JP3601227B2 - 呼出システム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図8に示すように、呼出スイッチ30と、呼出スイッチ30の操作を報知する親機3とが遠隔配線で接続されたナースコールシステムのような呼出システムがある。親機3にはペア線4を介してコンセント20が接続されており、前記呼出スイッチ30はコンセント20に着脱自在に接続出来るようになっている。コンセント20は、ペア線4を接続するペアの入力端子20a,20bと、入力端子20a,20bそれぞれに直結されたコネクタ端子21a,21bとを具備しており、呼出スイッチ30は、コネクタ端子21a,21b間を短絡する操作接点31を具備して成る。該システムにおいては、操作接点31が操作されると、コネクタ端子21a,21b間が短絡し、それを親機3が検出することにより、呼出スイッチ30が操作されたことを親機3にて報知出来るようになっている。
【0003】
しかしながら該システムにおいては、親機3が1つに対して、呼出スイッチ30が1つしか接続できなく、仮に多くの呼出スイッチ30を親機3に接続するので、ペア線4を親機3から何本も引き出さなければならなかった。
【0004】
そこで、上記問題を解決するために、図9に示すようなコンセント20を使用する場合があった。該コンセント20は、複数のコンセント20を送り配線出来るように、入力端子20a,20bの他に送り端子20c,20dを設けたものである。Rは終端抵抗である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのようなコンセントおよび呼出システムにおいても、もし呼出スイッチ30が断線(例えば断線箇所を30aとする)しても、断線を検知することができなかった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、呼出スイッチ自体の断線を検知することができる呼出システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために成された請求項1記載の発明は、ペア線を接続する入力端子と、ペア線を接続する送り端子と、前記入力端子及び前記送り端子とに電気的接続された端子ピンを設けてなるコネクタ部と、を具備したコンセントと、人が操作する操作接点を設けた操作部と、前記コネクタ部に着脱自在に接続するプラグ部と、前記プラグ部と前記操作部とを接続するコード部と、前記コード部内に収納され、前記コネクタ部と前記プラグ部とを接続することにより前記入力端子と前記送り端子との間を電気的接続するペア線から成る導電線と、を具備し、前記操作接点の操作により前記導電線を短絡する呼出スイッチとを有して成り、前記導電線は、前記操作接点にて折り返して前記コード部内に往復収納し、その両端を前記プラグ部に配置して前記コネクタ部に接続するようにしてなり、前記プラグ部が前記コネクタ部に接続されたときには、前記導電線を経由して前記入力端子と前記送り端子が電気的接続される構成としてある。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1において、前記コンセントを複数具備し、各々の前記コンセントをペア線にて送り配線してなり、各々の前記コンセントに切換手段を有してなり、前記コネクタ部に前記プラグ部が非接続のときに前記切換手段を電気的導通状態にして前記入力端子と前記送り端子とが前記導電線を経由せずに直接電気的接続され、前記コネクタ部に前記プラグ部が接続されているときに前記切換手段を電気的遮断状態にする構成としてある。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2何れかにおいて、前記切換手段をマイクロスイッチで構成しマイクロスイッチのスイッチレバーにてコネクタ部とプラグ部との接続又は非接続を検知する構成としてある。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を以下に説明する。
【0011】
