JP3604624B2 - 建設資材販売管理システム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設物を施工する施工業者に対して資材メーカが提供する建設資材を販売する場合の販売管理を行う建設資材販売管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
建設物を建設する場合、施主が建設物の設計を設計者に対して発注し、設計者が設計図書を施主に納品した後、施主は建設物の施工を施工者に対して発注し、施工者は、設計図書に基づいて建設物の施工を行い、完工後に施主へ引渡しをするというのが一般的である。
【0003】
ところで、設計者は、施主の定める仕様がない場合、建設物の設計の際に行う資材の選択を資材提供者が提供するカタログ(印刷物、CD−ROM、インターネットのホームページ等)で資材情報を入手して、比較検討を行う必要があるが、打ち合わせや見積の作業に手間がかかるという問題がある。
【0004】
一方、資材メーカは、施主または設計者に対して資材に関するカタログ、仕様書、詳細図、価格表等の情報を提供し、その後設計者の依頼に応じて見積書の発行を行うのが一般的である。しかし、施主や設計者を抽出して資材の提供を行う作業は手間がかかるという問題がある。
【0005】
また、施工者は、設計者が作成した設計図書に記載された資材を入手する必要があるが、既取引先の代理店に発注することが多く、既取引先の代理店がさらに別の代理店に対して発注するなど、仲介する代理店の利益分だけ建設コストが高くなるという問題がある。
【0006】
さらに、代理店は、資材メーカの代理で見積・販売を行うが、設計者と施工者が異なる場合、設計者に対して見積を発行しても施工者から注文が来るとは限らず、営業活動に手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、資材メーカ、代理店、設計者、施工者の間でやり取りされる情報を販売管理業者が一元管理し、各業者が所有する端末を用いて管理される情報を利用することによって、資材の選択及び見積取得、資材発注、資材納品の業務を効率よく行うことができる建設資材販売管理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ユーザ登録したユーザの端末のそれぞれと通信可能であり、建設資材の販売管理を行う建設資材販売管理システムであって、資材メーカが提供可能な建設資材の商品情報を記録する商品情報データベースと、資材メーカの端末から送信した建設資材の価格情報、図面データ及び仕様書データとからなる商品情報を受信し、この商品情報に対して識別情報を付与して前記商品情報データベースに登録する商品情報登録手段と、前記商品情報データベースに登録されている建設資材を納品することが可能な資材提供者の情報を記録する資材提供者情報データベースと、資材提供者の端末から送信した資材提供者特定情報と該資材提供者が提供可能な建設資材の識別情報とを受信し、前記資材提供者情報データベースへ登録する資材提供者登録手段と、設計者の端末から送信した検索条件に合致する建設資材の商品情報と識別情報とを前記商品情報データベースから検索し、該設計者の端末へ送信する商品情報検索手段と、設計者の端末から送信した建設資材の識別情報と必要数を含む見積依頼を受信し、この見積依頼を受け付ける見積依頼受付手段と、前記商品情報データベースに記録されている価格情報を参照して、前記必要数を満たす建設資材の見積金額を求めることにより見積書データを作成する見積作成手段と、見積依頼を行った前記設計者の端末と、見積依頼された建設資材を取り扱う資材メーカ及び資材提供者の端末に対して、前記見積書データを送信する見積発行手段と、前記商品情報検索により得られた商品情報を使用して作成された設計図書に基づいて、施工業者の端末から送信した建設資材の識別情報を含む資材発注を受信し、この資材発注を受け付ける資材発注受付手段と、前記資材提供者情報データベースを参照して、前記資材発注に含まれる識別情報が付与された建設資材を納品可能な資材提供者を選択し、該資材提供者の特定情報を得る発注先選択手段と、前記選択された資材提供者の特定情報に基づき、該資材提供者の端末に対して、前記資材発注を送信する資材発注手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、ユーザ登録したユーザの端末のそれぞれと通信可能であり、建設資材の販売管理を行うために、資材メーカが提供可能な建設資材の商品情報を記録する商品情報データベースと、前記商品情報データベースに登録されている建設資材を納品することが可能な資材提供者の情報を記録する資材提供者情報データベースとを備える建設資材販売管理システムで動作する建設資材販売管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記建設資材販売管理プログラムは、資材メーカの端末から送信した建設資材の価格情報、図面データ及び仕様書データとからなる商品情報を受信し、この商品情報に対して識別情報を付与して前記商品情報データベースに登録する商品情報登録処理と、資材提供者の端末から送信した資材提供者特定情報と該資材提供者が提供可能な建設資材の識別情報とを受信し、前記資材提供者情報データベースへ登録する資材提供者登録処理と、設計者の端末から送信した検索条件に合致する建設資材の商品情報と識別情報とを前記商品情報データベースから検索し、該設計者の端末へ送信する商品情報検索処理と、設計者の端末から送信した建設資材の識別情報と必要数を含む見積依頼を受信し、この見積依頼を受け付ける見積依頼受付処理と、前記商品情報データベースに記録されている価格情報を参照して、前記必要数を満たす建設資材の見積金額を求めることにより見積書データを作成する見積作成処理と、見積依頼を行った前記設計者の端末と、見積依頼された建設資材を取り扱う資材メーカ及び資材提供者の端末に対して、前記見積書データを送信する見積発行処理と、前記商品情報検索により得られた商品情報を使用して作成された設計図書に基づいて、施工業者の端末から送信した建設資材の識別情報を含む資材発注を受信し、この資材発注を受け付ける資材発注受付処理と、前記資材提供者情報データベースを参照して、前記資材発注に含まれる識別情報が付与された建設資材を納品可能な資材提供者を選択し、該資材提供者の特定情報を得る発注先選択処理と、前記選択された資材提供者の特定情報に基づき、該資材提供者の端末に対して、前記資材発注を送信する資材発注処理とをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による建設資材販売管理システムを図面を参照して説明する。
初めに、以下で用いる用語について定義する。施主とは、建設や造成を計画して発注を行う者であり、官公庁や民間事業者、個人が該当する。設計請負業者(設計者)とは、施主から建設物や造成地の設計を請け負う者である。施工請負業者(施工者)とは、施主から建設物や造成地の工事の一部または全部を請け負う者であり、施工者から工事に一部を下請けする者も含む。資材メーカとは、建設・造成工事において使用される資材を製造する者である。代理店とは、資材メーカの代理で施工者に対して資材を販売する者である。販売管理業者とは、建設資材販売管理システムを管理・運用する業者である。
【0015】
次に、同実施形態の構成を説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、建設資材の販売管理を行う建設資材販売管理システムである。この建設資材販売管理システム1は、販売管理業者が運用する。符号2は、資材メーカが所有するコンピュータ端末であり、資材メーカ端末と称する。符号3は、代理店が所有するコンピュータ端末であり、代理店端末と称する。符号4は設計請負業者(以下、設計者と称する)が所有するコンピュータ端末であり、設計者端末と称する。符号5は、施工請負業者(以下、施工者と称する)が所有するコンピュータ端末であり、施工者端末と称する。符号Nは、インターネットであり、建設資材販売管理システム1、資材メーカ端末2、代理店端末3、設計者端末4、及び施工者端末5がそれぞれ接続される。
【0016】
ここで、図15を参照して、各業者間においてやり取りされる情報の流れについて説明する。図15は、建設資材販売管理システム1を利用する者の関係を示す説明図である。図15において、符号1aは、建設資材販売管理システム1を運用管理する販売管理業者である。符号2aは、資材メーカ端末2を所有する素材メーカである。符号3aは、代理店端末3を所有する代理店である。符号4aは、設計者端末4を所有する設計者である。符号5aは、施工者端末5を所有する施工者である。符号6aは、建設や造成を計画して発注を行う施主である。
【0017】
まず、設計者4a及び施工者5aは、それぞれの端末を使用して、建設資材販売管理システム1に対して、ユーザ登録を行う。このユーザ登録によって建設資材販売管理システム1が行うサービスの提供を受けることが可能となる。
【0018】
一方、資材メーカ2aは、資材メーカ端末2を使用して、建設資材販売管理システム1に対して、建設資材の情報を商品情報として商品登録を行う。ここでいう商品情報とは、通常印刷物の商品カタログ等に記載されている情報のことである。ここで登録された商品情報は、建設資材販売管理システム1内のデータベースへ登録され、ユーザ登録されたユーザが参照することが可能である。
【0019】
また、代理店3aは、代理店端末3を使用して、建設資材販売管理システム1に対して、資材提供者として登録を行う。この登録によって、販売管理業者1aから資材の発注を受けることが可能となる。
【0020】
次に、施主6aは、設計者4aに対して、建設物等の設計依頼を行う。これを受けて、設計者4aは、建設物の設計を行う。設計者4aは設計を行う場合に、施主6aの希望に見合う建設資材の選択を、販売管理業者1aが提供する商品(建設資材)情報を参照しながら行う。ここで提供される商品情報は、資材メーカ2aが事前に建設資材販売管理システム1に対して登録した商品情報である。この建設資材の選択作業は、設計者4aは、設計者端末4を建設資材販売管理システム1に接続して、端末の画面を見ながら対話形式で行う。
