JP3602851B6 - レール固定アセンブリ - Google Patents
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Description
本発明は、レール固定アセンブリに関する。
都市を走り抜ける鉄道線は、必ず、人々の家およびオフィスの近くを通る。ほとんどの都市の鉄道は鋼鉄のレールの上を鋼鉄の車輪で走行しており、このようなシステムは、車輪がゴム製の道路交通手段に比べて、本来、高い動力を生成する傾向がより強く、許容不可能なレベルの騒音および振動を起こし得る。従って、鉄道線路構造は、この潜在的な問題を最小にするように設計されることが重要である。1つの可能な解決法は、線路を弾力的に支持し、弾力的に支持された線路構造の質量をできるだけ大きくすることである。別の可能な解決法は、支持体の剛度をできるだけ低くすることである。
線路の質量を増加することは、非常に高価になりがちである。なぜなら、支持する橋をより強固にしなければならず、トンネルが、余分の質量を収納するためにより大きな穴を必要し、それは、ほとんど常に、コンクリート構造またはスラブの形態で提供されているからである。
弾性パッドまたは弾性基板、あるいは弾力的に搭載されたスリーパーが、レールの基部と線路の基盤との間に設置されている、従来のレール支持システムにおいて、剛度の低下は、横方向の負荷が与えられた場合に、レール頭部の横方向のたわみが許容不可能なレベルになるのを回避する必要性によって制限される。このようなシステムにおいて、安全上許され得る最大の垂直のたわみは、通常、2または3ミリメートル未満である。DE−A−3834329は、レール基部とレール基盤との間に提供されるエラストマー材料に加えて、エラストマー材料がまた、横方向の負荷に耐えるようにブラケットとレールのウェブとの間のレールの各側に沿って離散的な位置で提供されているレール支持システムを開示する。
この問題を克服するために、レール頭部の下方で金属のブラケットによって支持される連続的なゴムの支持体にレールを架けることが提案されている。このようなシステムにより、レールのより大きなたわみ、例えば、約5または10mmのたわみが、安全に収納され得る。それに応じて、大きな横方向のレール頭部たわみは生じない。なぜなら、レールは、従来の固定位置より、力が加わる線にずっと近くで支持されているからである。ゴムの支持体は剛性な金属部品によって定位置に保持される。アセンブリは、レールのウェブおよびブラケットを通っているボルトならびにゴムの挿入具を使用することによって保持される。このような固定では、レールは、規則的な間隔でドリルされることが必要である。別の設計において、レールは、ここでも、連続的なゴム支持体の上に架かっているが、連続的なコンクリートのトラフに配置されている。レールは、もはや、ドリルされる必要がなく、アセンブリは、ある設計では、プラスチックのくさびによって、別の設計においては、締めつけ板によって定位置に保持され、それらは、トラフにボルトで締められ、レールを定位置に配置する。このようなシステムの1つが、DE−4311452に開示されている。
上記の線路支持システムは、線路に伝わる振動を最小限にまで減少させるという、主な目的を有して考案された。この結果、それらの設計には2つの重要な特徴がある。第1に、レールは、連続的に支持されているので、レールの長さに沿って線路支持体の剛度に変化がない。これは、車輪が線路を走るときの調和振動の励起を排除する意図で行われている。第2に、固定は、垂直の剛度が低くなるように設計される。このために、弾性支持要素に与えられるいかなる負荷も意図的に最小にされる。なぜなら、弾性要素の剛度は、通常、負荷がそれに与えられると、増加するからである。EP−A−0620316に開示されている、ある設計において、連続的な弾性要素の圧縮を最小にして、正しいレールの配列を達成することを目的としており、側支持要素の位置が、横方法に調節可能である。
しかし、上記の先行技術システムの設置および維持には、かなりの実用的困難がある。ボルトがレールを貫通するような第1のタイプのシステムにおいては、レールが予めドリルされなければならないし、レールが設置される前に支持板がそれに取り付けられなければならない。湾曲した線路においては、レールおよび各支持体は適切な半径まで曲げられ、レールは適切な位置でドリルされなければならない。必要な計算上の誤差、および構成要素の正確な曲げにおける誤差の可能性が大きい。両タイプのシステムにおけるレールの連続的な支持体は、均一な支持特性とレールの正確な線およびレベルとの良好な組み合わせを達成することを困難にしている。なぜなら、レール配列は、レールに沿って離散的な点において調査され訂正されるからである。第2のタイプのシステムにおいては、正確な線路軌間を提供するのに十分な連続的なトラフが提供されなければならない。線路設計の他の制約を考慮すると、これは、常に、簡単に達成されるとは限らない。
両システムにおいて、レールは表にあらわれず、容易にアクセスできない。このために、すべての構成要素が容易に見られ、容易にアクセス可能である従来の非弾力性線路固定に比べて、鉄道線路に要求される多くの日常の維持手続き、例えば、検査、磨耗したレールの交換、損傷したレールの修理やゴム構成要素の交換を行うことがより困難である。
従って、既存のシステムの実用的な欠点がなく、かつ、レールをその頭部の下で支持するという利点が達成されるような、レールを弾力的に固定するためのシステムの提供が望まれる。
本発明によると、複数のレール架式アセンブリを含む鉄道レール支持システムが提供され、鉄道のレールの互いの長手方向から間隔を空けられ、それによって、上記レールは、上記レールに沿って離散的な位置で係合されて、線路基盤の上に弾力的に架けられ、上記システムが、上記レールの長手方向にわたるクリープに対して所望の抵抗を有するように、レール架式アセンブリを通して、所定の締めつけ負荷が、上記レールに与えられる、鉄道レール支持システムを提供する。レールは、その長手方向に沿って連続的にではなく、離散的な位置においてのみ支持されるので、必要な弾性部材および金属のブラケットの体積が、連続的な支持システムに比べて少なく、従って、アセンブリがより安価に製造され得る。
先行技術の連続的な支持システムにおいて、ほとんどのレール固定システムの1つの要件である、長手方向のレールの動きに対する抵抗は、弾性支持体とレールとの間の接触の領域が大きいことが原因であり、弾性支持体を通してレールに与えられた大きな負荷のためではないことに留意すべきである。レールを通して配置されるボルトを用いる設計において、ボルトは、明らかに、起こり得る長手方向のクリープの量に対して最大の制限を与える。しかし、このような負荷がその機能不全の原因になるので、このようにボルトに頼るのは望ましくない。
大きなたわみを達成し、不連続なアセンブリの端部に起こり得る大きな応力を防止するためには、レールの連続的な支持が必要であると以前から考えられてきた。さらに、このような連続的なシステムは、レールの調和振動の励起を避けるために必要であると考えられていた。しかし、出願人は、支持システムが一般に設計される支持剛度のレベルにおいて、レールの曲げ波動の長さが十分に長いため、このような不連続なアセンブリの上と、2つの隣接するこのようなアセンブリの間の中間とにおけるそれぞれの位置での線路支持剛度の見かけの差が、非常に小さいということを認識した。さらに、本発明を用いる不連続なアセンブリは、レールの軸に垂直な方向の水平面において見たときの、弾性要素および支持ブラケットの形状により、確実に、アセンブリの上と中間との支持剛度の間に急な変化がないように、設計され得る。従って、線路の長手方向に沿った支持剛度における変化による調和振動励起は非常に小さい。そこで、連続的な支持システムの、良好な振動減少特性が、本発明を用いる不連続なシステムにおいて、かなりの程度まで保持され得る。線路の長手方向に沿った支持剛度における小さな変化のさらなる結果として、本発明の不連続なアセンブリの端部においてはレール応力が増加する傾向がない。
本発明を用いるアセンブリの長手方向のレールの動きに対する抵抗は、付加的なかつ分離したレール固定装置または固定具の必要なしに提供される。この点に関して、不連続なシステムにおける弾性支持体の体積は連続的なシステムに比べて少ないため、それはむしろ支持剛度を低下させ、連続して支持された同等な線路に比べて、このようなアセンブリが用いられる箇所における線路1メートル当たりの線路剛度(線路係数)を増加させることなく、横方向の負荷が、各不連続なアセンブリにおける弾性要素に与えられ得る。実際、弾性支持体とレールとの間の接触領域の減少を補うために、不連続なアセンブリにおいて、締めつけ負荷を与えることが必要である。横方向に与えられた、この締めつけ負荷が、従来の支持されていない線路における固定によって与えられる垂直な締めつけ負荷と同じ機能、すなわち、連続的に溶接されたレールにおける長手方向の動きを制限するのに役立つ。長手方向のレールの動きに対する抵抗は、弾性要素および不連続なアセンブリにおける支持ブラケットを、平面において見たときに、いかなるレールの動きによっても弾性要素がくさびの中に引かれるような形に形成することによって、さらに増加することができる。
このように、固定システムのすべての主要な要件、すなわち、レール力を吸収すること、線路軌間を維持すること、および長手方向のレールの動きを制限することが、締めつけ負荷が与えられる弾性要素によって、レールが、その頭部の下で支持される、本発明を用いる不連続な固定システムにおいて実現され得る。さらに、適切な弾性要素が用いられると、レールと支持体との間に電気的絶縁が提供される。さらに、レールをドリルしたり、またはトラフにシステムを搭載する必要性が排除され得る。さらに、不連続なアセンブリにおいては、レールが離散的にのみ支持され、かつ、支持しているブラケットおよび弾性要素はレールの長手方向に沿って連続的に伸びていない。従って、アセンブリは、特に、アセンブリが同一平面に搭載される場合、すなわち、レール架式アセンブリが線路基盤のほぼ水平な上面に取り付けられる場合、比較的容易に検査およびメンテナンスを行うことができる。また、横方向の負荷成分が与えられたとき、このタイプのアセンブリにおける横方向のレール頭部たわみは比較的小さく、また、横方向負荷が分散される押圧領域は、平らな底のレールがその基部で留められている従来の固定システムに比べて比較的大きいので、振動減衰が重要ではない状況においても使用に適している。
本発明を具体化するシステムにおいて、各レール架式アセンブリは、第1および第2のブラケット並びに第1および第2の弾性部材を有し、第1および第2のブラケットのそれぞれが、押圧部および基礎部を有し、押圧部は、アセンブリが使用されるとき、レールのいずれかの側に隣接して配置され、基礎部は、線路基盤の上面に配置され、アセンブリが使用されると、第1の弾性部材が、第1のブラケットとレールとの間に配置され、第2の弾性部材が、レールと第2のブラケットの間に配置され、かつ、所定の締めつけ負荷を維持するための手段をさらに含む。
このようなシステムにおいて、第1および第2のブラケットが、固定手段によって線路基盤の定位置に保持され、その少なくとも1部分が、ブラケットのそれぞれの基礎部の中に配置される。
ブラケットの1つの下部分は、レールの下において、他方のブラケット側へと伸び得、それによって基板を提供する。あるいは、基板は、別に提供される。このような別個の基板は、ブラケットとは独立して線路基盤に取り付けられ得る。
本発明の実施形態において、第1および第2のブラケットのそれそれの基礎部は、傾斜した下面を有し得、基板の上面はそれに応じて傾斜する。あるいは、1つのブラケットが固定され、他方が固定されていない場合、固定されていないブラケットの基礎部は傾斜した下面を有し得、基板はそれに応じて傾斜した上面を有する。
本発明の好適な実施形態において、線路基盤または基板は直立部を有してもよく、アセンブリは、アセンブリが使用されるとき、直立部とブラケットのうちの隣接する方の押圧部との間に嵌合するように形成されたくさび要素をさらに含み、ブラケットに与えられる所望の締めつけ負荷を維持する。ブラケットの基礎部はスロットを備えていてもよく、その中を通して直立部が突出していてもよい。その場合、スロットの直立部の嵌合は、直立部に対してブラケットの移動を可能にさせ、直立部とブラケットの押圧部との間へのくさび要素の挿入によってブラケットが直立部から離され、そのことにより、所望の締めつけ負荷がブラケットに与えられるようなっていてもよい。ブラケットの押圧部は、直立部に向かって伸びている延出部を有しており、くさび要素を受け入れるための、延出部および直立部の対向する表面間の空間を形成する。くさび要素は、実質的に垂直または水平に設置され得る。アセンブリが使用されるとき、好ましくは、くさび要素はそれを通るボルトによって固定される。
別の構造において、固定手段の一部はブラケットの基礎部の上に延出しており、このような延出部とブラケットとの間に、ブラケットに与えられた所望の締めつけ負荷を維持するように形成された係合する第1および第2のくさび要素を受け入れるための開口部が形成される。第1および第2のくさび要素のそれぞれは鋸歯状の面を有しており、アセンブリが使用されると、その鋸歯状の面が係合する。
あるいは、本発明を用いるアセンブリにおいて、締めつけ負荷維持手段は偏心的なカム手段を含み得る。
本発明の実施形態は、傾斜なしにレールを支持するために、同一の第1および第2のエラストマー部材を同一の第1および第2のブラケットとともに使用し得る。
アセンブリが使用されるときにアセンブリを水平にするために、および、その高さを調節するために、線路基盤と1つ以上のアセンブリのブラケットの1つまたは両方との間に適切なグラウト層が配置され得る。
このような適切なグラウト層は、レールに必要な傾斜を提供するためにも用いられ得る。あるいは、必要な傾斜は、異なる第1および第2の弾性部材の使用によって、または異なるブラケットの使用によっても提供され得る。
本発明の実施形態において、第1および第2のブラケットのそれぞれ、および/または第1および第2の弾性部材のそれぞれは、アセンブリの剛度がレールの長手方向の軸に平行な方向に変化し、アセンブリの中央領域において最大であるように形成され得る。
さらに、または、あるいは、第1および第2のブラケットのそれぞれ並びに/または第1および第2の弾性部材それぞれは、与えられた締めつけ負荷を増加させるように形成され得る。
本発明の他の実施形態において、線路基盤に対するレールの高さが調節可能であってもよい。このような実施形態において、固定手段は、レールに対する所望の高さでレールを支持するブラケットを配置することに役立つように構成および配列され得る。