図において、1はコンセント、2は呼出スイッチ、3は親機、4はペア線である。呼出スイッチ2は緊急時など誰かを呼出したいときに操作するもので、コンセント1は該呼出スイッチ2を着脱自在に接続するものである。また、図6や図1、図2に示すように、本呼出システムには複数のコンセント1が具備されており、各コンセント1がペア線4にて送り配線接続されている。また、上記従来技術のものと同様、最前段のコンセント20を親機3に接続し、最終段のコンセント20に終端抵抗Rを接続して成る。このシステムにおいて、呼出スイッチ2を操作すれば親機3にてそれを検知して呼出報知するようになっている。親機3からは、接続されたペア線4に所定の線間電圧を印加している。
【0012】
図4はコンセント1の回路図であるが、本実施形態のコンセント1においても従来技術のものと同様、ペア線4を接続する入力端子6a,6bと、ペア線4を接続する送り端子6c,6dとを有している。また、入力端子6aと送り端子6cとは、常閉接点である切換手段SWaを介して接続され、入力端子6bと送り端子6dとは、常閉接点である切換手段SWbを介して接続されている。5はコネクタ部であり、各入力端子6a,6b及び各送り端子6c,6dそれぞれに独立して電気的接続された各端子ピン5a,5b,5c,5dを具備している。すなわち、端子ピン5aは、入力端子6aと切換手段SWaとの間から分岐した分岐線8aに接続され、端子ピン5bは、入力端子6bと切換手段SWbとの間から分岐した分岐線8bに接続され、端子ピン5cは、送り端子6cと切換手段SWaとの間から分岐した分岐線8cに接続され、端子ピン5dは、送り端子6dと切換手段SWbとの間から分岐した分岐線8dに接続されている。
【0013】
前記構成のコンセント1を、複数送り配線するときには、一方のコンセント1の入力端子6a,6bそれぞれと他方のコンセント1の送り端子6c,6dそれぞれとの間をペア線4にて接続する。
【0014】
図5は呼出スイッチ2の外観及び内部配線図である。呼出スイッチ2は、コンセント1のコネクタ部5に着脱自在に接続するプラグ部2aと、人が操作する操作接点2eを設けた操作部2cと、プラグ部2aと操作部2cとを接続するコード部2bとを有して成る。また、プラグ部2aには、前記コネクタ部5の各端子ピン5a,5b,5c,5dにそれぞれ着脱自在に電気的接続される端子ピン10a,10b,10c,10dが設けられている。また、コード部2bにはペア線を構成する導電線9a,9bが収納されている。導電線9aは、端子ピン10aに電気的接続され、コード部2bを通って操作部2cで折り返し、再びコード部2bを経由して端子ピン10cに接続されている。また、導電線9bは、端子ピン10bに電気的接続され、コード部2bを通って操作部2cで折り返し、再びコード部2bを経由して端子ピン10dに接続されている。すなわち、前記導電線9a,9bは、操作接点2eにて折り返してコード部2b内に往復収納され、その両端がプラグ部2a内に配置され、プラグ部2aを前記コネクタ部5に接続したときに、コネクタ部2aを介して前記入力端子6aと前記送り端子6cとの間を電気的接続し、前記入力端子6bと前記送り端子6dとの間を電気的接続することになる。
【0015】
また、操作部2cは、人が把持出来る形状に形成されており、指で押操作する操作押圧部2dおよび操作押圧部2dの操作により閉成する前記操作接点2eが設けられており、操作接点2eは、その閉成により前記導電線9aと導電線9bとを短絡するように設けられている。
【0016】
図3は上記コンセント1と前記呼出スイッチ2とを接続した状態を示す図である。前記切換手段SWa,SWbはそれぞれマイクロスイッチ11a,11bとして構成されており、それぞれに具備されたスイッチレバー12a,12bが押されると、それぞれ切換手段SWa,SWbが開成して電気的接続を遮断するようになっている。マイクロスイッチ11a,11bはコネクタ部5の側方に配され、図3のように呼出スイッチ2のプラグ部2aがコネクタ部5に接続されたときに、各スイッチレバー12a,12bが押されるようになっており、それによりプラグ部2aとコネクタ部5の接続が検知され、切換手段SWa,SWbが開成して電気的接続を遮断するようになっている。また、プラグ部2aとコネクタ部5との非接続状態が検知されたときは、切換手段SWa,SWbは閉成して電気的導通が成されるようになっている。
【0017】
次にコンセント1及び呼出システムの動作について説明する。図1および図2において、親機3に接続されているペア線4のループ回線の形成される経路を太線にて示している。
【0018】
