JP3607257B2 - 軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットの反発特性の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
野球用又はソフトボール用バット(以下、バットという。)は、木製、チタニウムやチタニウム合金やアルミニウム合金等の金属製のバットの他、カーボンファイバー、グラスファイバー等にマトリックス樹脂を含浸硬化させた繊維強化プラスチック製のバットなど、各種の素材により構成されたバットが市場に供給されている。
【0003】
ところが、前記素材のみでバットを構成したものでは、バットの特性値を大きく変えることは難しいので、各種素材を組み合わせたバットが開発されている。
【0004】
また、バットの反発特性値を大きく変えるために、弾性体を被覆したものも各種開発されている。例えば、特開昭62−106784号公報では、バットの全長に渡るコア部に弾性体を被覆し、形状を既存のバットと同一にしたクッションバットが開示されている。実開昭63−156667号公報では、木製の芯に2つのスポンジゴムを張り合わせたスポンジゴムパッキングバットが開示されている。また、特開2000−153013公報では、軽量金属パイプの芯材のグリップ部を除く周面に弾性体を被覆した野球用バットが開示されている。さらに、特許第3003829号では、カーボン繊維からなる芯材に硬質ウレタン層を被覆し、さらにその上に合成樹脂を含浸させたガラス繊維からなる保護層を設けた球技用バットが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開昭62−106784号公報、実開昭63−156667号公報、特開2000−153013公報に開示されたバットにおいて、弾性体を被覆する目的は、打撃時の衝撃や振動を低下させ、打球の飛距離を抑えて安全に使用できるバットを得ることである。従って、弾性体は打球が飛ばない物性のものを用いており、これらのバットは、狭い場所での使用やピンポン玉の打球やトスバッティングに適したものである。また、特許第3003829号では、製造コストや製造工程の改良及び打球音や重量調整方法の改良を目的としており、外観及び反発性能は、従来のバットと何ら変わりはない。
【0006】
ところが、野球やソフトボールに用いられるバットに要求される特性は、耐久性があり打球がよく飛ぶバットであり、上述した従来のバットでは、このような要求を満足することは難しかった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、優れた耐久性を示すとともに、打球の飛距離を伸ばすことが可能なバットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明者は、打球の飛距離を伸ばすことが可能なバットの構成について様々な検討を行なった結果、本発明を完成するに至った。すなわち、打球の飛距離を伸ばすためにはバットの反発特性値を大きくすることが有効である。そして、発明者は、研究の結果、この反発特性値を大きくする手段として、打球時のボールの変形を小さくすることが有効であるという知見を得た。
【0009】
打球時のボールの変形を小さくするには、バットの表面に弾性体を被覆するといった手段を用いることが考えられる。しかし、野球やソフトボールの試合に用いるバットは、耐久性や反発性の他にも質量やバランスも重要な特性である。そして、バットの全体に渡って弾性体を被覆すると、バットの質量が大きくなるため、これらの特性をバランス良く設計することが難しくなる。
【0010】
以上のような発明者の知見に基づいて、この発明の1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットは、先端部、打球部、テーパー部、グリップ部からなる軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、打球部の凹部に反発特性値が大きくなる物性の弾性体を被覆一体化するものである。また、弾性体は、硬度がJIS C硬度で20〜80、比重が0.25〜0.70、300%伸び時での引っ張り応力が1.0MPa〜4.0MPaの合成樹脂発泡体であり、バットの中心軸に対して垂直な方向における前記弾性体の厚みは1mm以上20mm以下である。
【0011】
このようにすれば、打球時に弾性体が圧縮変形するので、ボールの変形による損失エネルギーを抑えることができる。さらに、該弾性体の復元力が付加されてボールが打ち出されることとなるので、従来のバットよりも反発特性に優れたよく飛ぶバットとすることができる。つまり、打球時のボールの変形を弾性体の存在により小さくできるとともに、弾性体の復元力を利用できるので、打球の飛距離を伸ばすことができる。ことに、軟式野球ボールやゴムソフトボールのような柔らかいボールを打球する場合でも、バットの反発特性を増大することができる。
【0012】
また、打球部の凹部というバットの一部のみに弾性体を被覆するので、弾性体をバットの全体に被覆する場合よりバットの質量の増加を抑制できる。
【0013】
