JP3601131B2 - 電動圧縮機とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空調機などに組み込まれる冷媒と冷凍機油を封入した電動圧縮機に係り、特にインバータ電源で駆動される電動圧縮機とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、空調機の電動圧縮機をインバータ電源で駆動する空調システムが増加している。インバータ電源の使用は、より快適な空調環境を実現するもので、空調システムの能力可変,省エネルギー,静音化を可能とし、またこれらに対する市場の要望はますます大きくなっている。電動圧縮機をインバータ電源で駆動することにより、たとえば始動時は電動圧縮機を最大回転速度で運転することにより空調システムの最大能力を引き出し、室温を設定温度にいち早く到達させることが可能となる。設定温度に到達した後は、電動圧縮機の回転速度を下げて空調システムの能力を最小限必要な能力に落として連続運転することにより、消費電力を小さくすると共に、電動圧縮機の回転速度が低いので運転音も静かになる。また、インバータ電源を使用しない一定速の電動圧縮機の場合は空調システムの能力を変えることができないので、電動圧縮機の起動と停止を繰り返して設定温度に対する室温の制御が必要であり、起動停止時の電動圧縮機の振動騒音や、設定温度に対する室温の変動が大きかった。しかし、インバータ電源で電動圧縮機を駆動する場合は電動圧縮機の回転速度を可変して空調システムの能力を広範囲且つ連続的に変えることができるので、電動圧縮機は適当な回転速度で連続運転させればよく、電動圧縮機の起動停止音もなく、設定温度に対する室温の変動も非常に少ない快適な空調が可能となる。
【0003】
ところがインバータ電源で電動圧縮機を駆動する場合には、商用電源を使用する場合よりも漏れ電流が大きくなるという課題がある。図7は電動圧縮機の駆動に使用されるインバータ電源と商用電源の波形を比較したものであるが、インバータ電源の波形は多くの高調波成分を含むことがわかる。一方、電動圧縮機内部の電動機の溝絶縁を構成する絶縁フィルムは静電容量分をもっているが、そのインピーダンスは(数1)のように表される。
【0004】
【数1】
Figure 0003601131
【0005】
(数1)によれば、インピーダンスZは周波数fが高くなると小さくなるので、インバータ電源を使用した場合は、多くの高調波成分のためにインピーダンスZが小さくなり、電流が前記静電容量分を介して巻線から接地されている鉄心へ漏れやすくなる。図5はインバータ電源で駆動される従来の電動圧縮機の漏れ電流の測定方法を説明するもので、インバータ電源25からの印加電圧が電動圧縮機21の対地絶縁されたガラスターミナル24を介して内部の電動機28の巻線5に印加される。巻線5を保持する溝6部分は、溝絶縁フィルム7(厚み数百μm)と楔絶縁フィルム8(厚み数百μm)で巻線5と鉄心11間を絶縁している。高調波成分をもった電流は巻線5から溝絶縁フィルム7と楔絶縁フィルム8の静電容量分と直流絶縁抵抗分を介して接地された鉄心11に漏れて、漏れ電流計27で測定される。図6は前記で述べた漏れ電流の流れ経路を等価回路で説明するもので、前記溝6部分の絶縁フィルムの電気的機能を、静電容量分29と直流絶縁抵抗分30に分けて示してある。
【0006】
前記漏れ電流を低減するために従来は、第一に図5の巻線5の線径を細くする方法、第二に溝絶縁フィルム7の厚みを増す方法によって漏れ電流を小さくしている。
【0007】
前記第一の方法は、巻線5の線径を細くして図6の静電容量分29を小さくすることによって漏れ電流の高調波成分を流れ難くするものであり、ここで静電容量には(数2)の関係がある。
【0008】
【数2】
Figure 0003601131
【0009】
