JP3599539B2 - ロール製品輸送用コンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばフィルム、シート、紙、織物などの帯状物を支軸の回りに巻回したロール製品を収容して輸送するためのコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルム、シート、紙、織物などの帯状物を支軸(たとえば紙管)の回りに巻回したロール製品を輸送する場合には、ロール製品を1本づつ包装シートで包んで一次包装を行い、このようにして包装したロール製品を個別に、あるいは数本づつまとめて木箱または段ボール箱から成るコンテナに収容していた。
【0003】
しかしながら、従来のコンテナは、木箱または段ボール箱などで構成してあるため、多数本のロール製品をまとめて収容する場合に、ロール製品同士が擦れて損傷するおそれがあると言う課題を有している。したがって、木箱や段ボール箱に入れる前に、ロール製品を一つづつ一次包装する必要があり、その包装に要する労力と時間が多大であると共に、包装材料コストが嵩むという課題も有する。また、ロール製品の重量が大きい場合には、コンテナ内に複数のロール製品を積み重ねて収納した場合に、その上に積み重ねられたロール製品の荷重が、下にあるロール製品に作用し、製品を変形させるおそれがあるという課題も有する。
【0004】
さらに、従来の木箱や段ボールから成るコンテナでは、一度の輸送後に再利用して用いることが困難であり、使い捨てとなり、資源の有効利用の観点から好ましくないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような課題を解決するために、複数のロール製品を内部に相互に独立保持して輸送することが可能なコンテナが、本出願人により開発され、先に出願されている(特願平8−151863号)。
【0006】
ところが、先に開発されたコンテナでは、かなり重いロール製品を収容して輸送しようとする場合に、コンテナの傾きなどが原因で、ロール製品の荷重が一方の第1側壁のパネルにのみ作用し、そのパネルを撓み変形させることがある。その結果、他方の第1側壁のパネルに形成された支持孔から、ロール製品の支軸の端部が外れ、コンテナ内部で荷崩れが生じてしまうおそれがある。また、ロール製品の軸方向移動に基づくパネルへの製品の衝突により、製品を傷つけてしまうおそれもある。
【0007】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、複数のロール製品を内部に独立保持して収容することが可能であり、しかも、比較的重いロール製品を収容した場合でも、コンテナ内部での製品の荷崩れが少なく、しかも製品の損傷が少ないロール製品輸送用コンテナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るロール製品輸送用コンテナは、支軸が両端部から突出しているロール製品を収容して輸送するためのコンテナであって、相互に略平行に向き合い且つ前記支軸と略平行となるように、パレット上に装着される一対の第1側壁と、相互に略平行に向き合い且つ前記支軸と略直角となるように、前記パレット上に着脱自在に装着され、前記第1側壁の両側端部を着脱自在に連結して、内部にロール製品を収容するための空間を区画する一対の第2側壁とを有し、前記各第2側壁が、上下方向に分割可能な下段パネルと上段パネルとを有し、これら下段パネルと上段パネルとの分割線上に、分割可能な支持孔が形成してあり、この支持孔に前記支軸の端部が挿入され、ロール製品がコンテナ内に独立保持可能になっており、前記下段パネルおよび/または上段パネルには、補強用棒材が接合してあり、当該補強用棒材には、前記支持孔から外部に突出する支軸の端部の軸方向移動を制限するストッパ部材が具備してあることを特徴とする。
【0009】
前記第1側壁および第2側壁を構成するパネルは、特に限定されないが、木質合板で構成してあることが好ましい。木質合板は、比較的強度が高く、しかも収容されるロール製品に仮に接触したとしても製品へのダメージが少ないからである。
【0010】
前記第1側壁を構成するパネルは、前記パレットに対して、着脱自在または折り畳み自在に装着されることが好ましく、前記第2側壁を構成する複数のパネルは、第1側壁を構成するパネルの両側に装着された金属製枠に対して、スライド移動自在に装着されることが好ましい。
【0011】