また、試合では打球後走塁する際バットは手放されるが、バットの先端部まで弾性体を被覆したものでは、先端部が地面との摩擦により早期に破損する恐れがある。本発明によるバットでは、打球部のみに弾性体が被覆されているのでその恐れが無い(打球後に選手がバットを手放した際、地面と弾性体とが接触して弾性体が破損する危険性を低減できる)。
【0014】
また、本発明によるバットは、先端部、凹部を有する打球部、テーパー部、グリップ部を、従来のバットと同様の剛性のある素材で形成できるので、従来のバットと何ら遜色ない剛性を有するようにすることができる。したがって、耐久性のあるバットとすることができる。
【0015】
また、本発明によるバットは、打球時の振動が弾性体により吸収されるので、打球時に打者の手がしびれることがない。さらに、打球時に弾性体が変形することによりボールと打球部との接触時間が長くなるので、ボールがバットに乗っている感覚が得られ、打球感が向上する。
【0016】
なお、上記1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、凹部の底部の角については応力集中による破損を避けるため、また、上部の角については打球による破損を避けるため、該凹部を、凹部の底部を構成する打球部中央部と、打球部中央部の先端部側の端から先端部との境界まで、および打球部中央部のテーパー部側の端からテーパー部との境界までの外径を漸増させて形成した側壁とにより構成することが望ましい。
【0017】
また、上記1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、打球部の凹部は、バットの中心軸からの距離が、中心軸から打球部の最外周部までの距離より小さい中央部底壁と、中心軸に沿った方向において中央部底壁の両端に位置し、中心軸からの距離が、中心軸から中央部底壁までの距離より大きくかつ中心軸から打球部の最外周部までの距離より小さく、さらに、中心軸の延びる方向とほぼ同じ方向に延在する段差部底壁と、中央部底壁と段差部底壁とを接続する側壁とを含んでいてもよい。また、側壁は中心軸に対して傾斜していてもよい。
【0018】
また、凹部の端部において段差部底壁を形成することにより、凹部の側壁に凸部を形成したような状態となっている。そのため、凹部の壁面と弾性体との接触面積を大きくすることができる。このため、上記弾性体端部で打撃した際にも、剥離する恐れがなくなり、耐久性に優れたバットを得ることができる。
【0019】
上記1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、打球部は、凹部以外の領域に位置し、最も外径の大きな最外周部と、凹部の壁面であって、最外周部の外径より小さい外径を有する小外径部と、軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットの中心軸の延びる方向とほぼ同じ方向に延在する凹部の壁面であって、凹部の端部に位置し、小外径部の外径より大きく最外周部の外径より小さい外径を有する中外径部とを含んでいてもよい。
【0020】
上記1の局面に従った野球用又はソフトボール用バットにおいて、より好ましくは、弾性体の硬度がJIS C硬度で20〜50、比重が0.25〜0.50、300%伸び時での引っ張り応力が1.0MPa〜1.8MPaである。この場合、上述のようないわゆる軟質の合成樹脂発泡体を用いることで、バットの反発特性値を効果的に大きくできる。
【0021】
また、上記1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、合成樹脂発泡体は、製造コストや成形性といった点から発泡ポリウレタンを用いることが望ましい。つまり、いわゆる軟質の発泡ポリウレタンを弾性体として用いれば、打球の飛距離を効果的に伸ばすことができるとともに、バットの製造コストの増大を抑制できる。
【0022】
なお、一般にポリウレタンは軟質、半硬質および硬質の3つのタイプに区分することができるが、本発明において弾性体として用いる軟質の発泡ポリウレタンとは軟質および半硬質のポリウレタンに分類されるものを含み、硬質のポリウレタンは含まれない。ここで、硬質のポリウレタンの伸びは一般に数%〜数十%であり、この程度しか伸びない硬質のポリウレタンは、本発明における弾性体としての発泡ポリウレタンには該当しない。
【0023】
上記1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットは、弾性体の最外層上に形成された保護膜を備えていてもよい。
【0024】
この場合、保護膜により弾性体の摩耗などを抑制することができる。したがって、バットの耐久性を向上させることができる。特に、弾性体として上述したような軟質の合成樹脂発泡体を用いた場合、保護膜を形成することでバットの耐久性を効果的に向上させることができる。
【0025】
上記1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、保護膜は合成樹脂製シート又は合成樹脂製チューブを含んでいてもよい。
【0026】
上記1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、保護膜の厚さは0.1mm以上1.0mm以下であることが好ましく、保護膜は熱可塑性ポリウレタンを含むことが好ましい。