図1の状態、すなわち、呼出スイッチ2のプラグ部2aがコネクタ部5に接続されたときにおいては、切換手段SWa,SWbが開成して電気的接続が遮断されているが、呼出スイッチ2の導電線9aを経由して入力端子6aと送り端子6cが電気的接続され、図中太線の経路、すなわち導電線9bを介して入力端子6bと送り端子6dが電気的接続される。また、図2の状態、すなわち、呼出スイッチ2のプラグ部2aがコネクタ部5に接続されていない状態においては、導通線9a,9bを介しての入力端子6a,6bと送り端子6c,6dとの電気的接続はできないが、切換手段SWa,SWbが閉成して電気的導通が成されており、これにより図中太線の経路、すなわち入力端子6aと送り端子6cとが導電線9aを経由せずに直接電気的接続され、入力端子6bと送り端子6dとの電気的接続が成される。
【0019】
また、ペア線4または呼出スイッチ2内の導電線9a,9bが断線した場合には、ペア線4及び導電線9a,9bに電流が流れなくなるのでこれを親機3にて検出して断線報知する。
【0020】
また、呼出スイッチ2の操作押圧部2dを操作することにより操作接点2eが閉成し、これによりコンセント1の各入力端子6a,6b間が短絡され、各送り端子6c,6d間が短絡される。これにより親機3に接続されたペア線4の線間電圧が降下し、親機3にて線間電圧の降下を検出して呼出報知する。
【0021】
上記のように本実施形態においては、呼出スイッチ2のプラグ部2aがコネクタ部5に接続されているか否かにかかわらず、入力端子6aと送り端子6cとの電気的接続と入力端子6bと送り端子6dとの電気的接続が成され、それにより親機3に接続されたペア線4は常にループ回線を形成することができるので、全てのコンセント1に呼出スイッチ2を接続しなくても、呼出スイッチ2の操作検知と、呼出スイッチ2の導電線9a,9bおよびペア線4の断線検知が両方ともできるようになっている。
【0022】
また、前記構成の切換接点SWa,SWbを設けたので、全てのコンセント1に呼出スイッチ2を接続しなくても、親機3に接続されたペア線4はループ回路になり、故に何れのペア線4もしくは呼出スイッチ2の導電線9a,9bにて断線しても、断線検知および親機3にて断線報知が可能である。すなわち、呼出スイッチ2は任意の数用意すればよく、例えば1つの呼出スイッチ2を移動して適当な位置のコンセント1に差し込んで使用することができる。
【0023】
次に、本発明に係る第2の実施形態を説明する。図7は第2の実施形態を示す図である。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、コンセント1の内部配線であり、上記切換接点SWa,SWbに相当するものがない点である。その他は第1の実施形態と同じである。本実施形態においては、呼出スイッチ2の導電線9a,9bが断線した場合には、第1の実施形態で説明したように親機3にて断線検知ができるが、切換接点SWa,SWbがないので、全てのコンセント1に呼出スイッチ2を接続して初めてペア線4はループ回路になり、各呼出スイッチ2の操作検知および断線検知が可能である。
【0024】
なお、上記実施形態において、コンセント1が1つだけの呼出システムとして、1つのコンセント1の入力端子6a,6bを親機3に接続し、送り端子6c,6dを終端抵抗Rにて終端したシステムにおいても、呼出スイッチ2の操作検知、呼出スイッチ2自体の断線検知およびペア線4の断線検知が可能である。また、複数のコンセント1を送り接続する場合は、コンセント1の数は限定されない。また、呼出スイッチ2の形態が把持型スイッチには限らない。
【0025】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、コンセントに接続されたペア線により形成されるループ回線の途中に、呼出スイッチ内部の導電線を経由させているので、呼出スイッチの操作検知に加えて、呼出スイッチ自体の断線を検知することができる。
【0026】
請求項2の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、コンセントに呼出スイッチを接続しない場合にはコンセントの入力端子と送り端子との間が直接電気的接続されるので、複数のコンセントを送り配線したシステムにおいて、全てのコンセントに呼出スイッチを接続しなくても呼出スイッチの操作検知および断線検知ができる。
