JPH09129450A - 誘導性素子 - Google Patents

誘導性素子

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Publication number
JPH09129450A
JPH09129450A JP7303757A JP30375795A JPH09129450A JP H09129450 A JPH09129450 A JP H09129450A JP 7303757 A JP7303757 A JP 7303757A JP 30375795 A JP30375795 A JP 30375795A JP H09129450 A JPH09129450 A JP H09129450A
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JP
Japan
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magnetic
winding
conductor
inductance
control
Prior art date
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Pending
Application number
JP7303757A
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English (en)
Inventor
Seiichi Yasuzawa
精一 安沢
Toshio Kubota
俊男 久保田
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主導体のインダクタンスをその主導体とは絶
縁された外部から変化させることができる誘導性素子を
提供することを主目的とする。 【解決手段】 磁性体4と、磁性体4に磁気的に結合可
能に配設された主導体5と、磁性体4に磁気的に結合可
能に配設された制御用導体6とを備えている誘導性素子
1であって、主導体5は、主導体5に電流が流れたとき
に発生する磁束のうち制御用導体6と鎖交する磁束が互
いに打ち消し合って実質的に0と等しくなるように配設
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタンスを
可変することができる誘導性素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インダクタンスを可変することができる
誘導性素子として、図10,12にそれぞれ示すコイル
が知られている。図10に示すコイル71は、いわゆる
EI型コアに巻線をそれぞれ巻き回した2つのコイル7
2,73を直列接続して構成されている。この場合、コ
イル72は、その巻数がコイル73の巻数よりも少なく
構成されている。一方、図12に示すコイル74は、同
じくEI型コアに巻線を巻き回したものであって、E型
コアの中枠の先端部が階段状に切り欠かれており、中枠
の先端部と、その先端部に対向するI型コアの所定部位
との間には、段違いのギャップ75が形成されている。
【0003】前者のコイル71では、巻線に流れる電流
に対して、コイル73のEI型コア方が、コイル72の
EI型コアよりも少ない電流値A1で磁気飽和する。こ
のため、図11に示すように、コイル71のインダクタ
ンスは、所定の電流値A1が流れるまでは、コイル72
のインダクタンスとコイル73のインダクタンスの和と
なっている。しかし、所定電流値A1以上の電流が流れ
ると、コイル73のEI型コアが磁気飽和してそのイン
ダクタンスが激減するため、コイル71のインダクタン
スは、コイル72のインダクタンスとほぼ等しい値にな
る。これにより、コイル71は、そのインダクタンスが
変化するようになっている。
【0004】後者のコイル74は、E型コアの中枠に巻
き回した巻線に電流が流れると、図12に示すように、
中枠から外枠を通過して再び中枠に戻る磁束φが発生す
る。この場合、コイル74のギャプ75は、そのギャッ
プ幅が小さい部分では磁気抵抗が小さく、ギャップ幅が
大きい部分では磁気抵抗が大きくなっている。このた
め、コイル75に流れる電流値が大きくなれば、それに
伴い発生する磁束数も大きくなる結果、ギャップ幅の小
さい部分の磁束密度がギャップ幅の大きい部分より高く
なる。これにより、ギャップ幅が狭い部分が、より早く
磁気飽和する。したがって、コイル74のインダクタン