【0027】
この場合、保護膜の形成作業における作業性および弾性体と保護膜との接着性を効果的に向上させることができる。
【0028】
つまり、バットの耐久性を高める為、上記合成樹脂発泡体の最外層に耐摩耗性に優れた合成樹脂製シート乃至チューブを被覆、成形する事が望ましい。また、作業性、接着性を考慮した場合、合成樹脂製シート乃至チューブは、厚さ0.1mm〜1.0mmの熱可塑性ポリウレタンシート乃至チューブである事が望ましい。
【0029】
この場合、凹部の内部に封入された弾性体の特性を損なう事なく、バットとしての耐久性を向上させる事ができる。
【0030】
また、上記熱可塑性ポリウレタンシートまたは熱可塑性ポリウレタンチューブは、透明乃至半透明である事が望ましい。上記シートの片面に印刷を施し、弾性体表面にそのシートを印刷面が内側になるようチューブ状に融着させる事で、印刷が綺麗に透けて見えてバットの外観が美しくなる。さらに、バットを長期に渡って使用しても、印刷が剥離しないという特徴をもたせる事ができる。
【0031】
上記1の局面に従った軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、凹部は打球部の全周にわたって形成されていることが好ましい。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
【0040】
(実施の形態1)
図1は、本発明によるバットの実施の形態1を示す側面部分断面模式図である。図2は、図1の線分II−IIにおける断面模式図である。図1および図2を参照して、本発明によるバットの実施の形態1を説明する。
【0041】
本願発明のバットは、各種実験により確かめられた最も反発特性が大きくなる弾性体を打球部の凹部に被覆一体化したものである。図1および図2に示すように、野球用又はソフトボール用バット1は、先端部10、打球部11、テーパー部12およびグリップ部13とからなる。バット1を構成するバット基材としてのバットベース部材7には、打球部11となるべき部分に凹部2が形成されている。該凹部は、バットの耐久性の点から打球部11外径よりも小さな外径の打球部中央部11aと、打球部中央部11aの先端部側端11bから先端部10との境界まで、および打球部中央部11aのテーパー部側端11cからテーパー部12との境界までの外径を斬増させて形成することが望ましい。打球部11の全周にわたって形成された凹部2には、弾性体3が被覆一体化されている。なお、凹部2は打球部11の周方向の一部分において形成されていてもよい。また、グリップ部13の終端部では、バットベース部材7にグリップエンド4が嵌め込まれて固定されている。
【0042】
このような本発明によるバット1では、打球時に弾性体3が圧縮変形するので、ボールの変形による損失エネルギーを抑えることができる。さらに、弾性体3の復元力が付加されてボールが打ち出されることとなるので、従来のバットよりも反発特性に優れたよく飛ぶバット1を得ることができる。ことに、軟式野球ボールやゴムソフトボールのような柔らかいボールを打球する場合でも、バット1の反発特性を増大することができる。
【0043】
また、打球部11の凹部2というバット1の一部のみに弾性体3を被覆するので、弾性体3をバット1の全体に被覆する場合よりバット1の質量の増加を抑制できる。
【0044】
また、試合では打球後走塁する際バット1は手放されるが、バット1の先端部10まで弾性体を被覆したものでは、先端部10が地面との摩擦により早期に弾性体などが破損する恐れがある。本発明によるバット1では、打球部11のみに弾性体3が被覆されているのでその恐れが無い。
【0045】
また、本発明によるバット1は、先端部10、凹部2を有する打球部11、テーパー部12、グリップ部13を、後述するように従来のバットと同様の剛性のある素材で形成できるので、従来のバットと何ら遜色ない剛性を有するようにすることができる。したがって、耐久性のあるバット1を得ることができる。
【0046】
また、本発明によるバット1は、打球時の振動が弾性体3により吸収されるので、打球時に打者の手がしびれることがない。さらに、打球時に弾性体3が変形することによりボールと打球部11との接触時間が長くなるので、ボールがバット1に乗っている感覚が得られ、打球感が向上する。
【0047】
また、打球部11の全周にわたって凹部2が形成されているので、打球部11のいずれの部分でボールを打っても、ボールの飛距離を伸ばすことができる。
【0048】
なお、図3に示すように、凹部2の底部の角2aおよび上部の角2bを丸くし、凹部2の側壁2cをバットの長さ方向の中心軸6(図1参照)に対して垂直に形成することもできる。図3は、図1および図2に示した本発明によるバットの実施の形態1の第1の変形例を説明するための部分断面模式図である。
【0049】
打球部11に凹部2を形成したバット全体(バットベース部材7)は、従来の素材を用いて、木製、金属製、繊維強化プラスチック製のいずれでも形成することができる。なお、先端部10およびグリップエンド4は、バット全体としてバットベース部材7と一体に形成することもできるが、別体に形成し取付けるようにしても良い。
【0050】