【0027】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2何れか記載の発明の効果に加えて、コネクタ部とプラグ部との接続状態を検知する手段と、切換手段とをマイクロスイッチにて簡単な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すシステム回路図(コンセント1と呼出スイッチ2とが接続の状態)である。
【図2】同上のシステム回路図(コンセント1と呼出スイッチ2とが非接続の状態)である。
【図3】同上のコンセント1と呼出スイッチ2とを接続した状態を示す図である。
【図4】同上のコンセント1の回路図である。
【図5】同上の呼出スイッチ2の外観及び内部配線図である。
【図6】同上の呼出システムの外観システム図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示すシステム回路図である。
【図8】第1の従来技術を示す図である。
【図9】第2の従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1・・・コンセント
2・・・呼出スイッチ
2a・・・プラグ部
2b・・・コード部
2c・・・操作部
2e・・・操作接点
3・・・親機
4・・・ペア線
5・・・コネクタ部
6a,6b・・・入力端子
6c,6d・・・送り端子
9a,9b・・・導電線
11a,11b・・・マイクロスイッチ
12a,12b・・・スイッチレバー
SWa,SWb…切換手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図8に示すように、呼出スイッチ30と、呼出スイッチ30の操作を報知する親機3とが遠隔配線で接続されたナースコールシステムのような呼出システムがある。親機3にはペア線4を介してコンセント20が接続されており、前記呼出スイッチ30はコンセント20に着脱自在に接続出来るようになっている。コンセント20は、ペア線4を接続するペアの入力端子20a,20bと、入力端子20a,20bそれぞれに直結されたコネクタ端子21a,21bとを具備しており、呼出スイッチ30は、コネクタ端子21a,21b間を短絡する操作接点31を具備して成る。該システムにおいては、操作接点31が操作されると、コネクタ端子21a,21b間が短絡し、それを親機3が検出することにより、呼出スイッチ30が操作されたことを親機3にて報知出来るようになっている。
【0003】
しかしながら該システムにおいては、親機3が1つに対して、呼出スイッチ30が1つしか接続できなく、仮に多くの呼出スイッチ30を親機3に接続するので、ペア線4を親機3から何本も引き出さなければならなかった。
【0004】
そこで、上記問題を解決するために、図9に示すようなコンセント20を使用する場合があった。該コンセント20は、複数のコンセント20を送り配線出来るように、入力端子20a,20bの他に送り端子20c,20dを設けたものである。Rは終端抵抗である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのようなコンセントおよび呼出システムにおいても、もし呼出スイッチ30が断線(例えば断線箇所を30aとする)しても、断線を検知することができなかった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、呼出スイッチ自体の断線を検知することができる呼出システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために成された請求項1記載の発明は、ペア線を接続する入力端子と、ペア線を接続する送り端子と、前記入力端子及び前記送り端子とに電気的接続された端子ピンを設けてなるコネクタ部と、を具備したコンセントと、人が操作する操作接点を設けた操作部と、前記コネクタ部に着脱自在に接続するプラグ部と、前記プラグ部と前記操作部とを接続するコード部と、前記コード部内に収納され、前記コネクタ部と前記プラグ部とを接続することにより前記入力端子と前記送り端子との間を電気的接続するペア線から成る導電線と、を具備し、前記操作接点の操作により前記導電線を短絡する呼出スイッチとを有して成り、前記導電線は、前記操作接点にて折り返して前記コード部内に往復収納し、その両端を前記プラグ部に配置して前記コネクタ部に接続するようにしてなり、前記プラグ部が前記コネクタ部に接続されたときには、前記導電線を経由して前記入力端子と前記送り端子が電気的接続される構成としてある。