JP3603644B2 - 端子装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ねじによらずに電線導体を接続する、所謂速結の端子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の端子装置として、実開平6−45260号に示すものが存在する。このものにあっては、ケースを上下分割して各々収納部を設け、下ケース内に複数の端子板とともに複数の鎖錠ばねを配設し、その後、上ケースを取着するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、下ケースにいちいち端子板とともに鎖錠ばねを収納した後、更に上ケースを取着しなければならず、端子板および鎖錠ばね等の部品の収納作業が煩わしいという問題があった。
【0004】
したがって、この発明の目的は、部品の収納作業が容易となる端子装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の端子装置は、両側から上方向に折曲形成した一対の対向側片を有する電線接続部を設けた端子板と、この端子板の一対の対向側片間に配設されて電線導体を前記対向側片間の一方側に押圧付勢して前記電線導体を鎖錠接続する一対の鎖錠ばねと、前記一対の対向側片に被さるものであって前記一対の鎖錠ばねに対応する上壁に前記電線導体を挿通する電線挿通孔を各々設けるとともに前記一対の鎖錠ばね間に前記一対の鎖錠ばねを位置決めする位置決め壁を内部に設けた下面開口の絶縁性ケースと、前記位置決め壁にスライド自在にガイドされて前記電線挿通孔から挿通された前記電線導体を、前記鎖錠ばねに鎖錠された状態から前記鎖錠ばねを撓めて解錠する解錠釦とを備え、
前記上壁に前記解錠釦に対向して解錠用挿通孔を形成し、
前記端子板の一対の対向側板に爪係止孔を形成し、前記爪係止孔に係止する係止爪を絶縁性ケースに設けたものである。
【0006】
請求項1記載の端子装置によれば、各鎖錠ばねを個々に絶縁性ケースの位置決め壁に位置決めし、この状態で絶縁性ケースの下面開口より内部に端子板の対向側片を嵌め込むことで、全ての鎖錠ばねおよび端子板を絶縁性ケース内に収納でき、鎖錠ばねおよび端子板の収納作業が容易となる。
【0007】
請求項2記載の端子装置は、請求項1において、前記解錠釦は、前記絶縁性ケースの2つの電線挿通孔の中間で前記電線挿通孔の並設方向に対して直交方向にずらした位置に設けられ、前記2つの電線挿通孔から挿通された前記電線導体を、前記鎖錠ばねに鎖錠された状態から各々前記鎖錠ばねを撓めて解錠するものである。
【0008】
請求項2記載の端子装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、各解錠釦で2つ毎の鎖錠ばねを同時に撓めて電線導体を解錠するので、電線導体の解錠作業が容易になる。また、2つ毎の電線挿通孔の中間位置に解錠釦があるので、電線導体を折曲して電線挿通孔の並設方向に対して直交方向に引き延ばしたときでも解錠釦の操作が容易となる。
【0009】
請求項3記載の端子装置は、請求項2において、前記解錠釦で操作される一対の鎖錠ばねを個々に位置決めする位置決め壁を跨がる形で前記解錠釦を前記絶縁性ケース内に配設し、この解錠釦が跨がる前記位置決め壁に、前記解錠釦を絶縁性ケースの上面から内面方向にスライドさせるスライド突起を設けるとともに、前記解錠釦にスライド突起に沿って係合するスライド溝を設けてなるものである。
【0010】
請求項3記載の端子装置によれば、請求項2と同様な効果のほか、解錠釦が正確な位置で絶縁性ケースの上面から内面にかけてスライドすることとなり、一対の鎖錠ばねを撓ませる力を均一に保つことができ、このため隣り合う電線導体の解錠作業がさらに容易となる。
【0011】
請求項4記載の端子装置は、請求項1、請求項2または請求項3において、前記端子板の長手方向両端に電線接続部に連設する連結部を設け、これらの連結部とともに前記電線接続部の下面を絶縁性端子台に載せて前記端子板を前記絶縁性端子台に取着したものである。
【0012】
請求項4記載の端子装置によれば、請求項1、請求項2または請求項3と同様な効果のほか、分電盤内に配設したときの端子板と分電盤の底面との絶縁が図れる。とくに負荷からの接地線接続用として使用する場合、分岐ブレーカから負荷に接続される回路と分電盤とを個別に接地することができる。このため、漏電遮断器を使用する回路の接地抵抗と分電盤自体の接地抵抗とを異なる値にすることができ、分電盤自体の接地を容易にすることができる。また各端子板を絶縁性端子台によって分電盤箱体から浮かし、各々の端子装置を個々に接地することで、各端子装置毎に漏電遮断器および配線用遮断器を分離して配設することができる。
