JP3600958B2 - 中子式タイヤの着脱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中子式タイヤの着脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、軌道上を走行するタイプのモノレールなどでは、中空のタイヤが、仮にパンクしたとしても走行を続けられるように中子式のタイヤが用いられている。図15(a)はホイールに装着された中子式タイヤを駆動軸と平行な面で切断した断面図であり、図15(b)は図15(a)の一部を拡大した部分断面図である。タイヤ150の中空内部には、アルミニウムなどの金属で形成された中子151が設けられている。中子151は、ゴムベルト152を介してホイール153に取り付けられる。また、タイヤ150は、タイヤビート150aにおいて、ゴムベルト152と組み込み式リム154とで挟まれてホイール153に装着されている。さらに、組み込み式リム154を固定するためのストッパリング155がホイール153と組み込み式リム154との間隙に組み込まれている。このような中子式タイヤは、タイヤ150が仮にパンクしても中子151が車輪としての機能を果たすのでモノレールなどが即座に走行不能となることはない。
【0003】
このような中子式タイヤにおいて、タイヤ150をホイール153から離脱させるときは、まずストッパリング155を取り外すのであるが、ホイール153と組み込み式リム154との間に間隙を作らなければストッパリング155を取り外すことはできない。そこで、図15(b)中、矢印Aで示すように組み込み式リム154を加圧してゴムベルト152を約15mm圧縮する。ゴムベルト152が圧縮されればストッパリング155を取り外すことができる。
【0004】
しかし、ゴムベルト152を約15mm圧縮させるためには、大きな力を加える必要がある。このため、従来から図16および図17に示すようなタイヤの着脱装置が知られている。図16において、このタイヤの着脱装置は、フレーム160の上方にアクチュエータ161が設けられている。また、アクチュエータ161の下方には、円柱状のホイールセットホルダA162と、ホイールセットホルダA162の外周を取り囲むようにホイールセットホルダB163とが設けられている。
【0005】
中子式タイヤ164において、タイヤ164aをホイール164bから離脱させるためには、まず、図16に示すように、ホイール164bのストッパリング164fを組み込む側と反対側の縁部164cがホイールセットホルダB163に当接するように中子式タイヤ164を設置する。次に、アクチュエータ161の下端部にリム押し駒165を取り付けて下降させる。リム押し駒165は、アクチュエータ161からの圧力で組み込み式リム164dを鉛直下方に押圧する。この押圧力によってゴムベルト164eが約15mm圧縮されたときに、ストッパリング164fを取り外す。ストッパリング164fが外れると、組み込み式リム164dが取り外し可能となるので、作業員は手作業で組み込み式リム164dを取り外す。次に、アクチュエータ161を上昇させてリム押し駒165を取り外し、中子式タイヤ164を図示しない作業スペースに移動させる。そして、ホイールセットホルダA162からホイールセットホルダB163を取り外し、図示しない作業スペースへ移動させる。
【0006】
次に、図17に示すように、中子式タイヤ164を、ストッパリング164fを組み込む側のホイール164bが下側を向くようにホイールセットホルダA162上に設置する。そして、アクチュエータ161の下端部にタイヤ押し駒166を取り付けて下降させる。タイヤ押し駒166は、アクチュエータ161からの圧力でタイヤ164aを鉛直下方に押圧する。これにより、タイヤ164aがホイール164bから離脱される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の中子式タイヤの着脱装置では、図16および図17において、ホイール164bからタイヤ164aを離脱させる作業が、リム押し駒165を用いてストッパリング164fを取り外す工程と、タイヤ押し駒166を用いてタイヤを取り外す工程とに完全に分離されてしまっており、効率が良いとは言えなかった。また、リム押し駒165をアクチュエータ161に着脱する作業、およびタイヤ押し駒166をアクチュエータ161に着脱する作業が必要となるが、リム押し駒165およびタイヤ押し駒166の重量が大きいため、これらは非常に手間がかかる作業であった。
【0008】
また、中子式タイヤ164を、ホイールセットホルダA162、およびホイールセットホルダB163にセットする作業では、アクチュエータ161がこれらの上方に設けられているため、中子式タイヤ164を吊り上げるためのホイストを使うことができない。このため、作業員が手作業で中子式タイヤ164をホイールセットホルダA162、またはホイールセットホルダB163にセット、およびリセットをしていた。中子式タイヤ164は約150kgもの重量を有するため、この作業は、作業員にとって非常に重労働となっていた。また、作業スペース(ワーク)では、中子式タイヤ164を反転させる作業も作業員が手作業で行っていたが、これも労力の大きい作業であった。
【0009】
また、組み込み式リム164dおよびストッパリング164fを取り外した後、中子式タイヤ164を作業スペースへ移動させて、さらにホイールセットホルダA162からホイールセットホルダB163を外す必要がある。しかし、ホイールセットホルダB163は、重量の大きい中子式タイヤ164を支持するための強度を備え、重量も大きいものであるので、ホイールセットホルダB163のセットおよびリセットは、非常に重労働で手間のかかる作業であった。
【0010】