スは、所定の電流値A2が流れるまでは、通常のインダ
クタンスを有している。一方、電流値A2以上の電流が
流れると、ギャップ幅が小さい部分が先に磁気飽和し、
これにより、等価的には、ギャップ幅の小さな部分に、
大きなギャップ幅と等しい幅のギャップが形成されるこ
とになる。この結果、EIコアの透磁率ρが低下し、コ
イル74は、図13に示すように、そのインダクタンス
が低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
コイル71,74には以下の問題点がある。すなわち、
両コイル71,74は、巻線に流れる電流値に応じてイ
ンダクタンスが自動的に低下するようになっている。こ
のため、例えば、巻線を一次側回路に配設し、一次回路
とは絶縁された二次回路側からコイル71,74のイン
ダクタンスを可変させるという制御方法を採用すること
ができないという問題点が存在する。加えて、両コイル
71,74は、インダクタンスを2段階に変化させるこ
とができるだけで、連続的に変化させることはできない
という問題点も存在する。さらに、前者のコイル71に
は、2つのコイル72,73を用いなければそのインダ
クタンスを変化させることができないという問題点もあ
る。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、主導体のインダクタンスをその主導体とは
絶縁された外部から変化させることができる誘導性素子
を提供することを主目的とする。また、誘導性素子のイ
ンダクタンスを連続的に可変することができる誘導性素
子を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の誘導性素子は、磁性体と、磁性体に磁気的
に結合可能に配設された主導体と、磁性体に磁気的に結
合可能に配設された制御用導体とを備えている誘導性素
子であって、主導体は、当該主導体に電流が流れたとき
に発生する磁束のうち制御用導体と鎖交する磁束が互い
に打ち消し合って実質的に0と等しくなるように配設さ
れていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の誘導性素子は、所定の共通
磁路を介して互いに異なる最短の経路で磁束を通過させ
る複数の閉磁路を形成可能に構成された磁性体と、共通
磁路を通過する磁束が互いに逆向きでかつ各向き毎の総
和が等しいように少なくとも2つの閉磁路を通過する磁
束を発生させると共に、発生した磁束に関連付けられる
インダクタンスを有する少なくとも1つの主導体と、共
通磁路においていずれか一方の向きの磁束を制御電流に
基づいて発生可能な少なくとも1つの制御用導体とを備
えていることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の誘導性素子は、所定の共通
磁路を介して互いに異なる最短の経路で磁束を通過させ
る複数の閉磁路を形成可能に構成された磁性体と、共通
磁路を通過する磁束が互いに逆向きでかつ各向き毎の総
和が等しいように、少なくとも2つの閉磁路を通過する
磁束を発生させる少なくとも1つの制御導体と、共通磁
路においていずれか一方の向きの磁束を発生させると共
に、発生した磁束に関連付けられるインダクタンスを有
する少なくとも1つの主導体とを備えていることを特徴
とする。
【0010】請求項1から3に記載の誘導性素子では、
主導体に電流が流れると、磁性体に磁束が発生し、主導
体は所定のインダクタンスを有する。一方、主導体によ
って磁束が発生しても、制御導体では、鎖交する磁束が
互いに打ち消し合っているため、誘起電圧が発生しな
い。この状態で、制御導体に電流を流せば、磁性体に磁
束が発生する。この磁束は、主導体によって発生して制
御導体に鎖交する磁束と同じ向きと逆の向きとで主導体
にそれぞれ鎖交する。このため、主導体では、自身によ
って発生した磁束と、制御導体によって発生した磁束と
が互いに加算および減算し合う。したがって、制御導体
に流す電流を増加することによって、磁性体を磁気飽和
させることができ、かかる場合には、主導体のインダク
タンスを低下させることができる。このように、この誘
導性素子では、主導体とは別個の制御導体に電流を流す
ことによって、主導体のインダクタンスを変化させるこ
とができる。
【0011】請求項4記載の誘導性素子は、請求項2ま
たは3記載の誘導性素子において、磁性体は、少なくと
も2つの閉磁路のそれぞれの所定部位においてその磁路
