JP3605546B2 - 刃体出没式カッターナイフ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スライダに対する移動操作に伴い刃体をホルダ内に収納させた状態とこのホルダから突出させた状態とを取り得るようにした刃体出没式カッターナイフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の刃体出没式カッターナイフは、例えば、下記のように構成されている。
【0003】
ホルダに延設されたスライド溝に対しスライダがその延設方向である前後方向へ移動可能に支持されている。このスライダに連結された刃体は、スライダに対する移動操作に伴い、ホルダのスライド溝内に収納された状態と、このスライド溝から突出した状態とを取り得る。前記ホルダにあっては、前記スライダの移動方向である前後方向に対し直交する上下方向の両側でスライド溝の上下両縁部にそれぞれ係止凹部が前後方向へ並設されている。前記スライダにあっては、スライダ本体と、このスライダ本体に対し移動操作可能に支持された操作体と、このスライダ本体に取り付けられた係止ばねとが設けられている。この係止ばねに設けられた上下両係止部は、操作体に対する移動操作に伴い、前記スライド溝の上下両係止凹部に対し係脱可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記係止ばねにあっては上下両係止部が板ばねに直接一体成形されているので、板ばねの成形が困難になっていた。
【0005】
本発明は、板ばねを成形し易くして係止ばねを容易に製造することを主目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
後記各実施形態の図面(図1〜7に示す第一実施形態、この図1〜7を援用して示す第一実施形態の別例、図8〜11に示す第二実施形態、この図8〜11を援用して示す第二実施形態の別例、図12〜15に示す第三実施形態、この図12〜15を援用して示す第三実施形態の別例、図16〜19に示す第四実施形態、この図16〜19を援用して示す第四実施形態の別例)の符号を援用して本発明を説明する。
【0007】
<請求項の発明>
請求項1の発明にかかる刃体出没式カッターナイフは第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態に対応し、請求項2の発明にかかる刃体出没式カッターナイフは第一実施形態及びその別例、第二実施形態及びその別例、第三実施形態及びその別例並びに第四実施形態及びその別例に対応し、請求項3の発明にかかる刃体出没式カッターナイフは第二実施形態及びその別例、第三実施形態及びその別例並びに第四実施形態及びその別例に対応し、請求項4の発明にかかる刃体出没式カッターナイフは第三実施形態及びその別例並びに第四実施形態及びその別例に対応する。
【0008】
* 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4の発明は、下記の共通構成及び効果を有している。
ホルダ(1)に延設したスライド溝(6)に対しスライダ(2)をその延設方向である前後方向(A)へ移動可能に支持している。このスライダ(2)に連結した刃体(3)をスライダ(2)に対する移動操作に伴いホルダ(1)のスライド溝(6)内に収納させた状態とこのスライド溝(6)から突出させた状態とを取り得るようにしている。前記ホルダ(1)にあっては、前記スライダ(2)の移動方向である前後方向(A)に対し直交する上下方向(B)の両側でスライド溝(6)の上下両縁部にそれぞれ係止凹部(7)を前後方向(A)へ並設している。前記スライダ(2)にあっては、スライダ本体(8)と、このスライダ本体(8)に対し移動操作可能に支持した操作体(9)と、このスライダ本体(8)に取り付けた係止ばね(10)とを設け、この係止ばね(10)に設けた上下両係止部(29)を操作体(9)に対する移動操作に伴い前記スライド溝(6)の上下両係止凹部(7)に対し係脱可能にしている。
【0009】
前記係止ばね(10)は、スライダ本体(8)に支持された板ばね(23)と、この板ばね(23)に対し別体に設けられて取り付けられた係止軸(24)とからなる。ただし、請求項1の発明でこの「取り付け」は、分離可能に載置された状態で取り付けられていることを意味し、請求項2または請求項3または請求項4の発明でこの「取り付け」は、分離可能に載置された状態で取り付けられていることに加え、固着された状態で取り付けられていることも意味する。前記係止ばね(10)の上下両係止部(29)は、この係止軸(24)の上下両端部に設けられている。
【0010】
前述したように、係止ばね(10)は、板ばね(23)のほかに、この板ばね(23)に対し別体に設けられて取り付けられた係止軸(24)からなる。前記従来技術のように板ばねに対し直接一体成形された係止部に該当する係止部(29)は、この板ばね(23)ではなく、この別体の係止軸(24)に形成されている。ところで、従来技術では、板ばねの幅寸法がホルダの幅寸法やスライダの幅寸法に合わせて制限されるため、係止部を板ばねに対し直接一体成形する場合、係止部は板ばねから突出させなければならなず、その突出部分の曲げ成形が困難になっていた。しかし、板ばね(23)は、このような係止部(29)と関係なく成形することができる。そのため、この従来技術と比較して、板ばね(23)を成形し易くなる。従って、係止ばね(10)を製造し易くなる。ちなみに、板ばね(23)の成形の容易性とは、係止部のない形状とした分だけ成形し易くなるという意味であって、板ばね(23)自体は必要に応じて任意に成形してもよく、例えば単なる平板形状であってもよい。
【0011】
以上は、請求項1または請求項2または請求項3または請求項4の発明に共通する効果であるが、特に請求項1の発明では、上記係止ばね(10)において係止軸(24)が板ばね(23)の載置面(25)に対し分離可能に載置されているだけであるため、係止軸(24)を板ばね(23)に固着する作業が不要になり、係止ばね(10)を製造し易くなる。
【0012】
* さらに、請求項1の発明は、下記の構成及び効果を有している。
前記係止ばね(10)において、板ばね(23)はスライダ本体(8)に対し両持ち梁状に支持され、係止軸(24)はスライダ本体(8)内に形成したロック室(13)でこの板ばね(23)に対し別体に設けられた状態で分離可能に載置されて収容され、前記係止ばね(10)の上下両係止部(29)は板ばね(23)から突出してロック室(13)から露出するこの係止軸(24)の上下両端部に設けられている。
