JP3257355B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3257355B2
JP3257355B2 JP17885495A JP17885495A JP3257355B2 JP 3257355 B2 JP3257355 B2 JP 3257355B2 JP 17885495 A JP17885495 A JP 17885495A JP 17885495 A JP17885495 A JP 17885495A JP 3257355 B2 JP3257355 B2 JP 3257355B2
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岳志 安部
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文夫 常楽
久則 豊島
邦夫 宮下
幸司 岩瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機に係り、特に
効率を向上させた電動送風機を用いた電気掃除機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電気掃除機は吸口からホースを介
して塵埃含んだ空気を吸引するが、その吸込力はモータ
の軸端に設けたファンを回転させ、ファンから吸込まれ
た空気を固定案内羽根を介してモータ内に導いた後に外
に排出する構成となっている。さらに、モータの前に集
塵用の紙袋を設けて塵埃含んだ空気を導き、に塵埃のみ
を蓄積できるようにしている。
【0003】吸引力を得るためのファンを駆動するモー
タの電源は単相交流であり、直巻特性を有する単相交流
整流子モータを用いる。この場合、印加電圧を直入れし
て運転する場合とトライアック等のスイッチング素子に
より位相制御により電圧を可変してモータ回転速度を制
御する場合がある。
【0004】また、モータにブラシレスDCモータを用
いる場合はコンバータとインバータを介してブラシレス
DCモータに印加する電圧の大きさと周波数を制御して
任意の回転速度に制御する。いずれの場合においても、
従来のモータの消費電力が略1000(W)で、風量が略
1.0(m3/min)の領域での電動送風機の回転速度は3
7000(rpm) 以下に設定されており、電動送風機効率
も49(%)以下に留まっているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】吸込仕事率を向上する
には電動送風機の効率向上のみでなく、電動送風機を収
納する本体からの風の漏れを無くして吸込仕事率を向上
する必要がある。吸込仕事率の向上は掃除時間の短縮化
が図れ、かつ省エネルギー化が図れる。しかし、現在多
く用いられているモータは単相交流整流子モータであ
り、このモータは整流子とブラシとによる機械的な摺動
によるスイッチング作用である整流現象があるために、
ブラシで短絡されている整流中のコイルには、リアクタ
ンス電圧及び変圧器作用で変圧器起電力も発生し、整流
子片がブラシから離れる瞬間に両者間の電圧が火花電圧
を越えていると火花を生する。このため、ブラシから発
生する火花が大きいとブラシの摩耗が増大しブラシ寿命
が短くなる問題がある。
【0006】従って、従来並のブラシ寿命を維持して吸
込仕事率を向上するにはモータ寸法,ファン寸法及び回
転速度の最適化設定が必要になる。
【0007】本発明の目的は、電気掃除機の高効率化を
図るとともに、小形軽量化を図った電動送風機を用いた
電気掃除機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の特徴とするところは、固定子の界磁巻線と電
機子の電機子巻線とを直列回路で構成し、前記界磁巻線
と前記電機子巻線間をブラシと整流子との機械的な摺動
接触を介して電気的に直列に接続された回路で構成し、
前記固定子と前記電機子鉄心とを積層鉄心で構成した単
相交流整流子モータと、該単相交流整流子モータの軸端
に設けた遠心ファン,固定案内羽根及び該遠心ファン,
固定案内羽根を覆うケーシングで構成された電動送風機
を備えた電気掃除機において、風量が略1.0(m3/mi
n)の領域で前記電動送風機の回転速度を40000(rp
m) に設定した場合はファン径を略φ95(mm)以下と
し、前記電動送風機の回転速度を50000(rpm) に設
定した場合はファン径を略φ76(mm)以下としたことに
ある。
【0009】さらに、本発明の特徴とするところは、前
記単相交流整流子モータの消費電力が略1000(W)
で、風量が略1.0(m3/min)の領域での電動送風機の
回転速度を40000(rpm) に設定した場合には電機子
鉄心、固定子鉄心の積厚長を21(mm)以下とし、モータ