弾性体3は、合成樹脂を射出成形ないし注型成形により、打球部11の凹部2に被覆一体化することが望ましい。なお、弾性体スリーブとしての弾性体3を打球部11の凹部2の形状に合うように別体に形成し、接着するようにしても良い。
【0051】
該弾性体3は、弾性変形の後、復元する際にエネルギー損失率の低い素材であれば良く、アイオノマー、ブタジエン系ラバー等の素材の他、エアーバッグを用いることもできるが、質量やエネルギー損失率、さらに製造コストや成形のし易さを考慮すると、硬度がJIS C硬度で20〜80、比重が0.25〜0.70、300%伸び時での引っ張り応力が1.0MPa〜4.0MPaの発泡ポリウレタンが好ましい。上記数値範囲は、以下のような理由により決定された。すなわち、硬度が20以下になると、バットとしての成形が難しくなり、80以上になると、反発特性が従来のバットとあまり変わらなくなる。同様に、比重が0.25以下になるとバットとしての成形が難しくなり、0.70以上になると、反発特性が従来のバットとあまり変わらなくなる。また、300%伸び時での引っ張り応力が1.0MPa以下になると、バットとしての成形が困難になり、4.0MPa以上になると反発特性が従来のバットとあまり変わらなくなるためである。
【0052】
なお、反発特性を重視する場合は、硬度がJIS C硬度で20〜50、比重が0.25〜0.50、300%伸び時での引っ張り応力が1.0MPa〜1.8MPaの発泡ポリウレタンを弾性体3として用いることが好ましい。
【0053】
図4は、本発明によるバットの実施の形態1の第2の変形例を説明するための側面部分断面模式図である。図4は図1に対応する。図4を参照して、バットの第2の変形例を説明する。
【0054】
図4に示すように、バット1は基本的に図1および図2に示したバット1と同様の構造を備えるが、弾性体3の表面に保護膜としてのシート5が形成されている。
【0055】
このようにすれば、シート5により弾性体3が保護されるので、バット1の耐久性を向上させることができる。特に、弾性体3として合成樹脂発泡体を用いる場合、このようなシート5を配置することで効果的にバットの耐久性を向上させることができる。
【0056】
上記合成樹脂発泡体などからなる弾性体3の最外層に被覆、成形されるシート5としては、耐摩耗性に優れた合成樹脂製シート乃至チューブを用いることが望ましい。作業性、接着性を考慮した場合、合成樹脂製シート乃至チューブは、厚さ0.1mm以上1.0mm以下の熱可塑性ポリウレタンシート乃至チューブである事が望ましい。
【0057】
ここで、合成樹脂製シート乃至チューブの厚みが0.1mm未満ではシート乃至チューブ自体の強度が不足し、耐久性を高める要因にならない。また、1.0mmを越えると、シート5自体が硬さを帯び、内部に封入されている弾性体3の特性を損なうといった欠点が生じる。また、上記熱可塑性ポリウレタンシート乃至チューブはJIS A硬度で80〜100、引張強度が450〜500kg/cm2のものを使用することが望ましい。JIS A硬度が80未満の場合、シート乃至チューブ自体の強度が不足し、耐久性を高める要因にならない。また、JIS A硬度が100を越えると、シート5自体が硬さを帯び、内部に封入されている弾性体3の特性を損なうといった欠点が生じる。引張強度に関しても、同様の事が言える。
【0058】
また、シート5として用いる上記合成樹脂製シートは、透明乃至半透明である事が望ましく、シート5の片面に印刷を施し、そのシート5を印刷面が内側になるようチューブ状に融着させ、さらに上記チューブを弾性体3と一体に成形することで、印刷が綺麗に透けて見え、外観が美しくなり、さらにバット1を長期に渡って使用しても、印刷が剥離しないという特徴をもたせる事が可能となる。
【0059】
(実施の形態2)
図5は、本発明によるバットの実施の形態2を示す側面部分断面模式図である。図6は、図5の線分VI−VIにおける断面模式図である。図7は、図5に示したバットの凹部を説明するための部分断面模式図である。図5〜図7を参照して、本発明によるバットの実施の形態2を説明する。
【0060】
図5〜図7に示すように、バット1は、基本的に図4に示されたバットと同様の構造を備えるが、凹部2の形状が異なる。すなわち、凹部2は、野球用又はソフトボール用バット1の中心軸6からの距離が、中心軸6から打球部11の最外周部までの距離R1(図7参照)より小さい打球部中央部11aの小外径部としての中央部底壁8と、中心軸6に沿った方向において打球部中央部11aの両端に位置し、中心軸6からの距離が、中心軸6から打球部中央部11aの中央部底壁8までの距離R2(図7参照)より大きく、かつ、中心軸6から打球部11の最外周部9までの距離R1未満であり、中心軸6の延びる方向とほぼ同じ方向に延在する段差部底壁としての端部領域15(図5参照)と、打球部中央部11aと中外径部としての端部領域15とを接続する側壁26とを含む。また、この側壁26は中心軸6に対して傾斜している。
【0061】
この場合、上記端部領域15上に位置する弾性体スリーブとしての弾性体3(図5参照)の端部である内径拡大部17(図5参照)は、その厚さが弾性体3の中央部である最小内径部16(図5参照)より相対的に薄くなる(弾性体3は、最も内径の小さい最小内径部16と、弾性体3の端部に位置し、最小内径部16の内径より大きな内径を有し、弾性体3の延びる方向(中心軸6の延びる方向)とほぼ同じ方向に延在する内径拡大部17とを備える)。