このように、従来の中子式タイヤの着脱装置では、リム押し駒165、およびタイヤ押し駒166の切り替え作業、ホイールセットホルダBのセットおよびリセットの作業、中子式タイヤの移動作業が発生するので、効率が良いとは言えなかった。また、作業員による手作業が多く発生するため、作業員の負担が大きかった。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ホイールに対するタイヤの着脱作業の効率化を図ると共に、作業員の負担を極力軽減させることができる中子式タイヤの着脱装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の中子式タイヤの着脱装置は、ベーステーブル上で中子式タイヤをホイールに着脱する中子式タイヤの着脱装置であって、前記ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けられ、前記ベーステーブルの上側で加圧ロッドを昇降させるアクチュエータと、 概略円筒状に形成され、前記加圧ロッドが前記円筒の中心軸と重なるように前記ベーステーブル上に配設されたタイヤ受け駒と、前記タイヤ受け駒の上端部から突出すると共に、退避可能なホイール受け駒と、前記ホイール受け駒をホイールと当接しなくなる位置に退避させるホイール受け駒退避手段と、前記加圧ロッドの上端部に設けられ、中子式タイヤの中心軸が前記加圧ロッドと重なるように位置決めし、ホイールを固定する固定手段を有するホイールセットホルダと、前記加圧ロッドの上端部に着脱自在に設けられ、リムを押圧するリム押し駒を有する押し駒フレームとを備えることを特徴としている。
【0013】
このように、加圧ロッドを昇降させるアクチュエータを、ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けたので、ベーステーブルの上方でホイストを用いて大きな重量を有するタイヤ、ホイール、ホイール付きタイヤ、または押し駒フレームを吊り下げ移動することが可能となる。その結果、作業員による手作業の必要性が解消され、作業負担を軽減させることができる。また、ホイール受け駒が退避可能であるため、ストッパリングを取り外す際には、ストッパリングを組み込まない側のホイールにホイール受け駒が当接するように位置を決め、リム押し駒によってリムを押圧することができる。これにより、ホイール受け駒がホイールを下から支持しつつリムが上方から押圧されてゴムベルトが圧縮するので、ストッパリングを取り外すために必要な間隙を作ることが可能となる。また、タイヤをホイールから離脱させる際には、押し駒フレームを取り外し、ホイール受け駒をホイールに当接しないように退避させる。そして、ホイールセットホルダに固定されたタイヤをアクチュエータによって下降させると、タイヤが相対的にタイヤ受け駒から鉛直上方へ押圧されるので、ホイールからタイヤが離脱する。従って、タイヤを反転させる必要がなくなる。その結果、作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。すなわち、本発明によれば、ストッパリングを取り外す工程とタイヤを取り外す工程とを1工程で行うことができ、さらに駒の切り替え作業、タイヤを反転させる作業が必要ではなくなるので、作業効率が極めて向上する。また、アクチュエータをベーステーブルの下方に設けたことから押し駒フレームやタイヤをホイストを用いて吊り下げ移動させることができるので、作業効率の向上と作業員の作業負担の軽減を図ることができる。また、タイヤを人力で反転させるための広さを有する作業スペースが必要無くなるので、省スペース化を図ることができる。さらに、従来は人力による作業が多く、安全上作業高さを低くする必要があったので、作業員に無理な姿勢を強いることが多かったが、本発明によればホイストを用いることができるので、安全で、かつ、作業員にとって作業のしやすい姿勢となる作業高さを実現することができる。
【0014】
また、本発明の中子式タイヤの着脱装置は、ベーステーブル上で中子式タイヤをホイールに着脱する中子式タイヤの着脱装置であって、前記ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けられ、前記ベーステーブルの上側で加圧ロッドを昇降させるアクチュエータと、概略円筒状に形成され、前記加圧ロッドが前記円筒の中心軸と重なるように前記ベーステーブル上に配設されたタイヤ受け駒と、前記タイヤ受け駒の上端部から突出すると共に退避可能であり、中心軸が前記加圧ロッドに重なり、リムの半径と概略同一の半径を有する円周の上に均等な間隔で配置されているホイール受け駒と、前記ホイール受け駒をホイールと当接しなくなる位置に退避させるホイール受け駒退避手段と、前記加圧ロッドの上端部に設けられ、ホイールを固定する固定手段を有するホイールセットホルダと、前記加圧ロッドの上端部に着脱自在に設けられ、リムを押圧するリム押し駒を有する押し駒フレームとを備えることを特徴としている。
【0015】
