JP2005323686A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐久性を向上しつつ低重心化を図る。
【解決手段】 開口部Oが設けられたクラウン主壁部10を含む金属材料からなるヘッド本体Mと、繊維強化樹脂からなりかつ前記開口部を覆うことによりクラウン主壁部10とともにクラウン部を構成するクラウンカバー部材FRとを含むゴルフクラブヘッドである。規定のライ角及びロフト角に保持して水平面に接地させた基準状態において、前記開口部Oは、その輪郭を前記水平面に投影した開口投影形状におけるヘッド前後方向の開口長さLがトウ・ヒール方向の開口長さWよりも大きい縦長開口部O1を少なくとも3個含む。前記縦長開口部O1はトウ・ヒール方向に間隔を隔てて設けられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、金属材料と繊維強化樹脂とを用いて形成されたゴルフクラブヘッドに関する。
従来、例えば図19に示されるように、金属材料からなりかつ上面に開口部dが設けられたヘッド本体bと、前記開口部dに配された繊維強化樹脂からなるカバー部材cとで構成されたいわゆる複合型のゴルフクラブヘッドaが提案されている(例えば下記特許文献1参照)。繊維強化樹脂は、金属材料に比べると比重が小さい。このため、ヘッド上部側の重量を削減し低重心化に役立つ。また削減された重量は、例えばソール部により多く配分され、低重心化に寄与する。このように、複合ヘッドは、重量配分設計の自由度が高いという利点を持っている。
特開2003−205055号公報
しかしながら、上述のように、ヘッド本体bの上面に単一の大きな開口部bを設け、この部分を繊維強化樹脂等で覆ったヘッドにあっては、耐久性においてさらなる改良の余地がある。また繊維強化樹脂は振動減衰しやすい。このため、クラウン部に一極集中的に開口部を設けると、それを覆う大きな繊維強化樹脂部分により、周波数が低くかつ残響の短い味気ない打球音が生じやすい。これは、打球フィーリングを悪化させる。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、前記開口部を、ヘッド前後方向の開口長さLがトウ・ヒール方向の開口長さWよりも大きい縦長開口部を少なくとも3個含ませることを基本として、耐久性を改善しつつ重量配分設計の自由度の高いゴルフクラブヘッドを提供することを主たる目的としている。また、周波数が高くかつ残響が比較的長く持続しうる打球音を得ることが可能なゴルフクラブヘッドを提供することを他の目的とする。
本発明のうち請求項1記載の発明は、開口部が設けられたクラウン主壁部を含む金属材料からなるヘッド本体と、繊維強化樹脂からなりかつ前記開口部を覆うことにより前記クラウン主壁部とともにクラウン部を構成するクラウンカバー部材とを含むゴルフクラブヘッドであって、規定のライ角及びロフト角に保持して水平面に接地させた基準状態において、前記開口部は、その輪郭を前記水平面に投影した開口投影形状におけるヘッド前後方向の開口長さLがトウ・ヒール方向の開口長さWよりも大きい縦長開口部を少なくとも3個含み、かつ前記縦長開口部はトウ・ヒール方向に間隔を隔てて設けられていることを特徴としている。
また請求項2記載の発明は、前記各縦長開口部は、トウ・ヒール方向の開口長さWが5.0〜15.0mmであり、かつ前記ヘッド前後方向の開口長さLとトウ・ヒール方向の開口長さWとの比(L/W)が3.0〜8.0であることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドである。
また請求項3記載の発明は、前記開口部は、前記開口投影形状から求まる開口面積を合計した全開口合計面積S1と、前記水平面にヘッド輪郭線を投影したヘッド投影形状の全面積Saとの比(S1/Sa)が0.20〜0.80であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッドである。
また請求項4記載の発明は、前記クラウンカバー部材は、前記各縦長開口部をそれぞれ独立して閉じかつヘッド前後方向の長さPLがトウ・ヒール方向の長さPWよりも大きいテープ状をなす縦長補助プリプレグと、この縦長補助プリプレグの外側に配されかつ全ての縦長補助プリプレグを覆う少なくとも1枚の主プリプレグとを含むプリプレグ積層体を用いて形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドである。
また請求項5記載の発明は、前記縦長補助プリプレグは、ヘッド前後方向に対して±10゜の角度で配向された繊維を含む一方向プリプレグからなるとともに、前記主プリプレグは、交差する2方向で織成された繊維を含む少なくとも1枚のクロスプリプレグを含むことを特徴とする請求項4記載のゴルフクラブヘッドである。