【0021】
次に、設計者4aは、ある程度資材の選択作業が終わった時点で、販売管理業者1aに対して、設計者端末4を使用して建設資材の見積依頼を行う。これを受けて、販売管理業者1aは、建設資材販売管理システム1を使用して、建設資材の見積を作成し、この見積書を見積依頼元(設計者4a)に対して発行する。また、このとき、販売管理業者1aは、見積を発行した時点で、この見積情報を資材メーカ2aと代理店3aにも通知する。この見積情報を取得した資材メーカ2aと代理店3aは、この情報に基づいて発注見込みを事前に知ることが可能となり、需要予測を行うことができるようになる。
【0022】
次に、設計者4aは、商品情報検索、見積情報に基づいて建設物の設計を行う。このとき、設計者4aは、設計業務の成果として設計図書を作成するが、この設計図書内で用いる資材の識別情報に、建設資材販売管理システム1内において用いられる識別番号等を用いるようにする。そして、設計者4aは、設計が終了した時点で施主6aに対して設計図書を納品する。施主6aは、この設計図書を受け取るとともに、その対価を設計者4aに対して支払う。
【0023】
次に、施主6aは、設計者4aから受け取った設計図書を施工者5aに渡し、施工の依頼を行う。施工者5aは、設計図書に基づいて施工を行う。施工者5aは、施工に必要な資材の発注を行う場合に、販売管理業者1aに対して資材の発注を行う。このとき、発注する資材の識別情報は、設計図書に記載された識別番号を用いて発注を行う。このようにすることによって、施工者5aは、設計図内において使用されている資材を特定する作業を省くことが可能となる。
【0024】
次に、販売管理業者1aは、発注内容に基づいて代理店3aに対して資材発注を行う。そして、代理店3aは、資材メーカ2aに対して資材発注を行い、その資材の納品を受ける。さらに、納品を受けた資材を施工者へ納品する。施工者5aは、この納品を受けるとともに、その対価を代理店3aまたは販売管理業者1aへ支払う。
【0025】
このように、資材メーカ2a、代理店3a、設計者4a、施工者5aの間でやり取りされる情報を販売管理業者1aが一元管理することによって、資材の選択及び見積取得、資材発注、資材納品の業務を効率よく行うことが可能となる。
【0026】
次に、図2を参照して、図1に示す建設資材販売管理システム1の構成を説明する。図2は、図1に示す建設資材販売管理システム1の構成を示すブロック図である。図2において、符号11は、インターネットNを介して、各端末と情報の授受を行う入出力部である。符号12は、ユーザ登録を行うユーザ登録部である。符号13は、資材メーカ2aが提供する商品情報を管理する商品情報管理部である。符号14は、商品情報を登録する商品情報登録部である。符号15は、登録されている商品情報を検索し、その結果を出力する商品情報検索部である。符号16は、建設資材の見積を作成して発行する見積処理部である。符号17は、設計者4aからの見積依頼を受け付ける見積依頼受付部である。符号18は、見積依頼を受けて建設資材の見積を作成する見積作成部である。符号19は、作成された見積を発行するとともに、発注見込み情報を出力する見積発行部である。
【0027】
符号20は、建設資材の発注に関する処理を行う発注管理部である。符号21は、施工者5aからの資材発注を受け付ける資材発注受付部である。符号22は、受け付けられた資材発注の発注先を選択する発注先選択部である。符号23は、選択された発注先に対して建設資材の発注を行う資材発注部である。符号24は、建設資材を提供することが可能な資材提供者を登録する資材提供者登録部である。
【0028】
符号25は、ユーザに関する情報を登録するユーザ登録データベース(図面においては、データベースをDBと図示する)である。符号26は、商品情報を登録する商品情報データベースである。符号27は、見積情報が登録される見積情報データベースである。符号28は、資材提供者に関する情報が登録される資材提供者情報データベースである。符号29は、発注に関する情報が登録される発注情報データベースである。
【0029】
次に、図3〜8を参照して、図2に示す建設資材販売管理システム1の動作を説明する。初めに、ユーザ登録部12におけるユーザ登録の動作を説明する。図3は、ユーザ登録部12の動作を示すフローチャートである。ここでは、設計者4aが設計者端末4を使用して、ユーザ登録する場合の動作を例にして説明する。まず、設計者4aは、設計者端末4を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対して設計者端末4からユーザ登録要求を送出する。
【0030】
このユーザ登録要求は、入出力部11を介して、ユーザ登録部12へ渡される。これを受けて、ユーザ登録部12は、このユーザ登録の要求を受け付ける(ステップS1)。続いて、ユーザ登録部12は、ユーザ登録の要求を行った端末(ここでは、設計者端末4)に対して、ユーザを特定するための情報を入力するように指示を出す。
【0031】
次に、設計者4aは、設計者端末4からユーザを特定するための情報を入力する。ここでいうユーザを特定する情報とは、ユーザ名や連絡先等の情報のことである。ここで入力されたユーザ特定情報は、入出力部11を介して、ユーザ登録部12へ渡され、内部に保持される(ステップS2)。
【0032】
次に、ユーザ登録部12は、設計者端末4に対してユーザの業種を入力するように指示を出す。これを受けて、設計者4aは、業種を入力する。ここでいう業種とは、設計者、施工者のいずれかまたは両方である。ここでは、「設計者」と入力する。ここで入力された業種は、入出力部11を介してユーザ登録部12へ渡され、内部に保持される(ステップS3)。
【0033】
次に、ユーザ登録部12は、設計者端末4に対して取引形態を入力するように指示を出す。これを受けて、設計者4aは、取引形態を入力する。ここでいう取引形態とは、サービス提供に対する対価をどのように決済するか、情報をどのような形式で提供するか等のことである。ここで入力された取引形態は、入出力部11を介してユーザ登録部12へ渡され、内部に保持される(ステップS4)。
【0034】
次に、ユーザ登録部12は、設計者4aが入力した内容を審査して、その結果問題がなければ、このユーザ(設計者4a)に対して、ユーザ識別番号を発行する(ステップS5)。このユーザ識別番号は、ユーザを一意に特定することが可能が番号であり、サービス提供を受ける場合にユーザを識別するために用いるものである。
【0035】
次に、ユーザ登録部12は、設計者4aが入力した情報をユーザ登録データベース25へ登録する(ステップS6)。図9に、ユーザ登録データベース25のテーブル構造を示す。図9に示すように、ユーザ登録データベース25は、「ユーザ識別番号」、「ユーザ特定情報」、「業種別」、「取引形態」の4つフィールドが設けられており、ステップS2、S3、S4、S5において入力または発行された情報がそれぞれのフィールドに記録される。
以上の動作によって、ユーザ登録が行われる。
【0036】
次に、商品情報登録部14における商品情報の登録動作を説明する。図4は、図2に示す商品情報登録部14の動作を示すフローチャートである。
まず、資材メーカ2aは、資材メーカ端末2を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対して資材メーカ端末2から商品情報登録要求を送出する。この商品情報登録要求には、資材メーカ名が含まれる。
【0037】
この商品情報登録要求は、入出力部11を介して、商品情報登録部14へ渡される。これを受けて、商品情報登録部14は、この商品情報登録の要求を受け付け(ステップS11)、この要求に含まれる資材メーカ名を内部に保持する。続いて、商品情報登録部14は、商品情報登録の要求を行った端末(ここでは、資材メーカ端末2)に対して、商品に関する情報を入力するように指示を出す。これを受けて、資材メーカ2aは、資材メーカ端末2から商品に関する情報を入力する。ここで入力する情報は、資材の分類、資材の名称、出荷可能な最小単位(出荷単位という)、標準単価である。ここで入力された情報は、入出力部11を介して商品情報登録部14へ渡され、内部に保持される(ステップS12)。
【0038】
次に、商品情報登録部14は、資材メーカ端末2に対して仕様書データを入力するように指示を出す。これを受けて資材メーカ2aは、資材メーカ端末2から仕様書データを入力する。ここでいう仕様書データとは、資材の施工方法や使用条件等に関するデータである。仕様書データの入力は、印刷物を画像読み取り装置等によって読み取り、画像データとして入力してもよい。ここで入力された仕様書データは、入出力部11を介して商品情報登録部14へ渡され、内部に保持される(ステップS13)。
【0039】
次に、商品情報登録部14は、資材メーカ端末2に対して図面データを入力するように指示を出す。これを受けて資材メーカ2aは、資材メーカ端末2から図面データを入力する。ここでいう図面データとは、資材の形状を表現する図面のデータである。なお、規格品や形状を有していない材料等の場合は図面データは入力しなくてもよい。図面データの入力は、印刷物を画像読み取り装置等によって読み取り、画像データとして入力する。ここで入力された図面データは、入出力部11を介して商品情報登録部14へ渡され、内部に保持される(ステップS14)。
【0040】
次に、商品情報登録部14は、登録しようとする資材を識別するための資材識別番号、仕様書データを識別するための仕様書番号、図面データを識別するための図面番号を発行する(ステップS15)。
【0041】
次に、商品情報登録部14は、ここで入力された商品情報を商品情報データベース26へ登録する(ステップS16)。図10に、商品情報データベース26のテーブル構造を示す。図10に示すように、商品情報データベース26は、「資材識別番号」、「資材分類番号」、「資材名」、「出荷単位」、「標準単価」、「仕様書番号」、「図面番号」、「資材メーカ名」の8つのフィールドが設けられており、ステップS11〜S15において入力または発行された情報がそれぞれのフィールドに記録される。また、仕様書データは、図11(a)に示すように、仕様書データの登録毎に仕様書データに対して発行された仕様書番号に基づいて管理される。同様に図面データについても、図11(b)に示すように、図面番号に基づいて管理される。仕様書データ及び図面データも商品情報データベース26に記録されるが、図10に示す商品情報のテーブルとは異なるテーブルに記録される。