第2側壁を構成する各パネルの縁部には、保護枠が装着してあることが好ましい。保護枠としては、ポリエステル樹脂、ABS樹脂などの合成樹脂が好ましい。保護枠を装着することが好ましいのは、第2側壁を構成する各パネルは、分割線に沿って相互に当接したり、またはスライド移動することなどが要求され、多数回の使用にも耐えられる滑り易さと耐久性が要求されるからである。
【0012】
本発明では、前記パレットは、特に限定されないが、木材、合成樹脂、金属などで構成され、フォークリフトの爪部が挿入可能な差込孔を有することが好ましい。搬送に便利だからである。
【0013】
前記下段パネルと上段パネルとの分割線上には、二以上の支持孔が形成してあることが好ましい。また、前記第2側壁は、三以上の分割可能なパネルで構成しても良く、各分割線上に、分割可能な支持孔が形成してあることが好ましい。前記支持孔の内径は、前記支軸の外径と略同等であることが好ましく、その支持孔の内周縁には、弾力性を有する保護材が装着または被覆してあることが好ましい。
【0014】
前記補強用棒材は、前記分割線と略平行に、分割線の下方位置に近接して配置してあることが好ましい。前記補強用棒材は、中空金属パイプであることが好ましい。中空金属パイプは、断面矩形状であることが好ましい。前記中空金属パイプは、ボルト・ナットを用いて前記下段パネルおよび/または上段パネルに接続してあることが好ましい。
【0015】
前記ストッパ部材は、金属板を折曲加工して成形してあり、前記補強用棒材に溶接などで接合してあることが好ましい。
【0016】
本発明に係るコンテナ内に収容されるロール製品は、特に限定されず、たとえばフィルム、シート紙、織物などの帯状物を支軸の回りに巻回したロール製品が例示される。支軸は、金属製で構成されることが強度の面から好ましいが、その断面形状としては、中空でも中実でも良い。支軸の回りにロール製品が直接巻回してあることが一般的であるが、中空の巻軸に帯状物を巻回し、その巻軸の軸孔に支軸を挿通したものでも良い。
【0017】
【作用】
本発明に係るロール製品輸送用コンテナにおいて、ロール製品を収容するには、まず、コンテナのパレット上の相互に向かい合う位置に、パネルを立てて第1側壁を形成する。次に、これら第1側壁の各端部を連結するように、第2側壁を構成する一対の下段パネルをパレット上に相互に向き合うように略平行に立設する。
【0018】
下段パネルの上端には、分割可能な支持孔の下半分が形成してある。この支持孔の下半分の上に、ロール製品の両端部から突出する支軸の両端部をそれぞれ載せる。その後、上段パネルを下段パネルの上端に分割線に沿って組み合わせれば、第2側壁が形成される。したがって、複数の支持孔に各ロール製品の支軸をそれぞれ保持させることで、各ロール製品は、第1側壁と第2側壁とで4方が囲まれるコンテナ空間内部に、他のロール製品または壁に接触することなく、独立保持状態で収容される。
【0019】
したがって、各ロール製品が接触して擦れ合うことが無くなり、ロール製品毎に個別の一次包装を省略することができ、一次包装のための資材と労力とを省略することができる。また、本発明では、下段パネルと上段パネルとを分割することにより、支持孔が分割されるので、ロール製品の支軸両端部を支持孔に保持させる作業および支持孔から取り出す作業を容易且つ迅速に行うことができる。
【0020】
また、本発明に係るコンテナは、パレットと各側壁を構成するパネルとが着脱自在であり、折り畳むことができるので、ロール製品を運送した後の空コンテナを、折り畳んで小さくして返送し再利用することができる。したがって、返送のための輸送効率が向上すると共に、廃棄処分となるゴミが発生せず、資源の再利用に寄与する。また、コンテナを使用しないときにも、小さく折り畳んで保管することもできるので、保管スペースの省スペース化も図れる。
【0021】
特に発明では、前記第2側壁を構成する下段パネルおよび/または上段パネルには、補強用棒材が接合してあることから、比較的重いロール製品を輸送する際にコンテナが傾いた場合などでも、ロール製品の重量によるパネルの撓み変形量は少ない。したがって、ロール製品を保持する支軸の端部が支持孔から外れることは少なく、製品がコンテナ内部で荷崩れすることは少ない。
【0022】
