JP3604236B2 - 機器の梱包構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、湯沸器の梱包構造、特に、段ボール紙を用いて機器を梱包する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、湯沸器(1) の従来の梱包構造の説明図である。
同図に示すように、湯沸器(1) の梱包には、従来、発泡スチロールによって成型され且つ湯沸器(1) の上端部及び下端部に外嵌される一対の緩衝ブロック(91)(91)が用いられていた。そして、前記外嵌された緩衝ブロック(91)(91)と湯沸器(1) とが段ボール紙製の外箱(92)に収容される。
【0003】
ところが、前記の緩衝ブロック(91)(91)は、発泡スチロール製であることから、湯沸器(1) の納品に使用された後、リサイクルに際して、他の段ボール紙製の梱包材料(外箱(92)等)とは別に分ける分別収集作業が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、緩衝ブロック(91)(91)の代わりに段ボール紙製の緩衝材を用いて、前記梱包材料と同じ材料に統一して分別作業を不要とすることが考えられる。
この場合、前記緩衝材として、湯沸器(1) の上端部及び下端部の外面全域に密着するように一枚の段ボール紙を皿状に形成したものが考えられる。
【0005】
ところが、前記緩衝材では、前記段ボール紙の肉厚分の緩衝効果しか得られないから、前記緩衝効果が不十分となる。
本発明は、緩衝性能を向上させた機器の梱包構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の解決手段は、
『機器を収容する段ボール紙製の外箱(6)を用いて前記機器を梱包する構造であって、
第1段ボール紙(2)を折り畳むことによって前記機器の外面の少なくとも一部を包囲する緩衝手段を備え、前記機器の外面に対して最も遠い前記緩衝手段の外縁までの距離が前記第1段ボール紙(2)の一枚分の肉厚よりも大きく設定されており、
前記緩衝手段は、三角形断面の筒体(200)を含み、
前記機器を包囲するコ字状断面の主体板と前記筒体(200)とは、一枚の前記第1段ボール紙(2)により形成され、
前記筒体(200)は、前記コ字状断面の両端部に備えられ、
前記コ字状断面の角部から前記機器とは反対側に突出する突出板を更に具備する』ことを特徴とする。
【0014】
このものでは、前記緩衝手段は、前記第1段ボール紙(2)を折り畳むことによって前記機器の外面の少なくとも一部を包囲する構成であり、前記機器の外面に対して最も遠い前記緩衝手段の外縁までの距離が前記第1段ボール紙(2)の一枚分の肉厚よりも大きいことから、前記緩衝手段によって、一枚の前記第1段ボール紙(2)の肉厚分以上の緩衝効果が得られる。又、前記外箱(6)によっても衝撃力が吸収される。
更に、前記主体板及び前記筒体(200)によって、前記機器に対する衝撃力が緩衝されると共に、前記筒体(200)が三角形断面であるから、前記変形による衝撃力の吸収量が大きいものとなる。
又、前記突出板の変形によっても、衝撃力が吸収される。
【0015】
請求項2の発明のように、『前記機器は、湯沸器である』ものでもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明では、上記緩衝手段によって、第1段ボール紙(2)の一枚の肉厚分以上の緩衝効果が得られるから、発明が解決しようとする課題の項で説明したものに比べ、緩衝性能が向上する。又、前記緩衝手段が段ボール紙製であるから、他の段ボール紙製の梱包材料を用いる場合、リサイクルの為の既述の分別作業が不要で、リサイクルし易い。
又、上記外箱(6)によっても前記衝撃力が緩衝されるから、前記緩衝性能が更に向上する。
【0019】
上記主体板及び前記筒体(200)によって、前記機器に対する衝撃力が緩衝されるから、前記緩衝性能が更に向上する。又、前記主体板及び前記筒体(200)が一枚の第1段ボール紙(2)により形成されているから、前記主体板及び前記筒体(200)の構成が簡素化され、その製作が容易となる。更に、前記機器は、コ字状断面の前記主体板により包囲されると共に、前記コ字状断面の両端部に備えられた前記筒体(200)が略接触するから、前記機器の保持状態が安定する。