本発明の他の実施形態においては、くさび要素が設けられており、弾性部材の1つとそれ対応するブラケットとの間に挿入され得る。さらに、支持板が、第1のブラケットと第1の弾性部材との間に配置され得る。このようなアセンブリにおいて、剛性部材が支持板と第1のブラケットとの間に配置されてもよい。
本発明の実施形態は、線路基盤に対して蝶番式に取り付けられるブラケットを有し得る。
本発明の実施形態は、ショルダーおよび固定クリップを含む固定手段を有し得る。
このような固定クリップは、固定クリップの弾力性によってショルダーの定位置に保持され、固定クリップは、アセンブリが使用されるとき、垂直方向に実質的に剛性である。
固定クリップの一例は、アセンブリが使用されるとき、ショルダーに挿入される前部分と、ショルダーに前部分を挿入するために力が与えられる後ろ部分とを有し、前部分は、アセンブリが使用されるときショルダーにクリップを保持するための手段を有する。
このようなクリップは、一対の実質的に平行な細長い部材を有する前部分と、2つの細長い部材を接合している湾曲部材を有する後ろ部分とを有し、細長い部材のうちの1つが、ショルダーにクリップを保持するための手段を提供するように形成される。
固定クリップの別の例は、形態が実質的にU字形である円筒の棒の材料を含む。
以下に、図面を参照して実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の断端面図を示す。
図2は、本発明の第2の実施形態の断端面図を示す。
図3は、本発明の第3の実施形態の断端面図を示す。
図4は、本発明の第4の実施形態の断端面図を示す。
図5および図6は、それぞれ、本発明の第5の実施形態の側面図および平面図を示す。
図7Aおよび図7Bは、それぞれ、図2〜図6の実施形態に用いたクリップの平面図および側面図を示す。
図8Aは、本発明の第6の実施形態の平面図を示す。
図8Bは、本発明の第6の実施形態の端面図を示す。
図9は、本発明の第7の実施形態の平面図を示す。
図10は、本発明の第8の実施形態の部分の部分断端面図を示す。
図11および図12は、それぞれ、本発明の第9の実施形態の部分断側面図および端面図を示す。
図13および図14は、それぞれ、図11および図12の実施形態に用いられ得る部分の斜視図を示す。
図15は、図11および図12の第9の実施形態の第1の変形例の部分断側面図を示す。
図16は、図11および図12の第9の実施形態の第2の変形例の端面図を示す。
図17は、図2〜図6に示されるのと類似の実施形態の部分図を示す。
図18は、本発明の第10の実施形態の端面図を示す。
図19は、本発明の第11の実施形態の部分の斜視図を示す。
図20は、本発明の第12の実施形態の部分の斜視図を示す。
図21Aおよび図21Bは、それぞれ、本発明の第13の実施形態およびその変形例の端面図を示す。
図22A〜図22Cは、それぞれ、本発明の第14の実施形態およびその変形例の部分の斜視図を示す。
図23は、本発明の第15の実施形態の端断面図を示す。
図1は、本発明を用いているシステムの第1のアセンブリ3aの端面図であり、アセンブリ3aは、線路基盤2に設置される雄牛の頭状のレール1を支持する。
図1に示す実施形態は、単純化されたアセンブリを示し、説明を簡単にするために示されている。
アセンブリ3aは、第1のブラケット31a、第2のブラケット32a、第1のエラストマー部材33aおよび第2のエラストマー部材34aを有する。ブラケット31aおよび32aは、図1のように、一端部から見ると、実質的に三角形であり、それぞれ、線路基盤2に平行な下方部分311aまたは321a、レール1に隣接する直立部分312aおよび322a、並びに角のある支持部分313aおよび323aを有する。実質的に直立した部分312aおよび322aは、それぞれ、エラストマー部材33aおよび34aのずれと対向するように形成される。これらの実質的に直立した部分は、それらの負荷押圧面およびエラストマー部材の対応する面が垂直線に傾くように形成される。
エラストマー部材33aおよび34aは、レール1およびそれぞれブラケット31aおよび32aと係合するように形成される。この実施形態において、エラストマー部材33aおよび34aの断面は同じであり、レール1のいずれかの側に用いられる。
第1のブラケット31aが、スロット314を通して延出している配置手段(図示せず)によって線路基盤2に取り付けられ、第1のエラストマー部材33aが、第1のブラケット31aとレール1との間に配置される。第2のブラケット32aもまた、スロット324を通して延出している配置手段(図示せず)によって線路基盤2に取り付けられ、第2のエラストマー部材34aが、レール1と第2のブラケット32aとの間に配置される。
ブラケット31aおよび32aを線路基盤2に取り付けるのに用いられる配置手段は、ボルトまたはレールショルダー、あるいはいかなる適切な固定装置であり得る。ブラケットを固定するいくつかの異なる好適な方法を、他の実施形態を参照して後に説明する。
図1からわかるように、アセンブリは、平らな上面を有する線路基盤に搭載され、これにより、比較的まっすぐな設置およびシステムの支持が可能である。しかし、より重要なことに、このアセンブリによって、線路基盤として、単純な鉄筋の、または予め押圧されたコンクリートスラブまたはスリーパーの使用が可能である。このようなスラブまたはスリーパーは、非架式鉄道システムでの鉄道線路基盤としてよく用いられ、上述の架式レールシステムにおいて用いられるチャネルされたスラブまたはスリーパーより、強力でかつ製造および設置が安価である。このような平らなスリーパーの上には、予め十分に押圧するのが難しいショルダー領域がないので、余分の力が得られる。さらに、本発明の実施形態は、現在チャネルが存在しない既存線路の設置、およびチャネルの追加が困難であるか、邪魔になったり、非常に高価である既存線路の設置に使用するのに適している。
使用する場合、第1および第2のブラケットはスロット314および324を用いて調整され、そのことによりレール1が正確に配列され、第1および第2のエラストマー部材33a、34aがレール1に対して保持される。
アセンブリが、通過する列車によってレールにかかる力に反応してレール1の長手方向のクリープへの所望の抵抗を示すように、エラストマー部材33aおよび34aに圧縮締めつけ負荷を与えることが必要である。例えば、15kN以上の圧縮締めつけ負荷が、7kNの長手方向のクリープの抵抗に必要である。このようなかなりの締めつけ負荷の使用によって、レールの長手方向に沿った離散的な位置においてレールを架けることができる。このことは、実質的な締めつけ負荷が与えられず、長手方向のレールの動きへの抵抗が、連続的な支持システムのレールとの大きな接触領域によって、またはこの目的のために設けられた付加的なレール固定によってのみ提供される上述したシステムとは対照的である。長手方向のレールの動きへの抵抗は、付加的な別個のレール固定装置または固定具を必要とせず、システムの特性を通して提供される。
例えば、この第1の実施形態において、締めつけ負荷はアセンブリの幾何学的配列によって提供される。この締めつけ負荷を達成するために、ブラケット31aおよび32aは線路基盤2の定位置にしっかりと保持されるべきである。
第1の実施形態を設置するために、ブラケット31aおよび32aは並びにエラストマー部材33aおよび34aは、道具(図示せず)を用いて、レール1に対して圧縮されるべきである。この圧縮締めつけがエラストマー部材に必要なレベルの負荷を与える。そして、アセンブリは線路基盤の定位置まで下ろされ、上記の配置手段がアセンブリを固定するのに用いられる。道具が除去され、アセンブリの設置が完成する。ブラケットが定位置にしっかりと保持されることにより、締めつけ負荷がエラストマー部材33aおよび34aの上に維持される。
スラブ線路基盤または既存の線路にアセンブリを嵌合させるときにおいて、アセンブリを水平にし、その高さを調節するために、ブラケット31aおよび32aと線路基盤2との間に適切なグラウト層21が用いられる。
レール1の下方下部領域には絶縁層11が設けられており、この絶縁層11は、レール1または第1のブラケット31aまたは第2のブラケット32aが、その正常な作動範囲を越えて大幅にずれる場合に、レール1並びにブラケット31aおよび32aが確実に電気的に絶縁されるのに役立っている。絶縁層11は、また、レール1の下方かつブラケット31aと32aとの間であり領域12が破片で満たされた場合に、ブラケット31aおよび32aからレール1を電気的に絶縁する。
図2は、本発明の第2の実施形態を示す。図2の実施形態の構成要素のほとんどが、図1を参照して説明したものと同じであるので、詳細な説明は省略する。第2の実施形態は、線路基盤2の上方にレール1を支持するアセンブリ3bを提供する。図1と同様に、レールはブラケット31bおよび32b並びにエラストマー部材33bおよび34bによって支持される。これらのエラストマー部材は、支持部分330および340を加えることを除いて、図1に示されているものと同じである。これらの部分は、部材をブラケット上に配置するのに役立つ。
アセンブリ3bは、また、ブラケット31bおよび32bが搭載される平らな基板38をさらに有する。このような基板は、アセンブリが搭載される硬質の基礎を提供する。基板は、特に、図1および図2に示すように、グラウト層が用いられる場合に特に有用である。
図2において、図1に示すグラウト層21の代わりにグラウト層211が用いられ、レール1の必要な傾斜を提供する。
ブラケット31bおよび32bを保持するための配置手段が、ブラケットのスロットを通して延出しているショルダー41によって構成される。クリップ51が挿入され、ショルダー41の穴43を抜け、ブラケットを定位置に保持する。図1の実施形態と同様に、エラストマー部材33bおよび34bに加えられるべき締めつけ負荷は、アセンブリの嵌合によって提供される。
ショルダー51は、(図2に示すように)線路基盤2の凹所23に接着されるか、または、延出部分411によって線路基盤2にキャスト(cast)され得る。
第3の実施形態が、図3に示される。この実施形態は、レール1が、それぞれ異なる直立部分312cおよび322cを有するブラケット31cおよび32cによって傾いていることを除いて、図2に示すものと非常に似ている。このような異なる形状のブラケットが、同一の断面を有するエラストマー部材33cおよび34cと共に用いられる。本発明のすべての実施形態がそうであるように、この実施形態は、フランジ基部レールと共に用いられ得るが、図3の実施形態は、雄牛の頭状のレール1と共に用いられているのが示されている。図2と同様に、図3の実施形態は、アセンブリを定位置に保持するのに用いられるクリップ51を有する、接着された、またはキャストされたショルダー41を用いる。必要な締めつけ負荷が、ここでも、アセンブリの嵌合によって提供される。
本発明の第4の実施形態が、図4に示される。この第4の実施形態は、第2および第3の実施形態に非常に似ているが、第4の実施形態において、レールの傾斜は、非同一のエラストマー部分33dおよび34dを同一の断面を有するブラケット31dおよび32dと組み合わせて用いることによって提供される。アセンブリは、ここでも、線路基盤2に接着、キャストまたはグラウトによって固定されたショルダー41を通して挿入されたクリップ51によって、定位置に保持される。
図5および図6は、それぞれ、本発明の第5の実施形態の側面図および平面図を示し、上記の第2、第3および第4の実施形態に似ている。図5および図6において、レール1は、レール支持アセンブリ3eによって線路基盤2の定位置に保持される。
アセンブリ3eは、第1および第2のブラケット31eおよび32e、並びに第1および第2のエラストマー部材33eおよび34eを有する。エラストマー部材33eおよび34eは、上記の実施形態において用いられているものと似ている。
しかし、レールに沿ったレール支持剛度の変化が、上述のように、急ではなくするために、ブラケット31eおよび32eが、特別な形状になっている。車輪がアセンブリに着くときの、線路係数(1メートル当たりの線路剛度)の変化の割合を減少させるために、直立部分312eおよび322eは、アセンブリの長手方向において、外側にレールから離れるように傾斜し、アセンブリの長手方向の端部では、下側に傾斜している。
支持システムが、一般に設計される支持剛度のレベルでレール上を走行している列車による曲げ波動の長さは、十分に長いので、アセンブリの上方の位置と2つのアセンブリの間の中間の位置との線路支持剛度の見かけ上の差は、非常に小さいけれども、この差は、ブラケット31eおよび32eのこのような形状によってさらに減少し得る。
従って、この実施形態の不連続のアセンブリは、レールの軸に垂直方向の水平面において見ると、支持ブラケットの形状をもって設計され、これにより、確実に、アセンブリの上方とそのスパンとの間で支持剛度の急な変化はない。従って、線路の長さ方向に沿った支持剛度に変化による調和振動の励起は、非常に小さい。上述の連続的なシステムの良好な振動生成特性が、本発明を具現化する不連続のシステムに保持され得る。
さらに、線路の長さ方向に沿って支持剛度の変化が小さいので、アセンブリの端部においてレール応力が増加する傾向はない。
図7Aおよび図7Bは、第2〜第5の実施形態で用いられ図示されているクリップ51のたわみのない形状をより詳細に示してしている。クリップ51は、例えば、鋼鉄などの弾性材料の平らな棒から形成される。クリップは、湾曲した前部分510、平らな部分511、湾曲した後ろ部分512、湾曲部分513、平らな部分514、湾曲部分515および平らな前部分516を有する。
使用するとき、クリップ51は、図5に示すように、ショルダー41に挿入され、それ自身の弾力性によって定位置に保持される。クリップの後ろ部分512の形状が、クリップのショルダー41への挿入に役立つ。クリップは、一旦、設置されると、垂直方向では実質的に剛体であるように設計されているので、負荷によるアセンブリのいかなるたわみもエラストマー部材によって生成されるのであって、クリップによってではない。
クリップのこの設計は、ショルダー41への挿入が比較的容易であり、ブラケットに対して、実質的なまたはほぼしっかりした固定を提供する。クリップの弾力性により、アセンブリ内の垂直な公差がふさがれ得、これにより、ブラケットを定位置に維持し、従ってアセンブリにおいて必要な締めつけ負荷を維持する。なぜなら、この締めつけ負荷は、アセンブリの外形によって基本的に決定されるからである。