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1において、前記コンセントを複数具備し、各々の前記コンセントをペア線にて送り配線してなり、各々の前記コンセントに切換手段を有してなり、前記コネクタ部に前記プラグ部が非接続のときに前記切換手段を電気的導通状態にして前記入力端子と前記送り端子とが前記導電線を経由せずに直接電気的接続され、前記コネクタ部に前記プラグ部が接続されているときに前記切換手段を電気的遮断状態にする構成としてある。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2何れかにおいて、前記切換手段をマイクロスイッチで構成しマイクロスイッチのスイッチレバーにてコネクタ部とプラグ部との接続又は非接続を検知する構成としてある。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を以下に説明する。
【0011】
図において、1はコンセント、2は呼出スイッチ、3は親機、4はペア線である。呼出スイッチ2は緊急時など誰かを呼出したいときに操作するもので、コンセント1は該呼出スイッチ2を着脱自在に接続するものである。また、図6や図1、図2に示すように、本呼出システムには複数のコンセント1が具備されており、各コンセント1がペア線4にて送り配線接続されている。また、上記従来技術のものと同様、最前段のコンセント20を親機3に接続し、最終段のコンセント20に終端抵抗Rを接続して成る。このシステムにおいて、呼出スイッチ2を操作すれば親機3にてそれを検知して呼出報知するようになっている。親機3からは、接続されたペア線4に所定の線間電圧を印加している。
【0012】
図4はコンセント1の回路図であるが、本実施形態のコンセント1においても従来技術のものと同様、ペア線4を接続する入力端子6a,6bと、ペア線4を接続する送り端子6c,6dとを有している。また、入力端子6aと送り端子6cとは、常閉接点である切換手段SWaを介して接続され、入力端子6bと送り端子6dとは、常閉接点である切換手段SWbを介して接続されている。5はコネクタ部であり、各入力端子6a,6b及び各送り端子6c,6dそれぞれに独立して電気的接続された各端子ピン5a,5b,5c,5dを具備している。すなわち、端子ピン5aは、入力端子6aと切換手段SWaとの間から分岐した分岐線8aに接続され、端子ピン5bは、入力端子6bと切換手段SWbとの間から分岐した分岐線8bに接続され、端子ピン5cは、送り端子6cと切換手段SWaとの間から分岐した分岐線8cに接続され、端子ピン5dは、送り端子6dと切換手段SWbとの間から分岐した分岐線8dに接続されている。
【0013】
前記構成のコンセント1を、複数送り配線するときには、一方のコンセント1の入力端子6a,6bそれぞれと他方のコンセント1の送り端子6c,6dそれぞれとの間をペア線4にて接続する。
【0014】
図5は呼出スイッチ2の外観及び内部配線図である。呼出スイッチ2は、コンセント1のコネクタ部5に着脱自在に接続するプラグ部2aと、人が操作する操作接点2eを設けた操作部2cと、プラグ部2aと操作部2cとを接続するコード部2bとを有して成る。また、プラグ部2aには、前記コネクタ部5の各端子ピン5a,5b,5c,5dにそれぞれ着脱自在に電気的接続される端子ピン10a,10b,10c,10dが設けられている。また、コード部2bにはペア線を構成する導電線9a,9bが収納されている。導電線9aは、端子ピン10aに電気的接続され、コード部2bを通って操作部2cで折り返し、再びコード部2bを経由して端子ピン10cに接続されている。また、導電線9bは、端子ピン10bに電気的接続され、コード部2bを通って操作部2cで折り返し、再びコード部2bを経由して端子ピン10dに接続されている。すなわち、前記導電線9a,9bは、操作接点2eにて折り返してコード部2b内に往復収納され、その両端がプラグ部2a内に配置され、プラグ部2aを前記コネクタ部5に接続したときに、コネクタ部2aを介して前記入力端子6aと前記送り端子6cとの間を電気的接続し、前記入力端子6bと前記送り端子6dとの間を電気的接続することになる。
【0015】
また、操作部2cは、人が把持出来る形状に形成されており、指で押操作する操作押圧部2dおよび操作押圧部2dの操作により閉成する前記操作接点2eが設けられており、操作接点2eは、その閉成により前記導電線9aと導電線9bとを短絡するように設けられている。
