JP3605964B2 - ゴム複合体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム複合体の製造方法に関する。更に詳しくは、含フッ素エラストマーの存在下でアクリル系単量体をラジカル重合させるゴム複合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクリル共重合体エラストマー(アクリルゴム)は、耐油性にすぐれ、また耐熱性も良好であり、更に比較的低価格であるため、自動車用各種シール材等の加硫成形材料に多く用いられているが、近年の自動車エンジンの高効率化に伴う使用環境の高温化により、より耐熱性の良好な材料が求められている。一方、含フッ素エラストマー(フッ素ゴム)は、卓越した耐熱性の故に、自動車エンジン用シール材においても特に耐熱性の必要とされる部位に用いられているが、非常に高価であることが難点となっている。
【0003】
こうした事情の下にあって、アクリルゴムとフッ素ゴムとをブレンドすることにより、耐熱性と価格性の両方を満足せしめんとする試みも多く行われているが、これら両者のゴムを共架橋させることのできる共架橋剤によって架橋させるという従来の技術では、これら両者の中間の耐熱性さえも満足させることは困難であり、その改善のためにはこれら両者のゴムの相溶性を改善させることが重要な問題とされている。
【0004】
特開平4−363352号公報には、非晶質の含フッ素ポリマーをアクリル系モノマー中に溶解または膨潤させて重合反応させ、含フッ素ポリマーとアクリルポリマーとの相互分散性を改善させる方法が記載されているが、アクリル系モノマーから得られるポリマーは、低分子量になり易いため加工性に劣り、またゴム複合体中に占める割合が低いため低価格化の目的が達成されていない。
【0005】
また、特開平1−299859号公報には、フッ素ゴムとアクリルゴムとをブレンドするに際し、アクリルゴムのみを実質的に架橋させることにより、アクリルゴムの分散粒径を小さくし、かつ両方のゴムの界面での分子の相互侵入性を増大させることにより、界面剥離を防止する技術が開示されているが、この方法では量産性に乏しく、簡便に安定な性能のものを得ることは困難である。
【0006】
こうした問題を解決するため、特開平5−287156号公報には、予め内部架橋しているアクリルゴムをフッ素ゴムにブレンドする方法がとられているが、この方法では内部架橋アクリルゴムの相対的な割合を多くすると十分な可塑性が得られず、加硫成形が困難となるため、自ずからそのブレンド割合には限界がみられ、やはり低価格化の目的が達成されない。
【0007】
また、互いに非相溶のポリマーを相溶化させる方法として、結晶性樹脂の耐衝撃性を改善するためにゴム成分を動的架橋によってIPN(相互侵入高分子網目)化する方法や、皮膜特性のすぐれた塗料等を得るためにシード重合(コアシェル重合)を行う方法(特開平3−7784号公報)などが知られているが、熱可塑性を有しないブレンドゴムの場合には、IPNではエラストマーの可塑性が低いため成形性に問題を生じ、またシード重合法がフッ素ゴムとアクリルゴムのような非相溶ゴム系に適用された事例もみられない。
【0008】
更に、特開昭63−312836号公報には、ノニオン界面活性剤およびアニオン界面活性剤を用いて得られたフロロカーボン系ポリマーの一次粒子ディスパージョンに、フロロカーボン系ポリマー100重量部当り100〜500重量部のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸エステルを添加し、ラジカル重合反応させることが記載されているが、その生成物は炭化水素系ポリマーを外層に形成させたフロロカーボン系ポリマーの複合体であって、これらのポリマー同志が絡み合った複合体ではない。そして、得られた複合体は被覆組成物用として用いられ、水、有機溶剤、合成樹脂溶液あるいは合成樹脂分散液中ですぐれた分散性を示すものであると述べられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、フッ素ゴム構成部分とアクリルゴム構成部分とからなるゴム複合体であって、加硫成形性および耐熱老化性の点で満足され、しかも高価なフッ素ゴムよりも低価格化せしめたものを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明の目的は、フッ素系界面活性剤を用いて乳化重合させて得られた、フッ化ビニリデン - ヘキサフルオロプロペン - テトラフルオロエチレン 3 元共重合体またはフッ化ビニリデン - ヘキサフルオロプロペン共重合体よりなる含フッ素エラストマーの水性エマルジョンにアクリル系単量体を添加し、ラジカル重合反応させて、架橋剤によって架橋可能なゴム複合体を製造することによって達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
