JP3597725B2 - 傾斜センサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタなどの農業機械の例えばロール角度を検出するために用いられる傾斜センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の傾斜センサとして、例えば静電容量形のセンサが広く使用されている。この静電容量形のセンサは、対向する2個の電極間にオイル(例えばシリコーンオイル)を封入して構成されている。この構成のセンサの場合、センサの傾斜に応じて、オイルが移動し、対向する電極間の静電容量が変化することから、この静電容量の変化を検知することに基づいて、センサの傾斜角度を検出するように構成されている。
【0003】
上記傾斜センサの一例を、図5に示す。この図5に示すように、プリント基板1の上には、導体パターンからなる2個の面状電極2、3が設けられている。そして、プリント基板1の上には、両面粘着テープ4を介してスペーサ5が貼り付けられている。このスペーサ5には、上記面状電極2、3に対応してほぼ同じ大きさの貫通孔5aが形成されており、この貫通孔5aがオイル貯留用の貫通孔(即ち、オイル注入部)となる。上記スペーサ5の上には、両面粘着テープ6を介して矩形板状の共通電極7が貼り付けられている。
【0004】
そして、共通電極7及びスペーサ5をプリント基板1に4個のリベット8を用いて固着している。更に、共通電極7と、プリント基板1上に設けられた共通電極用の導体パターンとをリード線9により接続している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成の傾斜センサは、部品点数が多く、組み付け工数が多くなるという問題点があった。このため、傾斜センサの製造コストが高かった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、部品点数を少なくすることができて、組み付け工数を削減し、製造コストを安くできる傾斜センサを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の傾斜センサは、面状電極が設けられた基板と、この基板の上に載置され前記面状電極に対応する部位にオイル貯留用の貫通孔を有する板状のスペーサと、容器状をなし前記スペーサを覆うようにして前記基板の上に取り付けられ前記面状電極と対向する共通電極と、この共通電極と前記基板に設けられ前記共通電極を前記基板に係止する係止部とを備えて構成されているところに特徴を有する。
【0008】
上記構成によれば、従来構成において必要であったリベット、両面粘着テープ、リード線を不要にできるから、部品点数を少なくすることができる。これにより、組み付け工数を削減できると共に、製造コストを安くし得る。
【0009】
また、上記構成の場合、スペーサにおける貫通孔の開口縁部に、共通電極の底壁部に当接するように突設された環状のリブを設けることが好ましい。更に、スペーサと共通電極の底壁部との間にOリングを設けることがより一層好ましい構成である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例について図1ないし図3を参照しながら説明する。まず、図1は、本実施例の傾斜センサ11の分解斜視図である。この図1に示すように、プリント基板12の上には、例えば導体パターンからなる2個の面状電極13、14が設けられている。これら面状電極13、14は、ほぼ半円形状をなしていると共に、対称な形状である。上記各面状電極13、14は、プリント基板12上に設けられた面状電極13、14用の各導体パターン(図示しない)に接続されている。
【0011】
そして、プリント基板12の上には、図2にも示すように、オイルシール用のゴム(例えばシリコンゴム)により形成された板状のスペーサ15が載置されている。このスペーサ15の中央部分には、上記面状電極13、14に対応して、これら面状電極13、14とほぼ同じ大きさの円形の貫通孔15aが形成されている。この貫通孔15aがオイル貯留用の貫通孔(即ち、オイル注入部)である。更に、上記スペーサ15の上面における貫通孔15aの開口縁部には、環状のリブ15bが上方へ向けて突設されている。
【0012】
また、浅底の矩形容器状の共通電極16が、上記スペーサ15を覆うようにしてプリント基板12の上に取り付けられている。この共通電極16は、導体板をプレス加工することにより形成されており、その深さ寸法は、スペーサ15の厚さ寸法とほぼ同じに設定されている。上記共通電極16の4つの側壁部16aの下端部中央には、係合爪16bが下方へ向けてそれぞれ突設されている。各係合爪16bは、断面ほぼU字状に曲げられた突片から構成されている。
【0013】
そして、プリント基板12におけるスペーサ15の外周部位には、共通電極16の4個の係合爪16bに対応して4個の係合孔12aが形成されている。各係合孔12aは、矩形状の貫通孔であり、係合爪16bを圧入することが可能な程度の大きさの貫通孔である。
【0014】
この構成の場合、共通電極16を、スペーサ15を覆うようにしてプリント基板12の上に載せ、共通電極16の係合爪16bをプリント基板12の係合孔12a内に圧入する。すると、図2に示すように、係合爪16bの先端部がプリント基板12の下面に係合することにより、共通電極16及びスペーサ15がプリント基板12に係止され、いわゆる仮止めされる。この場合、共通電極16の係合爪16bとプリント基板12の係合孔12aとから係止部17が構成されている。
【0015】
そして、上記係止状態で、面状電極13、14と、共通電極16の底壁部16cとが対向するように構成されている。また、共通電極16の底壁部16cがスペーサ15のリブ15bに当接して密着することにより、スペーサ15の貫通孔15a内に貯留されているオイル(図示しない)が外部へ漏れないように封止(シール)される構成となっている。尚、オイルをスペーサ15の貫通孔15a内に注入する方法については、後述する。
【0016】
また、プリント基板12における上記傾斜センサ11を配設しない部位には、各種の電子部品が実装されている(図3参照)。更に、上記電子部品をプリント基板12に半田付けするときに、同時に、上記した共通電極16の係合爪16bをプリント基板12に半田付けするように構成されている。尚、この半田付けは、例えばフローハンダにより行うことが好ましい。そして、上記係合爪16bの半田付けにより、プリント基板12への共通電極16の取付固定が完了すると共に、係合爪16b、即ち、共通電極16がプリント基板12に設けられた共通電極用の導体パターンに接続されるように構成されている。