【0062】
また、凹部2の端部において端部領域15を形成することにより、凹部2の側面に凸部(段差部14(図7参照))を形成した状態となっている。そのため、凹部2の側面と弾性体3との接触面積を大きくすることができる。このため、上記弾性体3の端部でボールを打撃した際にも、弾性体3が剥離する恐れがなくなり、耐久性に優れたバット1を得ることができる。
【0063】
なお、バット1の凹部2の形状としては、具体的に以下のような形状とすることができる。たとえば、図7に示すように、バット1の中心軸6から打球部11(図5参照)の最外周までの距離R1を34.5mm、中心軸6から打球部中央部11aまでの距離R2を20mmとした場合を考える。この場合、打球部1(図5参照)の最外周面から端部領域15の表面までの深さである距離Tは、1.0mm以上10.0mm以下とすることができる。また、距離Tを1.5mm以上7.0mm以下とすることが好ましい。さらに、距離Tを2.0mm以上4.0mm以下とすることがより好ましい。ここで、距離Tが1.0mm未満であると、この端部領域15上に配置される弾性体3(図5参照)の厚みが薄くなりすぎるため、弾性体3が剥がれやすい、あるいは弾性体3が切れ易いといった問題が発生する。また、距離Tが10.0mmを超えると、バット1(図5参照)の本体であるバットベース部材7の本体強度に問題が生じる(充分な強度を得られなくなる)おそれがある。
【0064】
また、端部領域15の幅Lは、3.0mm以上30.0mm以下としてもよい。さらに、幅Lを5.0mm以上25.0mm以下とすることが好ましい。さらに、幅Lを10.0mm以上20.0mm以下とすることがより好ましい。ここで、幅Lが3.0mm未満であると、弾性体3(図5参照)と端部領域15との接触面積が小さくなるので、弾性体3が端部領域15から剥がれやすくなる。また、幅Lが30.0mmを超えると、打球部11(図5参照)において充分な厚みを有する弾性体3が配置された部分の大きさが小さくなる。すなわち、打球の飛距離を最も増大させることが可能な部分が小さくなる。
【0065】
また、バット1(図5参照)の中心軸6に対する端部領域15の表面の傾斜角度は、−18°以上+18°以下とすることができる。ここで、傾斜角度が−18°とは、端部領域15のバット1の先端部10(図5参照)側が中心軸6側に傾いた場合であって、図7において端部領域15の表面に沿った直線を仮定し、その直線と中心軸6との交点での交差角度が18°であることを意味する。また、傾斜角度が+18°とは、端部領域15のバット1のグリップ部13(図5参照)側が中心軸6側に傾いた場合であって、図7において端部領域15の表面に沿った直線を仮定し、その直線と中心軸6との交点での交差角度が18°であることを意味する。さらに、傾斜角度を−12°以上+12°以下とすることが好ましく、傾斜角度を−6°以上+6°以下とすることがより好ましい。
【0066】
ここで、端部領域15の傾斜角度が−18°未満あるいは+18°超えの場合、弾性体3とバットベース部材7(図5参照)との剥離が起きやすくなる。
【0067】
また、図7に示すように、端部領域15と打球部中央部11a(凹部2の中央部)の中央部底壁8とを接続する側壁26は、中心軸6に対して傾斜していてよいが、中心軸6に対してほぼ垂直に延在していてもよい。
【0068】
図8は、本発明によるバットの実施の形態2の変形例を示す側面部分断面模式図である。図8は図5に対応する。図8を参照して、本発明によるバットの実施の形態2の変形例を説明する。
【0069】
図8に示すように、バット1は基本的に図5〜図7に示したバットと同様の構造を備えるが、打球部11の弾性体3表面にはシート5(図5参照)が形成されていない。つまり、弾性体3の表面が露出している。この場合も、図5〜図7に示したバットと同様の効果を得ることができる。
【0070】
次に、弾性体3(図1参照)の材料として用いる発泡ポリウレタンの効果を確認するために行なった2種類の実験結果を示す。
【0071】
まず、図9に示したような実験装置を用いて、打球部モデルの反発実験を行なった。図9は、打球部モデルの反発実験に用いた実験装置の概略模式図である。
【0072】
図9に示すように、実験装置は、ピッチングマシン20、ハイスピードビデオカメラ21、および画像解析装置(図示せず)からなる。ボール23を衝突させる衝突対称物である打球部モデル22としては、鉄板のみ、および鉄板に弾性体を貼り付けたものを準備した。実験では、ピッチングマシン20より打ち出したボール23を、固定された打球部モデル22に衝突させた。そして、この衝突を真横からハイスピードビデオカメラ21により撮影し、衝突の前後におけるボール23の速度から反発係数を計算した。
【0073】
打球部モデルに用いた弾性体は、JIS C硬度が40〜80、比重が0.35〜0.66の発泡ポリウレタンシートで、一辺が10cmの正方形、厚みが10mmのものを2枚張り合わせたものである。
【0074】
