JP3605439B2 - チューブレスタイヤ用スポーク車輪のエアシール装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、左右一対のフランジ部とこれらフランジ部の根元に連なる左右一対のビード座部とこれらビード座部間を連結するセンタドロップ部とを有するリムと、このリムの中心部に配設されるハブと、センタドロップ部及びハブ間を連結する多数のスポークとを備えるチューブレスタイヤ用スポーク車輪のエアシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にスポーク車輪においては、リムのセンタドロップ部に、スポークに螺合連結するニップルの挿通孔が設けられているので、チューブレスタイヤを使用する場合には、この挿通孔から空気の流出を阻止するエアシール装置が必要となる。
【0003】
従来、かゝるエアシール装置として、リムに、その両ビード座部及びセンタドロップ部を連続して被覆するゴム製のダイヤフラムを装着し、チューブレスタイヤ内の空気室とセンタドロップ部のニップル挿通孔との間を遮断するようにしたものが知られている(実公昭35−29401号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ダイヤフラムは、その中央部でリムのセンタドロップ外周面を直接被覆するものであるから、タイヤ内の空気圧によりセンタドロップ外周面に強く押圧され、ニップル等に長期間圧接しているうちに損傷を受け、シール性が損われる虞れがある。
【0005】
本発明は、上記のような虞れがなく、長期間良好なシール性を確保し得る、前記チューブレスタイヤ用スポーク車輪のエアシール装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、リムには、センタドロップ部の外周溝に嵌合する厚肉のゴム製保護ストラップと、中央部がこの保護ストラップに支承されると共に左右両側端部がチューブレスタイヤの左右のビード部に密接するように両ビード座部を被覆する、保護ストラップとは別体の薄肉の仕切シートとを設け、その仕切シートの両側端縁が左右一対のフランジ部の根元にそれぞれ当接していることを特徴とする。
【0007】
また請求項2の発明は、請求項1の上記特徴に加えて、保護ストラップには、空気弁の弁筒内端に形成したフランジが埋入され、また保護ストラップには、仕切シートの透孔を貫通すると共に該透孔の周縁をシールするシールボスが形成され、このシールボスには、弁筒内の空気通路をチューブレスタイヤ内の空気室に連通する通孔が設けられることを特徴とする。
【0008】
【作 用】
上記特徴によれば、薄肉の仕切シートによりタイヤ内の空気室とリムのセンタドロップ部との間を遮断し、空気漏れを確実に阻止することができる。しかも仕切シートは、センタドロップ部に嵌合する、該シートとは別体の厚肉のゴム製保護ストラップにより支承されているので、空気圧による過度の変形が抑えられると共に、ニップルとの接触が断たれる。
【0009】
一方、厚肉のゴム製保護ストラップはニップル等との接触により、万一損傷を受けても、これと別体の仕切シートには何等悪影響を及ぼさない。
【0010】
また仕切シート及び保護ストラップには、それぞれの機能に適応した異なる材料の使用が可能である。
【0011】
【実施例】
以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
【0012】
図1において、自動二輪車用スポーク車輪1は、リム2と、その中心部に配設されるハブ3と、これらリム2及びハブ3間を連結する多数のスポーク4とからなっており、そのリム2にチューブレスタイヤ5が装着される。
【0013】
図2に示すように、上記リム2は、左右一対のフランジ部6,6、これらフランジ6,6の根元に連なる一対のビード座部7,7、両ビード座部7,7間を連結するセンタドロップ部8とからなる。センタドロップ部8は、外周溝8aを形成するようにハブ3に向って湾曲しており、この外周溝8aの底壁には、周方向に多数配列される半球状のニップル座部9,9…が設けられ、各ニップル座部9は中心部にニップル挿通孔9aを有する。
【0014】
而して、ニップル挿通孔9aに挿通したニップル10は、その頭部をニップル座部9に着座させつゝ前記スポーク4の外端部に螺合連結される。こうして多数のスポーク4,4…とリム2のセンタドロップ部8とが連結される。
【0015】
センタドロップ部8の外周溝8aには、ゴム製の無端環状且つ厚肉の保護ストラップ11が嵌合するように装着される。更に、この弾性ストラップ11及び左右のビード座部7,7の外周面を連続して被覆するように帯状且つ薄肉の仕切シート12が巻付けられ、その両端部12a,12aは、図4に示すように相互にオーバーラップさせ、必要に応じて溶接、溶着、接着等により接合される。この仕切シート12は図示例ではシール性及び耐摩耗性を有する金属又は合成樹脂製の帯材で構成されるが、これを無端環状のゴム製とすることもできる。
【0016】
而して、リム2にチューブレスタイヤ5が装着されると、その左右のビード部5a,5aが仕切シート12を介してリム2の両ビード座部7,7に密着する。
【0017】
