JP3596267B2 - 冷媒蒸発器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、減圧手段より流入した気液二相状態の冷媒と空気とを熱交換させて冷媒を蒸発気化させる冷媒蒸発器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空気調和装置の冷凍サイクルの一構成部品である冷媒蒸発器の1つとして、幅方向に積層された複数の冷媒流路管の上部および下部に各冷媒流路管と連通した上部タンクおよび下部タンクを有する冷媒蒸発器が一般的に知られている。このような冷媒蒸発器の1つとして、図7〜9に示すような本発明者らが出願した特願平8−182307号に記載した冷媒蒸発器が挙げられる。
【0003】
冷媒蒸発器100は、同一の冷媒流路面積を有する冷媒流路管102、103とコルゲートフィン104とを交互に積層することにより構成される。各冷媒流路管102、103の上部および下部には各冷媒流路管102、103と連通した上部タンク106、105および下部タンク108、107が設けられており、風下側となる下部タンク108には入口配管109が接続されており、風上側となる上部タンク105には出口配管110がそれぞれ接続されている。入口配管109から流入した気液二相冷媒は、各タンク部105〜108および冷媒流路管102、103を経て出口配管110から流出される。
【0004】
なお、上部(下部)タンク105、106(107、108)に流入した冷媒は、上部(下部)タンク105、106(107、108)内を1方向に流れながら各冷媒流路管102、103に分配され、冷媒蒸発器100を通過する空気と熱交換しつつ、下部(上部)タンク107、108(105、106)に流入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような冷媒蒸発器100では、液冷媒は上部タンク105、106内を一方向に流れながら各冷媒流路管102、103に分配されるため、その重力によって上部タンク105、106の手前側(タンク内を流れる冷媒の上流側)に連接された冷媒流路管102、103に流れ落ちやすく、下流側に行くほど流れ込み難くなっている。一方、下部タンク107、108より各冷媒流路管102、103に流れ上がる冷媒は、下部タンク107、108の奥側(タンク内を流れる冷媒の下流側)に冷媒が流れ込んだ後に冷媒蒸発路102、103内を昇流していくので、慣性力によって下部タンク107、108の奥側に連接された冷媒流路管102、103に流れ込み易くなっている。
【0006】
特に、図7に示される冷媒蒸発器100では、冷媒流路管102、103のうち、最も出口配管110側となる複数の冷媒流路管103を冷媒は昇流するので、これらの冷媒流路管103のうち最も出口配管110側となる冷媒流路管103へと冷媒が流れ込み易くなっており、この冷媒流路管103への冷媒の過流入が起こり易くなっている。そのため、冷媒流路管103のうち最も出口配管110側となる冷媒流路管103では液冷媒が完全に蒸発せず、確実に過熱蒸気(過熱ガス)とならない可能性があった。その結果、冷媒蒸発器100通過後の冷媒温度が低下し、冷媒蒸発器100の上流側に設けられた膨張弁(図示しない)により冷媒蒸発器100への冷媒流入量が低下する制御が行われ、冷媒蒸発器100の能力が低下してしまう可能性があった。
【0007】
このような問題点に対し、例えば、最も出口配管側となる冷媒流路管内における冷媒の圧力損失(以下、圧損と略す)を増大させるように、最も出口配管側となる冷媒流路管内に設けるインナフィンの形状を変更することにより、この冷媒流路管への冷媒の過流入を防止するといったことも可能ではあるが、冷媒蒸発器を構成するための部品点数が増加し、冷媒蒸発器を製造する際の生産性が低下してしまうといった問題が生じてしまう。
【0008】
そこで、本発明では、冷媒流路管と連通した上部タンクおよび下部タンクを有する冷媒蒸発器において、生産性を低下させることなく、冷媒流路管群のうち最も出口配管側となる冷媒流路管への冷媒の過流入を防止できる冷媒蒸発器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、冷媒流路管群(31a)のうち、冷媒の流れ方向において最も出口配管(16)側に配される冷媒流路管(52)の管壁面には突出部(54)が形成され、突出部(54)が形成された冷媒流路管(52)における冷媒流路面積は、前記冷媒流路管群(31a)を構成する他の前記冷媒流路管(31)における冷媒流路面積よりも小さくなっている。したがって、冷媒流路管群(31a)のうち、冷媒の流れ方向においてほぼ半分より出口配管(16)側に配される冷媒流路管(52)における、冷媒が通過する際の圧力損失は、冷媒流路管群(31a)を構成する他の冷媒流路管(31)における圧力損失よりも大きくなっている。そのため、冷媒が上方に向って流れ上がる冷媒流路管群(31a)のうち、冷媒が流れ込みやすい、冷媒の流れ方向においてほぼ半分よりも出口配管(16)側に配される冷媒流路管(52)への冷媒の過流入を防止することができる。その結果、冷媒流路管群(31a)のほぼ半分より冷媒の流れ方向において出口配管(16)側に配される冷媒流路管(52)を通過する冷媒を確実に過熱蒸気とすることができる。