また、本発明では、補強用棒材に、支持孔から外部に突出する支軸の端部の軸方向移動を制限するストッパ部材が具備してあることから、コンテナ内部での支軸の軸方向移動が有効に防止される。このため、ロール製品の端部とコンテナ壁との間に緩衝部材を介在させることなく、ロール製品の端部がコンテナ内壁に接触することを防止することができ、ロール製品の損傷を有効に防止することができる。また、ストッパ部材により支軸の軸方向移動が制限されることから、コンテナを搬送する乗物の加速度変化などによっても、ロール製品が軸方向に加速度移動することが制限され、壁を構成するパネルに作用する加速度衝撃力を最小限にできる。この点でも、パネルの撓み変形による製品の荷崩れを防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0024】
図1は本発明の一実施形態に係るロール製品輸送用コンテナの分解斜視図、図2はストッパ部材と支軸との関係を示す要部概略図、図3(A)は止め金具付補強用棒材の正面図、同図(B)は止め金具無し補強用棒材の正面図、同図(C)は同図(B)に示すC−C線に沿う断面図、図4はパネルとパレットとの取付構造を示す分解斜視図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態に係るロール製品輸送用コンテナ2は、支軸4が両端部から突出している複数のロール製品6を収容して輸送するためのコンテナであって、底部にパレット8を有する。本実施形態のパレット8には、フォークリフトの爪部が差し込まれるリフト用孔10が形成してある。パレット8は、たとえばステンレスなどの金属で構成してあることが好ましいが、プラスチックなどの金属以外の材質で構成することも可能である。
【0026】
パレット8の上には、合板などで構成してある底板12が載置される。また、このパレット8の四辺位置には、相互に略平行に向き合う一対の第1側壁14,14と、これら第1側壁14,14の両側端部を連結するように、しかも相互に略平行に向き合う一対の第2側壁16,16とが着脱自在に装着される。本実施形態では、第1側壁14,14は、パレット8の上で、ロール製品6の支軸4に対して略平行となるように立設される。また、第2側壁16,16は、パレット8の上で、ロール製品6の支軸4に対して略直角となるように立設される。
【0027】
パレット8の上で、第1側壁14,14および第2側壁16,16で囲まれた空間が、ロール製品6を収容するための内部空間18となる。これら側壁で囲まれた空間18を閉じるために、側壁14,14,16,16の上端には、矩形の蓋20が上止め金具22により着脱自在に装着される。
【0028】
本実施形態では、各第1側壁14は、それぞれ一枚のパネル15で構成してあり、下述するような構造を採用することにより、パレット8に対して折り畳み自在となっている。また、各第2側壁16は、それぞれ分割線35,37の位置で分割可能な下段パネル36、第1上段パネル38および第2上段パネル40で構成してあり、下述するような構造を採用することにより、パレット8に対して着脱自在となっている。なお、これらパネル15,36,38,40は、本実施形態では、木製合板で構成してある。
【0029】
本実施形態では、図4に示すように、パレット8の上の四隅位置には、下金具24が立設してある。各下金具24の内側には、断面略L字形状の係止片26が固定してあり、上下方向に延びる垂直溝28と、その溝28の下端部に連続するように水平方向に延びる水平溝30とを形成するようになっている。
【0030】
一方、第1側壁14を構成するパネル15の両側端部には、高さ方向に沿って金属製の側端金枠32が装着してある。各側端金枠32は、パネル15を補強する作用を有する。また、各側端金枠32には、図1に示す第2側壁16を構成するパネル36,38,40の両端部がそれぞれスライド式に差し込まれるためのスライド溝34が形成してある。また、この側端金枠32の下端部に、回動用突起42が具備してある。
【0031】
各回動用突起42は、図4に示すように、下金具24の垂直溝28に沿って挿入され、その溝28の下端部で、水平方向に移動させることで(図4中矢印A)、回動用突起42は係止片26により上方への抜け止めがなされる。したがって、各第1側壁14を構成するパネル15は、パレット8に対して上方への抜け止めがなされ、その状態で、パネル15は、コンテナ2の内側方向Bへの回動が許容される。パネル15のコンテナ外側への回動は、パネル15が、パレット8の上に固定された下金具24、係止片26および帯状金具44に当接することにより制限される。
【0032】
本実施形態では、上述した構造を採用することにより、第1側壁14および第2側壁16を構成するパネル15,36,38,40が、パレット8に対して折り畳み自在または着脱自在に装着される。
