JP3622505B2 - 傾斜センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、傾斜角度を検出する静電容量式の傾斜センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の静電容量式の傾斜センサは、一般に一対の差動電極と、この差動電極に対して空隙を隔てて対向する共通電極と、一対の差動電極及び共通電極が収納されると共に、差動電極及び共通電極間で液面が傾斜に応じて変化するように誘電性液体が封入された液体封止部材(ケース)とを備える(例えば実開平5−38516号:「傾斜センサ」、実公平5−14168号:「静電容量式傾斜センサ」参照)。
【0003】
傾斜センサの具体的な構造は、例えば図26及び図27に示すようなものである。図26に示す傾斜センサでは、基板70に設けられた一対の差動電極71に空隙を隔てて対向して共通電極72が配置され、更に差動電極71及び共通電極72が収納され且つ誘電性液体が封入される液槽74が両面テープ73で基板70に固着される。液槽74の表側にはシールド板75が取付けられると共に、基板70の裏側にもシールド板76が取付けられる。又、基板70には、外部回路接続用のコネクタ77がリード線78を介して接続される。この一体化物がケース80に収納され、ケース80の上部にカバー81が取付けられる。
【0004】
図27に示す傾斜センサでは、基板90に一対の差動電極91が起立状に対向して取付けられ、この差動電極91が支柱92に差し込まれて支持され、支柱92が誘電性液体を封入する液槽を兼ねる共通電極93に収納される。更に、共通電極93がカバーシールド94に収容される。基板90には、コネクタ95がリード線96を介して接続される。この一体化物がケース100に収納される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような構造を持つ従来の傾斜センサでは、次のような問題点がある。
(A)検出精度を確保するためには差動電極と共通電極との間の空隙を高精度に管理する必要があり、そのため部品単体の寸法管理、組立寸法の管理を厳重に行わなければならない。しかしながら、従来の傾斜センサは、その構造から手組立となるため、大量生産への対応や検出精度の安定性には限界がある。
(B)誘電性液体を低コストで確実に密封するために、ケース(上記傾斜センサでは、液槽74や液槽兼用の共通電極93)と差動電極を設けた基板との接合面を接着剤や接着テープ等で密着させ、更にケースと基板をカシメピンやネジ止め等で固定する手法が用いられている。しかしながら、この手法では、次の問題点a〜fがある。
a)部品点数が多い。
b)傾斜センサが大きくなる。
c)誘電性液体の注入量が多くなり、コスト増となる。
d)接着剤を使用する場合は、接着剤の硬化に時間が掛かる。
e)ケースと基板との安定した接着が得られず、誘電性液体の密封に厳重な管理が必要である。
f)ケースと基板との安定した接着を得るため、ケース接着面の高い寸法公差(特に平面度)、押圧治具(カシメ治具)等の高精度な製造設備が必要であり、部品及び設備が高価となり、工数も多い。
(C)応答特性を向上させるためには、即ち応答時間を短縮し、電圧逆出力を低減するためには、回路的フィルタとメカ的フィルタの併用が望ましいのであるが、メカ的フィルタを構成するために、従来は共通電極の端子で誘電性液体の急速な流動を抑制している。しかしながら、この場合は部品点数が多くなる。
(D)検出方向に対する直交方向の液面長さが長くなるため、直交軸感度が大きくなる。例えばX軸方向を検出する傾斜センサでは、Y軸方向の傾きによる誤動作が大きくなる。
(E)機能回路基板上にケースを取付けるため、小型化が困難である。
(F)ケース80やケース100にそれぞれ必要な部品を収容した後は、ケース内に樹脂を充填し、ケースを封止するが、ケースの容積が大きいため、樹脂充填量が多く、コストが高くなる。
【0006】
従って、本発明は、そのような従来の種々の問題点に着目してなされたもので、下記の目的(1)〜(6)を達成する傾斜センサを提供することを目的とする。
(1)高精度に傾斜角度を検出する。
(2)誘電性流体を低コストで確実に密封する。
(3)応答特性を向上させる。
(4)直交軸感度を低減する。
(5)2軸方向の傾斜の検出を小型サイズで可能とする。