また請求項6記載の発明は、前記プリプレグ積層体は、前記縦長補助プリプレグと前記主プリプレグとの間に、ヘッド前後方向の長さPLがトウ・ヒール方向の長さPWよりも小さいテープ状をなす少なくとも1枚の横長補助プリプレグを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載のゴルフクラブヘッドである。
また請求項7記載の発明は、前記横長補助プリプレグは、トウ・ヒール方向に対して±10゜の角度で配向された繊維を含む一方向プリプレグからなることを特徴とする請求項6記載のゴルフクラブヘッドである。
本発明のゴルフクラブヘッドは、金属材料からなりかつ複数個の開口部が設けられたクラウン主壁部を有するヘッド本体と、金属材料よりも比重が小さい繊維強化樹脂からなりかつ前記開口部を覆うことにより前記クラウン主壁部とともにクラウン部を構成するクラウンカバー部材とを含む。従って、ヘッドのクラウン部は、繊維強化樹脂だけで形成される部分(開口部を覆う繊維強化樹脂だけの部分)を含むため、重量が削減できる。これは、ヘッドの低重心化等に役立つ。
また規定のライ角及びロフト角に保持して水平面に接地させた基準状態において、前記開口部は、その輪郭を前記水平面に投影した投影形状におけるヘッド前後方向の開口長さLがトウ・ヒール方向の開口長さWよりも大きい縦長開口部を少なくとも3個含む。そして縦長開口部はトウ・ヒール方向に間隔を隔てて設けられる。このように、縦長開口部を少なくとも3つに分けトウ・ヒール方向に間隔を隔てて配置することにより、クラウン主壁部の剛性の低下を防止して耐久性を維持しつつヘッド上部側の重量削減が可能になる。また打球音の周波数の低下が効果的に防止される。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には本実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1を規定のライ角及びロフト角(この例ではリアルロフト角)に保持して水平面に接地させた基準状態の斜視図、図2にはその平面図、図3には図2のA−A拡大断面図、図4にはヘッドの分解斜視図がそれぞれ示されている。
本実施形態のヘッド1は、ボールを打球する面であるフェース面2を有するフェース部3と、前記フェース部3に連なりヘッド上面をなすクラウン部4と、前記フェース部3に連なりヘッド底面をなすソール部5(図3に示される)と、前記クラウン部4とソール部5との間を継ぎかつ前記フェース部3のトウ3aからバックフェースを通りヒール3bにのびるサイド部6と、ヒール側に設けられかつシャフト(図示せず)の一端が装着されるネック部7とを具え、内部に中空部iが設けられた中空構造のドライバー(#1)又はフェアウェイウッドといったウッド型のものが例示されている。
またヘッド1は、図4に示されるように、開口部Oが設けられた金属材料からなるヘッド本体Mと、このヘッド本体Mに固着された繊維強化樹脂からなるクラウンカバー部材FRとを含んで構成される。
前記クラウンカバー部材FRは、図4に示されるように、例えば小厚さかつ滑らかな曲面でヘッド外方に凸となる湾曲した板状体で構成される。この例のクラウンカバー部材FRは、ネック部7の周辺部分を除いてクラウン部4の外面の実質的な全域を構成する。
繊維強化樹脂は、補強材としての繊維とマトリックス樹脂とを複合させた複合材料であって、ヘッド本体Mの金属材料に比べると比重が小さい。従って、本発明のヘッド1は、繊維強化樹脂からなるクラウンカバー部材FRを含むことににより、ヘッド上部側の重量が削減される。削減された重量は、例えばヘッド本体Mの適所に配分することで重心位置を低くしたり、サイド部6に配分されて慣性モーメントの増大化などを図ることができる。このように、本発明のヘッド1は、重量配分設計の自由度を高め得る。なお本実施形態のクラウンカバー部材FRは、エポキシ樹脂と炭素繊維とを複合させた繊維強化樹脂からなり、ほぼ1.3〜2.1の比重を持っている。
前記マトリックス樹脂は、例えばエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂又はポリカーボネート樹脂等が好ましい。また前記繊維は、例えばカーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維又はポリフェニレンベンズオキサゾール樹脂繊維(PBO繊維)といった有機繊維や、アモルファス繊維又はチタン繊維等の金属繊維などが好ましい。とりわけ比重が小さくかつ引張強度が大きい炭素繊維が特に好ましい。なお繊維は、長繊維又は短繊維のいずれか又は双方を含む。
繊維の引張弾性率については、特に限定はされないが、小さすぎるとクラウンカバー部材FRの剛性を確保できず耐久性が低下する傾向があり、逆に大きすぎてもコストの上昇や引張強度の低下を招く傾向がある。このような観点より、繊維の弾性率は、50GPa以上、より好ましくは100GPa以上、さらに好ましくは150GPa以上、特に好ましくは200GPa以上が望ましく、上限については好ましくは450GPa以下、より好ましくは350GPa以下、さらに好ましくは300GPa以下が望ましい。前記引張弾性率は、JIS R7601の「炭素繊維試験方法」に準じて測定された値とする。