回転速度50000(rpm) に設定した場合には電機子鉄
心、固定子鉄心の積厚長を16(mm)以下としたことに
ある。
【0010】また、本発明の特徴とするところは、前記
電動送風機の回転速度を40000(rpm) に設定した場
合には前記電機子巻線の全導体数を312本以上にし、
前記電動送風機の回転速度50000(rpm) に設定した
場合には電機子巻線の全導体数を264本以上にしたこ
とにある。
【0011】さらにまた、本発明の特徴とするところ
は、前記電動送風機の回転速度を40000(rpm) に設
定した場合は、整流子外径をφ23(mm)以下にし、電動
送風機の回転速度が50000(rpm) ではφ18(mm)以
下に設定したことにある。さらにまた、本発明の特徴と
するところは、電動送風機の回転速度を40000 〜500
00(rpm)に設定した場合は、電機子巻線の導体線径を
φ0.65(mm)以上、界磁巻線の導体径φ1.1(mm)以
上に設定し、電機子巻線の銅損及び界磁巻線の銅損を小
さくするようにしたことにある。
【0012】さらにまた、本発明の特徴とするところ
は、電動送風機の回転速度を40000 〜50000(rpm)
に設定した場合は、整流子外径をφ23(mm)以下にし、
ブラシの摺動方向寸法であるブラシ厚みを整流子片ピッ
チで除したセグメントカバリングが2.0以下にように
ブラシ寸法を設定するようにしたことにある。
【0013】さらにまた、本発明の特徴とするところ
は、前記ブラシはブラシとピグテールの接続を銀メッキ
銅粉で固定し、かつ摺動面以外の側面の少なくとも3面
以上を銅メッキを施した面にしたことにある。
【0014】
【作用】本発明によれば、高速化により高効率化と小形
軽量化するための各部の寸法を規定することにより、電
動送風機の総合効率として50(%)以上を実現でき、
吸込仕事率を向上させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を参照
し、説明する。
【0016】図5に本発明の一実施例に係る電気掃除機
の外観の斜視図を示す。
【0017】同図において、501は制御回路や電動送
風機等が内蔵された掃除機本体、502は掃除機本体5
01の吸込口部に接続されたホース、503は一端側に
ホースが接続されるとともに使用者が握るためのホース
手元部、504はホース手元部503の他端側に接続さ
れた延長管、505は延長管504に接続された吸口、
506はホース手元部503に設けられたスイッチ操作
部、507はホース手元部503に設けられた第一の赤
外線発光部、508はホース手元部503に設けられた
第二の赤外線発光部、509は掃除機本体501の上面
に設けられた赤外線受光部であり、510は室内の天井
を示している。
【0018】図6に本発明の一実施例に係る電気掃除機
の縦断面図を示す。
【0019】掃除機本体501は、その前部に下部を覆
う下ケース601とその前面上部を覆う蓋体602,蓋
体602上に設けられた吸込口603,集塵袋を収納す
る集塵室604,集塵室604内の気密を保持するため
に蓋体602とは別の部材で蓋体602に取り付けられ
た気密保持カバー605を有し、その後部に下ケース6
01と上ケース606とで形成される電動送風機室60
8を有している。また、集塵室604には集塵袋60
7,電動送風機室608には塵埃を補集するための電動
送風機609が収納されている。この電動送風機609
の吸気側にはフィルター610を設けて集塵室604と
連通している。集塵室604の下部を形成している下ケ
ース601の壁面上部にはパッキン611が配設されて
おり、このパッキン611と気密保持カバー605とが
圧接され、集塵室604の気密を保持するようにしてい
る。上ケース606の上部には、上ケースカバー612
で覆われた基板収納部613が形成され、制御基板61
4が収納されている。制御基板614は1枚または2枚
以上で構成されており上ケース側、または上ケースカバ
ー側に固定してもよい。制御基板614上には、ホース
手元部503の第1の赤外線発光部507及び第2の赤
外線発光部508から放射された赤外線信号を受信する
赤外線受光素子615が設けられている。この赤外線受
光素子615に赤外線信号が届くように、上ケースカバ
ー512上に赤外線を透過させる別の材料で成形した赤
外線受光部509が設けられている。赤外線受光部50
9は、上ケースカバー612自体を赤外線を透過させる
材料を使って一体に成形してもよい。
【0020】次に図5及び図6を用いて、本発明にかか
る電気掃除機の動作について説明する。
【0021】掃除機使用者がホース手元部503に設け
られたスイッチ操作部506の一つを押すと、押された
スイッチに従った信号コードが赤外線信号として第一の