なお、本実験は軟式野球ボールを用いて行なった。これは、軟式野球やソフトボールにおいてゴム製のボールを打撃した時、ボールの弾性変形が大きく、バットの反発特性が生かし切れず、どのようなバットでも反発特性に顕著な差が出ないという問題があり、このような柔らかいボールにおいてもバットの反発特性を増大することができる打球部の構成を確認するために、軟式野球ボールを用いたものである。従って、硬式野球ボール、革製ソフトボールにおいても、程度の差こそあれ同様の効果が得られる。
【0075】
次に、反発係数eの算出式及び符号の説明を数式1に、データーの測定方法を以下に示す。
【0076】
【数1】
【0077】
上記算出式のボールの重心速度は、ハイスピードビデオカメラにより撮影されたものを、画像解析装置により画像解析する事によって得た。
【0078】
次に、30m/sの速度で軟式野球ボールを各打球部モデルに衝突させた反発実験結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】
表1の実験結果から分かるように、表面が平坦な鉄板に衝突させるよりも弾性体を貼り付けたものの方が反発係数が高くなる。また、弾性体の硬度が低くなるほど、弾性体の比重が小さくなるほど、また、弾性体の弾性率が小さくなるほど反発係数が高くなっている。
【0081】
次に、図10に示したような実験装置を用いて、バットの反発実験を行なった。図10は、バットの反発実験に用いた実験装置の概略模式図である。
【0082】
図10に示すように、実験装置は、ピッチングマシン20、ハイスピードビデオカメラ21、画像解析装置(図示せず)、バット置き台24により構成した。
【0083】
実験では、ピッチングマシン20より打ち出したボール23を、バット置き台24に載置したバット25に衝突させた。そして、この衝突を真上からハイスピードビデオカメラ21により撮影し、衝突前のボール23の速度及び衝突後のボール23の速度、バット25の速度から反発係数を計算した。なお、反発係数eは数式2により算出した。
【0084】
【数2】
【0085】
図10に示した実験装置を用いて、図1および図2に示した本発明によるバットについて反発係数を求めた。反発実験に用いたバットは、従来の金属製軟式野球用バットと、図1および図2に示した本発明によるバットである繊維強化プラスチック製軟式野球用バットで、その主な仕様は表2に示す通りである。なお、本発明のバットの弾性体は、JIS C硬度で43、比重が0.35、弾性率(300%伸び時での引っ張り応力)が1.23MPaの発泡ポリウレタンで、打球部の凹部に厚さ20mmで被覆一体化されている。
【0086】
【表2】
【0087】
上記バットの打球部に、130km/hで軟式野球ボールを衝突させた実験結果を表3に示す。
【0088】
【表3】
【0089】
表3の結果から分かるように、本発明品のほうが約10%反発係数が高くなっており、従来品よりも本発明品のほうがよく飛ぶといえる。
【0090】
また、図10に示した実験装置を用いて、図5および図6に示した本発明によるバットについて反発係数を求めた。反発実験に用いたバットは、従来の金属製軟式野球用バットと、図5および図6に示した本発明によるバットである繊維強化プラスチック製軟式野球用バットで、その主な仕様は表4に示す通りである。
【0091】
また、実験に用いた本発明によるバットの凹部2(図5参照)における端部領域15の深さである距離Tは4.0mm、端部領域15の幅Lは15.0mm、バット1(図5参照)の中心軸6(図7参照)に対する端部領域15の表面の傾斜角度は0°(端部領域15の表面が中心軸6とほぼ平行)とした。
【0092】
また、本発明によるバットの弾性体は、JIS C硬度で43、比重が0.35、弾性率(300%伸び時での引っ張り応力)が1.23MPaの発泡ポリウレタンで、打球部の凹部の中央部において厚さ20mmで被覆一体化されている。さらに、弾性体3(図5参照)としての発泡ポリウレタンの最外層にはJISA硬度で91、引張強度が474kg/cm2のシートを融着する事によって得た厚さ0.3mmのシート5(図5参照)としての熱可塑性ポリウレタンチューブを前記弾性体に一体成形している。
【0093】
【表4】
【0094】
上記バットの打球部に、本発明の図1および図2に示したバットの場合と同様に、130km/hで軟式野球ボールを衝突させた実験結果を表5に示す。
【0095】
【表5】
【0096】
表5の結果から分かるように、本発明品のほうが約7%反発係数が高くなっており、従来品よりも本発明品のほうがよく飛ぶといえる。
【0097】
このように、図1および図2または図5および図6に示した本発明によるバットは、いずれも従来品より反発係数が高くなっている。これは、以下のような理由によると考えられる。すなわち、従来のバットでは、打球時に打球面がたわむとともにボールが大きく変形し、打球面とボールが復元しながらボールが打ち出される。一方、本発明のバットでは、打球時の衝撃エネルギーは、まず厚さ0.3mmの熱可塑性ポリウレタンチューブ及び弾性体(あるいは弾性体3(図1参照))が圧縮されることにより圧縮エネルギーに変換される。その後、ボールが圧縮変形するので、従来のバットよりも、打球時のボールの変形量が小さくなる。この結果、ボールの変形によるエネルギーロスが低下し、弾性体の復元力が付加されて反発特性が向上するものと考えられる。