図4に示されるように、本実施形態のヘッド本体Mは、鋳造により形成された鋳造品からなり、前記フェース部3、前記ソール部5、前記サイド部6、前記ネック部7及び上面部をなしかつ開口部Oが設けられたクラウン主壁部10が当初から一体に形成されたものが例示される。ヘッド本体Mの製造方法は特に問わない。したがって、鍛造、鋳造、プレス又は圧延等により2以上のパーツで成形された後、これらを溶接等により一体に接合して形成されたものでも良い。しかし、本実施形態のヘッド本体Mのように、少なくともフェース部3、ソール部5及びネック部7が予め一体化されたものは、ヘッド1のライ角、ロフト角の仕上がり精度が良い点で好ましい。また本実施形態のヘッド本体Mはサイド部6を具えているため、ヘッドの周囲へより多くの重量配分ができ、慣性モーメントを大とするのにも役立つ。
本実施形態のヘッド本体Mは、チタン合金(この例ではTi−6Al−4V)で形成されたものが例示される。ヘッド本体Mの材料としては、上記以外にも例えばステンレス鋼、マレージング鋼、チタン、アルミ合金、マグネシウム合金又はアモルファス合金などの1種又は2種以上が用いられる。
前記クラウン主壁部10は、ヘッド本体Mの上面部分をなし、そこには複数個の開口部Oが設けられる。クラウン主壁部10の外面には、前記クラウカバー部材FRが一体に固着される。クラウンカバー部材FRは全ての開口部O1を閉じ、クラウン主壁部10とともにクラウン部4を構成する。クラウン主壁部10の厚さtcは、特に限定はされないが、小さすぎると強度が不足し、逆に大きすぎると重量削減効果が得られない。このような観点より、前記厚さtcは、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.6mm以上が望ましく、上限については好ましくは1.3mm以下、より好ましくは1.1mm以下が望ましい。
また図4に示されるように、クラウン主壁部10の外面は、ネック部7の周辺部の外面に比し、中空部i側に段差を有して凹んでいる。この段差は、クラウンカバー部材FRの厚さを吸収し、例えばクラウンカバー部材FRの外面とヘッド本体Mの外面とを面一に仕上げるのに役立つ。
また前記開口部Oは、縦長開口部O1を少なくとも3個含んでいる。縦長開口部O1は、図5に示されるように、その輪郭を前記水平面HPに投影した開口投影形状におけるヘッド前後方向の開口長さLがトウ・ヒール方向の開口長さL2よりも大きく形成された開口部である。また縦長開口部O1は、トウ・ヒール方向に間隔を隔てて設けられる。この実施形態の縦長開口部O1は、いずれもヘッド前後方向に長い矩形状をなし、各々は実質的に平行に設けられたものが例示されている。
前記「ヘッド前後方向」とは、前記基準状態における平面視において特定される方向であって、図2に示されるように、ヘッド重心Gからフェース面2に下ろされた垂線Nと平行な方向として定める。また前記「トウ−ヒール方向」とは、ヘッド1の基準状態における平面視において特定される方向であって、前記ヘッド前後方向と直角な方向として定める。なお前記垂線Nとフェース面2との交点は、スイートスポットSSである。
本実施形態では、クラウン主壁部10に設けられた全ての開口部Oが、前記縦長開口部O1である。ただし、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、開口部Oは、縦長開口部O1以外の開口部を含むことができる。この場合、縦長開口部O1以外の開口部は少ないほど良い。
クラウン主壁部10に設けられる縦長開口部O1の個数は3個以上であれば特に制限はないが、その個数が多すぎるとヘッド上部側の重量削減効果を高める一方で生産性を損ねたり、クラウン主壁部10の強度ないし剛性を低下させる傾向がある。このような観点より、縦長開口部O1の個数は、好ましくは4個以上、さらに好ましくは5個以上が望ましく、上限については好ましくは10個以下、より好ましくは8個以下、さらに好ましくは7個以下が望ましい。本実施形態では、6個の縦長開口部O1がクラウン主壁部10に設けられている。
各縦長開口部O1を含む開口部Oをクラウン主壁部10に設けることにより、ヘッド本体Mの上部側において、金属材料の使用量が減少し、ヘッドの低重心化が可能になる。しかし、開口部Oは、クラウン主壁部10の剛性を低下させ、打球時における変形量(撓み量)を増大させる。これは、ヘッドの耐久性を悪化させる原因になる。