含フッ素エラストマーの水性エマルジョンは、フッ素系界面活性剤を乳化剤として用い、一般的に行われている方法で乳化重合させることによって得られる。フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロオクタン酸アンモニウム、パーフルオロノナン酸アンモニウム等のパーフルオロ脂肪族カルボン酸アンモニウム、パーフルオロヘキセニルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムなどが、含フッ素単量体に対して約0.1〜10重量%、好ましくは約0.5〜5重量%程度用いられる。
【0012】
含フッ素単量体としては、フッ化ビニリデンおよびヘキサフルオロプロペン、あるいはさらにテトラフルオロエチレンが用いられる。なお、共重合反応は、得られる共重合体エラストマーの組成の均一性の点からは分添法として行われることが好ましい。
【0013】
このような含フッ素単量体を共重合して得られる含フッ素エラストマーとしては、フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロペン-テトラフルオロエチレン3元共重合ゴムまたはフッ化ビニリデン - ヘキサフルオロプロペン共重合ゴムが挙げられ、これらの含フッ素エラストマーは、臭素および/またはヨウ素含有飽和または不飽和化合物の存在下で共重合させた共重合体エラストマーであってもよい。
【0014】
このようにして得られる固形分濃度約5〜50重量%、好ましくは約10〜30重量%の含フッ素エラストマーの水性エマルジョンには、アクリル系単量体が添加されて、ラジカル重合反応が行われる。
【0015】
アクリル系単量体としては、一般に炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルアクリレートから構成されている。かかるアルキルアクリレートとしては、アルキル基がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−アミル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−オクチル等であるアルキルアクリレートの他に、2−シアノエチルアクリレート等の置換アルキル基を有するアルキルアクリレートも用いられ、好ましくはエチルアクリレートまたはn−ブチルアクリレートが用いられる。また、これらのアルキルアクリレートは、2種以上を併用することもできる。
【0016】
これらのアルキルアクリレートと共に、約1〜80モル%、好ましくは約10〜50モル%の割合で用いることのできるアルコキシアルキルアクリレートとしては、メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、エトキシメチルアクリレート、エトキシエチルアクリレート、n−ブトキシエチルアクリレート等の炭素数2〜8のアルコキシアルキレン基を有するものが用いられる。
【0017】
また、アクリル系単量体と共重合される単量体としては、これら以外にも、末端基としてヒドロキシフェニル基、アセトキシフェニル基またはトリアルキルシリルオキシ基を有する次のような不飽和エステル化合物を、約0.5〜30モル%、好ましくは約0.5〜10モル%の割合で用いることもできる。
(1) CH2=CRCOO(CH2)nPhOR´
(2) CH2=CRCOO(CH2)nOCO(CH2)mPhOR´
(3) CH2=CHOCO(CH2)mPhOR´
(4) CH2=CHOCO(CH2)nOCO(CH2)mPhOR´
(5) CH2=CHO(CH2)nOCO(CH2)mPhOR´
(6) CH2=CHPh(CH2)nOCO(CH2)mPhOR´
R:水素原子またはメチル基
R´:水素原子、アシル基またはトリアルキルシリル基
n:1〜6の整数
m:0〜3の整数
【0018】