【0098】
さらに、弾性体の最外層に一体成形した熱可塑性ポリウレタンチューブは、内部に封入された弾性体の特性を損なうことなく機能しており、かつ耐久性に優れるものである事は言うまでも無い。
【0099】
【実施例】
以下、本願発明の軟式野球用バットの実施例について、図面に基づいて説明する。
【0100】
(実施例1)
図1および図2に示した本発明によるバットの効果を確認するため、実打試験を行なった。
【0101】
試験に用いた図1および図2に示す本発明によるバットの実施例である軟式野球用バット1は、繊維強化プラスチック製の中空バットで、先端部10、凹部2を有する打球部11、テーパー部12、グリップ部13の外殻(バットベース部材7)を、内圧成形法により形成し、グリップ部13端に合成樹脂で別体に成形したグリップエンド4を挿入接着している。そして、打球部11の凹部2をサンドブラスト処理した後、該凹部2に弾性体3を被覆一体化できるように設計した金型を用いて注型成形したものである。なお、弾性体3はJIS C硬度で43、比重が0.35、弾性率(300%伸び時での引っ張り応力)が1.23MPaの発泡ポリウレタンを用いた。
【0102】
打球部11の外径は70mmで、バット先端から40mmの位置から260mmまでの打球部中央部11aの外径は30mmである。そして、打球部中央部11aの先端部側端11bから先端部10との境界までの外径および打球部中央部11aのテーパー部側端11cからテーパー部12との境界までの外径を漸増させて形成している。
【0103】
上記した本発明による軟式野球用バット1と従来の金属製軟式野球用バットを用いて、実打試験を行なった。その結果を表6に示す。
【0104】
【表6】
【0105】
上記実打試験の結果は、アマチュア野球部員5名の平均値であるが、前記反発実験での結果から予測された結果、すなわち、本発明によるバットの方が従来品より飛距離が大きくなることが確かめられた。
【0106】
(実施例2)
次に、図5および図6に示した本発明によるバットの効果を確認するため、実施例1での実験と同様の実打試験を行なった。
【0107】
図5および図6に示す軟式野球用バット1は、基本的に実施例1のバットと同様の構造を備える繊維強化プラスチック製の中空バットで、先端部10、凹部2を有する打球部11、テーパー部12、グリップ部13の外殻を、内圧成形法により形成し、グリップ部13端に合成樹脂で別体に成形したグリップエンド4を挿入接着している。なお、打球部11に形成された凹部2には、図5に示したようにその端部に端部領域15が形成されている。そして、打球部11の凹部2をサンドブラスト処理した後、該凹部2に弾性体3、さらに最外層に厚さ0.3mmの熱可塑性製ポリウレタンシートを融着させる事によって得たシート5としてのチューブを被覆一体化できるように設計した金型を用いて注型成形したものである。なお、弾性体3としては、実施例1のバットと同様にJIS C硬度で43、比重が0.35、弾性率(300%伸び時での引っ張り応力)が1.23MPaの発泡ポリウレタンを用いた。また、弾性体3の表面に形成したシート5としては、0.3mmの熱可塑性製ポリウレタンシートを融着させる事によって得たチューブを用いた。このチューブはJIS A硬度で91、引張強度が474kg/cm2であった。
【0108】
打球部11の外径は70mmで、バット先端から40mmの位置から260mmまでの打球部中央部11aの外径は30mmである。そして、図7に示すように、凹部2の両端に位置する端部領域15と凹部2の中央部の底壁とを接続する側壁26は、バット1(図5参照)の中心軸6に対して傾斜している(図5に示すように、打球部中央部11aの先端部側端11bから先端部10側に位置する端部領域15との境界までの外径および打球部中央部11aのテーパー部側端11cからテーパー部12側に位置する端部領域15との境界までの外径を漸増させている)。
【0109】
上記実施例の軟式野球用バット1と従来の金属製軟式野球用バットを用いて、実打試験を行なった。その結果を表7に示す。
【0110】
【表7】
【0111】
上記実打試験の結果は、アマチュア野球部員5名の平均値であるが、前記反発実験での結果から予測されたように、本発明によるバットの方が従来品より打球の飛距離が伸びることが確かめられた。
【0112】
【発明の効果】
以上のように本発明は、打球時に弾性体が圧縮変形し、ボールの変形による損失エネルギーを抑え、該弾性体の復元力が付加されてボールが打ち出されることとなるので、従来のバットよりも反発特性に優れたよく飛ぶバットとすることができる。
【0113】
ことに、軟式野球ボールやゴムソフトボールのような柔らかいボールを打球する場合でも、バットの反発特性を増大することができる。
【0114】
さらに、弾性体の最外層に耐摩耗性に優れた厚さ0.1mm〜1.0mmの熱可塑性ポリウレタンシート乃至チューブを被覆させる事により、内部に封入された弾性体の特性を損なう事なく、バットとしての耐久性を向上させる事ができる。また、先端部側近に設けた段差部(端部領域)及びテーパー部側近に設けた段差部(端部領域)により、上記弾性体及び熱可塑性ポリウレタンシートが端部においても剥離することが無く、耐久性に優れたものである。
【0115】