又、上記突出板によっても、前記機器に対する衝撃力が緩衝されるから、前記緩衝性能が更に向上する。
更に、前記筒体(200)が三角形断面であるから、前記衝撃力の吸収量が大きいものとなり、前記緩衝性能が更に向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本願発明の実施の形態に於ける湯沸器(1) の梱包構造の組立て斜視図である。
又、図2は、図1の湯沸器(1) の正面図であり、図3は、図2の湯沸器(1) の側面図である。
【0024】
更に、図4は、図1の第1段ボール紙(2) の展開図であり、図5は、図1の第2段ボール紙(3) の展開図であり、図6は、図1の第3段ボール紙(4) の展開図であり、図7は、図1の梱包構造の組立て手順の説明図であり、図8は、図1の梱包構造の完成状態での断面図である。
[各部の構成について]
*湯沸器(1) *
湯沸器(1) は、図1〜図3に示すように、略直方体状に形成され、その裏面の上端から上方に突出する板状の第1金具(11)と、前記裏面の下端から下方に突出する板状の第2金具(12)と、を具備する構成となっている。又、この湯沸器(1) の下端面から下方に突出する筒状のガス入口(13)、水入口(14)、及び、出湯口(15)が備えられている。更に、湯沸器(1) の正面には、操作つまみ(16)が備えられている。尚、上記の第1金具(11)及び第2金具(12)は、湯沸器(1) を台所等の壁面に固定する為に用いられるものである。
【0025】
この湯沸器(1) の梱包には、以下の第1〜第4段ボール紙(2)(3)(4)(5)及び段ボール紙製の外箱(6) が用いられる。
*第1段ボール紙(2) *
第1段ボール紙(2) は、図4に示すように、略矩形状の主板(20)と、この主板(20)の一方の短辺側に接続された略矩形状の第1側板(21)と、主板(20)の一対の長辺側に接続され且つ主板(20)を中心に相互に対称な略矩形状の一対の第2・第3側板(22)(23)と、第2側板(22)に対して第1側板(21)の反対側に接続された略矩形状の第1フラップ板(24)と、第3側板(23)に対して第1側板(21)の反対側に接続された略矩形状の第2フラップ板(25)と、を具備する構成である。
【0026】
第1側板(21)には、梱包状態にて第1金具(11)を保持する為の矩形の開口(210) が設けられている。又、第1側板(21)と主板(20)との境界部には、第1側板(21)を主板(20)に対して折り込む為の折り目(201) が形成されている。
第2・第3側板(22)(23)と主板(20)との境界部には、主板(20)の短辺に平行な切込み及び主板(20)の内側に開放するコ字状の切込みが形成され、これら切込みによって、主板(20)には、第2・第3側板(22)(23)側に突出する複数の矩形の突片(211)(211)が形成されている。又、前記切込みに於ける主板(20)の内側の端部に略一致し且つ折り目(201) に対して直角となるように、第2・第3側板(22)(23)を主板(20)に対して折込む為の複数の折り目(202)(202)が形成されている。
【0027】
第2側板(22)に於ける第1側板(21)側であって主板(20)に対する反対側には、第3フラップ板(26)が接続され、この第3フラップ板(26)に於ける主板(20)の反対側には第4フラップ板(27)が接続されている。又、第4フラップ板(27)には、第3フラップ板(26)の反対側に突出する矩形の第1片部(270) が備えられている。この第1片部(270) は、第2側板(22)に於ける第3フラップ板(26)と主板(20)との間に設けた矩形の第1孔部(220) に脱出阻止状態に圧入できる大きさに形成されている。
【0028】
第3側板(23)に於ける第1側板(21)側であって主板(20)に対する反対側には、第5フラップ板(28)が接続され、この第5フラップ板(28)に於ける主板(20)の反対側には第6フラップ板(29)が接続されている。又、第6フラップ板(29)には、第5フラップ板(28)の反対側に突出する矩形の第2片部(290) が備えられている。この第2片部(290) は、第3側板(23)に於ける第5フラップ板(28)と主板(20)との間に設けた矩形の第2孔部(230) に脱出阻止状態に圧入できる大きさに形成されている。