(数2)によれば、コンデンサの極板の面積Sを小さくすれば静電容量Cは小さくなる。図5の電動機28で前記コンデンサの極板の表面積に相当するものは、片極は溝6の内部表面積で、もう片極は溝6部分に保持されている巻線5の表面積である。したがって巻線5の線径を細くして表面積を小さくすれば前記コンデンサの極板の面積Sを小さくしたことに相当し静電容量分29を小さくできるので、(数1)によりインピーダンスZが大きくなり漏れ電流の高調波成分が流れ難くなり総じて漏れ電流の低減に効果がある。しかしながら巻線5の線径を細くすると、巻線5の抵抗値が高くなり電流のジュール損が増大して電動機の一次銅損が増加するので電動機の効率が低下し、電動圧縮機に求められる省エネルギーの効果が低減するという問題がある。
【0010】
前記第二の方法は、溝絶縁フィルム7の厚みを増して図6の静電容量分29を小さくすることによって漏れ電流の高調波成分を流れ難くするものである。(数2)によれば、コンデンサの極板間の距離dを大きくすれば静電容量Cは小さくなる。
【0011】
図5の電動機28で前記コンデンサの極板間の距離に相当するものは溝絶縁フィルム7の厚みであり、したがって溝絶縁フィルム7の厚みを増すことにより静電容量分29を小さくできるので、漏れ電流の高調波成分が流れ難くなり総じて漏れ電流の低減に効果がある。しかしながら溝絶縁フィルム7の厚みを増すと、溝6内部に巻線5を保持する有効な面積が減少して巻線5全てを納めることができなくなる。そこで巻線5の線径を細くして断面積を小さくすれば巻線5全てを納めることが可能となるが、巻線5の抵抗値は高くなるので、前記第一の方法の場合と同様に電動機の効率が低下し、電動圧縮機に求められる省エネルギーの効果が低減するという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の電動圧縮機の漏れ電流を小さくする方法における電動圧縮機の効率の低下という問題点を解決するもので、インバータ電源で駆動される電動機を容器に内蔵する電動圧縮機において、漏れ電流を小さくする対策を講じても効率が低下しない電動圧縮機とその製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は電動圧縮機に内蔵される電動機の溝絶縁に従来使用されているPETフィルムの25℃,1kHzにおける比誘電率3.1〜3.3よりも小さい比誘電率3.0未満である絶縁フィルムを使用したものである。また、電動機の溝絶縁にPENフィルム,PPSフィルムを使用したものである。
【0014】
第2の発明は、電動圧縮機に内蔵される電動機の溝絶縁に、不織布(例えばアラミッド紙)の両側表面をPETで覆いサンドイッチ構造とした一枚のフィルムを使用したものである。
【0015】
第3の発明は、電動圧縮機に内蔵される電動機の溝絶縁に使用するフィルムを二重とし、前記フィルムの一枚にPETフィルムを使用し、他の一枚にPENまたはPPSフィルムを使用したものである。また、二重のフィルムのうち一枚のPENまたはPPSフィルムを巻線側に使用し、前記PENまたはPPSフィルムよりも薄い他の一枚のPETフィルムを鉄心側に使用したものである。また、二重のフィルムのうち一枚のPETフィルムの少なくとも一方の端に折り返し部を設けて巻線側に使用し、他の一枚のPENまたはPPSフィルムを鉄心側に使用したものである。
【0016】
第4の発明は、電動圧縮機に内蔵される電動機の溝絶縁にPENまたはPPSフィルムを使用する場合のフィルムの製造方法に関して、前記フィルムの所定の折り曲げ位置にR0.1以上R1.0以下の刃先をもつローラで凹部を筋付けし、次に前記凹部筋付け部でフィルムを折り返したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の、第1の発明は電動機の溝絶縁に従来使用されているPETフィルムの25℃,1kHzにおける比誘電率3.1〜3.3よりも小さい比誘電率3.1未満の絶縁フィルムを使用するので、(数2)によれば比誘電率εが小さければ静電容量Cは小さくなるので、図6における静電容量分29が小さくなり(数1)によりインピーダンスZは大きくなるので、漏れ電流の高調波成分は流れ難くなり、総じて漏れ電流の小さいインバータ駆動の電動圧縮機を提供できる。