このように、加圧ロッドを昇降させるアクチュエータを、ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けたので、ベーステーブルの上方でホイストを用いて大きな重量を有するタイヤ、ホイール、ホイール付きタイヤ、または押し駒フレームを吊り下げ移動することが可能となる。その結果、作業員による手作業の必要性が解消され、作業負担を軽減させることができる。また、ホイール受け駒が退避可能であるため、ストッパリングを取り外す際には、ストッパリングを組み込まない側のホイールにホイール受け駒が当接するように位置を決め、リム押し駒によってリムを押圧することができる。これにより、ホイール受け駒がホイールを下から支持しつつリムが上方から押圧されてゴムベルトが圧縮するので、ストッパリングを取り外すために必要な間隙を作ることが可能となる。また、タイヤをホイールから離脱させる際には、押し駒フレームを取り外し、ホイール受け駒をホイールに当接しないように退避させる。そして、ホイールセットホルダに固定されたタイヤをアクチュエータによって下降させると、タイヤが相対的にタイヤ受け駒から鉛直上方へ押圧されるので、ホイールからタイヤが離脱する。従って、タイヤを反転させる必要がなくなる。その結果、作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。すなわち、本発明によれば、ストッパリングを取り外す工程とタイヤを取り外す工程とを1工程で行うことができ、さらに駒の切り替え作業、タイヤを反転させる作業が必要ではなくなるので、作業効率が極めて向上する。また、アクチュエータをベーステーブルの下方に設けたことから押し駒フレームやタイヤをホイストを用いて吊り下げ移動させることができるので、作業効率の向上と作業員の作業負担の軽減を図ることができる。また、タイヤを人力で反転させるための広さを有する作業スペースが必要無くなるので、省スペース化を図ることができる。さらに、従来は人力による作業が多く、安全上作業高さを低くする必要があったので、作業員に無理な姿勢を強いることが多かったが、本発明によればホイストを用いることができるので、安全で、かつ、作業員にとって作業のしやすい姿勢となる作業高さを実現することができる。
【0016】
また、本発明の中子式タイヤの着脱装置は、前記ホイール受け駒は、前記タイヤ受け駒の内側で径方向にスライド可能であり、前記ホイール受け駒退避手段は、前記ホイール受け駒に固定され、前記ホイール受け駒をスライドさせると共に位置決めを行うスライドベースであることを特徴としている。
【0017】
このように、ホイール受け駒がスライド可能であるため、ストッパリングを取り外す際には、ストッパリングを組み込まない側のホイールにホイール受け駒が当接するように位置を決め、リム押し駒によってリムを押圧することができる。これにより、ホイール受け駒がホイールを下から支持しつつリムが上方から押圧されてゴムベルトが圧縮するので、ストッパリングを取り外すために必要な間隙を作ることが可能となる。また、タイヤをホイールから離脱させる際には、押し駒フレームを取り外し、ホイール受け駒をホイールに当接しないようにタイヤ受け駒の中心方向へスライドさせる。そして、ホイールセットホルダに固定されたタイヤをアクチュエータによって下降させると、タイヤが相対的にタイヤ受け駒から鉛直上方へ押圧されるので、ホイールからタイヤが離脱する。従って、タイヤを反転させる必要がなくなる。その結果、作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。すなわち、本発明によれば、ストッパリングを取り外す工程とタイヤを取り外す工程とを1工程で行うことができ、さらに駒の切り替え作業、タイヤを反転させる作業が必要ではなくなるので、作業効率が極めて向上する。また、アクチュエータをベーステーブルの下方に設けたことから押し駒フレームやタイヤをホイストを用いて吊り下げ移動させることができるので、作業効率の向上と作業員の作業負担の軽減を図ることができる。また、タイヤを人力で反転させるための広さを有する作業スペースが必要無くなるので、省スペース化を図ることができる。さらに、従来は人力による作業が多く、安全上作業高さを低くする必要があったので、作業員に無理な姿勢を強いることが多かったが、本発明によればホイストを用いることができるので、安全で、かつ、作業員にとって作業のしやすい姿勢となる作業高さを実現することができる。
【0018】
また、本発明の中子式タイヤの着脱装置は、前記ホイール受け駒は、前記タイヤ受け駒の上端部から突出または退避するように昇降し、前記ホイール受け駒退避手段は、前記ホイール受け駒を昇降させる昇降装置であることを特徴としている。
【0019】
この構成により、ホイール受け駒がタイヤ受け駒の上端部から突出または退避するように昇降するので、ストッパリングを取り外す際には、ストッパリングを組み込まない側のホイールにホイール受け駒が当接するよう突出させ、リム押し駒によってリムを押圧することができる。これにより、ホイール受け駒がホイールを下から支持しつつリムが上方から押圧されてゴムベルトが圧縮するので、ストッパリングを取り外すために必要な間隙を作ることが可能となる。また、タイヤをホイールから離脱させる際には、押し駒フレームを取り外し、ホイール受け駒をホイールに当接しないようにタイヤ受け駒の上端部から退避させる。そして、ホイールセットホルダに固定されたタイヤをアクチュエータによって下降させると、タイヤが相対的にタイヤ受け駒から鉛直上方へ押圧されるので、ホイールからタイヤが離脱する。従って、タイヤを反転させる必要がなくなる。その結果、作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。すなわち、本発明によれば、ストッパリングを取り外す工程とタイヤを取り外す工程とを1工程で行うことができ、さらに駒の切り替え作業、タイヤを反転させる作業が必要ではなくなるので、作業効率が極めて向上する。また、アクチュエータをベーステーブルの下方に設けたことから押し駒フレームやタイヤをホイストを用いて吊り下げ移動させることができるので、作業効率の向上と作業員の作業負担の軽減を図ることができる。また、タイヤを人力で反転させるための広さを有する作業スペースが必要無くなるので、省スペース化を図ることができる。さらに、従来は人力による作業が多く、安全上作業高さを低くする必要があったので、作業員に無理な姿勢を強いることが多かったが、本発明によればホイストを用いることができるので、安全で、かつ、作業員にとって作業のしやすい姿勢となる作業高さを実現することができる。
【0020】
