JP2004295578A - 翻訳装置 - Google Patents

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JP2004295578A
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Kenji Mizutani
研治 水谷
Tomohiro Konuma
知浩 小沼
Mitsuru Endo
充 遠藤
Taro Nanbu
太郎 南部
Yumi Wakita
由実 脇田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】装置に認識可能なキーワード等を容易に習得できるようにする。
【解決手段】音声認識によって原言語の用例の候補を表示させる際に、装置に認識可能なキーワードにアンダラインを付加することなどによって、どのようなキーワードを入力すればよいかを容易に習得できるようになる。また、対話場面などに応じた翻訳を行わせ得る装置の場合には、用例に対応する対話場面を示す情報を表示させることによって、逆にどのような対話場面の指定によって用例を検索できるかを習得することも容易にできる。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された原言語の文などを目的言語(翻訳言語)に変換して音声等で出力する翻訳装置に関し、特に携帯型の音声翻訳装置に関する技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
音声入力による音声通訳システムは、例えば実験室環境では、ワークステーションやパーソナルコンピュータで動作するソフトウェアとして開発され、複数のキーワードを含む連続した音声の入力に対して連続音声認識を行い、翻訳文を出力するようになっている。そのような実験室環境における音声通訳システムの基本性能は、会話の範囲を旅行会話などのドメイン(場面)に限定し、かつそのシステムの使い方を熟知しているユーザが使用する場合には、実用に近いレベルにまで到達している。
【0003】
一方、一般の海外旅行者が実際の旅行で使うことなどができるようにするためには、よりユーザビリティを高める必要があり、例えば容易に携行できる程度の大きさのハードウェアに実装し、かつ、簡単に操作できるユーザインタフェイスを持たせる必要がある。このようなユーザビリティの向上を試みた翻訳装置としては、例えば、片手で持つことができる程度のPDA(Personal Digital Assistance)に対して、ワークステーションやパーソナルコンピュータ上で開発されたソフトウェアを機能や性能を制限して移植したものが知られている(例えば非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
Kenji Matsui et al.”AN EXPERIMENTAL MULTILINGUAL SPEECH TRANSLATION SYSTEM”, Workshops on Perceptual/Perceptive User Interfaces 2001, ACM Digital Library, ISBN 1−58113−448−7
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような翻訳装置は、ユーザビリティという観点から、以下のような点で、一般の海外旅行者が実際の旅行で使うことができるレベルに到達しているとは言えない面がある。
【0006】
つまり、上記のような音声認識を用いる翻訳装置では、あらかじめ装置で想定されている音声を入力する必要がある。すなわち、音声入力を確実に行うためには、装置が受理しやすいキーワードや文をユーザが事前に熟知していることが必要になる。そのためには、例えば取扱説明書などにそのような文等を列挙し、ユーザがそれを熟読して暗記するなど、音声入力の仕方に習熟することなども考えられるが、それは、ユーザに過大な負担をかけることになり、一般的に困難である。
【0007】
また、ユーザが音声入力の仕方に習熟していなければ、例えば周囲の雑音が大きい場合などに、装置によって音声入力内容が正しく認識されないようなことがあると、その原因が、翻訳させようとしたキーワードや文が装置に登録されていないためなのか、または登録はされているが周囲の雑音が大きいからなのかなどを判別することが困難である。そのため、入力を断念すべきなのか、声を大きくしたり明瞭に発声するなど発声方法を調整して再発声すべきなのかを判断することも困難である。
【0008】
また、翻訳装置が双方向に翻訳できる場合、翻訳された質問によって相手に問いかけ、相手からの返事をまた翻訳させるというような使い方をすることも考えられるが、その場合、相手方が使い方に習熟していなくても容易に使える程度にユーザビリティを高める必要がある。
【0009】
上記の点に鑑み、本発明は、簡単な操作で原言語の文などを適切に目的言語に翻訳させることができるとともに、操作に習熟することも容易にできて、より適切な翻訳をさせることも容易にできるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、音声入力により原言語の用例を検索させ、表示させて、これに対応する翻訳言語の用例を表示させたり音声出力させたりする翻訳装置において、原言語の用例を表示させる際に、装置が認識可能なキーワードに対して、下線や所定の記号を付したり、字体や文字修飾を他の部分と異ならせるなどの強調表示により識別可能に表示させる。これにより、特に装置の操作に習熟するための時間や労力をかけることなく、どのような文やキーワードを入力すれば効率よく翻訳させられるかを容易に習得できる。
【0011】
上記のような表示は、例えば原言語の用例と翻訳言語の用例とを対応させて保持させる用例データベースに、さらにキーワードも保持させることによって容易に行わせることができる。
【0012】
また、キーワードを文字入力することによる用例検索や、用例が用いられるドメイン(場面)を指定することによる用例検索も併用することによって、これらによる正確性と音声入力による簡便性とを活かした検索ができるうえ、上記のような適切なキーワードの習得は、上記文字入力による検索を効率良くするためにも有効である。さらに、用例の表示と併せて、その用例が用いられるドメインを示すアイコンなどの情報も表示させることにより、その装置で指定可能なドメインや、指定するドメインと用例との対応関係なども習得することができるので、ドメイン指定による検索効率も容易に高めることができる。
【0013】
また、同種の単語を入れ替えても適用できるような用例に対して、そのような単語を置換して翻訳言語の例文を提示させ得るようにすることにより、操作性を向上させたりデータ量を少なく抑えたりすることが容易にできる。
【0014】
また、何かを問いかけるような用例など、対話の相手方からの応答が返されるような用例に対して、想定される応答に応じたグラフィカルユーザインタフェイスのテンプレートを用いた表示などを自動的にさせることによって、装置の操作方法を知らないような相手からの応答でも容易かつ確実に受け取って原言語で把握できるようにすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(翻訳装置の外観構成)
