JP3604199B2 - 編み機のシンカ装置及び編み物成形方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、テリーシンカとステッチシンカとを備える編み機のシンカ装置並びにシンカ装置の側方に配置する編み針により連動させられる、少なくとも1本の第一のヤーンと少なくとも1本の第二のヤーンとを用いてテリー編み物と普通の編み物とを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この発明を容易に理解できるように、編み機の既知のシンカ装置を図7、図8に基づき説明する。
図7、8において、全体を符号1で示す既知の装置は編み針9と連係動作するテリーシンカ2を備える。上記装置を、他の同一装置に隣接させて編み機のシリンダに収容する。編み機に存在する上記装置の数は機械の寸法及びタイプに従って変わる。テリーシンカ2はテリー表面5及びそれと平行な作業表面6を形成するテリーフック4を備える。テリーシンカ2の残余部分は、編み機のシリンダ(図示せず)に対する相対的シンカの選択的往復運動(矢印F1、F2)を可能とする目的に沿う輪郭形状をもつ。これらの残余部分は、当業者が知るところである上、この発明の目的に重要ではないので詳細な説明を省略する。
【0003】
ステッチシンカ3はノッキングオーバ表面8に隣接するステッチフック7を備える。この場合もまたステッチシンカ3の残余部分は当業者に知られている上、この発明の目的に重要ではないので詳細な説明を省略する。ステッチシンカ3の残余部分は、編み機のシリンダに対する相対的シンカ3の選択的往復運動(矢印G1、G2)が可能となる目的に沿った輪郭形状をもつ。
【0004】
編み針9は編み針ラッチ11により閉じられるヘッド10を周知のように備える。編み針は矢印H1、H2の方向に往復摺動する。図示する従来の装置1によるテリー編み物を成形する従来方法では、第一のヤーン12と第二のヤーン13とは下記方法で係合する。
【0005】
第一のヤーン12は、テリー表面5上に載りながらテリーフック4の上を通過し、ヘッド10と係合する。第二のヤーン13は、ステッチシンカ3のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、作業表面6の上にある間、テリーフック4の下を通過し、そして第一のヤーン12側にある編み針9のヘッド10に貫入する。編み針9が矢印H1方向へ移動して、先行の丸形ループ(オールドループ)15にV字ループ14を挿入することにより新ステッチを形成する。先行して形成したステッチが前進移動する結果、同時にこの丸形ループは編み針から取り除かれる(すなわちステッチを編み針からアンロードする)。それからV字ループは編み針9のシャフトに配置されるこれから先の(オールド)丸形ループとなり、そしていつでも次のV字ループを受入れ、これとリンクする。この過程を繰り返して、必要なステッチ数及び寸法をもつ編み物を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述した編み機のシンカ装置及び編み物成形方法は下記の問題点を有する。それはすなわち、
第一の点は、得られる編み物の密度は前の(オールド)ループの状態と、特にループテンションとに依存することであり、
第二の点は、編み針から取り除かれるループが、それと共にオールドループを(上方へ)引きずり上げる傾向をもつので、ステッチをアンロードすることが困難であり、このことは特に、ヤーンと金属との間の摩擦係数が所定の湿度条件下で或る値に達すると生じることであり、
第三の点は、第一のヤーンが切断すれば編み目を形成せず、そのときもストローク毎に編み針がヘッドにヤーンを供給し続け、そしてこのヤーンを取り除くことができないのでヤーンが堆積し、過剰なヤーン容積によりヘッドが故障することである。
この発明の目的は上述した問題点を解決することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明による編み機のシンカ装置は、前記シンカ装置が、1個のテリーシンカと2個のステッチシンカとを有し、前記テリーシンカは、前記2個のステッチシンカの間に作動可能なように配設され、テリー表面と作業表面とを形成するテリーフックを備え、前記ステッチシンカの各々は、ノッキングオーバ表面に隣接するステッチフックを備え、編み針は、前記編み機にて、各編み針が2個の隣接するシンカ装置の間に位置するように、前記シンカ装置の側方に配置されることを特徴とする。
