JP3597301B2 - ケーブルの架空布設工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバケーブルや通信ケーブルなどのケーブルを電柱に沿って布設するケーブルの架空布設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバケーブルや電話ケーブルなどのケーブルを電柱上に布設する場合には、図2に示すように、予め布設ルートに沿って電柱1間に支持線2を張り渡しておき、各電柱1や支持線2に金車3を取付け、ケーブル繰出し装置4によってケーブルドラム5から引き出されたケーブル6の先端に接続金具7を介して取付けた牽引ロープ8を金車3に通線し、その先端を牽引装置9で牽引し、牽引ロープ巻取装置10に巻き取るようにしている。この場合、牽引装置9の牽引負荷を軽減させるため、ケーブル繰出し装置4の速度を調整して、ケーブル6の途中に十分な弛み6aを持たせるようにしている。また、ケーブル6や牽引ロープ7の自重による垂れ下がりを防止するため、金車3は、電柱1や支持線2に、5〜6m程度の短い間隔で多数個が取付けられている。電柱1は通常、40m程度の間隔で設置されているので、隣接する電柱間には7〜8個の金車3が取付けられることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の架空布設工法においては、予め、各電柱と支持線に、多数個の金車を取付けるが、これらの金車の取付け位置は地上高が約5m程度と高く、作業員が梯子などに登って取付け作業を行う必要があるため作業が容易でなく、また高所作業のため落下の危険要因が潜在している。しかも、金車の取付数が多いため、多くの労力を必要とする。しかしながら、金車の取付間隔を広げると、延線中のケーブルが自重によって垂れ下がり、樹木や建築物に接触して損傷を受けたり、地上の車両や通行人の邪魔になるなどの不都合がある。
また、地上から長い竿を使って金車の取付けを行う地上アクセス型金車の開発も行われているが、支持線などへの固定方法に難点があり、信頼性の点から、未だ実用化されるには至っていない。
本発明は、金車の使用個数を大幅に減少させることができ、しかも延線中のケーブルが自重によって垂れ下がることを防止できるケーブルの架空布設工法を提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のケーブルの架空布設工法は、複数本の電柱またはその近傍と、これらの電柱の間に架渉された支持線の中央近傍のみに金車を取付け、ケーブルおよびその先端に取付けた牽引ロープを前記金車に通線し、ケーブルの繰出し側にバックテンションを加えながら、前記牽引ロープを牽引して前記ケーブルを架空布設するケーブルの架空布設工法において、
前記ケーブルの繰出し側にはバックテンション付与するためのブレーキ付き金車を、
前記ケーブルの布設ルートの途中にはケーブルまたは牽引ロープの重量に起因する牽引力に必要なトルクのみを負担する中間牽引装置を設置して分散牽引を行い、前記中間牽引装置を、後続のケーブルまたは牽引ロープに対しては牽引装置として作用させ、前方のケーブルまたは牽引ロープに対してはバックテンション付与装置として作用するように、牽引力を調整することを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明において、ケーブルの布設ピース長が長い(おおよそ1km程度以上)場合や、布設ルートに曲り部分が多く、ケーブルに加わる牽引張力がその許容張力を越えるような場合には、途中に中間牽引装置を設置して分散牽引を行う。この場合、中間牽引装置は、後続のケーブルまたは牽引ロープに対しては牽引装置として作用するが、前方のケーブルまたは牽引ロープに対してはバックテンション付与装置として作用するように、その牽引力を調整する。
本発明において、金車は各電柱に1個と、電柱間の中間地点の支持線上に1個ずつ設置される。ただし、繰出し側と巻取り側の電柱および中間牽引装置を取付けた電柱の場合には、電柱の代わりに、その近傍の支持線上に金車を取付けることが望ましい。これは、ケーブルの立上がり点および立下がり点においてケーブルが急角度に湾曲せしめられて無理な力が加わることを防止するためである。
【0006】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1において、ケーブルの布設ルートに沿って適当間隔毎に設置された電柱1a〜1nの間には、支持線2が架渉されている。この支持線2には、隣接する電柱間のほぼ中央位置毎に金車3aが取付けられている。また、支持線2には、両端に位置する電柱1a,1nおよび中央に位置する電柱1sの近傍に、金車3bが取付けられており、それ以外の電柱1b,1c…には、電柱自体またはそれに固定された支持線に金車3bが取付けられている。
電柱1aの根元近くには、バックテンションを付与するためのブレーキ付き金車11が取付けられており、その近くには、ケーブル繰出し装置4とケーブルドラム5が設置されている。中央に位置する電柱1sの根元付近には、中間牽引装置12が取付けられている。この中間牽引装置12としては、トルク制御が可能なDCモータなどが使用されている。電柱1nの根元付近には先端牽引装置13が取付けられ、その近くには、牽引ロープ巻取装置10が設置されている。
【0007】