これらの不飽和エステル化合物において、Ph基はフェニレン基、好ましくはp−フェニレン基であり、これらのフェニレン基はアルキル基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基等で置換されていてもよい。これらの化合物は、次のようにして合成される。
【0019】
この反応は、(メタ)アクリル酸ハライドと4−ヒドロキシベンジルアルコール、4−ヒドロキシフェネチルアルコール等とをトリエチルアミン等の触媒の存在下で縮合反応させることによって行われる。
【0020】
HO(CH2)nPhOH → CH2=CRCOO(CH2)nPhOR´
4−ヒドロキシベンジルアルコール、4−ヒドロキシフェネチルアルコール等に、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸等の酸無水物または酢酸ハライド、プロピオン酸ハライド、酪酸ハライド等の酸ハライドよりなるアシル化剤またはトリメチルハロゲノシラン、トリエチルハロゲノシラン等のトリアルキルハロゲノシランを加え、それぞれ一般的なアシル化反応またはトリアルキルシリル化反応の反応条件に従って反応が行われる。
【0021】
あるいは
という、原料に4−アセトキシベンジルアルコールなどを用いた直接の縮合反応によっても合成することができる。
【0022】
この反応は、ω−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸等とを、N,N´‐シクロヘキシルカルボジイミド等の脱水剤の存在下で縮合反応させることによって行われる。4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸等の代わりに、それの酸ハライドを用いた脱ハロゲン化水素反応として行うこともできる。引続き、−PhOH → −PhOR´ 化
反応を(1)と同様にして行うことができる。
【0023】
酢酸ビニルによって代表されるカルボン酸ビニルエステルと4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸等とを、酢酸パラジウムおよび酢酸カリウム等の触媒の存在下でエステル交換反応させることによって合成される。引続き、 −PhOH → −PhOR´ 化反応を(1)と同様にして行うことができる。
【0024】
モノクロロ酢酸ビニルによって代表されるモノハロゲノカルボン酸ビニルと4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸等とを、トリエチルアミン触媒等の存在下で縮合反応させることによって合成される。引続き、−PhOH →
−PhOR´化反応を(1)と同様にして行うことができる。
【0025】
2−クロロエチルビニルエーテルによって代表されるω−ハロゲノアルキルビニルエーテルと4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸等とを、水酸化ナトリウム水溶液触媒等の存在下で縮合反応させることによって合成される。引続き、−PhOH → −PhOR´ 化反応を(1)と同様にして行うことができる。
【0026】
p−クロロメチルスチレンによって代表されるハロゲノアルキルスチレンと4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸等とを、トリエチルアミン触媒等の存在下で縮合反応させることによって合成される。引続き、−PhOH → −Ph
OR´化反応を(1)と同様にして行うことができる。
【0027】
これらの単量体中には、得られるゴム複合体の特性が損なわれない範囲内(約40重量%以下、好ましくは約20重量%以下)で、他のビニル単量体、オレフィン単量体等を加え、一緒に共重合させることもできる。他のビニル単量体としては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、エチルビニルエーテル、アルキルメタクリレート、フルフリルアクリレート、2−アセトキシエチルアクリレート、2−プロポキシエチルアクリレート、4−アセトキシブチルアクリレート、4−プロポキシブチルアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ラクトン開環物付加(メタ)アクリレート(特開平3−160008号公報、同6−145257号公報参照)等が用いられる。また、オレフィン単量体としてはエチレン、プロピレン等が用いられる。
【0028】