【0008】
さらにこの発明によるテリー編み物の製造方法は、第一及び第二のヤーンが、それぞれ上記装置のシンカに関し、
(i) 第一のパッケージから繰り出す第一のヤーンが、第一のステッチシンカのノッキングオーバ表面の上に載りながらステッチフックの下を通過し、次いでテリーシンカのテリー表面の上に載りながらテリーフックの上を通過し、それから第二のステッチシンカのノッキングオーバ表面の上に載りながらステッチフックの下を通過し、そしてその後編み機の編み針のヘッド内を通過して製造下のステッチ内で終わり、
(ii) 第二のパッケージから繰り出す第二のヤーンが、第一のステッチシンカのノッキングオーバ表面の上に載りながらステッチフックの下を通過し、テリーシンカの作業表面の上に載りながらテリーフックの下を通過し、第二のステッチシンカのノッキングオーバ表面の上に載りながらステッチフックの下を通過し、そして最後に編成中のステッチ内で終わらせるため編み機の編み針のヘッド内を通過する、
状態で延在することを特徴とする。
【0009】
またさらにこの発明による普通の幅広メッシュ編み物及び標準編み物の製造方法は、第一及び第二のヤーンが、それぞれ上記装置のシンカに関し、
第一及び第二のパッケージから繰り出すそれぞれの第一のヤーン及び第二のヤーンの両者は、第一のステッチシンカのノッキングオーバ表面の上に載りながらステッチフックの下を通過し、次いでテリーシンカのテリー表面の上に載りながらテリーフックの上を通過し、または、テリーシンカの作業表面の上に載りながらテリーフックの下を通過し、それから第二のステッチシンカのノッキングオーバ表面の上に載りながらステッチフックの下を通過し、そして最後に編成中のステッチ内で終わらせるため編み機の編み針のヘッド内を通過する、
状態で延在することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明による編み機のシンカ装置において、テリーシンカとステッチシンカとの間にスペーサーシンカを介在させること、2個のステッチシンカが同一形状であること、および/または、上記シンカ装置を一基以上の供給円形編み機に設けることが好ましい。
【0011】
また製造方法においては、前記第1のヤーンと前記第2のヤーンの配置を相互に入れ替えること、第一のヤーンの本数が第二のヤーンの本数と異なること、第一のヤーンの本数を第二のヤーンの本数より多いこと、および/または、第一のヤーンが綿であり、第二のヤーンがストレッチヤーン(例えば、ヘランカ(商標名))であることが好ましい。
【0012】
編み針により近いステッチシンカ、すなわち他のステッチシンカの位置が編み物の密度を決定するので、先に述べた第一の問題点を解決することができる。
【0013】
編み針により近いシンカ、すなわち他のステッチシンカのフックにより、編み針シャンクに形成される最後のループが編み針頂部に摺動することを阻止することができるので、先に述べた第二の問題点を解決することができる。それ故上記ル−プの上方への摺動を阻止するために成形済みのステッチを使用しない(そして緊張させない)でよい。
【0014】
ステッチシンカの両ノッキングオーバ表面上にて両ヤーンを連動させ、両ヤーンは上記シンカのフックにより保持するループを形成することが可能となるので、先に述べた第三の問題点が解決できる。その結果たとえ二つのヤーンのうち一方が切断したとしても(それが問題にならないにしても)、残りのヤーンがとにかくステッチを形成し、編み針からきちんとアンロードされるので、ヤーンが堆積せず、ヘッドを破壊しない。得られた編み物はいずれにしても欠陥を有するが、この事は起こり得る編み針破損に関して何らの影響も与えない。この破損は当業者なら十分に熟知しているように極めて高価につく。なぜなら破損した金属片が機械の可動部分の内部に入り込み、元の破損より著しく大きな破損を引き起こすからである。
【0015】
【実施例】
この発明を実施例の図面に基づき以下詳細に説明する。