また、PENフィルムの25℃,1kHzにおける比誘電率は2.9、PPSフィルムの比誘電率は3.0であり従来使用しているPETの比誘電率より小さいので、これらを電動機の溝絶縁に使用すれば、上記の理由により静電容量分29が小さくなるので絶縁フィルムの厚さを増すことなく漏れ電流を小さくできる。また、従来の方法のように漏れ電流を小さくするために巻線5の線径を細くする必要はないので電動機28の損失は増加せず、漏れ電流が小さく且つ効率も低下しないインバータ駆動の電動圧縮機を提供できる。
【0018】
第2の発明は、電動機の溝絶縁に従来使用されているPETフィルムよりも比誘電率の小さい不織布を使用することにより、静電容量分が小さくなるので上記第1の発明の作用と同様の理由で電動圧縮機の漏れ電流が小さくなる。たとえば不織布であるアラミッド紙の25℃,1kHzにおける比誘電率は2.6で、PETフィルムの比誘電率より小さいので電動圧縮機の漏れ電流を小さくできる。また、不織布の組成は繊維を押し固めた紙のような形態になっているので、電動機製造工程中で不織布が擦られると表面が削られて屑が発生しやすい。前記屑は、電動機に付着して電動圧縮機内に持ち込まれると、電動圧縮機内の冷媒や冷凍機油によって電動機内から洗い出されて冷凍システム内を循環し、最悪の場合電動圧縮機の圧縮メカ内に入り込んでメカをロックさせる危険性がある。そこで不織布の両側表面を屑の発生しない滑り性の良いPETで覆いサンドイッチ構造として不織布の屑がでないようにした一枚のフィルムを使用することにより、電動圧縮機をロックさせることなく漏れ電流も小さくできる。また、従来の方法のように漏れ電流を小さくするために巻線5の線径を細くする必要はないので電動機28の損失は増加せず、漏れ電流が小さく且つ効率も低下しないインバータ駆動の電動圧縮機を提供できる。
【0019】
第3の発明は、電動機の溝絶縁に使用するフィルムを二重とし、前記フィルムの一枚にPETフィルムを使用し、他の一枚にPETフィルムよりも25℃,1kHzにおける比誘電率が低く2.9のPENフィルムまたは3.0のPPSフィルムを使用することにより、二枚ともPETフィルムを使用する場合よりも合計の静電容量分が小さくなるので上記第1の発明の作用と同様の理由で電動圧縮機の漏れ電流が小さくなる。また、二重のフィルムのうち一枚のPENまたはPPSフィルムを巻線側に使用し、前記PENまたはPPSフィルムよりも薄い他の一枚のPETフィルムを鉄心側に使用した場合は、電動機製造工程中で巻線が鉄心側に押しつけられるような応力がかかってもPETフィルムは屈曲性がPENやPPSフィルムよりも優れているので、PETフィルムが鉄心の角に当たる部分で破れて絶縁が保たれなくなったり、表面が層状剥離してフィルムの屑が出て圧縮メカをロックさせる危険性もなく、且つ比誘電率の大きいPETフィルムの厚みの方がPENまたはPPSフィルムより薄いので、厚みの比率が逆の時よりも漏れ電流の小さいインバータ駆動の電動圧縮機を提供できる。また、二重のフィルムのうち一枚のPETフィルムの少なくとも一方の端に折り返し部を設けて巻線側に使用し、他の一枚のPENまたはPPSフィルムを鉄心側に使用した場合は、電動機製造工程中で前記二重のフィルムが電動機の溝から抜け落ちるような応力がかかってもPETフィルムの端を鉄心側に折り返して鉄心に引っかかるようにすることで脱落を防止でき、且つ二重のフィルム全てにPETフィルムを使用したときよりも漏れ電流を小さくできる。また、従来の方法のように漏れ電流を小さくするために巻線5の線径を細くする必要はないので電動機28の損失は増加せず、漏れ電流が小さく且つ効率も低下しないインバータ駆動の電動圧縮機を提供できる。
【0020】