翻訳装置は、市販の一般的なPDAや小型のパーソナルコンピュータなどにソフトウェアが組み込まれることによって構成されている。具体的には、例えば図1に示すように、音声による入出力を行うためのマイクおよびスピーカから成る音声入力部101(音声入力手段)および音声出力部102(翻訳言語用例提示手段、原言語応答提示手段)と、例えばタッチパネル付きの液晶ディスプレイから成るGUI部103(翻訳言語用例提示手段、文字入力手段、原言語応答提示手段)(GUI:Graphical User Interface)とを備えている。
【0017】
上記GUI部103には、翻訳装置の状態に応じて、例えば以下のような各部が表示されるとともに、スタイラス104などによって、表示されるオブジェクトに対する操作、入力が行われる。
【0018】
用例検索モード指定部105は、音声検索ボタン105a、ドメイン検索ボタン105b、およびキーワード検索ボタン105cを有し、後に詳述するように、用例の検索を、音声入力、用例のドメイン(場面)指定、または文字によるキーワード入力の何れに基づいて行うかの検索モードを指定し得るようになっている。
【0019】
ユーザ切替部106は、目的言語への変換が完了した時点で、相手に渡して返事をもらえるようにするための画面の切り替えを指示し得るようになっている。
【0020】
また、GUI部103におけるその他の部分の表示内容や入力機能は、ユーザによって指定された検索モードや、操作ステップの進行状況に応じて、後述するように種々に変化する。
【0021】
なお、容易に類推して実現できることから図1には示していないが、PDAやパーソナルコンピュータにボタンやキーボードなどの入力デバイス実装されている場合は、スタイラス104の代わりにこれらの入力デバイスを用いてGUI部103を操作することも可能である。
【0022】
(翻訳装置の機能的構成)
図2は翻訳装置の機能的構成を示すブロック図である。
【0023】
同図において、
音声入力部101、音声出力部102、およびGUI部103は、前記図1を参照して説明した通りである。
【0024】
制御部201(原言語用例表示制御手段、キーワード表示制御手段、応答入力画面表示制御手段)は、翻訳装置の各部の動作、および各部間の情報の流れを制御するものである。具体的には、例えばGUI部103に表示のための情報を送って表示を行わせたり、GUI部103に対するユーザの入力操作に応じた情報を受け取って、これに基づいた処理を行ったりするようになっている。ここで、図2における太線の矢印は、音声入力、用例のドメイン指定、および文字によるキーワード入力による用例の検索モードに共通の情報の流れを示している。
【0025】
音声認識部202(原言語用例検索手段の一部)は、音声入力部101に入力されたユーザの音声を連続音声認識するものである。上記連続音声認識については後述する。
【0026】
用例データベース203は、用例番号と対応させて、原言語と目的言語の用例(例文)等を保持するものである。具体的には、例えば図3に示すように、それぞれ例えば対話の1文に対応する以下のようなデータが各フィールドに保持されている(同図においては4つの用例221〜224の例について示している。)。
「用例番号:」フィールド
このフィールドには、用例データベース203に保持されている各用例を特定するための識別子である用例番号が保持されている。この用例番号は、他の用例と重複することがないように割り当てられている。
「大分類:」「中分類:」「小分類:」
このフィールドには、その用例による対話が行われるドメインを示す分類コード(分類の名称)が保持されている。上記分類コードは、後述するドメインインデックスデータベース205に保持される分類コードに対応している。
「キーワード:」フィールド
このフィールドには、用例に含まれるキーワード、すなわち、その用例をキーワード検索によって検索することが可能なキーワードが保持されている。
「原言語:」フィールド
このフィールドには、原言語による用例が保持されている。この用例における不等号で囲まれた単語は、クラス化された単語、すなわち同じクラスに属する他の単語と置換することが可能な単語であることを示している。例えば用例番号がAH00001の用例223における「<日数>」や用例番号KD00002の用例224における「<薬>」は、他の単語との置換が可能なクラス化された単語であることを示している。
「原言語の構成要素:」「構成要素の依存関係:」フィールド
このフィールドには、原言語の用例に含まれる単語などの構成要素と、その繋がり関係を示すデータが保持されている。このデータは、用例を音声で検索する際に用いられ、これらの繋がり関係等が合致しているかどうかなどによって、音声の誤認識が判別、推定され得るようになっている。
「目的言語:」フィールド
このフィールドには、目的言語による用例、すなわち前記原言語による用例が翻訳された用例が保持されている。
「相手の応答型:」「相手の応答用例:」フィールド
このフィールドには、各用例が相手の応答を求めるものである場合に、相手の応答を得るために表示等する画面のパターンを示す“相手の応答型番号”や用例を示す用例番号が保持されている。
【0027】
なお、用例として保持される内容は、特に限定されないが、例えば装置の使用目的等に応じて、旅行会話で使用される頻度が高い文例を多く含めるなどしてもよい。
【0028】
キーワードインデックスデータベース204は、用例データベース203に保持された用例をキーワードに基づいて検索する際に、その検索を容易(高速)にするために参照されるもので、例えば図4に示すように、キーワードの読みと対応して、キーワードの表記、および用例データベース203に保持された、そのキーワードを含む用例を特定するための用例番号(インデックス情報、索引情報)が保持されている。ここで、1つのキーワードの表記に対して2つ以上の読みを与えるようにしてもよい。
【0029】
ドメインインデックスデータベース205は、用例データベース203に保持された用例を、各用例が用いられるドメイン(場面)に応じて検索する際に、その検索を容易にするために参照されるもので、例えば図5に示すように、ドメインを示す情報と対応させて、用例データベース203に保持された用例を特定するための用例番号が保持されている。より詳しくは、ドメインは、例えば大分類、中分類、および小分類の3階層に構造化され、各ドメインは、「基本フレーズ」や「あいさつ」などの分類コードと、各ドメインをユーザに判りやすく表示するためのアイコンのデータと、下位のドメインを特定するためのポインタを含んでいる。また、末端のドメイン(より下位のドメインを有しないドメイン)は、用例を特定するための1つ以上の用例番号を含んでいる。具体的には、例えば中分類の分類コードが「はい・いいえ」であるドメインは下位分類のドメインを持たないので、用例番号の集合を持ち、その中には用例データベース203中の原言語が「はい」である用例222を示す用例番号等が含まれている。同様に、小分類の分類コードが「一般」であるドメインも下位分類のドメインを持たないので、用例番号の集合を持ち、その中には用例データベース203中の原言語が「やあ」である用例221を示す用例番号等が含まれている。このようにドメインを階層化したドメインインデックスデータベース205が設けられることによって、ユーザは、上位分類のドメインから下位分類のドメインへとドメインの分類を辿って、特定の場面で用いられる用例を用例データベース203の中から速やかに検索することができる。
