節候補生成手段305ならびに話題利用文節候補生成手段404における辞書検索では、入力された自立語条件に含まれる単語カテゴリーの下位カテゴリーを持つ単語を全て候補単語として読み出す。例えば上記の例で単語条件が「時間」であれば「時間帯」「曜日」などを単語カテゴリーとする単語を全て読み出す。
【0150】
実施例7.
実施の形態1ないし6における格種類・入力文節107の表示は、タッチパネルなどの表示操作一体型の入出力装置を備え、連番付きの格種類を表示するかわりにタッチパネルに格種類のみを表示し、
選択格108の入力は、番号入力のかわりにタッチパネル上に表示された格種類へのタッチとすることもできる。
【0151】
実施例8.
実施の形態1ないし6における文節候補116の提示は、タッチパネルなどの表示操作一体型の入出力装置を備え、連番付きの文節候補を表示するかわりにタッチパネルに文節候補のみを表示し、
選択文節117の入力は、番号入力の代わりにタッチパネル上に表示された文節候補へのタッチとすることもできる。
【0152】
実施例9.
実施の形態1ないし6における選択格108の入力は、番号入力のかわりに、手指の運動、うなずきなどのジェスチャ、呼気などユーザが行ないうる動作を認識するためのセンサおよび文字入力認識手段を備え、各種操作方法による単一のスイッチからの入力とし、
格選択手段104は、格種類の一覧を表示した画面上に格選択用のカーソルを自動的に走査させ、格選択の入力時にカーソルが指示している格種類を選択させることもできる。
【0153】
実施例10.
実施の形態1、3、4、5,6におけるユーザによる入力文字列112は、多数のキーの操作による文字の入力のかわりに、手指の運動、うなずきなどのジェスチャ、呼気などユーザが行ないうる動作を認識するためのセンサおよび認識装置を備え、各種操作方法による単一のスイッチからの入力とし、
実施の形態1、5、6における文節候補生成手段109、実施の形態3における共起条件利用文節候補作成手段305、および実施の形態4における話題利用文節候補生成手段404は、五十音表もしくはアルファベット表を表示するディスプレイを備えるとともに、文字選択用のカーソルを自動的に走査させ、スイッチ入力時にカーソルが指示する文字を選択させることもできる。
【0154】
実施例11.
実施の形態1ないし6における選択文節117は、番号入力のかわりに、手指、うなずき、呼気などユーザが行ないうる操作方法による単一のスイッチからの入力により選択されるものとし、
実施の形態1、4における文節選択手段、実施の形態2における尤度順提示文節選択手段、および実施の形態3、5,6における文節選択・文節情報出力手段307は、文節候補の一覧を表示するディスプレイを備え、画面上に文節候補選択用のカーソルを自動的に走査させ、選択入力時にカーソルが指示している文節候補を選択させることもできる。
【0155】
実施例12.
実施の形態1、5における文節選択手段114、実施の形態2における尤度順提示文節選択手段205、および実施の形態3、4,6における文節選択・文節情報出力手段307は、ユーザに文節候補を提示して選択させるかわりに、まず文節の自立語を提示して選択させ、次に選択された自立語を含む文節候補に含まれる付属語を提示して選択させることもできる。
【0156】
実施例13.
実施の形態1、5における文節選択手段114、実施の形態2における尤度順提示文節選択手段205、および実施の形態3、4,6における文節選択・文節情報出力手段307は、文節候補数が画面に一度に表示可能な数以上である場合には、実施例12と同様に2段階の選択を行なわせることもできる。
【0157】
実施例14.
実施の形態6において、文節順序規則記憶手段601は1通りの格種類の組合わせに対して複数の文節順序規則602を記憶し、
文生成手段603は、入力された複数の文節順序を適用した複数の文を生成し、ユーザに提示して選択させ、選択された文11を出力するものであってもよい。
【0158】
実施例15.