特に、本発明では、冷媒流路面積を小さくする方法として、前記複数の冷媒流路管(31、52)は、一対の成形プレート(4a)を、これらの間にインナーフィン(31c)を設けて対向接合した複数の冷媒流路管(31)と、冷媒の流れ方向において最も前記出口配管(16)側に位置し、前記成形プレート(4a)とエンドプレート(51)とを対向接合した冷媒流路管(52)とを備え、前記エンドプレート(51)には、前記出口管が接続されたアキュムレータ(16a)が接続された開口部(571)が形成されている構成とすることにより、冷媒流路管群(31a)を構成する他の冷媒流路管(31)に比べて、冷媒流路管群(31a)のうち、冷媒の流れ方向において最も出口配管(16)側に配される冷媒流路管(52)の冷媒流路面積を小さくするので、圧力損失を増大させるための特別な部材を設ける必要がない。したがって、生産性を低下させることなく、冷媒流路管群(31a)のほぼ半分より冷媒の流れ方向において出口配管(16)側に配される冷媒流路管(52)への冷媒の過流入を防止することができる。また、冷媒流路面積を小さくした冷媒流路管(52)には、管壁面に突出部(54)が形成されているので、外観によって、冷媒流路管群(31a)を構成する他の冷媒流路管(31)と容易に区別することができ、誤組み付けなどを容易に防止することができる。
【0010】
さらに、冷媒流路管群のうち、冷媒の流れ方向において最も出口配管側に配される冷媒流路管に、突出部が形成されているので、冷媒流路管群のうち、最も冷媒の流れ込みやすい、冷媒の流れ方向において最も出口配管側に配される冷媒流路管への冷媒の過流入を防止することができる。
さらに請求項2に記載の発明によれば、出口配管(16)側に配される第1冷媒流路管群(31a)のうち、冷媒の流れ方向において最も出口配管(16)側に配される第1冷媒流路管(52)の管壁面に形成された突出部(54)により、この第1冷媒流路管(52)における冷媒流路面積は、第1冷媒流路管群(31a)を構成する他の第1冷媒流路管(31)における冷媒流路面積よりも小さくなっている。したがって、冷媒の流れ方向において最も出口配管(16)側に配される第1冷媒流路管(52)における、冷媒が通過する際の圧力損失は、第1冷媒流路管群(31a)を構成する他の第1冷媒流路管(31)における圧力損失よりも大きくなっている。そのため、出口配管(16)側に配された、冷媒が下方から上方に向って流れ上がる第1冷媒流路管群(31a)のうち、冷媒が流れ込みやすい、冷媒の流れ方向において最も出口配管(16)側に配される第1冷媒流路管(52)への冷媒の過流入を防止することができる。その結果、最も出口配管(16)側に配される第1冷媒流路管(52)を通過する冷媒を確実に過熱蒸気とすることができる。
【0011】
さらに、請求項1又は請求項2の発明によれば、出口配管(16)は第1上部タンク(34)の一端側に接続されているので、管壁面に突出部(54)が形成された第1冷媒流路管(52)は、複数積層される第1冷媒流路管(31、52)のうち最外端に配される。したがって、突出部(54)が形成される第1冷媒流路管(52)よりも大きな冷媒流路面積を有する第1冷媒流路管(31)を複数積層した後、管壁面に突出部(54)が形成される第1冷媒流路管(52)を配置することにより冷媒蒸発器(1)を組立てることができ、組立て工程(冷媒蒸発器(1)を構成する第1冷媒流路管(31、52)の積層工程)を容易なものとすることができる。また、第1冷媒流路管(31、52)を積層する際の、突出部(54)が形成された第1冷媒流路管(52)の配される位置の間違いを防止することができ、生産性を向上することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、管壁面に形成された突出部(54)は、冷媒の流れ方向のほぼ全長にわたって直線状に形成されているので、チューブエレメント(50)の耐圧強度を十分なものとすることができ、さらに、請求項4の発明によれば、突出部(54)のピッチを10mm以下に形成されているので、より耐圧強度を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1ないし図6を用いて本発明を説明する。