図1、図2では既に図7、8で示した構成部材を同じ符号で示す。図1、2から明らかなように、全体を符号20で示すこの発明によるシンカ装置は、テリーシンカ2は他のステッチシンカ21を備え、2個のステッチシンカ3、21の間に作動可能なようにテリーシンカ2を介在させ、編み針9は、前記編み機にて、各編み針9が2個の隣接するシンカ装置20、20の間に位置するように、前記シンカ装置20の側方に配置される点で従来技術と基本的に相違する。
【0016】
他の、すなわち第二のステッチシンカ21は、図1では、第一のステッチシンカ3と全く同一形状である。装置20の操作性を向上させるため、好適には図2のみに示すスペーサーシンカ22をテリーシンカ2とステッチシンカ3、21との間に配置する。
【0017】
少なくとも3種類の方法で半完成又は完成編み物製品を生産するためこの装置を実施することが可能である。第一の方法はテリー編み物の生産方法であり、第二の方法は幅広ステッチをもつ編み物、すなわち粗いメッシュの編み物の生産方法であり、第三の方法は標準のステッチをもつ編み物、すなわち標準の編み物の生産方法である。
【0018】
特に図1、2を参照して説明すると、テリー編み物を生産する第一の方法は下記の通りである。
この方法は、この発明によるシンカ装置20側方に配置する編み針9により連動させられる、少なくとも1本の第一ヤーン12と少なくとも1本の第二ヤーン13とを用いる。上記ヤーン12、13を上記装置20のシンカ2、3、21に関し以下のような状態で延在させる。
【0019】
第一のパッケージ(図示せず)から繰り出す(矢印L)第一のヤーン12は、第一のステッチシンカ3のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、次いでテリーシンカ2のテリー表面5の上に載りながらテリーフック4の上を通過し、それから第二のステッチシンカ21のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、そしてその後編成中のステッチ内で終わらせるため編み機の編み針9のヘッド10内を通過する。
【0020】
第二のパッケージ(同じく図示せず)から繰り出す(矢印L)第二のヤーン13は、第一のステッチシンカ3のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、次いでテリーシンカ2の作業表面6の上に載りながらテリーフック4の下を通過し、第二のステッチシンカ21のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、そして最後に編成中のステッチ内で終わらさせるため、編み機の編み針9のヘッド10内を通過させる。
【0021】
特に図3、4を参照して説明すると、幅広メッシュの編み物を生産するための第二の方法は下記の通りである。
幅広メッシュの編み物を生産する方法は、この発明によるシンカ装置20側方に配置する編み針9により連動させられる、少なくとも1本の第一ヤーン12と少なくとも1本の第二ヤーン13とを用いる。
【0022】
上記ヤーン12、13を上記装置20のシンカ2、3、21に関し以下のような状態で延在させる。第一及び第二のパッケージからそれぞれ繰り出す(矢印L)第一のヤーン12及び第二のヤーン13は共に、第一のステッチシンカ3のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、次いでテリーシンカ2のテリー表面5の上に載りながらテリーフック4の上を通過し、それから第二のステッチシンカ21のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、そして最後に編成中のステッチ内で終わらせるため、編み機の編み針9のヘッド10内を通過させる。
【0023】
特に図5、6を参照して説明すると、標準編み物を生産する第三の方法は下記の通りである。
標準編み物を生産する方法は、この発明によるシンカ装置20側方に配置する編み針9により連動させられる、少なくとも1本の第一ヤーン12と少なくとも1本の第二ヤーン13とを用いる。上記ヤーン12、13を上記装置20のシンカ2、3、21に関し以下のような状態で延在させる。
【0024】