赤外線発光部507及び第二の赤外線発光部508より
放射される。第一の赤外線発光部507は通常の使用状
態では略鉛直上方を向くように配設されており、第一の
赤外線発光部507から放射された赤外線信号は、部屋
の天井や壁に当って反射し、掃除機本体501の赤外線
受光部509に到達する。また、第二の赤外線発光部5
08は、ホース手元部のグリップエンドに略水平より下
方に向くように配設されており、第二の赤外線発光部5
08から放射された赤外線信号は、直接、掃除機本体5
01の赤外線受光部509に到達する。赤外線受光部5
09に到達した赤外線信号は赤外線受光素子615によ
って受光され、制御基板614を介して掃除機を制御す
るようにしている。
【0022】図6に示すように、掃除機本体501に内
蔵される電動送風機609は、掃除機本体内の空間の多
くを使用するため、より小さい電動送風機が望まれる。
しかも、より強い吸込力を必要とする市場からの要求に
応えるよう、吸込仕事率を向上させた電動送風機が望ま
れる。
【0023】以下、本発明に係る電動送風機609を、
図1〜図4を用いて説明する。
【0024】図1に本実施例の電動送風機609の縦断
面図を示す。この電動送風機609は、電動機部20及
び送風機部30から構成されている。
【0025】電動機部20は整流子電動機であって、一
端側が開口した有底筒状のハウジング21エンドブラケ
ット22によって区画される空間内に、固定子23及び
回転子24が収納される。固定子23は界磁巻線23a
を施した固定子鉄心23bを前記ハウジング21に固定
した構成であり、電機子24は回転軸24aに嵌着した
電機子巻線24bを施した電機子鉄心24c及び前記電
機子巻線24bと接続される整流子24dを軸受25,
26により回転自在に支持した構成である。ハウジング
21の外周壁部に螺子止め固定されたブラシ保持器27
に収納されたカーボンブラシ28はバネ等で付勢されて
前記整流子24dの外周面に当接されて給電する。送風
機部によって発生した気流は、、エンドブラケット22
に形成した風窓から電動機部内に導き、該電動機部内を
貫流させて冷却した後にハウジング21の外周壁に形成
した排気孔21aから機外に排出する。
【0026】送風機部30は、前記エンドブラケット2
2上に螺子止めされた固定子案内羽根31と、前記エン
ドブラケット22及び該固定子案内羽根31を貫通して
伸びる前記回転軸24aに螺子32によって固定された
遠心ファン33と、前記エンドブラケット22の外周に
圧入固定された前記固定案内羽根31及び遠心ファン3
3を覆うように取り付けられたファンケーシング34を
備える。
【0027】以下、電動送風機の効率を向上させる手段
について説明する。
【0028】電動送風機の総合効率ηoは、モータ効率
ηmとファン効率ηfとすると次式で表わされる。
【0029】 ηo=ηm×ηf …(1) 高効率化を図るにはモータ効率とファン効率の高効率化
が必要となる。
【0030】図2は電気掃除機用の電動送風機の回転速
度に対するモータ効率ηmとファン効率ηf及び両者の
積である電動送風機の総合効率ηoを示す図である。
【0031】ここで、モータ効率ηmはモータ端子間に
加えられる電力Piを単相電力計で測定し、モータの軸出
力Po はトルク計を介した負荷装置で負荷をかけてその
時のトルクを測定して求め、次式により求められる。
【0032】 ηm=(Po/Pi)×100(%) …(2) また、ファン効率ηfはファン14のファン出力Pfを遠心
ファンの回転に伴う空気の圧力と風量の関係を示す空力
特性から求め、次式により求められる。
【0033】 ηf=(Pf/Po)×100(%) …(3) 電動送風機の高速化は機械損が増加して効率が低下する
傾向にある。これはカーボンブラシ28と整流子24d
間の機械的な摺動接触による摩擦損の増加と、電機子及
び固定子鉄心の磁束密度が同一値に維持されているとす
ると鉄心内の極数と回転速度で決まる磁束変化の周波数
が増加することによる鉄損の増大による影響である。
【0034】一方、ファン効率ηfは回転速度の増加に
伴って遠心ファン33の外径Dfを小さくするようにす
る。この結果、遠心ファンは高速回転にともない遠心フ
ァン径が小さくなるので、ファン損失の要因の1つであ
る流体損失を減少することができファン効率を向上する
ことができる。
【0035】したがって、電動送風機の総合効率ηo は
モータ効率とファン効率の積であることから、総合効率
が大きくなる範囲が、モータ回転速度で40000〜50000(r
pm)であることを見い出した。
【0036】しかし、この総合効率が向上する範囲を実
現するにはモータの各部の寸法及びファン寸法を所定の
寸法に設定しないと実現できない。