左右2分割型の冷媒蒸発器(以下冷媒蒸発器と略す)1は、例えば車両用空気調和装置の冷凍サイクルのエバポレータを構成する積層型熱交換器で、内部を流れる冷媒と外側を通過する空気とを熱交換させて冷媒を蒸発気化させ、空気を冷却する。この冷媒蒸発器1は、例えば車両の車室内前方に設置された空調ダクト(ユニットケース)内に空気の流れ方向に対して直交するように取り付けられている。そして、冷媒蒸発器1は、空気の流れ方向の風下側(下流側、後側)に配置される風下側熱交換部(熱交換器本体、蒸発器本体)2、およびこの風下側熱交換部2よりも空気の流れ方向の風上側(上流側、前側)に隣設して配置される風上側熱交換部(熱交換器本体、蒸発器本体)3よりなる。
【0013】
風下側熱交換部2および風上側熱交換部3は、空気の流れ方向に対して直交する幅方向(水平方向)に積層された複数のチューブエレメント4、およびチューブエレメント50と、各チューブエレメント4、およびチューブエレメント50の間に配され、冷媒と空気との熱交換効率(伝熱効率)を高めるための複数のコルゲートフィン5と、風下側熱交換部2および風上側熱交換部3を補強するためのエンドプレート6およびサイドプレート7と、冷媒を冷媒蒸発器1に流入させる入口配管15に接続されるアキュムレータ15aと、冷媒を冷媒蒸発器1から流出させる出口配管16に接続されるアキュムレータ16aとからなり、これらは炉中にて一体ろう付けされている。
【0014】
続いて、チューブエレメント4、50について詳細に説明する。
複数積層され、風下側熱交換部2および風上側熱交換部3を構成するチューブエレメント4は、熱伝導性に優れた、薄い板状のアルミニウム合金をプレス成形によって一体成形された一対の成形プレート4aを対向接合したものである。片方の成形プレート4aには、他方の成形プレート4aにろう付けにより接合される略長方形状の接合部11、およびこの接合部11内を2つのI字型凹部12、13に区画する区画部14等が形成されている。
【0015】
一対の成形プレート4aを対向接合すると、風下側のI字型凹部12同士の空間により第2冷媒流路管21が形成され、風上側のI字型凹部13同士の空間により第1冷媒流路管31が形成される。第2冷媒流路管21は、第1冷媒流路管31よりも冷媒の流れ方向の上流側に設けられ、主に液相成分の多い気液二相状態の冷媒と空気とを熱交換させて冷媒を蒸発気化させる冷媒流路管である。なお、チューブエレメント4の第2冷媒流路管21には、冷媒が第2冷媒流路管21を通路幅方向に広く行き渡るようにするための伝熱促進部としてのインナーフィン21cが配されている。
【0016】
第1冷媒流路管31は、第2冷媒流路管21よりも冷媒の流れ方向の下流側に設けられ、主に気相成分の多い気液二相状態の冷媒と空気とを熱交換させて冷媒を蒸発気化させる冷媒流路管である。なお、チューブエレメント4の第1冷媒流路管31には、冷媒が第1冷媒流路管31を通路幅方向に広く行き渡るようにするための伝熱促進部としてインナーフィン31cが設けられている。
【0017】
第2冷媒流路管21の上方(例えば天方向)には第2上部タンク部22が形成され、第2冷媒流路管21の下方(例えば地方向)には第2下部タンク部23が形成されている。第2冷媒流路管21、第2上部タンク部22、第2下部タンク部23によって風下側冷媒流路20が構成される。一方、第1冷媒流路管31の上方(例えば天方向)には第1上部タンク部32が形成され、第1冷媒流路管31の下方(例えば地方向)には第1下部タンク部33が形成されている。第1冷媒流路管31、第1上部タンク部32、第1下部タンク部33によって風上側流路30が構成される。
【0018】
第2上部タンク部22および第2下部タンク部23には、隣接する風下側流路20内と連通させるための楕円形状の連通孔221、231がそれぞれ形成されている。第1上部タンク部32および第1下部タンク部33には、隣接する風上側流路30内と連通させるための楕円形状の連通孔321、331がそれぞれ形成されている。したがって、成形プレート4aは、上半分と下半分とが対称形状とされ、風下側半分と風上側半分とが対称形状とされている。
【0019】
続いて、チューブエレメント50について説明する。
積層された複数のチューブエレメント4とともに風下側熱交換部2および風上側熱交換部3を構成するチューブエレメント50は、風下側熱交換部2および風上側熱交換部3の最外端(図2中左側)に配され、冷媒の流れ方向において最も出口配管16側(図2中左側)となる位置に配される。チューブエレメント50は、チューブエレメント4を構成する一対の成形プレート4aのうち一方の成形プレート4aと、アルミニウム合金からなるエンドプレート51とが対向接合されたものである。チューブエレメント50は、成形プレート4aの接合部11とエンドプレート51の外周部とを対向接合したものであり、冷媒が通過可能となっており、空気の流れ方向の風上側となる側には第1冷媒流路管52が形成され、空気の流れ方向の風下側となる側には第2冷媒流路管53が形成される。