【0016】
図3は上記コンセント1と前記呼出スイッチ2とを接続した状態を示す図である。前記切換手段SWa,SWbはそれぞれマイクロスイッチ11a,11bとして構成されており、それぞれに具備されたスイッチレバー12a,12bが押されると、それぞれ切換手段SWa,SWbが開成して電気的接続を遮断するようになっている。マイクロスイッチ11a,11bはコネクタ部5の側方に配され、図3のように呼出スイッチ2のプラグ部2aがコネクタ部5に接続されたときに、各スイッチレバー12a,12bが押されるようになっており、それによりプラグ部2aとコネクタ部5の接続が検知され、切換手段SWa,SWbが開成して電気的接続を遮断するようになっている。また、プラグ部2aとコネクタ部5との非接続状態が検知されたときは、切換手段SWa,SWbは閉成して電気的導通が成されるようになっている。
【0017】
次にコンセント1及び呼出システムの動作について説明する。図1および図2において、親機3に接続されているペア線4のループ回線の形成される経路を太線にて示している。
【0018】
図1の状態、すなわち、呼出スイッチ2のプラグ部2aがコネクタ部5に接続されたときにおいては、切換手段SWa,SWbが開成して電気的接続が遮断されているが、呼出スイッチ2の導電線9aを経由して入力端子6aと送り端子6cが電気的接続され、図中太線の経路、すなわち導電線9bを介して入力端子6bと送り端子6dが電気的接続される。また、図2の状態、すなわち、呼出スイッチ2のプラグ部2aがコネクタ部5に接続されていない状態においては、導通線9a,9bを介しての入力端子6a,6bと送り端子6c,6dとの電気的接続はできないが、切換手段SWa,SWbが閉成して電気的導通が成されており、これにより図中太線の経路、すなわち入力端子6aと送り端子6cとが導電線9aを経由せずに直接電気的接続され、入力端子6bと送り端子6dとの電気的接続が成される。
【0019】
また、ペア線4または呼出スイッチ2内の導電線9a,9bが断線した場合には、ペア線4及び導電線9a,9bに電流が流れなくなるのでこれを親機3にて検出して断線報知する。
【0020】
また、呼出スイッチ2の操作押圧部2dを操作することにより操作接点2eが閉成し、これによりコンセント1の各入力端子6a,6b間が短絡され、各送り端子6c,6d間が短絡される。これにより親機3に接続されたペア線4の線間電圧が降下し、親機3にて線間電圧の降下を検出して呼出報知する。
【0021】
上記のように本実施形態においては、呼出スイッチ2のプラグ部2aがコネクタ部5に接続されているか否かにかかわらず、入力端子6aと送り端子6cとの電気的接続と入力端子6bと送り端子6dとの電気的接続が成され、それにより親機3に接続されたペア線4は常にループ回線を形成することができるので、全てのコンセント1に呼出スイッチ2を接続しなくても、呼出スイッチ2の操作検知と、呼出スイッチ2の導電線9a,9bおよびペア線4の断線検知が両方ともできるようになっている。
【0022】
また、前記構成の切換接点SWa,SWbを設けたので、全てのコンセント1に呼出スイッチ2を接続しなくても、親機3に接続されたペア線4はループ回路になり、故に何れのペア線4もしくは呼出スイッチ2の導電線9a,9bにて断線しても、断線検知および親機3にて断線報知が可能である。すなわち、呼出スイッチ2は任意の数用意すればよく、例えば1つの呼出スイッチ2を移動して適当な位置のコンセント1に差し込んで使用することができる。
【0023】
次に、本発明に係る第2の実施形態を説明する。図7は第2の実施形態を示す図である。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、コンセント1の内部配線であり、上記切換接点SWa,SWbに相当するものがない点である。その他は第1の実施形態と同じである。本実施形態においては、呼出スイッチ2の導電線9a,9bが断線した場合には、第1の実施形態で説明したように親機3にて断線検知ができるが、切換接点SWa,SWbがないので、全てのコンセント1に呼出スイッチ2を接続して初めてペア線4はループ回路になり、各呼出スイッチ2の操作検知および断線検知が可能である。
【0024】