実施の形態1ないし6においては、日本語の文章を作成する場合について説明したが、これに限らず、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語など、他の言語の文章を作成する場合でもこの発明を適用することができる。
【0159】
【発明の効果】
この発明に係る文章作成装置および文章作成方法および記録媒体に記録された文章作成プログラムは、文節の種類をユーザに提示して選択させ、予め記憶した文節条件と単語辞書の情報を用いてユーザが選択した文節の種類に対応する文節の候補生成し、生成した文節候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節をユーザが選択した順序で接続して文を作成するので、文章の作成に必要なユーザの入力が低減され、従来に比較して少ない操作量で文章を作成することができる。
【0160】
また、この発明に係る文章作成装置および文章作成方法および記録媒体に記録された文章作成プログラムは、生成した上記文節候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列を入力させ、ユーザが入力した文字列の情報に基づいて文節候補を絞り込むので、対象となる単語の数が多く自由度が高い汎用的な文章の作成においても、比較的少ない操作量で文を作成することができる。
【0161】
また、この発明に係る文章作成装置および文章作成方法では、生成した上記文節候補の数が所定の数よりも多い場合、手書きまたは音声などの入力手段によりユーザに文字または音声を入力させ、ユーザが入力した文字または音声を認識して得られた文字の候補の尤度に基づいて文節候補の尤度を求め、求めた尤度が高い順に文節候補をユーザに提示して選択させるので、ユーザが所望する文節が上位になる可能性が高くなり、操作性が向上するとともに操作量を減少させることができる。
【0162】
また、この発明に係る文章作成装置および文章作成方法は、予め記憶した文節共起規則を用いて文節候補の絞り込むので、操作性が向上するとともに操作量を減少させることができる。
【0163】
また、この発明に係る文章作成装置および文章作成方法は、予め記憶した話題規則を用いて文節候補を絞り込むので、操作性が向上するとともに操作量を減少させることができる。
【0164】
また、この発明に係る文章作成装置および文章作成方法は、ユーザに文スタイルを選択させ、ユーザが選択した文スタイルに対応する文節候補を生成してユーザに提示するので、ユーザが所望する文スタイルの文章を少ない操作量で作成することができる。
【0165】
また、この発明に係る文章作成装置および文章作成方法は、予め記憶した文節順序規則に基づいて文節を接続して文を作成するので、文章の作成に必要なユーザ入力が低減され、従来よりも少ない操作量で文を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の構成を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における動作手順を説明する流れ図である。
【図3】文節条件の例を示す図である。
【図4】格種類・入力文節の例を示す図である。
【図5】実施の形態1における単語辞書の一例を示す図である。
【図6】文節記憶手段に記憶される文節乗法の一例を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態2の構成を示す構成図である。
【図8】この発明の実施の形態2における動作手順を説明する流れ図である。
【図9】実施の形態2における単語辞書の一例を示す図である。
【図10】尤度付き入力文字候補および尤度付き文節候補の一例を示す図である。
【図11】尤度順提示文節候補選択手段で提示する文節候補の例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態3の構成を示す構成図である。
【図13】この発明の実施の形態3における動作手順を説明する流れ図である。
【図14】文節共起規則の一例を示す図である。
【図15】実施の形態3における文節情報の一例を示す図である。
【図16】文節共起規則による条件限定の例を示す図である。
【図17】図16の自立語条件に基づいて読み出された候補単語の例を示す図である。
【図18】この発明の実施の形態4の構成を示す構成図である。
【図19】この発明の実施の形態4における動作手順を説明する流れ図である。
【図20】話題規則テーブルの一例を示す図である。
【図21】この発明の実施の形態5の構成を示す構成図である。
【図22】この発明の実施の形態5における動作手順を説明する流れ図である。
【図23】この発明の実施の形態6の構成を示す構成図である。
【図24】この発明の実施の形態6における動作手順を説明する流れ図である。
【図25】文節順序規則の一例を示す図である。
【図26】実施の形態6における文節情報の一例を示す図である。
【図27】実施例5における意味カテゴリの階層構造の一例を示す図である。
【図28】第1の従来例における文章作成装置の構成を示す図である。
【図29】第2の従来例における文章作成装置の構成を示す図である。
【図30】第3の従来例における文書作成装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 文、101 文節条件記憶手段、102 単語辞書、103 文節記憶手段、104 格選択手段、105 格種類、106 入力文節、107 格表示、108 選択格、109 文節候補生成手段、110 選択格、111 自立語条件・付属語条件、112 入力文字列、113 候補単語、114 文節選択手段、115 文節候補・選択格、116 文節候補、117 選択入力、118 文節、119 文節接続手段、120 文作成命令、121 文節・選択順序、201 文字入力認識手段、202 尤度付き入力コード候補列、203 尤度付き文節候補生成手段、204 尤度付き文節候補、205 尤度順提示文節選択手段、301文節共起規則記憶手段、302 文節共起規則、303 文節情報記憶手段、304 既入力文節情報、305 共起条件利用文節候補生成手段、306 文節候補・選択格・自立語・自立語単語カテゴリー、307 文節選択・文節情報出力手段、308 文節情報、401 話題規則テーブル、402 話題推定手段、403 単語話題対応、404 話題利用文節候補生成手段、405 話題、406 話題規則、407 入力単語・単語カテゴリー、501 スタイル別文節条件記憶手段、502 文節条件組、503 スタイル制御手段、504 文スタイル候補、505 文スタイル入力、601 文節順序規則記憶手段、602 文節順序規則、603 文生成手段、604 文節・格種類。