以上の動作によって、商品情報登録が行われる。
【0042】
次に、商品情報検索部15における商品情報の検索動作を説明する。図5は、図2に示す商品情報検索部15の動作を示すフローチャートである。ここでは、設計者4aが商品情報を検索する場合を例にして説明する。
まず、設計者4aは、設計者端末4を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対して設計者端末4から商品情報検索要求を送出する。
【0043】
この商品情報検索要求は、入出力部11を介して、商品情報検索部15へ渡される。これを受けて、商品情報検索部15は、この商品情報検索を受け付ける(ステップS21)。続いて、商品情報検索部15は、検索要求を行った端末(ここでは、設計者端末4)に対して、商品の検索条件を入力するように指示を出す。これを受けて、設計者4aは、設計者端末4を使用して商品の検索条件を入力する。ここで入力する検索条件とは、資材の種類、資材の形状、施工条件、使用条件等である。ここで入力された検索条件は、入出力部11を介して商品情報検索部15へ渡される(ステップS22)。
【0044】
次に、商品情報検索部15は、商品情報データベース26を参照して、入力された検索条件に合致する商品を検索する(ステップS23)。この結果、条件に合致する資材が登録されていなければ、その旨を設計者端末4へ通知する。一方、条件に合致した資材が登録されている場合は、検索して見つかった資材のリストを設計者端末4へ表示する(ステップS24)。
【0045】
次に、設計者4aは、必要に応じて表示されたリストから所望の資材を選択指示し、仕様書データまたは図面の表示を要求する。これを受けて商品情報検索部15は、指示された資材の仕様書データまたは図面データを商品情報データベースから読み出して、設計者端末4へ表示する(ステップS25)。設計者4aは、この表示された仕様書データまたは図面データを参考にして設計作業を行う。
【0046】
なお、ここで検索によって抽出された資材を扱う資材メーカ2aや代理店3aに対して、ユーザが検索動作を行ったことを通知するようにしてもよい。このとき、資材メーカ2aや代理店3aに通知する内容は、ユーザの所属等のユーザを特定する情報、検索を行った日付、工種、品名、必要数、施工する地域、施工の時期等を通知するようにする。このようにすることによって、資材メーカ2aや代理店3aは、引き合いがあることを事前に知ることが可能となる。
以上の動作によって、商品情報検索が行われる。
【0047】
次に、見積処理部16における見積作成動作を説明する。図6は、図2に示す見積処理部16の動作を示すフローチャートである。ここでは、設計者4aが建設資材の見積依頼を行う場合を例にして説明する。
まず、設計者4aは、設計者端末4を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対して設計者端末4から見積依頼を送出する。この見積依頼には依頼元のユーザ識別番号(ここでは、設計者4aのユーザ識別番号)が含まれる。
【0048】
この見積依頼は、入出力部11を介して、見積依頼受付部17へ渡される。これを受けて、見積依頼受付部17は、この見積依頼を受け付ける(ステップS31)。続いて、見積依頼受付部17は、見積依頼を行った端末(ここでは、設計者端末4)に対して、見積依頼内容を入力するように指示を出す。これを受けて、設計者4aは、設計者端末4から見積依頼の内容を入力する。ここで入力する依頼内容は、通常の見積依頼と同様に資材名と必要数等である。ここで入力された見積依頼内容は、入出力部11を介して、見積依頼受付部17へ渡される(ステップS32)。
【0049】
次に、見積依頼受付部17は、入力された見積依頼内容を見積作成部18へ通知する。そして、見積作成部18は、依頼内容に基づいて見積書を作成する(ステップS33)。この見積書作成は、商品情報データベース26に登録されている標準単価と、ユーザ登録データベース25に登録されている取引形態と、後述する資材提供者情報データベース28に登録されている情報とに基づいて行われる。ここで作成される見積書には、見積書の宛先、件名、物件住所、見積金額、見積有効期限が含まれる。
【0050】
次に、見積作成部18は、作成した見積書に対して見積書番号を発行する(ステップS34)。そして、見積作成部18は、発行した見積書番号を見積書に付与し、見積書番号が付与された見積書を見積発行部19へ渡す。
【0051】
次に、見積発行部19は、この見積書のデータを見積情報データベース27へ登録する(ステップS35)。図12に、見積情報データベース27のテーブル構造を示す。図12に示すように、見積情報データベース27は、「見積書番号」、「依頼元ユーザ識別番号」、「見積内容」の3つのフィールドが設けられており、ステップS31、S33、S34において得られた情報がそれぞれ登録される。
【0052】
次に、見積発行部19は、作成した見積書のデータを見積依頼元である設計者端末4へ送る(ステップS36)。
【0053】
続いて、見積発行部19は、この見積書のデータを電子メールによって資材メーカ端末2及び代理店端末3へ送る(ステップS37)。これによって資材メーカ2aと代理店3aは、事前に見積を発行をしたことを知ることができるため、見積情報に基づいて需要予測を行うことが可能となる。
以上の動作によって、見積書の作成・発行が行われる。
【0054】
次に、発注管理部20における資材発注動作を説明する。図7は、図2に示す資材提供者登録部24の動作を示すフローチャートである。資材提供者は、予め発注を受けることが可能な資材を扱っている業者であることを建設資材販売管理システム1へ登録しておく必要がある。この登録動作を図7を参照して説明する。ここでいう資材提供者とは、原則的に代理店3aであるが、資材メーカ2aが直接ユーザに対して資材の納品を行うことが可能な資材メーカは資材提供者に含まれる。ここでは代理店3aが資材提供者登録を行う場合を例にして説明する。
【0055】
まず、代理店3aは、代理店端末3を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対し資材提供者登録要求を送出する。この資材提供者登録要求は、入出力部11を介して、資材提供者登録部24へ渡される。これを受けて、資材提供者登録部24は、この資材提供者登録要求を受け付ける(ステップS41)。続いて、資材提供者登録部24は、資材提供者登録要求を行った端末(ここでは、代理店端末3)に対して、資材提供者を特定するための情報を入力するように指示を出す。これを受けて、代理店3aは、代理店端末3から資材提供者特定情報の内容を入力する。ここでいう提供者を特定する情報とは、資材提供者名や連絡先等の情報のことである。ここで入力された提供者特定情報は、入出力部11を介して、資材提供者登録部24へ渡され、内部に保持される(ステップS42)。
【0056】
次に、資材提供者登録部24は、代理店端末3に対して取扱資材の分類を入力するように指示を出す。これを受けて、代理店3aは、取扱資材の分類を入力する。ここで入力された取扱資材の分類は、入出力部11を介して資材提供者登録部24へ渡され、内部に保持される(ステップS43)。
【0057】
次に、資材提供者登録部24は、代理店端末3に対して取引形態を入力するように指示を出す。これを受けて、代理店3aは、取引形態を入力する。ここでいう取引形態とは、資材提供に対する対価をどのように決済するか、納品をどのような形式で行うか等のことである。ここで入力された取引形態は、入出力部11を介して資材提供者登録部24へ渡され、内部に保持される(ステップS44)。
【0058】
次に、資材提供者登録部24は、代理店3aが入力した内容を審査して、その結果問題がなければ、この提供者(代理店3a)に対して、提供者識別番号を発行する(ステップS45)。この提供者識別番号は、資材提供者を一意に特定することが可能が番号であり、資材の発注を行う場合に資材提供者を識別するために用いるものである。
【0059】
次に、資材提供者登録部24は、代理店3aが入力した情報を資材提供者データベース28へ登録する(ステップS46)。図13に、資材提供者データベース28のテーブル構造を示す。図13に示すように、資材提供者データベース28は、「提供者識別番号」、「提供者特定情報」、「資材分類番号」、「取引形態」の4つフィールドが設けられており、ステップS42、S43、S44、S45において入力または発行された情報がそれぞれのフィールドに記録される。
以上の動作によって、資材提供者登録が行われる。
【0060】
図8は、図2に示す資材発注受付部21、発注先選択部22、資材発注部23の動作を示すフローチャートである。ここでは施工者5aが資材発注を行う場合を例にして説明する。
【0061】
まず、施工者5aは、施工者端末5を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対し施工者5aのユーザ識別番号を含む資材発注を送出する。この資材発注は、入出力部11を介して、資材発注受付部21へ渡される。これを受けて、資材発注受付部21は、この資材発注を受け付ける(ステップS51)。続いて、資材発注受付部21は、資材発注を行った端末(ここでは、施工者端末5)に対して、発注内容を入力するように指示を出す。これを受けて、施工者5aは、施工者端末5から資材発注の内容を入力する。このとき、施工者5aは、設計者4aからの設計図書に基づいて、資材の発注を行う。設計者4aから渡される設計図書は、事前に建設資材販売管理システム1において、商品検索、見積書作成を行った結果から作成されているために、商品情報データベース26内に登録されている資材識別番号や資材名、さらには、資材メーカ等の詳細情報が記載されている。このため、これらの記載情報に基づいて発注内容を入力すれば、施工者5aは容易に発注内容を入力することが可能である。