(6)樹脂の充填量を低減する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の傾斜センサは、センサ基板と、このセンサ基板に設けられた一対の差動電極と、この差動電極が収納されるとともにセンサ基板に取り付けられ、差動電極に空隙を隔てて対向する共通電極として機能する導電性のケースと、流体面が一対の差動電極と共通電極(ケース)間で傾斜に応じて変化するようにケース内に封入された誘電性流体とを備え、前記ケースは、差動電極に対向する内側に共通電極を有することを特徴とする。
【0008】
この傾斜センサでは、ケースが共通電極として機能するため、一対の差動電極、共通電極、誘電性流体を封入するケースで構成される従来の傾斜センサに比べて、部品点数が少なく、工数の削減、低コストを実現することができる。又、ケースが共通電極として機能するため、誘電性流体を封入する液槽のような部品が不要であり、誘電性流体をケース内に確実に密封することができる。
【0009】
また、一対の差動電極がセンサ基板に設けられ、このセンサ基板にケースが取り付けられていることにより、ケースとセンサ基板を安定して接合することが可能となる。その上、一対の差動電極と共通電極(ケース)との間の空隙を精確に管理でき、それにより傾斜角度を高精度に検出できる。更には、傾斜センサの小型化が可能となり、誘電性流体の必要な注入量も低減でき、これもコスト削減につながる。
【0010】
お、本発明の傾斜センサにおいて、ケースは共通電極として機能する導電性のものであり、差動電極に対向する内側に共通電極を有するものである。ケースの材料としては、導電性を有するものであれば特に問題はないが、切削加工した銅や真鍮、ダイカストで成形した亜鉛合金、射出成形した導電性プラスチック、プラスチックに金等の導電性材料をメッキしたものが例示される。
【0011】
又、誘電性流体は、従来の傾斜センサに使用されているものでよく、誘電性液体としてはオイル(例えばシリコンオイル)、その他には、フッ素不活性流体、クーラント等がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
その一実施形態に係る傾斜センサの分解斜視図を図1(一方から見た斜視図)及び図2(他方から見た斜視図)に、そのセンサ基板の内面図を図3の(a)〔図3の(b)の線B−Bにおける断面図〕に、傾斜センサの断面図を図3の(b)〔図3の(a)の線A−Aにおける断面図〕に、センサ基板の内面図を図4の(a)に、外面図を図4の(b)に示す。
【0013】
この傾斜センサは、一対の差動電極10が設けられたセンサ基板1と、このセンサ基板1に密閉状態で取付けられる共通電極兼用の導電性のケース2とで構成される。センサ基板1は、端縁から突出する外部回路接続用の端子部1aを有する。センサ基板1の内面には、一対の差動電極10が図示のような扇形のパターンで形成され、この差動電極10を包囲するように周囲にリフローパターン11が形成されている。リフローパターン11は、はんだ付けによりケース2が接合される部分であり、センサ基板1の端子部1aまで延びて、一対の端子11aとなる。一方、センサ基板1の外面には、内面の差動電極10がスルーホール12を通じて延伸され、センサ基板1の端子部1aで一対の端子10aとなる。又、センサ基板1の外面において、差動電極10の延伸部分を除く殆どの表面には、外部ノイズの侵入を防ぐためのシールドパターン13が形成され、シールドパターン13も端子部1aまで延び、差動電極10の一対の端子10aの間で端子13aとなる。
【0014】
更に、センサ基板1の内面には、誘電性流体に浸漬する位置(この場合は上下どちらの向きに傾斜センサを配置してもいいように2箇所)にメカニカルフィルタ15が取付けられている。このメカニカルフィルタ15は、傾斜センサが急激に傾斜した際に誘電性流体の急速な流動を抑制するもので、これを設けることで、電圧の逆出力を抑制できる。従って、メカニカルフィルタ15は、差動電極10やリフローパターン11と電気的に接続されるものではなく、単にセンサ基板1の内面に取付けられているだけである。メカニカルフィルタ15としては、例えば市販の抵抗素子を用いれば、低コストである上に、センサ基板1への自動実装が可能となり、好都合である。勿論、抵抗素子の他に、例えば単なる通常の円柱状(又は円筒状)の部材を用いてもよく、或いはそれに準ずる部材でもよい。
【0015】