なお図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (22)

  1. 文を構成する文節の種類と文節を構成する自立語および付属語の条件とからなる文節条件を予め記憶した文節条件記憶手段と、
    文節を構成する自立語となり得る単語の情報を予め記憶した単語辞書と、
    上記文節条件記憶手段に記憶された文節の種類をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節の種類に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件に合致する単語の情報を上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件および単語の情報に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とに基づいて文節を接続して文を作成する文節処理手段と
    を備えたことを特徴とする文章作成装置。
  2. 上記文節処理手段は、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて生成した上記文節の候補を絞り込む文節候補生成手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の文章作成装置。
  3. 上記文節条件記憶手段は、文を構成する文節の格の種類と文節を構成する自立語の条件を単語または単語のカテゴリーを用いて表した自立語条件と文節を構成する付属語の条件を自立語の活用および自立語に接続可能な付属語を用いて表した付属語条件とからなる文節条件とを予め記憶し、
    上記単語辞書は、少なくとも文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語のカテゴリーとからなる単語情報を予め記憶し、
    上記文節処理手段は、
    複数の文節に関する情報と文節の順序とを文節情報として記憶する文節記憶手段と、
    上記文節条件記憶手段に記憶された格の種類と上記文節記憶手段に記憶された文節情報とを読み出し、読み出した格の種類と読み出した文節情報とをユーザに提示して格の種類を選択させ、ユーザが選択した格の種類に基づいて格を選択する格選択手段と、
    上記格選択手段で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した上記文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する文節候補生成手段と、
    上記文節候補生成手段で生成された文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報およびユーザが文節を選択した順序を上記文節記憶手段に書き込む文節選択手段と、
    上記文節記憶手段に記憶された文節情報とユーザが文節を選択した順序とに基づいて文節を接続して文を作成する文節接続手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の文章作成装置。
  4. 上記単語辞書は、少なくとも文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語をユーザが入力する際の文字列または文字列を絞り込むための情報と上記単語のカテゴリーとからなる単語情報を予め記憶し、
    上記文節候補生成手段は、上記格選択手段で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて、生成した文節の候補を絞り込む
    ことを特徴とする請求項3に記載の文章作成装置。
  5. ユーザが文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を入力可能な入力手段と、
    上記入力手段によりユーザに文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字または文字列または文字または文字列を絞り込 むための情報を認識し、認識した結果としてユーザが入力した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報に対応する文字または文字列の候補を尤度付きで出力する認識手段
    とを備え、
    上記文節候補生成手段は、上記格選択手段で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件および候補単語から文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、上記入力手段によりユーザに文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を入力させて上記認識手段から尤度付きの文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報の候補を受け取り、受取った文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報の候補に付与された尤度に基づいて上記生成した文節の候補の尤度を求め、求めた尤度を文節の候補に付与して出力し、
    上記文節選択手段は、上記文節候補生成手段が出力した尤度付きの文節の候補を受け取り、受取った文節の候補を尤度が高い順にユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とを上記文節記憶手段に書き込む
    ことを特徴とする請求項3に記載の文章作成装置。
  6. 文節の自立語と付属語とが共起する条件を、文節の格の種類と自立語の単語または単語のカテゴリーと付属語とで表す文節共起規則を予め記憶する文節共起規則記憶手段を備え、
    上記文節候補生成手段は、すでに記憶された文節情報を上記文節記憶手段から読み出し、読み出した文節情報と上記格選択手段によって選択された格の種類とに関連する文節共起規則を上記文節共起規則記憶手段から読み出し、上記格選択手段によって選択された格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件および文節共起規則に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する