これらの各種アクリル系単量体と共に、架橋性基含有単量体を、アクリル系単量体に対して約0.1〜10重量%、好ましくは約0.1〜5重量%程度共重合させることが好ましい。かかる架橋性基含有単量体としては、例えば次のようなものが用いられる。
(イ)エポキシ基含有ビニル単量体
アリルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタアクリレートなどが例示される。
(ロ)カルボキシル基含有ビニル単量体
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸モノエステルなどが例示される。
(ハ)反応性ハロゲン含有ビニル単量体
2−クロロエチルビニルエーテル、2−クロロエチルアクリレート、モノクロロ酢酸ビニルなどが例示される。
(ニ)ジエン系単量体
イソプレン、ペンタジエン、ビニルシクロヘキセン、クロロプレン、ブタジエン、メチルブタジエン、シクロペンタジエン、メチルペンタジエン、エチリデンノルボルネン、ビニリデンノルボルネン、アリルアクリレート、2−ブテニルアクリレート、ジヒドロエチリデンノルボルネニルアクリレート、ジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレート、ビニルシリル基含有アクリレートなどが例示される。
(ホ)水酸基含有ビニル単量体
ヒドロキシアルキルアクリレート、ヒドロキシアルキルメタアクリレート、ヒドロキシアルコキシアクリレート、N−メチロールアクリルアミドなどが例示される。
【0029】
含フッ素エラストマーの水性エマルジョン中でのアクリル系単量体のラジカル重合反応は、水性エマルジョン中に含まれる含フッ素エラストマー100重量部当り約100〜500重量部、好ましくは約100〜400重量部のアクリル系単量体を用い、乳化重合反応として行われる。
【0030】
この反応の乳化剤としては、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤、好ましくはラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、あるいはポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレン誘導体、ポリエチレングリコール誘導体、ポリビニルアルコール誘導体等の非イオン界面活性剤、好ましくはポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルが、アクリル系単量体100重量部当り約0.01〜5重量部、好ましくは約0.01〜1重量部の割合で用いられる。
【0031】
ラジカル重合反応は、一般的に用いられているラジカル重合開始剤、好ましくはそれのレドックス系を用いて、約0〜70℃で約0.5〜12時間程度行われ、重合反応終了後の水性エマルジョンは、塩析、酸析、冷凍凝析等の適当な方法で共析され、水洗、乾燥させて、ゴム複合体として取得される。
【0032】
ゴム複合体中のアクリルゴム分とフッ素ゴム分との構成比は、熱重量測定法により(セイコー電子工業製TG/DTA220を使用)、窒素気流下25→800℃の熱分解重量減少比から算出されるが、本発明に係るゴム複合体にあっては、アクリルゴム分をフッ素ゴム分に対する重量比として約1〜5、好ましくは約1〜4とアクリルゴム分の構成比を従来のものよりも大きくとることができる。
【0033】
得られたゴム複合体には、架橋剤、受酸剤、その他の必要な配合剤が配合され、架橋性組成物を形成させる。架橋剤としては、4級オニウム塩、ビスフェノールAFによって代表されるポリヒドロキシ芳香族化合物、有機過酸化物等が用いられる。
【0034】
4級オニウム塩としては、次の一般式で表わされるアンモニウム塩またはホスホニウム塩の少なくとも一種が、ゴム複合体100重量部当り約0.1〜30重量部、好ましくは約1〜20重量部の割合で用いられる。
R1〜R4:炭素数1〜25のアルキル基、アルコキシ基、アリール基、アルキ ルアリール基、アラルキル基またはポリオキシアルキレン基であり、あるいはこれらの内の2〜3個がPまたはNと共に複素環構造を形成することもできる
X ̄:Cl ̄、Br ̄、I ̄、HSO4 ̄、H2PO4 ̄、RCOO ̄、ROSO2 ̄、RSO ̄、ROPO2H ̄、CO3 ̄ ̄などのアニオン
【0035】