【0013】
請求項5記載の端子装置は、請求項4において、前記連結部に連結用のねじが挿通される挿通孔を設け、前記絶縁性端子台に前記挿通孔から挿通されたねじの先端が螺合するナットの収納部を設けるとともに前記端子板の両側に係合して前記端子板を前記絶縁性端子台の表面にスライド自在に挟持する保持突起を設けたものである。
【0014】
請求項5記載の端子装置によれば、請求項4と同様な効果のほか、端子板の上方向の抜けを保持突起で防止するとともに横方向の抜けをねじをナットに螺合させることで防止でき、端子板の保持構造を容易に形成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を図1から図12により説明する。図1から図8は主に端子装置を示し、図9から図12は分電盤を示す。
【0016】
端子装置は、端子板1と、鎖錠ばね2と、絶縁性ケース3とを有する。
【0017】
端子板1は、両側から上方向に折曲形成した一対の対向側片4、5を有する電線接続部6を設けている。実施の形態では端子板1を帯板により形成し、電線接続部6を端子板1の中間部で幅方向の一側寄りの位置で底部6aを形成し、底部6aの両側に対向側片4、5を垂直に折曲し、対向側片4、5に絶縁ケース3を取付けるための爪挿通用切欠14および爪係止孔15を形成している。また端子板1の長手方向両端に電線接続部6に連設する連結部7を設け、これらの連結部7とともに電線接続部6の下面を絶縁性端子台8に載せて端子板1を絶縁性端子台8に取着するように構成している。実施の形態では、連結部7に連結用のねじ9が挿通される挿通孔10を設け、絶縁性端子台8に挿通孔10から挿通されたねじ9の先端が螺合するナット11の収納部12を設けるとともに、端子板1の連結部7の両側に係合して端子板1を絶縁性端子台8の表面にスライド自在に挟持する保持突起13を設けている。絶縁性端子台8は収納部12の底部にねじ9の先端が進入する凹部12aを形成し、また絶縁性端子台8の一側のほぼ中央位置に略半円状の一対の取付凹部16およびねじ挿通孔17を形成している。ねじ挿通孔17の中心間距離は凹部12aの中心間距離と後述のように一定の寸法関係に設定している。絶縁性端子台8の長手方向の一端側から端子板1の一端を保持突起13間にスライドし、連結部7の挿通孔10を収納部12のナット11に合わせ、挿通孔10にねじ9を通してナット11に締付けて位置決め固定する。
【0018】
複数の鎖錠ばね2は、端子板1の一対の対向側片4、5間に配設されて電線導体18を対向側片4、5間の一方側に押圧付勢して電線導体18を鎖錠接続する。実施の形態の鎖錠ばね2は、ばね性を有する板材を曲げて4個形成したもので、一端を略L字に折返して鎖錠部20を形成し、他端を鎖錠部20側に略U字に折返しさらにその先端を鎖錠部20の延び方向に折り返すように湾曲して電線導体18に接触する接触部21を形成している。
【0019】
絶縁性ケース3は、下面開口22を有して、一対の対向側片4、5に被さるように取着されるケースであって、鎖錠ばね2に対応する上壁23に電線導体18を挿通する電線挿通孔24を各々設けるとともに内部に個々の鎖錠ばね2毎に位置決めする位置決め壁25を設けている。絶縁性ケース3の内側壁に端子板1の爪係止孔15に絶縁ケース3の樹脂弾性により係止する係止爪35を設けている。また絶縁性ケース3内の鎖錠ばね2を納める部分の上壁23の内面側に鎖錠部20の傾斜に沿って鎖錠部20を支持する傾斜部45を設け、図4に示すように鎖錠ばね2を落とし込んだとき、鎖錠ばね2の中央部を絶縁性ケース3の内側壁に平行になるようにしている。鎖錠ばね2を収納するスペースは、絶縁性ケース3の中央に設けた仕切り壁39と位置決め壁25との間、および絶縁性ケース3の両端壁の内側に二重に形成された内側壁46と位置決め壁25との間に形成される。
【0020】