また、本発明の中子式タイヤの着脱装置は、前記ホイール受け駒は、使用時に前記タイヤ受け駒の上端部から突出するように起立する一方、退避時に前記タイヤ受け駒の中心側へ傾倒し、前記ホイール受け駒退避手段は、前記ホイール受け駒を起立させ、または傾倒させるレバーリンクであることを特徴としている。
【0021】
この構成により、ホイール受け駒が、使用時にタイヤ受け駒の上端部から突出するように起立する一方、退避時にタイヤ受け駒の中心側へ傾倒するので、ストッパリングを取り外す際には、ストッパリングを組み込まない側のホイールにホイール受け駒が当接するように起立させ、リム押し駒によってリムを押圧することができる。これにより、ホイール受け駒がホイールを下から支持しつつリムが上方から押圧されてゴムベルトが圧縮するので、ストッパリングを取り外すために必要な間隙を作ることが可能となる。また、タイヤをホイールから離脱させる際には、押し駒フレームを取り外し、ホイール受け駒をホイールに当接しないようにタイヤ受け駒の中心側へ傾倒させる。そして、ホイールセットホルダに固定されたタイヤをアクチュエータによって下降させると、タイヤが相対的にタイヤ受け駒から鉛直上方へ押圧されるので、ホイールからタイヤが離脱する。従って、タイヤを反転させる必要がなくなる。その結果、作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。すなわち、本発明によれば、ストッパリングを取り外す工程とタイヤを取り外す工程とを1工程で行うことができ、さらに駒の切り替え作業、タイヤを反転させる作業が必要ではなくなるので、作業効率が極めて向上する。また、アクチュエータをベーステーブルの下方に設けたことから押し駒フレームやタイヤをホイストを用いて吊り下げ移動させることができるので、作業効率の向上と作業員の作業負担の軽減を図ることができる。また、タイヤを人力で反転させるための広さを有する作業スペースが必要無くなるので、省スペース化を図ることができる。さらに、従来は人力による作業が多く、安全上作業高さを低くする必要があったので、作業員に無理な姿勢を強いることが多かったが、本発明によればホイストを用いることができるので、安全で、かつ、作業員にとって作業のしやすい姿勢となる作業高さを実現することができる。
【0022】
また、本発明の中子式タイヤの着脱装置は、ベーステーブル上で中子式タイヤをホイールに着脱する中子式タイヤの着脱装置であって、前記ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けられ、前記ベーステーブルの上側で加圧ロッドを昇降させるアクチュエータと、概略円筒状に形成され、前記加圧ロッドが前記円筒の中心軸と重なるように前記ベーステーブル上に配設されたタイヤ受け駒と、前記タイヤ受け駒の上端部から突出すると共に退避可能であり、前記タイヤ受け駒よりも小径でリムの半径と概略同一の半径を有する概略円筒状に形成され、中心軸が前記加圧ロッドに重なるように配置されているホイール受け駒と、前記ホイール受け駒を鉛直上方へ付勢するスプリングと、前記タイヤ受け駒の径方向にスライドし、使用時に前記ホイール受け駒を支持する一方、退避時に前記ホイール受け駒をホイールと当接しなくなる位置に解放するスライド部材と、前記加圧ロッドの上端部に設けられ、ホイールを固定する固定手段を有するホイールセットホルダと、前記加圧ロッドの上端部に着脱自在に設けられ、リムを押圧するリム押し駒を有する押し駒フレームとを備えることを特徴としている。
【0023】
この構成により、ホイール受け駒が、スプリングによって鉛直上方へ付勢されると共に、スライド部材によって使用時に支持され、退避時に開放される。ストッパリングを取り外す際には、ストッパリングを組み込まない側のホイールにホイール受け駒が当接するようにスライド部材がホイール受け駒を支持する。そして、リム押し駒がリムを押圧する。これにより、ホイール受け駒がホイールを下から支持しつつリムが上方から押圧されてゴムベルトが圧縮するので、ストッパリングを取り外すために必要な間隙を作ることが可能となる。また、タイヤをホイールから離脱させる際には、押し駒フレームを取り外し、スライド部材をスライドさせてホイール受け駒を解放する。そして、ホイールセットホルダに固定されたタイヤをアクチュエータによって下降させると、タイヤが相対的にタイヤ受け駒から鉛直上方へ押圧されるので、ホイールからタイヤが離脱する。その際、スプリングは上方からの圧力で収縮する。タイヤがホイールから離脱し、アクチュエータを上昇させると、スプリングはホイール押し駒を持ち上げて元の状態に戻る。これにより、タイヤを反転させる必要がなくなる。その結果、作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。すなわち、本発明によれば、ストッパリングを取り外す工程とタイヤを取り外す工程とを1工程で行うことができ、さらに駒の切り替え作業、タイヤを反転させる作業が必要ではなくなるので、作業効率が極めて向上する。また、アクチュエータをベーステーブルの下方に設けたことから押し駒フレームやタイヤをホイストを用いて吊り下げ移動させることができるので、作業効率の向上と作業員の作業負担の軽減を図ることができる。また、タイヤを人力で反転させるための広さを有する作業スペースが必要無くなるので、省スペース化を図ることができる。さらに、従来は人力による作業が多く、安全上作業高さを低くする必要があったので、作業員に無理な姿勢を強いることが多かったが、本発明によればホイストを用いることができるので、安全で、かつ、作業員にとって作業のしやすい姿勢となる作業高さを実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係るタイヤの着脱装置を示す斜視図である。ベーステーブル1の中央部には、アクチュエータホルダ2を介して、ベーステーブル1を鉛直方向に下から上へ貫くようにアクチュエータ3が設けられている。アクチュエータ3には加圧ロッド4が連結されており、加圧ロッド4はベーステーブル1の上側でアクチュエータ3によって上下動を行う。アクチュエータホルダ2の上部には加圧ロッド4が円滑に動くようにベアリングを有するベアリングホルダ2aが設けられている。