【0020】
第1冷媒流路管52および第2冷媒流路管53の管壁面にはそれぞれ、冷媒の流れ方向のほぼ全長にわたって直線状に延びる、エンドプレート51と成形プレート4aとが接合された際にI字型凹部13、12と接合するように突出した複数のリブ(請求項における突出部)54、55が約7mmのピッチで形成されている。リブ54、55によって、第1冷媒流路管52および第2冷媒流路管53は冷媒細流路に分割されており、第1冷媒流路管52および第2冷媒流路管53における冷媒が通過可能な冷媒流路面積は、チューブエレメント4の第1冷媒流路管21および第2冷媒流路管31における冷媒流路面積よりも小さくなっている。
【0021】
第2冷媒流路管53の上方(例えば天方向)には第2上部タンク部56が形成され、第2冷媒流路管53の下方(例えば地方向)には第2下部タンク部(図示しない)が形成されている。また、第1冷媒流路管52の上方(例えば天方向)には第1上部タンク部57が形成され、第1冷媒流路管53の下方(例えば地方向)には第1下部タンク部58が形成されている。
【0022】
成形プレート4aと対向接合した際に、連通孔321と対向するエンドプレート51の上端部の位置にはアキュムレータ16aと連通した楕円形の開口部571が、連通孔231と対向するエンドプレート51の下端部の位置にはアキュムレータ15aと連通した楕円形の開口部59がそれぞれ形成されている。
風下側熱交換部2の上端部には、第2上部タンク部22が風下側流路20の列設方向(積層方向)に複数積層されており、これらの第2上部タンク部22の最外端(図2中最左端)には第2上部タンク部56が配されている。積層された第2上部タンク部22、第2上部タンク部56により、図2に示したように、第2上部タンク24が形成される。また、風下側熱交換部2の下端部には、第2下部タンク部23が風下側流路20の列設方向(積層方向)に複数積層されており、これらの第2下部タンク部23の最外端(図2中最左端)にはチューブエレメント50の第2下部タンク部が配されている。積層された第2下部タンク部23、チューブエレメント50の第2下部タンク部によって、図5に示すように、第2下部タンク25が形成される。
【0023】
なお、第2下部タンク25の幅方向(積層方向)の略中央部には、複数の第2下部タンク部23を、2つの下部タンク部群23a、23b(図2、5参照)に分割するセパレータ27が設けられている。このセパレータ27は、略中央部に隣接して配される2つの風下側流路20の第2下部タンク部23の側壁に連通孔231を設けないことにより形成される仕切り壁である。セパレータ27によって、複数の第2冷媒流路管21および第2冷媒流路管53は、入口配管15側に配される上流側第2冷媒流路管群21a(図5参照)と、上流側第2冷媒流路管群21aよりも冷媒の流れ下流側に配される下流側第2冷媒流路管群21b(図5参照)とに2分割されており、セパレータ27は風下側冷媒流路の分割手段としても働く。
【0024】
一方、風上側熱交換部3の上端部には、第1上部タンク部32が風上側流路30の列設方向(積層方向)に複数積層されており、これらの第1上部タンク部32の最外端(図2中最左端)には第1上部タンク部57が配されている。積層された第1上部タンク部32、第1上部タンク部57により、図2に示したように、第1上部タンク34が形成される。また、風上側熱交換部3の下端部には、第1下部タンク部33が風上側流路30の列設方向(積層方向)に複数積層されており、これらの第1下部タンク部33の最外端(図2中最左端)には第1下部タンク部58が配されている。積層された第1下部タンク部33、第1下部タンク部58により、図2に示したように、第2下部タンク35が形成される。
【0025】
なお、第1上部タンク34の幅方向(積層方向)の略中央部には、複数の第1上部タンク部32を、2つの上端タンク部群32a、32b(図5参照)とに分割するセパレータ36が設けられている。このセパレータ36は、風下側熱交換部2の第2冷媒流路管21とほぼ同位置で2分割するように設けられている。 セパレータ36は、略中央部に隣接して配される2つの風上側流路30の第1上部タンク部32の側壁に連通孔321を設けないことにより形成される仕切り壁である。セパレータ36によって、複数の第1冷媒流路管31および第1冷媒流路管52は、出口配管16側に配される第1冷媒流路管群31a(図5参照)と、第1冷媒流路管群31aよりも冷媒の流れ上流側に配される上流側第1冷媒流路管群31b(図5参照)とに2分割されており、セパレータ36は風上側冷媒流路30の分割手段としても働く。
【0026】