【0029】
第1フラップ板(24)には、湯沸器(1) の梱包状態にて上記のガス入口(13)が挿通される第1孔部(240) が設けられ、第2フラップ板(25)には、前記梱包状態にて上記の水入口(14)が挿通される第2孔部(250) が設けられている。又、第1フラップ板(24)には、前記梱包状態にて上記の出湯口(15)が挿通される第1切欠部(241) が設けられ、第2フラップ板(25)には、前記梱包状態にて出湯口(15)が挿通される第2切欠部(251) が設けられている。
【0030】
*第2段ボール紙(3) *
第2段ボール紙(3) は、図5に示すように、略矩形状の中央板(30)と、この中央板(30)の一方に接続された第1折込み板(31)と、中央板(30)の他方に接続された第2折込み板(32)と、からなる。尚、第1折込み板(31)は、中央板(30)及び第2折込み板(32)よりも広幅に設定されている。
【0031】
中央板(30)には、上記梱包状態にてガス入口(13)が挿通される第3孔部(301) と、水入口(14)が挿通される第4孔部(302) と、出湯口(15)が挿通される第5孔部(303) と、が設けられている。
又、中央板(30)には、その両端縁から外側に突出する一対の矩形片(300)(300)が備えられている。
【0032】
*第3段ボール紙(4) *
第3段ボール紙(4) は、図6に示すように、略矩形状の中央板(40)と、中央板(40)の一方に接続された第3折込み板(41)と、中央板(40)の他方に接続された第4折込み板(42)と、からなる。尚、第3折込み板(41)及びその近傍の中央板(40)の端部は、中央板(40)の主体部及び第4折込み板(42)よりも広幅に設定されている。
【0033】
又、中央板(40)と第3・第4折込み板(41)(42)との境界部には、中央板(40)の外側に向って開放する複数のコ字状の切込みが形成され、これら切込みによって、第3・第4折込み板(41)(42)には、中央板(40)側に突出する複数の矩形の突出片(400)(400)が形成されている。
そして、前記コ字状の切込みの開放端縁に略一致する位置にて第3・第4折込み板(41)(42)を中央板(40)に対して折り込む為の折り目が形成されている。
【0034】
*第4段ボール紙(5) *
第4段ボール紙(5) は、矩形状に形成され、図1に示すように、U字状断面に折曲げ形成された状態にて、湯沸器(1) の付属部品(シャワーヘッド、乾電池等)を収容する。
*外箱(6) *
外箱(6) は、図1に示すように、直方体状に形成され、この外箱(6) には、その上端の4辺から外側に張り出し且つ上記梱包状態にて外箱(6) を閉じる複数の閉塞板(61)(61)が備えられている。
【0035】
[湯沸器(1) の梱包について]
以上の第1〜第4段ボール紙(2)(3)(4)(5)及び段ボール紙製の外箱(6) を用いた上記の湯沸器(1) の梱包について、以下に説明する。
先ず、図7ーaに示すように、湯沸器(1) の背面に沿うように第1段ボール紙(2) の主板(20)を配置する。
【0036】
又、主板(20)に対して折り目(201) を境にして第1側板(21)を主板(20)に対して折り込み、主板(20)と第1側板(21)とにより第1金具(11)を挟持させる。
次に、第3段ボール紙(4) を、図7ーbに示すように、J字状断面となるように、第3折込み板(41)及び第4折込み板(42)を中央板(40)に対して折り込み、第4折込み板(42)が上記の第1側板(21)に接し且つ第3折込み板(41)が湯沸器(1) の正面に接するように配置する。このとき、突出片(400)(400)が中央板(40)の外側(湯沸器(1) の反対側)に突出したものとなる。この状態で、突出片(400)(400)が前記の主板(20)よりも僅かに突出するように、突出片(400)(400)の突出長が設定されている。
【0037】