【0025】
このように、加圧ロッド4を昇降させるアクチュエータ3を、ベーステーブル1を鉛直方向に下から上へ貫くように設けたので、ベーステーブル1の上方でホイストを用いて大きな重量を有するタイヤ、ホイール、ホイール付きタイヤ、または押し駒フレーム9を吊り下げ移動することが可能となる。その結果、作業員による手作業の必要性が解消され、作業負担を軽減させることができる。
【0026】
タイヤを受ける機能を果たすタイヤ受け駒5は、概略円筒状に形成されており、加圧ロッド4が円筒の中心軸と重なるようにベーステーブル1上に配設されている。なお、図1ではタイヤ受け駒5の一部を破断してアクチュエータホルダ2付近を見やすくしている。実際のタイヤ受け駒5はこのように破断しているわけではない。
【0027】
タイヤ受け駒5の内側(加圧ロッド4側)には、タイヤ受け駒5の上端部5aから突出してホイールを支持するホイール受け駒6が設けられている。本実施の形態では、加圧ロッド4を中心軸とする円周上に均等に4つのホイール受け駒6を設けている。このホイール受け駒6はタイヤ受け駒5の内側で径方向にスライド可能に構成されている。ホイール受け駒6には、ホイール受け駒6をスライドさせると共にベーステーブル1において位置決めを行うスライドベース6aが設けられている。スライドベース6aは、位置決めピン6bによってベーステーブル1における位置出しを行う。
【0028】
加圧ロッド4の上端部には、ホイールを固定する固定手段としてのホイール固定用ボルト8aを有し、ホイールをセットするホイールセットホルダ8が設けられている。ホイール固定用ボルト8aは、図示しないナットと共に、ホイールを固定する。このホイールセットホルダ8はアクチュエータ3によって加圧ロッド4と共に昇降する。なお、ホイールを固定する固定手段としては、ホイール固定用ボルト8aおよびナットの組み合わせの他、ホイールセットホルダ8にボルトが螺合するメネジを設け、このメネジとボルトによりホイールを固定する手法を採ってもよい。また、ネジ構造を有しない態様を採ることもできる。例えば、ホイールセットホルダ8に、ホイール固定用ボルト8aと概略同形状の突起を設ける。そして、その突起の側面から突起の中心方向にスライドキーが係合するキー溝を設ける。この構成により、ホイールをホイールセットホルダ8にセットした際、上記キー溝にスライドキーを係合させることによりホイールを固定することができる。一方、上記突起の側面に、突起の横断面と平行であってそれぞれが対向する一組の溝を設け、その一組の溝に嵌合するU字状のクリップを用いてもよい。さらに、上記突起の先端部にネジ溝を設け、その先端部に90度程度の回転で着脱可能なキャップを用いることも可能である。
【0029】
また、加圧ロッド4の上端部には、リムを押圧するリム押し駒9aを有する押し駒フレーム9が着脱自在に設けられている。リム押し駒9aは、押し駒フレーム9の下端から突出しており、押し駒フレーム9の周上に均等に設けられている。押し駒フレーム9の上部には、ホイストにより吊り下げるためのフック9bが設けられている。
【0030】
次に、以上のように構成された本実施の形態に係るタイヤの着脱装置によるタイヤ取り外し工程について、図2から図7を参照して説明する。ここでは、中子式タイヤを例にとって説明する。なお、図2から図7においては、タイヤ取り外し工程の概念を説明する便宜上、断面へのハッチングを省略している。まず、図2に示すように、中子式タイヤ20を図示しないホイストにより吊り下げ移動させながら、ホイールセットホルダ8に中子式タイヤ20のホイール20aをセットする。このとき、ホイール20aにおいて、ストッパリング20bを組み込まない側の端部20cは、ホイール受け駒6と当接することとなる。次に、図3に示すように、押し駒フレーム9をホイストにより吊り下げ移動させて加圧ロッド4の上端部に固定する。そして、アクチュエータ3を作動させて、加圧ロッド4を鉛直下方に移動させる。これにより、ホイールセットホルダ8、および押し駒フレーム9も下降する。
【0031】
次に、図4に示すように、押し駒フレーム9におけるリム押し駒9aがアクチュエータ3の圧力によってリム20dを押下する。このとき、リム押し駒9aは、リム20dに対し、図15(b)中矢印Aに示す位置と同様の位置でリムに力を加える。すなわち、図15(b)において、リム154の上端部および下底部のそれぞれに力Aを加えるのである。この位置でリムを加圧することによって、安定した加圧作業を行なうことができる。また、ホイール受け駒6は、下側からホイール20aを支持する。これにより、ゴムベルト20eが圧縮されてホイール20aとリム20dとの間に間隙が生じる。その結果、ストッパリング20bが取り外し可能となる。このとき、作業員が手作業によってストッパリング20bを取り外す。
【0032】
次に、図5に示すように、押し駒フレーム9を取り外し、ホイストを用いて移動させる。また、アクチュエータ3を作動させて加圧ロッド4を上昇させて元の位置へ戻す。また、ホイール固定用ボルト8aとナット8bを用いてホイールセットホルダ8にホイール20aを固定する。さらに、作業員は、位置決めピン6bを一旦取り外し、スライドベース6aを加圧ロッド4方向へスライドさせる。その結果、ホイール受け駒6は、図5中矢印の方向へスライドする。ホイール受け駒6が退避する位置で位置決めピン6bをセットする。これにより、ホイール受け駒6はホイール20aとは当接しなくなる。この状態でアクチュエータ3を作動させて加圧ロッド4を下降させていく。