【0033】
本実施形態では、前述したように、各第2側壁16が、分割線35,37の位置で上下方向に分割および分離可能な三つのパネル36,38,40で構成してある。しかも図4に示すように、これらパネル36,38,40の両端部は、第1側壁14を構成するパネル15のスライド溝34にスライド式に差し込まれるようになっている。したがって、第2側壁16は、パレット8の上で、当該パレット8および第1側壁14に対して着脱自在に組み立て可能である。
【0034】
図1に示すように、各第2側壁16を構成するパネル36,38,40の突き合わせ部である各分割線35,37上には、パネルの上下分割と共に上下分割可能な保持孔46が、所定間隔離れて形成してある。本実施形態では、各分割線35,37毎に二つの支持孔46が形成してあり、各第2側壁16に4つの支持孔46が形成してある。これら支持孔46の数や配置間隔は、コンテナ2の内部に収容されるロール製品6相互が干渉しないように決定される。各支持孔46には、図1に示すように、ロール製品6の両端から突出している支軸4の両端が挿入されて支持されることが可能になっている。
【0035】
本実施形態では、第2側壁16を構成する各パネル36,38,40は、木製合板で構成してあるが、第1側壁14を構成するパネル15の厚みよりも厚いことが好ましい。たとえばパネル15の厚みを9mmとした場合には、パネル36,38,40の厚みは、18mm程度が好ましい。これらパネル36,38,40には、支軸4を介してロール製品の重量が作用するからである。また、これらパネル36,38,40の縁部(分割線35,37の部分や支持孔46の部分を含む)には、保護枠が装着してあることが好ましい。保護枠は、ポリエステル樹脂、ABS樹脂などの合成樹脂を塗布乾燥して形成することができる。
【0036】
保護枠を装着することが好ましいのは、第2側壁16を構成する各パネル36,38,40の端部は、図1に示す分割線35,37に沿って相互に当接すると共に、図4に示すスライド溝34に沿ってスライド移動することが要求され、多数回の使用にも耐えられる滑り易さと耐久性が要求されるからである。また、支持孔46の縁部にも保護枠を設けることで、支軸4を支持孔46により弾力保持するためでもある。
【0037】
本実施形態では、各分割線35,37の下方に位置するパネル36,38には、各分割線の下方に位置し、各分割線と略平行に且つ支持孔46を塞がないように、補強用棒材48a,48bが、各パネル36,38に対してボルト・ナットで固定してある。本実施形態では、図2に示すように、各補強用棒材48a,48bは、矩形断面の金属製角パイプで構成してある。なお、図2には、一方の補強用棒材48aのみしか図示していないが、他方の棒材48bも同様である。
【0038】
補強用棒材48a,48bの断面幅bは、第2側壁16を構成するパネル36,38,40の厚みをtとした場合に、0.05×t〜0.5×t程度であることが好ましい。また、補強用棒材48a,48bの断面高さhlは、支軸4の外径Dなどに依存して決定され、0.5×D〜1.0×D程度であることが好ましい。なお、補強用棒材48a,48bを構成する中空角パイプの厚みは、1.0×t〜1.8×t程度であることが好ましい。
【0039】
図1、図2および図3に示すように、本実施形態では、各パネル36,38,40の分割線35,37上に形成された支持孔46に対応する位置で、補強用棒材48a,48bには、ストッパ部材52が溶接などで接合してある。ストッパ部材52は、本実施形態では、平板を断面フック形状に曲折して成形してある。ストッパ部材52の突出高さh2は支軸4の外径などで決定され、支軸4の端部が確実にストッパ部材52に係合し、支軸4の軸方向移動を制限するように決定される。
【0040】
なお、図1および図3(A)に示すように、本実施形態では、上側に配置される補強用棒材48bの両端下部にのみ止め金具50が装着してあるが、この止め金具50は、下側の補強用棒材48aの両端下部にも装着しても良い。この止め金具50は、第1側壁14と第2側壁16とを連結し、これらが外側に広がり分解することを防止するものである。
【0041】
本実施形態に係るロール製品輸送用コンテナ2において、ロール製品4を収容するには、まず、図1に示すように、コンテナ2のパレット8上に底板12を設置すると共に、パレット8上の相互に向かい合う位置に、一対のパネル15,15を立てて第1側壁14を形成する。これらパネル15,15をパレット8上に組み立てる方法は、前述した図4に示す方法を用いる。
