JP3600447B2 - 折戸 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば、浴室などに設けられ、一対の扉体を中央部で折曲げ自在に連結した折戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の折戸として、例えば実開平7−6477号公報に記載のものが知られている。この折戸における両扉体の連結縦框は、突合せ部の端面が開放されそれぞれ「コ」字状に形成されており、この突合せ部の内部間に連結金具が内設されている。連結金具は、両連結縦框の折曲げヒンジを構成する一対の折曲げ軸と、一対の折曲げ軸を跨ぐように突合せ部の内部間に配設した閉塞部材と、この一対の折曲げ軸および閉塞部材を両連結縦框の上下両小口端で連結する一対の連結部材とで構成されている。
折曲げ軸は、突合せ部の脱衣室側の端部片に形成された軸受部に回動自在に軸支されており、両扉体は一対の折曲げ軸を中心に、脱衣室側を谷折り側として開放される。閉塞部材は浴室側の外周面と脱衣室側の内周面とが、それぞれ略円弧状に形成され、開閉に際し、外周面は突合せ部の浴室側の端部片との干渉を回避可能とし、内周面は突合せ部の脱衣室側の端部片(軸受部)との干渉を回避可能として、相対的な回動を許容している。そして、浴室側を山折り側として両扉体が開放されると、閉塞部材の外周面が、離間した両連結縦框間の間隙を埋めるように突合せ部間に露出する。
また、閉塞部材の外周面と各突合せ部の内周面とで構成される空間には、この「コ」字状の突合せ部が変形しないようにスペーサが、それぞれ挿入されている。この場合、各スペーサは、突合せ部に固定された状態で、閉塞部材の外周面にわずかな間隙を存して対峙しており、開閉の際にスペーサと閉塞部材とが擦れ合わないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで折戸の円滑な開閉は、その折畳み構造から、両扉体の連結部分の近傍であって、上下の中間位置に力を加えることが最も好ましい。すなわち、折戸を開閉するときには、常に両連結縦框の上下中間位置に見込み方向の開閉力が加わることになる。特に、両扉体を閉塞状態から開放すると、両連結縦框に曲げ力が作用し、両連結縦框が浴室側に撓み、この撓んだ状態で両扉体が、一対の折曲げ軸を中心に相互に回動しながら開放される。このため、突合せ部と閉塞部材とが上下の小口端でのみ連結されている上記従来の折戸では、撓みを生じた上下中間部分でスペーサと閉塞部材の外周面とが、或いは軸受部と閉塞部材の内周面とが接触するおそれがあった。
スペーサと閉塞部材の外周面が接触した状態でこの両者が擦れ合うと、たとえスペーサが樹脂で形成されていても、閉塞部材の外周面の塗装の剥がれなどの損傷が生じ、意匠上好ましくない。また、スペーサを介して突合せ部の端部片が押され、外側に変形するなどのおそれがある。同様に、軸受部と閉塞部材の内周面が接触すると、開閉の際に金属同士が擦れ合って耳障りな擦れ音が発生する。さらに、閉塞状態から両扉体の逆折れ(脱衣室側への折れ)を防止するために、突合せ部の端部片に当接する閉塞部材の当接部が、突合せ部内でがたつく(がたつき音)おそれがある。
【0004】
本発明は、簡単な構造で、開閉の際の連結縦框の撓みに基づいて発生する閉塞部材の外周面の擦れや擦れ音、および閉塞部材のがたつきを防止することができる折戸を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の折戸は、略「コ」字状の突合せ部を対向させるように連結縦框同士を突き合わせ、この状態で第1の扉体と第2の扉体とを折曲げ自在に連結した折戸において、両突合せ部の一方の端部片にそれぞれ形成した軸受部に、回動自在に軸支した一対の折曲げ軸と、一対の軸受部を跨ぐように両突合せ部の内部間に配設され、両扉体同士の間隙を閉塞すると共に両扉体の折曲げを許容する閉塞部材と、一対の折曲げ軸および閉塞部材を、連結縦框の小口端において連結する連結部材と、閉塞部材と各軸受部との間の相対的な回動を許容した状態で閉塞部材の内周部と一対の軸受部との間に介設したスペーサとを備えたことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、閉塞部材の内周部と一対の軸受部との間にスペーサを介設しているため、軸受部、或いは突合せ部の両端部片と、閉塞部材との間の離間距離が一定に保持され、開閉の際に連結縦框が撓んでも、軸受部や両端部片と閉塞部材とが極めて接触し難くなる。したがって、連結縦框に極端に撓みが生じない限り、突合せ部の軸受部や両端部片と閉塞部材とが、直接接触するのを防止することができる。