上記熱可塑性ポリウレタンシートは、透明乃至半透明である事が望ましく、シートの片面に印刷を施し、そのシートを印刷面が内側になるようチューブ状に融着させる事で、印刷が綺麗に透けて見えて外観も美しくなり、さらにバットを長期に渡って使用しても、印刷が剥離しないという特徴をもたせる事ができる。
【0116】
試合では打球後走塁する際バットは手放されるが、バットの先端部まで弾性体を被覆したものでは、先端部が地面との摩擦により早期に破損する恐れがある。本発明のバットでは、打球部のみに弾性体が被覆されているのでその恐れが無い。
【0117】
また、本発明のバットは、先端部、凹部を有する打球部、テーパー部、グリップ部を、従来のバットと同様の剛性のある素材で形成しているので、従来のバットと何ら遜色ない剛性を有しており、耐久性のあるバットとすることができる。
【0118】
また、本発明のバットは、打球時の振動が弾性体により吸収されるので、打球時に手がしびれることがない。さらに、ボールと打球部との接触時間が長くなるので、ボールがバットに乗っている感覚が得られ、打球感が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバットの実施の形態1を示す側面部分断面模式図である。
【図2】図1の線分II−IIにおける断面模式図である。
【図3】図1および図2に示した本発明によるバットの実施の形態1の第1の変形例を説明するための部分断面模式図である。
【図4】本発明によるバットの実施の形態1の第2の変形例を説明するための側面部分断面模式図である。
【図5】本発明によるバットの実施の形態2を示す側面部分断面模式図である。
【図6】図5の線分VI−VIにおける断面模式図である。
【図7】図5に示したバットの凹部を説明するための部分断面模式図である。
【図8】本発明によるバットの実施の形態2の変形例を示す側面部分断面模式図である。
【図9】打球部モデルの反発実験に用いた実験装置の概略模式図である。
【図10】バットの反発実験に用いた実験装置の概略模式図である。
【符号の説明】
1 野球用又はソフトボール用バット、2 凹部、2a 底部の角、2b 上部の角、2c,26 側壁、3 弾性体、4 グリップエンド、5 シート、6中心軸、7 バットベース部材、8 中央部底壁、9 最外周部、10 先端部、11 打球部、11a 打球部中央部、11b 先端部側端、11c テーパー部側端、12 テーパー部、13 グリップ部、14 段差部、15 端部領域、16 最小内径部、17 内径拡大部、20 ピッチングマシン、21 ハイスピードビデオカメラ、22 打球部モデル、23 ボール、24 バット置き台、25 バット。
Claims (7)
- 先端部、打球部、テーパー部、グリップ部からなる軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バットにおいて、
打球部の凹部に弾性体を被覆一体化し、
前記弾性体は、硬度がJIS C硬度で20〜80、比重が0.25〜0.70、300%伸び時での引っ張り応力が1.0MPa〜4.0MPaの合成樹脂発泡体であり、
前記バットの中心軸に対して垂直な方向における前記弾性体の厚みは1mm以上20mm以下である事を特徴とする軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バット。 - 前記打球部の前記凹部を、前記凹部の底部を構成する打球部中央部と、前記打球部中央部の先端部側の端から前記先端部との境界までの外径および前記打球部中央部のテーパー部側の端から前記テーパー部との境界までの外径を漸増させて形成した側壁とにより構成した事を特徴とする請求項1に記載の軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バット。
- 前記打球部は、
前記凹部以外の領域に位置し、最も外径の大きな最外周部と、
前記凹部の壁面であって、前記最外周部の外径より小さい外径を有する小外径部と、
前記バットの中心軸の延びる方向とほぼ同じ方向に延在する前記凹部の壁面であって、前記凹部の端部に位置し、前記小外径部の外径より大きく前記最外周部の外径より小さい外径を有する中外径部とを含む、請求項1に記載の軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バット。 - 前記合成樹脂発泡体が発泡ポリウレタンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バット。
- 前記弾性体の最外層上に形成された保護膜を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バット。
- 前記保護膜は合成樹脂製シート又は合成樹脂製チューブを含む、請求項5に記載の軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バット。
- 前記保護膜の厚さは0.1mm以上1.0mm以下であり、
前記保護膜は熱可塑性ポリウレタンを含む、請求項5または6に記載の軟式野球ボール用又はゴムソフトボール用バット。
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