【0030】
クラス単語辞書206は、例えば図6に示すように、用例データベース203に保持された用例に含まれる単語のうち、他の単語と置換可能な単語がクラス化(グループ化)されたものを対応付けて保持している。
【0031】
より詳しくは、クラスとは「薬」や「果物」のように抽象度の高い単語のことである。同図における同じ「クラス名」に所属する「原言語」と「目的言語」の単語の対の中で、最初の行はクラス代表単語である。例えば、クラス名<薬>において、「薬」”medicine”はクラス名<薬>のクラス代表単語である。それ以外の行はクラスの具体的な実体を表現するメンバ単語である。例えば、クラス名<薬>において「アスピリン」”aspirin”や「トローチ」”troche”などはクラス名<薬>のメンバ単語である。なお、クラス単語辞書206はクラスを階層化して構成してもよい。また、必ずしも抽象度の高い単語を代表単語とせずに、メンバ単語の何れかを代表単語とするなどしてもよい。また、ここで、上記「単語」は、文法上の厳密な単語を意味するものではなく、単語の一部や複数の単語の組み合わせなどでもよく、置換の対象となり得る単位の語であればよい。また、キーワード検索に用いられるキーワードが置換の対象となるようにしてもよい。
【0032】
用例検索部207(原言語用例検索手段の一部)は、音声認識部202による音声認識などの結果として制御部201等から送られてくる用例番号に基づいて、用例データベース203に保持されている原言語の用例を検索し、1つ以上の用例候補と、各用例候補に含まれるキーワードと、他の単語に置換可能な単語とを出力するようになっている。
【0033】
キーワード検索部208(原言語用例検索手段の一部)は、GUI部103の文字入力操作によって入力されたキーワードの読みに基づいて、前方一致で、キーワードインデックスデータベース204に保持されているキーワードの表記を検索し、1つ以上のキーワード候補の表記を制御部201に出力し、GUI部103に表示させるようになっている。また、複数のキーワード候補のうちの1つがGUI部103の操作によって選択されると、そのキーワードに対応する、すなわちそのキーワードを含む用例の用例番号をキーワードインデックスデータベース204から検索し、用例検索部207に出力するようになっている。
【0034】
置換単語検索部209は、ユーザによって、用例検索部207により検索されてGUI部103に表示された複数の用例候補のうちの何れか1つが選択され、さらに、その用例に含まれる置換可能な単語を他の単語に置換する指示がなされたときに、上記他の単語の候補となる置換候補単語をクラス単語辞書206から検索し、制御部201に出力するようになっている。
【0035】
言語変換部210(単語置換手段)は、ユーザによる用例候補のうちの1つの用例の選択に応じて、その用例を目的言語に変換し、すなわち、目的言語による用例を用例データベース203から読み出して、制御部201に出力し、GUI部103に表示させるようになっている。また、上記用例について単語の置換操作がなされた場合には、クラス単語辞書206から置換する単語の目的言語の表現を読み出して、制御部201に出力するようになっている。
【0036】
音声合成部211は、目的言語による用例に対して音声合成を行うようになっている。
【0037】
音声出力部102は、音声合成部211の出力を音声としてユーザ(相手方)に提示するようになっている。
【0038】
また、応答パターンデータベース212は、上記用例が相手の応答を求めるものである場合に、相手の応答を得るために表示等を行うためのGUIテンプレートを保持するものである。具体的には、応答パターンデータベース212は、例えば図7に示すように、それぞれ“相手の応答型番号”と対応して応答の種類等を示す応答タイプ情報が保持された相手応答タイプテーブル231と、それぞれの“相手の応答型番号”に対応した、目的言語によるGUIテンプレート232・233等を表示させるためのテンプレートデータから構成される。
【0039】
上記“相手の応答型番号”は、用例データベース203の各用例における「相手の応答型:」フィールドに設定される値である。すなわち、例えば前記図3における用例番号がKD00002の用例224についての「相手の応答型:」フィールドには値「10」が設定されているので、上記用例がユーザにより選択されて目的言語による用例が相手に提示される際には、“相手の応答型番号”「10」によって検索される応答タイプ情報「10 質問 Yes./No.」によって、上記用例は質問であって、これに対する相手の応答は「Yes」または「No」の形式であることが示され、その形式に応じたGUIテンプレート232が表示されることによって、相手に「Yes」または「No」のボタン操作をしてもらうだけで相手の適切な返事を容易に得ることができる。また、同様に、例えば用例番号がAH00001の用例223についての「相手の応答型:」フィールドには値「6」が設定されているので、その用例が選択された場合には、応答タイプ情報「6 時間間隔 DDHHMM」が検索され、GUIテンプレート233が表示されることによって、相手にソフトキーボード234を用いて「days」「hours」「min.」フィールドに数値を入力する操作をしてもらえば、やはり相手の返答を容易に得ることができる。なお、相手の応答に対する原言語訳は、応答パターンデータベース212や用例データベース203にテーブルなどとして保持させるようにしてもよいし、対応する用例の用例番号を保持させるなどしてもよい。このように相手の応答を容易に得られるようにすることにより、目的言語の相手が応答に使用する可能性が高い用例などを豊富に提供することも容易にできるようになる。
【0040】
以下、上記のように構成された翻訳装置の動作について、図8、9に基づいて説明する。図8は、原言語の用例を指定して目的言語の用例を提示させる動作を示すフローチャートである。また、図9は、上記提示に応じて、相手の応答を得る場合の動作を示すフローチャートである。
【0041】
ここで、図8における、(S101)〜(S103)は、音声入力によって用例を検索するモードの動作、(S111)〜(S114)は、文字入力によるキーワードの指定によって用例を検索するモードの動作、(S121)〜(S123)は、用例が用いられるドメインの指定によって用例を検索するモードの動作を示し、(S131)〜(S138)、および図9は、何れのモードにも共通の動作である。
【0042】
(翻訳装置の動作:音声検索)
まず、音声検索が行われる場合を例に挙げて説明する。