本実施形態のヘッド本体Mは、縦長開口部O1がトウ・ヒール方向に間隔を隔てて配置されることにより、縦長開口部O1、O1間に、ヘッド前後方向にのびるリブ11を持つ。このようなリブ11は、打球時の衝撃力の進行方向に沿ってのびており、該衝撃力に対する抵抗性を高め、打球時のクラウン主壁部10の変形量を抑制する。したがって、大きなせん断力が、クラウン主壁部10とクラウンカバー部材FRとの接着界面に大きなせん断力が作用するのを防止できる。これにより、前記金属材料と繊維強化樹脂との接着界面での剥離ないし損傷を効果的に防止してヘッドの耐久性が増す。また、打球時のクラウン主壁部10の変形が抑制されるため、その縦長開口部O1を覆っているクラウンカバー部材FRの変形も小さくなる。これにより、打球時、クラウンカバー部材FRで大きなエネルギーロスが生じるのを防ぎ、ひいてはヘッドの反発性を向上させるのにも役立つ。また、本実施形態のヘッド1は、縦長開口部O1を上記の如く分散配置することにより、単一の開口部を有したヘッドに比べ、打球音の周波数低下を防ぐことができる。
縦長開口部O1の開口面積等は特に制限されるものではないが、全体として開口面積が不足するとヘッド上部側の重量を削減できない傾向があり、逆に大きすぎてもクラウン主壁部10の剛性を過度に低下させ、耐久性、反発性能、さらには打球音等を悪化させる傾向がある。このような観点より、前記開口投影形状から求まる各々の開口面積を合計した全開口合計面積S1と、前記水平面HPにヘッド輪郭線を投影して得られるヘッド投影全面積Saとの比(S1/Sa)は、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.30以上、さらに好ましくは0.40以上が望ましく、上限については好ましくは0.80以下、より好ましくは0.70以下、さらに好ましくは0.60以下が特に望ましい。
また各々の縦長開口部O1において、ヘッド前後方向の開口長さLやトウ・ヒール方向の開口長さWが大きくなり過ぎると、局部的な剛性の低下を招き、打球時にクラウン主壁部10の変形量が大きくなる傾向がある。逆にヘッド前後方向の開口長さLやトウ・ヒール方向の開口長さWが小さすぎると、十分な開口面積を確保するために開口部個数が増加するため生産性が悪化する傾向がある。
上記の観点より、各縦長開口部O1のヘッド前後方向の開口長さLは、好ましくは20.0mm以上、より好ましくは25.0mm以上、さらに好ましくは30.0mm以上が望ましく、上限については好ましくは150.0mm以下、より好ましくは120.0mm以下、さらに好ましくは100.0mm以下が望ましい。同様に、各縦長開口部O1のトウ・ヒール方向の開口長さWは、好ましくは5.0mm以上、より好ましくは6.0mm以上、さらに好ましくは7.0mm以上が望ましく、上限については好ましくは15.0mm以下、より好ましくは14.0mm以下、さらに好ましくは13.0mm以下が望ましい。なお前記開口長さLないしWは、その値が変化する場合、上記値はそれらの最大値を指している。
また各々の縦長開口部O1において、ヘッド前後方向の開口長さLとトウ・ヒール方向の開口長さWとの比(L/W)は、特に限定されないが、この比(L/W)が小さすぎると、十分な開口面積を確保するのが困難になる傾向があり、逆に大きすぎると、縦長開口部O1の端部がフェース面2などに近接し、その部分の剛性を低下させる傾向がある。このような観点より、前記比(L/W)は、好ましくは3.0以上、より好ましくは3.5以上、さらに好ましくは4.0以上が望ましく、上限については好ましくは8.0以下、より好ましくは7.5以下、さらに好ましくは7.0以下が望ましい。
また前記基準状態における平面視において、縦長開口部O1、O1間に形成された前記リブ11のトウ・ヒール方向の最小長さRWは、特に限定はされないが、小さすぎると、打球時のクラウン主壁部10の変形量を抑制する効果が低下し、逆に大きすぎると、十分な開口面積が確保できない傾向がある。このような観点より、前記リブ11のトウ・ヒール方向の最小長さRWは、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上、さらに好ましくは11mm以上が望ましく、上限については好ましくは40mm以下、より好ましくは30mm以下、さらに好ましくは20mm以下が望ましい。
本実施形態の縦長開口部O1は、ヘッド前後方向の開口長さLが異なる複数種類を含む。そして、本実施形態では、トウ・ヒール方向の中央部にヘッド前後方向の開口長さLの最も大きい縦長開口部O1aが設けられ、そのトウ側及びヒール側には、それよりも開口長さLが小さい縦長開口部O1が順次設けられる。この例では、縦長開口部O1は、トウ側、及びヒール側に開口長さLが徐々に小さくなっている。このような配置は、ゴルフクラブヘッドのクラウン部4の伝統的な形状、即ちクラウン部4のヘッド前後方向の長さがトウ側及びヒール側ほど小さいという形状に合わせたもので、クラウン主壁部10に効率良く大きな開口面積を確保するのに役立つ。