第4の発明は、電動機の溝絶縁にPENまたはPPSフィルムを使用する場合のフィルムの製造方法に関して、前記フィルムは従来のPETフィルムよりも硬く加工時の応力によって層状剥離やワレが発生しやすい性質をもっている。したがってPENやPPSフィルムを所定の位置で折り返す加工をする場合は、前記フィルムの所定の折り曲げ位置に、まずR0.1以上R1.0以下の刃先をもつローラで凹部を筋付けし、次に前記フィルムを前記凹部筋付け部で折り返すことによって、加工時の応力で前記フィルムに層状剥離やワレが発生しない電動機の溝絶縁フィルムの製造方法が確立できる。また、電動機の溝絶縁フィルムの機能を果たすPENやPPSフィルムの加工が可能となることにより、PENやPPSフィルムの比誘電率は従来のPETフィルムよりも低く静電容量分が小さいので上記第1の発明の作用と同様の理由で漏れ電流の小さいインバータ駆動の電動圧縮機が提供できる。なお、前記ローラの刃先がR0.1未満ではPENやPPSフィルムを折り返したときに凹部の筋付け位置で層状剥離やワレが発生し、R1.0以上では前記フィルムの所定の位置に凹部の筋がほとんど形成されず折り返し位置が定まらない問題が発生する。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、電動圧縮機の具体例を図面により説明する。
【0022】
図1は電動圧縮機容器1の横断面図で、内部にステータ3とロータ4から構成される電動機28が内蔵されており、ステータ3の内周面には多数の溝6が軸方向に形成されており、溝6内には図2の電動圧縮機の分解断面図で示されるような下記各発明による溝絶縁フィルム7が装着されている。さらに溝絶縁フィルム7内には巻線5が装着されており、巻線5を挿入した溝絶縁フィルム7の開口部には図2に示されるような楔絶縁フィルム8が設けられている。溝絶縁フィルム7と楔絶縁フィルム8により、巻線5とステータ3の鉄心11が絶縁されている。
【0023】
図3(b)の溝絶縁フィルム7のZ部詳細その1は、第1の発明の実施の形態による電動圧縮機に内蔵される電動機の溝絶縁フィルムを説明するもので、比誘電率が25℃,1kHzにおいて3.1未満である絶縁フィルムである。また、具体的な材質Bとしては、比誘電率が25℃,1kHzにおいて2.9のPENフィルム、同じく3.0のPPSフィルムが適当である。
【0024】
上記構成により、電動機の溝絶縁に従来使用されているPETフィルムの25℃,1kHzにおける比誘電率3.1〜3.3よりも小さい比誘電率3.1未満の絶縁フィルムを使用するので、(数2)によれば比誘電率εが小さければ静電容量Cは小さくなるので、図6における静電容量分29が小さくなり(数1)によりインピーダンスZは大きくなるので、漏れ電流の高調波成分は流れ難くなり、総じてインバータ駆動の電動圧縮機の漏れ電流は小さくなる。また、PENフィルムの25℃,1kHzにおける比誘電率は2.9、PPSフィルムの比誘電率は3.0であり従来使用しているPETの比誘電率より小さいので、これらを電動機の溝絶縁に使用すれば、上記の理由により静電容量分29が小さくなるので電動圧縮機の漏れ電流は小さくなる。また、従来の方法のように漏れ電流を小さくするために巻線5の線径を細くする必要はないので電動機28の損失は増加せず、電動圧縮機の効率も低下しない。(表1)は、溝絶縁フィルム7の材質BにPENフィルムと、PPSフィルムを使用したときの図5の方法で測定された漏れ電流値である。PETフィルムより比誘電率の小さいPENフィルムやPPSフィルムを使用した方が電動圧縮機の漏れ電流が小さくなることがわかる。
【0025】
【表1】
Figure 0003601131
【0026】
図3(c)の溝絶縁フィルム7のZ部詳細その2は、第2の発明の実施の形態による電動圧縮機に内蔵される電動機の溝絶縁フィルムを説明するもので、材質Cは不織布の一種であるアラミッド紙でその両側表面を材質D1,D2のPETで覆いサンドイッチ構造とした一枚の絶縁フィルムを使用したものである。