前記板ばね(23)上における係止軸(24)の動きのうち、前記スライダ(2)の移動方向である前後方向(A)に対し直交し且つこの板ばね(23)の付勢方向である左右方向(C)の動きを規制し得る左右両規制面(25,22)は、係止軸(24)を載置する板ばね(23)の載置面(25)と、係止軸(24)をこの板ばね(23)の載置面(25)との間で挟持する操作体(9)の押接面(22)であって、係止軸(24)の外周面(27)の左右両側に対し係止可能である。
前記板ばね(23)上における係止軸(24)の動きのうち、前後方向(A)の動きを規制し得る前後両規制面(30)は、スライダ(2)のスライダ本体(8)に設けられ、係止軸(24)の外周面(27)の前後両側に対し係止可能である。
前記板ばね(23)上における係止軸(24)の動きのうち、上下方向(B)の動きを規制し得る上下両規制面(31,31a,31b)は、スライダ(2)のスライダ本体(8)またはスライダ(2)の操作体(9)またはスライダ(2)のスライダ本体(8)及び操作体(9)に設けられて係止軸(24)の上下両係止部(29)の上下両端面(28)を係止可能である。
そのため、係止軸(24)を板ばね(23)に対し分離可能に載置したにもかかわらず、係止軸(24)を板ばね(23)上で安定して支持することができる。従って、この係止軸(24)によるロック及びロック解除を円滑かつ確実に行うことができる。また、簡単な構造で係止軸(24)の動きを規制することができる。
【0013】
* さらに、請求項2の発明は、下記の構成及び効果を有している。
前記係止軸(24)の上下両係止部(29)は、上下方向(B)に延設された中心線(27a)を持つ円形状の外周面(27)を有している。この上下両係止部(29)の外周面(27)は、その中心線(27a)を通り且つ前後方向(A)を含む想定平面(S)で区画されて、前記板ばね(23)の付勢向き側となる外側半円周面(32)と、この付勢向きの反対向き側になる内側半円周面(33)とを有している。前記上下両係止部(29)が板ばね(23)の弾性力により付勢されて前記スライド溝(6)の上下両係止凹部(7)に係入されたロック位置(R)で、上下両係止凹部(7)に上下両係止部(29)の内側半円周面(33)が係止可能なロック状態(PR)を取る。前記上下両係止部(29)が操作体(9)により板ばね(23)の弾性力に抗して押されたロック解除位置(F)で、上下両係止凹部(7)に上下両係止部(29)の外側半円周面(32)が係止可能になるロック解除状態(QF1)と、上下両係止凹部(7)から上下両係止部(29)の外周面(27)が外れるロック解除状態(QF2)とのうち、少なくとも一方のロック解除状態(QF1,QF2)を取る。
前記ロック状態(PR)においてスライダ(2)に前後方向(A)への移動力が加えられた場合、係止軸(24)の上下両係止部(29)において外周面(27)の内側半円周面(33)が係止凹部(7)に働く力の分力(W)は、右向き(付勢向き)になる。そのため、ロック状態(PR)が不用意に解除されにくくなる。従って、ロック状態(PR)を確実に維持することができる。
【0014】
* さらに、請求項3の発明は、下記の構成及び効果を有している。
前記スライダ本体(8)にあっては、その内側にロック室(13)を有し、このロック室(13)のうち、前記操作体(9)に面する側が操作孔(15)で開放されているとともに、上下両側が係止孔(14)で開放されている。この上下両係止孔(14)には操作体(9)に面する側へ開放した組付口部(14a)を前記操作孔(15)の上下両側に隣接して形成している。この組付口部(14a)により、前記上下両係止孔(14)と、この上下両係止孔(14)間にある操作孔(15)の一部(15a)とを互いに連通させている。前記係止ばね(10)の板ばね(23)を操作孔(15)からロック室(13)に挿入するとともに、前記係止ばね(10)の係止軸(24)を前記上下両係止孔(14)の組付口部(14a)と操作孔(15)の一部(15a)とからロック室(13)に挿入して、この係止軸(24)の上下両係止部(29)をロック室(13)から上下両係止孔(14)を通して突出させた状態で、係止ばね(10)をスライダ本体(8)に支持している。従って、係止ばね(10)の板ばね(23)を操作孔(15)からロック室(13)に挿入するとともに、係止ばね(10)の係止軸(24)を上下両係止孔(14)の組付口部(14a)と操作孔(15)の一部(15a)とからロック室(13)に挿入するだけで、係止ばね(10)をスライダ本体(8)に対し容易に組み付けることができる。
【0015】
* さらに、請求項4の発明は、下記の構成及び効果を有している。
前記スライダ本体(8)は、刃体(3)を連結するとともに係止ばね(10)を取り付ける基台(35)と、前記操作体(9)の前後両側及び上下両側を囲う囲繞部(40)を有する枠部(36)とを備え、この基台(35)と枠部(36)とを互いに分離して設けて組み付けている。この操作体(9)は、このスライダ本体(8)において基台(35)と枠部(36)との間で挟まれて組み付けられ、この基台(35)及び枠部(36)に対し移動し得る。この操作体(9)の移動方向は、例えば、前後方向(A)のみ、または上下方向(B)のみ、または前後方向(A)と上下方向(B)との両方向である。
使用時にスライダ(2)に不用意に触れた場合、使用者の指は操作体(9)よりもまずスライダ本体(8)の囲繞部(40)に当たり易くなる。そのため、操作体(9)を誤って移動させるおそれは少なくなる。従って、不用意にロック解除されにくくなる。
また、基台(35)と枠部(36)とを別々に成形することができる。従って、基台(35)及び枠部(36)をそれぞれ成形し易くなり、ひいてはスライダ本体(8)を容易に製造することができる。この場合、基台(35)に対し枠部(36)を着脱可能に組み付けてもよい。
さらに、基台(35)と枠部(36)と操作体(9)とを容易に組み付けることができる。例えば、基台(35)に対し枠部(36)を着脱可能に組み付けた場合には、それらを容易に分解することもできる。
【0016】
<請求項以外の発明>
【0019】
* 第5の発明
この発明は、請求項2の発明を前提にして下記のように構成されている。
係止軸(24)の上下両係止部(29)の外周面(27)にあって外側半円周面(32)と内側半円周面(33)とを区画する想定平面(S)で、この外側半円周面(32)と内側半円周面(33)との境界面(34)を、ホルダ(1)のスライド溝(6)の上下両係止凹部(7)に対し係止し得る位置が、ロック位置(R)とロック解除位置(F)との境界位置となっている。従って、簡単な構造でロック状態(PR)を確実に維持することができる。
【0020】
* 第6の発明
この発明は、請求項2の発明または第5の発明を前提にして下記のように構成されている。