なお、渡された設計図書がユーザ登録されていない設計者からのものである場合、施工者は、前述した商品情報検索を行い、その結果に基づいて資材発注を行えばよい。
【0062】
ここで入力された発注内容は、入出力部11を介して、資材発注受付部21へ渡され、内部に保持される(ステップS52)。そして、資材発注受付部21は、この発注内容を発注先情報データベース29へ登録するとともに、発注先選択部22に対して、資材の発注が行われたことを通知する。
【0063】
次に、発注先選択部22は、発注情報データベース29を参照して、発注内容を取得する。そして、発注先選択部22は、この発注内容を受けることが可能な発注先を選択する(ステップS53)。この発注先の選択は、以下の用に行われる。まず、見積情報データベース27を参照して、事前に見積作成が行われた案件の発注であるかを確認する。この確認の結果、既に見積作成が行われた案件の発注である場合は、この見積を作成した時点の資材提供者を選択する。一方、事前に見積が作成されていない発注である場合は、資材提供者情報データベース28を参照して、発注された資材を扱う資材提供者を選択する。
【0064】
次に、発注先選択部22は、発注先の選択が終了した時点で、その選択結果を資材発注部23へ通知する。これを受けて、資材発注部23は、選択された発注先へ資材の発注を行う(ステップS54)。この発注は、電子メールのよって資材提供者に対して送られる。
【0065】
次に、資材発注部23は、発注した内容に対して発注番号を発行して、発注情報データベース29へ登録する(ステップS55)。図14に、発注情報データベース29のテーブル構造を示す。図14に示すように、発注情報データベース29は、「発注番号」、「提供者識別番号」、「ユーザ識別番号」、「発注内容」の4つのフィールドが設けられ、そのそれぞれにここで入力された情報が登録される。
以上の動作によって、資材発注が行われる。
【0066】
このように、資材メーカ2a、代理店3a、設計者4a、施工者5aの間でやり取りされる情報を販売管理業者1aが管理する建設資材販売管理システム1において一元管理し、各業者が所有する端末を用いて管理される情報を利用することによって、資材の選択及び見積取得、資材発注、資材納品の業務を効率よく行うことが可能となる。
【0067】
なお、建設資材販売管理システム1は、ユーザ登録時の取引形態に応じて、提供するサービスを制限するようにしてもよい。例えば、取引実績が少ない施工者に対しては、直接発注を受け付けず、代理店を紹介するのみのサービスを提供するようにする。このようにすることによって予め信用の審査を行う手間を省くことが可能となる。
【0068】
また、施工者から引き合いがあった場合に、この引き合いに応じる代理店がある場合のみ発注を受付け、資材の販売を行うようにしてもよい。
また、取引形態によって販売単価が異なる場合、施工者は取引形態の希望を含めた買い注文ができるようにしてもよい。
さらに、施工者の発注条件に応じる代理店がない場合は、前受け金処理によって発注を受け付けるようにしてもよい。
【0069】
また、施主6aと設計者4aが同一である場合、設計者4aと施工者5aが同一である場合、施主6a、設計者4a、及び施工者5aが同一である場合であっても、前述した動作によって建設資材販売管理システム1を利用することが可能である。また、販売管理業者1aは、複数ある代理店3aの一つが行うようにしてもよい。
【0070】
また、図3〜8に示す処理の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより資材販売管理処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0071】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、資材メーカは、施主や設計請負業者に訪問することなく、商品の情報と見積書を提供することが可能になり、ルートセールスに必要な費用を削減することができるという効果が得られる。また、設計請負業者に対して、電子情報によって必要な情報を提供するようにしたため、設計図書作成時に利用可能な形態で供給することができる。
【0073】
また、この発明によれば、設計者は、自己が所有する端末によって施工条件に合致する資材、工法の検索や見積取得を行うことが可能となる。特に、SOHO(Small Office Home Office)環境において資材メーカのカタログ類を取り寄せたり、見積の為のメーカとの打ち合わせが不要となり、作業スペースや業務の効率化を図ることができるという効果も得られる。
【0074】
また、この発明によれば、代理店は、登録されている資材メーカの全ての資材を取り扱うことが可能となり、施工者の資材問い合わせに応じてビジネスチャンスが開かれるという効果も得られる。
【0075】
また、この発明によれば、施工者は、資材調達を容易に行うことが可能になるとともに、仲介する代理店の数を減らすことが可能になり、結果的に資材費のコストダウンを図ることが可能になるという効果も得られる。
【0076】
さらに、資材メーカ及び販売管理業者は、全国の施工者に対して、需要地域、需要規模に応じて全国に点在する代理店を通じて資材の販売を行うことができ、信用供与管理の手間を省くことが可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す建設資材販売管理システム1の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すユーザ登録部12の動作を示すフローチャートである。
【図4】図2に示す商品情報登録部14の動作を示すフローチャートである。
【図5】図2に示す商品情報検索部15の動作を示すフローチャートである。
【図6】図2に示す見積処理部16の動作を示すフローチャートである。
【図7】図2に示す資材提供者登録部24の動作を示すフローチャートである。
【図8】図2に示す資材発注受付部21、発注先選択部22、及び資材発注部23の動作を示すフローチャートである。
【図9】図2に示すユーザ登録DB25のテーブル構造を示す説明図である。
【図10】図2に示す商品情報DB26のテーブル構造を示す説明図である。
【図11】図2に示す商品情報DB26のテーブル構造を示す説明図である。
【図12】図2に示す見積情報DB27のテーブル構造を示す説明図である。
【図13】図2に示す資材提供者情報DB28のテーブル構造を示す説明図である。
【図14】図2に示す発注情報DB29のテーブル構造を示す説明図である。
【図15】図1に示す建設資材販売管理システム1を利用する者の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・建設資材販売管理システム、 1a・・・販売管理業者、
2・・・資材メーカ端末、 2a・・・資材メーカ、
3・・・代理店端末、 3a・・・代理店、
4・・・設計請負業者(設計者)端末、4a・・・設計請負業者(設計者)、
5・・・施工請負業者(施工者)端末、5a・・・施工請負業者(施工者)、
6a・・・施主、
11・・・入出力部、 12・・・ユーザ登録部、
13・・・商品情報管理部、 14・・・商品情報登録部、
15・・・商品情報検索部、 16・・・見積処理部、
17・・・見積依頼受付部、 18・・・見積作成部、
19・・・見積発行部、 20・・・発注管理部、
21・・・資材発注受付部、 22・・・発注先選択部、
23・・・資材発注部、 24・・・資材提供者登録部、
25・・・ユーザ登録データベース(DB)、
26・・・商品情報データベース(DB)、
27・・・見積情報データベース(DB)、
28・・・資材提供者情報データベース(DB)、
29・・・発注情報データベース(DB)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設物を施工する施工業者に対して資材メーカが提供する建設資材を販売する場合の販売管理を行う建設資材販売管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
建設物を建設する場合、施主が建設物の設計を設計者に対して発注し、設計者が設計図書を施主に納品した後、施主は建設物の施工を施工者に対して発注し、施工者は、設計図書に基づいて建設物の施工を行い、完工後に施主へ引渡しをするというのが一般的である。
【0003】
ところで、設計者は、施主の定める仕様がない場合、建設物の設計の際に行う資材の選択を資材提供者が提供するカタログ(印刷物、CD−ROM、インターネットのホームページ等)で資材情報を入手して、比較検討を行う必要があるが、打ち合わせや見積の作業に手間がかかるという問題がある。
【0004】
一方、資材メーカは、施主または設計者に対して資材に関するカタログ、仕様書、詳細図、価格表等の情報を提供し、その後設計者の依頼に応じて見積書の発行を行うのが一般的である。しかし、施主や設計者を抽出して資材の提供を行う作業は手間がかかるという問題がある。
【0005】
また、施工者は、設計者が作成した設計図書に記載された資材を入手する必要があるが、既取引先の代理店に発注することが多く、既取引先の代理店がさらに別の代理店に対して発注するなど、仲介する代理店の利益分だけ建設コストが高くなるという問題がある。
【0006】