有機過酸化物が架橋剤として用いられる場合には、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、N,N−m−フェニレンジマレイミド等の架橋助剤を、ゴム複合体100重量部当り約0.1〜10重量部、好ましくは約0.5〜5重量部用いられる有機過酸化物と共に、約0.1〜10重量部、好ましくは約0.5〜5重量部用いることも有効である。
【0036】
受酸剤としては、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉛等の2価以上の金属の酸化物または水酸化物の少なくとも一種が、ゴム複合体100重量部当り約0.1〜30重量部、好ましくは約1〜20重量部の割合で用いられる。
【0037】
加硫系には更に、芳香族カルボン酸がゴム複合体100重量部当り約0.1〜5重量部配合されることが好ましい。芳香族カルボン酸としては、安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、メチル安息香酸、クロロ安息香酸、ニトロ安息香酸、ヒドロキシ安息香酸等の非置換または置換モノカルボン酸またはポリカルボン酸が用いられ、好ましくは安息香酸が用いられる。これらの芳香族カルボン酸は、4級ホスホニウム塩との等モル分子化合物としても用いることができる(特公昭59−23577号公報参照)。
【0038】
組成物の調製は、以上の成分以外に、必要に応じて他の添加剤、例えば補強剤、充填剤、老化防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤等を加え、オープンロールミキサ、バンバリーミキサ、ニーダ等を用いて混練することによって行われ、それの加硫(共架橋)は約150〜220℃で約1〜30分間行われるプレス加硫(一次加硫)および約150〜220℃で約2〜70時間行われるギャーオーブン加硫(二次加硫)によって行われる。
【0039】
【発明の効果】
フッ素系界面活性剤を用いて乳化重合反応させて得られた、フッ化ビニリデン - ヘキサフルオロプロペン - テトラフルオロエチレン 3 元共重合体またはフッ化ビニリデン - ヘキサフルオロプロペン共重合体よりなる含フッ素エラストマーの水性エマルジョンにアクリル系単量体を添加し、ラジカル重合反応させると、フッ素ゴムのアクリルゴムへの分散性が改善されたゴム複合体が得られるため、良好な加硫成形性と両者の中間の耐熱老化性とを有し、かつ高価なフッ素ゴムよりも低価格化された材料が提供される。
【0040】
従って、このゴム複合体は、より耐熱性の求められるオイルシール、Oリング 、ガスケット、パッキン、ホース等の加硫成形材料として有効に使用することができる。
【0041】
【実施例】
次に、実施例について本発明を説明する。
【0042】
参考例1(VdF−HFP−TFE3元共重合ゴム水性エマルジョンの製造)
容量3Lのオートクレーブ内に、脱イオン水1500mlおよびパーフルオロヘキセニルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム7.5gを仕込み、内部空間を窒素ガスで十分置換し、減圧にした後、フッ化ビニリデン(VdF)/ヘキサフルオロプロペン(HFP)/テトラフルオロエチレン(TFE)混合ガス (重量比22/66/12) で内圧を8kg/cm2Gに加圧した後、撹拌しながら内温を50℃に昇温させた。そこに、脱イオン水50mlに溶解させた過硫酸アンモニウム3.5gを圧入した後、VdF/HFP/TFE混合ガス(重量比39/46/15)を内圧が10kg/cm2Gになる迄圧入し、重合反応を開始させた。反応開始と共に直ちに圧力低下が起るので、内圧が9kg/cm2G迄低下した時点で、上記後者の混合ガスを用いて10kg/cm2G迄再加圧し、以下同様にして9〜10kg/cm2Gの圧力を維持しながら重合反応を3時間継続した。反応終了後、未反応の混合ガスをパージして反応を停止させ、固形分濃度30重量%の水性エマルジョンAを得た。この水性エマルジョンを塩析し、十分に水洗、乾燥して、VdF/HFP/TFEの組成モル比(19F−NMRで確認)が60/19/21でムーニー粘度(100℃)が74ptsの含フッ素エラストマーAを得た。
【0043】
参考例2(VdF−HFP共重合ゴム水性エマルジョンの製造)
参考例1において、界面活性剤をパーフルオロオクタン酸アンモニウムに、仕込混合ガス組成をVdF/HFP=24.5/75.5(重量比)に、また分添混合ガス組成をVdF/HFP=63.5/36.5(重量比)にそれぞれ変更し、固形分濃度32重量%の水性エマルジョンBを得た。この水性エマルジョンから、VdF/HFPの組成モル比が78/22で、ムーニー粘度(100℃)が92ptsの含フッ素エラストマーBを得た。