【0027】
上記構成により、電動機の溝絶縁に従来使用されているPETフィルムよりも25℃,1kHzにおける比誘電率が2.6と小さいアラミッド紙を使用することにより、静電容量分29が小さくなるので上記第1の発明の実施の形態と同様の理由で電動圧縮機の漏れ電流が小さくなる。(表1)は、溝絶縁フィルム7にアラミッド紙を使用したときの図5の方法で測定された漏れ電流値で、PETフィルムより比誘電率の小さいアラミッド紙を使用した方が漏れ電流が小さくなることがわかる。ところが、材料Cのアラミッド紙の両側表面を別の材質D1,D2で覆わずに単独で使用した場合、アラミッド紙の組成は芳香族ポリアミド繊維を押し固めた紙のような形態になっているので、電動機製造工程中でアラミッド紙が擦られると表面が削られて屑が発生しやすい。前記屑が、図5の電動機28に付着して電動圧縮機21内に持ち込まれると、電動圧縮機21の運転により冷媒と冷凍機油の混合液23が撹拌されて、これにより前記屑は電動機28内から洗い出されて冷凍システム内を循環し、最悪の場合電動圧縮機21の圧縮メカ22内に入り込んでメカをロックさせる危険性がある。そこで材料Cのアラミッド紙の両側表面を材質D1,D2の屑の発生しない滑り性の良いPETで覆いサンドイッチ構造としてアラミッド紙の屑がでないようにした一枚のフィルムを使用することにより、電動圧縮機21をロックさせることもなく漏れ電流を小さくできる。また、従来の方法のように漏れ電流を小さくするために巻線5の線径を細くする必要はないので電動機28の損失は増加せず、電動圧縮機の効率も低下しない。
【0028】
図4(a)は、第3の発明の実施の形態による電動圧縮機に内蔵される電動機の溝絶縁フィルムを説明するもので、巻線側の溝絶縁フィルム7aと鉄心側の溝絶縁フィルム7bの二重として一枚にPETフィルムを使用し、他の一枚にPENまたはPPSフィルムを使用したものである。また図4(b)のY部詳細その1は、二重のフィルムのうち巻線側の溝絶縁フィルム7aの材質EにPENまたはPPSフィルムを使用し、前記PENまたはPPSフィルムよりも薄いPETフィルムを鉄心側の溝絶縁フィルム7bの材質Fに使用したものである。また図4(c)のY部詳細その2は、二重のフィルムのうち巻線側の溝絶縁フィルム7aの材質FにPETフィルムを使用してその少なくとも一方の端に折り返し部を設けて使用し、鉄心側の溝絶縁フィルム7bの材質EにPENまたはPPSフィルムを使用したものである。
【0029】
上記構成により、電動機の溝絶縁フィルムを二重とし、前記溝絶縁フィルムの一枚にPETフィルムを使用し、他の一枚にPETフィルムよりも25℃,1kHzにおける比誘電率が低く2.9のPENフィルムまたは3.0のPPSフィルムを使用することにより、二枚ともPETフィルムを使用する場合よりも合計の静電容量分が小さくなるので上記第1の発明の実施の形態と同様の理由で電動圧縮機の漏れ電流が小さくなる。また、図4(b)のY部詳細その1で、巻線側の溝絶縁フィルム7aの材質EにPENまたはPPSフィルムを使用し、前記PENまたはPPSフィルムよりも薄いPETフィルムを鉄心側の溝絶縁フィルム7bの材質Fに使用した場合は、電動機製造工程中で巻線が鉄心側に押しつけられる様な応力がかかってもPETフィルムは屈曲性がPENやPPSフィルムよりも優れているので、PETフィルムが鉄心の角に当たる部分で破れて絶縁が保たれなくなったり、表面が層状剥離してフィルムの屑が出て圧縮メカ22をロックさせる危険性もなく、且つ比誘電率の大きいPETフィルムの厚みの方がPENまたはPPSフィルムより薄いので、厚みの比率が逆の時よりも電動圧縮機の漏れ電流を小さくできる。また、図4(c)のY部詳細その2で、巻線側の溝絶縁フィルム7aの材質FにPETフィルムを使用しその少なくとも一方の端に折り返し部を設けて使用し、鉄心側の溝絶縁フィルム7bの材質EにPENまたはPPSフィルムを使用した場合は、電動機製造工程中で前記二重のフィルムが溝から抜け落ちるような応力がかかってもPETフィルムの端を鉄心側に折り返して鉄心に引っかかるようにすることで脱落を防止でき、且つ二重のフィルム全てにPETフィルムを使用したときよりも電動圧縮機の漏れ電流が小さくできる。また、従来の方法のように漏れ電流を小さくするために巻線5の線径を細くする必要はないので電動機28の損失は増加せず、電動圧縮機の効率も低下しない。