    ことを特徴とする請求項3または4の何れかに記載の文章作成装置。
  7. 単語または単語のカテゴリーと話題との関係を表す話題規則を予め記憶する話題規則記憶手段と、
    上記文節記憶手段にすでに記憶された文節情報を読み出し、読み出した文節情報に対応する文節の単語と話題との関係を表す話題規則を上記話題規則記憶手段から読み出し、読み出した文節情報と話題規則とに基づいて話題を推定する話題推定手段と
    を備え、
    上記文節候補生成手段は、上記格選択手段が選択した格に対応する文節条件を上記文節条件記憶手段から読み出し、上記話題推定手段が推定した話題に合致する話題規則を上記話題規則記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の自立語条件および話題規則に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から読み出し、読み出した文節条件の付属語条件と話題規則と候補単語とに基づいて文節候補を生成する
    ことを特徴とする請求項3または4の何れかに記載の文章作成装置。
  8. 上記文節条件記憶手段は、複数の文のスタイルに対して文のスタイルごとに文節条件を予め記憶し、
    ユーザに文のスタイルの種類を提示して選択させ、上記文節候補生成手段が文節条件を読み出すときに、ユーザが選択した文のスタイルに対応する文節条件を文節条件記憶手段から読み出し、読み出した文節条件の中から上記格選択手段でユーザが選択した格に対応する文節条件を選択して上記文節候補生成手段に送るスタイル制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3ないし7の何れかに記載の文章作成装置。
  9. 文節が接続する順序を文節の格の種類によって規定する文節順序規則を予め記憶する文節順序規則記憶手段を備え、
    上記文節接続手段は、上記文節記憶手段に記憶された文節情報と上記文節順序規則記憶手段に記憶された文節順序規則とを読み出し、読み出した文節情報および文節順序規則に基づいて文節の順序を決定し、決定した順序に従って文節を接続して文を作成する
    ことを特徴とする請求項3ないし8の何れかに記載の文章作成装置。
  10. 文を構成する文節の種類と文節を構成する自立語および付属語の条件とからなる文節条件と、文節を構成する自立語となり得る単語の情報からなる単語辞書とを予め記憶し、予め記憶した上記文節条件の文節の種類をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節の種類に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語の条件に合致する単語の情報を予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した上記文節条件および単語の情報に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序に基づいて文節を接続して文を作成する文節処理工程
    を含むことを特徴とする文章作成方法。
  11. 上記文節処理工程は、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて生成した上記文節の候補を絞り込む文節候補生成工程
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の文章作成方法。
  12. 上記文節処理工程は、
    文を構成する文節の格の種類と文節を構成する自立語の条件を単語または単語のカテゴリーを用いて表した自立語条件と文節を構成する付属語の条件を自立語の活用および自立語に接続可能な付属語を用いて表した付属語条件とからなる文節条件を予め記憶し、予め記憶した上記文節条件の格の種類と、順次記憶する複数の文節に関する情報と文節の順序とからなる文節情報とをユーザに提示して格の種類を選択させ、ユーザが選択した格の種類に基づいて格を選択する格選択工程と、
    少なくとも文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語のカテゴリーとからなる単語辞書を予め記憶し、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した上記文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する文節候補生成工程と、
    上記文節候補生成工程で生成された文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とからなる上記文節情報を順次記憶して上記格選択工程に送る文節選択工程と、
    順次記憶された上記文節情報に基づいて文節を接続して文を作成する文節接続工程と
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の文章作成方法。
  13. 上記文節候補生成工程は、少なくとも文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語をユーザが入力する際の文字列または文字列を絞り込むための情報と上記単語のカテゴリーとからなる単語辞書を予め記憶し、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて、生成した文節の候補を絞り込む
    ことを特徴とする請求項12に記載の文章作成方法。
  14. 上記文節候補生成工程は、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報を認識してユーザが入力した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報に対応する尤度付きの文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報の候補を作成し、作成した文字または文字列または文字または文字列を絞り込むための情報の候補に付与された尤度に基づいて上記生成した文節の候補の尤度を求め、求めた尤度を文節の候補に付与して出力し、
    上記文節選択工程は、上記文節候補生成工程で出力された尤度付きの文節の候補を受け取り、受取った文節の候補を尤度が高い順にユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とを上記文節記憶工程に送る