下端タンク部群23aは、冷媒蒸発器1の冷媒入口部を構成し、最も出口配管16側に配されるチューブエレメント50の第2下部タンク部には開口部59を介してアキュムレータ15aが接続されている。アキュムレータ15aには、冷媒蒸発器1の風下側熱交換部2と図示しない減圧装置(例えば膨張弁、キャピラリチューブ、オリフィス)とを連通する入口配管15(図2、5参照)が接続されている。
【0027】
また、上端タンク部群32aは、冷媒蒸発器1の冷媒出口部を構成し、最も出口配管16側に配されるチューブエレメント50の第1上部タンク部57には開口部571を介してアキュムレータ16aが接続されている。アキュムレータ16aには、冷媒蒸発器1の風上側熱交換部3と図示しない冷媒圧縮機(コンプレッサ)の吸入口とを連通する出口配管16が接続されている。したがって、入口配管15と出口配管16は、冷媒蒸発器1の片側面(図2中左側面)より、例えばエンジンルーム側に取り出されている。
【0028】
サイドプレート7、および冷媒蒸発器1の右側面に取付けられるエンドプレート6について説明する。
エンドプレート6は、アルミニウム合金等の金属板であって、風下側熱交換部2および風上側熱交換部3の、入口配管15および出口配管16が取出されていない側、つまり図2において最も右端寄りに接合されている。このエンドプレート6の上端部および下端部には、下端タンク部群23bのうち最も右端側の第2下部タンク部23の連通孔231および上端タンク部群32bのうち最も右端側の第1上部タンク部32の連通孔321に連通する楕円形状の連通孔がそれぞれ形成されている。
【0029】
サイドプレート7は、プレス成形により一体成形されたアルミニウム合金等の金属板であり、エンドプレート6とサイドプレート7との間には連通路44が形成される。この連通路44は第2下部タンク25の下端タンク部群23bと第1上部タンク34の上端タンク部群32bとを連通すると共に、第2下部タンク25から第1上部タンク34へ向けて一方向に冷媒を流す一方向流路を形成する。
【0030】
一方、風下側熱交換部2および風上側熱交換部3の、入口配管15および出口配管16が取出される側、つまりチューブエレメント50が配される側(図2において最も左端寄)には、サイドプレート7と同様の形状を有するサイドプレート60が、間にコルゲートフィン5を挟んでチューブエレメント50に接合される。
【0031】
ここで、風下側熱交換部2の内部にはセパレータ27により風下側冷媒流路Dが形成され、風上側熱交換部3の内部にはセパレータ36により風上側冷媒流路Eが形成される。
風下側熱交換部2の風下側冷媒流路Dは、図5に示したように、入口配管15から流入した冷媒を、複数の第2下部タンク部23のうちの第2下部タンク群23a→複数の第2冷媒流路管21のうちの上流側第2冷媒流路群21a→複数の第2上部タンク22→複数の第2冷媒流路管21のうちの下流側第2冷媒流路群21b→複数の複数の第2下部タンク部23のうちの第2下部タンク部群23bを経由して連通路44へ導く冷媒流路となる。
【0032】
風上側冷媒流路Eは、図5に示したように、連通路44から流入した冷媒を、複数の第1上部タンク部32のうちの第1上部タンク部群32b→複数の第1冷媒流路管31のうちの上流側第1冷媒流路管群31b→複数の第1下部タンク部33→複数の第1冷媒流路管31のうちの下流側第1冷媒流路管群31a→複数の第1上部タンク部32のうちの第1上部タンク部群32aを経由して出口配管16に導く冷媒流路となる。
【0033】
続いて、この実施例の冷媒蒸発器1の作用・効果について簡単に説明する。
減圧装置を通過する際に断熱膨張された低温低圧の気液二相状態の冷媒は、入口配管15を通って複数の第2下部タンク部23のうちの第2下部タンク部群23a内に流入する。第2下部タンク部群23a内に流入した冷媒は、複数の第2媒流路管21のうちの上流側第2冷媒流路群21aに分配される。上流側第2冷媒流路群21a内を流れる冷媒は空気と熱交換することにより、蒸発気化し、液相成分が多い気液二相状態の冷媒となって複数の第2上部タンク部22内に流れ込む。
【0034】
第2上部タンク24のうち、冷媒の流れ方向において奥側となる各第2上部タンク部22内に流入した冷媒は、複数の第2冷媒流路管21のうちの下流側第2冷媒流路管群21bに分配される。下流側第2冷媒流路管群21b内を流れる冷媒は空気と熱交換することにより、蒸発気化し、液相成分がやや多い気液二相状態の冷媒となって複数の第2下部タンク部23のうちの第2下部タンク部群23b内に流入し、連通路44を通って風上側熱交換部3の第1上部タンク部群32b内に流れ込む。第1上部タンク部群32b内に流入した冷媒は、複数の第1冷媒流路管31のうちの上流側第1冷媒流路管群31bに分配される。上流側第1第1冷媒流路管群31b内を流れる冷媒は空気と熱交換することにより、蒸発気化し、ガス成分が多い気液二相状態の冷媒となって複数の第1下部タンク部33内に流れ込む。