【0043】
(S101) 図10に示すように、用例検索モード指定部105の音声検索ボタン105aが操作されるとともに、ユーザが音声入力部101に対して「あの、なにかくすりわありませんか」と発声すると、音声入力部101は入力された音声に応じた信号を音声認識部202に出力し、音声認識部202が音声認識を行って、認識結果を制御部201に出力する。なお、音声認識部202がその内部で使用する言語モデルは、用例データベース203が保持する用例の「原言語:」フィールドの文から構築されている。また、一般に言語モデルを構築するためには、文を形態素などの最小単位に分割する必要があり、音声認識部202の出力はその最小単位の系列となる。また、「原言語の構成要素:」フィールドが保持する構成要素もその最小単位によって作成されている。
【0044】
ここで、以下では、ユーザの発声した「あの、なにかくすりわありませんか」に対して、誤認識を含んだ「7日薬はありますか」という認識結果が音声認識部202から出力された場合について説明する。この場合、制御部201は、「7日薬はありますか」から用例を検索するように用例検索部207に指示することになる。
【0045】
(S102) 用例検索部207は、「7日薬はありますか」という音声認識結果から、用例データベース203で定義されている用例の「原言語の構成要素:」のフィールドに出現する単語、すなわち、重要語(キーワード)の集合、
「7日」,「薬」,「あり」
を抽出する。ここで、図6に示すように「7日」はクラス単語<日数>のメンバ単語であり、「薬」はクラス単語<薬>のメンバ単語なので、用例検索部207は、用例の検索を行う際には、クラス単語辞書206を参照して、「7日」および「薬」は用例データベース203の「原言語の構成要素:」フィールドに設定されている<日数>、<薬>と同じであるとして処理する。
【0046】
用例検索部207は、次に、用例データベース203のキーワードとして「<日数>」「<薬>」「ある」を含む図3の各用例223・224について「原言語の依存関係:」のフィールドを参照して依存関係を順次確認し、依存関係が所定数以上(例えば1つ以上)成立する用例を検索結果とする。具体的には、例えば、用例223については、重要語の集合の中に「かかり」という語が存在しないので依存関係の成立数は0である。一方、用例224については、重要語の集合の中に「何か」が存在しないので、構成要素の依存関係として
((1)→(2))
は成立しないが、
((2)→(3))
は成立し、依存関係の成立数は1となる。そこで、上記用例224「何か<薬>はありますか」が原言語の用例の候補として検索される。(以下の説明では、同様にして、用例データベース203の中の他の用例、「薬ですか」および「薬です」も検索されたとして説明する。
【0047】
(S103) 用例検索部207は、上記検索の結果として、各用例の候補と、これらに含まれる「薬」が、キーワードであること、および置換可能な単語であることを示す情報と、これらの用例に対応するドメイン(例えば大分類の分類コードまたはアイコンデータなど)を制御部201に出力する。そこで、制御部201は、図11に示すように、GUI部103における用例候補選択領域111に3つの用例候補を表示させるとともに、各用例中のキーワード「薬」にアンダーラインを付し、また、ドメインを示すアイコンを表示させる。なお、表示の形式は上記に限らず、例えば各用例候補の末尾に大括弧で大分類の名称を付加したり、大分類に代えて、または大分類と伴に中分類や小分類のドメインを表示させるようにしたり、また、キーワードと置換可能な単語であることを示すために階調反転文字や「<>」を付加するなどすることも可能である。
【0048】
(S131) 次に、制御部201は、ユーザによる上記3つの用例候補のうちの何れかの選択操作を受け付け、例えば図12に示すように「何か薬はありますか」が選択されたとすると、その用例を図13に示すように用例結果領域112に表示させる。その際、制御部201は、前記のように用例検索部207から出力された、「薬」が置換可能な単語であることを示す情報に基づいて、「薬」に下線を付加することにより、置換可能な単語(置換候補単語)であることを表示させる。
【0049】
(S132) さらに、制御部201は、ユーザによる上記選択された用例の翻訳指示操作、または単語の置換指示操作の何れがなされたかを判定する。具体的には、例えば図14に示すように、ユーザによって用例結果領域112における文字以外の部分がクリックされた場合には、翻訳指示操作がなされたと判定し、(S133)に移行する。
【0050】
(S133) 制御部201は、上記(S131)で選択された用例の用例番号を言語変換部210に出力し、言語変換部210は、上記用例番号に基づいて用例データベース203における「目的言語:」のフィールドを参照し、「Any medicine?」に変換して、制御部201に出力する。
【0051】
(S134) 制御部201は、図15に示すように、変換結果をGUI部103に出力して通訳結果領域113に表示させるとともに、音声合成部211に出力して合成音声を音声出力部102から発声させる。
【0052】
(S135) 一方、前記(S132)で、ユーザによって例えば図16に示すように、用例結果領域112に表示された用例における下線が引かれた単語領域、すなわち置換可能な単語がクリックされた場合には、制御部201は、単語の置換指示操作がなされたと判定し、置換指示単語「薬」を置換単語検索部209に出力する。置換単語検索部209は、クラス単語辞書206を参照して、ユーザが指定した単語「薬」と同じクラスのメンバ単語、
「アスピリン」
「かぜ薬」
「トローチ」
「胃腸薬」
を検索し、置換候補単語として制御部201に出力する。
【0053】
(S136) 制御部201は、GUI部103に置換候補単語の一覧を出力し、図17に示すようにリストウィンドウ114に置換候補単語の一覧を表示させる。
【0054】
(S137) そこで、制御部201は、ユーザによる上記置換候補単語のうちの何れかの選択操作、例えば図18に示すような「アスピリン」のクリック操作を受け付ける。
【0055】
(S138) 制御部201は、上記置換候補単語の選択操作に応じて、図19に示すように、元の用例「何か薬はありますか」の表示を「何かアスピリンはありますか」に変更する。以下、他にも置換可能な単語がある場合には上記(S132)〜(S138)を繰り返し、(S132)で用例結果領域112における文字以外の部分がクリックされて用例が確定すれば、言語変換部210が、クラス単語辞書206を参照して「アスピリン」の目的言語「aspirin」を取得し、元の用例と合成して、原言語の用例「何かアスピリンはありますか」を目的言語の用例「Any aspirin?」に変換し、制御部201に出力する。制御部201は、図20に示すように、変換結果をGUI部103に出力して通訳結果領域113に表示させるとともに、音声合成部211に出力して合成音声を音声出力部102から発声させる。
【0056】
(相手の応答取得動作)