【0042】
次に、これら第1側壁14,14の各端部を連結するように、第2側壁16を構成する一対の下段パネル36をパレット8上に相互に向き合うように略平行に立設する。
【0043】
下段パネル36の上端には、分割可能な支持孔46の下半分が形成してある。この支持孔46の下半分の上に、ロール製品6の両端部から突出する支軸4の両端部をそれぞれ載せる。その後、第1上段パネル38を下段パネル36の上端に分割線35に沿って組み合わせる。本実施形態では、第1上段パネル38の上端にも、分割可能な支持孔46の下半分が形成してある。この支持孔46の下半分の上にも、ロール製品6の両端部から突出する支軸4の両端部をそれぞれ載せる。その後、第2上段パネル40を第1上段パネル38の上端に分割線37に沿って組み合わせれば、第2側壁16が形成される。したがって、一方の第2側壁16当たり4つの支持孔46に各ロール製品6の支軸4をそれぞれ保持させることで、本実施形態では、4つのロール製品6を、第1側壁14と第2側壁16とで4方が囲まれるコンテナ空間18内部に、相互に接触することなく、しかも壁に接触することなく、独立保持状態で収容することができる。
【0044】
したがって、各ロール製品6が接触して擦れ合うことが無くなり、ロール製品6毎に個別の一次包装を省略することができ、一次包装のための資材と労力とを省略することができる。また、本実施形態では、各パネル36,38,40を分割することにより、支持孔46が分割されるので、ロール製品6の支軸両端部を支持孔46に保持させる作業および支持孔46から取り出す作業を容易且つ迅速に行うことができる。
【0045】
また、本実施形態に係るコンテナは、各側壁を構成するパネルとパレットとが着脱自在であり、折り畳むことができるので、ロール製品6を運送した後の空コンテナ2を、折り畳んで小さくして返送し再利用することができる。したがって、返送のための輸送効率が向上すると共に、廃棄処分となるゴミが発生せず、資源の再利用に寄与する。また、コンテナ2を使用しないときにも、小さく折り畳んで保管することもできるので、保管スペースの省スペース化も図れる。
【0046】
特に実施形態では、第2側壁16を構成する各パネル36,38,40のうち、少なくとも支持孔46の下方に位置するパネル36,38には、補強用棒材48a,48bが接合してあることから、比較的重いロール製品6を輸送する際にコンテナ2が傾いた場合などでも、ロール製品6の重量によるパネル36,38の撓み変形量は少ない。したがって、ロール製品6を保持する支軸4の端部が支持孔46から外れることは少なく、製品6がコンテナ2内部で荷崩れすることは少ない。
【0047】
また、本実施形態では、補強用棒材48a,48bに、支持孔46から外部に突出する支軸4の端部の軸方向移動を制限するストッパ部材52が具備してあることから、コンテナ2内部での支軸4の軸方向移動が有効に防止される。このため、ロール製品6の端部とコンテナ壁との間に緩衝部材を介在させることなく、ロール製品6の端部がコンテナ内壁に接触することを防止することができ、ロール製品6の損傷を有効に防止することができる。また、ストッパ部材52により支軸4の軸方向移動が制限されることから、コンテナ2を搬送する乗物の加速度変化などによっても、ロール製品6が軸方向に加速度移動することが制限され、壁を構成するパネルに作用する加速度衝撃力を最小限にできる。この点でも、パネル36,38の撓み変形による製品の荷崩れを防止できる。なお、本実施形態では、第2側壁16を構成する一番上側のパネル40には、製品6の重量が直接作用することはないので、補強用棒材はなくても良い。
【0048】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0049】
たとえば、各第2側壁16を構成するパネルの数は、上述した実施形態では、3つであるが、2または4以上であっても良い。
【0050】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係るロール製品用コンテナによれば、複数のロール製品を内部に独立保持して収容することが可能であり、各ロール製品が接触して擦れ合うことが無くなる。その結果、ロール製品毎に個別の一次包装を省略することができ、一次包装のための資材と労力とを省略することができる。また、本発明では、下段パネルと上段パネルとを分割することにより、支持孔が分割されるので、ロール製品の支軸両端部を支持孔に保持させる作業および支持孔から取り出す作業を容易且つ迅速に行うことができる。