断面積が徐々に変化する磁路断面積変化部を有している
ことを特徴とする。
【0012】この誘導性素子では、閉磁路の所定の部位
に磁路断面積変化部が設けられているので、磁性体に発
生する磁束が増加するに従って、磁路断面積変化部が徐
々に磁気飽和する。このため、磁性体の透磁率が低下す
ることにより、主導体のインダクタンスは徐々に低下す
る。この結果、インダクタンスに応じた電力を伝達する
電源装置などに好適に適用することができる。
【0013】請求項5記載の誘導性素子は、請求項1、
2および4のいずれかに記載の誘導性素子において、磁
性体は、E型コアと、E型コアおよびI型コアのいずれ
か一方との組合せで構成され、主導体は、E型コアの両
外枠にそれぞれ全巻数の1/2ずつ巻き回した巻線部を
直列接続して構成され、制御用導体は、E型コアの中枠
に巻き回した巻線部で構成されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項6記載の誘導性素子は、請求項1、
3および4のいずれかに記載の誘導性素子において、磁
性体は、E型コアと、E型コアおよびI型コアのいずれ
か一方との組合せで構成され、制御用導体は、E型コア
の両外枠にそれぞれ全巻数の1/2ずつ巻き回した巻線
部を直列接続して構成され、主導体は、E型コアの中枠
に巻き回した巻線部で構成されていることを特徴とす
る。
【0015】請求項7記載の誘導性素子は、請求項5ま
たは6記載の誘導性素子において、磁性体は、E型コア
およびI型コアの少なくとも一方に磁路断面積変化部を
有していることを特徴とする。
【0016】請求項5から7に記載の誘導性素子では、
磁性体が一般的に用いられるEI型コアまたはEE型コ
アで形成されているので、誘導性素子を非常に安価に製
造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る誘導性素子の好適な実施の形態について説明す
る。
【0018】本発明に係る誘導性素子は、伝達電力量の
制御や波形制御などの電力制御のための電源装置などに
おけるコイルやトランスに好適に適用することができる
ものである。まず、最初に、その動作原理の理解を容易
にするために、コイルに適用した例について説明する。
図1は、コイル1の外観斜視図を示している。コイル1
は、同図に示すように、E型コア2とI型コア3とを組
み合わせたいわゆるEI型コア(磁性体)4に主巻線
(主導体)5と制御用巻線(制御導体)6とを巻き回し
て構成されている。
【0019】E型コア2は、その外枠7,8の断面積が
等しく、かつ、中枠9の断面積が外枠7のほぼ2倍の断
面積になるように構成されている。また、外枠7,8の
それぞれの端部(磁路断面積変化部)7a,8aは、コ
アの先端部から徐々に断面積が大きくなるように斜めに
カットされている。このため、外枠7,8と対向するI
型コア3の部位との間には、ギャップ11,12が形成
されている。
【0020】主巻線5には、その両端に交流電源21が
接続されている。また、主巻線5は、外枠7および外枠
8にそれぞれN1 回巻き回された巻線部5aおよび巻線
部5bとを直列接続して構成されている。両巻線部5
a,5bは、巻き方向が互いに逆向きになるように外枠
7,8にそれぞれ巻き回されている。すなわち、巻線部
5aは、同図の手前側から奥側へと巻き回され、巻線部
5bは、同図の奥側から手前側へと巻き回されている。
【0021】制御用巻線6は、その両端に制御電源22
が接続されている。制御電源22は、特に限定されない
が、0A〜1Aまでの直流電流である制御電流I2 を出
力することができるように構成されている。また、制御
用巻線6は、E型コア2の中枠(共通磁路)9に巻線部
5bと同じ巻き方向でN2 回巻き回されている。
【0022】次に、コイル1の動作について説明する。
交流電源21から交流電圧E1が出力されると、正サイ
クルの場合には、コイル1に所定電流値の電流I1 が流
れ、負サイクルのときは、電流I3 が流れる。この結
果、電流I1 が流れたときは、EI型コア4には、同図
に示すように、巻線部5aによって磁束φ1が、巻線部
5bによって磁束φ2がそれぞれ発生する。逆に、電流
2 がながれたときは、同図とは逆向きの磁束φ1およ
びφ2がそれぞれ発生する。磁束φ1は、EI型コア4
において、外枠7と中枠9との間で形成される磁路を右
回りで通過し、磁束φ2は、外枠8と中枠9との間で形
成される磁路を右回りで通過する。この場合、巻線部5
