JP3603659B2 - フラットケーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットケーブルに係り、特に、長手方向に亘って平行部と対撚り部が交互に形成されたツイストフラットケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ、計測制御機器、事務機、通信機器、その他の電子機器内部配線に用いられるフラットケーブルの一つとして、ツイストフラットケーブルが挙げられる。
【0003】
従来のツイストフラットケーブル30は、図5、図6に示すように、複数本の絶縁線心1を平行に互いに融着させて配列させてなる平行部4と、複数本の絶縁線心1を対撚りさせてなる対撚り部5とを、長手方向に亘って交互に形成し、片面全長に亘って、片面に粘着剤が塗布されたプラスチックテープ(粘着テープ)6bをラミネートしたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のツイストフラットケーブル30においては、粘着テープ6bが片面しかラミネートされていないため、対撚り部5で粘着テープ6bから対撚り線心(対撚りされた絶縁線心1)が完全に浮き上がってしまう部分が生じてしまい、取り扱いによっては、対撚り線心を引っ掛けてしまうおそれもある。
【0005】
また、厳密には、対撚り線心が粘着テープ6bに対して完全に固定されていないため、ツイストフラットケーブル30の伝送特性の安定性・信頼性が万全であるとはいえなかった。
【0006】
さらに、上述した問題を解消すべく、両面全長に亘って粘着テープをラミネートしてツイストフラットケーブルを形成した場合(図示せず)、平行部の両面も粘着テープでラミネートされることになるため、平行部をコネクタに圧接・嵌合する際に、この粘着テープが圧接・嵌合性に悪影響を及ぼし、ツイストフラットケーブルの信頼性を低下させてしまっていた。
【0007】
そこで本発明は、上記課題を解決し、対撚り部の線心浮き及び引っ掛けのおそれがないと共に、伝送特性の信頼性が高く、かつ、平行部のコネクタ圧接・嵌合性を低下させるおそれがないフラットケーブルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1の発明は、複数本の絶縁線心を平行に互いに融着させて配列させてなる平行部と、複数本の絶縁線心を対撚りさせてなる対撚り部とを、長手方向に亘って交互に形成したフラットケーブルにおいて、上記対撚り部にのみ粘着テープを両面ラミネートしたものである。
【0009】
請求項2の発明は、複数本の絶縁線心を平行に互いに融着させて配列させてなる平行部と、複数本の絶縁線心を対撚りさせてなる対撚り部とを、長手方向に亘って交互に形成したフラットケーブルにおいて、片面全長に亘って粘着テープをラミネートし、他面には上記対撚り部にのみ粘着テープをラミネートしたものである。
【0010】
以上の構成によれば、対撚り部は粘着テープで両面ラミネートされることから、対撚り部の線心浮き及び引っ掛けのおそれがないと共に、伝送特性の信頼性が高くなる。また、平行部は、片面フリー又は両面フリーであるため、平行部をコネクタに圧接・嵌合する際における圧接・嵌合性が良好となると共に、フラットケーブルの信頼性低下のおそれもなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0012】
本発明のフラットケーブル10の平面図を図1に、図1におけるA−A線断面図を図2に示す。尚、図5、図6と同様の部材には同じ符号を付している。
【0013】
図1、図2に示すように、本発明のフラットケーブル10は、複数本の絶縁線心1を平行に互いに融着させて配列させてなる平行部4と、複数本の絶縁線心1を対撚りさせてなる対撚り部5とを、長手方向に亘って交互に形成し、対撚り部5にのみ粘着テープ6a,6b(図1中では6aのみ表示)を両面ラミネートしたものである。ここで、絶縁線心1は、導体2の外周を絶縁体3で被覆してなるものである。
【0014】
導体2としては特に限定するものではなく、例えば、Snメッキ軟銅線などが挙げられる。また、絶縁体3としては特に限定するものではなく、例えば、耐熱PVCなどが挙げられる。
【0015】
粘着テープ6a,6bは、プラスチックテープの片面に粘着材を塗布したものであり、プラスチックテープの材質としては特に限定するものではなく、例えば、PETなどが挙げられ、また、粘着材としては特に限定するものではなく、例えば、ポリエステル系コーティング剤などが挙げられる。
【0016】
粘着テープ6a,6bの厚さとしては特に限定するものではないが、10〜20μm程度が好ましい。
【0017】
次に、本発明の作用を説明する。
【0018】
本発明のフラットケーブル10によれば、対撚り部5に粘着テープ6a,6bを両面ラミネートさせているため、対撚り線心(対撚りされた絶縁線心1)が片面で粘着テープ6a(又は6b)から完全に浮き上がっていても、他面では粘着テープ6b(又は6a)に固定されているため、フラットケーブル10の伝送特性の安定性・信頼性が非常に高くなる。
【0019】
また、対撚り部5は、粘着テープ6a,6bで両面ラミネートされているため、フラットケーブル10の取り扱いの際に、対撚り線心を引っ掛けてしまうおそれがない。