また解除釦30が、絶縁性ケース3の2つ毎の電線挿通孔24の中間で電線挿通孔24の並設方向に対して直交方向にずらした位置に設けられ、2つ毎の電線挿通孔24から挿通された電線導体18を、鎖錠ばね2に鎖錠された状態から各々鎖錠ばね2を撓めて解錠する。実施の形態では、解錠釦30で操作される一対の鎖錠ばね2を個々に位置決めする位置決め壁25を跨がる形で解錠釦30を絶縁性ケース3内に配設し、この解錠釦30が跨がる位置決め壁25に、解錠釦30を絶縁性ケース3の上面から内面方向にスライドさせるスライド突起31を設けるとともに、解錠釦30にスライド突起31に沿って係合するスライド溝32を設けている。また解除釦30は略長方体であり、解除動作する方向の後端部にマイナスドライバを係合するための溝40を両側の四隅に突条41を設けることにより形成し、また両側に鎖錠ばね2の鎖錠部20に係止する係止突起42を設けている。一方マイナスドライバ44(図8参照)を挿通するため、絶縁性ケース3の上壁23に各一対の電線挿通孔24にまたがるようにドライバ挿通孔33を形成している。
【0021】
なお、36は電線導体18と鎖錠ばね2の鎖錠状態を覗く覗き孔、37は電線接続部6の両側に設けられた孔、38は絶縁性基台8に設けられ孔37に整合する孔、47は内側壁46の外側壁の外表面に形成された縦溝である。
【0022】
つぎに組立について説明する。図2の状態に絶縁性ケース3の下面開口2を上に向け、まずスライド突起31にガイド溝32をスライドして解除釦30を絶縁性ケース3に落とし込むように挿入する。つぎに鎖錠ばね2を位置決め壁25と内側壁46と仕切り39とで形成された収納スペース内に落とし込む。このとき鎖錠ばね2は図4に示す姿勢になるとともに図5に示すように解錠釦30の係止突起42に鎖錠部2が係止する。さらにこの状態で絶縁性ケース3の下面開口22を上向きにしたまま(図1を上下逆にして見たように)端子板1の対向側片4、5を下面開口22より内部に挿入する。このとき、係止爪35が対向側片4、5の爪挿通用切欠14に入りさらに絶縁性ケース3および対向側片4、5が弾性変形して爪係止孔15に係止する。つぎに端子板1の連結部7を前記した通り図3に示すように絶縁性器台8に取付ける。
【0023】
つぎに電線導体18の速結は、図6が電線導体18を電線挿通孔24に臨ませた状態であり、図7が電線導体18を電線挿通孔24より挿入した状態であり、このとき電線導体18は鎖錠部20を押して進入し接触部21に接触しながらこれらに押されて対向側片5の内面に押圧され、対向側片5と鎖錠ばね2との間に挟持される。また電線導体18に鎖錠部20が食い込むので、電線導体18を引き抜くことができない。図8はマイナスドライバ44をドライバ挿通孔33より挿入して解除釦30を押圧し係止突起42で鎖錠部20を押し下げ鎖錠部20の先端を電線導体18から離した状態であり、この状態で電線導板18を引き抜くことができる。
【0024】
図9から図11に示す分電盤について説明する。図9において、分電盤箱体50内の底部に設置された上側基台51に主幹ブレーカ(主幹開閉器)53が設置され、下側基台52に複数の分岐ブレーカ(分岐開閉器)54が縦2列に設置されている。各分岐ブレーカ54は電源側にバー接続用アダプタ54aの付いた配線用遮断器を用い、その負荷線接続側の下側基台52には各分岐ブレーカ54毎にそれぞれ接地線接続用のねじ孔により形成した接続孔が設けられている。隣合う2個の接続孔に絶縁性端子台8の一対のねじ挿通孔17が位置合わせするように設定されており、図10に示すようにねじ56でねじ挿通孔17を通してねじ込み固定される。ここで、端子板1の長手方向の長さは分岐ブレーカ54が4個横並びに図のように縦に並んだときの長さに相当し、また端子板1の連結部7の挿通孔10はねじ挿通孔17がそれぞれ対応する分岐ブレーカ54の両外側の分岐ブレーカ54に対応する位置となるように寸法設定されている。電線挿通孔24は1個の端子板1につき4個設けられ、絶縁性基台8の付いた各端子板1は4台分の分岐ブレーカ54ごとに設けられるので、例えば12台の場合3個の端子板1が並ぶこととなる。また端子装置が下側基台52に設置された状態で、分岐ブレーカ54の負荷側端子72の高さと端子装置の絶縁性ケースの上端部の高さとの間に図11に示すように十分な高低差Hがあり、負荷側端子72に接続される負荷線73の配線に支障がなく、また端子装置の鎖錠ばねに接続されて負荷線73に平行に曲げて引き出される電線導体18の配線にも支障がない。57は隣合う端子板1の挿通孔10にねじ58で連結される導電性の接続板であり、隣接する端子板1の相互を電気的に接続する。そして、端子板1の1つに分電盤箱体50のアース部に接続している。一方、アース付きコンセントなどのアース端子に接続した電線導体18をそのコンセントを制御する分岐ブレーカ54に対応する端子装置の電線挿通孔24に差込速結する。