aと巻線部5bの巻数が等しいので、中枠9では、磁束
φ1と磁束φ2が、互いに逆向きでかつ等しい量のた
め、互いに打ち消し合っている。この状態では、主巻線
5に電流I1 が流れても、中枠9には磁束が実質的に発
生しないので、制御用巻線6にも電圧が誘起しない。し
たがって、電圧が誘起する場合と比較して、小電力で制
御用巻線6に制御電流I2 を流すことができる。制御電
源22から制御用巻線6に所定電流値の制御電流I2
流すと、同図に示すような磁束φ3が発生する。磁束φ
3は、外枠7,8の断面積が等しいので、1/2ずつ両
外枠7,8内を通過する。したがって、磁束の向きを考
慮すると、外枠7内には磁束φ1に磁束φ3の1/2を
加算した磁束が通過し、外枠8には磁束φ2から磁束φ
3の1/2を差し引いた磁束が通過する。
【0023】この結果、外枠7に対応するB−Hカーブ
23は、図2(a)に示すように、磁束φ3の1/2の
磁束によって磁界方向に+ΔHだけ偏磁される。一方、
外枠8に対応するB−Hカーブ24は、図2(b)に示
すように、磁束φ3の1/2の磁束によって磁界方向に
−ΔHだけ偏磁される。したがって、電流I1 が流れた
ときには、磁束φ1 と磁束φ3 の1/2の磁束が外枠7
の端部7aに集中することにより、端部7aの先端部が
磁気飽和する。この結果、等価的に端部7aの先端部に
ギャプが形成されることにより、外枠7の透磁率ρが低
下する。この場合、コイルのインダクタンスLは、一般
的に、 L=ρ・n2 ・S/l ただし、nはコイルの巻数、Sはコアの断面積、lは磁
路長で表される。これによれば、コイル1のインダクタ
ンスはρの値に比例して低下するため、巻線部5aのイ
ンダクタンスは低下する。一方、電流I3 が流れたとき
には、磁束φ2 とは逆向きで等しい量の磁束とφ3 の1
/2の磁束が外枠8の端部8aに集中することにより、
端部8aの先端部が磁気飽和する。この結果、等価的に
端部8aの先端部にギャプが形成されることにより、外
枠8の透磁率ρが低下し、これにより、巻線部5bのイ
ンダクタンスが低下する。これは、交流電圧E1が正負
いずれのサイクルのときであっても、コイル1のインダ
クタンスが低下することを意味する。具体的には、交流
電圧E1が正のサイクルのときは、巻線部5aのインダ
クタンスは、低下して例えば、X2 Hとなり、巻線部5
bのインダクタンスは、元のインダクタンスで例えば、
1 Hとなっている。一方、交流電圧E1が負のサイク
ルのときは、巻線部5aのインダクタンスは、元のイン
ダクタンスX1 Hで、巻線部5bのインダクタンスは低
下してX2 Hとなる。このため、コイル1全体のインダ
クタンスは、交流電圧E1が正および負のいずれのサイ
クルのときにも(X1 +X2 )Hとなって、制御電流I
2 が流れていないときのインダクタンス(X1 ×2)H
よりも低下する。
【0024】次いで、制御電流I2 の電流値を徐々に増
加させると、これに伴い、両外枠7,8の各端部7a,
8aでは、カットされた断面に沿って先端部から徐々に
磁気飽和し、ギャップ幅も徐々に大きくなる。このた
め、両外枠7,8の透磁率ρも、これに伴って徐々に低
下し、これにより、コイル1のインダクタンスが徐々に
低下する。
【0025】この場合の制御電流I2 とインダクタンス
との関係を図3に示す。なお、同図は、EI型コア4に
H7C1材を使用し、主巻線5を両外枠7,8にそれぞ
れ25ターン巻き回すと共に、250ターンの制御用巻
線6を中枠9に巻き回すことによってコイル1を構成
し、周波数が100kHzの一定電流(50mA)を主
巻線5に流したときの制御電流I2 とインダクタンスの
特性を示している。同図に示すように、制御電流I2
増加するに従ってコイル1のインダクタンスが連続的に
低下することが分かる。この場合、EI型コア4におけ
るギャプ11,12の形状とコイル1のインダクタンス
との間に直線性がないため、同図のような曲線になる。
しかし、ギャップ11,12の形状を、コイル1のイン
ダクタンスが直線性を有するような相補的な形状にする
ことにより、制御電流I2 に対するコイル1のインダク
タンスを直線的に変化させることができる。
【0026】なお、ギャプ11,12の形状は、前記し
た形状に限られず、図4〜7に示すように、種々の形状
にすることができる。図4(a)は、両外枠7,8に階
段状のギャップ25,25(なお、斜線部分は切り欠い
た部分を示す。以下、同様である)を設けた例を示す
が、この場合の制御電流I2 に対するインダクタンスの