    ことを特徴とする請求項12に記載の文章作成方法。
  15. 上記文節候補生成工程は、文節の自立語と付属語とが共起する条件を文節の格の種類と自立語の単語または単語のカテゴリーと付属語とで表す文節共起規則を予め記憶し、順次記憶された上記文節情報と上記格選択工程で選択された格の種類とに関連する文節共起規則を予め記憶した上記文節共起規則から選択し、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件および上記文節共起規則に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する
    ことを特徴とする請求項12または13の何れかに記載の文章作成方法。
  16. 単語または単語のカテゴリーと話題との関係を表す話題規則を予め記憶し、順次記憶された上記文節情報に対応する文節の単語と話題との関係を表す話題規則を予め記憶した上記話題規則から選択し、選択した文節情報と話題規則とに基づいて話題を推定する話題推定工程
    を含み、
    上記文節候補生成工程は、上記格選択工程で選択された格に対応する文節条件を上記文節条件から選択し、上記話題推定工程で推定された話題に合致する話題規則を上記話題規則から選択し、選択した文節条件の自立語条件および話題規則に合致する単語を候補単語として上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件と話題規則と候補単語とに基づいて文節候補を生成する
    ことを特徴とする請求項12または13の何れかに記載の文章作成方法。
  17. 複数の文のスタイルに対して文のスタイルごとに文節条件を予め記憶し、ユーザに文のスタイルを提示して選択させ、上記文節候補生成工程で文節条件を選択するときに、ユーザが選択した文のスタイルに対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の中から上記格選択工程でユーザが選択した格に対応する文節条件を選択して上記文節候補生成工程に送るスタイル制御工程を含む
    ことを特徴とする請求項12ないし16の何れかに記載の文章作成方法。
  18. 上記文節接続工程は、文節が接続する順序を文節の格の種類によって規定する文節順序規則を予め記憶し、上記文節情報と予め記憶した上記文節順序規則に基づいて文節の順序を決定し、決定した順序に従って文節を接続して文を作成する
    ことを特徴とする請求項12ないし17の何れかに記載の文章作成方法。
  19. コンピュータを用いて文章を作成する文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、
    文を構成する文節の種類と文節を構成する自立語および付属語の条件とからなる文節条件と、文節を構成する自立語となり得る単語の情報を予め記憶した単語辞書とを予め記憶し、記憶した上記文節の種類をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節の種類に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件に合致する単語の情報を予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した単語の情報および上記文節条件に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とに基づいて文節を接続して文を作成する文節処理手順
    を含むことを特徴とする文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  20. 上記文節処理手順は、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて生成した上記文節の候補を絞り込む
    ことを特徴とする請求項19に記載の文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  21. 上記文節処理手順は、
    文を構成する文節の格の種類と文節を構成する自立語の条件を単語または単語のカテゴリーを用いて表した自立語条件と文節を構成する付属語の条件を自立語の活用および自立語に接続可能な付属語を用いて表した付属語条件とからなる文節条件を予め記憶し、予め記憶した上記文節条件の格の種類と順次記憶した上記文節情報とをユーザに提示して格の種類を選択させ、ユーザが選択した格の種類に基づいて格を選択する格選択手順と、
    文節を構成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語のカテゴリーとからなる単語辞書を予め記憶し、上記格選択手順で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成する文節候補生成手順と、
    上記文節候補生成手順で生成された文節の候補をユーザに提示して選択させ、ユーザが選択した文節に関する情報とユーザが文節を選択した順序とを上記文節情報として順次記憶し、格選択手順に送る文節選択手順と、
    上記文節情報に基づいて文節を接続して文を作成する文節接続手順と
    を含むことを特徴とする請求項19に記載の文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  22. 上記文節候補生成手順は、文節を生成する自立語となり得る単語の見出し語と上記単語をユーザが入力する際の文字列または文字列を絞り込むための情報と上記単語のカテゴリーとからなる単語辞書を予め記憶し、上記格選択手順で選択された格に対応する文節条件を予め記憶した上記文節条件から選択し、選択した文節条件の自立語条件に合致する単語を候補単語として予め記憶した上記単語辞書から選択し、選択した文節条件の付属語条件および候補単語に基づいて文節の候補を生成し、生成した文節の候補の数が所定の数よりも多い場合、ユーザに文字列または文字列を絞り込むための情報を入力させ、ユーザが入力した文字列または文字列を絞り込むための情報に基づいて生成した文節の候補を絞り込む
    ことを特徴とする請求項21に記載の文章作成プログラムを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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