上記のクリップに加えて、弾性材料の層が、クリップ51の剛度を増加させるために、実質的に平行な部分511および514の間に配置され得る。
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、本発明の第6の実施形態の端面図および平面図を示す。ここでも、雄牛の頭状のレール1がアセンブリ3fによって線路基盤の定位置に保持される。
第6の実施形態において、アセンブリ3fは、上述の実施形態において用いられたのと同様の構成要素、すなわち、第1および第2のブラケット31fおよび32f、並びに第1および第2のエラストマー部材33fおよび34fを有する。この実施形態もまた、アセンブリが搭載される基板38fを含む。
基板38fは、ボルト53によって線路基盤2に取り付けられ、ブラケットが定位置に搭載されるとブラケット31fおよび32fのスロット(図示せず)を通る直立部分41fを有する。第1および第2のブラケット31fおよび32fは、図1を参照して説明したものと形状が似ており、基板38fの直立部分41fのそれぞれの穴を通るクリップ52によって、基板38f上の定位置に保持される。クリップ52は、図7を参照して説明したクリップ51と同じ機能を有するが、図7のクリップとは形状が異なり、使用されるとき、平面図において、実質的にU字形である。図7のアセンブリと同様に、クリップは、ブラケットを定位置に保つために用いられ、必要な締めつけ負荷が、アセンブリの嵌合によってエラストマー部材33および34に与えられる。
他の実施形態と同様に、レールは、レール1に対してエラストマー部材33fおよび34fを圧縮するブラケット31fおよび32fによって、定位置に柔軟に保持される。レール1には、絶縁層11が設けられ、適切なグラウト層(図示せず)が、上述のように、アセンブリを水平にするのに用いられ得る。
図9は、本発明の第7の実施形態の平面図である。上述の実施形態と同様に、レール1は、アセンブリ3gによって線路基盤2上の定位置に保持される。第7の実施形態のアセンブリ3gは、第1および第2のブラケット31gおよび32g、並びに、レール1の側面に対してブラケットによって保持されている第1および第2のエラストマー部材33gおよび34gを有する。
図1を参照して説明したように、配置手段(図示せず)が、ブラケット31gおよび32gの穴314gおよび324gに延出し、線路基盤2上の定位置にブラケットを保持するのに用いられる。他の実施形態と同様に、基板および/またはグラウト層が、ブラケット31gおよび32gと線路基盤2との間に用いられ得る。
図9からわかるように、ブラケット31gおよび32gは、特別な形状を有し、直立部分は、アセンブリの長手方向の端部で狭く、アセンブリの中央部で最大の厚さまで広くなる。エラストマー部材33gおよび34gは、それに応じて、アセンブリの長手方向の端部で広い部分を有し、その中央部で狭い部分を有するような形状を有する。ブラケットおよびエラストマー部分の形状は、アセンブリを通るレール1の長手方向のクリープ(creep)へのアセンブリの抵抗を増加させるのに役立つ。この増加が得られるのは、レール1が、長手方向にクリープするとき、エラストマー部分の角のある形状が、締めつけ負荷を増加させ、従って、クリープへの抵抗を増加させるのに役立つからである。
別の例(図示せず)として、ブラケットは、アセンブリの長手方向の端部において広い部分を有し、アセンブリの中央部に狭い部分を有するような形状を有し得る。それに応じて、エラストマー部材は、アセンブリの長手方向の端部で狭い部分を有し、その中央部で広い部分を有するような形状を有する。エラストマー部材およびサイドブラケットの協同的な形状は、それらをまとめて配置し固定し、負荷下での弾性要素の歪みを制限するのに役立つ。例えば、弾性部材の面の隆起が、サイドブラケットの対応する面の凹所に係合し得、その2つが、まとまって固定されるのが可能であり、締めつけ負荷が与えられたとき、弾性要素が上側に押しやられる傾向を防止する(図示せず)。
上記の締めつけ負荷を与える方法は、いくつかの欠点を有する。これらの1つは、多くの連続したアセンブリが定位置に置かれる前に、それらを締めつけ、配置する必要があり得ることである。これにより、組立および維持がいくらか難しくなり得る。
図10は、本発明の第8の実施形態の部品の端部断面図を示す。図10に示されるブラケット31hおよび32hは、前述の実施形態の第1および第2のブラケット31および32の代わりに用いられる。
図10からわかるように、ブラケット31hは、アセンブリが使用されるとき、アセンブリの第1のブラケット側から第2のブラケット側へと伸びる下方部分311hを有する。第1のブラケット31hは、また、アセンブリが使用されるとき、レール(図示せず)に隣接し、前述の実施形態と同じようにレールに対してエラストマー部材(図示せず)を支持する直立部分312hを有する。
第2のブラケット32hは、第1のブラケット31hの延伸された下方部分311hの上面に配置される。前記の実施形態と同様に、第2のブラケット32hは、アセンブリが使用されると、レールの、第1のブラケット31hとは反対側に配置され、レールの、第1のブラケット31hとは反対側において、レールに対して第2のエラストマー部材(図示せず)を支持する。
第1のブラケット31hは、スロット314hを通して配置されるボルト53hによって、線路基盤(図示せず)に保持される(1つのボルトおよび1つのスロットだけが図10には示されている)。第2のブラケット32hの穴を通って位置し、第1のブラケット31hの延伸された下方部分311hにあるネジ山が切られた穴61へと延伸するボルト60によって、第2のブラケット32hは、第1のブラケット31hの延伸された下方部分311hに固定される。
本発明の第8の実施形態によって、その下方部分311hを含む第1のブラケット31hは、完成されたレールアセンブリを設置する前に、線路基盤2にボルトで締め付けることができる。それから、レール、エラストマー部材、および第2のブラケット32hは、前記の実施形態と同様に、レールが、第1のエラストマー部材と第2のエラストマー部材との間に保持されるように、線路基盤の上に下ろされる。それから、道具(図示せず)の使用により、第1のブラケット31hに対して第2のブラケット32hを押し付けることによって、必要な締めつけ負荷がエラストマー部材に与えられうる。それから、ブラケット32hは、ボルト60を用いて、ブラケット31hの下方部分311hにボルトで締められる。従って、第2のブラケットは、第1のブラケット31hおよびレールに対して位置決めされるので、道具を取り除いた後も、与えられた締めつけ負荷は存在し続ける。本発明のこのような実施形態により、アセンブリをより簡単に設置することができる。
図11および図12は、それぞれ、本発明の第9の実施形態の側面図および端部の図を示す。この第9の実施形態は、既出の図面、特に、図7および図9を参照して説明した他の実施形態によって用いられたブラケットおよびエラストマー部材と類似のブラケット31iおよび32i並びにエラストマー部材33iおよび34iを用いる。
第9の実施形態は、必要な締めつけ負荷がエラストマー部材33iおよび34iに加えられる方法、およびアセンブリ内の緩みが締められる方法に関する。他の局面において、第9の実施形態と他の実施形態とが同じである点は図面から明らかであるので、詳細な説明は割愛する。
必要な締めつけ負荷を加えるために、レール1、第1および第2のブラケット31iおよび32i並びにエラストマー部材33iおよび34iからなるアセンブリ3iは、押し付けられていない状態で、ブラケット31iおよび32iのそれぞれのスロットが、押圧された締めつけ基板70の部分701の上を通るように、線路基盤2の上に置かれる。この締めつけ基板70は、部分701と連続しているその端部領域と、その中央部領域とにおいて、線路基盤2に設置される。部分701は、ブラケットと部分701との間のそれぞれの開口部を規定するように、線路基盤2から上へ突出する。
それから、アセンブリは、締めつけ道具(図示せず)を用いて押し付けられる。それから、第1のくさび部品71が、突出部分701とブラケット31および32との間に下側垂直方向に挿入される。この第1のくさび部品のようなものが、レールアセンブリのそれぞれの側に用いられる。第1のくさび部品71は、図13に拡大規模で示されている。
次に、第2のくさび部品72が、アセンブリの各端部に挿入される。一対の第2のくさび部品72が、図11から明らかであるように、アセンブリのそれぞれの側に用いられる。第2のくさび部品72は、図14にスケールを大きくして示されている。このように、第2のくさび部品72は、それぞれ、鋸歯状のエッジ712および722によって、それぞれの第1のくさび部品71を係合する。これらの鋸歯状のエッジは、締めつけ道具が取り除かれるとき、第1のくさび部品71が、アセンブリから外れ出るのを防ぐ役割をはたす。
ボルト73は、第2のくさび部品72の開口部723(図14)の中を通って挿入される。ボルト73は、第2のくさび部品72のうちの1つを通り抜けて、部分701によって規定される開口部を通り、それからアセンブリの反対の端部に位置するもう1つの第2のくさび部品72を通る。
ボルト73が締め付けられてアセンブリの緩みが締められ、これにより、サイドブラケットは定位置に強固に固定される。ブラケットが定位置にしっかりとロックされるので、締めつけ負荷は、締めつけ道具が取り除かれても維持されうる。第2のくさび部品72の形状は、ボルト73が締められると、アセンブリが、エラストマー部材をさらに圧縮するように形成され、これにより、与えられる締めつけ負荷が増加する。
それから締めつけ道具が外されて、くさび部品71および72のかみ合っている鋸歯状のエッジが、上述したようにくさび部品71をアセンブリの定位置に保持する役割をはたす。くさび部品71および72の使用により、ブラケット31iおよび32iが定位置にしっかりと保持され、アセンブリの緩みが締められるので、エラストマー部材33iおよび34iには、適切な締めつけ負荷が与えらている。
エラストマー部材に横方向の締めつけ負荷を与えることに加えて、このようなアセンブリによって、確実にサイドブラケットは定位置にしっかりと保持されうるので、アセンブリの振動減少特性が、低下することはない。
図15は、本発明の第9実施形態の変形例の端部の図を示す。この変形例は、ボルト73の代わりに、トグルクランプ74が第1および第2のくさび部品71および72をアセンブリの定位置に保持するのに用いられているのを除いて、第9の実施形態と実質的に同様である。さらに、図15の実施形態は、キャスト(cast)締めつけ基板70を用いている。
図16は、第9の実施形態の別の変形例である。この変形例は、レール上部の磨耗を補償するために、アセンブリの高さを調節するのに用いられる。
適切な厚さのシム(shim)212が、レール上部の高さを調節するために、アセンブリ3と線路基盤2との間に配置される。構成要素72の大きさは、部分701によって規定される開口部の大きさの、結果として生じる減少に応じて減らされなければならない。従って、多くの異なる大きさの構成要素72が、高さの調節を可変にするために設けられなければならない。
図17は、図2〜図7を参照して説明した第2〜第5の実施形態の変形例を示す。この変形例は、これらの実施形態のレールの高さを調節するのに用いられる。このような高さ調節は、クリップ51(図示せず)の下に挿入される調節くさび517を用いることによって達成される。このクリップ51は、前述のショルダー41よりさらに大きな開口部43'をその中に有するショルダー41'に挿入される。このように、アセンブリの全体の高さが調整されうる。シムは、前と同様、アセンブリと線路基盤との間に挿入される。
図18は、本発明の第10の実施形態の端部の図を示す。前述の実施形態と同様に、レール1が、アセンブリ3jによって線路基盤2の定位置に保持される。このアセンブリ3jは、第1のブラケット31j、第2のブラケット32j並びに第1および第2のエラストマー部材33jおよび34jを有する。第1および第2のブラケットは、基板38jのそれぞれの上面に配置され、レール1のそれぞれの面と対向する。
本発明の第10の実施形態は、必要な締めつけ負荷がエラストマー部材33jおよび34jに与えられうる他の方法を示す。ブラケットが基板38jに正しく配置されるとき、この締めつけ負荷が与えられる。これらのブラケットを正確に位置決めするためには、ブラケット31jおよび32j、エラストマー部材33jおよび34j、並びにレールを含むアセンブリが、締め付け道具(図示せず)を用いて締め付けられる。それからアセンブリは、ブラケット31jおよび32jの鋸歯状の下面321jおよび322jが、基板38jの対応する鋸歯状の上面381jおよび382jと係合するように、基板38jに配置される。さらに、基板38jの上面381jおよび382jは、レールに向かって内側へ傾き、それにしたがうように、ブラケット31jおよび32jの下面321jおよび322jも傾いている。
締め付け道具が外されると、基板38jの鋸歯状のエッジとブラケット31jおよび32jとの係合によって、締めつけ負荷は、エラストマー部材33jおよび34jから、ブラケット31jおよび32jを通って、基板38jへと移る。ブラケットおよび基板は、ボルト63によって線路基盤2に保持される。締めつけ負荷の基板への移動は、ボルト63が、比較的、ストレスを受けていないことを意味する。これにより、ボルトが壊れる可能性が減る。
図19は、本発明の第11の実施形態の部分を示す。図19では簡単のため、1つのブラケット31kだけが示される。他の実施形態のすべてにおいては、第2のブラケットが、レールの反対側に用いられ、エラストマー部材が、レールとブラケットとの間に配置される。
図19において、くさび形小片が、横方向の調節を提供し、このくさび形小片は、固定するための構成、この場合は、アセンブリを線路基盤に取り付けるネジ山が切られた構成と組み合わされる。エラストマー部材に横方向の締めつけ負荷を与えることに加えて、このようなアセンブリにより、確実に、サイドブラケットが定位置にしっかりと保持されるので、アセンブリの振動減少特性が低下することはない。
図19において、線路基盤(図示せず)は、基盤2にしっかりと取り付けられた直立部80を有する。ブラケット31kは、図19に示すような形状であり、他の実施形態を参照して説明したのと同様の方法で、エラストマー部材を有する押圧面312kを有する。