関係は、同図(b)に示すように、ギャップ25,25
の形状に応じてほぼ階段状に変化する特性を示す。ま
た、両外枠7,8の端部の一部分を残して所定の形状に
カットすることもできる。図5(a)では、一例として
斜めにカットしてギャップ26,26を設けた場合の例
を示しているが、この場合の制御電流I2 に対するイン
ダクタンスの関係は、同図(b)に示すように、制御電
流I2 が所定の電流値A3まで流れてもほぼ一定値のイ
ンダクタンスを維持し、それ以上の電流値になると、制
御電流I2 の増加に従ってインダクタンスが低下する特
性を示す。さらに、ギャップを設けずに、図6(a)、
図7(a)にそれぞれ示すように、E型コア2のベース
部分2aやI型コア3の端部を切り欠くこともできる
(符号27,28は切り欠いた切欠部をそれぞれ示
す)。この場合の制御電流I2とインダクタンスとの関
係を図6(b),図7(b)にそれぞれ示す。この場合
には、断面積が最も狭い部分が磁気飽和するまではほぼ
一定値のインダクタンスを維持し、その部分が磁気飽和
すると、ギャップが形成されることによって、EI型コ
ア4の透磁率ρが低下し、これに伴いコイルのインダク
タンスが徐々に低下する特性を示す。
【0027】次に、本発明に係る誘導性素子を電源装置
に適用した例を図8,図9にそれぞれ示す。
【0028】図8は、誘導性素子としてのトランス31
をフライバックコンバータ32に適用した例を示してい
る。この場合、トランス31は、EI型コア4の両外枠
7,8にそれぞれ巻き回した一次巻線33、および中枠
9に巻き回した制御用巻線34に加えて、二次巻線3
5,36をそれぞれE型コア2の外枠7,8に巻き回す
ことによってトランスとして構成している。なお、二次
巻線35,36も一次巻線33と同じようにして、電流
が流れたときに中枠9に誘起電圧が発生しないように巻
き回されている。以下、同図の動作原理の概要について
説明する。
【0029】制御部37から正のパルス信号が出力され
ると、FET1がオンすることにより、トランス31の
一次巻線33に直流電流が流れ、一次巻線33にエネル
ギーが蓄積されると共に、二次巻線36、ダイオードD
1およびトランジスタTR2を介して制御巻線34に電
流が流れる。この場合、一次巻線33に蓄積されるエネ
ルギーPは、 P=L・IL 2/(2T)(単位W) と表される。ただし、Lは、一次コイル33のインダク
タンス、IL は、FET1がオフする直前に一次コイル
33に流れている電流値、Tは、FET1のスイッチン
グ周期をそれぞれ表す。一方、 T=1/f fはFET1のスイッチング周
波数 tON=1/(2f) tONは、デューティー比50%
のときのFET1のオン時間 IL =V1 ・tON/L V1 は、入力電源の電圧値 の関係が成立するため、 P=V1 2/(8・L・f)(単位W) と表される。したがって、制御巻線34に電流が流れて
一次コイル33のインダクタンスLが低下すると、一次
コイル33に蓄積されるエネルギーは増加することにな
る。
【0030】次いで、FET1がオフすると、二次巻線
35、ダイオードD2を介して電圧Voの直流出力が出
力される。この場合、一次コイル33に蓄積されるエネ
ルギーが増加することによって直流出力の電圧Voが所
定の電圧よりも上昇すると、抵抗R1を介してシャント
IC38がオンする。これにより、二次巻線36、ダイ
オードD1、トランジスタTR1およびシャントIC3
8という経路でトランジスタTR1のベース電流が流れ
ることにより、トランジスタTR1がオンし、これによ
り、トランジスタTR2がオフになる。したがって、制
御巻線34に電流が流れなくなり、これに伴い、一次巻
線33のインダクタンスが増加して蓄積されるエネルギ
ーPが小さくなる。この結果、二次巻線35を介して出
力される直流出力の電圧値Voは、所定値にまで低下す
る。このように、このフライバックコンバータ32で
は、制御巻線34に制御電流を流して一次巻線33のイ
ンダクタンスを変化させることによって、直流出力の電
圧Voが一定電圧になるように制御される。
【0031】次に、本発明に係る誘導性素子をフライバ
ックコンバータ41の信号伝送用のトランス42に適用
した例について説明する。フライバックコンバータ41
では、トランス42に2つの制御用巻線43,44が設
けられているのが、前述したフライバックコンバータ3
2におけるトランス31とは基本的に異なっている。
【0032】制御用巻線43は、負荷に流れる直流出力