【0007】
この場合、スペーサは、閉塞部材の内周部に固定され、且つその内周面で両軸受部に摺接していることが、好ましい。
【0008】
この構成によれば、折曲げ軸のみならずスペーサによっても、両扉体の開閉を案内することが可能になるため、両扉体の円滑な開閉が可能になる。また、軸受部とスペーサが摺接しているため、両突合せ部に対し閉塞部材ががたつくのを防止することができる。さらに、スペーサを閉塞部材に固定することにより、スペーサを単一の部材で形成することができる。なお、両軸受部とスペーサとは摺接するため、両軸受部が擦れ塗装が損傷することがあるが、両軸受部は外部に露出することがなく、塗装の剥がれが意匠上問題となることはない。また、スペーサを樹脂などで構成することにより、不快な擦れ音の発生を回避することができる。
【0009】
この場合、閉塞部材の内周部の左右両端部にはそれぞれ内向きの突片が形成されており、スペーサは両突片間に嵌着されていることが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、スペーサを閉塞部材の内周部に簡単に固定することができる。したがって、連結構造が同一の既存の折戸にも、スペーサを簡単に組み込むことができる。
【0011】
これらの場合、スペーサの左右中間部分には、両軸受部に挟持されるように延びるガタ止め部が形成されていることが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、開放時および閉塞時を問わず、両軸受部を介して、連結縦框同士の離間距離が一定に保持される。
【0013】
また、スペーサは一対で構成されており、各スペーサは、各軸受部の外周部に固定され、かつその外周面で閉塞部材の内周部に摺接していることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、折曲げ軸のみならずスペーサによっても、両扉体の開閉を案内することが可能になるため、両扉体の円滑な開閉が可能になる。また、閉塞部材の内周部とスペーサとが摺接しているため、両突合せ部に対し閉塞部材ががたつくのを防止することができる。なお、閉塞部材の内周部とスペーサとは摺接するため、この内周部が擦れ塗装が損傷することがあるが、この部分は外部に露出することがなく、塗装の剥がれが意匠上問題となることはない。また、スペーサを樹脂などで構成することにより、不快な擦れ音の発生を回避することができる。
【0015】
この場合、各軸受部には外向きの突出片が形成されており、各スペーサは各突出片に装着されていることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、スペーサを各軸受部の突出片に簡単に固定することができる。したがって、連結構造が同一の既存の折戸にも、スペーサを簡単に組み込むことができる。
【0017】
これらの場合、一対のスペーサ同士は、扉体が閉塞した状態でほぼ接触するように配設されていることが、好ましい。
【0018】
この構成によれば、両軸受部を介して、連結縦框同士の離間距離が一定に保持される。
【0019】
これらの場合、スペーサは短尺に形成され、両連結縦框の上下方向の略中間位置に配設されていることが、好ましい。
【0020】
この構成によれば、開閉に際し最も撓み易い両連結縦框の上下中間位置にスペーサを配設しているため、撓みに基づく閉塞部材の外周面の擦れや擦れ音、および閉塞部材のがたつきを、効率よく防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る折戸を浴室の中折戸に適用した場合について説明する。図1の横断面図および図2の縦断面図に示すように、この折戸1は、枠体2に左扉体(第1の扉体)3aおよび右扉体(第2の扉体)3bを組み込んで構成され、左扉体3aと右扉体3bとは、突き合わせた状態で、連結金具4を介して折曲げ自在に連結されている。枠体2は、押出し型材(アルミニウム製)で構成された上枠11、下枠12および両縦枠13,13を枠組みして成り、浴室Aの開口部に取り付けられている。
【0022】
上枠11の下面および下枠12の上面には、それぞれ見付け方向に延びる上ガイドレール14aおよび下ガイドレール14bが形成されている。下ガイドレール14bの上面は、浴室床Aaおよび脱衣室床Baとほぼ面一に配設され、バリアフリー設計になっている。また、下枠12の脱衣室B側には、上向きシール片15が取り付けられ、同様に上枠11および下枠12にもシール部材16が取り付けられ、これら上向きシール片15およびシール部材16により、左右両扉体3a,3bと枠体2との間が四周に亘ってシールされている。