【0030】
図8は、第4の発明の実施の形態による電動圧縮機に内蔵される電動機の溝絶縁フィルムの製造方法を説明するものである。図8(a)は溝絶縁フィルム7の製造手順の一例で、まず絶縁フィルム41の少なくとも一方の端の所定の折り曲げ位置に凹部の筋付け42を行い、次に前記凹部筋付け位置で折り返した後に電動機の溝に挿入できる溝絶縁フィルム7の形状にする。凹部の筋付け42の工程は図8(b)で示すように絶縁フィルム41を定盤43の上においてローラ40で押さえて凹部を筋付けする。ところが絶縁フィルム41にPENやPPSフィルムを使用すると、これらの材質は従来使用されているPETフィルムと比較して硬く加工時の応力によって層状剥離やワレが発生しやすい性質をもっている。したがって従来のPETフィルムで使用していたローラでは加工応力が強すぎて前記の製造手順で溝絶縁フィルム7を作成すると折り返し部にワレや層状剥離が発生し、電動機の溝絶縁フィルムの機能としての絶縁特性が低下する。本発明の製造方法ではPENまたはPPSフィルムの凹部の筋付け42工程の際に、R0.1以上R1.0以下の刃先をもつローラ40で前記フィルムに凹部を筋付けし、次に前記凹部筋付け部で折り返すので、折り返し部にワレや層状剥離が発生しない溝絶縁フィルムが製造できるので、電動機の溝絶縁フィルムの絶縁特性を維持できる。また、電動機の溝絶縁フィルム7の機能を果たすPENやPPSフィルムの加工が可能となることにより、PENやPPSフィルムの比誘電率は従来のPETフィルムよりも低く静電容量分が小さいので、上記第1の発明の実施の形態と同様の理由で電動圧縮機の漏れ電流が小さくできる。また、ローラ40の刃先がR0.1未満ではPENやPPSフィルムを折り返したときに凹部の筋付け位置で層状剥離やワレが多数発生し、R1.0以上では前記フィルムの所定の位置に凹部の筋がほとんど形成されず折り返し位置が定まらない問題が発生する。なお、望ましくはローラ40の刃先はR0.2以上R0.8でより品質の安定した溝絶縁フィルム7を得られた。また本発明の製造方法は、図8(a)に示す溝絶縁フィルム7の折り返し部分の作成ばかりでなく、PENまたはPPSフィルムの単なる曲げ加工の前工程で使用しても有効である。
【0031】
【発明の効果】
このように本発明によれば、従来例に比べて以下のような効果が得られる。
【0032】
第1の発明は、電動機の溝絶縁に従来使用されているPETフィルムの25℃,1kHzにおける比誘電率3.1〜3.3よりも小さい比誘電率3.0未満である絶縁フィルム(たとえば比誘電率2.9のPENフィルムや比誘電率3.0のPPSフィルム)を使用しており、比誘電率が小さいと静電容量分29は小さくなりインピーダンスZは大きくなるので、電動機をインバータ電源で駆動しても電源波形の高調波成分は巻線から接地された鉄心に漏れ難くなり、従来より漏れ電流が小さいインバータ駆動の電動圧縮機を提供できる。また、従来の方法のように漏れ電流を小さくするために巻線の線径を細くする必要はないので電動機の損失は増加せず、電動圧縮機の効率も低下しない。さらに、従来漏れ電流を小さくするために電動機の溝絶縁フィルムのPETフィルムを厚くして静電容量分29を小さくしていた場合には、溝絶縁フィルムを本発明の比誘電率の小さい材質に変えることで、溝絶縁フィルムを薄くすることが可能となる。