【0044】
参考例3(VdF−HFP−TFE3元共重合ゴム水性エマルジョンの製造)
参考例1において、界面活性剤をパーフルオロオクタン酸アンモニウムに、仕込混合ガス組成をVdF/HFP/TFE混合ガス(重量比27/57/16)に、また分添混合ガス組成をVdF/HFP/TFE混合ガス(重量比40/34/26)にそれぞれ変更し、更に過硫酸アンモニウム水溶液圧入前に1−ブロモ−2−ヨードパーフルオロエタン4.4gを圧入する操作を行ない、固形分濃度28重量%の水性エマルジョンCを得た。この水性エマルジョンから、VdF/HFP/TFEの組成モル比が58/20/22で、ムーニー粘度(100℃)が81ptsの含フッ素エラストマーCを得た。
【0045】
参考例4(4−ヒドロキシベンジルアクリレートの合成)
撹拌器および窒素導入管を備えた容量3Lのセパラブルフラスコに、メチルイソブチルケトン1400g、4−ヒドロキシベンジルアルコール50gおよびトリエチルアミン40gを仕込み、30分間脱気を行った後、3℃でアクリル酸クロライド33gを50分間かけて滴下し、その後室温下で3時間撹拌を継続した。反応終了後、反応混合物をロ別し、ロ液の0.5N塩酸での洗浄、水洗および無水硫酸ナトリウムでの脱水を行った後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:n−ヘキサン/酢酸エチル=10/1容積比)にかけて目的物留分を分取し、メチルイソブチルケトン溶媒を減圧下で留去して、4−ヒドロキシベンジルアクリレートを15g(収率26%)得た。
【0046】
参考例5(p−ヒドロキシベンゾイロキシメチルスチレンの合成)
参考例4で用いられたセパラブルフラスコに、メチルイソブチルケトン1500g 、4−ヒドロキシ安息香酸69gおよびトリエチルアミン58.0gを仕込み、窒素置換しながら80℃とした後、そこにp−クロロメチルスチレン72.4gを2時間かけて滴下し、その後6時間撹拌を継続した。反応終了後、反応混合物に水3Lを加え、析出した粉体を回収した後、n−ヘキサンで洗浄して、p−ヒドロキシベンゾイロキシメチルスチレンを36.2g(収率30%)得た。
【0047】
実施例1
撹拌器、窒素導入管および減圧装置を備えた容量10Lのセパラブルフラスコに、
参考例1の水性エマルジョンA 1630g
エチルアクリレート 245g
n−ブチルアクリレート 245g
p−クロロメチルスチレン 10g
水 1165g
を仕込み、脱気、窒素置換をくり返して系内の酸素を十分に除去しながら1時間撹拌した後、
ナトリウムハイドロサルファイト 0.05g
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.01g
第3ブチルハイドロパーオキサイド 0.025g
からなる重合開始剤系混合物を加え、室温条件下で重合反応を開始させた後、50℃で6時間反応を継続した。反応終了後、反応混合物を塩析し、十分に水洗、乾燥して、ムーニー粘度(100℃)が56ptsのゴム複合体Aを得た。このゴム複合体は、アクリルゴム:フッ素ゴム=51:49(重量比)の構成を有していることが、前記測定方法によって確認された。
【0048】
実施例2
実施例1で用いられたセパラブルフラスコに、
参考例1の水性エマルジョンA 410g
ラウリル硫酸ナトリウム 2g
エチルアクリレート 294g
n−ブチルアクリレート 294g
p−クロロメチルスチレン 12g
水 1165g
を仕込み、以下実施例1と同様に重合開始剤系混合物の添加および重合反応を行い、ムーニー粘度(100℃)51ptsのゴム複合体Bを得た。このゴム複合体は、アクリルゴム:フッ素ゴム=78:22(重量比)の構成を有している。
【0049】
実施例3
実施例1で用いられたセパラブルフラスコに、
参考例1の水性エマルジョンA 1100g
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1g
(花王製品エマルゲン120)
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム 1g
(花王製品レベノールWZ)
エチルアクリレート 240g
n−ブチルアクリレート 245g
エチレングリコールジアクリレート 0.1g