【0037】本発明は総合効率50(%)以上を達成で
きるモータの各部の寸法及びファン寸法を提案する。
【0038】すなわち、図2では電動送風機の回転速度
を40000〜50000(rpm) の範囲に設定した場
合、ファン径をΦ95(mm)からΦ75(mm)の範囲に設定
しなければならいことを見出している。
【0039】例えば、略1000(W)の入力で、風量
が略1.0(m3/min)の領域で電動送風機の回転速度を4
0000(rpm) に設定した状態で電動送風機の総合効率
を50(%)以上にするにはファン径をΦ95(mm)に
し、モータ回転速度を50000(rpm) に設定した場合で電
動送風機の総合効率を50(%)以上にするにはファン
径をΦ75(mm)にしなければならないことを意味してい
る。
【0040】図3は電動送風機の回転速度に対する電機
子24の電機子鉄心積厚長と平均リアクタンス電圧の関
係を示す。なお本図ではパラメータとして電機子巻線の
全導体数で表わしている。
【0041】図3において、電動送風機の総合効率を5
0(%)以上を維持するためには電動送風機の回転速度
を40000〜50000(rpm) の間の値に設定する必
要がある。そして、電機子鉄心24cの積厚長と電機子
巻線24bの巻数に左右される全導対数選定が重要にな
る。すなわち、全導体数が少ないと電機子鉄心24cの
積厚長を長くせざるを得なくなり、回転速度が4000
0(rpm) 以上の高速回転の電動送風機では電機子鉄心2
4cの積厚長が21(mm)以上になると振動が発生しや
すくなり、騒音の発生やブラシ寿命に悪影響を及ぼす。
【0042】したがって、電機子24を構成する電機子
鉄心24cの積厚長を21(mm)以下にするには、電動送
風機の回転速度を40000(rpm) に対して、全導体数
ZをZ=312本以上(図中のaの破線)にすれば良
い。
【0043】一方、整流の面からブラシ寿命が満足でき
る全導体数の取り得る値は最大値としてZ=360本で
あるとこの時の電機子鉄心20の積厚長は18(mm)とな
る。また、回転速度が50000(rpm) に対してはZ=
360本であれば電機子鉄心20の積厚長を15(mm)以
下にすることが可能である。しかし、回転速度が500
00(rpm) ではブラシの摺動特性が悪化するので全導体
数を336本以下にする必要があり、この状態での電機
子鉄心20の積厚長は16(mm)にすることができる。
【0044】これより回転速度を40000〜5000
0(rpm) の間の値に設定する場合は電機子鉄心の積厚長
を21(mm)から16(mm)に決定する。これらの結果よ
り、電機子巻線の全導体数は電動送風機の回転速度を4
0000(rpm) に対してZ=360本以下とし、回転速
度が50000(rpm) ではZ=336本以下で、最小で
もZ=264本にすることができる。なお電動送風機の
回転速度を40000(rpm) から50000(rpm) の任
意の値を設定した場合、振動,騒音及びブラシ寿命は満
足できる性能にすることができる。
【0045】また、図3で平均リアクタンス電圧が大き
いとブラシから火花が発生しやすく、ブラシ寿命が短く
なるので、全導体数は可能な限り小さくした方が良い。
【0046】高効率化に対しては電機子巻線の銅損が問
題になるので、高速モータにすると電機子巻線の巻数を
少なくすることができるので、導体の線径をΦ0.65
(mm)以上にすることができる。
【0047】図4は電動送風機のモータ部における電動
送風機の回転速度に対する整流子表面周速とブラシ摩擦
損の計算値の一例の関係を、整流子24dの外径Dc を
パラメータにして示した図である。
【0048】図2に示すように、電動送風機の効率を略
50(%)以上にできる範囲は電動送風機の回転速度が
40000から50000(rpm) の範囲であり、整流子
の強度上及びブラシの摺動安定性を維持する上からも整
流子が外周の周速を略50(m/s)以下(図中のaラ
イン以下)にする必要がある。
【0049】また、効率向上の点からはこの範囲でのブ
ラシ摩擦損を略45(W)以下(図中のbライン以下)に
する必要がある。したがって、回転速度を40000
(rpm)に設定した場合は整流子外径をΦ23(m
m)以下にし、回転速度を50000(rpm) に設定した
場合は整流子外径をΦ18(mm)以下にする必要がある。
【0050】なお、回転速度を40000から5000
0rpm の範囲で設定した場合には少なくともΦ23(mm)
以下にすることを特徴とする。
【0051】また、ブラシの回転方向の寸法(ブラシ厚
み)もブラシ摩擦損と整流に大きな影響を及ぼすことか
ら高効率化に重要な要素である。特に、ブラシ厚みを整
流子片ピッチで除した値が2.0 以下になる寸法になる
よう、ブラシ厚み寸法を設定する。