【0035】
続いて、冷媒の流れ方向において奥側となる各第1下部タンク部33内に流入した冷媒は、複数の第1冷媒流路管31のうちの下流側第1冷媒流路管群31aに分配される。下流側第1冷媒流路管群31a内を流れる冷媒は空気と熱交換することにより、蒸発気化して過熱蒸気(過熱ガス)となり、複数の第1上部タンク部32のうちの第1上部タンク部群32a内に流入した後に出口配管16より流出する。出口配管16より流出した過熱蒸気は、図示しない冷媒配管を通って冷媒圧縮機の吸入口に吸入される。
【0036】
ところで、従来技術の項において示したように、各冷媒流路管を冷媒が下方から上方へと昇流するように、下部タンク部から上部タンク部へと冷媒を通過させる場合、図9に示したように、下部タンク部群内を流れる冷媒のうち液冷媒はその慣性力によって下部タンク部群のうちほぼ半分よりも奥側寄りに流れ込み、ガス冷媒は手前側寄りに流れ込み易くなっている。
【0037】
しかしながら、本発明によれば、下流側第1冷媒流路管群31aのうち最も奥側、つまり最も出口配管16側に配されたチューブエレメント50の第1冷媒流路管52はリブ54によって冷媒細流路に分割されており、第1冷媒流路管52の冷媒流路面積は、下流側第1冷媒流路管群31aを構成する他の第1冷媒流路管31の冷媒流路面積よりも小さなものとなっている。そのため、第1冷媒流路管52における圧損は第1冷媒流路管31における圧損よりも大きくなっている。そのため、下流側第1冷媒流路管群31aのうち、特に、液冷媒が流れ込みやすいとされる、最も出口配管16側に配される第1冷媒流路管52への冷媒の過流入を防止することができる。
【0038】
その結果、第1冷媒流路管52を通過する冷媒を確実に過熱蒸気とすることができ、チューブエレメント50の第1冷媒流路管52への冷媒の過流入によって引き起こされる冷媒蒸発器1通過後の冷媒温度の低下を防止することができる。その結果、膨張弁による冷媒蒸発器1への冷媒流入量の制御を適正に行うことができ、冷媒蒸発器1の能力の低下を防止することができる。
【0039】
また、このようにチューブエレメント50への冷媒の過流入を防止することにより、下流側第1冷媒流路管群31aにおける各第1冷媒流路管31に流入する冷媒の分布を均一な状態に近づけることができ、冷媒蒸発器1を通過する空気の温度分布を均一化することができる。
以下、本実施の形態による、最も出口配管16側に配されるチューブエレメント50への冷媒の過流入防止の効果を示す実験結果を示す。図6(a)は本発明を適用した冷媒蒸発器の風上側近傍における空気温度分布を示す図であり、図6(b)は本発明の比較品として用いた、従来技術の項において述べた冷媒蒸発器の、風上側近傍における空気温度分布を示す図である。図6の上下、左右の寸法は、図2の冷媒蒸発器1における風上側熱交換部の上下、左右の寸法と一致させてあり、風上側における冷媒蒸発器1近傍の空気温度分布を示している。また、図6(c)において、実線は図6(a)においてB−B線で示す部分の空気温度の分布を、一点鎖線は図6(b)においてC−C線で示す部分の空気温度の分布をそれぞれ示す。なお、実験条件として、空調ダクトを流れる空気は、温度27℃、湿度50%、風量450m/hである。
【0040】
図6(a)に示すように、出口配管16側の下流側第1冷媒流路管群31a側となる部分(図中右半分)において、本発明を適用した冷媒蒸発器では、比較品と比べて低温(10℃)となる部分が多くなっており、熱交換性が向上した。
特に、本実施の形態によれば、チューブエレメント50を構成するエンドプレート51にリブ54、55を形成することによって、第1冷媒流路管52を冷媒が通過する際の圧損を他の第1冷媒流路管31における圧損に比べて増大することができる。したがって、第1冷媒流路54に、圧損を増大させるための何らかの部材をあらたに設けることなく、最も出口配管16側に配されるチューブエレメント50への冷媒の過流入を防止することができ、部品点数の増大により生産性を低下させることがない。同時に、チューブエレメント50の外観形状をチューブエレメント4の外観形状とは異なったものとすることができるので、外観形状によって、チューブエレメント50とチューブエレメント4とを容易に区別することができ、チューブエレメント4とチューブエレメント50との誤組み付けを容易に防止することができる。
【0041】
また、冷媒蒸発器1の出口配管16は風下側熱交換器2および風上側熱交換器3の最外端に接続されているので、チューブエレメント50は、風下側熱交換器2および風上側熱交換器3の最外端に配される。したがって、全てのチューブエレメント4を積層した後、チューブエレメント50をさらに積層することにより、風下側熱交換器2および風上側熱交換器3の仮組付けを行なうことができるので、チューブエレメント4とチューブエレメント50との誤組付けなどを防止することができ、チューブエレメント50が間違った位置に配されることを防止することもでき、生産性を向上させることができる。