このような構成の装置において、ケーブルを延線する場合には、牽引ロープ8を、金車3に順次通線し、その途中を中間牽引装置12および先端牽引装置13に通線すると共に、先端を牽引ロープ巻取装置10に巻き付ける。また、牽引ロープ8の後端に、接続金具7を介して光ファイバケーブルなどのケーブル6を接続する。この状態で、牽引ロープ巻取装置10を回転させると共に、先端牽引装置13、中間牽引装置12およびケーブル繰出し装置4を駆動し、牽引ロープ8およびケーブル6を牽引する。
この場合、ケーブル繰出し装置4とブレーキ付き金車11との間のケーブルには適度の弛みが付与されるが、ブレーキ付き金車11には適度のブレーキが掛けられ、ケーブルにはバックテンションが付与される。このバックテンションの大きさは、ケーブルの弛度が1.5m程度になるように調節される。
【0008】
弛度H(m)は、図3に示すように、ケーブルの自重をW(kg/m)、金車スパンをL(m)、ケーブルに加わる水平張力をΔt(kgf)とすると、近似的に次式によって示される。
H=WL/8Δt …………………………………………………(1)
因みに、100芯の架空光ファイバケーブル(W=350kg/m)を、金車スパン(L=20m)のルートに、弛度(H=1.5m)を保って延線する場合の張力(Δt)すなわちバックテンションは、11.6kgfとなる。
また、図1中に示すように、ケーブルドラム5と電柱1sとの間のケーブルまたは牽引ロープの重量に起因する牽引張力をTaとすると、中間牽引装置12の設置地点で必要な牽引張力T1は、
T1=Ta+Δt ……………………………………………………(2)
となり、また電柱1n〜1s間のケーブルまたは牽引ロープの重量に起因する牽引張力をTbとすると、先端牽引装置13の設置地点で必要な牽引張力T2は、
T2=Tb+Δt ……………………………………………………(3)
となるが、中間牽引装置12は上記(2)式中のTaに必要なトルクのみを負担し、先端牽引装置13が上記(3)式のT2に必要なトルクを発揮するように設定される。
【0009】
これにより中間牽引装置は、後続のケーブルまたは牽引ロープに対しては牽引装置として作用し、前方のケーブルまたは牽引ロープに対してはバックテンション付与装置として作用する。したがって、ケーブルまたは牽引ロープには、全長に亘って、必要なバックテンションが加わることになり、弛度は所定の範囲に保たれる。上述のようにしてケーブルの牽引作業が完了すると、ケーブルの弛みをとる張線作業と、ケーブルを電柱に固定する引留め作業などが行われる。なお、以上の実施例においては、ケーブルの布設ルートの途中に中間牽引装置を1台だけ設置して分散牽引を行う例につき述べたが、1台の中間牽引装置だけではケーブルに加わる牽引張力がその許容張力を超えるような場合には、途中に複数台の中間牽引装置を設置して分散牽引を行うことができる。
【0010】
以上説明したように、本発明においては、金車の使用個数を従来の1/3程度に減少させることができ、取付けや取外しに要する手間と時間を大幅に低減させることができる。しかも、高所での難しい作業が減少するので、落下の危険も減り、安全性がその分だけ向上する。しかも、延線中のケーブルが自重によって垂れ下がり、樹木や建築物に接触して損傷を受けたり、地上の車両や通行人の邪魔になるなどの不都合を回避することができる。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、金車の使用個数を大幅に減少させることができ、取付けや取外しに要する手間と時間低減させることができる。しかも、高所作業が減少し、安全性が向上する上、延線中のケーブルは所定の弛度に保たれるので、ケーブルが垂れ下がって損傷しり、交通の邪魔になるなどの不都合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施例を示す説明図。
【図2】従来のケーブルの架空布設工法を例示する説明図。
【図3】ケーブルの弛度とバックテンションの関係を示す説明図。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1s,1n……電柱
2……支持線
3,3a,3b……金車
4……ケーブル繰出し装置
5……ケーブルドラム
6……ケーブル
7……接続金具
8……牽引ロープ
9……牽引装置
10……牽引ロープ巻取装置
11……ブレーキ付き金車
12……中間牽引装置
13……先端牽引装置

Claims (1)

  1. 複数本の電柱またはその近傍と、これらの電柱の間に架渉された支持線の中央近傍のみに金車を取付け、ケーブルおよびその先端に取付けた牽引ロープを前記金車に通線し、ケーブルの繰出し側にバックテンションを加えながら、前記牽引ロープを牽引して前記ケーブルを架空布設するケーブルの架空布設工法において、前記ケーブルの繰出し側にはバックテンション付与するためのブレーキ付き金車を、前記ケーブルの布設ルートの途中にはケーブルまたは牽引ロープの重量に起因する牽引力に必要なトルクのみを負担する中間牽引装置を設置して分散牽引を行い、前記中間牽引装置を、後続のケーブルまたは牽引ロープに対しては牽引装置として作用させ、前方のケーブルまたは牽引ロープに対してはバックテンション付与装置として作用するように、牽引力を調整することを特徴とするケーブルの架空布設工法。
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