導電性のケース2は、それ自体が共通電極であり、内側に差動電極10、メカニカルフィルタ15及び誘電性流体等を収納する凹部20を有する。このケース2は、例えば切削加工により形成されたものであり、センサ基板1の内面周囲に設けられたリフローパターン11にはんだ付けされる。これにより、ケース2、即ち共通電極2が一定の空隙を隔てて差動電極10に精確に対向すると共に、凹部20に収納された誘電性流体が確実に密封される。
【0016】
又、ケース2は誘電性流体を注入するための2つの注入孔21を有し、この注入孔21を通じてセンサ基板1とケース2で形成される空隙(凹部20)に所定量(凹部20の容量の半分程度)の誘電性流体が注入される。なお、誘電性流体の注入後は、注入孔21がはんだにより封止される。勿論、注入孔21の形状や個数は図示のものに限定されない。
【0017】
ケース2をセンサ基板1に取付けるには、例えば図5又は図6に示すように行う。図5では、まずセンサ基板1の内面のリフローパターン11上にクリームはんだ30を塗布し〔図5の(a)参照〕、次いでチップマウンタによりケース2をクリームはんだ30上に実装してから〔図5の(b)参照〕、リフロー炉に通して、センサ基板1とケース2を接合する。図6では、センサ基板1の内面のリフローパターン11上にはんだメッキ31を施し、更にはんだメッキ31上にフラックスを塗布した後、チップマウンタによりケース2をはんだメッキ31上に実装し、続いて加熱した押圧治具35によりケース2をセンサ基板1に押付けることで、センサ基板1とケース2を接合する。
【0018】
別実施形態に係る傾斜センサの分解斜視図を図7に、ケース2′の斜視図を図8に示す。但し、上記と同じ要素には同一符号を付してある。この傾斜センサは、センサ基板1が前記実施形態の傾斜センサと全く同じ構造であるが、ケース2′が異なるものである。ケース2′は、プレス加工による深絞り加工によるもので、前記ケース2と同様に、内側に凹部20を有すると共に、誘電性流体注入用の注入孔21を有する。
【0019】
上記のように構成された傾斜センサは、実際には図9〔外側の斜視図(a)、内側の斜視図(b)〕に示すような傾斜検出装置に組み込まれる。この傾斜検出装置は、2軸(X軸方向、Y軸方向)方向の傾斜を検出するもので、凸形のハウジング40を有する。ハウジング40は、この装置を各種機器に取付けるための一対の取付孔41と、外部に延伸する機器接続用のケーブル42とを有する。
【0020】
ハウジング40内には、図10に示すような機能回路基板50が配置され、機能回路基板50に2個の傾斜センサS1,S2が互いに直交する方向(X軸方向、Y軸方向)に取付けられている。機能回路基板50の両面には各種電子部品が実装され、この機能回路基板50の所定位置に形成された差し込み孔に、傾斜センサS1,S2の各端子部1aがケース2を外側に又は内側にして差し込まれ、端子部1aの各端子が機能回路基板50の所定パターンにはんだ付けされる。なお、ケース2を内側にして差し込むと、傾斜センサS1,S2同士の干渉の影響は大きくなるが、外部ノイズに対しては強くなる。
【0021】
更に、上記傾斜検出装置の内部構造について、図11(図12の線E−Eにおける断面図)、図12(図11の線D−Dにおける断面図)、及び図13(図11の線C−Cにおける断面図)を参照して説明する。ハウジング40の上壁の内側には、機能回路基板50に取付けられた傾斜センサS1,S2をそれぞれ支持する支持片51が下方に突設され、この支持片51を挿通する孔を有するシールド板52がハウジング40の上壁及び4つの側壁を覆うようにハウジング40内に配置されている。このシールド板52は、外部ノイズの侵入を防ぐためのものである。
【0022】
機能回路基板50がハウジング40の底から収容された状態では、傾斜センサS1,S2は、それぞれ支持片51で支持されると共に、シールド板52に対向する。ハウジング40に機能回路基板50が収容された後は、ハウジング40の底に樹脂が充填され、ハウジング40が封止される。
この傾斜検出装置の検出作用は、従来のものと同様であるが、ここでその検出原理について簡潔に説明する。図14の(a)において、傾斜センサの水平状態で傾斜センサ内に封入された誘電性流体の流体面が一点鎖線の位置にある場合(流体面が一対の差動電極10の中心に位置する場合)で、傾斜センサが傾いて、流体面が図中の実線の位置に変化したとすると、誘電性流体と差動電極10との接触面積の増減(斜線部分)をΔSとし、また液面の水平位置と傾斜位置とのなす角度をθ、各差動電極10と誘電性流体が形成する静電容量をC,C、扇形の差動電極10の中心から外縁までの距離をrとする。更に、図14の(b)において、センサ基板1とケース2との対向間距離、即ちケース2の凹部20の深さをdとする。すると、次の式が成立する。