【0033】
図6に示すように、加圧ロッド4が下降するとホイールセットホルダ8も下降する。そして、タイヤ20fがタイヤ受け駒5と当接する。さらに加圧ロッド4およびホイールセットホルダ8が下降すると、タイヤ20fは相対的にタイヤ受け駒5から鉛直上方に押圧される。このときは既にストッパリングおよびリムは取り外されているため、タイヤ20fがホイール20aから離脱する。最後に、図7に示すようにタイヤ20fをホイストを用いて吊り上げ、搬出する。これにより、タイヤ取り外し工程が終了する。
【0034】
このように、ホイール受け駒6がスライド可能であるため、ストッパリング20bを取り外す際には、ストッパリング20bを組み込まない側のホイール端部20cにホイール受け駒6が当接するように位置を決め、リム押し駒9aによってリム20dを押圧することができる。これにより、ホイール受け駒6がホイール20aを下から支持しつつリム20dが上方から押圧されてゴムベルト20eが圧縮するので、ストッパリング20bを取り外すために必要な間隙を作ることが可能となる。また、タイヤ20fをホイールから離脱させる際には、押し駒フレーム9を取り外し、ホイール受け駒6をホイール20aに当接しないようにタイヤ受け駒5の中心方向へスライドさせる。そして、ホイールセットホルダ8に固定された中子式タイヤ20をアクチュエータ3によって下降させると、タイヤ20fが相対的にタイヤ受け駒5から鉛直上方へ押圧されるので、ホイール20aからタイヤ20fが離脱する。従って、中子式タイヤ20を反転させる必要がなくなる。その結果、作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。
【0035】
次に、タイヤ挿入工程について、図8および図9を参照して説明する。ここでは、中子式タイヤを例にとって説明する。なお、図8および図9においては、タイヤ挿入工程の概念を説明する便宜上、断面へのハッチングを省略している。まず、ホイール20aをホイールセットホルダ8にセットし、アクチュエータ3を作動させて加圧ロッド4およびホイールセットホルダ8を上昇させる。そして、位置決めピン6bを一旦取り外し、スライドベース6aを所望の位置へスライドさせて位置決めピン6bをセットする。これにより、ホイール受け駒6が、ホイール20aのストッパリング20bを組み込まない側の端部20cと当接する。また、タイヤ20fをホイストを用いて吊り下げ移動し、ホイール20aに上方から挿入する。
【0036】
次に、図9に示すように、押し駒フレーム9をホイストによって吊り下げ移動し、加圧ロッド4の上端に固定する。次に、ホイール20aとタイヤ20fとの間にリム20dをセットする。そして、アクチュエータ3を作動させて押し駒フレーム9を下降させる。その結果、押し駒フレーム9におけるリム押し駒9aが、リム20dを押圧する。このとき、ホイール20aは、下側の端部20cにおいてホイール受け駒6によって支持される。リム20dが押圧されることによってゴムベルト20eが圧縮されるので、ホイール20aとリム20dとの間に間隙が生じる。その間隙にストッパリング20bを組み込む。このストッパリング20bの組み込み作業は、作業員によって手作業で行われる。
【0037】
以上のように、本実施の形態に係るタイヤの着脱装置によれば、ストッパリング20bを取り外す工程とタイヤ20fを取り外す工程とを1工程で行うことができ、さらに駒の切り替え作業、中子式タイヤ20を反転させる作業が必要ではなくなるので、作業効率が極めて向上する。また、アクチュエータ3をベーステーブル1の下方に設けたことから、押し駒フレーム9や中子式タイヤ20をホイストを用いて吊り下げ移動させることができるので、作業効率の向上と作業員の作業負担の軽減を図ることができる。また、中子式タイヤ20を人力で反転させるための広さを有する作業スペースが必要無くなるので、省スペース化を図ることができる。さらに、従来は人力による作業が多く、安全上作業高さを低くする必要があったので、作業員に無理な姿勢を強いることが多かったが、本発明によればホイストを用いることができるので、安全で、かつ、作業員にとって作業のしやすい姿勢となる作業高さを実現することができる。
【0038】
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図10は、ホイール受け駒6をスライドさせるスライドベースを示す図である。ここでは、ホイール受け駒6をタイヤ受け駒5の径方向にスライドさせるスライドベースとして、シリンダ式アクチュエータ100を設けた例を示している。このアクチュエータ100は、油圧シリンダ、エアシリンダ、または電動式のシリンダであっても良い。また、送りネジ101aを有する回転式アクチュエータ101であってもよい。これにより、作業員の作業負担の軽減を図ると共に、動作を自動化させることが可能となる。
【0039】
図11は、上下に昇降するホイール受け駒6を示す図である。すなわち、この例では、タイヤ受け駒5の上端部5aから突出または退避するようにホイール受け駒6を昇降させる昇降装置110を設けている。昇降装置110としては、スクリューネジによるギアジャッキや、油圧シリンダを用いることができる。なお、ホイール受け駒6を昇降させる動力源は電動であってもよいが、作業員が手動で行ってもよい。
【0040】
図12は、レバーリンク120によってホイール受け駒6が回転移動することによって起立および傾倒する例を、加圧ロッド4の左側に示している。また、レバーリンク120によってホイール受け駒6がスライドする例を、加圧ロッド4の右側に示している。このような手法によってもホイール受け駒6を移動させることができる。なお、レバーリンクを用いずに作業員がホイール受け駒6を起立または傾倒させたり、スライドさせる構成を採ることも可能である。