の電流値が所定値以下になるように制御するための巻線
であって、いわゆるオーバーカレントプロテクション
(OCP)回路の一部を構成する。また、制御用巻線4
4は、負荷に出力される直流出力の電圧値Voが所定値
以下になるように制御するための巻線である。なお、ト
ランス31と同じ構成要素については同一の符号を使用
し、その説明を省略する。
【0033】このフライバックコンバータ41では、負
荷に流れる直流出力の電流Ioが制御電流として制御用
巻線43に流れたり、二次回路に出力される直流出力の
電圧Voが所定値以上になったときにトランジスタTR
13および抵抗R13を介して流れる電流が制御電流と
して制御用巻線44に流れたりしたときに、一次コイル
33のインダクタンスを低下させ、これにより、二次回
路に出力される直流出力の電圧Voおよび電流Ioを所
定値に規定する。
【0034】具体的には、このフライバックコンバータ
41では、抵抗R11を介してトランジスタTR11が
オンし始めると、トランス45の一次巻線47に電流が
流れ、これに伴い、補助巻線46、ダイオードD11お
よび抵抗R12を介してトランジスタTR11にベース
電流が流れる。この結果、トランジスタTR11が完全
にオンし、一次巻線47にエネルギーが蓄積される。次
いで、補助巻線49、トランス42の一次巻線33およ
びツェナーダイオードD12を介して電流が流れること
によりトランジスタTR12がオンし、これにより、ト
ランジスタTR11がオフする。次いで、トランス45
の二次巻線48およびダイオードD13を介して直流出
力が出力される。一方、電流Ioの電流値が大きくなる
と、制御巻線43に流れる電流も大きくなり、この結
果、トランス42の一次巻線33のインダクタンスが低
下する。これにより、通常時に比べて、トランジスタT
R12のベース電圧が早く上昇するので、トランジスタ
TR12がオフするタイミングが早くなる。この結果、
トランジスタTR11がオンする時間が短くなるため、
トランス45の一次コイル47に蓄積されるエネルギー
が少なくなる。これにより、電流Ioの電流値が所定値
に制限される。このように、負荷に流れる電流によって
トランジスタTR11のオン時間を制御することができ
るので、オーバーカレントプロテクションを構成するこ
とができる。また、このフライバックコンバータ41に
よれば、負荷に流れる電流が大きい場合には、抵抗等の
電圧低下を利用することによってオーバーカレントプロ
テクションを構成する場合と比較して、負荷電流を検出
するための電力を微少にすることができると共に、一次
回路と二次回路との絶縁が容易になる。同じようにし
て、制御用巻線44についても、出力電圧Voが上昇す
ると、トランジスタTR13および抵抗R13を介して
二次巻線44に電流が流れるため、一次巻線33のイン
ダクタンスが低下し、これにより、直流出力の直流電圧
Voを所定値に保持することができる。
【0035】以上のように、本実施形態におけるコイル
1およびトランス31,42では、主巻線とは絶縁され
ている二次回路から制御用巻線に制御電流を流すことに
よって、主巻線のインダクタンスを容易に変化させるこ
とができる。この結果、二次回路側から電力の伝達制御
などを行う電源装置に好適に用いることができる。
【0036】なお、以上の実施の形態では、EI型コア
4に主巻線5および制御用巻線6を巻き回した例につい
て説明したが、これに限定されず、他のいかなる形状の
コアであってもよい。例えば、複数のトロイダルコアの
一部分を一箇所で一体的に固着し、固着した箇所に制御
導体を巻き回すと共に、制御導体に磁束が発生しないよ
うに、主導体をトロイダルコアに巻き回してもよい。さ
らに、主導体や制御導体をプリントパターン化してEI
型コアなどに装着することもできる。
【0037】また、主巻線5と制御用巻線6の磁性体へ
の巻き方についても、本実施形態に限定されない。図1
において、主巻線5に制御電源22を接続して本発明に
おける制御用導体として使用し、制御用巻線6に交流電
源21を接続して本発明における主導体として用いても
よい。この場合にも、コイル1と同じ動作原理で作動
し、主導体によって発生した磁束で制御用導体に磁束が
発生することがなく、かつ、制御用導体に制御電流を流
すことによって、EI型コア4を磁気飽和させることが
できる。これにより、コイルのインダクタンスを可変す
ることができる。
【0038】また、この実施形態では、主導体を1本ま
たは2本のみ用いる例について説明したが、これに限定