【0021】
板ばね(23)はスライダ本体(8)に対し両持ち梁状に支持され、係止軸(24)は、丸棒であって、スライダ本体(8)内に形成したロック室(13)でこの板ばね(23)上に載置されて収容され、この係止軸(24)の上下両係止部(29)は板ばね(23)から突出してロック室(13)から露出している。従って、簡単な構造でロック状態PRを確実に維持することができる。
【0022】
* 第7の発明
この発明は、請求項3の発明を前提にして下記のように構成されている。
操作孔(15)からロック室(13)に挿入した板ばね(23)を、ロック室(13)に面するばね室(16)内で両持ち梁状に支持した。従って、係止ばね(10)の板ばね(23)をスライダ本体(8)に対し容易に組み付けることができる。
【0023】
* 第8の発明
この発明は、請求項4の発明を前提にして下記のように構成されている。
囲繞部(40)の内側には指掛孔(41)を設け、操作体(9)に設けた指掛部(20)をこの指掛孔(41)から露出させた。
【0024】
* 第9の発明
この発明は、第8の発明を前提にして下記のように構成されている。
スライダ本体(8)は、刃体(3)を連結するとともに係止ばね(10)を取り付ける基台(35)と、囲繞部(40)及び指掛孔(41)を有する枠部(36)とを備え、この枠部(36)の囲繞部(40)で指掛孔(41)の周囲には指掛孔(41)から露出する指掛部(20)が収容される窪み(39)を設けた。この窪み(39)があるため、スライダ(2)に不用意に触れた使用者の指は、操作体(9)の指掛部(20)よりもまず枠部(36)の囲繞部(40)に当たり易くなる。従って、操作体(9)を誤って移動させるおそれは少なくなって不用意にロック解除されにくくなる。
【0028】
* 第10の発明
この発明は、請求項2または請求項3または請求項4の発明を前提にして下記のように構成されている。
【0029】
係止ばね(10)にあって係止軸(24)が板ばね(23)に対し分離可能に載置され、この板ばね(23)がロック室(13)で両持ち梁状に支持されている。従って、係止軸(24)を板ばね(23)に固着する作業が不要になり、係止ばね(10)を容易に製造することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
〔第一実施形態〕
まず、第一実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフを図1〜7を参照して説明する。
【0032】
<カッターナイフの概要>
図1に示すように、このカッターナイフは、大別して、ホルダ1とスライダ2と刃体3とを備えている。
【0033】
前記ホルダ1は、金属製の案内部4と、この案内部4の外側に取着されたプラスチック製の把持部5とからなる。この案内部4にスライド溝6が延設されている。このスライド溝6の延設方向である前後方向Aに対し直交する上下方向Bの両側でスライド溝6の上下両縁部にそれぞれ係止凹部7が前後方向Aへ互いに等間隔で並設されている。上縁部の各係止凹部7と下縁部の各係止凹部7とは、それぞれ、コ字形状に形成され、図1(c)に示すように、前後方向Aに沿う底面7aと、この底面7aの前後両側に連続にして上下方向Bに沿う前側面7b及び後側面7cと、この前側面7bと後側面7cとの間で底面7aに面する開口7dとを有し、この開口7dで相対向しているとともに、図3,4に示すように前後方向A及び上下方向Bに対し直交する左右方向Cへ貫通されている。ちなみに、この前側面7bと後側面7cとは、平面状をなし、上下方向Bに対しほぼ平行に形成されているとともに、左右方向Cに対しほぼ平行に形成されている。
【0034】
前記スライド溝6に対し前記スライダ2が前後方向Aへ移動可能に支持されている。このスライダ2に連結された前記刃体3は、スライダ2に対する移動操作に伴い、図1(a)に示すようにホルダ1のスライド溝6から突出した状態と、図1(b)に示すようにこのスライド溝6内に収納された状態とを取り得る。
【0035】
<前記スライダ2の詳細>
図1に示すスライダ2は、図2,3,4に示すように、大別して、プラスチック製のスライダ本体8と、このスライダ本体8に対し移動操作可能に支持されたプラスチック製の操作体9と、このスライダ本体8に取り付けられた金属製の係止ばね10とを備えている。
【0036】
下記で詳述するように、この係止ばね10自体の構成及びこの係止ばね10との関連構成が、改良されている。
* 前記スライダ本体8
このスライダ本体8は、前縁部11aと後縁部11bと上縁部11cと下縁部11dとを有する台部11と、この各縁部11a,11b,11c,11d間で台部11の右側中央部から突設されたロック部12とを備えている。このロック部12においては、その内側にロック室13が形成され、このロック室13の上下両側が係止孔14で開放されているとともに、このロック室13の右側が操作孔15で開放されている。この台部11の内側にはロック室13に連通するばね室16が形成されている。この台部11の上縁部11c及び下縁部11dには、前記ロック室13の上下両係止孔14及びばね室16に連通する係止孔17が形成されている。この台部11の前縁部11a及び後縁部11bには、ばね室16につながるばね支持部18が形成されている。この台部11の前縁部11aの右側には、このばね支持部18よりも前側で前記刃体3が連結される刃体支持部19が形成されている。
【0037】
* 前記操作体9
この操作体9は、前記ロック部12の右側に当てがわれる指掛部20と、この指掛部20の左側から突設された押圧部21とを有している。この押圧部21はロック部12の操作孔15からロック室13に挿入されている。この押圧部21が操作孔15を動き得る範囲で、操作体9がロック部12に対し前後方向Aへ移動し得る。この押圧部21の前後両側には前後方向Aに対し傾斜させたV状の押接面22が形成されている。
【0038】
* 前記係止ばね10
この係止ばね10は、前後方向Aへ延設された板ばね23と、この板ばね23に対し別体に設けられた係止軸24とを有している。この板ばね23においては、前後方向Aの中央部に載置面25が形成され、前端部及び後端部には引掛部26が形成されている。この係止軸24は、丸棒であって、上下方向Bへ延設された中心線27aを持つ円形状の外周面27と、上下方向Bの両側で切断された両端面28とを有している。この係止軸24が前記板ばね23の載置面25に対し互いに分離可能に載置されてこの載置面25の上下両側から突出し、この係止軸24の上下両端部には前記外周面27の一部と端面28とを有する係止部29が設けられている。
【0039】
* 前記係止ばね10と前記スライダ本体8及び操作体9との関連構成