【0023】
左右各扉体3a,3bは、上框21および下框22に、縦框23および連結縦框24とを框組みすると共に、上框21と下框22との間に横桟25を組み込み、これに上下のパネル体26,26を嵌め込んで構成されている。左扉体3aの横桟25には、脱衣室B側に引手部27が形成され、浴室A側に引手を兼ねるタオル掛け28が取り付けられている。各扉体3a,3bの下框22には、室内外を連通する開閉機構付きの換気ガラリ29が形成されている。また、左扉体3aの連結縦框24にはラッチ機構30が、右扉体3bの連結縦框24には閉塞ロック機構31が組み込まれている。さらに、各扉体3a,3bの縦框23には、後述する上スライダ36aを上ガイドレール14aから離脱させる離脱機構32が組み込まれている。
【0024】
各扉体3a,3bの下框22には、その下端部の両内面に、下ガイドレール14bを挟んで前後一対の下向きシール片34,34が取り付けられている。バリアフリー設計の本実施形態では、この一対の下向きシール片34,34と上記の上向きシール片15とにより、浴室床Aaからの走り水などを確実に止水および防水できるようになっている。一方、各扉体3a,3bの縦框23には、上下のピンヒンジ35,35を介して上スライダ36aおよび下スライダ36bがそれぞれ取り付けられ、各扉体3a,3bはこの上スライダ36aおよび下スライダ36bにより、上ガイドレール14aおよび下ガイドレール14bに、それぞれスライド自在に支持されている。ただし、右扉体3bの上下両スライダ36a,36bは、上下両ガイドレール14a,14bに不動に固定されている。
【0025】
これにより、折戸1は、左扉体3aと右扉体3bとが枠体2の幅いっぱいに横に並んだ閉扉位置と、左扉体3aに右扉体3bを重ねるように折り畳んだ開扉位置との間で、開閉される。すなわち、閉扉位置から右扉体3bの横桟25の引手部27を斜め手前に引くことにより、左扉体3aと右扉体3bが、それぞれピンヒンジ35を中心に回動すると共に、右扉体3bの上下両スライダ36a,36bが上下両ガイドレール14a,14bに案内されて左側に移動し、同時に左扉体3aと右扉体3bとが連結金具4の部分で折れ曲がって、左扉体3aに右扉体3bが重なるように折り畳まれる(開放)。
【0026】
次に、図3を参照して、連結金具4廻りの構造について詳細に説明する。同図に示すように、左右の両扉体3a,3bの各連結縦框24は、突合せ部41の端面が開放されており、両連結縦框24はこの開放部分が対向するように配設されている。そして、この突合せ部41の内部間に亘ってこれらに収容されるように、上記の連結金具4が取り付けられている。連結金具4は、両連結縦框24,24の突合せ部間に内設された閉塞部材51と、一対の折曲げ軸52,52と、閉塞部材51の上下両端に固定される小口カバー(連結部材)53とで構成されている。
【0027】
各連結縦框24の突合せ部41は、断面略「コ」字状に形成されており、浴室A側の端部片42aの先端部は、閉塞部材51との間隙を狭くすべく内側にわずかに折曲げられている。一方、脱衣室B側の端部片42bの先端部には、上記の折曲げ軸52が回動自在に軸支される軸受部43が一体に形成されいる。軸受部43は、閉塞部材51側の一部が不連続となっており、一方の周端部が突片部44として閉塞部材51側に突出している。また、突合せ部41の脱衣室B側の中間部には、両扉体3a,3bの逆折れを防止するために閉塞部材51が当接する当接受け部45が、一対のリブ片により形成されている。
【0028】
小口カバー53は、同図(a)に示すように、樹脂等で構成されたカバー本体55に、ステンレス等の板状の芯材56を嵌め合わせて構成され、この芯材56に上記の一対の折曲げ軸52,52が下側から固着されている。カバー本体55は、閉塞部材51の小口形状に合致させて略半円形に形成され、その下面には、閉塞部材51の中空部内に嵌合する左右一対の嵌合部55a,55aおよび中央の振止め突起55bが形成されている。このように構成された小口カバー53は、両小口側からそれぞれ閉塞部材51を上下に挟み込むようにしてこれにビス止めされる。そしてこの状態では、小口カバー53により、両折曲げ軸52,52を介して両連結縦框24,24が連結されると共に、小口カバー53により、閉塞部材51が支持されている。また、振止め突起55bは、両連結縦框24,24の軸受部43,43間に位置し、折戸1の開閉時に軸受部43,43同士の干渉を防止している。
【0029】