【0025】
なお、60は外扉、61は主幹ブレーカ53および分岐ブレーカ54の操作窓61aを有してこれらを隠蔽する中蓋、62はねじによる中蓋取付部、63は図9に示した中蓋引掛片、64は主幹ブレーカ53と分岐ブレーカ54とを接続するバーである。
【0026】
この実施の形態によれば、各鎖錠ばね2を個々に絶縁性ケース3の位置決め壁25に位置決めし、この状態で絶縁性ケース3の下面開口22より内部に端子板1の対向側片4、5を嵌め込むことで、全ての鎖錠ばね2および端子板1の対向側片4、5を絶縁性ケース3内に収納でき、鎖錠ばね2および端子板1の収納作業が容易となる。
【0027】
また各解錠釦30で2つ毎の鎖錠ばね2を同時に撓めて電線導体18を解錠するので、電線導体18の解錠作業が容易になる。また、2つ毎の電線挿通孔24の中間位置に解錠釦30があるので、電線導体18を折曲して電線挿通孔24の並設方向に対して直交方向に引き延ばしたときでも解錠釦30の操作が容易となる。
【0028】
さらに、解錠釦30がスライド突起31にガイドされることにより、が正確な位置で絶縁性ケース3の上面から内面にかけてスライドすることとなり、一対の鎖錠ばね2を撓ませる力を均一に保つことができ、このため隣り合う電線導体18の解錠作業がさらに容易となる。
【0029】
また分電盤の箱体50内に配設したときの端子板1と分電盤箱板50の底面との絶縁が図れる。とくにこの端子装置を負荷からの接地線接続用として使用する場合、分岐ブレーカ54から負荷に接続される回路と分電盤とを個別に設置することができる。このため、漏電遮断器を使用する回路の接地抵抗と分電盤自体の接地抵抗とを異なる値にすることができ、分電盤自体の接地を容易にすることができる。すなわち、各端子板1を絶縁性端子台8によって分電盤箱体50から浮かし、各々の端子板1を個々に接地することで、各端子装置毎に漏電遮断器および配線用遮断器を分離して配設することが可能となる。
【0030】
例えば、分岐ブレーカ54を漏電遮断器と通常の配線用遮断器の混合とした分電盤では、図12(a)に示すように、各負荷の接地用の端子装置を同一接地とした場合、通常の配線用遮断器54aに漏洩電流が流れると同一接地の漏電遮断器54bの回路に電位が生じ、このとき漏電遮断器54bが接続された負荷に電位が生じているにも係わらずトリップしない。したがって、漏電遮断器54bと配線用遮断器54aとの接地は図12(b)に示すように別々にとる必要がある。上記のように各端子装置を絶縁性端子台8によって箱体50から浮かし、別々の端子装置を個々に接地させることで、各端子装置ごとに漏電遮断器54b、配線用遮断器54aを分離して配設することができる。なお、70a、70bはモータである。
【0031】
さらに端子板1の上方向の抜けを保持突起13で防止するとともに横方向の抜けをねじ9をナット11に螺合させることで防止でき、端子板1の保持構造を容易に形成することができる。
【0032】
なお、端子板1を絶縁性端子台8を介して設置しているが、絶縁性端子台8を外して端子板1を直接接続孔に接続することができ、この場合は絶縁性端子台8がない分分岐ブレーカ54に近づけると、挿通孔10が基台52側の接続孔に整合するのでねじ止めすることができる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の端子装置によれば、各鎖錠ばねを個々に絶縁性ケースの位置決め壁に位置決めし、この状態で絶縁性ケースの下面開口より内部に端子板の対向側片を嵌め込むことで、全ての鎖錠ばねおよび端子板を絶縁性ケース内に収納でき、鎖錠ばねおよび端子板の収納作業が容易となる。
【0034】
請求項2記載の端子装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、各解錠釦で2つ毎の鎖錠ばねを同時に撓めて電線導体を解錠するので、電線導体の解錠作業が容易になる。また、2つ毎の電線挿通孔の中間位置に解錠釦があるので、電線導体を折曲して電線挿通孔の並設方向に対して直交方向に引き延ばしたときでも解錠釦の操作が容易となる。
【0035】
請求項3記載の端子装置によれば、請求項2と同様な効果のほか、解錠釦が正確な位置で絶縁性ケースの上面から内面にかけてスライドすることとなり、一対の鎖錠ばねを撓ませる力を均一に保つことができ、このため隣り合う電線導体の解錠作業がさらに容易となる。