この係止ばね10の板ばね23は前記台部11のばね室16に収容され、この板ばね23の前後両引掛部26が前記台部11の前後両ばね支持部18に引掛けられて両持ち梁状に支持されているとともに、この板ばね23の載置面25が前記ロック部12のロック室13に面している。前記係止軸24はこのロック室13でこの載置面25に載置されて収容され、この係止軸24の上下両係止部29がロック室13の上下両係止孔14から突出して露出するとともに、台部11の上下両係止孔17に係入されている。係止軸24は、板ばね23の弾性力の働く付勢向きへ押されて前記操作体9の押圧部21の押接面22に圧接され、この押接面22と板ばね23の載置面25との間で挟持される。
【0040】
前述したように、係止軸24は、板ばね23の載置面25に対し互いに分離可能な状態で単に載置されて取り付けられているだけである。そのため、下記・に示すように、板ばね23上における係止軸24の動きを規制する構造を採用している。
【0041】
・ 左右方向Cの動きに対する規制
係止軸24を載置する板ばね23の載置面25が左側規制面に該当するとともに、係止軸24をこの板ばね23の載置面25との間で挟持する操作体9の押接面22が右側規制面に該当し、これらの規制面が係止軸24の外周面27の左右両側を係止し得る。
【0042】
・ 前後方向Aの動きに対する規制
スライダ本体8のロック室13を開放する上下両係止孔14において、その前後両縁部が前後両規制面30に該当し、この前後両規制面30が係止軸24の外周面27の前後両側を係止し得る。
【0043】
・ 上下方向Bの動きに対する規制
台部11の上下両縁部11c,11dでロック室13の上下両係止孔14及びばね室16に連通する係止孔17において、その上下両縁部が上下両規制面31に該当し、この上下両規制面31が係止軸24の上下両係止部29の上下両端面28を係止し得る。
【0044】
* 前記スライダ2の係止軸24と前記ホルダ1の各係止凹部7との関連構成この係止軸24の上下両係止部29にあって円形状の外周面27においては、その中心線27aを通り且つ前後方向Aを含む想定平面Sで区画した場合、この想定平面S上の境界面34に対し板ばね23の付勢向き側となる外側半円周面32と、同じくこの想定平面S上の境界面34に対しこの付勢向きの反対向き側になる内側半円周面33とを有している。
【0045】
スライダ2の操作体9を操作しない状態で、上下両係止部29は、板ばね23の弾性力により付勢されてスライド溝6の上下両係止凹部7に係入されたロック位置Rとなり、上下両係止凹部7の前後両側面7b,7cに上下両係止部29の内側半円周面33が係止可能なロック状態PRを取る。
【0046】
<前記ロック状態PRにおける力学的考察>
このロック状態PRにおいては、図5(a)に示すように、前記想定平面S上にある円形状外周面27の中心線27a及び内外両半円周面33,32間の境界面34が、上下両係止凹部7の前後両側面7b,7cから付勢向き側へ若干離れた位置にある。この場合、スライダ2に対し前後方向Aへの移動力が加えられても、図5(b)(c)に示すように、上下両係止部29の内側半円周面33が上下両係止凹部7の前後両側面7b,7cに係止される。従って、この内側半円周面33がこの前後両側面7b,7cの右端縁に働く力の分力Wは、右向き(付勢向き)になる。
【0047】
このロック状態PRで、操作体9に指を当てがってスライダ2を前後方向Aへ移動操作するとともにこの操作体9をスライダ本体8に対し前後方向Aへ移動操作するか、または、スライダ2を移動操作しないで操作体9のみをスライダ本体8に対し前後方向Aへ移動操作すると、この操作体9の傾斜状押接面22により係止軸24の上下両係止部29が板ばね23の弾性力に抗して左方(付勢向きに対する反対向き側)へ押され、図6(a)に示すように前記想定平面S上の中心線27a及び境界面34が上下両係止凹部7内で前後両側面7b,7c間に位置し得る。この場合、図6(b)(c)に示すように、前後両境界面34が前後両側面7b,7cに対し働く力の方向は、前後両側面7b,7cに対し直角であるため、理論的には、前記分力Wが右向き(付勢向き)にも左向き(付勢向きに対する反対向き)にも働かない。従って、この場合も理論的にはロック状態PRである。ただし、製造誤差を考慮すると、十分なロック状態PRであるとは言えず、図5(a)に示すように前記想定平面S上の中心線27a及び境界面34を前後両側面7b,7cから付勢向き側へ若干離れた位置に設定した。
【0048】
<ロック解除作用>
図6(a)に示すロック状態PRからさらに、上下両係止部29が左方へ押されると、図7(a)に示すように、前記想定平面S上の中心線27a及び境界面34が前後両側面7b,7cの左端縁から左方(付勢向きに対する反対向き側)へ若干離れた位置まで移動する。この場合、図7(b)(c)に示すように、上下両係止部29はその外側半円周面32で前後両側面7b,7cに係止されるロック解除位置Fになってロック解除状態QF1を取る。従って、この外側半円周面32がこの前後両側面7b,7cの左端縁に働く力の分力Wは、左向き(付勢向きに対する反対向き)になる。そのため、上下両係止部29は、さらに左方へ押され、その外周面27が前後両側面7b,7cの左端縁の左方へ外れたロック解除位置Fになってロック解除状態QF2を取る。
【0049】
<ロック作用>
前述したようにスライダ2を前後方向Aへ移動操作した後に操作体9を離すと、板ばね23の弾性力により、係止軸24及び操作体9が前述したロック状態PRに戻り、係止軸24の上下両係止部29がホルダ1の上下両係止凹部7に対し再び係入される。
【0050】
〔第二実施形態〕
次に、第二実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフを第一実施形態との相違点を中心に図8〜11及び図5〜7を参照して説明する。ちなみに、第一実施形態の図1(a)(b)(c)、図2(a)(b)(c)、図3及び図4がそれぞれ第二実施形態の図8(a)(b)(c)、図9(a)(b)(c)、図10及び図11に対応し、第一実施形態の図5(a)(b)(c)、図6(a)(b)(c)及び図7(a)(b)(c)については第二実施形態で援用する。また、第二実施形態を説明するにあたって、第一実施形態と対応する構成については第一実施形態の符号を援用する。
【0051】
<カッターナイフの概要>
図8に示すように、このカッターナイフは、大別して、ホルダ1とスライダ2と刃体3とを備え、その概要については、後述するようにスライダ2を変更した以外、第一実施形態と同様である。
【0052】
<前記スライダ2の詳細>