さらに、代理店は、資材メーカの代理で見積・販売を行うが、設計者と施工者が異なる場合、設計者に対して見積を発行しても施工者から注文が来るとは限らず、営業活動に手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、資材メーカ、代理店、設計者、施工者の間でやり取りされる情報を販売管理業者が一元管理し、各業者が所有する端末を用いて管理される情報を利用することによって、資材の選択及び見積取得、資材発注、資材納品の業務を効率よく行うことができる建設資材販売管理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ユーザ登録したユーザの端末のそれぞれと通信可能であり、建設資材の販売管理を行う建設資材販売管理システムであって、資材メーカが提供可能な建設資材の商品情報を記録する商品情報データベースと、資材メーカの端末から送信した建設資材の価格情報、図面データ及び仕様書データとからなる商品情報を受信し、この商品情報に対して識別情報を付与して前記商品情報データベースに登録する商品情報登録手段と、前記商品情報データベースに登録されている建設資材を納品することが可能な資材提供者の情報を記録する資材提供者情報データベースと、資材提供者の端末から送信した資材提供者特定情報と該資材提供者が提供可能な建設資材の識別情報とを受信し、前記資材提供者情報データベースへ登録する資材提供者登録手段と、設計者の端末から送信した検索条件に合致する建設資材の商品情報と識別情報とを前記商品情報データベースから検索し、該設計者の端末へ送信する商品情報検索手段と、設計者の端末から送信した建設資材の識別情報と必要数を含む見積依頼を受信し、この見積依頼を受け付ける見積依頼受付手段と、前記商品情報データベースに記録されている価格情報を参照して、前記必要数を満たす建設資材の見積金額を求めることにより見積書データを作成する見積作成手段と、見積依頼を行った前記設計者の端末と、見積依頼された建設資材を取り扱う資材メーカ及び資材提供者の端末に対して、前記見積書データを送信する見積発行手段と、前記商品情報検索により得られた商品情報を使用して作成された設計図書に基づいて、施工業者の端末から送信した建設資材の識別情報を含む資材発注を受信し、この資材発注を受け付ける資材発注受付手段と、前記資材提供者情報データベースを参照して、前記資材発注に含まれる識別情報が付与された建設資材を納品可能な資材提供者を選択し、該資材提供者の特定情報を得る発注先選択手段と、前記選択された資材提供者の特定情報に基づき、該資材提供者の端末に対して、前記資材発注を送信する資材発注手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、ユーザ登録したユーザの端末のそれぞれと通信可能であり、建設資材の販売管理を行うために、資材メーカが提供可能な建設資材の商品情報を記録する商品情報データベースと、前記商品情報データベースに登録されている建設資材を納品することが可能な資材提供者の情報を記録する資材提供者情報データベースとを備える建設資材販売管理システムで動作する建設資材販売管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記建設資材販売管理プログラムは、資材メーカの端末から送信した建設資材の価格情報、図面データ及び仕様書データとからなる商品情報を受信し、この商品情報に対して識別情報を付与して前記商品情報データベースに登録する商品情報登録処理と、資材提供者の端末から送信した資材提供者特定情報と該資材提供者が提供可能な建設資材の識別情報とを受信し、前記資材提供者情報データベースへ登録する資材提供者登録処理と、設計者の端末から送信した検索条件に合致する建設資材の商品情報と識別情報とを前記商品情報データベースから検索し、該設計者の端末へ送信する商品情報検索処理と、設計者の端末から送信した建設資材の識別情報と必要数を含む見積依頼を受信し、この見積依頼を受け付ける見積依頼受付処理と、前記商品情報データベースに記録されている価格情報を参照して、前記必要数を満たす建設資材の見積金額を求めることにより見積書データを作成する見積作成処理と、見積依頼を行った前記設計者の端末と、見積依頼された建設資材を取り扱う資材メーカ及び資材提供者の端末に対して、前記見積書データを送信する見積発行処理と、前記商品情報検索により得られた商品情報を使用して作成された設計図書に基づいて、施工業者の端末から送信した建設資材の識別情報を含む資材発注を受信し、この資材発注を受け付ける資材発注受付処理と、前記資材提供者情報データベースを参照して、前記資材発注に含まれる識別情報が付与された建設資材を納品可能な資材提供者を選択し、該資材提供者の特定情報を得る発注先選択処理と、前記選択された資材提供者の特定情報に基づき、該資材提供者の端末に対して、前記資材発注を送信する資材発注処理とをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による建設資材販売管理システムを図面を参照して説明する。
初めに、以下で用いる用語について定義する。施主とは、建設や造成を計画して発注を行う者であり、官公庁や民間事業者、個人が該当する。設計請負業者(設計者)とは、施主から建設物や造成地の設計を請け負う者である。施工請負業者(施工者)とは、施主から建設物や造成地の工事の一部または全部を請け負う者であり、施工者から工事に一部を下請けする者も含む。資材メーカとは、建設・造成工事において使用される資材を製造する者である。代理店とは、資材メーカの代理で施工者に対して資材を販売する者である。販売管理業者とは、建設資材販売管理システムを管理・運用する業者である。
【0015】
次に、同実施形態の構成を説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、建設資材の販売管理を行う建設資材販売管理システムである。この建設資材販売管理システム1は、販売管理業者が運用する。符号2は、資材メーカが所有するコンピュータ端末であり、資材メーカ端末と称する。符号3は、代理店が所有するコンピュータ端末であり、代理店端末と称する。符号4は設計請負業者(以下、設計者と称する)が所有するコンピュータ端末であり、設計者端末と称する。符号5は、施工請負業者(以下、施工者と称する)が所有するコンピュータ端末であり、施工者端末と称する。符号Nは、インターネットであり、建設資材販売管理システム1、資材メーカ端末2、代理店端末3、設計者端末4、及び施工者端末5がそれぞれ接続される。
【0016】
ここで、図15を参照して、各業者間においてやり取りされる情報の流れについて説明する。図15は、建設資材販売管理システム1を利用する者の関係を示す説明図である。図15において、符号1aは、建設資材販売管理システム1を運用管理する販売管理業者である。符号2aは、資材メーカ端末2を所有する素材メーカである。符号3aは、代理店端末3を所有する代理店である。符号4aは、設計者端末4を所有する設計者である。符号5aは、施工者端末5を所有する施工者である。符号6aは、建設や造成を計画して発注を行う施主である。
【0017】
まず、設計者4a及び施工者5aは、それぞれの端末を使用して、建設資材販売管理システム1に対して、ユーザ登録を行う。このユーザ登録によって建設資材販売管理システム1が行うサービスの提供を受けることが可能となる。
【0018】
一方、資材メーカ2aは、資材メーカ端末2を使用して、建設資材販売管理システム1に対して、建設資材の情報を商品情報として商品登録を行う。ここでいう商品情報とは、通常印刷物の商品カタログ等に記載されている情報のことである。ここで登録された商品情報は、建設資材販売管理システム1内のデータベースへ登録され、ユーザ登録されたユーザが参照することが可能である。
【0019】
また、代理店3aは、代理店端末3を使用して、建設資材販売管理システム1に対して、資材提供者として登録を行う。この登録によって、販売管理業者1aから資材の発注を受けることが可能となる。
【0020】
次に、施主6aは、設計者4aに対して、建設物等の設計依頼を行う。これを受けて、設計者4aは、建設物の設計を行う。設計者4aは設計を行う場合に、施主6aの希望に見合う建設資材の選択を、販売管理業者1aが提供する商品(建設資材)情報を参照しながら行う。ここで提供される商品情報は、資材メーカ2aが事前に建設資材販売管理システム1に対して登録した商品情報である。この建設資材の選択作業は、設計者4aは、設計者端末4を建設資材販売管理システム1に接続して、端末の画面を見ながら対話形式で行う。
【0021】
次に、設計者4aは、ある程度資材の選択作業が終わった時点で、販売管理業者1aに対して、設計者端末4を使用して建設資材の見積依頼を行う。これを受けて、販売管理業者1aは、建設資材販売管理システム1を使用して、建設資材の見積を作成し、この見積書を見積依頼元(設計者4a)に対して発行する。また、このとき、販売管理業者1aは、見積を発行した時点で、この見積情報を資材メーカ2aと代理店3aにも通知する。この見積情報を取得した資材メーカ2aと代理店3aは、この情報に基づいて発注見込みを事前に知ることが可能となり、需要予測を行うことができるようになる。
【0022】
次に、設計者4aは、商品情報検索、見積情報に基づいて建設物の設計を行う。このとき、設計者4aは、設計業務の成果として設計図書を作成するが、この設計図書内で用いる資材の識別情報に、建設資材販売管理システム1内において用いられる識別番号等を用いるようにする。そして、設計者4aは、設計が終了した時点で施主6aに対して設計図書を納品する。施主6aは、この設計図書を受け取るとともに、その対価を設計者4aに対して支払う。
【0023】
次に、施主6aは、設計者4aから受け取った設計図書を施工者5aに渡し、施工の依頼を行う。施工者5aは、設計図書に基づいて施工を行う。施工者5aは、施工に必要な資材の発注を行う場合に、販売管理業者1aに対して資材の発注を行う。このとき、発注する資材の識別情報は、設計図書に記載された識別番号を用いて発注を行う。このようにすることによって、施工者5aは、設計図内において使用されている資材を特定する作業を省くことが可能となる。
【0024】
次に、販売管理業者1aは、発注内容に基づいて代理店3aに対して資材発注を行う。そして、代理店3aは、資材メーカ2aに対して資材発注を行い、その資材の納品を受ける。さらに、納品を受けた資材を施工者へ納品する。施工者5aは、この納品を受けるとともに、その対価を代理店3aまたは販売管理業者1aへ支払う。
【0025】
このように、資材メーカ2a、代理店3a、設計者4a、施工者5aの間でやり取りされる情報を販売管理業者1aが一元管理することによって、資材の選択及び見積取得、資材発注、資材納品の業務を効率よく行うことが可能となる。