上記のように通訳結果が表示された状態で、図21に示すようにユーザ切替部106(「相手に渡す」ボタン)がクリックされると、図9に示す次のような動作が行われる。
【0057】
(S201) まず、制御部201は、GUI部103の表示を初期化し、図22に示すように、所有者発言表示領域121、画像テンプレート表示領域122、文字列テンプレート表示領域123、原言語応答内容表示領域124、および原言語モード復帰ボタン125を表示させる。(なお、画像テンプレート表示領域122と文字列テンプレート表示領域123とは、一方だけ表示されるようにしてもよい。)
(S202) 次に、制御部201は、相手用の表示内容をGUI部103に表示させる。具体的には、図21の通訳結果領域113と同じ内容が、所有者発言表示領域121に表示される。
【0058】
(S203) また、制御部201は、用例データベース203における上記用例224の「相手の応答型:」フィールドの値「10」に基づいて、応答パターンデータベース212のGUIテンプレートを検索し、GUIテンプレート232による画像を画像テンプレート表示領域122に表示させる。さらに、制御部201は、元の用例224における「相手の応答用例:」フィールドに設定されている用例番号がAB00001の用例222を参照し、「目的言語:」フィールドの”Yes.”等を文字列テンプレート表示領域123に表示させる。
【0059】
(S204) そこで、相手が、図23または図24に示すように、画像テンプレート表示領域122のYesボタン122aまたは文字列テンプレート表示領域123の「Yes.」の文字列123aをクリックすると、制御部201は原言語応答内容表示領域124に「はい」を表示させる。このように、問いかけに応じたGUIによる表示、操作がなされるようにすることにより、相手が装置の操作を知らなくても、ユーザに適切な返事を返すことが容易にできる。
【0060】
(S205) 相手またはユーザが原言語モード復帰ボタン125をクリックすると、制御部201はGUI部103による表示を図21の状態に戻す。
【0061】
(翻訳装置の動作:キーワード検索)
次に、文字列として入力されたキーワードに基づいた用例検索が行われる場合の動作の例を説明する。以下の例では、キーワード「予約」によって、「予約できますか」という用例が検索される場合を説明する。
【0062】
(S111) 図25に示すように、用例検索モード指定部105のキーワード検索ボタン105cが操作されると、制御部201がGUI部103に、図26に示すようにキーワード入力部131と、キーワード候補選択部132と、ソフトキーボード133とを表示させ、ユーザがソフトキーボード133を用いてキーワードの読みを平仮名で入力できるようにする。
【0063】
(S112) そこで、ユーザがキーワード「予約」の読み「よやく」を入力しようとして1文字目の「よ」を入力すると、制御部201は、キーワード検索部208に対して、キーワードインデックスデータベース204におけるインデックス「よ」によるキーワードの検索を指示する。キーワード検索部208は、キーワードインデックスデータベース204を参照して、インデックス「よ」について前方一致検索を行い、キーワード候補のリストを制御部201に返す。制御部201は受け取ったキーワードのリストをキーワード候補選択部132に表示させる。図4のキーワードインデックスデータベース204の例では、「よ」で前方一致するキーワード候補として「良い」「酔う」「容器」「様式」「予約」の5個が存在するので、図27に示すような表示がなされる。ここで、同図の例では、キーワード候補選択部132の表示可能な行数が4行なので、「予約」は表示されていない。この場合、スクロールボタン134を操作することによって「予約」を表示させることもできるが、以下のようにさらに読みを入力してキーワード候補を絞り込むことで、より容易に選択できるようにすることができる。
【0064】
(S113) すなわち、制御部201は、ユーザの操作を受け付けて表示されているキーワード候補のうちの何れかの選択がなされたか、または追加の読みの入力がなされたかを判定し、ユーザの操作がソフトキーボード133による文字の入力であれば、キーワードの読み入力がなされたと判定して、上記(S111)〜(S113)を繰り返す。そこで、例えば、図28に示すように読みの2文字目である「や」が入力されると、制御部201は、キーワード検索部208に対してインデックス「よや」によるキーワードの検索を指示し、キーワード検索部208はキーワードインデックスデータベース204を参照して、インデックス「よや」について前方一致検索を行い、キーワード候補のリストを制御部201に返し、「予約」だけが表示される(S112)。すなわち、図4のキーワードインデックスデータベース204の例では、「よや」で前方一致するキーワード候補として「予約」しか存在しないので、図28に示すようにキーワード候補選択部132には「予約」だけが表示され、再度(S113)による判定が行われる。
【0065】
(S114) 上記(S113)で、図29に示すようにキーワード候補の「予約」が選択されると、キーワード検索部208は、キーワードインデックスデータベース204における「予約」に対応する6つの用例番号
BA00004
BA00005
HA00002
HA00003
HB00025
HC00008
を用例検索部207に出力して用例の検索を指示し、用例検索部207は、用例データベース203における各用例の「原言語:」フィールドを参照して、例えば
予約しています
予約できますか
予約はしていません
予約した方がよいですか
予約をキャンセルしたいのですが
予約に前金は必要ですか
の6つの原言語の用例候補を制御部201に出力する。制御部201はこれらの用例候補を図30に示すようにGUI部103の用例候補選択領域111に表示させる。また、用例検索部207が、上記用例候補を制御部201に出力する際に、併せて、用例データベース203における「キーワード:」フィールドや「大分類:」フィールド等の情報を出力することにより、前記図11で説明したのと同様に、図31に示すように各用例中のキーワードにアンダーラインを付したりドメインを示すアイコンを表示させたりすることができる。このようにキーワードやドメインが判るように用例を表示することで、ユーザは用例とドメインの関係、用例とキーワードの関係などを自然に学習することが可能になり、以後の用例の検索が容易になる。
【0066】
(S131以降) その後、図32に示すように、ユーザが用例候補の何れか1つを選択すると、選択された用例が用例結果領域112に表示される。以下、前記音声検索の例について説明したのと同様に、必要に応じて単語の置換を行い、目的言語に変換して相手に提示したり、相手の応答を受け取ったりすることができる。
【0067】
(翻訳装置の動作:ドメイン検索)
ドメインが指定されることにより用例の検索が行われる場合の動作の例を説明する。
【0068】
(S121) 図33に示すように、用例検索モード指定部105のドメイン検索ボタン105bが操作されると、制御部201が、GUI部103に図34に示すようにドメイン選択領域141を表示させ、さらに、ドメインインデックスデータベース205から大分類のドメインを示すアイコンデータを読み出して表示させる。