図8及び図9,10,11に示すように、スライダ2は、大別して、第一実施形態と同様に、プラスチック製のスライダ本体8と、このスライダ本体8に対し移動操作可能に支持されたプラスチック製の操作体9と、このスライダ本体8に取り付けられた金属製の係止ばね10とを備えている。
【0053】
下記で詳述するように、この係止ばね10自体の構成及びこの係止ばね10との関連構成が、改良されている。
* 前記スライダ本体8
このスライダ本体8は、前縁部11aと後縁部11bと上縁部11cと下縁部11dとを有する台部11と、この各縁部11a,11b,11c,11d間で台部11の右側中央部から突設されたロック部12とを備えている。このロック部12においては、その内側にロック室13が形成され、このロック室13の上下両側が係止孔14で開放されているとともに、このロック室13の右側が操作孔15で開放されている。この台部11の内側にはロック室13に連通するばね室16が形成されている。この台部11の上縁部11c及び下縁部11dには、前記ロック室13の上下両係止孔14及びばね室16に連通する係止孔17が形成されている。この係止孔17の左側は壁17aで閉塞されている。このばね室16内の前後両端部で台部11にはばね支持部18が形成されている。この台部11の前縁部11aの右側には、前記刃体3が連結される刃体支持部19が形成されている。
【0054】
前記上下両係止孔14には、操作体9に面する側(右側)へ開放された組付口部14aが前記操作孔15の上下両側に隣接して形成されている。この組付口部14aにより、上下両係止孔14と、この上下両係止孔14間にある操作孔15の一部15aとが互いに連通している。
【0055】
* 前記操作体9
この操作体9は、前記ロック部12の右側に当てがわれる指掛部20と、この指掛部20の左側から突設された上下両押圧部21とを有している。この指掛部20の左側には上下両押圧部21間でストッパ突条20aが前後方向Aへ延設されている。この上下両押圧部21がロック部12の外側でその上下両側に当てがわれてそれらの各係止突条12a,21aで前後方向Aへ移動可能に係止されるとともに、このストッパ突条20aがロック部12の操作孔15に挿入され、このストッパ突条20aが操作孔15を動き得る範囲で、操作体9がロック部12に対し前後方向Aへ移動し得る。この上下両押圧部21の前後両側には前後方向Aに対し傾斜させたV状の押接面22が形成されている。
【0056】
* 前記係止ばね10
この係止ばね10は、前後方向Aへ延設された平板形状の板ばね23と、この板ばね23に対し別体に設けられた係止軸24とを有している。この板ばね23においては、前後方向Aの中央部が載置面25となり、前端部及び後端部が引掛部26になっている。この係止軸24は、丸棒であって、上下方向Bへ延設された中心線27aを持つ円形状の外周面27と、上下方向Bの両側で切断された両端面28とを有している。この係止軸24が前記板ばね23の載置面25に対し互いに分離可能に載置されてこの載置面25の上下両側から突出し、この係止軸24の上下両端部には前記外周面27の一部と端面28とを有する係止部29が設けられている。
【0057】
* 前記係止ばね10と前記スライダ本体8及び操作体9との関連構成
この係止ばね10の板ばね23は前記ロック部12のロック室13に操作孔15から挿入されて前記台部11のばね室16に収容され、この板ばね23の前後両引掛部26が前記台部11の前後両ばね支持部18に引掛けられて両持ち梁状に支持されているとともに、この板ばね23の載置面25がロック部12のロック室13に面している。
【0058】
前記係止ばね10の係止軸24は、前記上下両係止孔14の組付口部14aと操作孔15の一部15aとからロック室13に挿入され、前記板ばね23の載置面25に載置されている。この係止軸24の上下両係止部29は、ロック室13から上下両係止孔14を通して突出する状態で、前記台部11の上下両係止孔17に係入されている。この係止軸24は、板ばね23の弾性力の働く付勢向きへ押されて前記操作体9の上下両押圧部21の押接面22に圧接され、この押接面22と板ばね23の載置面25との間で挟持される。
【0059】
前述したように、この係止軸24は、板ばね23の載置面25に対し互いに分離可能な状態で単に載置されて取り付けられているだけである。そのため、下記・に示すように、板ばね23上における係止軸24の動きを規制する構造を採用している。
【0060】
・ 左右方向Cの動きに対する規制
係止軸24を載置する板ばね23の載置面25が左側規制面に該当するとともに、係止軸24をこの板ばね23の載置面25との間で挟持する操作体9の押接面22が右側規制面に該当し、これらの規制面が係止軸24の外周面27の左右両側を係止し得る。
【0061】
・ 前後方向Aの動きに対する規制
スライダ本体8のロック室13を開放する上下両係止孔14において、その前後両縁部が前後両規制面30に該当し、この前後両規制面30が係止軸24の外周面27の前後両側を係止し得る。
【0062】
・ 上下方向Bの動きに対する規制
操作体9の上下両押圧部21間において指掛部20の左側にはV状押接面22の頂部で上下方向Bへ延びる凹部20bがストッパ突条20aを横切るように形成され、この凹部20bの上下両縁部が上下両規制面31aに該当し、この上下両規制面31aが係止軸24の上下両係止部29の上下両端面28を係止し得る。
【0063】
また、台部11の上下両縁部11c,11dでロック室13の上下両係止孔14及びばね室16に連通する係止孔17において、その上下両縁部が上下両規制面31bに該当し、この上下両規制面31bが係止軸24の上下両係止部29の上下両端面28を係止し得る。ちなみに、この上下両規制面31bは第一実施形態の上下両規制面31に該当する。
【0064】
* 前記スライダ2の係止軸24と前記ホルダ1の各係止凹部7との関連構成この係止軸24の上下両係止部29にあって円形状の外周面27においては、その中心線27aを通り且つ前後方向Aを含む想定平面Sで区画した場合、この想定平面S上の境界面34に対し板ばね23の付勢向き側となる外側半円周面32と、同じくこの想定平面S上の境界面34に対しこの付勢向きの反対向き側になる内側半円周面33とを有している。
【0065】
スライダ2の操作体9を操作しない状態で、上下両係止部29は、板ばね23の弾性力により付勢されてスライド溝6の上下両係止凹部7に係入されたロック位置Rとなり、上下両係止凹部7の前後両側面7b,7cに上下両係止部29の内側半円周面33が係止可能なロック状態PRを取る。
【0066】
<前記ロック状態PRにおける力学的考察>と<ロック解除作用>と<ロック作用>とについては、前記第一実施形態と同様である。
〔第三実施形態〕