【0023】
ΔS=πr(θ/360)
ΔC=(ε−εair )(ΔS/d)
ΔC=(εair −ε)(ΔS/d)
従って、全体の静電容量Cの変化は、
Figure 0003622505
となる。
【0024】
なお、上記実施形態では、ケース2,2′自体が共通電極である場合を説明したが、差動電極10に対向する絶縁性のケースの内側(凹部20)に共通電極を設けてもよい。
別実施形態に係る傾斜検出装置を図15〔外側の斜視図(a)、内側の斜視図(b)〕に示す。但し、前記装置と同じ要素には同一符号を付してある。この傾斜検出装置も、2軸(X軸方向、Y軸方向)方向の傾斜を検出するもので、ハウジング40を有するが、このハウジング40の形状が前記のものと異なる。
【0025】
ハウジング40は、図19(外側の外観斜視図)、図20(内側の外観斜視図)及び図21(内部平面図)に示すように、機能回路基板50に取付けられた2個の傾斜センサS1,S2(図22参照)のみを収容するセンサ収容溝45を有する。センサ収容溝45は、X軸方向及びY軸方向に配置された2個の傾斜センサS1,S2に応じてL字形状であり、このセンサ収容溝45がハウジング40の外観にL字状凸部44となって現れる。又、ハウジング40内部には、ケーブル42を収容する溝46が形成され、更に溝46には、ケーブル42に取付けられたクランプ42a(図17参照)を嵌合させる係止溝46aが形成されている。更に、ケーブル40内部には、機能回路基板50を固定するためのネジ穴48も形成されている。
【0026】
このようなハウジング40には、図22〔表側の斜視図(a)、裏側の斜視図(b)〕に示すような機能回路基板50が組み込まれる。この機能回路基板50に取付けられる傾斜センサS1,S2は、図10の場合と異なり、それぞれケース2を内側にして回路基板50にはんだ付けされている。そして、傾斜センサS1,S2には、それぞれセンサシールド板55が被せられる。
【0027】
センサシールド板55は、図23〔裏側斜視図(a)、表側斜視図(b)〕に示すように、傾斜センサS1,S2を包囲する形状であり、機能回路基板50の配線パターンにはんだ付けされる端子55aと、ハウジング40の内部空間に充填される樹脂が当該シールド板55と傾斜センサ(センサ基板)との間の空隙に万遍なく入り込むようにするための穴55bと、ハウジング40のセンサ収容溝45に設けられた支持片51を嵌合させることにより位置決めするための切欠き55cとを有する。傾斜センサS1,S2をそれぞれセンサシールド板55で包囲することで、傾斜センサS1,S2の相互の電気的干渉を防ぐことができ、2軸検出の場合に有効となる。
【0028】
図22に示す機能回路基板50は、ハウジング40内部において基板シールド板60で包囲されている。この基板シールド板60の形態を図24〔内側斜視図(a)、表側斜視図(b)〕及び図25〔内側平面図(a)、表側平面図(b)、(a)の左側面図(c)、(a)の右側面図(d)〕に示す。基板シールド板60は、傾斜センサS1,S2をそれぞれ挿通する四角形状の穴61a,61bと、機能回路基板50の配線パターンにはんだ付けされる端子62とを有する。機能回路基板50を基板シールド板60で包囲することで、外部ノイズの侵入を防ぐことができる。
【0029】
この傾斜検出装置では、前記傾斜検出装置におけるシールド板52の代わりに、傾斜センサS1,S2はセンサシールド板55で包囲し、機能回路基板50は基板シールド板60で包囲するので、シールド板の形状を簡素化できる上に、外部ノイズの侵入だけでなく、センサ同士の電気的干渉も防ぐことができる。
又、ハウジング40内に機能回路基板50が収容された後は、ハウジング40の内部空間に樹脂が充填され、ハウジング40が封止される。ここに、ハウジング40は、傾斜センサS1,S2のみを収容するセンサ収容溝45を有し、センサ収容溝45だけが他の空間に比べて深いので、必要な樹脂の充填量が減り、コストを削減できる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の傾斜センサによれば、ケースが共通電極として機能する導電性であるので、ケースと共通電極が別々の従来のものに比べて、次の効果が得られる。