また図5に示されるように、クラウン主壁部10は、そのフェース面側に、開口部が設けられていない無開口領域13を含むものが例示される。この無開口領域13は、クラウン主壁部10のトウからヒールに至って形成されるとともに、図3に示されるように、実質的にフェース面2の上縁からヘッド後方にのびている。このようなフェース面寄りの領域は、フェース面2に近く、打球時に作用する衝撃力も非常に大きい。したがって、このような領域を無開口領域13とすることにより、クラウン主壁部10の変形量、ひいてこれと一体をなすクラウンカバー部材FRの変形量をさらに効果的に減じ、耐久性の向上とエネルギーロスの低減とに役立つ。
前記基準状態における無開口領域13のヘッド前後方向の長さY(図3に示される。)は、特に限定はされるものではないが、該長さYが小さすぎると、クラウン主壁部10のフェース面側の強度が低下しやすく耐久性が悪化する傾向があり、逆に大きすぎても、クラウン主壁部10の重量削減効果が十分に得られない傾向がある。このような観点より、前記長さYは、好ましくは8mm以上、より好ましくは10mm以上、さらに好ましくは12mm以上が望ましく、上限については25mm以下、より好ましくは20mm以下、さらに好ましくは15mm以下が望ましい。
本実施形態では、全ての縦長開口部O1の前縁e1は、フェース面2の上縁2aと実質的に平行にのびる仮想線VLに揃えられている。これにより、実質的に均一な長さYで無開口領域13が形成されている。他方、各縦長開口部O1の後縁e2は、縦長開口部O1の開口長さLに応じてヘッド前後方向に位置がズレている。
図6には、ヘッド本体Mの他の実施形態として、その基準状態の平面図が示される。この実施形態では、少なくとも3本の縦長開口部O1が平行に設けられている点で前記実施形態と同じであるが、各縦長開口部O1の前縁e1のヘッド前後方向の位置が整一していない点で異なっている。具体的に述べると、トウ・ヒール方向のほぼ中央部に設けられている縦長開口部O1の前縁e1に比し、そのトウ側及びヒール側に設けられた縦長開口部O1の前縁e1がフェース面2寄りに設けられている。これにより、無開口領域13は、その長さYが、トウ・ヒール方向の中央部からトウ側及びヒール側に向かって漸減するように設けられる。
図7に示されるように、ヘッド1は、通常、フェース面2の中央部でボールBを打球することが多い。そのため、クラウン部4に作用するヘッド前後方向の衝撃力fは、クラウン部4のトウ、ヒール方向のほぼ中央部で最も大きく(fmax )、トウ・ヒール方向に向かって徐々に小さくなる。本実施形態では、このような打球時の衝撃力の大きさの分布に合わせて、無開口領域13が設けられる。すなわち、縦長開口部O1の前縁e1を上述のような配置とすることによって、トウ・ヒール方向の中央部に、より広く無開口領域を確保し、耐久性をさらに向上しつつ大きな開口面積を確保することを可能とする。
また図8には、縦長開口部O1の他の実施形態が示される。縦長開口部O1は、矩形状のみならず、この実施形態のように角(エッジ)を円弧によって丸め、該エッジでの応力集中を防止した形状でも良い。円弧の曲率半径は、特に問わないが、例えば1.0mm以上、より好ましくは2.0mm以上、さらに好ましくは3.0mm以上が望ましく、上限については開口長さWの50%程度が望ましい。さらに、図示はしていないが、縦長開口部O1の開口形状は、長円状又は楕円状でも良い。また図9に示されるように、縦長開口部O1は、その長手方向に沿う中心線CLが、ヘッド前後方向に対して傾けて設けられても良い。この場合、前記中心線CLとヘッド前後方向と平行な直線TLとのなす角度θは、20゜以下、より好ましくは10゜以下、さらに好ましくは5゜以下が望ましい。
本実施形態のヘッド1は、例えば120cm3 以上、より好ましくは140cm3 以上、さらに好ましくは160cm3 以上、特に好ましくは250cm3 以上のヘッド体積を持つことが可能である。ヘッド体積の上限は特に定めないが、例えば480cm3 以下が望ましく、またR&AやUSGAのルール規制に従う場合、470cm3 以下が良い。
また、好ましくは前記基準状態において、ヘッド重心Gを通る垂直軸周りの慣性モーメントが2000(g・cm2 )以上、より好ましくは3000(g・cm2 )以上、さらに好ましくは3500(g・cm2 )以上が望ましい。また前記基準状態において、ヘッド重心を通るトウ・ヒール方向の水平軸周りの慣性モーメントが1500(g・cm2 )以上、より好ましくは2000(g・cm2 )以上が望ましい。
また、好ましくは前記基準状態において、水平面HPからヘッド重心Gまでの高さである重心高さは、好ましくは45mm以下、より好ましくは43mm以下、さらに好ましくは40mm以下、特に好ましくは37mm以下が望ましい。また重心高さの下限は特に定めないが、使用する実用的な材料の比重等を考慮すると、例えば13mm以上、あるいは15mm以上程度が望ましい。