ブラケット31kを用いるアセンブリは、締め付けられていないエラストマー部材(図示せず)と、それら間のレール(図示せず)と共に、線路基盤(図示せず)上の定位置にブラケットを配置することによって線路の敷設場所に設置される。それからくさび部材81が、直立部材80とブラケット31kとの間に挿入され、ブラケット31kが定位置に保持される。固定手段82、つまり図19の埋め込みネジは、このくさび部分81を定位置に固定するのに用いられる。ブラケット31kの直立部分312kは、くさび部材81と係合するように傾いている。固定手段82が締められると、くさび81が下に押しやられ、必要な締めつけ負荷がアセンブリのエラストマー部材に与えられる。あるいは、固定手段82が締められる前に、ブラケットおよびエラストマー部材は、締めつけ道具(図示せず)を用いて、レールに対して押し付けられうる。このように予め押し付けておけば、固定手段82を締めるために必要なトルクが少なくてすむ。
あるいは、固定手段82は、線路基盤2の中のネジが切られた穴の中に位置するボルト、または線路基盤から突出するネジが切られたスリーブによって形成されうる。固定手段が通過するくさび部材81の穴は、大き目につくられているので、固定手段は、張力負荷を受けるだけなので、固定手段82には水平方向の負荷は加わらない。
くさび部材は、平面図において、サイドブラケットまたは直立部のチャネルまたは溝(図示せず)と係合するような形状を有しうる。このような形状は、くさび部材の長手方向の動きに抵抗する役割をはたす。
必要な締めつけ負荷は、くさび部材によってアセンブリのエラストマー部材に与えられ、くさび部材の形状により調節が可能である。
図20は、本発明の第12の実施形態を示し、簡単にするために、ただ1つのブラケット31Lと示す。2つのこのようなブラケットが、前記の実施形態と同様に、支持アセンブリに用いられる。
ブラケット31Lが、他の実施形態を参照して説明したのと類似の方法でレール(図示せず)の側面に対してエラストマー部材を支持するのに用いられる。線路基盤(図示せず)には、それに応じて傾いた面901を有する直立部90が設けられている。
線路基盤上にアセンブリを設置するために、ブラケットが、レールのいずれかの側面に配置され、エラストマー部材が、ブラケットとレールとの間に配置される。直立部90は、図面に示すように、ブラケット31Lの基礎部分に設けられている開口部314Lを通して配置される。直立部品312Lは、直立部90の面901に向かって伸びる延出部315Lを有し、くさび部材91が、ブラケット31Lのウェブ313Lの側面を通って、その間に形成された空間に挿入される。このくさび部材91は、ブラケット311および直立部90の、それぞれ、部分315および901の斜面に対応する斜面を有し、ブラケットおよび直立部を分離するのに用いられ、これにより、必要な締めつけ負荷がエラストマー部材(図示せず)に与えられる。あるいは、アセンブリは、上記のように、道具によって圧縮され得、それから、くさび部材91が定位置に固定される。
くさび部材91は、ブラケット31Lの反対側のウェブ313L'の開口部94を通して挿入されるボルト93を用いて定位置に保持される。このように、本発明の第12の実施形態は、エラストマー部材に締めつけ負荷を与える、比較的簡単な方法および線路基盤にブラケット31および32を保持する方法をも提供する。
第12の実施形態のアセンブリの高さの調節は、アセンブリと線路基盤との間に配置されるシムの使用によって容易に達成され得る。くさび部材91および穴94の形状により、この簡単な高さの調節が可能になる。
くさび型固定具が用いられている箇所に、くさびが緩くならないようにロック機構を用いることが好ましく、これによって、エラストマー部材に与えられた締めつけ負荷が低下する。このようなロック機構の例は、図11〜図15、図19および図20に示される。
図21Aは、図10を参照にして説明された実施形態に類似の本発明の第13の実施形態を示す。
図10に示す実施形態と同様に、第13の実施形態は、伸びた基礎部分311mを有する第1のブラケット31mを有し、その上に、第2のブラケット32mが搭載される。図10の実施形態とは異なり、第13の実施形態は、第1のエラストマー部材33mと第1のブラケット31mとの間に配置される剛性のくさび部材95を有する。
アセンブリの各側面は、対応するエラストマー部材33mまたは34mに取り付けられる板部材96または97を有する。第1のブラケット31mの上部分は、アセンブリが使用されるとき、くさび部材95と係合するような形状を有する。板96により、くさび95が、第1のブラケットと第1のエラストマー部材33mとの間に、エラストマー部材33mがずれることなく、挿入され得る。くさび部材95は、第1のブラケット31mのまわりにうまく配置されるような形状を有する。
図21Bは、図21Aに示す実施形態の変形例を示す。図21Bに示すアセンブリにおいて、第2のブラケット32m'は、基板38mに一体に形成される。他の点において、図21Bのアセンブリは、図21Aのアセンブリと同じである。図21Bのアセンブリは、アセンブリを構成する遊離した構成要素の数が少ないという利点を有する。
図21Aおよび図21Bに示すアセンブリにおいて、締めつけ負荷は、構成要素の嵌合およびくさび部材の使用によって維持される。くさび部材の使用は、また、アセンブリの構成要素が、圧縮されない状態で、線路基盤の上に下ろされ得るという利点を有し、締めつけ負荷は、くさび部材95の挿入によって生成される。
図22A〜図22Cは、本発明の1実施形態のブラケットに締めつけ負荷を与える、さらに3つの方法を示す。ここでも、簡単にするために、ただ1つのブラケットが示される。
3つの方法はすべて、ブラケット31nの位置を線路基盤(図示せず)に対して調節するための回転くさびとして作用する偏心的なカム100を用いる。固定手段101(101'、101")が、線路基盤にアセンブリを保持するのに用いられる。
偏心的なカム100は、ブラケット31nの横方向の位置が調整され得るように、固定手段101(101'、101")のまわりを回転し得る。
使用時には、上記と同様に、それらのエラストマー部材に必要な締めつけ負荷を与えるために、2つのブラケットは、圧縮具によって、それぞれのエラストマー部材に対して圧縮される。偏心的なカム100に設けられている、直立部73、あるいは、ソケット(図示せず)が、圧縮具を配置するために用いられる。その後、偏心的なカム100が回転され、圧縮具が取り外されても締めつけ負荷が維持されるようにロックネジ102が締められる。ロックネジ102が、サイドブラケットの基部の一連のネジ穴の1つにねじ込まれる。固定手段101(101'、101")が、カムが回転し、締めつけ負荷を解放するのを防ぐ確実な手段を提供し得ないので、このようなロックネジが必要とされる。このため、図22A〜図22Cに示す偏心的なカム実施形態は、前述の実施形態ほどは効果的であり得ず、低い締めつけ負荷構造に適し得る。
アセンブリの垂直調節は、サイドブラケットの上または下に配置されたシムの使用によって提供され得る。
図22Aは、ボルト構造101によって保持される偏心的なカム100を示す。図22Bは、クリップ構造101'、例えば、図5を参照して先に説明したクリップによって保持された偏心的なカム100を示し、図22Cは、トグルクランプ101"によって保持される偏心的なカム100を示す。
図23は、本発明の第15の実施形態を示し、この図において、レール1は、ブラケット31pおよび32pによって保持される、エラストマー部材33pおよび34pによって支持される。アセンブリ全体は、線路基盤2の直立部22によって規定されるトラフに配置される。ブラケットは、トラフの位置によって必要な締めつけ負荷を提供する。ブラケット31pおよび32pは、それぞれ、第1および第2のブラケット31pおよび32pの穴の中に配置されるボルト65によって線路基盤に保持される。
このような実施形態は、アセンブリの嵌合よって必要な締めつけ負荷を提供し、必要なレベルの締めつけ負荷がこのようなトラフアセンブリによって提供され得ることを示すために図示され、説明されている。しかし、たとえ、図23に示すアセンブリが不連続のシステムの一部であったとしても、このようなアセンブリの設置および維持に関して欠点がある。ある状況において、例えば、レールおよび固定具が、丸石が敷かれた、またはアスファルトの道路表面の下に隠されなければならない街路走行システムにおいて、トラフの中によりむしろ、同一平面にアセンブリを固定することにわずかに利点がある。しかし、連続的によりむしろ、離れた間隔で、締めつけ負荷が与えられ、レールを支持する方が依然として利点があり得る。
ほとんどの場合、各アセンブリのブラケットは、両方が、横方向の位置に独立的に調節可能であるように示してきた。これにより、線路軌間の小さな調節が行われ得、締めつけ負荷が、独立して変化し、または調節され得る。しかし、また、すべての上記の実施形態が、この横方向の調節がアセンブリの1側面のみに提供されるように配列され得ることにも留意すべきである。これにより、締めつけ負荷が、変化しまたは調節され得るが、線路軌間の変化または調節は行われ得ない。
さらに、本発明を用いるアセンブリは、互いにしっかりと取り付けられるサイドブラケットを有し得、その場合、必要な締めつけ負荷は、アセンブリの嵌合によって提供され、従って、アセンブリの公差に依存する。
都市を走り抜ける鉄道線は、必ず、人々の家およびオフィスの近くを通る。ほとんどの都市の鉄道は鋼鉄のレールの上を鋼鉄の車輪で走行しており、このようなシステムは、車輪がゴム製の道路交通手段に比べて、本来、高い動力を生成する傾向がより強く、許容不可能なレベルの騒音および振動を起こし得る。従って、鉄道線路構造は、この潜在的な問題を最小にするように設計されることが重要である。1つの可能な解決法は、線路を弾力的に支持し、弾力的に支持された線路構造の質量をできるだけ大きくすることである。別の可能な解決法は、支持体の剛度をできるだけ低くすることである。
線路の質量を増加することは、非常に高価になりがちである。なぜなら、支持する橋をより強固にしなければならず、トンネルが、余分の質量を収納するためにより大きな穴を必要し、それは、ほとんど常に、コンクリート構造またはスラブの形態で提供されているからである。
弾性パッドまたは弾性基板、あるいは弾力的に搭載されたスリーパーが、レールの基部と線路の基盤との間に設置されている、従来のレール支持システムにおいて、剛度の低下は、横方向の負荷が与えられた場合に、レール頭部の横方向のたわみが許容不可能なレベルになるのを回避する必要性によって制限される。このようなシステムにおいて、安全上許され得る最大の垂直のたわみは、通常、2または3ミリメートル未満である。DE−A−3834329は、レール基部とレール基盤との間に提供されるエラストマー材料に加えて、エラストマー材料がまた、横方向の負荷に耐えるようにブラケットとレールのウェブとの間のレールの各側に沿って離散的な位置で提供されているレール支持システムを開示する。
この問題を克服するために、レール頭部の下方で金属のブラケットによって支持される連続的なゴムの支持体にレールを架けることが提案されている。このようなシステムにより、レールのより大きなたわみ、例えば、約5または10mmのたわみが、安全に収納され得る。それに応じて、大きな横方向のレール頭部たわみは生じない。なぜなら、レールは、従来の固定位置より、力が加わる線にずっと近くで支持されているからである。ゴムの支持体は剛性な金属部品によって定位置に保持される。アセンブリは、レールのウェブおよびブラケットを通っているボルトならびにゴムの挿入具を使用することによって保持される。このような固定では、レールは、規則的な間隔でドリルされることが必要である。別の設計において、レールは、ここでも、連続的なゴム支持体の上に架かっているが、連続的なコンクリートのトラフに配置されている。レールは、もはや、ドリルされる必要がなく、アセンブリは、ある設計では、プラスチックのくさびによって、別の設計においては、締めつけ板によって定位置に保持され、それらは、トラフにボルトで締められ、レールを定位置に配置する。このようなシステムの1つが、DE−4311452に開示されている。
上記の線路支持システムは、線路に伝わる振動を最小限にまで減少させるという、主な目的を有して考案された。この結果、それらの設計には2つの重要な特徴がある。第1に、レールは、連続的に支持されているので、レールの長さに沿って線路支持体の剛度に変化がない。これは、車輪が線路を走るときの調和振動の励起を排除する意図で行われている。第2に、固定は、垂直の剛度が低くなるように設計される。このために、弾性支持要素に与えられるいかなる負荷も意図的に最小にされる。なぜなら、弾性要素の剛度は、通常、負荷がそれに与えられると、増加するからである。EP−A−0620316に開示されている、ある設計において、連続的な弾性要素の圧縮を最小にして、正しいレールの配列を達成することを目的としており、側支持要素の位置が、横方法に調節可能である。
しかし、上記の先行技術システムの設置および維持には、かなりの実用的困難がある。ボルトがレールを貫通するような第1のタイプのシステムにおいては、レールが予めドリルされなければならないし、レールが設置される前に支持板がそれに取り付けられなければならない。湾曲した線路においては、レールおよび各支持体は適切な半径まで曲げられ、レールは適切な位置でドリルされなければならない。必要な計算上の誤差、および構成要素の正確な曲げにおける誤差の可能性が大きい。両タイプのシステムにおけるレールの連続的な支持体は、均一な支持特性とレールの正確な線およびレベルとの良好な組み合わせを達成することを困難にしている。なぜなら、レール配列は、レールに沿って離散的な点において調査され訂正されるからである。第2のタイプのシステムにおいては、正確な線路軌間を提供するのに十分な連続的なトラフが提供されなければならない。線路設計の他の制約を考慮すると、これは、常に、簡単に達成されるとは限らない。
両システムにおいて、レールは表にあらわれず、容易にアクセスできない。このために、すべての構成要素が容易に見られ、容易にアクセス可能である従来の非弾力性線路固定に比べて、鉄道線路に要求される多くの日常の維持手続き、例えば、検査、磨耗したレールの交換、損傷したレールの修理やゴム構成要素の交換を行うことがより困難である。
従って、既存のシステムの実用的な欠点がなく、かつ、レールをその頭部の下で支持するという利点が達成されるような、レールを弾力的に固定するためのシステムの提供が望まれる。