【0041】
図13および図14は、他の変形例を示す図である。ここでは、ホイール受け駒6が、タイヤ受け駒5よりも小径の概略円筒状に形成されている。そして、円筒の中心軸が加圧ロッド4と重なっている。また、ホイール受け駒6は、スプリング140によって鉛直上方へ付勢されている。スライド部材141は、タイヤ受け駒5の径方向にスライドし、使用時にホイール受け駒6を支持する一方、退避時にホイール受け駒6を解放する。また、ここでは、スライド部材141をスライドさせるためにレバーリンク130を用いている。
【0042】
図14において、加圧ロッド4の左側に、スライド部材141の使用時の状態を示す。すなわち、レバーリンク130を加圧ロッド4側へ倒すと、スライド部材141も加圧ロッド4側へスライドする。そして、ホイール受け駒6を支持する。一方、レバーリンク130を加圧ロッド4と反対側へ倒すと、スライド部材も加圧ロッド4とは反対方向へスライドする。その結果、スライド部材141はホイール受け駒6を支持せずに解放する。すると、上方から加わる圧力でスプリング140が収縮し、ホイール受け駒6も下降する。この場合、上方から圧力が加わらなくなると、スプリング140の弾力によりホイール受け駒6が元の位置へ戻ることができる。
【0043】
なお、上記スライド部材141をタイヤ受け駒5の径方向にスライドさせるために、レバーリンク130の代わりにアクチュエータを用いてもよい。
【0044】
以上説明したタイヤの着脱装置は、中子式タイヤのみならず、トラックやバス等に使用されるタイヤのように、中子を有しないタイヤについても使用可能である。中子を有しないタイヤには、円環の一箇所に切れ目を有する概略C字の形状を有する組み込み式リムが用いられる。タイヤがホイールに装着される際、組み込み式リムは、上記切れ目が相互に接触した円環状で使用される。このようなタイヤをホイールから外す場合は、本実施の形態に係るタイヤの着脱装置によって、組み込み式リムを加圧する。ホイールと組み込み式リムとの間に加圧によって間隙が生じたら、作業員が工具を用いて円環状となっている組み込み式リムがC字となるように上記切れ目で広げて、ホイールから離脱させる。これにより、中子を有しないタイヤのホイールに対する着脱作業の作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の中子式タイヤの着脱装置は、ベーステーブル上で中子式タイヤをホイールに着脱する中子式タイヤの着脱装置であって、前記ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けられ、前記ベーステーブルの上側で加圧ロッドを昇降させるアクチュエータと、概略円筒状に形成され、前記加圧ロッドが前記円筒の中心軸と重なるように前記ベーステーブル上に配設されたタイヤ受け駒と、前記タイヤ受け駒の上端部から突出すると共に、退避可能なホイール受け駒と、前記ホイール受け駒を退避させるホイール受け駒退避手段と、前記加圧ロッドの上端部に設けられ、中子式タイヤの中心軸が前記加圧ロッドと重なるように位置決めし、ホイールを固定する固定手段を有するホイールセットホルダと、前記加圧ロッドの上端部に着脱自在に設けられ、リムを押圧するリム押し駒を有する押し駒フレームとを備えることを特徴としている。
【0046】
このように、加圧ロッドを昇降させるアクチュエータを、ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けたので、ベーステーブルの上方でホイストを用いて大きな重量を有するタイヤ、ホイール、ホイール付きタイヤ、または押し駒フレームを吊り下げ移動することが可能となる。その結果、作業員による手作業の必要性が解消され、作業負担を軽減させることができる。また、ホイール受け駒が退避可能であるため、ストッパリングを取り外す際には、ストッパリングを組み込まない側のホイールにホイール受け駒が当接するように位置を決め、リム押し駒によってリムを押圧することができる。これにより、ホイール受け駒がホイールを下から支持しつつリムが上方から押圧されてゴムベルトが圧縮するので、ストッパリングを取り外すために必要な間隙を作ることが可能となる。また、タイヤをホイールから離脱させる際には、押し駒フレームを取り外し、ホイール受け駒をホイールに当接しないように退避させる。そして、ホイールセットホルダに固定されたタイヤをアクチュエータによって下降させると、タイヤが相対的にタイヤ受け駒から鉛直上方へ押圧されるので、ホイールからタイヤが離脱する。従って、タイヤを反転させる必要がなくなる。その結果、作業効率が向上し、作業員の労力が極めて軽減される。すなわち、本発明によれば、ストッパリングを取り外す工程とタイヤを取り外す工程とを1工程で行うことができ、さらに駒の切り替え作業、タイヤを反転させる作業が必要ではなくなるので、作業効率が極めて向上する。また、アクチュエータをベーステーブルの下方に設けたことから押し駒フレームやタイヤをホイストを用いて吊り下げ移動させることができるので、作業効率の向上と作業員の作業負担の軽減を図ることができる。また、タイヤを人力で反転させるための広さを有する作業スペースが必要無くなるので、省スペース化を図ることができる。さらに、従来は人力による作業が多く、安全上作業高さを低くする必要があったので、作業員に無理な姿勢を強いることが多かったが、本発明によればホイストを用いることができるので、安全で、かつ、作業員にとって作業のしやすい姿勢となる作業高さを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る中子式タイヤの着脱装置の斜視図である。
【図2】タイヤ取り外し工程を示す図である。
【図3】タイヤ取り外し工程を示す図である。