次に、第三実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフを第二実施形態との相違点を中心に図12〜15を参照して説明する。ちなみに、第二実施形態の図8(a)(b)(c)、図9(a)(b)(c)、図10及び図11がそれぞれ第三実施形態の図12(a)(b)(c)、図13(a)(b)(c)、図14及び図15に対応し、第一実施形態の図5(a)(b)(c)、図6(a)(b)(c)及び図7(a)(b)(c)については第三実施形態で援用する。また、第三実施形態を説明するにあたって、第二実施形態と対応する構成については第二実施形態の符号を援用し、その説明を省略する。
【0067】
第三実施形態にかかるスライダ本体8は、互いに分離して設けられた基台35と枠部36とからなる。この基台35は、第二実施形態にかかるスライダ本体8と同様な構造をなす。刃体3はこの基台35の刃体支持部19に連結される。係止ばね10はこの基台35のロック部12内に取り付けられる。この枠部36の外周形状は第二実施形態にかかる操作体9の外周形状に類似するが、この枠部36は、基台35に対し前後方向Aや上下方向Bや左右方向Cへ動かないように組み付けられている点で、第二実施形態の操作体9と異なる。その組付状態では、枠部36が基台35の右側からロック部12に被せられ、ロック部12及びその各係止突条12aに対し枠部36の各係止鉤部37及びその係止突条37aが着脱可能に係合されるとともに、ロック部12の操作孔15の前後両端部に対し枠部36の前後両係止突起38が着脱可能に係合される。このスライダ本体8の枠部36においては、その右側に形成された窪み39で囲繞部40が形成されているとともに、この囲繞部40の内側で指掛孔41が貫設されてロック部12の上下両係止孔14及び操作孔15に連通している。
【0068】
第三実施形態にかかる操作体9は、第二実施形態にかかる操作体9と比較して形状は異なるが、第二実施形態にかかる操作体9と同様に指掛部20と上下両押圧部21及びその押接面22とを有している。そのほか、第三実施形態にかかる操作体9においては、上下両押圧部21から案内突部42が形成されている。
【0069】
この操作体9は、基台35のロック部12に嵌め込まれ、このロック部12と枠部36との間で挟まれて着脱可能に組み付けられている。その組付状態では、操作体9の上下両案内突部42が枠部36の上下両案内凹部43で案内されるとともに、操作体9の指掛部20のストッパ突条20aがロック部12の操作孔15で案内されながら、操作体9がロック部12及び枠部36に対し一定範囲だけ前後方向Aへ移動し得る。また、操作体9の指掛部20は枠部36の指掛孔41から窪み39に露出して収容され、この指掛部20の前後両側及び上下両側が囲繞部40で囲まれる。
【0070】
前記操作体9の上下両案内突部42間において指掛部20の左側にはV状押接面22の頂部で上下方向Bへ延びる凹部42aがストッパ突条20aを横切るように形成され、この凹部42aの上下両縁部が第二実施形態にかかる上下両規制面31aに該当し、この上下両規制面31aが係止軸24の上下両係止部29の上下両端面28を係止し得る。
【0071】
〔第四実施形態〕
次に、第四実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフを第三実施形態との相違点を中心に図16〜19を参照して説明する。ちなみに、第三実施形態の図12(a)(b)(c)、図13(a)(b)(c)、図14及び図15がそれぞれ第四実施形態の図16(a)(b)(c)、図17(a)(b)(c)、図18及び図19に対応し、第一実施形態の図5(a)(b)(c)、図6(a)(b)(c)及び図7(a)(b)(c)については第四実施形態で援用する。また、第四実施形態を説明するにあたって、第三実施形態と対応する構成については第三実施形態の符号を援用し、その説明を省略する。
【0072】
この第四実施形態にかかるスライダ2は、第三実施形態にかかるスライダ2と比較して形状は異なるが、基本的には第三実施形態にかかるスライダ2と同様に、基台35及び枠部36を有するスライダ本体8と、操作体9と、係止ばね10とを備えている。この基台35と枠部36とは互いに分離して設けられて着脱可能に組み付けられているが、その組付状態での係止構造が第三実施形態と異なる。その組付状態では、枠部36が基台35の右側からロック部12に被せられ、ロック部12及び前後両係止孔44に対し枠部36の前後両係止鉤部37が着脱可能に係合されるとともに、ロック部12の操作孔15の前後両端部に対し枠部36の前後両係止突起38が着脱可能に係合される。
【0073】
第四実施形態にかかる操作体9は、第三実施形態にかかる操作体9と比較して形状は異なるが、基本的には第三実施形態にかかる操作体9と同様に、指掛部20と押圧部21及びその押接面22とを有している。第三実施形態にかかる操作体9は一定範囲だけ前後方向A及び上下方向Bへ移動し得るが、第四実施形態にかかる操作体9は一定範囲だけ上下方向Bのみへ移動し得る。操作体9の指掛部20は枠部36の指掛孔41から窪み39に露出して収容され、この指掛部20の前後両側及び上下両側が囲繞部40で囲まれる。
【0074】
〔第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態の別例〕
前記第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態では係止軸24が板ばね23の載置面25に対し互いに分離可能な状態で単に載置されて取り付けられているだけであるが、この第一実施形態の別例、第二実施形態の別例、第三実施形態の別例及び第四実施形態の別例では係止軸24が載置面25に対し溶接等により固着されて取り付けられている。この第一実施形態の別例では、特に図2(c)において溶接部が生じる以外、第一実施形態の図面(図1〜7)を援用することができる。この第二実施形態の別例では、特に図9(c)において溶接部が生じる以外、第二実施形態の図面(図8〜11)を援用することができる。この第三実施形態の別例では、特に図13(c)において溶接部が生じる以外、第三実施形態の図面(図12〜15)を援用することができる。この第四実施形態の別例では、特に図17(c)において溶接部が生じる以外、第四実施形態の図面(図16〜19)を援用することができる。この第一実施形態の別例、第二実施形態の別例、第三実施形態の別例及び第四実施形態の別例では、上記溶接部により係止軸24が板ばね23と一体的になるので、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態で採用した規制構造(板ばね23上における係止軸24の動きを規制する構造)は必ずしも採用する必要がない。