又、第2段ボール紙(3) を、J字状断面となるように、第1折込み板(31)及び第2折込み板(32)を中央板(30)に対して折り込み、第2折込み板(32)が第2金具(12)と上記の主板(20)とで挟持され且つ第1折込み板(31)が湯沸器(1) の正面に接するように配置する。このとき、湯沸器(1) のガス入口(13)を上記の第3孔部(301) に挿入し、水入口(14)を第4孔部(302) に挿入し、出湯口(15)を第5孔部(303) に挿入する。
【0038】
次に、第1段ボール紙(2) の第2側板(22)に対して第3フラップ板(26)を湯沸器(1) 側に折り込み、第3フラップ板(26)に対して第4フラップ板(27)を折り込んで第1片部(270) を第1孔部(220) に圧入する。又、第3側板(23)に対して第5フラップ板(28)を湯沸器(1) 側に折り込み、第5フラップ板(28)に対して第6フラップ板(29)を折り込んで第2片部(290) を第2孔部(230) に圧入する。これら圧入によって、第2側板(22)と第3フラップ板(26)と第4フラップ板(27)、及び、第3側板(23)と第5フラップ板(28)と第6フラップ板(29)が、三角形断面の筒体(200)(200)を形成する。尚、この第1段ボール紙(2) の中間層の波形紙(2a)は、その凹凸が筒体(200)(200)の軸方向に連続するように配置されている。
【0039】
そして、第2・第3側板(22)(23)を、主板(20)に対して直角姿勢となり且つ湯沸器(1) の両側面に沿うように、折り目(202)(202)を境にして折り込む。この折込みによって、図1及び図8に示すように、複数の突片(211)(211)が第2・第3側板(22)(23)の外側(湯沸器(1) の反対側)に突出したものとなる。これら突片(211)(211)は、第2・第3側板(22)(23)の前記折込みによって前記突出状態となるものであるから、主板(20)の主体部と突片(211)(211)とが同一平面に位置する。
【0040】
又、第2・第3側板(22)(23)の前記折込みによって、第4・第6フラップ板(27)(29)が湯沸器(1) の正面と両側面との境界のコーナー部に接するように、第3〜第6フラップ板(26)(27)(28)(29)の大きさや第2・第3側板(22)(23)との接続位置が設定されている。
又、前記折込みによって、上記した一対の矩形片(300)(300)の一方が第2側板(22)に於ける第1フラップ板(24)側の端部に設けた第3孔部(221) に挿通されて第2側板(22)の外側に突出し、矩形片(300)(300)の他方が第3側板(23)に於ける第2フラップ板(25)側の端部に設けた第4孔部(231) に挿通されて第3側板(23)の外側に突出した状態となる。
【0041】
これら左右の矩形片(300)(300)の外縁相互の距離、第1折込み板(31)の幅、第3折込み板(41)及びその近傍の中央板(40)の端部の幅、及び、左右の突片(211)(211)の外縁相互の距離が略同一の大きさに設定されている。
続いて、図7ーcに示すように、第1・第2フラップ板(24)(25)を中央板(30)の外面に接するように折り込む。
【0042】
このとき、ガス入口(13)を第1フラップ板(24)の第1孔部(240) に挿入し、水入口(14)を第2フラップ板(25)の第2孔部(250) に挿入し、出湯口(15)を第1・第2フラップ板(24)(25)の第1・第2切欠部(241)(251)に挿入する。
この状態にて、ガス入口(13)、水入口(14)、及び、出湯口(15)にキャップ(7)(7)を外嵌させる。これらキャップ(7)(7)の外径は、第1孔部(240) 、第2孔部(250) 、及び、第1・第2切欠部(241)(251)により形成される孔部より大きく設定されている。従って、これらキャップ(7)(7)と第1・第2フラップ板(24)(25)との係合によって、第1・第2フラップ板(24)(25)及び中央板(30)がガス入口(13)及び水入口(14)に対して脱落しないものとなる。
【0043】
更に、上記付属部品を収容した状態の上記の第4段ボール紙(5) を、第1・第2フラップ板(24)(25)の外側に位置し且つ主板(20)に接するように配置する。尚、この状態で第4段ボール紙(5) に於ける第1・第2フラップ板(24)(25)とは反対側の外面と主板(20)の端縁とが略一致するように、第4段ボール紙(5) の大きさが設定されている。
【0044】