【0042】
なお、以上に述べた実施の形態では、リブ54、55の形状を、冷媒の流れ方向のほぼ全長にわたって直線状に延びる形状としたが、例えばクロスリブなどを用いてもよく、第1冷媒流路管52の圧損を増大できる形状であればよく、リブの形状は特に限定されない。
また、本実施の形態では、リブ54、55の一例として、約7mmのピッチで形成された形態について述べたが、ピッチの大きさはこれに限定されるものではない。しかし、チューブエレメント50の耐圧強度を十分なものとするために、リブ54、55のピッチは10mm以下であることが望ましい。
【0043】
さらに、本実施の形態では、チューブエレメント50の第1冷媒流路管52および第2冷媒流路管53の壁面にリブ54、55を形成した形態について述べたが、圧損を増大させるためのリブは冷媒の流れにおいて最も出口配管16側となる冷媒流路管である第1冷媒流路管52に形成されていればよく、第1冷媒流路管52の管壁面のみにリブを形成してもよい。
【0044】
また、本実施の形態では、入口配管15および出口配管16を冷媒蒸発器1の片側面に設け、チューブエレメント50を冷媒蒸発器1の最外端に配した形態について述べたが、管壁面にリブ54、55が形成されたチューブエレメント50が配される位置は、上方に向って冷媒が流れる冷媒流路管群のうち、冷媒の流れ方向において、ほぼ半分よりも出口配管側に配されるような位置であればよい。また、例えば、最も出口配管側となる位置のみならず、出口配管側から2本目、3本目…にもリブが形成されたチューブエレメントを配した冷媒蒸発器としてもよく、上方に向って冷媒が流れる冷媒流路管群のうち、冷媒の流れ方向においてほぼ半分よりも出口配管側に配されるような位置において、リブが形成されたチューブエレメントを複数本配する構成としてもよい。
【0045】
さらに、以上に述べた実施の形態では、風下側熱交換部2および風上側熱交換部3を、セパレータ27、36によって2分割した冷媒蒸発器1に本発明を適用した実施の形態について述べたが、本発明が適用可能な冷媒蒸発器の、セパレータによる第1冷媒流路管および第2冷媒流路管の分割数は特にこれに限定されるものではない。また、セパレータにより分割されない冷媒蒸発器であっても、冷媒流路管の上端と下端に連接された上部タンクおよび下部タンクを有する冷媒蒸発器であれば本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における、冷媒蒸発器の出口配管側となる部位における、冷媒の流れ方向において垂直な面での断面図である。
【図2】本発明における冷媒蒸発器の斜視図である。
【図3】チューブエレメントを構成する一対の成形プレートを示す斜視図である。
【図4】管壁面にリブが形成されたチューブエレメントの一部であるエンドプレートを示す図であり、図4(a)はエンドプレートの正面図であり、図4(b)は図4(a)のA−A線断面図である。
【図5】本発明における冷媒蒸発器の内の冷媒の流れ方向を示した図である。
【図6】本発明による効果を示す図であり、図6(a)は本実施形態における冷媒蒸発器の風上側近傍における空気温度分布を示す図であり、図6(b)は本発明の比較品としての冷媒蒸発器の風上側近傍における空気温度分布を示す図であり、図6(c)は、図6(a)においてB−B線で示す部位、および図6(b)においてC−C線で示す部位における空気温度を示す図である。
【図7】従来技術における冷媒蒸発器の斜視図である。
【図8】従来技術における、冷媒蒸発器の出口配管側となる部位における、冷媒の流れ方向において垂直な面での断面図である。
【図9】下部タンクから上部タンクへと冷媒流路管を冷媒が昇流する場合の冷媒の挙動を示す図である。
【符号の説明】
1 冷媒蒸発器
15 入口配管
16 出口配管
21 第2冷媒流路管
24 第2上部タンク
25 第2下部タンク
31 第1冷媒流路管
31a 下流側第1冷媒流路管群
32 風上側上部タンク部
34 第1上部タンク
35 第2下部タンク
44 連通管
52 第1冷媒流路管
53 第2冷媒流路管

Claims (4)

  1. 上下方向に向って延び、内部を上方に向って冷媒が流れる、外部空気の流れ方向に略垂直に積層される複数の冷媒流路管(31、52)と、
    この積層された複数の冷媒流路管(31、52)の上端側が連接され、前記冷媒流路管(31、52)の積層方向に延びる上部タンク(34)と、
    この上部タンクに接続され、前記複数の冷媒流路管(31)を通過した冷媒を外部へと流出させる出口配管(16)とを備え、
    前記複数の冷媒流路管(31)を通過する冷媒を蒸発させ、前記複数の冷媒流路管(31)間を通過する外部空気を冷却する冷媒蒸発器において、