【0075】
〔別例〕
* 第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態では係止軸24の上下両係止部29の上下両端面28に対し係止し得る上下両規制面31,31a,31bをスライダ本体8に設けたが、この上下両規制面31,31a,31bと同様な機能をホルダ1のスライド溝6の上下両係止凹部7においてその底面7aに持たせる。
【0076】
* 第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態ではスライド溝6の上下両係止凹部7において前側面7bと後側面7cとが上下方向B及び左右方向Cへそれぞれ互いに平行に延設されている。図示しないが、この構成に代えて、左右方向Cに対しこの前側面7bと後側面7cとを傾斜させてそれらの間隔を付勢向き側または付勢向きに対する反対向き側へ次第に広げる。ちなみに、前記想定平面S上の境界面34をこの上下両係止凹部7の前側面7b及び後側面7cとに対し係止し得る位置が、前記ロック位置Rとロック解除位置Fとの境界位置となる。
【0077】
* 第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態では係止軸24として断面円形中実丸棒を利用したが、断面円形中空丸棒を利用する。また、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態では係止軸24の上下方向B全体の外周面27を円形状にしたが、係止軸24の上下両係止部29の外周面27のみを円形状にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第一実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフにおいて刃体突出状態を示す正面図であり、(b)は同じく刃体収納状態を示す正面図であり、(c)は(a)の部分拡大正面図である。
【図2】(a)は第一実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフのスライダを示す分解斜視図であり、(b)は同じく組付け斜視図であり、(c)はこのスライダの係止ばねを示す斜視図である。
【図3】図1(a)のX1−X1線部分拡大断面図である。
【図4】図1(a)のX2−X2線部分拡大断面図である。
【図5】(a)は係止軸が係止凹部に対しロック位置にある状態を示す図3の部分拡大断面図であり、(b)及び(c)はそれぞれ(a)のロック位置において係止軸と係止凹部との当接状態を示す部分拡大断面図である。
【図6】(a)は係止軸がロック位置にある状態を示す図5(a)相当図であり、(b)及び(c)はそれぞれ(a)のロック位置において係止軸と係止凹部との当接状態を示す部分拡大断面図である。
【図7】(a)は係止軸がロック解除位置にある状態を示す図5(a)相当図であり、(b)及び(c)はそれぞれ(a)のロック解除位置において係止軸と係止凹部との当接状態を示す部分拡大断面図である。
【図8】(a)は第二実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフにおいて刃体突出状態を示す正面図であり、(b)は同じく刃体収納状態を示す正面図であり、(c)は(a)の部分拡大正面図である。
【図9】(a)は第二実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフのスライダを示す分解斜視図であり、(b)は同じく組付け斜視図であり、(c)はこのスライダの係止ばねを示す斜視図である。
【図10】(a)は図8(a)のY1−Y1線部分拡大断面図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図11】図8(a)のY2−Y2線部分拡大断面図である。
【図12】(a)は第三実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフにおいて刃体突出状態を示す正面図であり、(b)は同じく刃体収納状態を示す正面図であり、(c)は(a)の部分拡大正面図である。
【図13】(a)は第三実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフのスライダを示す分解斜視図であり、(b)は同じく組付け斜視図であり、(c)はこのスライダの係止ばねを示す斜視図である。
【図14】(a)は図12(a)のZ14−Z14線部分拡大断面図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図15】図12(a)のZ15−Z15線部分拡大断面図である。
【図16】(a)は第四実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフにおいて刃体突出状態を示す正面図であり、(b)は同じく刃体収納状態を示す正面図であり、(c)は(a)の部分拡大正面図である。
【図17】(a)は第四実施形態にかかる刃体出没式カッターナイフのスライダを示す分解斜視図であり、(b)は同じく組付け斜視図であり、(c)はこのスライダの係止ばねを示す斜視図である。
【図18】(a)は図16(a)のZ18−Z18線部分拡大断面図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。
【図19】図16(a)のZ19−Z19線部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ホルダ、2…スライダ、3…刃体、6…スライド溝、7…上下の係止凹部、8…スライダ本体、9…操作体、10…係止ばね、13…ロック室、14…係止孔、14a…組付口部、15…操作孔、15a…操作孔の一部、22…押接面(右側規制面)、23…板ばね、24…係止軸、25…載置面(左側規制面)、27…係止軸外周面、27a…中心線、29…上下の係止部、30…前後の規制面、31,31a,31b…上下の規制面、32…外側半円周面、33…内側半円周面、40…囲繞部、A…前後方向、B…上下方向、C…左右方向、S…想定平面、R…ロック位置、PR…ロック状態、F…ロック解除位置、QF1,QF2…ロック解除状態。
Claims (4)
- ホルダに延設したスライド溝に対しスライダをその延設方向である前後方向へ移動可能に支持し、このスライダに連結した刃体をスライダに対する移動操作に伴いホルダのスライド溝内に収納させた状態とこのスライド溝から突出させた状態とを取り得るようにした刃体出没式カッターナイフにおいて、