また、前記クラウンカバー部材FRは、種々の方法で製造される。例えばプリプレグの複数枚を積層しこれに熱と圧力とを作用させて所定の形状に硬化させることにより、クラウンカバー部材FRを製造できる。プリプレグは、繊維を未硬化ないし半硬化状態のマトリックス樹脂に含浸させたシート体であり、好ましくは繊維を一定の方向に配向した一方向プリプレグの複数枚を、前記繊維を交差する向きに重ねて用いられるのが望ましい。また、プリプレグの積層体の最外層には、少なくとも1枚のクロスプリプレグを含ませるのが望ましい。クロスプリプレグは、少なくとも2つの交差する向きにのびる織成された繊維を含む。このようなクロスプリプレグは、成形時の繊維のばらけを防止しかつ均一な伸びが得られやすい。従って、ヘッド外方に向かって凸となる曲面で構成されたクラウンカバー部材FRを成形する際のしわの発生などを防止して成形不良を低減する。クラウンカバー部材FRの軽量化と強度との観点より、プリプレグの枚数は、好ましくは3〜10枚、より好ましくは3〜8枚、さらに好ましくは3〜5枚程度が望ましい。
成形されたクラウンカバー部材FRは、例えば接着剤を介してクラウン主壁部10の外面に接着される。これにより、クラウン主壁部10の全ての開口部Oは、一つに繋がったクラウンカバー部材FRで閉じることができる。この態様は、各々の開口部を、それぞれ別々のクラウンカバー部材で閉じる態様に比べて生産性が良く、かつ強度的にも有利である。しかし、クラウンカバー部材FRを2以上に分割して用いても良い。
またヘッド1の他の製造方法としては、いわゆる内圧成形法が挙げられる。内圧成形法は、図10、図11及び図12に示されるように、先ずヘッド本体Mのクラウン主壁部10の外面に、開口部Oを覆うように複数枚のプリプレグからなるプリプレグ積層体Poを配してヘッド基体1Aが予備成形される。本実施形態の前記プリプレグ積層体15は、縦長補助プリプレグPa、横長補助プリプレグPb及び主プリプレグPcを含むものが例示される。
前記縦長補助プリプレグPaは、図10(A)、(B)に示されるように、前記各縦長開口部O1をそれぞれ閉じかつヘッド前後方向の長さPLがトウ・ヒール方向の長さPWよりも大きいテープ状をなす。各縦長補助プリプレグPaは、その四周が縦長開口部O1からはみ出すはみ出し部を有し、このはみ出した部が縦長開口部O1の周囲のクラウン主壁部10の外面に、例えば接着剤を介して固着される。これにより、各縦長補助プリプレグPaは、縦長開口部O1を覆いかつ閉じる。
また、一つの縦長開口部O1に、少なくとも1枚(この例では1枚)の縦長補助プリプレグPaが貼り付けられており、各々の縦長補助プリプレグPaは互い独立している。上述したように、打球時の衝撃力はクラウン部4の各部において異なり、ひいては各縦長開口部O1の歪も異なる。従って、各縦長開口部O1にそれぞれ独立した縦長補助プリプレグPaを配しておくことにより、各縦長開口部O1での歪が互いに干渉し合うのを最小限に抑え得る。これにより、クラウンカバー部材FRの耐久性は向上する。また本実施形態の縦長補助プリプレグPaは、ヘッド前後方向に対して±10゜の角度で配向された繊維fを含む一方向プリプレグからなるものが例示される。前記繊維fは、ボール打球時の衝撃力の作用方向に沿っているため、縦長開口部O1での強度を高め耐久性を向上する。
前記横長補助プリプレグPbは、図11(A)、(B)に示されるように、ヘッド前後方向の長さPLがトウ・ヒール方向の長さPWよりも小さいテープ状で構成されている。横長補助プリプレグPbは、縦長補助プリプレグPaの外側に貼り付けられ、互いに独立して配された縦長補助プリプレグPaを互いに連結する。また本実施形態の横長補助プリプレグPbは、各々のヘッド前後方向の側縁が互いに接するよう、密に貼り付けられたものが例示される。ただし、前記側縁間に隙間を設けても良いし、また側縁が違いに重なるように配することもできる。好ましくは、横長補助プリプレグPbは、縦長補助プリプレグPaの外側を完全に覆うことが望ましい。また横長補助プリプレグPbの貼り付けに際しても、適宜接着剤を用いることができる。
また横長補助プリプレグPbは、トウ・ヒール方向に対して±10゜の角度で配向された繊維fを含む一方向プリプレグから形成されている。このため、縦長補助プリプレグPaの繊維fと横長補助プリプレグPbの繊維fとは、実質的に直角に交差することにより、各縦長開口部O1を覆う樹脂部分には、ヘッド前後方向及びトウ・ヒール方向の高い強度が与えられる。
また図12(A)、(B)に示されるように、前記横長補助プリプレグPbの外側には、主プリプレグPcが貼り付けされる。主プリプレグPcは、少なくとも縦長補助プリプレグPa及び横長補助プリプレグPbを覆う大きさを持っている。この例の主プリプレグPcは、実質的にクラウン主壁部10の全域を覆うものが例示される。
主プリプレグPcは、1ないし複数枚のプリプレグで形成され、好ましくは、交差する2方向で織成された繊維を含む少なくとも1枚のクロスプリプレグPxを含むことが望ましい。このようなクロスプリプレグは、上述した通り、成形時の繊維のばらけを防止しかつ均一な伸びが得られやすいため、最外側に配されることで曲面をなすクラウンカバー部材FRをしわなく成形するのに役立つ。なお主プリプレグPaには、必要に応じて、クロスプリプレグ以外にも、1ないし複数枚の一方向プリプレグなどを含むことができる。複数枚の一方向プリプレグを含む場合には、繊維が実質的に直交するようにこれらを重ねるのが良い。