第一及び第二のパッケージからそれぞれ繰り出す(矢印L)第一のヤーン12及び第二のヤーン13は共に、第一のステッチシンカ3のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、次いでテリーシンカ2の作業表面6の上に載りながらテリーフック4の下を通過し、それから第二のステッチシンカ21のノッキングオーバ表面8の上に載りながらステッチフック7の下を通過し、そして最後に編成中のステッチ内で終わらせるため、編み機の編み針9のヘッド10内を通過させる。
【0025】
好適には以上述べた三通りの方法を下記条件の下で実施する。
− 第一のヤーン12の本数と第二のヤーン13の本数とを互いに異ならせる。この場合、図1、2で示した方法に類似した第四の方法をヤーン12、13を逆にすること、すなわち、第1のヤーン12と第2のヤーン13の配置を相互に入れ替えることで実施することができる。
− 第一のヤーンの本数を第二のヤーンの本数より多くする。
− 第一のヤーン12が綿で、第二のヤーン13がストレッチヤーン(例えば、ヘランカ(商標名))である。
【0026】
一つの同じテリークロスを生産する間に、通常の編み機に調整を施すことにより先に述べた方法を実施することができる。従って編み針毎(多少でも進歩したステッチシンカを選択することにより)又はコース毎(先に述べたケースではステッチシンカを再調整することにより又は糸の案内のライズ量を調整することにより)の何れか一方でステッチ密度が異なる編み物を生産することができる。
【0027】
テリーシンカの両側に2個のステッチシンカが存在することにより、先に述べた全ての方法に対し、結果としてステッチ成形段階を完全に制御することができる。このことはテリーシンカ2を間に介在させた2個のステッチシンカ3、21のノッキングオーバ表面8に沿ってヤーン12及びヤーン13の両者が常に通過するという事実による。
【0028】
これまで述べたところから明らかなように、この発明により1基の同じ機械で一つの同じテリークロスを生産する間に、互いに著しく相違する多数のステッチタイプを得ることができ、その結果入手可能な編み方及び編み物密度を増やし、よって製品の多様性及び肌触りの良さを得ることができる。
【0029】
また幅広ステッチを狭幅ステッチに変えることにより、いわゆるスペシャル編み製品を得ることができ、それはシンカを適当なやり方で配列すること、すなわち編み針の元口を異なる高さとすることで得られる異なる位置で配列することにより簡便に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図示を省略した従来の編み機に収容した、テリー編み物を得る方法に対応するヤーン経路をもつこの発明によるシンカ装置の斜視図である。
【図2】図1に示す装置の線図的正面図である。
【図3】従来の編み機に収容した、粗いメッシュの編み物を得る方法に対応するヤーン経路をもつこの発明によるシンカ装置の斜視図である。
【図4】図3に示す装置の線図的正面図である。
【図5】従来の編み機に収容した、標準の編み物を得る方法に対応するヤーン経路をもつこの発明によるシンカ装置の斜視図である。
【図6】図5に示す装置の線図的正面図である。
【図7】図示を省略した従来の編み機の既知のシンカ装置の斜視図である。
【図8】図7に示す装置の線図的正面図である。
【符号の説明】
1 従来の装置
2 テリーシンカ
3 第一のステッチシンカ
4 テリーフック
5 テリー表面
6 作業表面
7 ステッチフック
8 ノッキングオーバ表面
9 編み針
10 編み針ヘッド
11 編み針ラッチ
12 第一のヤーン
13 第二のヤーン
14 V字ループ
15 先行の丸形ループ
20 この発明のシンカ装置
21 第二のステッチシンカ
22 スペーサーシンカ
Claims (11)
- テリーシンカとステッチシンカとを備える編み機のシンカ装置(20)において、
前記シンカ装置(20)が、1個のテリーシンカ(2)と2個のステッチシンカ(3、21)とを有し、
前記テリーシンカ(2)は、前記2個のステッチシンカ(3、21)の間に作動可能なように配設され、テリー表面(5)と作業表面とを形成するテリーフック(4)を備え、
前記ステッチシンカ(3、21)の各々は、ノッキングオーバ表面(8)に隣接するステッチフック(7)を備え、
編み針(9)は、前記編み機にて、各編み針(9)が2個の隣接するシンカ装置(20、20)の間に位置するように、前記シンカ装置(20)の側方に配置されることを特徴とする編み機のシンカ装置。 - テリーシンカ(2)とステッチシンカ(3、21)との間にスペーサーシンカ22を介在させる請求項1に記載した装置。