【0026】
次に、図2を参照して、図1に示す建設資材販売管理システム1の構成を説明する。図2は、図1に示す建設資材販売管理システム1の構成を示すブロック図である。図2において、符号11は、インターネットNを介して、各端末と情報の授受を行う入出力部である。符号12は、ユーザ登録を行うユーザ登録部である。符号13は、資材メーカ2aが提供する商品情報を管理する商品情報管理部である。符号14は、商品情報を登録する商品情報登録部である。符号15は、登録されている商品情報を検索し、その結果を出力する商品情報検索部である。符号16は、建設資材の見積を作成して発行する見積処理部である。符号17は、設計者4aからの見積依頼を受け付ける見積依頼受付部である。符号18は、見積依頼を受けて建設資材の見積を作成する見積作成部である。符号19は、作成された見積を発行するとともに、発注見込み情報を出力する見積発行部である。
【0027】
符号20は、建設資材の発注に関する処理を行う発注管理部である。符号21は、施工者5aからの資材発注を受け付ける資材発注受付部である。符号22は、受け付けられた資材発注の発注先を選択する発注先選択部である。符号23は、選択された発注先に対して建設資材の発注を行う資材発注部である。符号24は、建設資材を提供することが可能な資材提供者を登録する資材提供者登録部である。
【0028】
符号25は、ユーザに関する情報を登録するユーザ登録データベース(図面においては、データベースをDBと図示する)である。符号26は、商品情報を登録する商品情報データベースである。符号27は、見積情報が登録される見積情報データベースである。符号28は、資材提供者に関する情報が登録される資材提供者情報データベースである。符号29は、発注に関する情報が登録される発注情報データベースである。
【0029】
次に、図3〜8を参照して、図2に示す建設資材販売管理システム1の動作を説明する。初めに、ユーザ登録部12におけるユーザ登録の動作を説明する。図3は、ユーザ登録部12の動作を示すフローチャートである。ここでは、設計者4aが設計者端末4を使用して、ユーザ登録する場合の動作を例にして説明する。まず、設計者4aは、設計者端末4を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対して設計者端末4からユーザ登録要求を送出する。
【0030】
このユーザ登録要求は、入出力部11を介して、ユーザ登録部12へ渡される。これを受けて、ユーザ登録部12は、このユーザ登録の要求を受け付ける(ステップS1)。続いて、ユーザ登録部12は、ユーザ登録の要求を行った端末(ここでは、設計者端末4)に対して、ユーザを特定するための情報を入力するように指示を出す。
【0031】
次に、設計者4aは、設計者端末4からユーザを特定するための情報を入力する。ここでいうユーザを特定する情報とは、ユーザ名や連絡先等の情報のことである。ここで入力されたユーザ特定情報は、入出力部11を介して、ユーザ登録部12へ渡され、内部に保持される(ステップS2)。
【0032】
次に、ユーザ登録部12は、設計者端末4に対してユーザの業種を入力するように指示を出す。これを受けて、設計者4aは、業種を入力する。ここでいう業種とは、設計者、施工者のいずれかまたは両方である。ここでは、「設計者」と入力する。ここで入力された業種は、入出力部11を介してユーザ登録部12へ渡され、内部に保持される(ステップS3)。
【0033】
次に、ユーザ登録部12は、設計者端末4に対して取引形態を入力するように指示を出す。これを受けて、設計者4aは、取引形態を入力する。ここでいう取引形態とは、サービス提供に対する対価をどのように決済するか、情報をどのような形式で提供するか等のことである。ここで入力された取引形態は、入出力部11を介してユーザ登録部12へ渡され、内部に保持される(ステップS4)。
【0034】
次に、ユーザ登録部12は、設計者4aが入力した内容を審査して、その結果問題がなければ、このユーザ(設計者4a)に対して、ユーザ識別番号を発行する(ステップS5)。このユーザ識別番号は、ユーザを一意に特定することが可能が番号であり、サービス提供を受ける場合にユーザを識別するために用いるものである。
【0035】
次に、ユーザ登録部12は、設計者4aが入力した情報をユーザ登録データベース25へ登録する(ステップS6)。図9に、ユーザ登録データベース25のテーブル構造を示す。図9に示すように、ユーザ登録データベース25は、「ユーザ識別番号」、「ユーザ特定情報」、「業種別」、「取引形態」の4つフィールドが設けられており、ステップS2、S3、S4、S5において入力または発行された情報がそれぞれのフィールドに記録される。
以上の動作によって、ユーザ登録が行われる。
【0036】
次に、商品情報登録部14における商品情報の登録動作を説明する。図4は、図2に示す商品情報登録部14の動作を示すフローチャートである。
まず、資材メーカ2aは、資材メーカ端末2を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対して資材メーカ端末2から商品情報登録要求を送出する。この商品情報登録要求には、資材メーカ名が含まれる。
【0037】
この商品情報登録要求は、入出力部11を介して、商品情報登録部14へ渡される。これを受けて、商品情報登録部14は、この商品情報登録の要求を受け付け(ステップS11)、この要求に含まれる資材メーカ名を内部に保持する。続いて、商品情報登録部14は、商品情報登録の要求を行った端末(ここでは、資材メーカ端末2)に対して、商品に関する情報を入力するように指示を出す。これを受けて、資材メーカ2aは、資材メーカ端末2から商品に関する情報を入力する。ここで入力する情報は、資材の分類、資材の名称、出荷可能な最小単位(出荷単位という)、標準単価である。ここで入力された情報は、入出力部11を介して商品情報登録部14へ渡され、内部に保持される(ステップS12)。
【0038】
次に、商品情報登録部14は、資材メーカ端末2に対して仕様書データを入力するように指示を出す。これを受けて資材メーカ2aは、資材メーカ端末2から仕様書データを入力する。ここでいう仕様書データとは、資材の施工方法や使用条件等に関するデータである。仕様書データの入力は、印刷物を画像読み取り装置等によって読み取り、画像データとして入力してもよい。ここで入力された仕様書データは、入出力部11を介して商品情報登録部14へ渡され、内部に保持される(ステップS13)。
【0039】
次に、商品情報登録部14は、資材メーカ端末2に対して図面データを入力するように指示を出す。これを受けて資材メーカ2aは、資材メーカ端末2から図面データを入力する。ここでいう図面データとは、資材の形状を表現する図面のデータである。なお、規格品や形状を有していない材料等の場合は図面データは入力しなくてもよい。図面データの入力は、印刷物を画像読み取り装置等によって読み取り、画像データとして入力する。ここで入力された図面データは、入出力部11を介して商品情報登録部14へ渡され、内部に保持される(ステップS14)。
【0040】
次に、商品情報登録部14は、登録しようとする資材を識別するための資材識別番号、仕様書データを識別するための仕様書番号、図面データを識別するための図面番号を発行する(ステップS15)。
【0041】
次に、商品情報登録部14は、ここで入力された商品情報を商品情報データベース26へ登録する(ステップS16)。図10に、商品情報データベース26のテーブル構造を示す。図10に示すように、商品情報データベース26は、「資材識別番号」、「資材分類番号」、「資材名」、「出荷単位」、「標準単価」、「仕様書番号」、「図面番号」、「資材メーカ名」の8つのフィールドが設けられており、ステップS11〜S15において入力または発行された情報がそれぞれのフィールドに記録される。また、仕様書データは、図11(a)に示すように、仕様書データの登録毎に仕様書データに対して発行された仕様書番号に基づいて管理される。同様に図面データについても、図11(b)に示すように、図面番号に基づいて管理される。仕様書データ及び図面データも商品情報データベース26に記録されるが、図10に示す商品情報のテーブルとは異なるテーブルに記録される。
以上の動作によって、商品情報登録が行われる。
【0042】
次に、商品情報検索部15における商品情報の検索動作を説明する。図5は、図2に示す商品情報検索部15の動作を示すフローチャートである。ここでは、設計者4aが商品情報を検索する場合を例にして説明する。
まず、設計者4aは、設計者端末4を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対して設計者端末4から商品情報検索要求を送出する。
【0043】
この商品情報検索要求は、入出力部11を介して、商品情報検索部15へ渡される。これを受けて、商品情報検索部15は、この商品情報検索を受け付ける(ステップS21)。続いて、商品情報検索部15は、検索要求を行った端末(ここでは、設計者端末4)に対して、商品の検索条件を入力するように指示を出す。これを受けて、設計者4aは、設計者端末4を使用して商品の検索条件を入力する。ここで入力する検索条件とは、資材の種類、資材の形状、施工条件、使用条件等である。ここで入力された検索条件は、入出力部11を介して商品情報検索部15へ渡される(ステップS22)。
【0044】
次に、商品情報検索部15は、商品情報データベース26を参照して、入力された検索条件に合致する商品を検索する(ステップS23)。この結果、条件に合致する資材が登録されていなければ、その旨を設計者端末4へ通知する。一方、条件に合致した資材が登録されている場合は、検索して見つかった資材のリストを設計者端末4へ表示する(ステップS24)。
【0045】
次に、設計者4aは、必要に応じて表示されたリストから所望の資材を選択指示し、仕様書データまたは図面の表示を要求する。これを受けて商品情報検索部15は、指示された資材の仕様書データまたは図面データを商品情報データベースから読み出して、設計者端末4へ表示する(ステップS25)。設計者4aは、この表示された仕様書データまたは図面データを参考にして設計作業を行う。