図12のように予備成形されたヘッド基体1Aは、例えば図13(A)、(B)に示されるように、一対の分離可能な上型20a及び下型20bからなる金型20に投入される。なお前記予備成形は、例えば下型20bにヘッド本体Mを予め装着した状態で行うこともできる。またヘッド本体Mには、予め中空部iに通じる透孔16を設けておくことが望ましい。この例では、透孔16が例えばサイド部6に設けられたものを示すが、これに限定されるものではない。そして、透孔16から中空部iの中にブラダーBが挿入される。ブラダーBは、加圧された流体の出入りによって膨張及び収縮が可能に構成されている。
しかる後、図13(B)に示されるように、金型20を加熱するとともにブラダーBを中空部iの中で膨張変形させる内圧成形工程が行われる。これにより、熱とブラダーBからの圧力とを受けたプリプレグシートの積層体Poは上型20aのキャビティCに沿って変形し、所望のクラウンカバー部材FRへと成形される。このとき、プリプレグ積層体Poは、各縦長開口部O1に予めそれぞれ独立して配された小さい縦長補助プリプレグPaを含んでいるため、縦長開口部O1を覆うプリプレグの凸曲面となる変形を縦長補助プリプレグPaにおいて吸収し、その外側に配された面積の大きい主プリプレグPcの変形量を極力小としてしわ等の成形不良を効果的に防止できる。
また可塑化したプリプレグ積層体Poの樹脂部分は各縦長開口部O1の中に一部が進入して硬化する。これにより、図14に拡大して示されるように、クラウンカバー部材FRは、縦長開口部O1の中に挿入された凸部17が設けられる。このような凸部17は、クラウン主壁部10に対して物理的な係合作用が生じるため、固着強度がより一層高められる。プリプレグ積層体Poの成形後、ブラダBは収縮させられ、前記透孔16から取り出される。また透孔16は、後にヘッドの商品名や装飾的な模様などを付したバッジ、カバー等によって閉塞することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば中空構造を有するアイアン型やユーティリティ型のゴルフクラブヘッドに適用することができる。また上記実施形態では、繊維強化樹脂からなるクラウンカバー部材FRが、クラウン部の外面だけを構成する態様を示したが、例えばその一部がサイド部の外面を構成しても良いのは言うまでもない。またクラウンカバー部材FRは、ヘッド本体Mとは別に成形され、接着剤を用いてヘッド本体Mに固着されるものでも勿論構わない。
次に、表1の仕様に基づいてウッド型のゴルフクラブヘッド(実施例、比較例)を試作し、各種のテストを行って性能を比較した。ヘッド本体は、いずれもチタン合金(Ti−6Al−4V)の鋳造品からなる。またクラウンカバー部材は、炭素繊維を用いたプリプレグ(三菱レイヨン社製「TRC350L−150S」、糸目付:150g/m3 、樹脂:エポキシ樹脂、樹脂含有率:25%、炭素繊維の引張弾性率:235GPa)を用いて形成した。各例において、クラウンカバー部材は、クラウン主壁部の外面にプリプレグ積層体を配し、上述の内圧成形法により形成された。プリプレグ積層体は、いずれも最も内側に開口部をそれぞれ側率して覆う一方向プリプレグ(繊維の方向は、ヘッド前後方向である。)と、その外側に配されたクロスプリプレグとからなる。各ヘッドは、いずれもヘッド体積400cm3 、リアルロフト角12゜及びライ角57゜であり、実質的に同一の外形である。各例のヘッド本体の基本形状は図15〜図18に示される。またテスト方法等は次の通りである。
<重心高さ>
前記基準状態において、水平面からヘッド重心までの高さを測定した。数値が小さいほど低重心である。
<耐久性>
先ず各供試ヘッドにFRP製の同一のシャフト(SRIスポーツ社製のMP−200、フレックスR)を装着して45インチのウッド型ゴルフクラブを試作した。次に、各供試クラブはスイングロボットに取り付けられ、ヘッドスピード40m/sで2ピースゴルフボールの連続打撃を行った。そして、100球打撃毎に目視によりヘッドの破損の有無を確認した。評価は、破損を発見したときの打球数により行った。数値が大きいほど耐久性が高く良好である。
<打球音>
上記10名のテスターにより、打球音の高低を官能により下記基準にて評価し、その平均値を示した。
5点…高い
3点…普通
1点…低い
<実打テスト>
各供試ヘッドにFRP製の同一のシャフトと(SRIスポーツ社製MP−200、フレックスR)を装着した45インチのウッド型ゴルフクラブを使用し、10名のテスターが2ピースボールを5球づつ打撃した。そして、打球の打ち出し角、バックスピン量、飛距離(キャリー)をそれぞれ測定し、n=5の平均値で表示した。なおテスターは、右打ちゴルファで、平均ヘッドスピーどは35m/sであった。