されず、3本以上の主導体を用いてもよい。また、制御
導体を3本以上用いてもよいのは勿論である。さらに、
図1におけるコイル1では、巻線部5a,5bを直列に
接続して主導体5を構成しているが、両巻線部5a,5
bを分離すると共に分離した両巻線部5a,5bを並列
に接続し、その両端に交流電源や直流電電源を接続して
もよい。この場合にあっても、制御用巻線6に電流を流
すことによって、両巻線部5a,5bを並列接続したイ
ンダクタンスを変化させることができる。なお、かかる
場合でも、両巻線部5a,5bによってそれぞれ発生す
る磁束の向きを、同図における磁束φ1およびφ2と同
じように、中枠9において互いに打ち消し合わせる必要
がある。
【0039】また、図1におけるコイル1から制御用巻
線6を取り除いたコイルをチョークコイルに適用するこ
とも可能である。すなわち、EI型コア4に主巻線5の
みを巻き回すことによりチョークコイルが形成され、こ
の場合には、いわゆるスィンギングチョークコイルとし
て機能させることが可能になる。つまり、このチョーク
コイルのインダクタンスは、流れる電流値に応じて自動
的に変化するため、平滑回路に使用すれば、理想的な平
滑回路を構成することができる。これによれば、チョー
クコイルに流れる電流が大きくなるとインダクタンスが
低下し、電流が流れないとインダクタンスが大きくなる
ため、ブリーダ電流を最小限にすることができる。つま
り、一般的なチョークコイルを使用すれば、負荷電流が
少ないときは、コンデンサインプット型の平滑回路に近
づくので、出力電圧が極めて高くなって、ブリーダ抵抗
が必要になる。ところが、このチョークコイルを用いれ
ば、負荷電流が少ないときは、チョークコイルのインピ
ーダンスが高くなるので、チョークコイルのインピーダ
ンスと負荷抵抗との分圧比に応じた電圧の直流出力を負
荷端に出力することができるため、その直流電圧を容易
に所定値以下にすることができる。一方、電流が流れた
ときは、インダクタンスが低下してチョークインプット
型平滑回路の条件式を成立させることができる。したが
って、電源装置のスィンギングチョークコイルとして用
いれば、電源装置の変換効率を向上させることができ
る。
【0040】さらに、本発明に係る誘導性素子は、電源
装置に限らず、高周波回路を初めとして、インダクタン
スを変化させるに有効な回路のすべてに適用することが
できる。
【0041】また、本発明における磁路断面積変化部
は、主導体や制御用導体が巻き回された磁性体と同一の
材料を使用することに限定されない。例えば、EI型コ
アの両外枠を中枠よりも短く形成することによって、両
外枠とI型コアとの間にギャプを予め形成する一方、E
Iコアとは別の磁性体(例えば、珪素鋼板など)に、断
面積が変化する磁路断面積変化部を形成する。そして、
別の磁性体を介してE型コアの両外枠とI型コアとが磁
気的に結合するように構成する。かかる場合には、別の
磁性体の磁路断面積変化部を介してE型コアの両外枠と
I型コアとの間で磁束が通過する。このため、本実施形
態と同じようにして、別の磁性体を磁気飽和させること
によって、コイルやトランスのインダクタンスを変化さ
せることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明に係る誘導性素子に
よれば、磁性体と、主導体と、主導体によって発生した
磁束によって誘起電圧を生じないように磁性体に配設さ
れた制御導体とを備えているので、主導体とは別個独立
して絶縁された制御導体に電流を流すことによって、主
導体のインダクタンスを変化させることができる。ま
た、磁性体に磁路断面積変化部を備えているので、主導
体のインダクタンスを連続的に変化させることができ
る。さらに、磁性体としてEI型コアまたはEE型コア
を使用することによって誘導性素子を安価に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコイルの外観斜視図
である。
【図2】(a),(b)は、それぞれ、本発明の実施の
形態に係るコイルの偏磁されたB−Hカーブを示す図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態に係るコイルの制御電流に
対するインダクタンスの変化特性を示す図である。
【図4】(a)は他の実施形態に係るEI型コアの正面
図を示し、(b)はその場合の制御電流に対するインダ
クタンスの変化特性を示す図である。
【図5】(a)は他の実施形態に係るEI型コアの正面