    前記複数の冷媒流路管(31、52)が積層されることにより構成される冷媒流路管群(31a)のうち、冷媒の流れ方向において最も前記出口配管(16)側に配される前記冷媒流路管の管壁面には、突出部(54)が形成されており、
    この突出部(54)が形成された冷媒流路管における冷媒流路面積は、前記冷媒流路管群を構成する他の前記冷媒流路管における冷媒流路面積よりも小さくなっており、
    前記複数の冷媒流路管(31、52)は、
    一対の成形プレート(4a)を、これらの間にインナーフィン(31c)を設けて対向接合した複数の冷媒流路管(31)と、
    冷媒の流れ方向において最も前記出口配管(16)側に位置し、前記成形プレート(4a)とエンドプレート(51)とを対向接合した冷媒流路管(52)とを備え、
    前記エンドプレート(51)には、前記出口配管(16)が接続されたアキュムレータ(16a)が接続された開口部(571)が形成されており、
    前記突出部(54)が形成された冷媒流路管は、前記エンドプレート(51)にのみ前記突出部(54)を形成して、前記成形プレートと対向接合されていることを特徴とする冷媒蒸発器。
  2. 内部を冷媒が流れ、上下方向に延びると共に外部空気の流れ方向に略垂直に複数積層される第1冷媒流路管(31、52)と、
    この積層された複数の第1冷媒流路管(31、52)の上端側が連接され、この第1冷媒流路管(31、52)の積層方向に延びる第1上部タンク(34)と、
    前記複数本の第1冷媒流路管(31、52)の下端側が連接され、この第1冷媒流路管(31、52)の積層方向に延びる第1下部タンク(35)とを有する第1タンク(34、35)と、
    内部を冷媒が流れ、上下方向に延びると共に外部空気の流れ方向に略垂直方向に複数積層され且つ前記第1冷媒流路管(31、52)の外部空気流れ方向下流において隣接される第2冷媒流路管(21、53)と、
    この複数本の第2冷媒流路管(21、53)の上端側および下端側がそれぞれ連接され、この第2冷媒流路管(21、53)の積層方向に延びる第2タンク(24、25)と、
    前記第1冷媒流路管(31、52)と前記第2冷媒流路管(21、53)とを連通させるための連通路(44)と、
    前記第2タンク(24、25)に接続され、前記第2冷媒流路管(21、53)に冷媒を流入させる入口配管(15)と、
    前記第1上部タンク(34)に接続され、前記複数本の第1冷媒流路管(31、52)を通過した冷媒を外部へと冷媒を流出させる出口配管(16)とを備え、
    前記第1冷媒流路管(31、52)および前記第2冷媒流路管(21、53)の内部を流れる冷媒を蒸発させ、前記第1冷媒流路管(31、52)および前記第2冷媒流路管(21、53)間を流通する外部空気を冷却する冷媒蒸発器(1)において、
    前記複数の第1冷媒流路管(31,52)のうち、前記出口配管(16)側に配される第1冷媒流路管群(31a)において冷媒が下方から上方に向って流れ上がり、前記第1上部タンクを経て前記出口配管(16)から流出されるとともに、
    前記第1冷媒流路管群(31a)の前記複数の冷媒流路管(31、52)は、
    一対の成形プレート(4a)を、これらの間にインナーフィン(31c)を設けて対向 接合した複数の冷媒流路管(31)と、
    冷媒の流れ方向において最も前記出口配管(16)側に配され、前記成形プレート(4a)とエンドプレート(51)とを対向接合した前記第1冷媒流路管(52)とを有し、前記エンドプレート(51)の管壁面に突出部(54)が形成され、この突出部(54)により冷媒の流れ方向において最も前記出口配管(16)側に配される前記第1冷媒流路管(52)における冷媒流路面積は、前記第1冷媒流路管群(31a)を構成する他の前記第1冷媒流路管(31)における冷媒流路面積よりも小さくなっており、
    前記エンドプレート(51)には、前記出口配管(16)が接続されたアキュムレータ(16a)が接続された開口部(571)が形成されており、
    前記突出部が形成された前記第1冷媒流路管(52)は、前記成形プレート(4a)と、前記エンドプレート(51)とを対向接合して構成されていることを特徴とする冷媒蒸発器。
  3. 前記冷媒流路管の管壁面に形成された突出部は、冷媒の流れ方向のほぼ全長にわたって直線状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷媒蒸発器。
  4. 前記直線状に形成された突出部のピッチは10mm以下であることを特徴とする請求項3記載の冷媒蒸発器。
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