この状態の湯沸器(1) 及び第1〜第4段ボール紙(2)(3)(4)(5)を、図7ーdに示すように、外箱(6) に対して、上方から挿入する。この外箱(6) は、上方から見た場合の長辺の長さが突出片(400)(400)の先端から第4段ボール紙(5) 側の主板(20)の端縁までの距離よりも僅かに大きく設定され、短辺の長さが左右の突片(211)(211)の外縁相互の距離よりも僅かに大きく設定されている。
【0045】
この後、外箱(6) の閉塞板(61)(61)を閉じると、湯沸器(1) の梱包が完成する。
このものでは、上記した筒体(200)(200)を構成する第3〜第6フラップ板(26)(27)(28)(29)の各々の肉厚方向の潰れに加えて、各筒体(200) 全体の変形によっても衝撃力が吸収されるから、一枚の段ボール紙の前記潰れによってのみ衝撃吸収するものよりも、緩衝性能が向上している。
【0046】
又、筒体(200)(200)が三角形断面であるから、前記衝撃力の吸収量が大きいものとなり、前記緩衝性能が更に向上している。
更に、筒体(200)(200)は、一枚の段ボール紙(第1段ボール紙(2) )を折り畳むことによって形成されるから、筒体(200)(200)の製作が容易となっている。
筒体(200)(200)は、第3・第4フラップ板(26)(27)を折り込んで第1片部(270) を第1孔部(220) に圧入し、第5・第6フラップ板(28)(29)を折り込んで第2片部(290) を第2孔部(230) に圧入することにより成形されるから、これら筒体(200)(200)の製作が更に容易となっている。
【0047】
このものでは、主板(20)及び第2・第3側板(22)(23)によっても衝撃力が吸収されるから、上記緩衝性能が更に向上している。又、主板(20)から筒体(200)(200)までが一枚の段ボール紙(第1段ボール紙(2) )により形成されているから、その構成が簡素化されると共に、製作が容易となっている。
更に、湯沸器(1) は、コ字状断面の第1段ボール紙(2) により包囲されると共に、第1段ボール紙(2) の前記コ字状断面の両端部に備えられた筒体(200)(200)の第4・第6フラップ板(27)(29)に接するから、この湯沸器(1) の保持状態が安定する。
【0048】
又、第4・第6フラップ板(27)(29)は、湯沸器(1) に於ける比較的強度の大きいコーナー部に接するから、衝撃力が作用したときの湯沸器(1) の損傷が抑えられる。
この第1段ボール紙(2) の中間層の波形紙(2a)の凹凸が筒体(200)(200)の軸方向に連続しているから、筒体(200)(200)を構成する第3〜第6フラップ板(26)(27)(28)(29)の剛性が大きいものとなる。これにより、衝撃力の吸収量が大きくなり、前記緩衝性能が更に向上している。
【0049】
更に、上記の突片(211)(211)が設けられていることから、これら突片(211)(211)の変形によっても衝撃力が吸収され、前記緩衝性能が更に向上している。又、これら突片(211)(211)によって、第2・第3側板(22)(23)と外箱(6) との間に空間が形成され、第2・第3側板(22)(23)が筒体(200)(200)側から衝撃を受けた場合に、第2・第3側板(22)(23)が外箱(6) 側に撓むことができるから、この点でも、前記緩衝性能が向上している。
【0050】
このものでは、図1、図4及び図8に示すように、第2側板(22)に於ける主板(20)の反対側の端部は、筒体(200) よりも突出する突出部(222) となっており、又、第3側板(23)に於ける主板(20)の反対側の端部は、筒体(200) よりも突出する突出部(232) となっている。そして、これら突出部(222)(232)の先端は、図8に示すように、外箱(6) の閉塞板(61)(61)に略一致している。従って、これら突出部(222)(232)の変形によっても衝撃力を吸収でき、この点でも、前記緩衝性能が向上している。
【0051】
又、これら突片(211)(211)が主板(20)の主体部と同一平面に位置し且つ突片(211)(211)が外箱(6) の構成壁に対して略直角姿勢となっているから、これら突片(211)(211)の変形による衝撃吸収量が大きくなる。この点でも、前記緩衝性能が向上している。