【0069】
(S122) 制御部201は、次に、ユーザによって末端のドメインの選択がなされたかどうかを判定し、例えば図35に示すように「基本フレーズ」のアイコンをクリックする操作がなされた場合には、上記「基本フレーズ」のドメインは末端のドメインではないので、(S121)に戻って、さらに、「基本フレーズ」のドメインに属する下位のドメインのアイコンデータをドメインインデックスデータベース205から読み出して、図36に示すようにドメイン選択領域141に表示させる。その際、制御部201は、ドメイン選択領域141のタイトル部分に、表示されているドメインの1つ上位のドメインが大分類の「基本フレーズ」であることを表示させる。
【0070】
以下、同様に、図37に示すように中分類の「あいさつ」のアイコンが選択されると、図38に示すように「あいさつ」のドメインに含まれる下位分類のドメインのアイコンが表示されるとともに1つ上位の中分類の分類コード「あいさつ」が既に表示されている大分類の分類コード「基本フレーズ」に続けて表示される。このとき、上記「基本フレーズ」と表示されている部分がクリックされると、表示が図37の状態に戻って、他の中分類のドメインを選択できるようになる。
【0071】
(S123) また、さらに、図39に示すように小分類のドメイン「一般」のアイコンがクリックされると、(S122)で上記「一般」が末端のドメインであると判定されるので、制御部201は、そのドメインに応じた用例の用例番号AAA0001、AAA0002などをドメインインデックスデータベース205から読み出して用例検索部207に出力し、用例の検索を指示する。そこで、用例検索部207は、用例データベース203における各用例の「原言語:」フィールドを参照して用例候補を制御部201に出力し、制御部201はこれらの用例候補を図40に示すようにGUI部103の用例候補選択領域111に表示させる。また、その際に、前記音声検索やキーワード検索出説明したのと同様に、用例データベース203における「キーワード:」フィールドの参照に基づいて、各用例候補のキーワード部分に下線が表示される。
【0072】
ここで、上記のように用例候補が表示される場合にも、用例候補選択領域111のタイトル部分に分類コード「基本フレーズ」「あいさつ」および「一般」が表示されるようにすることにより、表示されている用例候補がどのドメインに属するものかを容易に知ることができるとともに、「基本フレーズ」や「あいさつ」と表示されている部分がクリックされたときに上位のドメインに戻るようにすることにより、他の中分類や小分類のドメインを容易に選択することができる。
【0073】
(S131以降) その後、図41に示すように、ユーザが用例候補の何れか1つを選択すると、選択された用例が用例結果領域112に表示される。以下、前記音声検索の例について説明したのと同様に、必要に応じて単語の置換を行い、目的言語に変換して相手に提示したり、相手の応答を受け取ったりすることができる。
【0074】
なお、上記の例では、音声検索、ドメイン検索、およびキーワード検索の各検索モードが互いに独立している例を示したが、複合的に検索できるようにしてもよい。例えばドメインやキーワードで検索範囲を限定したうえで音声検索することにより音声認識の認識制度を高めるようにしたり、逆に、音声認識で誤認識による意図しない用例候補が多く検索された場合などにドメインやキーワードによる絞り込みをすることによって所望の用例が容易に得られるようにしてもよい。すなわち、音声入力は文字入力などに比べると、誤認識の可能性があり得るが最も操作性のよい入力方法なので文単位などの入力が容易である一方、文字入力などは確実性は高いが音声入力よりも入力に時間がかかりがちなので、音声入力による多くの文字数の入力と文字入力による正確性の高い入力とを併用することによって、操作性に優れ、かつ、精度も高い検索を行うことが容易にできる。
【0075】
また、音声検索では連続した複数の単語を含む文を入力する例を示したが、これに限らず、1つのキーワードを入力してキーワードの認識だけを行わせた後、文字入力によるキーワード検索と同じようにして用例を検索するようにしたりしてもよく、また、音声入力や文字入力で複数のキーワードを区切りながら入力してアンド検索したりできるようにしてもよい。
【0076】
また、キーワード検索やドメイン検索の検索モードの場合でも、例えば「助けて」のような緊急性の高い音声などは優先的に処理されるようにしたり、逆に音声検索モードの場合でも、緊急用の音声を出力させるボタンなどは容易に操作できるようにしたりしてもよい。
【0077】
さらに、以上の説明では、GUI部に対するユーザの入力をタッチパネルによる入力やボタンの入力などに限定して説明したが、音声認識処理を用いて音声で単語や用例を選択決定することも容易に可能である。
【0078】
また、タッチパネル、ボタン、音声の各入力モダリティを組み合わせて操作することも可能である。
【0079】
また、一例として日本語と英語を取り上げたが、中国語など他の言語についても同様に実施可能であり、本発明は言語に依存しない。
【0080】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、音声検索モード以外にドメイン検索モードおよびキーワード検索モードを使用できるようにすることによって、街中の騒音などで音声入力が確実に動作しない場合でも所望の原言語の文を確実に入力することが可能になるうえ、ドメイン検索モードおよびキーワード検索モードを使用することによって、音声入力が可能な文が自然に学習され、音声入力を確実に操作することが可能になる。
【0081】
また、音声検索モードにおいては検索された用例をドメイン検索モードおよびキーワード検索モードで検索するときのヒントが、ドメイン検索モードにおいては検索された用例をキーワード検索モードで検索するときのヒントが、キーワード検索モードにおいてはドメイン検索モードで検索するときのヒントがそれぞれ表示されるので、1つの検索モードを使用しながら他の検索モードの使用方法が自然に学習され、音声翻訳システムのユーザビリティが高くなる。
【0082】
さらに相手の応答を容易に獲得するためのGUIテンプレートを用意し、相手への発話に応じたGUIテンプレートを提示することによって、相手の応答を容易に獲得することができる。
【0083】
したがって相手から見たときの音声翻訳システムのユーザビリティも高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の翻訳装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】同、機能的構成を示すブロック図である。
【図3】同、用例データベース203の保持内容の例を示す説明図である。
【図4】同、キーワードインデックスデータベース204の保持内容の例を示す説明図である。
【図5】同、ドメインインデックスデータベース205の保持内容の例を示す説明図である。
