JP3599182B2 - コンバータトランス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は例えばスイッチングレギュレータに用いると好適なコンバータトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のトランスとしては種々のタイプのものが存在し、例えば図2(a)に示す如きものがある。図中、30はコイルボビン、31は端子部、32は端子部31に植設された複数本のピン端子であり、コイルボビン30の巻胴部外周に複数のフランジ33〜37が間隔を介して形成され、これによって巻胴部の長さ方向に複数の巻枠が形成され、各巻枠部分には交互に1次巻線38、2次巻線39がそれぞれ巻回されている。また、38aは1次引出線、39aは2次引出線で、所定のピン端子32に接続される。なお、40はコイルボビン30に組込まれたコアである。
【0003】
この構造のものにおいては1次引出線38aと2次巻線39、2次引出線39aと1次巻線38との距離を安全規格上取らなければならず、図2(b)に示すように、コア40の巻きスペース40aに空間を取らなければならない。
【0004】
このことに鑑み、図3に示すように、1次側ボビン50とその外側に配される2次側ボビン51との2分割構造のコイルボビンを用いることにより、巻きスペースに空間を作らず、巻きスペースを有効に使うようにしたものがある。
【0005】
この構造の従来例のトランスにおいては、1次側ボビン50の巻胴部外周に1次主巻線52、その外側に1次補助巻線が巻回された構成となっている。また、2次側ボビン51の巻胴部外周には複数のフランジが形成され、各巻枠部分に2次主巻線54、第1の2次補助巻線55、第2の2次補助巻線が巻回された構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように1次主巻線52の真上に1次補助巻線53が巻いてあるとレギュレーションが悪く、かつ1次主巻線52のノイズやサージを強く受け、1次補助巻線53の出力先のIC等が正常に動作しなくなる、という課題があった。
【0007】
また、2次主巻線54、2次補助巻線55、56はそれぞれ2次側ボビン51の巻胴部の長さ方向に沿ってそれぞれ各フランジを介して個別に巻回された構成となっているため、2次主巻線54と2次補助巻線55、56との磁気結合が悪く、これらの磁気結合が悪いと第1、第2の2次補助巻線55、56のレギュレーションが悪くなる、という課題があった。
【0008】
この発明は上記のことに鑑み提案されたもので、その目的とするところは、1次、2次補助巻線のレギュレーションの改善を図ったコンバータトランスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、中空部にコア3が組込まれる1次側ボビン1と、この1次側ボビン1の外側に配される2次側ボビン2とを備え、
前記1次側ボビン1の外周に第1の中間フランジ11を形成し、この中間フランジ11を介し1次主巻線12、これとは独立した1次補助巻線13をそれぞれ巻回し、
前記2次側ボビン2の外周に第2の中間フランジ16を形成し、この中間フランジ16を介し2次主巻線15を2つに分けて巻回し、その上に第1、第2の2次補助巻線17、18を重ねて巻回した構成とし、上記目的を達成している。
また、このコンバータトランスにおいて、前記1次側ボビン1の巻胴部4の上部に前記2次側ボビン2の上部内側に形成された筒状部7を収納するための切欠部8を形成し、かつ前記2次側ボビン2の巻胴部14の下端に、下面形状が前記1次側ボビン1の下部に形成された端子部5の上面形状とほぼ対応した下側フランジ22を形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って本発明の一実施例を説明する。
【0011】
【実施例】
図1は本発明の一実施例の中央縦断面図を示す。図中1は絶縁性の樹脂の成形品からなる1次側ボビン、2はその外側に設けられた2次側ボビン、3は1次側ボビン1の内側に形成された中空部に配されたコアであり、このコア3は周知の適宜の固定手段により一次側ボビン1に組込まれ、かつ固定される。
【0012】
1次側ボビン1は円筒状の巻胴部4を有し、この巻胴部4の下部には肉厚状の端子部5が形成され、端子部5の下部には複数本の端子6が植設されている。また、巻胴部4の上部には2次側ボビン2の上部内側に形成された筒状部7を収納するための切欠部8が形成されている。さらに、巻胴部4の外周の上方には、前記筒状部8の上端が外側に突出してなるフランジ9が、また、巻胴部4の下方には端子部5の上端内側に形成された段部からなる下側フランジ10が形成され、かつこれらフランジ9、11間に第1の中間フランジ11が形成されている。
【0013】
第1の中間フランジ11によって形成され、上方に位置する一方の巻枠の巾は広く、この巻枠に第1の中間フランジ11を介して隣接する他方の巻枠の巾はそれより狭く、ほぼ1/2の巾になっている。
【0014】
巾の広い一方の巻枠には一次主巻線12が巻回され、隣りの他方の巻枠には1次補助巻線13が巻回され、各引出線は所定の端子6に絡げ付けられる。
【0015】
本発明では、上述のように、まず、1次側ボビン1の巻胴部4を第1の中間フランジ11によって1次主巻線12とこれとは独立した1次補助巻線13の2つに分けたことに特徴を有している。
【0016】