閉塞部材51は、長手方向が連結縦框24とほぼ同一の長さであって、横断面が中央部のビスホール61を挟むように左右対称形の略半ドーナツ形に形成されている。閉塞部材51の浴室A側の外周部62は、連結縦框24の浴室A側の端部片(の先端部)42aの移動軌跡に沿う円弧面となっており、閉塞位置における連結縦框24の浴室A側の両突合せ部(両端部片42a,42a)41,41間に生ずる間隙を、連結縦框24の内側から閉塞できるようになっている。同様に、閉塞部材51の内周部63は、連結縦框24の脱衣室B側の軸受部(の突片部44)43の移動軌跡に沿う円弧面となっている。
【0030】
閉塞部材51の外周部62の端および内周部63の端は、閉塞状態で各突合せ部41の脱衣室B側の端部片42bに対峙しており、両扉体3a,3bが逆折れ方向に屈曲すると端部片(当接受け部45)42bに当接してこれをを阻止する。また、閉塞部材51の内周部63cの両外端部には、軸受部43に向かって延びる一対の突片64,64が一体形成されており、両扉体3a,3bが開放した状態では(同図(c))、この各突片64に対応する軸受部43の突出片44が当接して、閉塞部材51が左右いずれかに偏って回動するのを防止している。そして、この閉塞部材51の内周部63と軸受部43との間には、スペーサ54が介設されている。
【0031】
スペーサ54は、短尺に形成され、ほぼ横桟25が配設されている位置、すなわち両連結縦框24の上下中間位置に配設されている。スペーサ54は、両軸受部43,43に挟まれるように配設されたガタ止め部71と、閉塞部材51の内周部63に沿ってガタ止め部71から両側方に円弧状に延びる一対の摺接部72,72とから成り、樹脂などで一体に形成されている。各摺接部72の端部は、閉塞部材51の各突片64に当接しており、スペーサ54自体は、この両突片64,64間に嵌め込まれるようにして、閉塞部材51の内周部63に固定されている。なお、スペーサ54は、上下方向において、閉塞部材51の各突片64に形成したカシメ部(図示省略)により、位置決めされている。
【0032】
このような構成では、両扉体3a,3bを開閉すると、一対の折曲げ軸52,52を中心に、両連結縦框24,24と閉塞部材51とが相対的に回動し、スペーサ54の内周面63に軸受部43の突出片44が摺接して、軸受部43の相対的な回動が案内される。また、開閉に際し、両軸受部43,43は、上下の小口端で一対の折曲げ軸52,52に位置決めされると共に、スペーサ54によっても位置決めされる。すなわち、スペーサ54により、軸受部43を含む突合せ部41の脱衣室B側の端部片42bと閉塞部材51との離間距離が保持され、かつ軸受部43同士の離間距離が保持される。
【0033】
ところで、両扉体3a,3bを開閉すると、その引手部27や引手を兼ねるタオル掛け28を介して、両連結縦框24,24の上下中間位置に前後方向の力が加わる。特に、連結縦框24に対しその厚み方向に力が加わる開放時には、連結縦框24が上下中間位置でわずかに浴室A側に撓む。そして、その撓み量は、連結縦框24の上下中間部分で最も大きくなる。この状態では、両連結縦框24,24の突合せ部41は、その脱衣室B側の端部片42bが上下中間部で閉塞部材51に近づく方向に力を受け、またこれを受けて閉塞部材51が上下両端部で浴室A側の端部片42aに接近する。
【0034】
しかし、上下両端部では、上記の小口カバー53により、また上下中間部では、上記のスペーサ54により、突合せ部41と閉塞部材51との離間距離、および軸受部43,43同士の離間距離が一定に保持されるため、閉塞部材51の内周部63と軸受部43の突出片44とが、また閉塞部材51の外周部62と浴室A側の端部片42aの先端とが、直接接触することがなく、開閉に際に連結縦框24が撓んでも、これらが相互に擦れ合うのを防止することができる。したがって、閉塞時に露出する閉塞部材51の外周部62に擦り傷が発生するのを防止することができると共に、これらが擦れ合に伴う不快な擦れ音を防止することができる。また、上下中間部において、両突合せ部41,41の内部で閉塞部材51ががたつくのを防止することができる。
【0035】
次に、図4を参照して他の実施形態について説明する。この実施形態では、両連結縦框24,24の軸受部43にそれぞれスペーサ54,54が取り付けられている。各スペーサ54の外周面74は、対応する閉塞部材51の内周部63と相補的な形状を有しており、基部で軸受部43の突出片44を挟み込むようにこれに装着されている。また、両スペーサ54,54は、閉塞状態でほぼ接触するように配設されている。この場合も、両スペーサ54は、短尺に形成され、両連結縦框24の上下中間位置に配設されている。