【図6】同、クラス単語辞書206の保持内容の例を示す説明図である。
【図7】同、応答パターンデータベース212の保持内容の例を示す説明図である。
【図8】同、原言語の用例を指定して目的言語の用例を提示させる動作を示すフローチャートである。
【図9】同、相手の応答を得る場合の動作を示すフローチャートである。
【図10】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図11】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図12】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図13】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図14】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図15】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図16】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図17】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図18】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図19】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図20】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図21】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図22】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図23】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図24】同、音声検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図25】同、キーワード検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図26】同、キーワード検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図27】同、キーワード検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図28】同、キーワード検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図29】同、キーワード検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図30】同、キーワード検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図31】同、キーワード検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図32】同、キーワード検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図33】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図34】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図35】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図36】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図37】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図38】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図39】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図40】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【図41】同、ドメイン検索モードの場合の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
101 音声入力部
102 音声出力部
103 GUI部
104 スタイラス
105 用例検索モード指定部
105a 音声検索ボタン
105b ドメイン検索ボタン
105c キーワード検索ボタン
106 ユーザ切替部
111 用例候補選択領域
112 用例結果領域
113 通訳結果領域
114 リストウィンドウ
121 所有者発言表示領域
122 画像テンプレート表示領域
122a Yesボタン
123 文字列テンプレート表示領域
123a 文字列
124 原言語応答内容表示領域
125 原言語モード復帰ボタン
131 キーワード入力部
132 キーワード候補選択部
133 ソフトキーボード
134 スクロールボタン
141 ドメイン選択領域
201 制御部
202 音声認識部
203 用例データベース
204 キーワードインデックスデータベース
205 ドメインインデックスデータベース
206 クラス単語辞書
207 用例検索部
208 キーワード検索部
209 置換単語検索部
210 言語変換部
211 音声合成部
212 応答パターンデータベース
221 用例
221〜224 用例
231 相手応答タイプテーブル
232・233 GUIテンプレート
234 ソフトキーボード

Claims (16)

  1. 原言語のキーワードを含む音声の入力に応じて、上記キーワードを含む原言語の用例に対応する翻訳言語の用例を提示する翻訳装置であって、
    音声が入力される音声入力手段と、
    音声によって入力されたキーワードに対応した原言語の用例を検索する原言語用例検索手段と、
    検索された原言語の用例を表示部に表示させるとともに、表示される原言語の用例に含まれる少なくとも上記入力されたキーワードとは異なるキーワードの部分を強調して表示させる原言語用例表示制御手段と、
    上記原言語の用例に対応する翻訳言語の用例を音声出力および表示のうちの少なくとも何れか一方で提示する翻訳言語用例提示手段と、
    を備えたことを特徴とする翻訳装置。
  2. 請求項1の翻訳装置であって、
    さらに、原言語の用例と、その用例に含まれるキーワードと、その用例に対応する翻訳言語の用例とを対応させて保持する用例データベースを備え、
    上記原言語用例表示制御手段は、上記用例データベースに保持されたキーワードに基づいて、上記キーワードの部分の強調表示を行わせるように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  3. 請求項1の翻訳装置であって、