【0052】さらにブラシ電気損を低減するために、ブ
ラシ材とピグテールとは銀メッキした銅粉で固定すると
同時にブラシ材の側面の少なくとも3表面にはメッキし
た面を形成するようにしたことを特徴としている。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
動送風機の総合効率として50(%)以上を実現するこ
とができ、吸込仕事率の大きい電気掃除機を提供するこ
とができる。
【0054】また、電動送風機の総合効率が大きくでき
るので、必要以上に電力を消費することなく、省エネル
ギー化も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気掃除機用電動送風
機の概略構成図である。
【図2】本発明の規定した電動送風機の回転速度範囲に
対応したモータ効率,ファン効率,モータとファンの総
合効率の変化及び高効率ファンの外径寸法の変化を示す
特性図である。
【図3】本発明の規定した電動送風機の回転速度範囲に
対応し、かつ全導体数をパラメータにした場合の一実施
例を示す電機子鉄心積厚長と平均リアクタンスの関係を
示す説明図である。
【図4】本発明の規定した電動送風機の回転速度範囲に
対応し、整流子表面周速とブラシ摩擦損の関係を示す説
明図である。
【図5】本発明の一実施例に係る電気掃除機の外観斜視
図である。
【図6】本発明の一実施例に係る電気掃除機の縦断面図
である。
【符号の説明】
20…電動機部、21…ハウジング、22…エンドブラ
ケット、23…固定子、23a…界磁巻線、23b…固
定子鉄心、24…電機子、24a…回転軸、24b…電
機子巻線、24c…電機子鉄心、24d…整流子、2
5,26…軸受、27…ブラシ保持器、28…カーボン
ブラシ、30…送風機部、31…固定案内羽根、32…
螺子、33…遠心ファン、34…ファンケーシング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常楽 文夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (72)発明者 豊島 久則 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (72)発明者 宮下 邦夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (72)発明者 岩瀬 幸司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 佐藤 繁則 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 特開 平6−285000(JP,A) 特開 平6−14856(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/28 F04D 29/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子の界磁巻線と電機子の電機子巻線と
    を直列回路で構成し、前記界磁巻線と前記電機子巻線間
    をブラシと整流子との機械的な摺動接触を介して電気的
    に直列に接続された回路で構成し、前記固定子と前記電
    機子鉄心とを積層鉄心で構成した単相交流整流子モータ
    と、該単相交流整流子モータの軸端に設けた遠心ファ
    ン,固定案内羽根及び該遠心ファン,固定案内羽根を覆
    うケーシングで構成された電動送風機を備えた電気掃除
    機において、 風量が略1.0(m3/min)の領域で前記電動送風機の回
    転速度を40000(rpm) に設定した場合はファン径を
    略φ95(mm)以下とし、前記電動送風機の回転速度を5
    0000(rpm) に設定した場合はファン径を略φ76(m
    m)以下としたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】固定子の界磁巻線と電機子の電機子巻線と
    を直列回路で構成し、前記界磁巻線と前記電機子巻線間
    をブラシと整流子との機械的な摺動接触を介して電気的
    に直列に接続された回路で構成し、前記固定子と前記電
    機子鉄心とを積層鉄心で構成した単相交流整流子モータ
    と、該単相交流整流子モータの軸端に設けた遠心ファ
    ン,固定案内羽根及び該遠心ファン,固定案内羽根を覆
    うケーシングで構成された電動送風機を備えた電気掃除
    機において、 前記単相交流整流子モータの消費電力が略1000
    (W)で、風量が略1.0(m3/min)の領域での電動
    送風機の回転速度を40000(rpm) に設定した場合に