図を示し、(b)はその場合の制御電流に対するインダ
クタンスの変化特性を示す図である。
【図6】(a)は他の実施形態に係るEI型コアの正面
図を示し、(b)はその場合の制御電流に対するインダ
クタンスの変化特性を示す図である。
【図7】(a)は他の実施形態に係るEI型コアの正面
図を示し、(b)はその場合の制御電流に対するインダ
クタンスの変化特性を示す図である。
【図8】本発明に係るトランスを電源装置に適用したと
きの回路図である。
【図9】本発明に係るトランスを電源装置に適用したと
きの回路図である。
【図10】従来のコイルの外観斜視図である。
【図11】従来のコイルの、流れる電流に対するインダ
クタンスの変化特性を示す図である。
【図12】従来のコイルの外観斜視図である。
【図13】従来のコイルの、流れる電流に対するインダ
クタンスの変化特性を示す図である。
【符号の説明】
1 誘導性素子 2 E型コア 3 I型コア 4 EI型コア 5 主巻線 5a 巻線部 5b 巻線部 6 制御用巻線 7 外枠 7a 端部 8 外枠 8a 端部 9 中枠 31 トランス 42 トランス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体と、当該磁性体に磁気的に結合可
    能に配設された主導体と、前記磁性体に磁気的に結合可
    能に配設された制御用導体とを備えている誘導性素子で
    あって、 前記主導体は、当該主導体に電流が流れたときに発生す
    る磁束のうち前記制御用導体と鎖交する磁束が互いに打
    ち消し合って実質的に0と等しくなるように配設されて
    いることを特徴とする誘導性素子。
  2. 【請求項2】 所定の共通磁路を介して互いに異なる最
    短の経路で磁束を通過させる複数の閉磁路を形成可能に
    構成された磁性体と、 前記共通磁路を通過する磁束が互いに逆向きでかつ各向
    き毎の総和が等しいように少なくとも2つの前記閉磁路
    を通過する磁束を発生させると共に、当該発生した磁束
    に関連付けられるインダクタンスを有する少なくとも1
    つの主導体と、 前記共通磁路においていずれか一方の向きの磁束を制御
    電流に基づいて発生可能な少なくとも1つの制御用導体
    とを備えていることを特徴とする誘導性素子。
  3. 【請求項3】 所定の共通磁路を介して互いに異なる最
    短の経路で磁束を通過させる複数の閉磁路を形成可能に
    構成された磁性体と、 前記共通磁路を通過する磁束が互いに逆向きでかつ各向
    き毎の総和が等しいように、少なくとも2つの前記閉磁
    路を通過する磁束を発生させる少なくとも1つの制御導
    体と、 前記共通磁路においていずれか一方の向きの磁束を発生
    させると共に、当該発生した磁束に関連付けられるイン
    ダクタンスを有する少なくとも1つの主導体とを備えて
    いることを特徴とする誘導性素子。
  4. 【請求項4】 前記磁性体は、前記少なくとも2つの閉
    磁路のそれぞれの所定部位においてその磁路断面積が徐
    々に変化する磁路断面積変化部を有していることを特徴
    とする請求項2または3記載の誘導性素子。
  5. 【請求項5】 前記磁性体は、E型コアと、E型コアお
    よびI型コアのいずれか一方との組合せで構成され、前
    記主導体は、前記E型コアの両外枠にそれぞれ全巻数の
    1/2ずつ巻き回した巻線部を直列接続して構成され、
    前記制御用導体は、前記E型コアの中枠に巻き回した巻
    線部で構成されていることを特徴とする請求項1、2お
    よび4のいずれかに記載の誘導性素子。
  6. 【請求項6】 前記磁性体は、E型コアと、E型コアお
    よびI型コアのいずれか一方との組合せで構成され、前
    記制御用導体は、前記E型コアの両外枠にそれぞれ全巻
    数の1/2ずつ巻き回した巻線部を直列接続して構成さ
    れ、前記主導体は、前記E型コアの中枠に巻き回した巻
    線部で構成されていることを特徴とする請求項1、3お
    よび4のいずれかに記載の誘導性素子。
  7. 【請求項7】 前記磁性体は、前記E型コアおよびI型
    コアの少なくとも一方に前記磁路断面積変化部を有して
    いることを特徴とする請求項5または6記載の誘導性素
    子。
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