図3に示すように、保護ストラップ11には、空気弁13の弁筒14内端に形成されたフランジ14aが埋入、焼付けされる。また保護ストラップ11には、仕切シート12の透孔16を貫通すると共に該透孔16の周縁をシールするシールボス15が形成され、これに弁筒14内の空気通路18をタイヤ5内の空気室19に連通する通孔17が設けられる。弁筒14はセンタドロップ部8の取付孔22に挿入され、内外一対のナット20,21によりセンタドロップ部8に固着される。而して、この空気弁13を通して空気室19に高圧空気を漏れなく供給することができる。
【0018】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0019】
リム2の両ビード座部7,7とタイヤ5のビード部5a,5aに介在する仕切シート12は薄肉に形成されているので、各ビード部5aの締付力に従ってビード部5a及びビード座部7の両者によく馴染み、その間の気密性を確保する。また仕切シート12は、タイヤ5内の空気室19と、リム2のセンタドロップ部8との間を遮断するので、空気室19の空気がセンタドロップ部11のニップル挿通孔9aから漏出することを防止する。
【0020】
しかも仕切シート12は、センタドロップ部8を覆う中央部がセンタドロップ部8の外周溝8aに嵌合する保護ストラップ11外周面に接しているので、仕切シート12の中央部が空気室19の圧力により半径方向内方へ強力に押圧されても、保護ストラップ11により緩衝的に支承され、過度の変形が抑えられ、またニップル10と接触することもない。その結果、仕切シート12の耐久性は極めて高いものとなる。
【0021】
一方、保護ストラップ11は、ニップル10との接触により、万一損傷を受けても、それと別体の仕切シート12には、シール上の悪影響を何等及ぼさない。
【0022】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例えば、上記実施例では保護ストラップ11を無端に形成したが、これを有端とすることもできる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、リムには、センタドロップ部の外周溝に嵌合する厚肉のゴム製保護ストラップと、中央部がこの保護ストラップに支承されると共に左右両側端部がチューブレスタイヤの左右のビード部に密接するように両ビード座部を被覆する、保護ストラップとは別体の薄肉の仕切シートとを設け、その仕切シートの両側端縁が左右一対のフランジ部の根元にそれぞれ当接しているので、タイヤ内の空気室とリムのセンタドロップ部との間を遮断する薄肉の仕切シートは、センタドロップ部に在って該シートとは別体で且つ厚肉の保護ストラップに支承されて過度の変形が抑えられること、保護ストラップによりニップルとの接触を断たれること、及び保護ストラップの損傷時にも悪影響を受けないことにより極めて高い耐久性が得られ、長期間、良好なエアシール機能を発揮することができる。その上、仕切シート及び保護ストラップには、それぞれの機能に適応した材料の使用が可能であるから、性能及びコストに対する要求を同時に満足させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスポーク車輪をチューブレスタイヤ装着状態で示す側面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【符号の説明】
1 スポーク車輪
2 リム
3 ハブ
4 スポーク
5 チューブレスタイヤ
5a ビード部
7 ビード座部
8 センタドロップ部
8a 外周溝
9 ニップル座部
9a ニップル挿通孔
10 ニップル
11 保護ストラップ
12 仕切シート
19 空気室
Claims (2)
- 左右一対のフランジ部(6)とこれらフランジ部(6)の根元に連なる左右一対のビード座部(7)とこれらビード座部(7)間を連結するセンタドロップ部(8)とを有するリム(2)と、このリム(2)の中心部に配設されるハブ(3)と、センタドロップ部(8)及びハブ(3)間を連結する多数のスポーク(4)とを備えるチューブレスタイヤ用スポーク車輪において、
リム(2)には、センタドロップ部(8)の外周溝(8a)に嵌合する厚肉のゴム製保護ストラップ(11)と、中央部がこの保護ストラップ(11)に支承されると共に左右両側端部がチューブレスタイヤ(5)の左右のビード部(5a)に密接するように両ビード座部(7)を被覆する、保護ストラップ(11)とは別体の薄肉の仕切シート(12)とを設け、その仕切シート(12)の両側端縁が左右一対のフランジ部(6)の根元にそれぞれ当接していることを特徴とする、チューブレスタイヤ用スポーク車輪のエアシール装置。 - 保護ストラップ(11)には、空気弁(13)の弁筒(14)内端に形成したフランジ(14a)が埋入され、また保護ストラップ(11)には、仕切シート(12)の透孔(16)を貫通すると共に該透孔(16)の周縁をシールするシールボス(15)が形成され、このシールボス(15)には、弁筒(14)内の空気通路(18)をチューブレスタイヤ(5)内の空気室(19)に連通する通孔(17)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載のチューブレスタイヤ用スポーク車輪のエアシール装置。
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