    上記原言語用例検索手段は、1つ以上のキーワードを含む連続した音声の入力に応じた原言語の用例を検索する連続音声認識を行うように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  4. 請求項1の翻訳装置であって、
    上記原言語用例検索手段は、区切られた音声で入力された1つ以上のキーワードを含む原言語の用例を検索するように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  5. 請求項3および請求項4のうちの何れか1項の翻訳装置であって、
    上記原言語の用例表示制御手段が、原言語の複数の用例の候補を表示させるとともに、
    上記翻訳言語用例提示手段は、上記原言語の複数の用例の候補のうちから選択された用例の候補に対応する翻訳言語の用例を提示するように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  6. 請求項1の翻訳装置であって、
    さらに、文字が入力される文字入力手段を備え、
    上記原言語用例検索手段は、さらに、文字入力によって入力されたキーワードに対応した原言語の用例、または上記音声によって入力されたキーワードと文字入力によって入力されたキーワードとの両方に対応した原言語の用例を検索するように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  7. 請求項6の翻訳装置であって、さらに、
    原言語のキーワードの読みと対応させて、そのキーワードの表記と、そのキーワードを含む原言語の用例を特定する情報とを保持するキーワードインデックスデータベースと、
    上記キーワードインデックスデータベースを参照して、文字入力によって入力されたキーワードの読みに対応した表記の表示を表示部に行わせるキーワード表示制御手段とを備えるとともに、
    上記原言語用例検索手段は、上記キーワードインデックスデータベースを参照して、上記原言語の用例を検索するように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  8. 請求項1および請求項6のうちの何れか1項の翻訳装置であって、
    さらに、用例が用いられるドメインの指定に応じて、その指定されたドメインで用いられる原言語の用例、またはその指定されたドメインで用いられ、かつ、音声によって入力されたキーワードに対応した原言語の用例を検索するドメイン内原言語用例検索手段を備え、
    上記翻訳言語用例提示手段は、さらに、上記ドメインの指定に応じた翻訳言語の用例を提示し得るように構成されるとともに、
    上記原言語用例表示制御手段は、音声によって入力されたキーワードに対応した原言語の用例を表示部に表示させる際に、その用例が用いられるドメインを示す情報を併せて表示させるように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  9. 原言語のキーワードを含む音声の入力に応じて、上記キーワードを含む原言語の用例に対応する翻訳言語の用例を提示するとともに、
    用例が用いられるドメインの指定に応じて、その指定されたドメインで用いられる原言語の用例に対応する翻訳言語の用例を提示する翻訳装置であって、
    音声が入力される音声入力手段と、
    音声によって入力されたキーワードに対応した原言語の用例を検索する原言語用例検索手段と、
    上記原言語の用例、およびその用例が用いられるドメインを示す情報を表示部に表示させる原言語用例表示制御手段と、
    上記原言語の用例に対応する翻訳言語の用例を音声出力および表示のうちの少なくとも何れか一方で提示する翻訳言語用例提示手段と、
    を備えたことを特徴とする翻訳装置。
  10. 請求項9の翻訳装置であって、
    さらに、原言語の用例と、その用例が用いられるドメインを示す情報と、その用例に対応する翻訳言語の用例とを対応させて保持する用例データベースを備え、
    上記原言語用例表示制御手段は、原言語の用例と伴に、上記用例データベースに保持された、用例が用いられるドメインを示す情報を表示部に表示させるように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  11. 請求項10の翻訳装置であって、
    上記用例が用いられるドメインを示す情報は、ドメインの抽象度に応じて複数段階に階層化されていることを特徴とする翻訳装置。
  12. 請求項9の翻訳装置であって、
    さらに、用例が用いられるドメインを示す情報と対応させて、そのドメインで用いられる原言語の用例を特定する情報を保持するドメインインデックスデータベースを備えるとともに、
    上記原言語用例検索手段は、上記ドメインインデックスデータベースを参照して、上記原言語の用例を検索するように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  13. 請求項1および請求項9のうちの何れか1項の翻訳装置であって、さらに、
    原言語の用例における、同じクラスに属して互いに置換可能な単語を対応付けて保持するクラス単語辞書と、
    上記原言語用例表示制御手段によって表示される原言語の用例に含まれる単語を、同じクラスに属する他の単語に置換する単語置換手段とを備え、
    上記翻訳言語用例提示手段は、上記単語が置換された原言語の用例に対応する翻訳言語の用例を提示するように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  14. 請求項13の翻訳装置であって、
    上記原言語用例表示制御手段は、置換可能な単語を識別し得るように表示させるとともに、上記単語と同じクラスに属する単語の一覧を表示させるように構成されていることを特徴とする翻訳装置。
  15. 請求項1および請求項9のうちの何れか1項の翻訳装置であって、さらに、
    上記原言語の用例と対応させて、翻訳言語の用例に対する相手方の応答を入力するための応答入力画面を示す応答パターンデータを保持する応答パターンデータベースと、
    上記応答パターンデータに基づいて、表示部に応答入力画面を表示させる応答入力画面表示制御手段と、
    上記応答入力画面に対してなされた応答操作に応じて、応答内容を原言語による音声出力および表示のうちの少なくとも何れか一方で提示する原言語応答提示手段と、
    を備えたことを特徴とする翻訳装置。
  16. 請求項14の翻訳装置であって、
    上記応答入力画面は、グラフィカルユーザインタフェイスによる入力画面であり、
    上記応答パターンデータは、グラフィカルユーザインタフェイスのテンプレートデータであることを特徴とする翻訳装置。
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