【0046】
なお、ここで検索によって抽出された資材を扱う資材メーカ2aや代理店3aに対して、ユーザが検索動作を行ったことを通知するようにしてもよい。このとき、資材メーカ2aや代理店3aに通知する内容は、ユーザの所属等のユーザを特定する情報、検索を行った日付、工種、品名、必要数、施工する地域、施工の時期等を通知するようにする。このようにすることによって、資材メーカ2aや代理店3aは、引き合いがあることを事前に知ることが可能となる。
以上の動作によって、商品情報検索が行われる。
【0047】
次に、見積処理部16における見積作成動作を説明する。図6は、図2に示す見積処理部16の動作を示すフローチャートである。ここでは、設計者4aが建設資材の見積依頼を行う場合を例にして説明する。
まず、設計者4aは、設計者端末4を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対して設計者端末4から見積依頼を送出する。この見積依頼には依頼元のユーザ識別番号(ここでは、設計者4aのユーザ識別番号)が含まれる。
【0048】
この見積依頼は、入出力部11を介して、見積依頼受付部17へ渡される。これを受けて、見積依頼受付部17は、この見積依頼を受け付ける(ステップS31)。続いて、見積依頼受付部17は、見積依頼を行った端末(ここでは、設計者端末4)に対して、見積依頼内容を入力するように指示を出す。これを受けて、設計者4aは、設計者端末4から見積依頼の内容を入力する。ここで入力する依頼内容は、通常の見積依頼と同様に資材名と必要数等である。ここで入力された見積依頼内容は、入出力部11を介して、見積依頼受付部17へ渡される(ステップS32)。
【0049】
次に、見積依頼受付部17は、入力された見積依頼内容を見積作成部18へ通知する。そして、見積作成部18は、依頼内容に基づいて見積書を作成する(ステップS33)。この見積書作成は、商品情報データベース26に登録されている標準単価と、ユーザ登録データベース25に登録されている取引形態と、後述する資材提供者情報データベース28に登録されている情報とに基づいて行われる。ここで作成される見積書には、見積書の宛先、件名、物件住所、見積金額、見積有効期限が含まれる。
【0050】
次に、見積作成部18は、作成した見積書に対して見積書番号を発行する(ステップS34)。そして、見積作成部18は、発行した見積書番号を見積書に付与し、見積書番号が付与された見積書を見積発行部19へ渡す。
【0051】
次に、見積発行部19は、この見積書のデータを見積情報データベース27へ登録する(ステップS35)。図12に、見積情報データベース27のテーブル構造を示す。図12に示すように、見積情報データベース27は、「見積書番号」、「依頼元ユーザ識別番号」、「見積内容」の3つのフィールドが設けられており、ステップS31、S33、S34において得られた情報がそれぞれ登録される。
【0052】
次に、見積発行部19は、作成した見積書のデータを見積依頼元である設計者端末4へ送る(ステップS36)。
【0053】
続いて、見積発行部19は、この見積書のデータを電子メールによって資材メーカ端末2及び代理店端末3へ送る(ステップS37)。これによって資材メーカ2aと代理店3aは、事前に見積を発行をしたことを知ることができるため、見積情報に基づいて需要予測を行うことが可能となる。
以上の動作によって、見積書の作成・発行が行われる。
【0054】
次に、発注管理部20における資材発注動作を説明する。図7は、図2に示す資材提供者登録部24の動作を示すフローチャートである。資材提供者は、予め発注を受けることが可能な資材を扱っている業者であることを建設資材販売管理システム1へ登録しておく必要がある。この登録動作を図7を参照して説明する。ここでいう資材提供者とは、原則的に代理店3aであるが、資材メーカ2aが直接ユーザに対して資材の納品を行うことが可能な資材メーカは資材提供者に含まれる。ここでは代理店3aが資材提供者登録を行う場合を例にして説明する。
【0055】
まず、代理店3aは、代理店端末3を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対し資材提供者登録要求を送出する。この資材提供者登録要求は、入出力部11を介して、資材提供者登録部24へ渡される。これを受けて、資材提供者登録部24は、この資材提供者登録要求を受け付ける(ステップS41)。続いて、資材提供者登録部24は、資材提供者登録要求を行った端末(ここでは、代理店端末3)に対して、資材提供者を特定するための情報を入力するように指示を出す。これを受けて、代理店3aは、代理店端末3から資材提供者特定情報の内容を入力する。ここでいう提供者を特定する情報とは、資材提供者名や連絡先等の情報のことである。ここで入力された提供者特定情報は、入出力部11を介して、資材提供者登録部24へ渡され、内部に保持される(ステップS42)。
【0056】
次に、資材提供者登録部24は、代理店端末3に対して取扱資材の分類を入力するように指示を出す。これを受けて、代理店3aは、取扱資材の分類を入力する。ここで入力された取扱資材の分類は、入出力部11を介して資材提供者登録部24へ渡され、内部に保持される(ステップS43)。
【0057】
次に、資材提供者登録部24は、代理店端末3に対して取引形態を入力するように指示を出す。これを受けて、代理店3aは、取引形態を入力する。ここでいう取引形態とは、資材提供に対する対価をどのように決済するか、納品をどのような形式で行うか等のことである。ここで入力された取引形態は、入出力部11を介して資材提供者登録部24へ渡され、内部に保持される(ステップS44)。
【0058】
次に、資材提供者登録部24は、代理店3aが入力した内容を審査して、その結果問題がなければ、この提供者(代理店3a)に対して、提供者識別番号を発行する(ステップS45)。この提供者識別番号は、資材提供者を一意に特定することが可能が番号であり、資材の発注を行う場合に資材提供者を識別するために用いるものである。
【0059】
次に、資材提供者登録部24は、代理店3aが入力した情報を資材提供者データベース28へ登録する(ステップS46)。図13に、資材提供者データベース28のテーブル構造を示す。図13に示すように、資材提供者データベース28は、「提供者識別番号」、「提供者特定情報」、「資材分類番号」、「取引形態」の4つフィールドが設けられており、ステップS42、S43、S44、S45において入力または発行された情報がそれぞれのフィールドに記録される。
以上の動作によって、資材提供者登録が行われる。
【0060】
図8は、図2に示す資材発注受付部21、発注先選択部22、資材発注部23の動作を示すフローチャートである。ここでは施工者5aが資材発注を行う場合を例にして説明する。
【0061】
まず、施工者5aは、施工者端末5を起動して、建設資材販売管理システム1に接続する。そして、建設資材販売管理システム1に対し施工者5aのユーザ識別番号を含む資材発注を送出する。この資材発注は、入出力部11を介して、資材発注受付部21へ渡される。これを受けて、資材発注受付部21は、この資材発注を受け付ける(ステップS51)。続いて、資材発注受付部21は、資材発注を行った端末(ここでは、施工者端末5)に対して、発注内容を入力するように指示を出す。これを受けて、施工者5aは、施工者端末5から資材発注の内容を入力する。このとき、施工者5aは、設計者4aからの設計図書に基づいて、資材の発注を行う。設計者4aから渡される設計図書は、事前に建設資材販売管理システム1において、商品検索、見積書作成を行った結果から作成されているために、商品情報データベース26内に登録されている資材識別番号や資材名、さらには、資材メーカ等の詳細情報が記載されている。このため、これらの記載情報に基づいて発注内容を入力すれば、施工者5aは容易に発注内容を入力することが可能である。
なお、渡された設計図書がユーザ登録されていない設計者からのものである場合、施工者は、前述した商品情報検索を行い、その結果に基づいて資材発注を行えばよい。
【0062】
ここで入力された発注内容は、入出力部11を介して、資材発注受付部21へ渡され、内部に保持される(ステップS52)。そして、資材発注受付部21は、この発注内容を発注先情報データベース29へ登録するとともに、発注先選択部22に対して、資材の発注が行われたことを通知する。
【0063】
次に、発注先選択部22は、発注情報データベース29を参照して、発注内容を取得する。そして、発注先選択部22は、この発注内容を受けることが可能な発注先を選択する(ステップS53)。この発注先の選択は、以下の用に行われる。まず、見積情報データベース27を参照して、事前に見積作成が行われた案件の発注であるかを確認する。この確認の結果、既に見積作成が行われた案件の発注である場合は、この見積を作成した時点の資材提供者を選択する。一方、事前に見積が作成されていない発注である場合は、資材提供者情報データベース28を参照して、発注された資材を扱う資材提供者を選択する。
【0064】
次に、発注先選択部22は、発注先の選択が終了した時点で、その選択結果を資材発注部23へ通知する。これを受けて、資材発注部23は、選択された発注先へ資材の発注を行う(ステップS54)。この発注は、電子メールのよって資材提供者に対して送られる。
【0065】
次に、資材発注部23は、発注した内容に対して発注番号を発行して、発注情報データベース29へ登録する(ステップS55)。図14に、発注情報データベース29のテーブル構造を示す。図14に示すように、発注情報データベース29は、「発注番号」、「提供者識別番号」、「ユーザ識別番号」、「発注内容」の4つのフィールドが設けられ、そのそれぞれにここで入力された情報が登録される。
以上の動作によって、資材発注が行われる。
【0066】
