JP3602564B2 - 排気管支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、排気管(マフラー)を車体に防振的に取り付けるためのゴム製の排気管支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気管支持装置10は、例えば図5に示すように、排気管(マフラー)12を車体11に防振的に取り付けるために排気管12と車体11との間に用いられる。
【0003】
ゴム製のこの排気管支持装置は、走行時における排気管の上下方向の振動を吸収し、高周波におけるこもり音を防止する必要があるため、剛性が低いことが望ましい(低動倍率)。しかしながら、上下方向の振動吸収を重視して排気管支持装置全体の剛性を低くすると、排気管が横揺れし、排気管と車体が接触して異音が生じたり、排気管の溶接部や排気管が破損するおそれがある。
【0004】
従って、排気管支持装置の上下方向の剛性は低いままで、排気管支持装置の横揺れを規制する必要がある。そのために実開昭60−170221号では、前記図5にもみられる金属製のストッパー13を車体11との間に介在するように排気管支持装置10の表面にボルト締めして取り付けることで横剛性の向上をはかっている。
【0005】
ゴムをナイロン等の短繊維で強化することは知られており、例えば、特開平4−175515号には車両用プロペラシャフトの支持装置に用いることが記載され、特開平5−32825号には天然ゴムとアラミド短繊維のゴム組成物が自動車用の防振ゴムに利用されることが、そして特開平5−39820号には円筒状防振マウントに短繊維を混入して耐久性の向上が図れることが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、排気管支持装置の場合は振動が激しく、かつ方向性がある上、高温雰囲気であって極めて過酷な条件下での使用が強いられるので、単なる短繊維混入のみでは対応できず、依然として金属性ストッパーで対処している。このストッパーによる方法では次のような問題がある。
▲1▼別体のストッパーを設けるため取付工数が増え、また、コストが上昇する。▲2▼別体ストッパ−の表面処理工程が必要であり、そのため工程増となり、コスト上昇となっている。
▲3▼更に、別体ストッパ−を設けることによって重量アップとなっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明では、排気管支持装置における短繊維強化ゴムの構造につき、種々検討した結果、ほぼリング状のゴム本体1に車体から延びるステイ2と排気管から延びる取付アーム3が挿通される取付穴を有する排気管支持装置において、ゴム本体1中に短繊維4がゴム本体1によって支持されるステイ又は取付アームの軸方向(以下単に軸方向と略記)とほぼ同じ方向に配向されてゴム本体1に所要量混入させて成形したのである。
【0008】
ここにいう短繊維4はアラミド繊維やポリエステル繊維、ナイロン繊維等の高強度繊維が望ましく、特に高強度なアラミド繊維が好ましい。短繊維は、直径0.1から20μm、長さ1〜10mmが適当である。より好ましくは、直径1から10μm、長さ2〜5mmである。ゴム本体を構成するゴム弾性体に対するアラミド短繊維の混入割合は、ゴム弾性体100重量部に対して1〜15重量部、好ましくは3〜10重量部が適している。1重量部以下では本発明の効果が十分発揮できず、15重量部以上になるとロ−ル作業性が悪くなる。
【0009】
ゴム本体1中の短繊維4の混入部位が保持部8間の側部9に偏奇した構造のものも、本発明に含まれる。
【0010】
【作用】
ゴム本体に短繊維4をゴム本体の軸方向とほぼ同じ方向に配向させて所要量混入させているので、軸方向の剛性が上がり、一方、軸直角方向は短繊維4の配向度が低いために低剛性となる。そこで、上下方向のばね定数<横方向のばね定数の関係となる。従って、上下方向に柔らかく横方向に硬い本体ゴムが得られる。つまり、排気管支持装置に要求される複雑な剛性構造が、ゴム単体でありながら実現されるのである。
【0011】