本発明によると、複数のレール架式アセンブリを含む鉄道レール支持システムが提供され、鉄道のレールの互いの長手方向から間隔を空けられ、それによって、上記レールは、上記レールに沿って離散的な位置で係合されて、線路基盤の上に弾力的に架けられ、上記システムが、上記レールの長手方向にわたるクリープに対して所望の抵抗を有するように、レール架式アセンブリを通して、所定の締めつけ負荷が、上記レールに与えられる、鉄道レール支持システムを提供する。レールは、その長手方向に沿って連続的にではなく、離散的な位置においてのみ支持されるので、必要な弾性部材および金属のブラケットの体積が、連続的な支持システムに比べて少なく、従って、アセンブリがより安価に製造され得る。
先行技術の連続的な支持システムにおいて、ほとんどのレール固定システムの1つの要件である、長手方向のレールの動きに対する抵抗は、弾性支持体とレールとの間の接触の領域が大きいことが原因であり、弾性支持体を通してレールに与えられた大きな負荷のためではないことに留意すべきである。レールを通して配置されるボルトを用いる設計において、ボルトは、明らかに、起こり得る長手方向のクリープの量に対して最大の制限を与える。しかし、このような負荷がその機能不全の原因になるので、このようにボルトに頼るのは望ましくない。
大きなたわみを達成し、不連続なアセンブリの端部に起こり得る大きな応力を防止するためには、レールの連続的な支持が必要であると以前から考えられてきた。さらに、このような連続的なシステムは、レールの調和振動の励起を避けるために必要であると考えられていた。しかし、出願人は、支持システムが一般に設計される支持剛度のレベルにおいて、レールの曲げ波動の長さが十分に長いため、このような不連続なアセンブリの上と、2つの隣接するこのようなアセンブリの間の中間とにおけるそれぞれの位置での線路支持剛度の見かけの差が、非常に小さいということを認識した。さらに、本発明を用いる不連続なアセンブリは、レールの軸に垂直な方向の水平面において見たときの、弾性要素および支持ブラケットの形状により、確実に、アセンブリの上と中間との支持剛度の間に急な変化がないように、設計され得る。従って、線路の長手方向に沿った支持剛度における変化による調和振動励起は非常に小さい。そこで、連続的な支持システムの、良好な振動減少特性が、本発明を用いる不連続なシステムにおいて、かなりの程度まで保持され得る。線路の長手方向に沿った支持剛度における小さな変化のさらなる結果として、本発明の不連続なアセンブリの端部においてはレール応力が増加する傾向がない。
本発明を用いるアセンブリの長手方向のレールの動きに対する抵抗は、付加的なかつ分離したレール固定装置または固定具の必要なしに提供される。この点に関して、不連続なシステムにおける弾性支持体の体積は連続的なシステムに比べて少ないため、それはむしろ支持剛度を低下させ、連続して支持された同等な線路に比べて、このようなアセンブリが用いられる箇所における線路1メートル当たりの線路剛度(線路係数)を増加させることなく、横方向の負荷が、各不連続なアセンブリにおける弾性要素に与えられ得る。実際、弾性支持体とレールとの間の接触領域の減少を補うために、不連続なアセンブリにおいて、締めつけ負荷を与えることが必要である。横方向に与えられた、この締めつけ負荷が、従来の支持されていない線路における固定によって与えられる垂直な締めつけ負荷と同じ機能、すなわち、連続的に溶接されたレールにおける長手方向の動きを制限するのに役立つ。長手方向のレールの動きに対する抵抗は、弾性要素および不連続なアセンブリにおける支持ブラケットを、平面において見たときに、いかなるレールの動きによっても弾性要素がくさびの中に引かれるような形に形成することによって、さらに増加することができる。
このように、固定システムのすべての主要な要件、すなわち、レール力を吸収すること、線路軌間を維持すること、および長手方向のレールの動きを制限することが、締めつけ負荷が与えられる弾性要素によって、レールが、その頭部の下で支持される、本発明を用いる不連続な固定システムにおいて実現され得る。さらに、適切な弾性要素が用いられると、レールと支持体との間に電気的絶縁が提供される。さらに、レールをドリルしたり、またはトラフにシステムを搭載する必要性が排除され得る。さらに、不連続なアセンブリにおいては、レールが離散的にのみ支持され、かつ、支持しているブラケットおよび弾性要素はレールの長手方向に沿って連続的に伸びていない。従って、アセンブリは、特に、アセンブリが同一平面に搭載される場合、すなわち、レール架式アセンブリが線路基盤のほぼ水平な上面に取り付けられる場合、比較的容易に検査およびメンテナンスを行うことができる。また、横方向の負荷成分が与えられたとき、このタイプのアセンブリにおける横方向のレール頭部たわみは比較的小さく、また、横方向負荷が分散される押圧領域は、平らな底のレールがその基部で留められている従来の固定システムに比べて比較的大きいので、振動減衰が重要ではない状況においても使用に適している。
本発明を具体化するシステムにおいて、各レール架式アセンブリは、第1および第2のブラケット並びに第1および第2の弾性部材を有し、第1および第2のブラケットのそれぞれが、押圧部および基礎部を有し、押圧部は、アセンブリが使用されるとき、レールのいずれかの側に隣接して配置され、基礎部は、線路基盤の上面に配置され、アセンブリが使用されると、第1の弾性部材が、第1のブラケットとレールとの間に配置され、第2の弾性部材が、レールと第2のブラケットの間に配置され、かつ、所定の締めつけ負荷を維持するための手段をさらに含む。
このようなシステムにおいて、第1および第2のブラケットが、固定手段によって線路基盤の定位置に保持され、その少なくとも1部分が、ブラケットのそれぞれの基礎部の中に配置される。
ブラケットの1つの下部分は、レールの下において、他方のブラケット側へと伸び得、それによって基板を提供する。あるいは、基板は、別に提供される。このような別個の基板は、ブラケットとは独立して線路基盤に取り付けられ得る。
本発明の実施形態において、第1および第2のブラケットのそれそれの基礎部は、傾斜した下面を有し得、基板の上面はそれに応じて傾斜する。あるいは、1つのブラケットが固定され、他方が固定されていない場合、固定されていないブラケットの基礎部は傾斜した下面を有し得、基板はそれに応じて傾斜した上面を有する。
本発明の好適な実施形態において、線路基盤または基板は直立部を有してもよく、アセンブリは、アセンブリが使用されるとき、直立部とブラケットのうちの隣接する方の押圧部との間に嵌合するように形成されたくさび要素をさらに含み、ブラケットに与えられる所望の締めつけ負荷を維持する。ブラケットの基礎部はスロットを備えていてもよく、その中を通して直立部が突出していてもよい。その場合、スロットの直立部の嵌合は、直立部に対してブラケットの移動を可能にさせ、直立部とブラケットの押圧部との間へのくさび要素の挿入によってブラケットが直立部から離され、そのことにより、所望の締めつけ負荷がブラケットに与えられるようなっていてもよい。ブラケットの押圧部は、直立部に向かって伸びている延出部を有しており、くさび要素を受け入れるための、延出部および直立部の対向する表面間の空間を形成する。くさび要素は、実質的に垂直または水平に設置され得る。アセンブリが使用されるとき、好ましくは、くさび要素はそれを通るボルトによって固定される。
別の構造において、固定手段の一部はブラケットの基礎部の上に延出しており、このような延出部とブラケットとの間に、ブラケットに与えられた所望の締めつけ負荷を維持するように形成された係合する第1および第2のくさび要素を受け入れるための開口部が形成される。第1および第2のくさび要素のそれぞれは鋸歯状の面を有しており、アセンブリが使用されると、その鋸歯状の面が係合する。
あるいは、本発明を用いるアセンブリにおいて、締めつけ負荷維持手段は偏心的なカム手段を含み得る。
本発明の実施形態は、傾斜なしにレールを支持するために、同一の第1および第2のエラストマー部材を同一の第1および第2のブラケットとともに使用し得る。
アセンブリが使用されるときにアセンブリを水平にするために、および、その高さを調節するために、線路基盤と1つ以上のアセンブリのブラケットの1つまたは両方との間に適切なグラウト層が配置され得る。
このような適切なグラウト層は、レールに必要な傾斜を提供するためにも用いられ得る。あるいは、必要な傾斜は、異なる第1および第2の弾性部材の使用によって、または異なるブラケットの使用によっても提供され得る。
本発明の実施形態において、第1および第2のブラケットのそれぞれ、および/または第1および第2の弾性部材のそれぞれは、アセンブリの剛度がレールの長手方向の軸に平行な方向に変化し、アセンブリの中央領域において最大であるように形成され得る。
さらに、または、あるいは、第1および第2のブラケットのそれぞれ並びに/または第1および第2の弾性部材それぞれは、与えられた締めつけ負荷を増加させるように形成され得る。
本発明の他の実施形態において、線路基盤に対するレールの高さが調節可能であってもよい。このような実施形態において、固定手段は、レールに対する所望の高さでレールを支持するブラケットを配置することに役立つように構成および配列され得る。
本発明の他の実施形態においては、くさび要素が設けられており、弾性部材の1つとそれ対応するブラケットとの間に挿入され得る。さらに、支持板が、第1のブラケットと第1の弾性部材との間に配置され得る。このようなアセンブリにおいて、剛性部材が支持板と第1のブラケットとの間に配置されてもよい。
本発明の実施形態は、線路基盤に対して蝶番式に取り付けられるブラケットを有し得る。
本発明の実施形態は、ショルダーおよび固定クリップを含む固定手段を有し得る。
このような固定クリップは、固定クリップの弾力性によってショルダーの定位置に保持され、固定クリップは、アセンブリが使用されるとき、垂直方向に実質的に剛性である。
固定クリップの一例は、アセンブリが使用されるとき、ショルダーに挿入される前部分と、ショルダーに前部分を挿入するために力が与えられる後ろ部分とを有し、前部分は、アセンブリが使用されるときショルダーにクリップを保持するための手段を有する。
このようなクリップは、一対の実質的に平行な細長い部材を有する前部分と、2つの細長い部材を接合している湾曲部材を有する後ろ部分とを有し、細長い部材のうちの1つが、ショルダーにクリップを保持するための手段を提供するように形成される。
固定クリップの別の例は、形態が実質的にU字形である円筒の棒の材料を含む。
以下に、図面を参照して実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の断端面図を示す。
図2は、本発明の第2の実施形態の断端面図を示す。
図3は、本発明の第3の実施形態の断端面図を示す。
図4は、本発明の第4の実施形態の断端面図を示す。
図5および図6は、それぞれ、本発明の第5の実施形態の側面図および平面図を示す。
図7Aおよび図7Bは、それぞれ、図2〜図6の実施形態に用いたクリップの平面図および側面図を示す。
図8Aは、本発明の第6の実施形態の平面図を示す。
図8Bは、本発明の第6の実施形態の端面図を示す。
図9は、本発明の第7の実施形態の平面図を示す。
図10は、本発明の第8の実施形態の部分の部分断端面図を示す。
図11および図12は、それぞれ、本発明の第9の実施形態の部分断側面図および端面図を示す。
図13および図14は、それぞれ、図11および図12の実施形態に用いられ得る部分の斜視図を示す。
図15は、図11および図12の第9の実施形態の第1の変形例の部分断側面図を示す。
図16は、図11および図12の第9の実施形態の第2の変形例の端面図を示す。
図17は、図2〜図6に示されるのと類似の実施形態の部分図を示す。
図18は、本発明の第10の実施形態の端面図を示す。
図19は、本発明の第11の実施形態の部分の斜視図を示す。
図20は、本発明の第12の実施形態の部分の斜視図を示す。
図21Aおよび図21Bは、それぞれ、本発明の第13の実施形態およびその変形例の端面図を示す。
図22A〜図22Cは、それぞれ、本発明の第14の実施形態およびその変形例の部分の斜視図を示す。
図23は、本発明の第15の実施形態の端断面図を示す。
図1は、本発明を用いているシステムの第1のアセンブリ3aの端面図であり、アセンブリ3aは、線路基盤2に設置される雄牛の頭状のレール1を支持する。
図1に示す実施形態は、単純化されたアセンブリを示し、説明を簡単にするために示されている。
アセンブリ3aは、第1のブラケット31a、第2のブラケット32a、第1のエラストマー部材33aおよび第2のエラストマー部材34aを有する。ブラケット31aおよび32aは、図1のように、一端部から見ると、実質的に三角形であり、それぞれ、線路基盤2に平行な下方部分311aまたは321a、レール1に隣接する直立部分312aおよび322a、並びに角のある支持部分313aおよび323aを有する。実質的に直立した部分312aおよび322aは、それぞれ、エラストマー部材33aおよび34aのずれと対向するように形成される。これらの実質的に直立した部分は、それらの負荷押圧面およびエラストマー部材の対応する面が垂直線に傾くように形成される。
エラストマー部材33aおよび34aは、レール1およびそれぞれブラケット31aおよび32aと係合するように形成される。この実施形態において、エラストマー部材33aおよび34aの断面は同じであり、レール1のいずれかの側に用いられる。
第1のブラケット31aが、スロット314を通して延出している配置手段(図示せず)によって線路基盤2に取り付けられ、第1のエラストマー部材33aが、第1のブラケット31aとレール1との間に配置される。第2のブラケット32aもまた、スロット324を通して延出している配置手段(図示せず)によって線路基盤2に取り付けられ、第2のエラストマー部材34aが、レール1と第2のブラケット32aとの間に配置される。
ブラケット31aおよび32aを線路基盤2に取り付けるのに用いられる配置手段は、ボルトまたはレールショルダー、あるいはいかなる適切な固定装置であり得る。ブラケットを固定するいくつかの異なる好適な方法を、他の実施形態を参照して後に説明する。
図1からわかるように、アセンブリは、平らな上面を有する線路基盤に搭載され、これにより、比較的まっすぐな設置およびシステムの支持が可能である。しかし、より重要なことに、このアセンブリによって、線路基盤として、単純な鉄筋の、または予め押圧されたコンクリートスラブまたはスリーパーの使用が可能である。このようなスラブまたはスリーパーは、非架式鉄道システムでの鉄道線路基盤としてよく用いられ、上述の架式レールシステムにおいて用いられるチャネルされたスラブまたはスリーパーより、強力でかつ製造および設置が安価である。このような平らなスリーパーの上には、予め十分に押圧するのが難しいショルダー領域がないので、余分の力が得られる。さらに、本発明の実施形態は、現在チャネルが存在しない既存線路の設置、およびチャネルの追加が困難であるか、邪魔になったり、非常に高価である既存線路の設置に使用するのに適している。