- 前記2個のステッチシンカ(3、21)が同一形状である請求項1に記載した装置。
- 上記シンカ装置を一基以上の供給円形編み機に設けて成る請求項1又は2に記載した装置。
- 上記請求項1〜4に記載したシンカ装置(20)の側方に配置する編み針(9)により連動させられる、少なくとも1本の第一のヤーン(12)と少なくとも1本の第二のヤーン(13)とを用いてテリー編み物を製造する方法において、
上記ヤーン(12、13)が、上記装置(20)のシンカ(2、3、21)に関し、(i) 第一のパッケージから繰り出す第一のヤーン(12)が、第一のステッチシンカ(3)のノッキングオーバ表面(8)の上に載りながらステッチフック(7)の下を通過し、次いでテリーシンカ(2)のテリー表面(5)の上に載りながらテリーフック(4)の上を通過し、それから第二のステッチシンカ(21)のノッキングオーバ表面(8)の上に載りながらステッチフック(7)の下を通過し、そしてその後編成中のステッチ内で終わらせるため編み機の編み針(9)のヘッド(10)内を通過し、
(ii) 第二のパッケージから繰り出す第二のヤーン(13)が、第一のステッチシンカ(3)のノッキングオーバ表面(8)の上に載りながらステッチフック(7)の下を通過し、テリーシンカ(2)の作業表面(6)の上に載りながらテリーフック(4)の下を通過し、第二のステッチシンカ(21)のノッキングオーバ表面(8)の上に載りながらステッチフック(7)の下を通過し、そして最後に編成中のステッチ内で終わらせるため編み機の編み針(9)のヘッド(10)内を通過する、
状態で延在することを特徴とするテリー編み物の製造方法。 - 前記第1のヤーン(12)と前記第2のヤーン(13)の配置を相互に入れ替える請求項5に記載した方法。
- 上記請求項1〜4に記載したシンカ装置(20)の側方に配置する編み針(9)により連動させられる、少なくとも1本の第一のヤーン(12)と少なくとも1本の第二のヤーン(13)とを用いてテリー編み物を製造する方法において、
上記ヤーン(12、13)が、上記装置(20)のシンカ(2、3、21)に関し、
第一及び第二のパッケージからそれぞれ繰り出す第一のヤーン(12)及び第二のヤーン(13)の両者は、第一のステッチシンカ(3)のノッキングオーバ表面(8)の上に載りながらステッチフック(7)の下を通過し、次いでテリーシンカ(2)のテリー表面(5)の上に載りながらテリーフック(4)の上を通過し、それから第二のステッチシンカ(21)のノッキングオーバ表面(8)の上に載りながらステッチフック(7)の下を通過し、そして最後に編成中のステッチ内で終わらせるため編み機の編み針(9)のヘッド(10)内を通過する、
状態で延在することを特徴とするテリー編み物の製造方法。 - 上記請求項1〜4に記載したシンカ装置(20)の側方に配置する編み針(9)により連動させられる、少なくとも1本の第一のヤーン(12)と少なくとも1本の第二のヤーン(13)とを用いてテリー編み物を製造する方法において、
上記ヤーン(12、13)が、上記装置(20)のシンカ(2、3、21)に関し、
第一及び第二のパッケージからそれぞれ繰り出す(矢印L)第一のヤーン(12)及び第二のヤーン(13)の両者は、第一のステッチシンカ(3)のノッキングオーバ表面(8)の上に載りながらステッチフック(7)の下を通過し、次いでテリーシンカ(2)の作業表面(6)の上に載りながらテリーフック(4)の下を通過し、それから第二のステッチシンカ(21)のノッキングオーバ表面(8)の上に載りながらステッチフック(7)の下を通過し、そして最後に編成中のステッチ内で終わらせるため編み機の編み針(9)のヘッド(10)内を通過する、
状態で延在することを特徴とするテリー編み物の製造方法。 - 第一のヤーン(12)の本数が第二のヤーン(13)の本数と異なる請求項5〜7に記載した方法。
- 第一のヤーン(12)の本数が第二のヤーン(13)の本数より多い請求項5〜7に記載した方法。
- 第一のヤーン(12)が綿であり、第二のヤーン(13)がストレッチヤーンである請求項5〜8に記載した方法。
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