参考例4のHBAC 15g
水 1165g
を仕込み、以下実施例1と同様に重合開始剤系混合物の添加および重合反応を行い、ムーニー粘度(100℃)49ptsのゴム複合体Cを得た。このゴム複合体は、アクリルゴム:フッ素ゴム=58:42(重量比)の構成を有している。
【0050】
実施例4
実施例3において、ポリオキシエチレンラウリルエーテル量を2gに変更し、また参考例4のHBACの代わりに参考例5のHBOMStの同量を用い、ムーニー粘度(100℃)44ptsのゴム複合体Dを得た。このゴム複合体は、アクリルゴム:フッ素ゴム=56:44(重量比)の構成を有している。
【0051】
実施例5
実施例1で用いられたセパラブルフラスコに、
参考例2の水性エマルジョンB 1030g
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 5g
エチルアクリレート 238g
n−ブチルアクリレート 237g
マレイン酸モノブチル 25g
水 1235g
を仕込み、以下実施例1と同様に重合開始剤系混合物の添加および重合反応を行い、ムーニー粘度(100℃)62ptsのゴム複合体Eを得た。このゴム複合体は、アクリルゴム:フッ素ゴム=59:41(重量比)の構成を有している。
【0052】
実施例6
実施例1で用いられたセパラブルフラスコに、
参考例3の水性エマルジョンC 1750g
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1g
エチルアクリレート 200g
n−ブチルアクリレート 200g
2−メトキシエチルアクリレート 50g
エチレングリコールジアクリレート 0.1g
水 1050g
を仕込み、以下実施例1と同様に重合開始剤系混合物の添加および重合反応を行い、ムーニー粘度(100℃)58ptsのゴム複合体Fを得た。このゴム複合体は、アクリルゴム:フッ素ゴム=50:50(重量比)の構成を有している。
【0053】参考例6
撹拌器、窒素導入管および減圧装置を備えた容量3Lのセパラブルフラスコに、
を仕込み、以下実施例1と同様に重合開始剤系混合物の添加および重合反応を行い、水性エマルジョンDを得た。この水性エマルジョンを塩析、水洗、乾燥して、ムーニー粘度(100℃)45ptsのアクリルエラストマーAを得た。
【0054】
参考例7
参考例6において、p−クロロメチルスチレンの代わりに、参考例5のHBOMStを25g用い、水性エマルジョンEを得た。この水性エマルジョンを塩析、水洗、乾燥して、ムーニー粘度(100℃)40ptsのアクリルエラストマーBを得た。
【0055】比較例1
参考例1の含フッ素エラストマーAと参考例6のアクリルエラストマーAとを、50:50の重量比でオープンロールを用いて混合し、ムーニー粘度(100℃)32ptsのゴム複合体Gを得た。
【0056】
比較例2
参考例1の水性エマルジョンAと参考例6の水性エマルジョンDとを、含フッ素エラストマーAとアクリルエラストマーAとの重量比が50:50になるように調整し、30分間撹拌、混合した後、塩析、水洗、乾燥して、ムーニー粘度(100℃)が43ptsのゴム複合体Hを得た。
【0057】
比較例3
参考例1の水性エマルジョンAと参考例7の水性エマルジョンEとを、含フッ素エラストマーAとアクリルエラストマーBとの重量比が40:60になるように調整し、30分間撹拌、混合した後、塩析、水洗、乾燥して、ムーニー粘度(100℃)が48ptsのゴム複合体Iを得た。
【0058】
実施例7
ゴム複合体A 100重量部
ステアリン酸 1 〃
老化防止剤(大内新興化学製品ノクラックCD) 2 〃
MTカーボンブラック 30 〃
水酸化カルシウム 5 〃
酸化マグネシウム 2 〃
ビスフェノールAF 1 〃
ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド 0.4 〃
以上の各成分をオープンロールミキサで混練し、混練物を180℃、10分間のプレス加硫(一次加硫)および180℃、24時間のオーブン加硫(二次加硫)によって加硫成形した。
【0059】
混練物についてはその生地粘着性を、また加硫物についてはその表面平滑性を評価すると共に、常態物性(JIS K−6301準拠)および耐熱老化性(200℃、70時間加熱後の硬さ変化)を測定した。
【0060】
実施例8
実施例7において、ゴム複合体Aの代わりにゴム複合体Bが用いられた。
【0061】
実施例9