更に、突出片(400)(400)、矩形片(300)(300)、第1折込み板(31)、及び、第3折込み板(41)等の変形によっても衝撃力が吸収されるから、前記緩衝性能が更に向上している。又、外箱(6) によっても衝撃力が吸収されるから、前記緩衝性能が更に向上している。
【0052】
そして、湯沸器(1) の梱包材料が全て段ボール紙製であるから、既述した発泡スチロール製の緩衝ブロックの場合のような分別作業が不要となり、リサイクルし易いものとなっている。
このものでは、上記の湯沸器(1)が既述特許請求の範囲に記載の「機器」である。又、上記の筒体(200)(200)が既述の「筒体」、「緩衝手段」であり、更に、上記の第1段ボール紙(2)が既述の「主体板」であり、上記の突片(211)(211)が既述の「突出板」であり、上記の外箱(6)が既述の「外箱」である。
[他の実施の形態]
(1).上記の実施の形態では、既述の「機器」を湯沸器(1)としているが、これには限定されない。又、直方体状でなくても、例えば、円柱状でもよい。
【0054】
(2).上記の実施の形態では、第1・第2片部(270)(290)と第1・第2孔部(220)(230)の周縁部との摩擦抵抗によって、第4・第6フラップ板(27)(29)が第2・第3側板(22)(23)に対して脱落阻止状態に連結されるものとしたが、これを、第1・第2片部(270)(290)に於ける第2・第3側板(22)(23)の外側の部分を広幅の拡大片部(図示せず)とし、これら拡大片部が第2・第3側板(22)(23)に対して係合することにより脱落阻止状態に連結されるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於ける湯沸器(1) の梱包構造の組立て斜視図
【図2】図1の湯沸器(1) の正面図
【図3】図2の湯沸器(1) の側面図
【図4】図1の第1段ボール紙(2) の展開図
【図5】図1の第2段ボール紙(3) の展開図
【図6】図1の第3段ボール紙(4) の展開図
【図7】図1の梱包構造の組立て手順の説明図
【図8】図1の梱包構造の完成状態での断面図
【図9】湯沸器(1) の従来の梱包構造の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・湯沸器
(200) ・・・筒体
(2) ・・・第1段ボール紙
(6) ・・・外箱
Claims (2)
- 機器を収容する段ボール紙製の外箱(6)を用いて前記機器を梱包する構造であって、
第1段ボール紙(2)を折り畳むことによって前記機器の外面の少なくとも一部を包囲する緩衝手段を備え、前記機器の外面に対して最も遠い前記緩衝手段の外縁までの距離が前記第1段ボール紙(2)の一枚分の肉厚よりも大きく設定されており、
前記緩衝手段は、三角形断面の筒体(200)を含み、
前記機器を包囲するコ字状断面の主体板と前記筒体(200)とは、一枚の前記第1段ボール紙(2)により形成され、
前記筒体(200)は、前記コ字状断面の両端部に備えられ、
前記コ字状断面の角部から前記機器とは反対側に突出する突出板を更に具備する機器の梱包構造。 - 前記機器は、湯沸器である請求項1に記載の機器の梱包構造。
Priority Applications (1)
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JP20055296A JP3604236B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 機器の梱包構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH1045168A JPH1045168A (ja) | 1998-02-17 |
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- 1996-07-30 JP JP20055296A patent/JP3604236B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1045168A (ja) | 1998-02-17 |
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