これにより電動機の溝内部に巻線を保持する有効な面積が増加して、巻線を従来以上に納めることができるようになり、巻線の線径を太くして断面積を大きくして巻線の抵抗値を小さくすることができるので、電流のジュール損が低下して電動機の一次銅損が減少するので電動機の効率が高くなり、電動圧縮機に求められる省エネルギーの効果を増大できる。また前記溝絶縁フィルムを薄くできる場合において巻線の線径を変えない場合には、溝内部に巻線を保持する有効な面積が増加する一方、巻線の総断面積は変わらないので、電動機の製造工程で巻線を溝に挿入するときの負荷が小さくなり、無理な圧力をかけずに巻線がスムーズに挿入できるようになるので、巻線相互の擦れによる表面の絶縁層の傷や、巻線が重なって押さえつけられる圧痕が発生せず、電動機の焼損の原因となる巻線時の不良が減少するので電動圧縮機の信頼性が向上する。
【0033】
第2の発明は、電動機の溝絶縁に不織布の一種であるアラミッド紙の両側表面をPETで覆いサンドイッチ構造とした一枚のフィルムを使用しているので、電動機の溝絶縁に従来使用されているPETフィルムよりも25℃,1kHzにおける比誘電率が2.6と小さいので静電容量分29が小さくなり、インバータ電源で駆動される従来より漏れ電流の小さい電動圧縮機を提供できる。また、アラミッド紙は紙状の形態をしているので両側表面を屑が出ない滑り性のよいPETフィルムで覆うことで、電動機製造工程中で溝絶縁フィルムが擦られても表面が削られることがなく、電動圧縮機内部にアラミッド紙の屑が持ち込まれず圧縮メカをロックさせることがないので、漏れ電流を小さくすると共に信頼性も低下しない電動圧縮機を提供できる。また前記の効果の他、上記第1の発明の効果と同様な効果が得られる。
【0034】
第3の発明は、電動機の溝絶縁に使用するフィルムを二重とし、前記フィルムの一枚にPETフィルムを使用し、他の一枚にPETフィルムよりも25℃,1kHzにおける比誘電率が小さいPENフィルムまたはPPSフィルムを使用しているので、二枚ともPETフィルムを使用する場合よりも合計の静電容量分29が小さくなるので、インバータ電源で駆動される従来より漏れ電流の小さい電動圧縮機を提供できる。また、二重のフィルムのうち一枚のPENまたはPPSフィルムを巻線側に使用し、前記PENまたはPPSフィルムよりも薄い他の一枚のPETフィルムを鉄心側に使用した場合は、電動機製造工程中で巻線が鉄心側に押しつけられるような応力がかかってもPETフィルムは屈曲性がPENやPPSフィルムよりも優れているので、PETフィルムが鉄心の角に当たる部分で破れて絶縁が保たれなくなったり、表面が層状剥離してフィルムの屑が出て圧縮メカをロックさせる危険性もなく、且つ比誘電率の大きいPETフィルムの厚みの方がPENまたはPPSフィルムより薄いので、厚みの比率が逆の時よりも電動圧縮機の漏れ電流を小さくできる。また、二重のフィルムのうち一枚のPETフィルムの少なくとも一方の端に折り返し部を設けて巻線側に使用し、他の一枚のPENまたはPPSフィルムを鉄心側に使用した場合は、電動機製造工程中で前記二重のフィルムが溝から抜け落ちるような応力がかかってもPETフィルムの端を鉄心側に折り返して鉄心に引っかかるようにすることで脱落を防止でき、且つ二重のフィルム全てにPETフィルムを使用したときよりも電動圧縮機の漏れ電流が小さくできる。また、第3の発明の前記の効果の他、上記第1の発明の効果と同様な効果が得られる。
【0035】
第4の発明は、電動機の溝絶縁にPENまたはPPSフィルムを使用する場合のフィルムの製造方法に関して、前記フィルムの所定の折り曲げ位置にR0.1以上R1.0以下の刃先をもつローラで凹部を筋付けし、次に前記フィルムを前記凹部筋付け部で折り返すので、従来使用されているPETフィルムよりも硬いPENフィルムやPPSフィルムを加工しても、折り返し部にワレや層状剥離が発生しない電動機の溝絶縁フィルムを提供することができる。前記溝絶縁フィルムの加工が可能となることにより、PENやPPSフィルムの比誘電率は従来のPETフィルムよりも低く静電容量分29が小さくなるので、インバータ電源で駆動される従来より漏れ電流の小さい電動圧縮機を提供できる。また、上記第1の発明の効果と同様な効果が得られる電動圧縮機のための溝絶縁フィルムの提供が可能となる。また本発明の製造方法は、PENまたはPPSフィルムの単なる曲げ加工の前工程で使用した場合でも、ワレや層状剥離が発生しない絶縁フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1および第2,第3の発明の電動圧縮機の実施の形態の断面図