(1)共通電極兼用のケースを差動電極に対して安定且つ確実に接合することができる。
(2)部品点数を低減できる。
(3)工数を削減できる。特にケースと差動電極を接合するシール工程は全て自動化が可能である。
(4)差動電極と共通電極(即ちケース)との間の空隙を精確に管理することが可能となり、傾斜角度を高精度に検出することができる。
(5)傾斜センサの小型化が可能である。
(6)誘電性流体の必要な注入量を減らすことができ、それだけコストを削減できる
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る傾斜センサの分解斜視図である。
【図2】図1の傾斜センサを別方向から見た分解斜視図である。
【図3】図1の傾斜センサにおけるセンサ基板の内面図(a)〔図3の(b)の線B−Bにおける断面図〕、及び傾斜センサの断面図(b)〔図3の(a)の線A−Aにおける断面図〕である。
【図4】図1の傾斜センサにおけるセンサ基板の内面図(a)、及び外面図(b)である。
【図5】図1の傾斜センサにおいて、センサ基板にケースを接合する仕方の一例を説明する概略断面図である。
【図6】図1の傾斜センサにおいて、センサ基板にケースを接合する仕方の別例を説明する概略断面図である。
【図7】別実施形態に係る傾斜センサの分解斜視図である。
【図8】図7の傾斜センサにおけるケースを別方向から見た斜視図である。
【図9】実施形態に係る傾斜センサを組み込んだ傾斜検出装置の一例を外側から見た外観斜視図(a)、及び内側から見た外観斜視図(b)である。
【図10】図9の傾斜検出装置に収容される、2つの傾斜センサを取付けた機能回路基板の斜視図である。
【図11】図9の傾斜検出装置の断面図(図12の線E−Eにおける断面図)である。
【図12】図11の線D−Dにおける断面図である。
【図13】図11の線C−Cにおける断面図である。
【図14】傾斜検出の原理を説明するための図で、センサ基板の内面図(a)〔図14の(b)の線G−Gにおける断面図〕、及び傾斜センサの断面図(b)〔図14の(a)の線F−Fにおける断面図〕である。
【図15】別実施形態に係る傾斜検出装置を外側から見た外観斜視図(a)、及び内側から見た外観斜視図(b)である。
【図16】図15の傾斜検出装置の要部縦断面図である。
【図17】図15の傾斜検出装置の底面図である。
【図18】図17の線H−Hにおける断面図である。
【図19】図15の傾斜検出装置におけるハウジングの外側の外観斜視図である。
【図20】図15の傾斜検出装置におけるハウジングの内側の外観斜視図である。
【図21】図15の傾斜検出装置におけるハウジングの内部平面図である。
【図22】図15の傾斜検出装置における機能回路基板の表側斜視図(a)、及び裏側斜視図(b)である。
【図23】図22の機能回路基板におけるセンサシールド板の裏側斜視図(a)、及び表側斜視図(b)である。
【図24】図15の傾斜検出装置における基板シールド板の内側斜視図(a)、及び表側斜視図(b)である。
【図25】図24の基板シールド板の内側平面図(a)、表側平面図(b)、(a)の左側面図(c)、及び(a)の右側面図(d)である。
【図26】従来例に係る傾斜センサの分解斜視図である。
【図27】別の従来例に係る傾斜センサの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 センサ基板
1a 端子部
2,2′ 共通電極兼用の導電性のケース
10 差動電極
11 リフローパターン
13 シールドパターン
15 メカニカルフィルタ
20 凹部
21 注入孔
40 傾斜検出装置のハウジング
45 センサ収容溝
50 機能回路基板
52 シールド板
55 センサシールド板
60 基板シールド板
S1,S2 傾斜センサ

Claims (1)

  1. センサ基板と、このセンサ基板に設けられた一対の差動電極と、この差動電極が収納されるとともにセンサ基板に取り付けられ、差動電極に空隙を隔てて対向する共通電極として機能する導電性のケースと、流体面が一対の差動電極と共通電極(ケース)間で傾斜に応じて変化するようにケース内に封入された誘電性流体とを備え、前記ケースは、差動電極に対向する内側に共通電極を有することを特徴とする傾斜センサ。
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