このように、資材メーカ2a、代理店3a、設計者4a、施工者5aの間でやり取りされる情報を販売管理業者1aが管理する建設資材販売管理システム1において一元管理し、各業者が所有する端末を用いて管理される情報を利用することによって、資材の選択及び見積取得、資材発注、資材納品の業務を効率よく行うことが可能となる。
【0067】
なお、建設資材販売管理システム1は、ユーザ登録時の取引形態に応じて、提供するサービスを制限するようにしてもよい。例えば、取引実績が少ない施工者に対しては、直接発注を受け付けず、代理店を紹介するのみのサービスを提供するようにする。このようにすることによって予め信用の審査を行う手間を省くことが可能となる。
【0068】
また、施工者から引き合いがあった場合に、この引き合いに応じる代理店がある場合のみ発注を受付け、資材の販売を行うようにしてもよい。
また、取引形態によって販売単価が異なる場合、施工者は取引形態の希望を含めた買い注文ができるようにしてもよい。
さらに、施工者の発注条件に応じる代理店がない場合は、前受け金処理によって発注を受け付けるようにしてもよい。
【0069】
また、施主6aと設計者4aが同一である場合、設計者4aと施工者5aが同一である場合、施主6a、設計者4a、及び施工者5aが同一である場合であっても、前述した動作によって建設資材販売管理システム1を利用することが可能である。また、販売管理業者1aは、複数ある代理店3aの一つが行うようにしてもよい。
【0070】
また、図3〜8に示す処理の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより資材販売管理処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0071】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、資材メーカは、施主や設計請負業者に訪問することなく、商品の情報と見積書を提供することが可能になり、ルートセールスに必要な費用を削減することができるという効果が得られる。また、設計請負業者に対して、電子情報によって必要な情報を提供するようにしたため、設計図書作成時に利用可能な形態で供給することができる。
【0073】
また、この発明によれば、設計者は、自己が所有する端末によって施工条件に合致する資材、工法の検索や見積取得を行うことが可能となる。特に、SOHO(Small Office Home Office)環境において資材メーカのカタログ類を取り寄せたり、見積の為のメーカとの打ち合わせが不要となり、作業スペースや業務の効率化を図ることができるという効果も得られる。
【0074】
また、この発明によれば、代理店は、登録されている資材メーカの全ての資材を取り扱うことが可能となり、施工者の資材問い合わせに応じてビジネスチャンスが開かれるという効果も得られる。
【0075】
また、この発明によれば、施工者は、資材調達を容易に行うことが可能になるとともに、仲介する代理店の数を減らすことが可能になり、結果的に資材費のコストダウンを図ることが可能になるという効果も得られる。
【0076】
さらに、資材メーカ及び販売管理業者は、全国の施工者に対して、需要地域、需要規模に応じて全国に点在する代理店を通じて資材の販売を行うことができ、信用供与管理の手間を省くことが可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す建設資材販売管理システム1の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すユーザ登録部12の動作を示すフローチャートである。
【図4】図2に示す商品情報登録部14の動作を示すフローチャートである。
【図5】図2に示す商品情報検索部15の動作を示すフローチャートである。
【図6】図2に示す見積処理部16の動作を示すフローチャートである。
【図7】図2に示す資材提供者登録部24の動作を示すフローチャートである。
【図8】図2に示す資材発注受付部21、発注先選択部22、及び資材発注部23の動作を示すフローチャートである。
【図9】図2に示すユーザ登録DB25のテーブル構造を示す説明図である。
【図10】図2に示す商品情報DB26のテーブル構造を示す説明図である。
【図11】図2に示す商品情報DB26のテーブル構造を示す説明図である。
【図12】図2に示す見積情報DB27のテーブル構造を示す説明図である。
【図13】図2に示す資材提供者情報DB28のテーブル構造を示す説明図である。
【図14】図2に示す発注情報DB29のテーブル構造を示す説明図である。
【図15】図1に示す建設資材販売管理システム1を利用する者の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・建設資材販売管理システム、 1a・・・販売管理業者、
2・・・資材メーカ端末、 2a・・・資材メーカ、
3・・・代理店端末、 3a・・・代理店、
4・・・設計請負業者(設計者)端末、4a・・・設計請負業者(設計者)、
5・・・施工請負業者(施工者)端末、5a・・・施工請負業者(施工者)、
6a・・・施主、
11・・・入出力部、 12・・・ユーザ登録部、
13・・・商品情報管理部、 14・・・商品情報登録部、
15・・・商品情報検索部、 16・・・見積処理部、
17・・・見積依頼受付部、 18・・・見積作成部、
19・・・見積発行部、 20・・・発注管理部、
21・・・資材発注受付部、 22・・・発注先選択部、
23・・・資材発注部、 24・・・資材提供者登録部、
25・・・ユーザ登録データベース(DB)、
26・・・商品情報データベース(DB)、
27・・・見積情報データベース(DB)、
28・・・資材提供者情報データベース(DB)、
29・・・発注情報データベース(DB)。
Claims (2)
- ユーザ登録したユーザの端末のそれぞれと通信可能であり、建設資材の販売管理を行う建設資材販売管理システムであって、
資材メーカが提供可能な建設資材の商品情報を記録する商品情報データベースと、
資材メーカの端末から送信した建設資材の価格情報、図面データ及び仕様書データとからなる商品情報を受信し、この商品情報に対して識別情報を付与して前記商品情報データベースに登録する商品情報登録手段と、
前記商品情報データベースに登録されている建設資材を納品することが可能な資材提供者の情報を記録する資材提供者情報データベースと、
資材提供者の端末から送信した資材提供者特定情報と該資材提供者が提供可能な建設資材の識別情報とを受信し、前記資材提供者情報データベースへ登録する資材提供者登録手段と、
設計者の端末から送信した検索条件に合致する建設資材の商品情報と識別情報とを前記商品情報データベースから検索し、該設計者の端末へ送信する商品情報検索手段と、
設計者の端末から送信した建設資材の識別情報と必要数を含む見積依頼を受信し、この見積依頼を受け付ける見積依頼受付手段と、
前記商品情報データベースに記録されている価格情報を参照して、前記必要数を満たす建設資材の見積金額を求めることにより見積書データを作成する見積作成手段と、
見積依頼を行った前記設計者の端末と、見積依頼された建設資材を取り扱う資材メーカ及び資材提供者の端末に対して、前記見積書データを送信する見積発行手段と、
前記商品情報検索により得られた商品情報を使用して作成された設計図書に基づいて、施工業者の端末から送信した建設資材の識別情報を含む資材発注を受信し、この資材発注を受け付ける資材発注受付手段と、
前記資材提供者情報データベースを参照して、前記資材発注に含まれる識別情報が付与された建設資材を納品可能な資材提供者を選択し、該資材提供者の特定情報を得る発注先選択手段と、
前記選択された資材提供者の特定情報に基づき、該資材提供者の端末に対して、前記資材発注を送信する資材発注手段と
を備えたことを特徴とする建設資材販売管理システム。 - ユーザ登録したユーザの端末のそれぞれと通信可能であり、建設資材の販売管理を行うために、資材メーカが提供可能な建設資材の商品情報を記録する商品情報データベースと、前記商品情報データベースに登録されている建設資材を納品することが可能な資材提供者の情報を記録する資材提供者情報データベースとを備える建設資材販売管理システムで動作する建設資材販売管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記建設資材販売管理プログラムは、
資材メーカの端末から送信した建設資材の価格情報、図面データ及び仕様書データとからなる商品情報を受信し、この商品情報に対して識別情報を付与して前記商品情報データベースに登録する商品情報登録処理と、
資材提供者の端末から送信した資材提供者特定情報と該資材提供者が提供可能な建設資材の識別情報とを受信し、前記資材提供者情報データベースへ登録する資材提供者登録処理と、
設計者の端末から送信した検索条件に合致する建設資材の商品情報と識別情報とを前記商品情報データベースから検索し、該設計者の端末へ送信する商品情報検索処理と、
設計者の端末から送信した建設資材の識別情報と必要数を含む見積依頼を受信し、この見積依頼を受け付ける見積依頼受付処理と、
前記商品情報データベースに記録されている価格情報を参照して、前記必要数を満たす建設資材の見積金額を求めることにより見積書データを作成する見積作成処理と、
見積依頼を行った前記設計者の端末と、見積依頼された建設資材を取り扱う資材メーカ及び資材提供者の端末に対して、前記見積書データを送信する見積発行処理と、
前記商品情報検索により得られた商品情報を使用して作成された設計図書に基づいて、施工業者の端末から送信した建設資材の識別情報を含む資材発注を受信し、この資材発注を受け付ける資材発注受付処理と、
前記資材提供者情報データベースを参照して、前記資材発注に含まれる識別情報が付与された建設資材を納品可能な資材提供者を選択し、該資材提供者の特定情報を得る発注先選択処理と、
前記選択された資材提供者の特定情報に基づき、該資材提供者の端末に対して、前記資材発注を送信する資材発注処理と
をコンピュータに行わせることを特徴とする建設資材販売管理プログラムを記録した記録媒体。
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