【図4】タイヤ取り外し工程を示す図である。
【図5】タイヤ取り外し工程を示す図である。
【図6】タイヤ取り外し工程を示す図である。
【図7】タイヤ取り外し工程を示す図である。
【図8】タイヤ挿入工程を示す図である。
【図9】タイヤ挿入工程を示す図である。
【図10】ホイール受け駒およびスライドベースの変形例を示すである。
【図11】ホイール受け駒およびスライドベースの変形例を示すである。
【図12】ホイール受け駒およびスライドベースの変形例を示すである。
【図13】ホイール受け駒およびスライドベースの変形例を示すである。
【図14】ホイール受け駒およびスライドベースの変形例を示すである。
【図15】(a) 中子式タイヤの断面図である。
(b) 中子式タイヤの断面を一部拡大した図である。
【図16】従来の中子式タイヤの着脱装置を示す図である。
【図17】従来の中子式タイヤの着脱装置を示す図である。
【符号の説明】
1…ベーステーブル、3…アクチュエータ、4…加圧ロッド、5…タイヤ受け駒、6…ホイール受け駒、6a…スライドベース、8…ホイールセットホルダ、8a…ホイール固定用ボルト、9…駒押しフレーム、9a…リム押し駒

Claims (6)

  1. ベーステーブル上で中子式タイヤをホイールに着脱する中子式タイヤの着脱装置であって、
    前記ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けられ、前記ベーステーブルの上側で加圧ロッドを昇降させるアクチュエータと、
    概略円筒状に形成され、前記加圧ロッドが前記円筒の中心軸と重なるように前記ベーステーブル上に配設されたタイヤ受け駒と、
    前記タイヤ受け駒の上端部から突出すると共に、退避可能なホイール受け駒と、
    前記ホイール受け駒をホイールと当接しなくなる位置に退避させるホイール受け駒退避手段と、
    前記加圧ロッドの上端部に設けられ、中子式タイヤの中心軸が前記加圧ロッドと重なるように位置決めし、ホイールを固定する固定手段を有するホイールセットホルダと、
    前記加圧ロッドの上端部に着脱自在に設けられ、リムを押圧するリム押し駒を有する押し駒フレームとを備えることを特徴とする中子式タイヤの着脱装置。
  2. ベーステーブル上で中子式タイヤをホイールに着脱する中子式タイヤの着脱装置であって、
    前記ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けられ、前記ベーステーブルの上側で加圧ロッドを昇降させるアクチュエータと、
    概略円筒状に形成され、前記加圧ロッドが前記円筒の中心軸と重なるように前記ベーステーブル上に配設されたタイヤ受け駒と、
    前記タイヤ受け駒の上端部から突出すると共に退避可能であり、中心軸が前記加圧ロッドに重なり、リムの半径と概略同一の半径を有する円周の上に均等な間隔で配置されているホイール受け駒と、
    前記ホイール受け駒をホイールと当接しなくなる位置に退避させるホイール受け駒退避手段と、
    前記加圧ロッドの上端部に設けられ、ホイールを固定する固定手段を有するホイールセットホルダと、
    前記加圧ロッドの上端部に着脱自在に設けられ、リムを押圧するリム押し駒を有する押し駒フレームとを備えることを特徴とする中子式タイヤの着脱装置。
  3. 前記ホイール受け駒は、前記タイヤ受け駒の内側で径方向にスライド可能であり、
    前記ホイール受け駒退避手段は、前記ホイール受け駒に固定され、前記ホイール受け駒をスライドさせると共に位置決めを行うスライドベースであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の中子式タイヤの着脱装置。
  4. 前記ホイール受け駒は、前記タイヤ受け駒の上端部から突出または退避するように昇降し、
    前記ホイール受け駒退避手段は、前記ホイール受け駒を昇降させる昇降装置であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の中子式タイヤの着脱装置。
  5. 前記ホイール受け駒は、使用時に前記タイヤ受け駒の上端部から突出するように起立する一方、退避時に前記タイヤ受け駒の中心側へ傾倒し、
    前記ホイール受け駒退避手段は、前記ホイール受け駒を起立させ、または傾倒させるレバーリンクであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の中子式タイヤの着脱装置。
  6. ベーステーブル上で中子式タイヤをホイールに着脱する中子式タイヤの着脱装置であって、
    前記ベーステーブルを鉛直方向に下から上へ貫くように設けられ、前記ベーステーブルの上側で加圧ロッドを昇降させるアクチュエータと、
    概略円筒状に形成され、前記加圧ロッドが前記円筒の中心軸と重なるように前記ベーステーブル上に配設されたタイヤ受け駒と、
    前記タイヤ受け駒の上端部から突出すると共に退避可能であり、前記タイヤ受け駒よりも小径でリムの半径と概略同一の半径を有する概略円筒状に形成され、中心軸が前記加圧ロッドに重なるように配置されているホイール受け駒と、
    前記ホイール受け駒を鉛直上方へ付勢するスプリングと、
    前記タイヤ受け駒の径方向にスライドし、使用時に前記ホイール受け駒を支持する一方、退避時に前記ホイール受け駒をホイールと当接しなくなる位置に解放するスライド部材と、
    前記加圧ロッドの上端部に設けられ、ホイールを固定する固定手段を有するホイールセットホルダと、
    前記加圧ロッドの上端部に着脱自在に設けられ、リムを押圧するリム押し駒を有する押し駒フレームとを備えることを特徴とする中子式タイヤの着脱装置。
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