よって、上下方向のばね定数が低いので排気管の上下方向の振動が吸収され、同時に横方向のばね定数が高いので排気管に横の振動が加わっても排気管が横揺れせず、排気管と車体が接触することがない。このような作用は、リング状の排気管支持装置の保持部よりも上下の保持部間の側部に混在する短繊維により得られるので、短繊維の混入部位を意識的に側部へ偏奇することが可能であり、短繊維の使用等を減らすことができる。
【0012】
【実施例】
図1は本発明の排気管支持装置の斜視図、図2は使用状態を示す側面図、図3は図2中A−A断面図である。これらの図にみられるように、この排気管支持装置は、楕円に近いリング形状のEPDM製ゴム本体1の上方と下方とを保持部とし、この部位に車体から延びるステイ2と排気管から延びる取付アーム3が挿通される取付穴5,6を有している。取付穴5,6付近は矩形に近い上下方向のストッパ作用をする厚肉部1a,1bをなし、内部にH状に近い中央孔7がある。
【0013】
このような排気管支持装置のゴム本体1中にアラミド繊維の短繊維4がゴム本体1の軸方向とほぼ同じ方向に配向するように所要量混入されている。この排気管支持装置は、取付穴5,6の方向、すなわちゴム本体の軸方向が車体の前後方向と直交するように取付けられる。
【0014】
ゴム本体にはアラミド短繊維が全体にわたって所要量混入されており、そのアラミド短繊維は取付穴5,6の方向、すなわちゴム本体の軸方向に配向されている。アラミド短繊維は、直径1〜10μm、長さ2〜5mmのものを6部混入して使用した。
【0015】
このようなゴム本体の製造方法は、未加硫状態のゴム弾性体にゴムとの接着性を改善するためにプライマー処理した短繊維を所要量混入し、この短繊維入り未加硫ゴム弾性体をリングゲート方式によって所定注入口から金型に注入する。一個の注入口による成形では十分な配向度が得られ難い。このとき、短繊維の配向度は、金型の注入口の形状・寸法・位置・注入の流れなどによりコントロールされ、短繊維は注入方向、すなわち軸方向に配向される。その後、加硫成形する。上述のリングゲート方式によって短繊維の配向性が高められ、排気管支持に耐えるものとなる。
【0016】
ゴム本体には、図4に示したように、歪がかかる部分であるアーチ状の一対の側部に対してのみ短繊維4を混入させるようにしてもよい。この例では短繊維4に6,6ナイロンを使用している。この場合は、短繊維を混入しない保持部をまず成形しておき、次に両側部を成形して一体化する2段階成形によって製造できるし、作用効果も特に低下することがない。
【0017】
【発明の効果】
ゴム本体の成形と同時に必要とされる剛性を得ることができるので、複雑な剛性構造をもった排気管支持装置を簡単に製造することができる。車体へ取付ける際は、ゴム単体で排気管支持装置として用いることができるので別体のストッパーが不要であり、車体への組み付けが簡単である。また、付随効果として、短繊維をゴム本体全体に対して配合することにより、取付穴2、3の挿通部の耐摩耗性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気管支持装置の斜視図である。
【図2】本発明の排気管支持装置の使用状態を示す側面図である。
【図3】図2中A−A断面図である。
【図4】本発明の排気管支持装置の他の実施例の正面図である。
【図5】従来の排気管支持装置の使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ゴム本体
2 ステイ
3 取付アーム
4 短繊維
5 取付穴
6 取付穴
7 中央孔
8 保持部
9 側部

Claims (3)

  1. ほぼリング状のゴム本体1に車体から延びるステイ2と排気管から延びる取付けアーム3が挿通される取付穴を有する排気管支持装置において、ゴム本体1中に短繊維4がゴム本体によって支持されるステイ又は取付アームの軸方向とほぼ同じ方向に配向され、かつゴム本体1中の短繊維4の混入部位が保持部8間の側部9に偏奇して混入されてなる排気管支持装置。
  2. ゴム本体がEPDMであり、短繊維がアラミド繊維である請求項1記載の排気管支持装置。
  3. ゴム本体1中の短繊維4の混入量が、ゴム本体100重量部に対して1〜15重量部である請求項1又は2記載の排気管支持装置。
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