<クラウンカバー部材の生産性>
内圧成形法でヘッドを製造する場合、クラウンカバー部材を不良なく生産しうる生産性を以下の基準で評価した。
○…容易
△…やや難しい
×…非常に難しい
テストの結果などを表1に示す。
Figure 2005323686
テストの結果、実施例のものは、耐久性を維持しつつ低重心化を図っていることが確認できる。このため、従来の複合タイプのヘッドに比べて打球のバックスピン量が少なく、飛距離の向上が確認できた。また打球音に関しても、低いと感じられておらず良好な結果が得られた。
本発明の実施形態を示すヘッドの基準状態の斜視図である。 その平面図である。 図2のA−A断面図である。 ヘッドの分解斜視図である。 ヘッド本体の平面図である。 他の実施形態のヘッド本体の平面図である。 打球時のクラウン部に作用する衝撃力の大きさを説明するヘッド平面図である。 ヘッド本体の他の実施形態の平面図である。 ヘッド本体の他の実施形態の平面図である。 (A)はヘッドの製造工程を示すヘッド本体の平面図、(B)はそのB−B断面図である。 (A)はヘッドの製造工程を示すヘッド本体の平面図、(B)はそのB−B断面図である。 (A)はヘッドの製造工程を示すヘッド本体の平面図、(B)はそのB−B断面図である。 (A)、(B)は内圧成形法を説明する断面図である。 クラウン部の部分拡大断面図である。 実施例のヘッド本体の平面図である。 比較例1のヘッド本体の平面図である。 比較例2のヘッド本体の平面図である。 比較例3のヘッド本体の平面図である。 従来のヘッドの斜視図である。
符号の説明
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェース面
3 フェース部
4 クラウン部
5 ソール部
6 サイド部
7 ネック部
10 クラウン主壁部
M ヘッド本体
FR クラウンカバー部材
O 開口部
O1 縦長開口部
Pa 縦長補助プリプレグ
Pb 横長補助プリプレグ
Pc 主プリプレグ

Claims (7)

  1. 開口部が設けられたクラウン主壁部を含む金属材料からなるヘッド本体と、繊維強化樹脂からなりかつ前記開口部を覆うことにより前記クラウン主壁部とともにクラウン部を構成するクラウンカバー部材とを含むゴルフクラブヘッドであって、
    規定のライ角及びロフト角に保持して水平面に接地させた基準状態において、
    前記開口部は、その輪郭を前記水平面に投影した開口投影形状におけるヘッド前後方向の開口長さLがトウ・ヒール方向の開口長さWよりも大きい縦長開口部を少なくとも3個含み、
    かつ前記縦長開口部はトウ・ヒール方向に間隔を隔てて設けられていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 前記各縦長開口部は、トウ・ヒール方向の開口長さWが5.0〜15.0mmであり、かつ前記ヘッド前後方向の開口長さLとトウ・ヒール方向の開口長さWとの比(L/W)が3.0〜8.0であることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記開口部は、前記開口投影形状から求まる開口面積を合計した全開口合計面積S1と、前記水平面にヘッド輪郭線を投影したヘッド投影形状の全面積Saとの比(S1/Sa)が0.20〜0.80であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記クラウンカバー部材は、前記各縦長開口部をそれぞれ独立して閉じかつヘッド前後方向の長さPLがトウ・ヒール方向の長さPWよりも大きいテープ状をなす縦長補助プリプレグと、
    この縦長補助プリプレグの外側に配されかつ全ての縦長補助プリプレグを覆う少なくとも1枚の主プリプレグとを含むプリプレグ積層体を用いて形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記縦長補助プリプレグは、ヘッド前後方向に対して±10゜の角度で配向された繊維を含む一方向プリプレグからなるとともに、
    前記主プリプレグは、交差する2方向で織成された繊維を含む少なくとも1枚のクロスプリプレグを含むことを特徴とする請求項4記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 前記プリプレグ積層体は、前記縦長補助プリプレグと前記主プリプレグとの間に、ヘッド前後方向の長さPLがトウ・ヒール方向の長さPWよりも小さいテープ状をなす少なくとも1枚の横長補助プリプレグを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 前記横長補助プリプレグは、トウ・ヒール方向に対して±10゜の角度で配向された繊維を含む一方向プリプレグからなることを特徴とする請求項6記載のゴルフクラブヘッド。
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