【0020】
さらに、平行部4は、粘着テープ6a,6bでラミネートされておらず、両面がフリーの状態であるため、平行部4をコネクタ(図示せず)に圧接・嵌合する際の圧接・嵌合性が良好となると共に、フラットケーブル10の信頼性低下のおそれもない。
【0021】
次に、本発明の他の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0022】
図1、図2に示したフラットケーブル10は、対撚り部5にのみ粘着テープ6a,6bを両面ラミネートし、平行部4は両面フリーの状態であった。
【0023】
他の実施の形態のフラットケーブル20の平面図を図3に、図3におけるB−B線断面図を図4に示す。尚、図1、図2と同様の部材には同じ符号を付している。
【0024】
これに対して、本実施の形態のフラットケーブル20は、図3、図4に示すように、複数本の絶縁線心1を平行に互いに融着させて配列させてなる平行部4と、複数本の絶縁線心1を対撚りさせてなる対撚り部5とを、長手方向に亘って交互に形成し、片面全長に亘って粘着テープ6bをラミネートし、他面には対撚り部5にのみ粘着テープ6aをラミネートしたものである。
【0025】
本実施の形態のフラットケーブル20においても、図1、図2に示したフラットケーブル10と同様の作用効果を奏することは言うまでもないが、片面全長に亘って粘着テープ6bをラミネートするため、ラミネート工程が簡略化されてフラットケーブル20の作業・生産性が向上する。また、片面全長に亘って粘着テープ6bをラミネートすることで、フラットケーブル20の対撚り部5が厚さ方向にグラグラと折れ曲がりにくくなくなるため、フラットケーブル20の伝送特性の安定性・信頼性が更に高くなる。
【0026】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、対撚り部を両面ラミネートすることで、対撚り部の線心浮き及び引っ掛けのおそれがないと共に、伝送特性の信頼性が高くなり、また、平行部を両面フリー(又は片面フリー)とすることで、平行部をコネクタに圧接・嵌合する際における圧接・嵌合性が良好となると共に、フラットケーブルの信頼性低下のおそれもなくなるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラットケーブルの平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】他の実施の形態のフラットケーブルの平面図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】従来のフラットケーブルの平面図である。
【図6】図5におけるC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁線心
4 平行部
5 対撚り部
6a,6b 粘着テープ
10,20 フラットケーブル
Claims (2)
- 複数本の絶縁線心を平行に互いに融着させて配列させてなる平行部と、複数本の絶縁線心を対撚りさせてなる対撚り部とを、長手方向に亘って交互に形成したフラットケーブルにおいて、上記対撚り部にのみ粘着テープを両面ラミネートしたことを特徴とするフラットケーブル。
- 複数本の絶縁線心を平行に互いに融着させて配列させてなる平行部と、複数本の絶縁線心を対撚りさせてなる対撚り部とを、長手方向に亘って交互に形成したフラットケーブルにおいて、片面全長に亘って粘着テープをラミネートし、他面には上記対撚り部にのみ粘着テープをラミネートしたことを特徴とするフラットケーブル。
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JP10682399A JP3603659B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | フラットケーブル |
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JP10682399A JP3603659B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | フラットケーブル |
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Family Applications (1)
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JP10682399A Expired - Fee Related JP3603659B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | フラットケーブル |
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- 1999-04-14 JP JP10682399A patent/JP3603659B2/ja not_active Expired - Fee Related
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