使用する場合、第1および第2のブラケットはスロット314および324を用いて調整され、そのことによりレール1が正確に配列され、第1および第2のエラストマー部材33a、34aがレール1に対して保持される。
アセンブリが、通過する列車によってレールにかかる力に反応してレール1の長手方向のクリープへの所望の抵抗を示すように、エラストマー部材33aおよび34aに圧縮締めつけ負荷を与えることが必要である。例えば、15kN以上の圧縮締めつけ負荷が、7kNの長手方向のクリープの抵抗に必要である。このようなかなりの締めつけ負荷の使用によって、レールの長手方向に沿った離散的な位置においてレールを架けることができる。このことは、実質的な締めつけ負荷が与えられず、長手方向のレールの動きへの抵抗が、連続的な支持システムのレールとの大きな接触領域によって、またはこの目的のために設けられた付加的なレール固定によってのみ提供される上述したシステムとは対照的である。長手方向のレールの動きへの抵抗は、付加的な別個のレール固定装置または固定具を必要とせず、システムの特性を通して提供される。
例えば、この第1の実施形態において、締めつけ負荷はアセンブリの幾何学的配列によって提供される。この締めつけ負荷を達成するために、ブラケット31aおよび32aは線路基盤2の定位置にしっかりと保持されるべきである。
第1の実施形態を設置するために、ブラケット31aおよび32aは並びにエラストマー部材33aおよび34aは、道具(図示せず)を用いて、レール1に対して圧縮されるべきである。この圧縮締めつけがエラストマー部材に必要なレベルの負荷を与える。そして、アセンブリは線路基盤の定位置まで下ろされ、上記の配置手段がアセンブリを固定するのに用いられる。道具が除去され、アセンブリの設置が完成する。ブラケットが定位置にしっかりと保持されることにより、締めつけ負荷がエラストマー部材33aおよび34aの上に維持される。
スラブ線路基盤または既存の線路にアセンブリを嵌合させるときにおいて、アセンブリを水平にし、その高さを調節するために、ブラケット31aおよび32aと線路基盤2との間に適切なグラウト層21が用いられる。
レール1の下方下部領域には絶縁層11が設けられており、この絶縁層11は、レール1または第1のブラケット31aまたは第2のブラケット32aが、その正常な作動範囲を越えて大幅にずれる場合に、レール1並びにブラケット31aおよび32aが確実に電気的に絶縁されるのに役立っている。絶縁層11は、また、レール1の下方かつブラケット31aと32aとの間であり領域12が破片で満たされた場合に、ブラケット31aおよび32aからレール1を電気的に絶縁する。
図2は、本発明の第2の実施形態を示す。図2の実施形態の構成要素のほとんどが、図1を参照して説明したものと同じであるので、詳細な説明は省略する。第2の実施形態は、線路基盤2の上方にレール1を支持するアセンブリ3bを提供する。図1と同様に、レールはブラケット31bおよび32b並びにエラストマー部材33bおよび34bによって支持される。これらのエラストマー部材は、支持部分330および340を加えることを除いて、図1に示されているものと同じである。これらの部分は、部材をブラケット上に配置するのに役立つ。
アセンブリ3bは、また、ブラケット31bおよび32bが搭載される平らな基板38をさらに有する。このような基板は、アセンブリが搭載される硬質の基礎を提供する。基板は、特に、図1および図2に示すように、グラウト層が用いられる場合に特に有用である。
図2において、図1に示すグラウト層21の代わりにグラウト層211が用いられ、レール1の必要な傾斜を提供する。
ブラケット31bおよび32bを保持するための配置手段が、ブラケットのスロットを通して延出しているショルダー41によって構成される。クリップ51が挿入され、ショルダー41の穴43を抜け、ブラケットを定位置に保持する。図1の実施形態と同様に、エラストマー部材33bおよび34bに加えられるべき締めつけ負荷は、アセンブリの嵌合によって提供される。
ショルダー51は、(図2に示すように)線路基盤2の凹所23に接着されるか、または、延出部分411によって線路基盤2にキャスト(cast)され得る。
第3の実施形態が、図3に示される。この実施形態は、レール1が、それぞれ異なる直立部分312cおよび322cを有するブラケット31cおよび32cによって傾いていることを除いて、図2に示すものと非常に似ている。このような異なる形状のブラケットが、同一の断面を有するエラストマー部材33cおよび34cと共に用いられる。本発明のすべての実施形態がそうであるように、この実施形態は、フランジ基部レールと共に用いられ得るが、図3の実施形態は、雄牛の頭状のレール1と共に用いられているのが示されている。図2と同様に、図3の実施形態は、アセンブリを定位置に保持するのに用いられるクリップ51を有する、接着された、またはキャストされたショルダー41を用いる。必要な締めつけ負荷が、ここでも、アセンブリの嵌合によって提供される。
本発明の第4の実施形態が、図4に示される。この第4の実施形態は、第2および第3の実施形態に非常に似ているが、第4の実施形態において、レールの傾斜は、非同一のエラストマー部分33dおよび34dを同一の断面を有するブラケット31dおよび32dと組み合わせて用いることによって提供される。アセンブリは、ここでも、線路基盤2に接着、キャストまたはグラウトによって固定されたショルダー41を通して挿入されたクリップ51によって、定位置に保持される。
図5および図6は、それぞれ、本発明の第5の実施形態の側面図および平面図を示し、上記の第2、第3および第4の実施形態に似ている。図5および図6において、レール1は、レール支持アセンブリ3eによって線路基盤2の定位置に保持される。
アセンブリ3eは、第1および第2のブラケット31eおよび32e、並びに第1および第2のエラストマー部材33eおよび34eを有する。エラストマー部材33eおよび34eは、上記の実施形態において用いられているものと似ている。
しかし、レールに沿ったレール支持剛度の変化が、上述のように、急ではなくするために、ブラケット31eおよび32eが、特別な形状になっている。車輪がアセンブリに着くときの、線路係数(1メートル当たりの線路剛度)の変化の割合を減少させるために、直立部分312eおよび322eは、アセンブリの長手方向において、外側にレールから離れるように傾斜し、アセンブリの長手方向の端部では、下側に傾斜している。
支持システムが、一般に設計される支持剛度のレベルでレール上を走行している列車による曲げ波動の長さは、十分に長いので、アセンブリの上方の位置と2つのアセンブリの間の中間の位置との線路支持剛度の見かけ上の差は、非常に小さいけれども、この差は、ブラケット31eおよび32eのこのような形状によってさらに減少し得る。
従って、この実施形態の不連続のアセンブリは、レールの軸に垂直方向の水平面において見ると、支持ブラケットの形状をもって設計され、これにより、確実に、アセンブリの上方とそのスパンとの間で支持剛度の急な変化はない。従って、線路の長さ方向に沿った支持剛度に変化による調和振動の励起は、非常に小さい。上述の連続的なシステムの良好な振動生成特性が、本発明を具現化する不連続のシステムに保持され得る。
さらに、線路の長さ方向に沿って支持剛度の変化が小さいので、アセンブリの端部においてレール応力が増加する傾向はない。
図7Aおよび図7Bは、第2〜第5の実施形態で用いられ図示されているクリップ51のたわみのない形状をより詳細に示してしている。クリップ51は、例えば、鋼鉄などの弾性材料の平らな棒から形成される。クリップは、湾曲した前部分510、平らな部分511、湾曲した後ろ部分512、湾曲部分513、平らな部分514、湾曲部分515および平らな前部分516を有する。
使用するとき、クリップ51は、図5に示すように、ショルダー41に挿入され、それ自身の弾力性によって定位置に保持される。クリップの後ろ部分512の形状が、クリップのショルダー41への挿入に役立つ。クリップは、一旦、設置されると、垂直方向では実質的に剛体であるように設計されているので、負荷によるアセンブリのいかなるたわみもエラストマー部材によって生成されるのであって、クリップによってではない。
クリップのこの設計は、ショルダー41への挿入が比較的容易であり、ブラケットに対して、実質的なまたはほぼしっかりした固定を提供する。クリップの弾力性により、アセンブリ内の垂直な公差がふさがれ得、これにより、ブラケットを定位置に維持し、従ってアセンブリにおいて必要な締めつけ負荷を維持する。なぜなら、この締めつけ負荷は、アセンブリの外形によって基本的に決定されるからである。
上記のクリップに加えて、弾性材料の層が、クリップ51の剛度を増加させるために、実質的に平行な部分511および514の間に配置され得る。
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、本発明の第6の実施形態の端面図および平面図を示す。ここでも、雄牛の頭状のレール1がアセンブリ3fによって線路基盤の定位置に保持される。
第6の実施形態において、アセンブリ3fは、上述の実施形態において用いられたのと同様の構成要素、すなわち、第1および第2のブラケット31fおよび32f、並びに第1および第2のエラストマー部材33fおよび34fを有する。この実施形態もまた、アセンブリが搭載される基板38fを含む。
基板38fは、ボルト53によって線路基盤2に取り付けられ、ブラケットが定位置に搭載されるとブラケット31fおよび32fのスロット(図示せず)を通る直立部分41fを有する。第1および第2のブラケット31fおよび32fは、図1を参照して説明したものと形状が似ており、基板38fの直立部分41fのそれぞれの穴を通るクリップ52によって、基板38f上の定位置に保持される。クリップ52は、図7を参照して説明したクリップ51と同じ機能を有するが、図7のクリップとは形状が異なり、使用されるとき、平面図において、実質的にU字形である。図7のアセンブリと同様に、クリップは、ブラケットを定位置に保つために用いられ、必要な締めつけ負荷が、アセンブリの嵌合によってエラストマー部材33および34に与えられる。
他の実施形態と同様に、レールは、レール1に対してエラストマー部材33fおよび34fを圧縮するブラケット31fおよび32fによって、定位置に柔軟に保持される。レール1には、絶縁層11が設けられ、適切なグラウト層(図示せず)が、上述のように、アセンブリを水平にするのに用いられ得る。
図9は、本発明の第7の実施形態の平面図である。上述の実施形態と同様に、レール1は、アセンブリ3gによって線路基盤2上の定位置に保持される。第7の実施形態のアセンブリ3gは、第1および第2のブラケット31gおよび32g、並びに、レール1の側面に対してブラケットによって保持されている第1および第2のエラストマー部材33gおよび34gを有する。
図1を参照して説明したように、配置手段(図示せず)が、ブラケット31gおよび32gの穴314gおよび324gに延出し、線路基盤2上の定位置にブラケットを保持するのに用いられる。他の実施形態と同様に、基板および/またはグラウト層が、ブラケット31gおよび32gと線路基盤2との間に用いられ得る。
図9からわかるように、ブラケット31gおよび32gは、特別な形状を有し、直立部分は、アセンブリの長手方向の端部で狭く、アセンブリの中央部で最大の厚さまで広くなる。エラストマー部材33gおよび34gは、それに応じて、アセンブリの長手方向の端部で広い部分を有し、その中央部で狭い部分を有するような形状を有する。ブラケットおよびエラストマー部分の形状は、アセンブリを通るレール1の長手方向のクリープ(creep)へのアセンブリの抵抗を増加させるのに役立つ。この増加が得られるのは、レール1が、長手方向にクリープするとき、エラストマー部分の角のある形状が、締めつけ負荷を増加させ、従って、クリープへの抵抗を増加させるのに役立つからである。
別の例(図示せず)として、ブラケットは、アセンブリの長手方向の端部において広い部分を有し、アセンブリの中央部に狭い部分を有するような形状を有し得る。それに応じて、エラストマー部材は、アセンブリの長手方向の端部で狭い部分を有し、その中央部で広い部分を有するような形状を有する。エラストマー部材およびサイドブラケットの協同的な形状は、それらをまとめて配置し固定し、負荷下での弾性要素の歪みを制限するのに役立つ。例えば、弾性部材の面の隆起が、サイドブラケットの対応する面の凹所に係合し得、その2つが、まとまって固定されるのが可能であり、締めつけ負荷が与えられたとき、弾性要素が上側に押しやられる傾向を防止する(図示せず)。
上記の締めつけ負荷を与える方法は、いくつかの欠点を有する。これらの1つは、多くの連続したアセンブリが定位置に置かれる前に、それらを締めつけ、配置する必要があり得ることである。これにより、組立および維持がいくらか難しくなり得る。
図10は、本発明の第8の実施形態の部品の端部断面図を示す。図10に示されるブラケット31hおよび32hは、前述の実施形態の第1および第2のブラケット31および32の代わりに用いられる。
図10からわかるように、ブラケット31hは、アセンブリが使用されるとき、アセンブリの第1のブラケット側から第2のブラケット側へと伸びる下方部分311hを有する。第1のブラケット31hは、また、アセンブリが使用されるとき、レール(図示せず)に隣接し、前述の実施形態と同じようにレールに対してエラストマー部材(図示せず)を支持する直立部分312hを有する。
第2のブラケット32hは、第1のブラケット31hの延伸された下方部分311hの上面に配置される。前記の実施形態と同様に、第2のブラケット32hは、アセンブリが使用されると、レールの、第1のブラケット31hとは反対側に配置され、レールの、第1のブラケット31hとは反対側において、レールに対して第2のエラストマー部材(図示せず)を支持する。
第1のブラケット31hは、スロット314hを通して配置されるボルト53hによって、線路基盤(図示せず)に保持される(1つのボルトおよび1つのスロットだけが図10には示されている)。第2のブラケット32hの穴を通って位置し、第1のブラケット31hの延伸された下方部分311hにあるネジ山が切られた穴61へと延伸するボルト60によって、第2のブラケット32hは、第1のブラケット31hの延伸された下方部分311hに固定される。