すなわち、図3に示した従来例では、1次主巻線52の真上に1次補助巻線53を巻いていたため、レギュレーションが悪かったが、本発明では、図1に示すように、第1の中間フランジ11を介しそれぞれの巻枠部分に1次主巻線12、1次補助巻線13を分離して巻きレギュレーションの改善を図っている。
【0017】
また、二次側ボビン2の巻胴部14の上端外側には上側フランジ19が形成され、この上端フランジ19の下方には離間して第3の中間フランジ20が形成され、この間の巻枠に第3の2次補助巻線21が巻回されている。
【0018】
また、二次側ボビン2の巻胴部14の下端には、下面形状が端子部5の上面形状とほぼ対応した下側フランジ22が形成され、この下側フランジ22と前記第3の中間フランジ20との間に2次主巻線15を2つの巻線に分ける第2の中間フランジ16が形成されている。
【0019】
また、二次側ボビン2の巻胴部14の内側には、1次主巻線12、1次補助巻線13が巻回された1次側ボビン1が収納される凹部が形成され、凹部内に1次側ボビン1の巻胴部4の部分が配置される。
【0020】
しかして、本発明では、上記特徴点に加え、二次側ボビン2の巻胴部14の外周に巻回される2次主巻線15を第2の中間フランジ16によって形成された2つの巻枠に分割して巻回し、その上に第1、第2の2次補助巻線17、18を重ねて巻回する構成としたことにも特徴を有している。
【0021】
すなわち、図3に示した従来例では、2次主巻線54は単一の巻線にて形成していたが、本発明では、2次主巻線15を第2の中間フランジ16を介しそれぞれの巻枠部に2つに分けて巻き、その上に第1の2次補助巻線17、第2の2次補助巻線18を重ねて巻き、2次主巻線15と第1、第2の2次補助巻線17、18との磁気結合を良くし、第1、第2の2次補助巻線17、18のレギュレーションを改善している。
【0022】
組立てにあたっては、1次側ボビン1に1次主巻線12、1次補助巻線13等を分けて巻回し、その上に2次主巻線15、第1〜第3の2次補助巻線17、18、21がそれぞれ巻回された2次側ボビン2を組込み、かつコア3を組込むなどすればコンバータトランスを組立てることができる。
【0023】
このトランスはコンバータ回路などに組込まれて使用される。周知のように、一次巻線側の両端には交流入力を整流した入力電圧が加えられる。また、一次主巻線12の一端はオン・オフ動作をするスイッチング素子と接続される。一次補助巻線13はスイッチング素子オフ時に一次主巻線12を介しトランスに蓄積されたエネルギーを1次側の制御回路の電源電圧として供給するためのものである。また、前記スイッチング素子はこの制御回路によって制御される。
【0024】
また、2次主巻線15は主動作電圧を発生するためのもので、本発明では第2の中間フランジ16を介して分割配置し、直列又は並列に接続され、2次側の電圧を安定させるために1次側にフィードバックされている。第1、第2の2次補助巻線17、18は別の動作電圧を発生し、それぞれ二次側出力として後続の適宜の回路へ供給される。
【0025】
第3の2次補助巻線21も同様である。
【0026】
第1、第2の2次補助巻線17、18は、必要に応じ適宜直列または並列に接続されるなどして使用される。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、1次主巻線12と1次補助巻線13とを第1の中間フランジ11を介し分けて巻き、かつ2次主巻線15も2つに分け、その上に第1、第2の2次補助巻線17、18を重ね巻きして磁気結合を向上させた構成とし、1次補助巻線13のレギュレーションを改善し、また、2次主巻線15と第1、第2の2次補助巻線17、18との磁気結合を向上させ、第1、第2の2次補助巻線17、18のレギュレーションを改善し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】(a)は一従来例の概略断面図、(b)はコアの巻きスペースを示す説明図である。
【図3】他の従来例の概略断面図を示す。
【符号の説明】
1 1次側ボビン
2 2次側ボビン
3 コア
4 巻胴部
5 端子部
6 端子
7 筒状部
8 切欠部
9 上側フランジ
10 下側フランジ
11 第1中間フランジ
12 1次主巻線
13 1次補助巻線
14 巻胴部
15 2次主巻線
16 第2中間フランジ
17 第1の2次補助巻線
18 第2の2次補助巻線
19 上側フランジ
20 第3中間フランジ
21 第3の2次補助巻線
22 下側フランジ
Claims (2)
- 中空部にコア(3)が組込まれる1次側ボビン(1)と、この1次側ボビン(1)の外側に配される2次側ボビン(2)とを備え、
前記1次側ボビン(1)の外周に第1の中間フランジ(11)を形成し、この中間フランジ(11)を介し1次主巻線(12)と、これとは独立した1次補助巻線(13)をそれぞれ巻回し、
前記2次側ボビン(2)の外周に第2の中間フランジ(16)を形成し、この中間フランジ(16)を介し2次主巻線(15)を2つに分けて巻回し、その上に第1、第2の2次補助巻線(17)、(18)を重ねて巻回したことを特徴とするコンバータトランス。 - 請求項1記載のコンバータトランスにおいて、前記1次側ボビン(1)の巻胴部(4)の上部には前記2次側ボビン(2)の上部内側に形成された筒状部(7)を収納するための切欠部(8)が形成され、かつ前記2次側ボビン(2)の巻胴部(14)の下端には、下面形状が前記1次側ボビン(1)の下部に形成された端子部(5)の上面形状とほぼ対応した下側フランジ(22)が形成されたことを特徴とするコンバータトランス。
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