実施例7において、ゴム複合体Aの代わりにゴム複合体Cが用いられ、またビスフェノールAF、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライドが用いられず、他にトリアリルイソシアヌレート3重量部および2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド(日本油脂製品パーヘキサ2,5B−40;40%)が3.5重量部用いられた。
【0062】
実施例10
実施例7において、ゴム複合体Aの代わりにゴム複合体Dが用いられ、またビスフェノールAF、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライドが用いられず、他にヘキサメチレンジアミンカーバメートが2重量部用いられた。
【0063】
実施例11
実施例7において、ゴム複合体Aの代わりにゴム複合体Eが用いられ、ビスフェノールAFが用いられず、他に安息香酸0.5重量部が用いられ、またベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド量が2重量部に変更された。
【0064】
実施例12
実施例7において、ゴム複合体Aの代わりにゴム複合体Fが用いられ、ビスフェノールAFが用いられず、他に安息香酸0.5重量部が用いられ、またベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド量が2重量部に変更された。
【0065】
比較例4
実施例7において、ゴム複合体Aの代わりにゴム複合体Gが用いられた。
【0066】
比較例5
実施例7において、ゴム複合体Aの代わりにゴム複合体Hが用いられた。
【0067】
比較例6
実施例7において、ゴム複合体Aの代わりにゴム複合体Iが用いられ、ビスフェノールAFは用いられずに、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド量が2重量部に変更された。
【0068】
比較例7(参考)
含フッ素エラストマーA 100重量部
MTカーボンブラック 25 〃
水酸化カルシウム 5 〃
酸化マグネシウム 2 〃
ビスフェノールAF 2 〃
ベンジルトリフェニルホスホニウムクロライド 0.4 〃
以上の各成分を用い、実施例7と同様の混練および一次加硫を行った後、230℃ 、24時間の二次加硫を行い、実施例7と同様の評価および測定が行われた。
【0069】
比較例8(参考)
活性塩素基含有アクリルエラストマー 100重量部
(日本メクトロン製品ノックスタイトPA401)
ステアリン酸 1 〃
老化防止剤(ノクラックCD) 2 〃
HAFカーボンブラック 50 〃
ステアリン酸ナトリウム 3 〃
ステアリン酸カリウム 0.5 〃
イオウ 0.3 〃
以上の各成分を用い、実施例7と同様の混練および一次加硫を行った後、175℃ 、4時間の二次加硫を行い、実施例7と同様の評価および測定を行った。
【0070】
実施例7〜12および比較例4〜8で得られた結果は、次の表に示される。
Claims (5)
- フッ素系界面活性剤を用いて乳化重合させて得られた、フッ化ビニリデン - ヘキサフルオロプロペン - テトラフルオロエチレン 3 元共重合体またはフッ化ビニリデン - ヘキサフルオロプロペン共重合体よりなる含フッ素エラストマーの水性エマルジョンにアクリル系単量体を添加し、ラジカル重合反応させることを特徴とする、架橋剤によって架橋可能なゴム複合体の製造方法。
- 水性エマルジョン中の含フッ素エラストマー100重量部当り約100〜500重量部のアクリル系単量体が用いられる請求項1記載のゴム複合体の製造方法。
- アクリル系単量体が炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルアクリレートである請求項1または2記載のゴム複合体の製造方法。
- アルキルアクリレートの一部が、
(a)炭素数2〜8のアルコキシアルキレン基を有するアルコキシアルキルアクリレート
(b)末端基としてヒドロキシフェニル基、アセトキシフェニル基またはトリアルキルシリルオキシ基を有する不飽和エステル化合物
の少なくとも一種で置換されて用いられる請求項3記載のゴム複合体の製造方法。 - アクリル系単量体と共に架橋性基含有単量体を共重合反応させる請求項1記載のゴム複合体の製造方法。
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