本発明の第8の実施形態によって、その下方部分311hを含む第1のブラケット31hは、完成されたレールアセンブリを設置する前に、線路基盤2にボルトで締め付けることができる。それから、レール、エラストマー部材、および第2のブラケット32hは、前記の実施形態と同様に、レールが、第1のエラストマー部材と第2のエラストマー部材との間に保持されるように、線路基盤の上に下ろされる。それから、道具(図示せず)の使用により、第1のブラケット31hに対して第2のブラケット32hを押し付けることによって、必要な締めつけ負荷がエラストマー部材に与えられうる。それから、ブラケット32hは、ボルト60を用いて、ブラケット31hの下方部分311hにボルトで締められる。従って、第2のブラケットは、第1のブラケット31hおよびレールに対して位置決めされるので、道具を取り除いた後も、与えられた締めつけ負荷は存在し続ける。本発明のこのような実施形態により、アセンブリをより簡単に設置することができる。
図11および図12は、それぞれ、本発明の第9の実施形態の側面図および端部の図を示す。この第9の実施形態は、既出の図面、特に、図7および図9を参照して説明した他の実施形態によって用いられたブラケットおよびエラストマー部材と類似のブラケット31iおよび32i並びにエラストマー部材33iおよび34iを用いる。
第9の実施形態は、必要な締めつけ負荷がエラストマー部材33iおよび34iに加えられる方法、およびアセンブリ内の緩みが締められる方法に関する。他の局面において、第9の実施形態と他の実施形態とが同じである点は図面から明らかであるので、詳細な説明は割愛する。
必要な締めつけ負荷を加えるために、レール1、第1および第2のブラケット31iおよび32i並びにエラストマー部材33iおよび34iからなるアセンブリ3iは、押し付けられていない状態で、ブラケット31iおよび32iのそれぞれのスロットが、押圧された締めつけ基板70の部分701の上を通るように、線路基盤2の上に置かれる。この締めつけ基板70は、部分701と連続しているその端部領域と、その中央部領域とにおいて、線路基盤2に設置される。部分701は、ブラケットと部分701との間のそれぞれの開口部を規定するように、線路基盤2から上へ突出する。
それから、アセンブリは、締めつけ道具(図示せず)を用いて押し付けられる。それから、第1のくさび部品71が、突出部分701とブラケット31および32との間に下側垂直方向に挿入される。この第1のくさび部品のようなものが、レールアセンブリのそれぞれの側に用いられる。第1のくさび部品71は、図13に拡大規模で示されている。
次に、第2のくさび部品72が、アセンブリの各端部に挿入される。一対の第2のくさび部品72が、図11から明らかであるように、アセンブリのそれぞれの側に用いられる。第2のくさび部品72は、図14にスケールを大きくして示されている。このように、第2のくさび部品72は、それぞれ、鋸歯状のエッジ712および722によって、それぞれの第1のくさび部品71を係合する。これらの鋸歯状のエッジは、締めつけ道具が取り除かれるとき、第1のくさび部品71が、アセンブリから外れ出るのを防ぐ役割をはたす。
ボルト73は、第2のくさび部品72の開口部723(図14)の中を通って挿入される。ボルト73は、第2のくさび部品72のうちの1つを通り抜けて、部分701によって規定される開口部を通り、それからアセンブリの反対の端部に位置するもう1つの第2のくさび部品72を通る。
ボルト73が締め付けられてアセンブリの緩みが締められ、これにより、サイドブラケットは定位置に強固に固定される。ブラケットが定位置にしっかりとロックされるので、締めつけ負荷は、締めつけ道具が取り除かれても維持されうる。第2のくさび部品72の形状は、ボルト73が締められると、アセンブリが、エラストマー部材をさらに圧縮するように形成され、これにより、与えられる締めつけ負荷が増加する。
それから締めつけ道具が外されて、くさび部品71および72のかみ合っている鋸歯状のエッジが、上述したようにくさび部品71をアセンブリの定位置に保持する役割をはたす。くさび部品71および72の使用により、ブラケット31iおよび32iが定位置にしっかりと保持され、アセンブリの緩みが締められるので、エラストマー部材33iおよび34iには、適切な締めつけ負荷が与えらている。
エラストマー部材に横方向の締めつけ負荷を与えることに加えて、このようなアセンブリによって、確実にサイドブラケットは定位置にしっかりと保持されうるので、アセンブリの振動減少特性が、低下することはない。
図15は、本発明の第9実施形態の変形例の端部の図を示す。この変形例は、ボルト73の代わりに、トグルクランプ74が第1および第2のくさび部品71および72をアセンブリの定位置に保持するのに用いられているのを除いて、第9の実施形態と実質的に同様である。さらに、図15の実施形態は、キャスト(cast)締めつけ基板70を用いている。
図16は、第9の実施形態の別の変形例である。この変形例は、レール上部の磨耗を補償するために、アセンブリの高さを調節するのに用いられる。
適切な厚さのシム(shim)212が、レール上部の高さを調節するために、アセンブリ3と線路基盤2との間に配置される。構成要素72の大きさは、部分701によって規定される開口部の大きさの、結果として生じる減少に応じて減らされなければならない。従って、多くの異なる大きさの構成要素72が、高さの調節を可変にするために設けられなければならない。
図17は、図2〜図7を参照して説明した第2〜第5の実施形態の変形例を示す。この変形例は、これらの実施形態のレールの高さを調節するのに用いられる。このような高さ調節は、クリップ51(図示せず)の下に挿入される調節くさび517を用いることによって達成される。このクリップ51は、前述のショルダー41よりさらに大きな開口部43'をその中に有するショルダー41'に挿入される。このように、アセンブリの全体の高さが調整されうる。シムは、前と同様、アセンブリと線路基盤との間に挿入される。
図18は、本発明の第10の実施形態の端部の図を示す。前述の実施形態と同様に、レール1が、アセンブリ3jによって線路基盤2の定位置に保持される。このアセンブリ3jは、第1のブラケット31j、第2のブラケット32j並びに第1および第2のエラストマー部材33jおよび34jを有する。第1および第2のブラケットは、基板38jのそれぞれの上面に配置され、レール1のそれぞれの面と対向する。
本発明の第10の実施形態は、必要な締めつけ負荷がエラストマー部材33jおよび34jに与えられうる他の方法を示す。ブラケットが基板38jに正しく配置されるとき、この締めつけ負荷が与えられる。これらのブラケットを正確に位置決めするためには、ブラケット31jおよび32j、エラストマー部材33jおよび34j、並びにレールを含むアセンブリが、締め付け道具(図示せず)を用いて締め付けられる。それからアセンブリは、ブラケット31jおよび32jの鋸歯状の下面321jおよび322jが、基板38jの対応する鋸歯状の上面381jおよび382jと係合するように、基板38jに配置される。さらに、基板38jの上面381jおよび382jは、レールに向かって内側へ傾き、それにしたがうように、ブラケット31jおよび32jの下面321jおよび322jも傾いている。
締め付け道具が外されると、基板38jの鋸歯状のエッジとブラケット31jおよび32jとの係合によって、締めつけ負荷は、エラストマー部材33jおよび34jから、ブラケット31jおよび32jを通って、基板38jへと移る。ブラケットおよび基板は、ボルト63によって線路基盤2に保持される。締めつけ負荷の基板への移動は、ボルト63が、比較的、ストレスを受けていないことを意味する。これにより、ボルトが壊れる可能性が減る。
図19は、本発明の第11の実施形態の部分を示す。図19では簡単のため、1つのブラケット31kだけが示される。他の実施形態のすべてにおいては、第2のブラケットが、レールの反対側に用いられ、エラストマー部材が、レールとブラケットとの間に配置される。
図19において、くさび形小片が、横方向の調節を提供し、このくさび形小片は、固定するための構成、この場合は、アセンブリを線路基盤に取り付けるネジ山が切られた構成と組み合わされる。エラストマー部材に横方向の締めつけ負荷を与えることに加えて、このようなアセンブリにより、確実に、サイドブラケットが定位置にしっかりと保持されるので、アセンブリの振動減少特性が低下することはない。
図19において、線路基盤(図示せず)は、基盤2にしっかりと取り付けられた直立部80を有する。ブラケット31kは、図19に示すような形状であり、他の実施形態を参照して説明したのと同様の方法で、エラストマー部材を有する押圧面312kを有する。
ブラケット31kを用いるアセンブリは、締め付けられていないエラストマー部材(図示せず)と、それら間のレール(図示せず)と共に、線路基盤(図示せず)上の定位置にブラケットを配置することによって線路の敷設場所に設置される。それからくさび部材81が、直立部材80とブラケット31kとの間に挿入され、ブラケット31kが定位置に保持される。固定手段82、つまり図19の埋め込みネジは、このくさび部分81を定位置に固定するのに用いられる。ブラケット31kの直立部分312kは、くさび部材81と係合するように傾いている。固定手段82が締められると、くさび81が下に押しやられ、必要な締めつけ負荷がアセンブリのエラストマー部材に与えられる。あるいは、固定手段82が締められる前に、ブラケットおよびエラストマー部材は、締めつけ道具(図示せず)を用いて、レールに対して押し付けられうる。このように予め押し付けておけば、固定手段82を締めるために必要なトルクが少なくてすむ。
あるいは、固定手段82は、線路基盤2の中のネジが切られた穴の中に位置するボルト、または線路基盤から突出するネジが切られたスリーブによって形成されうる。固定手段が通過するくさび部材81の穴は、大き目につくられているので、固定手段は、張力負荷を受けるだけなので、固定手段82には水平方向の負荷は加わらない。
くさび部材は、平面図において、サイドブラケットまたは直立部のチャネルまたは溝(図示せず)と係合するような形状を有しうる。このような形状は、くさび部材の長手方向の動きに抵抗する役割をはたす。
必要な締めつけ負荷は、くさび部材によってアセンブリのエラストマー部材に与えられ、くさび部材の形状により調節が可能である。
図20は、本発明の第12の実施形態を示し、簡単にするために、ただ1つのブラケット31Lと示す。2つのこのようなブラケットが、前記の実施形態と同様に、支持アセンブリに用いられる。
ブラケット31Lが、他の実施形態を参照して説明したのと類似の方法でレール(図示せず)の側面に対してエラストマー部材を支持するのに用いられる。線路基盤(図示せず)には、それに応じて傾いた面901を有する直立部90が設けられている。
線路基盤上にアセンブリを設置するために、ブラケットが、レールのいずれかの側面に配置され、エラストマー部材が、ブラケットとレールとの間に配置される。直立部90は、図面に示すように、ブラケット31Lの基礎部分に設けられている開口部314Lを通して配置される。直立部品312Lは、直立部90の面901に向かって伸びる延出部315Lを有し、くさび部材91が、ブラケット31Lのウェブ313Lの側面を通って、その間に形成された空間に挿入される。このくさび部材91は、ブラケット311および直立部90の、それぞれ、部分315および901の斜面に対応する斜面を有し、ブラケットおよび直立部を分離するのに用いられ、これにより、必要な締めつけ負荷がエラストマー部材(図示せず)に与えられる。あるいは、アセンブリは、上記のように、道具によって圧縮され得、それから、くさび部材91が定位置に固定される。
くさび部材91は、ブラケット31Lの反対側のウェブ313L'の開口部94を通して挿入されるボルト93を用いて定位置に保持される。このように、本発明の第12の実施形態は、エラストマー部材に締めつけ負荷を与える、比較的簡単な方法および線路基盤にブラケット31および32を保持する方法をも提供する。
第12の実施形態のアセンブリの高さの調節は、アセンブリと線路基盤との間に配置されるシムの使用によって容易に達成され得る。くさび部材91および穴94の形状により、この簡単な高さの調節が可能になる。
くさび型固定具が用いられている箇所に、くさびが緩くならないようにロック機構を用いることが好ましく、これによって、エラストマー部材に与えられた締めつけ負荷が低下する。このようなロック機構の例は、図11〜図15、図19および図20に示される。
図21Aは、図10を参照にして説明された実施形態に類似の本発明の第13の実施形態を示す。
図10に示す実施形態と同様に、第13の実施形態は、伸びた基礎部分311mを有する第1のブラケット31mを有し、その上に、第2のブラケット32mが搭載される。図10の実施形態とは異なり、第13の実施形態は、第1のエラストマー部材33mと第1のブラケット31mとの間に配置される剛性のくさび部材95を有する。
アセンブリの各側面は、対応するエラストマー部材33mまたは34mに取り付けられる板部材96または97を有する。第1のブラケット31mの上部分は、アセンブリが使用されるとき、くさび部材95と係合するような形状を有する。板96により、くさび95が、第1のブラケットと第1のエラストマー部材33mとの間に、エラストマー部材33mがずれることなく、挿入され得る。くさび部材95は、第1のブラケット31mのまわりにうまく配置されるような形状を有する。
図21Bは、図21Aに示す実施形態の変形例を示す。図21Bに示すアセンブリにおいて、第2のブラケット32m'は、基板38mに一体に形成される。他の点において、図21Bのアセンブリは、図21Aのアセンブリと同じである。図21Bのアセンブリは、アセンブリを構成する遊離した構成要素の数が少ないという利点を有する。
図21Aおよび図21Bに示すアセンブリにおいて、締めつけ負荷は、構成要素の嵌合およびくさび部材の使用によって維持される。くさび部材の使用は、また、アセンブリの構成要素が、圧縮されない状態で、線路基盤の上に下ろされ得るという利点を有し、締めつけ負荷は、くさび部材95の挿入によって生成される。
図22A〜図22Cは、本発明の1実施形態のブラケットに締めつけ負荷を与える、さらに3つの方法を示す。ここでも、簡単にするために、ただ1つのブラケットが示される。
3つの方法はすべて、ブラケット31nの位置を線路基盤(図示せず)に対して調節するための回転くさびとして作用する偏心的なカム100を用いる。固定手段101(101'、101")が、線路基盤にアセンブリを保持するのに用いられる。