なお、上記実施形態において、コンセント1が1つだけの呼出システムとして、1つのコンセント1の入力端子6a,6bを親機3に接続し、送り端子6c,6dを終端抵抗Rにて終端したシステムにおいても、呼出スイッチ2の操作検知、呼出スイッチ2自体の断線検知およびペア線4の断線検知が可能である。また、複数のコンセント1を送り接続する場合は、コンセント1の数は限定されない。また、呼出スイッチ2の形態が把持型スイッチには限らない。
【0025】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、コンセントに接続されたペア線により形成されるループ回線の途中に、呼出スイッチ内部の導電線を経由させているので、呼出スイッチの操作検知に加えて、呼出スイッチ自体の断線を検知することができる。
【0026】
請求項2の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、コンセントに呼出スイッチを接続しない場合にはコンセントの入力端子と送り端子との間が直接電気的接続されるので、複数のコンセントを送り配線したシステムにおいて、全てのコンセントに呼出スイッチを接続しなくても呼出スイッチの操作検知および断線検知ができる。
【0027】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2何れか記載の発明の効果に加えて、コネクタ部とプラグ部との接続状態を検知する手段と、切換手段とをマイクロスイッチにて簡単な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すシステム回路図(コンセント1と呼出スイッチ2とが接続の状態)である。
【図2】同上のシステム回路図(コンセント1と呼出スイッチ2とが非接続の状態)である。
【図3】同上のコンセント1と呼出スイッチ2とを接続した状態を示す図である。
【図4】同上のコンセント1の回路図である。
【図5】同上の呼出スイッチ2の外観及び内部配線図である。
【図6】同上の呼出システムの外観システム図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示すシステム回路図である。
【図8】第1の従来技術を示す図である。
【図9】第2の従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1・・・コンセント
2・・・呼出スイッチ
2a・・・プラグ部
2b・・・コード部
2c・・・操作部
2e・・・操作接点
3・・・親機
4・・・ペア線
5・・・コネクタ部
6a,6b・・・入力端子
6c,6d・・・送り端子
9a,9b・・・導電線
11a,11b・・・マイクロスイッチ
12a,12b・・・スイッチレバー
SWa,SWb…切換手段
Claims (3)
- ペア線を接続する入力端子と、ペア線を接続する送り端子と、前記入力端子及び前記送り端子とに電気的接続された端子ピンを設けてなるコネクタ部と、を具備したコンセントと、
人が操作する操作接点を設けた操作部と、前記コネクタ部に着脱自在に接続するプラグ部と、前記プラグ部と前記操作部とを接続するコード部と、前記コード部内に収納され、前記コネクタ部と前記プラグ部とを接続することにより前記入力端子と前記送り端子との間を電気的接続するペア線から成る導電線と、を具備し、前記操作接点の操作により前記導電線を短絡する呼出スイッチとを有して成り、
前記導電線は、前記操作接点にて折り返して前記コード部内に往復収納し、その両端を前記プラグ部に配置して前記コネクタ部に接続するようにしてなり、
前記プラグ部が前記コネクタ部に接続されたときには、前記導電線を経由して前記入力端子と前記送り端子が電気的に接続されることを特徴とする呼出システム。 - 前記コンセントを複数具備し、各々の前記コンセントをペア線にて送り配線してなり、各々の前記コンセントに切換手段を有してなり、
前記コネクタ部に前記プラグ部が非接続のときに前記切換手段を電気的導通状態にして前記入力端子と前記送り端子とが前記導電線を経由せずに直接電気的接続され、
前記コネクタ部に前記プラグ部が接続されているときに前記切換手段を電気的遮断状態にすることを特徴とする請求項1記載の呼出システム。 - 前記切換手段をマイクロスイッチで構成しマイクロスイッチのスイッチレバーにてコネクタ部とプラグ部との接続又は非接続を検知することを特徴とする請求項1又は請求項2何れか記載の呼出システム。
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