【0036】
両扉体3a,3bを開閉すると、一対の折曲げ軸52,52を中心に、両連結縦框24,24と閉塞部材51とが相対的に回動し、閉塞部材51の内周部63に各スペーサ54の外周面74が摺接して、軸受部43の相対的な回動が案内される。また、両スペーサ54,54により、軸受部43を含む突合せ部41の脱衣室B側の端部片42bと閉塞部材51との離間距離が保持され、かつ軸受部43同士の離間距離が保持される。したがって、閉塞部材51の外周部62に擦り傷が発生するのを防止することができると共に、不快な擦れ音を防止することができる。また、上下中間部において、両突合せ部41,41の内部で閉塞部材31ががたつくのを防止することができる。
【0037】
なお、本実施形態では、浴室用の折戸について説明したが、勝手口折戸などの他の折戸にも適用できることは、いうまでもない。また、スペーサを、ピースで形成するようにしているが、棒状に長く形成してもよい。さらに、スペーサの数を増やし、上下方向に分散して配設するようにしてもよい。またさらに、スペーサが軸受部および閉塞部材の両方に、必ずしも接触している必要はない。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明の折戸によれば、閉塞部材の内周部と一対の軸受部との間に介設したスペーサにより、開閉の際に連結縦框が撓んでも、両連結縦框の突合せ部と閉塞部材との間の離間距離が保持されるため、突合せ部の軸受部や両端部片と閉塞部材とが、直接接触するのを防止することができる。したがって、簡単な構造で、開閉の際の連結縦框の撓みに基づいて発生する閉塞部材の外周面の擦れや擦れ音、および閉塞部材のがたつきを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る折戸の横断面図である。
【図2】一実施形態に係る折戸の縦断面図である。
【図3】折戸の連結金具廻りの拡大横断面図である。
【図4】他の実施形態に係る連結金具廻りの拡大横断面図である。
【符号の説明】
1 折戸、3a 左扉体、3b 右扉体、4 連結金具、24 連結縦框、41 突合せ部、42a 端部片、42b 端部片、43 軸受部、44 突片部、51 閉塞部材、52 折曲げ軸、53 小口カバー、54 スペーサ、62 外周部、63 内周部、64 突片、71 ガタ止め部、72 摺接部、74 外周面、A 浴室、B 脱衣室
Claims (8)
- 略「コ」字状の突合せ部を対向させるように連結縦框同士を突き合わせ、この状態で第1の扉体と第2の扉体とを折曲げ自在に連結した折戸において、
前記両突合せ部の一方の端部片にそれぞれ形成した軸受部に、回動自在に軸支した一対の折曲げ軸と、
前記一対の軸受部を跨ぐように前記両突合せ部の内部間に配設され、前記両扉体同士の間隙を閉塞すると共に当該両扉体の折曲げを許容する閉塞部材と、
前記一対の折曲げ軸および前記閉塞部材を、前記連結縦框の小口端において連結する連結部材と、
前記閉塞部材と前記各軸受部との間の相対的な回動を許容した状態で前記閉塞部材の内周部と前記一対の軸受部との間に介設したスペーサとを備えたことを特徴とする折戸。 - 前記スペーサは、前記閉塞部材の内周部に固定され、且つその内周面で前記両軸受部に摺接していることを特徴とする請求項1に記載の折戸。
- 前記閉塞部材の内周部の左右両端部にはそれぞれ内向きの突片が形成されており、
前記スペーサは前記両突片間に嵌着されていることを特徴とする請求項2に記載の折戸。 - 前記スペーサの左右中間部分には、前記両軸受部に挟持されるように延びるガタ止め部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の折戸。
- 前記スペーサは一対で構成されており、
前記各スペーサは、前記各軸受部の外周部に固定され、かつその外周面で前記閉塞部材の内周部に摺接していることを特徴とする請求項1に記載の折戸。 - 前記各軸受部には外向きの突出片が形成されており、
前記各スペーサは前記各突出片に装着されていることを特徴とする請求項5に記載の折戸。 - 前記一対のスペーサ同士は、前記扉体が閉塞した状態でほぼ接触するように配設されていることを特徴とする請求項5または6に記載の折戸。
- 前記スペーサは短尺に形成され、前記両連結縦框の上下方向の略中間位置に配設されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の折戸。
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