【図2】第1および第2,第3の発明の電動圧縮機の電動機の実施の形態の分解断面図
【図3】(a)第1および第2の発明の実施の形態の溝絶縁フィルム斜視図
(b),(c)同部分詳細図
【図4】(a)第3の発明の実施の形態の溝絶縁フィルム斜視図
(b),(c)同部分詳細図
【図5】インバータ駆動の電動圧縮機の漏れ電流測定方法を示す図
【図6】図5の等価回路図
【図7】(a)インバータ電源出力波形図
(b)商用電源出力波形図
【図8】(a)本発明の製造方法による溝絶縁フィルム製造手順の説明図
(b)本発明の製造方法による絶縁フィルムに凹部の筋付けを行う実施の形態を示す図
【符号の説明】
1 電動圧縮機容器
3 ステータ
4 ロータ
5 巻線
6 溝
7 溝絶縁フィルム
7a 巻線側の溝絶縁フィルム
7b 鉄心側の溝絶縁フィルム
8 楔絶縁フィルム
11 鉄心
21 電動圧縮機
22 圧縮メカ
23 混合液
24 ガラスターミナル
25 インバータ電源
26 商用電源
27 漏れ電流計
28 電動機
29 静電容量分
30 直流絶縁抵抗分
40 ローラ
41 絶縁フィルム
42 凹部の筋付け
43 定盤

Claims (8)

  1. インバータ電源で駆動される電動機を容器内に内蔵する電動圧縮機において、前記電動機の溝絶縁に比誘電率が25℃,1kHzにおいて3.0未満である絶縁フィルムを使用したことを特徴とする電動圧縮機。
  2. 電動機の溝絶縁にポリエチレンナフタレート(以下PENと称する)フィルムを使用したことを特徴とする請求項1記載の電動圧縮機。
  3. 電動機の溝絶縁にポリフェニレンサルファイド(以下PPSと称する)フィルムを使用したことを特徴とする請求項1記載の電動圧縮機。
  4. インバータ電源で駆動される電動機を容器内に内蔵する電動圧縮機において、前記電動機の溝絶縁に不織布の両側表面をポリエチレンテレフタレート(以下PETと称する)で覆いサンドイッチ構造とした一枚のフィルムを使用したことを特徴とする電動圧縮機。
  5. インバータ電源で駆動される電動機を容器内に内蔵する電動圧縮機において、前記電動機の溝絶縁に使用するフィルムを二重とし、前記フィルムの一枚にPETフィルムを使用し、他の一枚にPENまたはPPSフィルムを使用したことを特徴とする電動圧縮機。
  6. 電動機の溝絶縁に二重のフィルムを使用したものについて、前記フィルムの一枚のPENまたはPPSフィルムを巻線側に使用し、前記PENまたはPPSフィルムよりも薄い他の一枚のPETフィルムを鉄心側に使用したことを特徴とする請求項5記載の電動圧縮機。
  7. 電動機の溝絶縁に二重のフィルムを使用したものについて、前記フィルムの一枚のPETフィルムの少なくとも一方の端に折り返し部を設けて巻線側に使用し、他の一枚のPENまたはPPSフィルムを鉄心側に使用したことを特徴とする請求項5記載の電動圧縮機。
  8. インバータ電源で駆動される電動機を容器内に内蔵する電動圧縮機の製造工程において、前記電動機の溝絶縁にPENまたはPPSフィルムを使用する場合のフィルムの形成工程で、前記フィルムの所定の折り曲げ位置にR0.1以上R1.0以下の刃先をもつローラで凹部を筋付けし、次に前記フィルムを前記凹部筋付け部で折り返したことを特徴とする電動圧縮機の製造方法。
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