前記ホルダにあっては、前記スライダの移動方向である前後方向に対し直交する上下方向の両側でスライド溝の上下両縁部にそれぞれ係止凹部を前後方向へ並設し、
前記スライダにあっては、スライダ本体と、このスライダ本体に対し移動操作可能に支持した操作体と、このスライダ本体に取り付けた係止ばねとを設け、この係止ばねに設けた上下両係止部を操作体に対する移動操作に伴い前記スライド溝の上下両係止凹部に対し係脱可能にし、
前記係止ばねは、スライダ本体に対し両持ち梁状に支持された板ばねと、スライダ本体内に形成したロック室でこの板ばねに対し別体に設けられた状態で分離可能に載置されて収容された係止軸とからなり、前記係止ばねの上下両係止部は板ばねから突出してロック室から露出するこの係止軸の上下両端部に設けられ、
前記板ばね上における係止軸の動きのうち、前記スライダの移動方向である前後方向に対し直交し且つこの板ばねの付勢方向である左右方向の動きを規制し得る左右両規制面は、係止軸を載置する板ばねの載置面と、係止軸をこの板ばねの載置面との間で挟持する操作体の押接面であって、係止軸の外周面の左右両側に対し係止可能であり、
前記板ばね上における係止軸の動きのうち、前後方向の動きを規制し得る前後両規制面は、スライダのスライダ本体に設けられ、係止軸の外周面の前後両側に対し係止可能であり、
前記板ばね上における係止軸の動きのうち、上下方向の動きを規制し得る上下両規制面は、スライダのスライダ本体またはスライダの操作体またはスライダのスライダ本体及び操作体に設けられて係止軸の上下両係止部の上下両端面を係止可能である
ことを特徴とする刃体出没式カッターナイフ。 - ホルダに延設したスライド溝に対しスライダをその延設方向である前後方向へ移動可能に支持し、このスライダに連結した刃体をスライダに対する移動操作に伴いホルダのスライド溝内に収納させた状態とこのスライド溝から突出させた状態とを取り得るようにした刃体出没式カッターナイフにおいて、
前記ホルダにあっては、前記スライダの移動方向である前後方向に対し直交する上下方向の両側でスライド溝の上下両縁部にそれぞれ係止凹部を前後方向へ並設し、
前記スライダにあっては、スライダ本体と、このスライダ本体に対し移動操作可能に支持した操作体と、このスライダ本体に取り付けた係止ばねとを設け、この係止ばねに設けた上下両係止部を操作体に対する移動操作に伴い前記スライド溝の上下両係止凹部に対し係脱可能にし、
前記係止ばねは、スライダ本体に支持された板ばねと、この板ばねに対し別体に設けられて取り付けられた係止軸とからなり、前記係止ばねの上下両係止部はこの係止軸の上下両端部に設けられ、
前記係止軸の上下両係止部は、上下方向に延設された中心線を持つ円形状の外周面を有し、この上下両係止部の外周面は、その中心線を通り且つ前後方向を含む想定平面で区画されて、前記板ばねの付勢向き側となる外側半円周面と、この付勢向きの反対向き側になる内側半円周面とを有し、
前記上下両係止部が板ばねの弾性力により付勢されて前記スライド溝の上下両係止凹部に係入されたロック位置で、上下両係止凹部に上下両係止部の内側半円周面が係止可能なロック状態を取り、
前記上下両係止部が操作体により板ばねの弾性力に抗して押されたロック解除位置で、上下両係止凹部に上下両係止部の外側半円周面が係止可能になるロック解除状態と、上下両係止凹部から上下両係止部の外周面が外れるロック解除状態とのうち、少なくとも一方のロック解除状態を取る
ことを特徴とする刃体出没式カッターナイフ。 - ホルダに延設したスライド溝に対しスライダをその延設方向である前後方向へ移動可能に支持し、このスライダに連結した刃体をスライダに対する移動操作に伴いホルダのスライド溝内に収納させた状態とこのスライド溝から突出させた状態とを取り得るようにした刃体出没式カッターナイフにおいて、
前記ホルダにあっては、前記スライダの移動方向である前後方向に対し直交する上下方向の両側でスライド溝の上下両縁部にそれぞれ係止凹部を前後方向へ並設し、
前記スライダにあっては、スライダ本体と、このスライダ本体に対し移動操作可能に支持した操作体と、このスライダ本体に取り付けた係止ばねとを設け、この係止ばねに設けた上下両係止部を操作体に対する移動操作に伴い前記スライド溝の上下両係止凹部に対し係脱可能にし、
前記係止ばねは、スライダ本体に支持された板ばねと、この板ばねに対し別体に設けられて取り付けられた係止軸とからなり、前記係止ばねの上下両係止部はこの係止軸の上下両端部に設けられ、
前記スライダ本体にあっては、その内側にロック室を有し、このロック室のうち、前記操作体に面する側が操作孔で開放されているとともに、上下両側が係止孔で開放され、
この上下両係止孔には操作体に面する側へ開放した組付口部を前記操作孔の上下両側に隣接して形成し、この組付口部により、前記上下両係止孔と、この上下両係止孔間にある操作孔の一部とを互いに連通させ、
前記係止ばねの板ばねを操作孔からロック室に挿入するとともに、前記係止ばねの係止軸を前記上下両係止孔の組付口部と操作孔の一部とからロック室に挿入して、この係止軸の上下両係止部をロック室から上下両係止孔を通して突出させた状態で、係止ばねをスライダ本体に支持した
ことを特徴とする刃体出没式カッターナイフ。 - ホルダに延設したスライド溝に対しスライダをその延設方向である前後方向へ移動可能に支持し、このスライダに連結した刃体をスライダに対する移動操作に伴いホルダのスライド溝内に収納させた状態とこのスライド溝から突出させた状態とを取り得るようにした刃体出没式カッターナイフにおいて、
前記ホルダにあっては、前記スライダの移動方向である前後方向に対し直交する上下方向の両側でスライド溝の上下両縁部にそれぞれ係止凹部を前後方向へ並設し、
前記スライダにあっては、スライダ本体と、このスライダ本体に対し移動操作可能に支持した操作体と、このスライダ本体に取り付けた係止ばねとを設け、この係止ばねに設けた上下両係止部を操作体に対する移動操作に伴い前記スライド溝の上下両係止凹部に対し係脱可能にし、
前記係止ばねは、スライダ本体に支持された板ばねと、この板ばねに対し別体に設けられて取り付けられた係止軸とからなり、前記係止ばねの上下両係止部はこの係止軸の上下両端部に設けられ、
前記スライダ本体は、刃体を連結するとともに係止ばねを取り付ける基台と、前記操作体の前後両側及び上下両側を囲う囲繞部を有する枠部とを備え、この基台と枠部とを互いに分離して設けて組み付け、
この操作体は、このスライダ本体において基台と枠部との間で挟まれて組み付けられ、この基台及び枠部に対し移動し得る
ことを特徴とする刃体出没式カッターナイフ。
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