偏心的なカム100は、ブラケット31nの横方向の位置が調整され得るように、固定手段101(101'、101")のまわりを回転し得る。
使用時には、上記と同様に、それらのエラストマー部材に必要な締めつけ負荷を与えるために、2つのブラケットは、圧縮具によって、それぞれのエラストマー部材に対して圧縮される。偏心的なカム100に設けられている、直立部73、あるいは、ソケット(図示せず)が、圧縮具を配置するために用いられる。その後、偏心的なカム100が回転され、圧縮具が取り外されても締めつけ負荷が維持されるようにロックネジ102が締められる。ロックネジ102が、サイドブラケットの基部の一連のネジ穴の1つにねじ込まれる。固定手段101(101'、101")が、カムが回転し、締めつけ負荷を解放するのを防ぐ確実な手段を提供し得ないので、このようなロックネジが必要とされる。このため、図22A〜図22Cに示す偏心的なカム実施形態は、前述の実施形態ほどは効果的であり得ず、低い締めつけ負荷構造に適し得る。
アセンブリの垂直調節は、サイドブラケットの上または下に配置されたシムの使用によって提供され得る。
図22Aは、ボルト構造101によって保持される偏心的なカム100を示す。図22Bは、クリップ構造101'、例えば、図5を参照して先に説明したクリップによって保持された偏心的なカム100を示し、図22Cは、トグルクランプ101"によって保持される偏心的なカム100を示す。
図23は、本発明の第15の実施形態を示し、この図において、レール1は、ブラケット31pおよび32pによって保持される、エラストマー部材33pおよび34pによって支持される。アセンブリ全体は、線路基盤2の直立部22によって規定されるトラフに配置される。ブラケットは、トラフの位置によって必要な締めつけ負荷を提供する。ブラケット31pおよび32pは、それぞれ、第1および第2のブラケット31pおよび32pの穴の中に配置されるボルト65によって線路基盤に保持される。
このような実施形態は、アセンブリの嵌合よって必要な締めつけ負荷を提供し、必要なレベルの締めつけ負荷がこのようなトラフアセンブリによって提供され得ることを示すために図示され、説明されている。しかし、たとえ、図23に示すアセンブリが不連続のシステムの一部であったとしても、このようなアセンブリの設置および維持に関して欠点がある。ある状況において、例えば、レールおよび固定具が、丸石が敷かれた、またはアスファルトの道路表面の下に隠されなければならない街路走行システムにおいて、トラフの中によりむしろ、同一平面にアセンブリを固定することにわずかに利点がある。しかし、連続的によりむしろ、離れた間隔で、締めつけ負荷が与えられ、レールを支持する方が依然として利点があり得る。
ほとんどの場合、各アセンブリのブラケットは、両方が、横方向の位置に独立的に調節可能であるように示してきた。これにより、線路軌間の小さな調節が行われ得、締めつけ負荷が、独立して変化し、または調節され得る。しかし、また、すべての上記の実施形態が、この横方向の調節がアセンブリの1側面のみに提供されるように配列され得ることにも留意すべきである。これにより、締めつけ負荷が、変化しまたは調節され得るが、線路軌間の変化または調節は行われ得ない。
さらに、本発明を用いるアセンブリは、互いにしっかりと取り付けられるサイドブラケットを有し得、その場合、必要な締めつけ負荷は、アセンブリの嵌合によって提供され、従って、アセンブリの公差に依存する。
Claims (35)
- 複数のレール架式アセンブリ(3)を含む鉄道レール支持システムであって、該アセンブリは、鉄道レール(1)の長手方向に互いから間隔を空けられ、それによって、該レール(1)は、該レール(1)に沿って離散的な位置で係合されて、線路基盤(2)の上に該レール(1)が弾性要素によってその頭部の下で支持 されることにより弾力的に架けられ、該システムが、該レール(1)の長手方向のレールの動きに対して抵抗を有するように、該弾性要素を通じてレール架式アセンブリ(3)により、所定の締めつけ負荷が、該レール(1)に与えられる、鉄道レール支持システム。
- 各レール架式アセンブリ(3)が、前記アセンブリ(3)が使用されるとき、前記線路基盤(2)の水平の上面に取り付けられる、請求項1に記載のシステム。
- 各レール架式アセンブリ(3)が、第1および第2のブラケット(31、32)並びに第1および第2の弾性部材(33、34)を有し、該第1および第2のブラケット(31、32)のそれぞれが、押圧部(312、322)および基礎部(311、321)を有し、該押圧部(312、322)は、該アセンブリ(3)が使用されるとき、前記レール(1)のいずれかの側に隣接して配置され、該基礎部(311、321)は、該線路基盤(2)の上面に配置され、該アセンブリ(3)が使用されるとき、該第1の弾性部材(33)が該第1のブラケット(31)と該レール(1)との間に配置され、該第2の弾性部材が該レール(1)と該第2のブラケット(32)との間に配置され、かつ、前記所定の締めつけ負荷を維持するための手段(41、51、517;53、60;701、71、72、73;701、71、72、74;41f、52;311j、321j,381j,382j;80〜82;90〜94;100〜103)をさらに含む、請求項1または2に記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31、32)が、固定手段(41、51;53、60;701;63;82;90;101)によって前記線路基盤(2)の定位置に保持され、該固定手段の少なくとも1部分が、前記ブラケット(31、32)のそれぞれの基礎部(311、321)を通して配置される、請求項3に記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31、32)が、基板(38)に支持されている、請求項3または4に記載のシステム。
- 前記基板(311h)が、前記ブラケットの1つ(31h)と一体である、請求項5に記載のシステム。
- 前記基板(38)が、前記第1および第2のブラケット(31、32)の両方と一体である、請求項5に記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31、32)のそれぞれの前記基礎部(311、321)が、傾いた下面(311j、321j)を有し、前記基板(38)の上面(381j、382j)が、それに応じて傾いている、請求項5に記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31、32)のうちの他方の前記基礎部(321h)が、傾いた下面を有し、前記基板(38)が、対応する傾いた上面を有する、請求項6に記載のシステム。
- 前記線路基盤(2)が、直立部(80;90)を有し、前記アセンブリ(3)は、該アセンブリ(3)が使用されるとき、該直立部(80;90)と前記ブラケット(31、32)のうちの隣接する方の前記押圧部(312、322)との間に嵌合するように形成されたくさび要素(81;91)をさらに含み、該ブラケット(31、32)に与えられる締めつけ負荷を維持する、請求項4に記載のシステム。
- 前記基板(38)が、直立部(80;90)を有し、前記アセンブリ(3)は、該アセンブリ(3)が使用されるとき、該直立部(80;90)と前記ブラケット(31、32)のうちの隣接する方の前記押圧部(312、322)との間に嵌合するように形成されたくさび要素(81;91)をさらに含み、該ブラケット(31、32)に与えられる締めつけ負荷を維持する、請求項5に記載のシステム。
- 前記ブラケット(31、32)の前記基礎部(311、321)が、スロット(314L)を備え、その中を通して前記直立部(90)が突出している、請求項10または11に記載のシステム。
- 前記スロット(314L)への前記直立部(90)の前記嵌合は、該直立部(90)と前記ブラケット(31、32)の前記押圧部(312、322)との間への前記くさび要素(91)の挿入が、該ブラケット(31、32)を該直立部(90)から離し、それによって、前記締めつけ負荷が、該ブラケット(31、32)に与えられるように、該直立部(90)に対する該ブラケット(31、32)の動きを可能にする、請求項12に記載のシステム。
- 前記ブラケット(31、32)の前記押圧部(312、322)は、前記直立部(90)に向かって延びている延出部(315L)を有しており、該延出部(315L)および直立部(90)の対向する表面の間に、前記くさび要素(91)を受け入れるための空間を形成する、請求項10から13のいずれかに記載のシステム。
- 前記くさび要素(81)が、垂直に設置され得るように配列される、請求項10から14のいずれかに記載のシステム。
- 前記くさび要素(91)が、水平に設置され得るように配列される、請求項10から14のいずれかに記載のシステム。
- 前記固定手段(41、51;53、60;701;63;82;90;101)の一部は、前記ブラケット(31、32)の前記基礎部(311、321)の上に延出しており、このような延出部と該ブラケット(31、32)の間に、該ブラケット(31、32)に与えられた締めつけ負荷を維持するように形成された係合する第1および第2のくさび要素(71、72)を受け入れるための開口部が形成されている、請求項4に記載のシステム。
- 前記第1および第2のくさび要素(71、72)のそれぞれは、鋸歯状の面(711、712;722)を有しており、前記アセンブリ(3)が使用されるとその鋸歯状の面(711、712;722)が係合する、請求項17に記載のシステム。
- 前記アセンブリ(3)が使用されると、前記くさび要素(81;91)または該くさび要素(71;72)の少なくとも1つは、固定装置(73;82;93)、例えばボルトによって固定される、請求項10から18のいずれかに記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31a、32a)が同一の断面を有し、かつ前記第1および第2の弾性部材(33a、34a)が同一の断面を有することにより、前記支持されたレール(1)が直立状態に保持される、請求項3から19のいずれかに記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31c、32c)が非同一の断面を有し、かつ前記第1および第2の弾性部材(33c、34c)が同一の断面を有することにより、前記レール(1)が前記垂直の軸に関して傾いた状態で支持される、請求項3から19のいずれかに記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31d、32d)が同一の断面を有し、かつ前記第1および第2の弾性部材(33d、34d)が非同一の断面を有することにより、前記レール(1)が前記垂直の軸に関して傾いた状態で支持される、請求項3から19のいずれかに記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31e、32e)のそれぞれおよび/または前記第1および第2の弾性部材(33e、34e)のそれぞれは、前記レール(1)の前記長手方向の軸に平行な方向に前記アセンブリ(3)の剛性が変化し、それが、該アセンブリ(3)の中央領域において最大であるように、形成されている、請求項3から22のいずれかに記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31g、32g)のそれぞれおよび/または前記第1および第2の弾性部材(33g、34g)のそれぞれは、前記与えられた締めつけ負荷を増加させるように形成される、請求項3から23のいずれかに記載のシステム。
- 前記線路基盤(2)に対する前記レール(1)の高さが調節可能である、請求項1から24のいずれかに記載のシステム。
- 前記第1および/または第2のブラケット(31m、32m)と、該または各ブラケット(31m、32m)に対応する前記弾性部材(33m、34m)との間に支持板(96、97)が配置される、請求項3から25にいずれかに記載のシステム。
- 支持板(96、97)のうちの1つと該支持板(96、97)に対応する前記ブラケット(31、32)との間に剛性部材(95)が配置される、請求項24に記載のシステム。
- 前記締めつけ負荷維持手段が偏心的なカム手段(100〜103)を含む、請求項3から27のいずれかに記載のシステム。
- 前記第1および第2のブラケット(31、32)が前記線路基盤(2)に関して蝶番式に取り付けられている、請求項1から28のいずれかに記載のシステム。
- 前記固定手段(41、51;53、60;701;63;82;90;101)が、ショルダー(41;41f)および固定クリップ(51;52;101')を含む、請求項3から28のいずれかに記載のシステム。
- 前記固定クリップ(51;52;101')は該固定クリップ(51;52;101')の弾力性によって前記ショルダー(41;41f)の定位置に保持され、該固定クリップ(51;52;101')は、前記アセンブリ(3)が使用されるとき、垂直方向に剛性である、請求項30に記載のシステム。
- 前記固定クリップ(51;52;101')は、前記アセンブリ(3)が使用されるときに前記ショルダー(41;41f)に挿入される前部分(510、511、514、515、516)と、該ショルダー(41;41f)に該前部分(510、511、514、515、516)を挿入するために力が与えられる後ろ部分(512、513)とを有しており、該前部分(510、511、514、515、516)は、該アセンブリ(3)が使用されるとき、該ショルダー(41;41f)に該クリップ(51;52;101')を保持するための手段(514)を有する、請求項30または31に記載のシステム。
- 前記前部分(510、511、514、515、516)は一対の平行な細長い部材(511、514)を有し、前記後ろ部分(512、513)は該2つの細長い部材(511、514)を接合している湾曲部材(512)を有し、該細長い部材(511、514)のうちの1つは、前記ショルダー(41;41f)に前記クリップ(51;52;101')を保持するための前記手段を提供するように形成されている、請求項32に記載のシステム。
- 弾性部材は、前記一対の平行な細長い部材(511、514)の間に配置される、請求項33に記載のシステム。
- 前記クリップ(52)は、U字形の形態である円筒の棒の材料を含む、請求項32に記載のシステム。
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