【0036】
請求項4記載の端子装置によれば、請求項1、請求項2または請求項3と同様な効果のほか、分電盤内に配設したときの端子板と分電盤の底面との絶縁が図れる。とくに負荷からの接地線接続用として使用する場合、分岐ブレーカから負荷に接続される回路と分電盤とを個別に接地することができる。このため、漏電遮断器を使用する回路の接地抵抗と分電盤自体の接地抵抗とを異なる値にすることができ、分電盤自体の接地を容易にすることができる。また各端子板を絶縁性端子台によって分電盤箱体から浮かし、各々の端子装置を個々に接地することで、各端子装置毎に漏電遮断器および配線用遮断器を分離して配設することができる。
【0037】
請求項5記載の端子装置によれば、請求項4と同様な効果のほか、端子板の上方向の抜けを保持突起で防止するとともに横方向の抜けをねじをナットに螺合させることで防止でき、端子板の保持構造を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の分解斜視図である。
【図2】その絶縁性ケースから内部部品を引き出した状態の分解斜視図である。
【図3】絶縁性端子台に取付けた状態の斜視図である。
【図4】鎖錠ばねの収納状態を示す断面図である。
【図5】スライド突起を破断した状態の解錠釦と鎖錠ばねの関係を示す側面図である。
【図6】電線導体を挿入する前の端子装置の断面図である。
【図7】速結状態の端子装置の断面図である。
【図8】解錠釦を押して電線導体を解錠した状態の端子装置の断面図である。
【図9】分電盤の中蓋を外した状態の正面図である。
【図10】端子装置を接地用として配線用遮断器に沿って配設した状態を示す部分正面図である。
【図11】図9の断面図である。
【図12】漏電遮断器と配線用遮断器の接地を示す回路図である。
【符号の説明】
1 端子板
2 鎖錠ばね
3 絶縁性ケース
4、5 対向側片
6 電線接続部
7 連結部
8 絶縁性端子台
9 ねじ
10 挿通孔
11 ナット
12 収納部
13 保持突起
18 電線導体
22 下面開口
23 上壁
24 電線挿通孔
25 位置決め壁
30 解除釦
31 スライド突起
32 スライド溝
Claims (5)
- 両側から上方向に折曲形成した一対の対向側片を有する電線接続部を設けた端子板と、この端子板の一対の対向側片間に配設されて電線導体を前記対向側片間の一方側に押圧付勢して前記電線導体を鎖錠接続する一対の鎖錠ばねと、前記一対の対向側片に被さるものであって前記一対の鎖錠ばねに対応する上壁に前記電線導体を挿通する電線挿通孔を各々設けるとともに前記一対の鎖錠ばね間に前記一対の鎖錠ばねを位置決めする位置決め壁を内部に設けた下面開口の絶縁性ケースと、前記位置決め壁にスライド自在にガイドされて前記電線挿通孔から挿通された前記電線導体を、前記鎖錠ばねに鎖錠された状態から前記鎖錠ばねを撓めて解錠する解錠釦とを備え、
前記上壁に前記解錠釦に対向して解錠用挿通孔を形成し、
前記端子板の一対の対向側板に爪係止孔を形成し、前記爪係止孔に係止する係止爪を絶縁性ケースに設けた端子装置。 - 前記解錠釦は、前記絶縁性ケースの2つの電線挿通孔の中間で前記電線挿通孔の並設方向に対して直交方向にずらした位置に設けられ、前記2つの電線挿通孔から挿通された前記電線導体を、前記鎖錠ばねに鎖錠された状態から各々前記鎖錠ばねを撓めて解錠する請求項1記載の端子装置。
- 前記解錠釦で操作される一対の鎖錠ばねを個々に位置決めする位置決め壁を跨がる形で前記解錠釦を前記絶縁性ケース内に配設し、この解錠釦が跨がる前記位置決め壁に、前記解錠釦を絶縁性ケースの上面から内面方向にスライドさせるスライド突起を設けるとともに、前記解錠釦にスライド突起に沿って係合するスライド溝を設けてなる請求項2記載の端子装置。
- 前記端子板の長手方向両端に電線接続部に連設する連結部を設け、これらの連結部とともに前記電線接続部の下面を絶縁性端子台に載せて前記端子板を前記絶縁性端子台に取着した請求項1、請求項2または請求項3記載の端子装置。
- 前記連結部に連結用のねじが挿通される挿通孔を設け、前記絶縁性端子台に前記挿通孔から挿通されたねじの先端が螺合するナットの収納部を設けるとともに前記端子板の両側に係合して前記端子板を前記絶縁性端子台の表面にスライド自在に挟持する保持突起を設けた請求項4記載の端子装置。
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