    は電機子鉄心、固定子鉄心の積厚長を21(mm)以下と
    し、モータ回転速度50000(rpm) に設定した場合に
    は電機子鉄心、固定子鉄心の積厚長を16(mm)以下と
    したことを特徴とする電気掃除機。
  3. 【請求項3】固定子の界磁巻線と電機子の電機子巻線と
    を直列回路で構成し、前記界磁巻線と前記電機子巻線間
    をブラシと整流子との機械的な摺動接触を介して電気的
    に直列に接続された回路で構成し、前記固定子と前記電
    機子鉄心とを積層鉄心で構成した単相交流整流子モータ
    と、該単相交流整流子モータの軸端に設けた遠心ファ
    ン,固定案内羽根及び該遠心ファン,固定案内羽根を覆
    うケーシングで構成された電動送風機を備えた電気掃除
    機において、 前記電動送風機の回転速度を40000(rpm) に設定し
    た場合には前記電機子巻線の全導体数を312本以上に
    し、前記電動送風機の回転速度50000(rpm)に設定した場
    合には電機子巻線の全導体数を264本以上にしたこと
    を特徴とする電気掃除機。
  4. 【請求項4】固定子の界磁巻線と電機子の電機子巻線と
    を直列回路で構成し、前記界磁巻線と前記電機子巻線間
    をブラシと整流子との機械的な摺動接触を介して電気的
    に直列に接続された回路で構成し、前記固定子と前記電
    機子鉄心とを積層鉄心で構成した単相交流整流子モータ
    と、該単相交流整流子モータの軸端に設けた遠心ファ
    ン,固定案内羽根及び該遠心ファン,固定案内羽根を覆
    うケーシングで構成された電動送風機を備えた電気掃除
    機において、 前記電動送風機の回転速度を40000(rpm) に設定し
    た場合は、整流子外径をφ23(mm)以下にし、電動送風
    機の回転速度が50000(rpm) ではφ18(mm)以下に
    設定したことを特徴とする電気掃除機。
  5. 【請求項5】固定子の界磁巻線と電機子の電機子巻線と
    を直列回路で構成し、前記界磁巻線と前記電機子巻線間
    をブラシと整流子との機械的な摺動接触を介して電気的
    に直列に接続された回路で構成し、前記固定子と前記電
    機子鉄心とを積層鉄心で構成した単相交流整流子モータ
    と、該単相交流整流子モータの軸端に設けた遠心ファ
    ン,固定案内羽根及び該遠心ファン,固定案内羽根を覆
    うケーシングで構成された電動送風機を備えた電気掃除
    機において、 電動送風機の回転速度を40000〜50000(rpm)
    に設定した場合は、電機子巻線の導体線径をφ0.65
    (mm)以上、界磁巻線の導体径φ1.1(mm)以上に設定
    し、電機子巻線の銅損及び界磁巻線の銅損を小さくする
    ようにしたことを特徴とする電気掃除機。
  6. 【請求項6】固定子の界磁巻線と電機子の電機子巻線と
    を直列回路で構成し、前記界磁巻線と前記電機子巻線間
    をブラシと整流子との機械的な摺動接触を介して電気的
    に直列に接続された回路で構成し、前記固定子と前記電
    機子鉄心とを積層鉄心で構成した単相交流整流子モータ
    と、該単相交流整流子モータの軸端に設けた遠心ファ
    ン,固定案内羽根及び該遠心ファン,固定案内羽根を覆
    うケーシングで構成された電動送風機を備えた電気掃除
    機において、 電動送風機の回転速度を40000〜50000(rpm)
    に設定した場合は、整流子外径をφ23(mm)以下にし、
    ブラシの摺動方向寸法であるブラシ厚みを整流子片ピッ
    チで除したセグメントカバリングが2.0 以下にように
    ブラシ寸法を設定するようにしたことを特徴とする電気
    掃除機。
  7. 【請求項7】固定子の界磁巻線と電機子の電機子巻線と
    を直列回路で構成し、前記界磁巻線と前記電機子巻線間
    をブラシと整流子との機械的な摺動接触を介して電気的
    に直列に接続された回路で構成し、前記固定子と前記電
    機子鉄心とを積層鉄心で構成した単相交流整流子モータ
    と、該単相交流整流子モータの軸端に設けた遠心ファ
    ン,固定案内羽根及び該遠心ファン,固定案内羽根を覆
    うケーシングで構成された電動送風機を備えた電気掃除
    機において、 前記ブラシはブラシとピグテールの接続を銀メッキ銅粉
    で固定し、かつ摺動面以外の側面の少なくとも3面以上
    を銅メッキを施した面にしたことを特徴とする電気掃除
    機。
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