【0017】
この後、オイル(例えばシリコーンオイル)をスペーサ15の貫通孔15a内に注入するために、プリント基板12のうちの貫通孔15aに対応する部位に注入孔(図示しない)を空ける。そして、この注入孔を通して、上記オイルをスペーサ15の貫通孔15a内に注入するように構成されている。オイルを注入した後は、上記注入孔を例えば半田付けして塞ぐように構成されている。尚、上記注入するオイルとしては、上記シリコーンオイルに限られるものではなく、液状誘電体として動作するものであれば、どんなオイルまたはオイル以外のものでも良い。
【0018】
また、上述した構成の傾斜センサ11は、図3に示すようなセンサケース18に収容されるように構成されている。このセンサケース18は、ケース本体19と蓋20とから構成されている。ケース本体19には、矩形状の収容部19aが形成されており、この収容部19a内に傾斜センサ11、即ち、プリント基板12を収容する構成となっている。そして、上記収容部19a内にプリント基板10を収容した状態で、蓋20により収容部19aの開口部を閉塞し、更に、ケース本体19に上記蓋20を4個のねじ21で締め付け固定するように構成されている。
【0019】
尚、ケース本体19には、取付凸部19b、19bが形成されていると共に、コネクタ部19cが形成されている。この場合、上記センサケース18をトラクタ等の農業機械(図示しない)に取り付けるに当たっては、ねじ22を取付凸部19b、19bの取付孔に挿入して農業機械の傾斜センサ取付部に締め付け固定すれば良い。
【0020】
このような構成の本実施例によれば、傾斜センサ11を、2個の面状電極13、14が設けられたプリント基板12と、スペーサ15と、共通電極16とから構成したので、従来構成(図5参照)において必要であった4個のリベット8、両面粘着テープ4、6、リード線9等を不要にできる。従って、傾斜センサ11の部品点数を少なくすることができるから、その組み付け工数を削減できると共に、製造コストを安くすることができる。
【0021】
尚、上記実施例では、共通電極16をプレス成形により形成したが、これに限られるものではなく、共通電極の形状を例えば円筒容器状とする場合には、絞り成形により形成しても良い。また、スペーサ15の上面側だけにリブ15bを形成したが、スペーサ15の下面側にも環状のリブを形成しても良い。尚、共通電極16をプリント基板12に取り付けるときに、共通電極16によりスペーサ15を十分な力で押圧する構成とした場合には、スペーサ15にリブ15bを形成することを省略しても良い。
【0022】
図4は本発明の第2の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を付している。第2の実施例では、図4に示すように、スペーサ15にリブ15bを形成することを止めると共に、スペーサ15と共通電極16の底壁部16cとの間にOリング23を設けた。また、共通電極16の形状を浅底の円筒容器状とすると共に、スペーサ15の形状を円形板状としている。この構成の場合、Oリング23は、スペーサ15と共通電極16の底壁部16cとの間に配置されると共に、共通電極16の周壁部16dの内周面に沿って配置されるように構成されている。上記Oリング23により、オイルシールが十分になされる構成となっている。
【0023】
尚、上述した以外の第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0024】
また、上記第2の実施例では、共通電極16の形状を浅底の円筒容器状としたが、これに限られるものではなく、共通電極の形状を浅底の矩形容器状としても良い。このように構成した場合は、Oリング23を位置決めする環状の溝部をスペーサ15の上面、または、共通電極16の底壁部16cの内面に設けるように構成することが好ましい。
【0025】
尚、上記各実施例では、プリント基板12上に、2個の面状電極13、14を設けたが、これに限られるものではなく、傾斜センサの仕様に対応するように、1個の面状電極を設けるだけでも良いし、3個または4個以上の面状電極を設けるように構成しても良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、面状電極が設けられた基板を備え、この基板の上に載置され前記面状電極に対応する部位にオイル貯留用の貫通孔を有する板状のスペーサを備え、そして、容器状をなし前記スペーサを覆うようにして前記基板の上に取り付けられ前記面状電極と対向する共通電極を備え、この共通電極と前記基板に設けられ前記共通電極を前記基板に係止する係止部を備えるように構成したので、部品点数を少なくできると共に、組み付け工数を削減でき、また、製造コストを安くできるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す傾斜センサの分解斜視図
【図2】傾斜センサの縦断面図
【図3】傾斜センサ及びそのケースを示す分解斜視図
【図4】本発明の第2の実施例を示す傾斜センサの部分縦断面図
【図5】従来構成を示す図1相当図
【符号の説明】
11は傾斜センサ、12はプリント基板、12aは係合孔、13、14は面状電極、15はスペーサ、15aは貫通孔、15bはリブ、16は共通電極、16bは係合爪、16cは底壁部、17は係止部、23はOリングを示す。
Claims (3)
- 面状電極が設けられた基板と、
この基板の上に載置され、前記面状電極に対応する部位にオイル貯留用の貫通孔を有する板状のスペーサと、
容器状をなし、前記スペーサを覆うようにして前記基板の上に取り付けられ前記面状電極と対向する共通電極と、
この共通電極と前記基板に設けられ、前記共通電極を前記基板に係止する係止部とを備えて成る傾斜センサ。 - 前記スペーサにおける前記貫通孔の開口縁部に、前記共通電極の底壁部に当接するように突設された環状のリブを備えたことを特徴とする請求項1記載の傾斜センサ。
- 前記スペーサと前記共通電極の底壁部との間に設けられたOリングを備えたことを特徴とする請求項1記載の傾斜センサ。
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