【0051】
また、本発明によれば、パレットと各側壁を構成するパネルとが着脱自在であり、折り畳むことができるので、返送のための輸送効率が向上すると共に、廃棄処分となるゴミが発生せず、資源の再利用に寄与する。また、コンテナを使用しないときにも、小さく折り畳んで保管することもできるので、保管スペースの省スペース化も図れる。
【0052】
さらに本発明では、前記第2側壁を構成する下段パネルおよび/または上段パネルには、補強用棒材が接合してあることから、ロール製品の重量によるパネルの撓み変形量は少ない。したがって、ロール製品を保持する支軸の端部が支持孔から外れることは少なく、製品がコンテナ内部で荷崩れすることは少ない。
【0053】
また、本発明では、補強用棒材に、支持孔から外部に突出する支軸の端部の軸方向移動を制限するストッパ部材が具備してあることから、コンテナ内部での支軸の軸方向移動が有効に防止される。このため、ロール製品の端部がコンテナ内壁に接触することを防止することができ、ロール製品の損傷を有効に防止することができる。また、ストッパ部材により支軸の軸方向移動が制限されることから、壁を構成するパネルに作用する加速度衝撃力を最小限にできる。この点でも、パネルの撓み変形による製品の荷崩れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るロール製品輸送用コンテナの分解斜視図である。
【図2】図2はストッパ部材と支軸との関係を示す要部概略図である。
【図3】図3(A)は止め金具付補強用棒材の正面図、同図(B)は止め金具無し補強用棒材の正面図、同図(C)は同図(B)に示すC−C線に沿う断面図である。
【図4】図4はパネルとパレットとの取付構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2… コンテナ
4… 支軸
6… ロール製品
8… パレット
14… 第1側壁
15… パネル
16… 第2側壁
35,37… 分割線
36… 下段パネル
38… 第1上段パネル
40… 第2上段パネル
46… 支持孔
48a,48b… 補強用棒材
52… ストッパ部材

Claims (4)

  1. 支軸が両端部から突出しているロール製品を収容して輸送するためのコンテナであって、
    相互に略平行に向き合い且つ前記支軸と略平行となるように、パレット上に装着される−対の第1側壁と、
    相互に略平行に向き合い且つ前記支軸と略直角となるように、前記パレット上に着脱自在に装着され、前記第1側壁の両側端部を着脱自在に連結して、内部にロール製品を収容するための空間を区画する−対の第2側壁とを有し、
    前記第1側壁を構成するパネルは、前記パレットに対して、着脱自在または折り畳み自在に装着され、
    前記各第2側壁が、上下方向に分割可能な下段パネルと上段パネル、とを有し、これら下段パネルと上段パネルとの分割線上に、分割可能な支持孔が形成してあり、この支持孔に前記支軸の端部が挿入され、ロール製品がコンテナ内に独立保持可能になっており、
    前記第2側壁を構成する複数の前記パネルは、前記第1側壁を構成するパネルの両側に装着された金属製枠に対して、スライド移動自在に装着され、
    前記下段パネルおよび/または上段パネルには、補強用棒材が接合してあり、当該補強用棒材には、前記支持孔から外部に突出する支軸の端部の軸方向移動を制限するストッパ部材が具備してあり、
    前記第2側壁を構成する各パネルの縁部には、保護枠が装着してあり、
    前記補強用棒材は、中空金属パイプであり、
    前記補強用棒材は、前記分割線と略平行に、分割線の下方位置に近接して配置してあることを特徴とするロール製品輸送用コンテナ。
  2. 前記各第2側壁の前記下段パネルと上段パネルとの分割線上には、二以上の支持孔が形成してある請求項1に記載されたロール製品輸送用コンテナ。
  3. 前記第2側壁は、三以上の分割可能なパネルで構成され、各分割線上に、分割可能な支持孔が形成してある請求項1に記載されたロール製品輸送用コンテナ。
  4. 前記ストッパ部材は、金属板を折曲加工して成形してあり、前記補強用棒材に接合してある請求項1に記載されたロール製品輸送用コンテナ。
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