JP3595700B2 - 画像読み取り装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像読み取り装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り装置、方法及びそれらに用いられるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、特に、PLL回路を用いた逓倍機能を有するタイミング発生回路を有する画像読み取り装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の逓倍機能を有するタイミング発生回路を用いた画像読み取り装置のブロック図を示す。
図6において、タイミング発生回路1016はゲートアレイやFPGA等で構成され、水晶発振器1017、位相比較回路(以下、PC回路)1018、電圧制御発振回路(以下、VCO回路)1017及び分周器1021により、PLL回路が構成されている。
【0003】
上記水晶発振器1017の発振出力はPC回路1018の一方の入力端子に入力され、PC回路1018のDC出力はVCO回路1019に入力される。VCO回路1019は、PC回路1018からのDC電圧に応じて発振周波数が制御されるものである。分周器1021はVCO回路1019の出力周波数を所定の分周比で分周する。分周比は図示しないCPUにより回路システムに応じた設定がなされる。
【0004】
分周器1021の分周出力はPC回路1018の他方の入力端子に入力される。PC回路1018では、水晶発振器1017出力周波数と分周器1021出力周波数とが一致するように、VCO回路1019を制御するDC電圧を出力する。例えば水晶発振器1017の出力周波数が12.5MHzで、分周器1021の分周比が1/8とすると、VCO回路1019の発振周波数は12.5MHz×8=100MHzとなる。このように低い周波数の入力を逓倍してより高速の内部クロックを生成することが可能である。
【0005】
VCO回路1019の出力クロックはタイミング発生回路1016の内部クロックとして用いられる。この内部クロックはカウンタ1020に入力され、カウンタ1020の出力は、φ1パルス生成ブロック1022、φ2パルス生成ブロック1023、φ1Bパルス生成ブロック1024、RSパルス生成ブロック1025、SHパルス生成ブロック1026に入力され、それぞれφ1パルス、φ2パルス、φ1Bパルス、RSパルス、SHパルスが生成される。
【0006】
各パルス生成ブロックは同一構成のため内部の説明はφ1パルス生成ブロック1022のみについて行う。
φ1パルス生成ブロック1022内部では、デコーダ1027にカウンタ1020の出力が入力され、上記CPUによって設定された所定のカウント値に応じてパルスのデコードが行われる。デコーダ1027では、VCO回路1019の発振周波数の1クロック単位のパルス成形が可能であり、VCO回路1019の発振周波数が100MHzの場合、その1周期=10nsec単位の波形制御が可能である。
【0007】
デコーダ1027の出力は、直列に接続された1nsec遅延素子1028、1029を経由してセレクタ1030の第1の入力端子に入力される。セレクタ1030の第2の入力端子には、1nsec遅延素子1028の出力が、第3の入力端子には、デコーダ1027の出力が直接入力される。セレクタ1030は、上記CPUの制御により3つの入力から1つを適宜選択して出力する。このセレクタ1030の初期設定値は、1nsec遅延素子1028の出力を選択する第2の入力端子を選択する状態であり、これにより、初期値を基準として±1nsecの遅延制御を可能にしている。
【0008】
セレクタ1030出力は出力バッファ1031に入力される。出力バッファ1031は、タイミング発生回路1016の外部負荷をドライブするためのドライバである。タイミング発生回路1016で生成されたφ1、φ2、φ1B,RS,SHの各パルスは、外部配線(基板配線、束線等)を経由してパルスドライバ1011、1012、1013、1014、1015にそれぞれ入力される。パルスドライバ1011〜1015は、CCDリニアイメージセンサ1000を駆動するためのドライバである。
【0009】
CCDリニアイメージセンサ1000は容量性の負荷として捉えられ、特にφ1、φ2パルスによって駆動される転送レジスタは中でも最大の容量を持ち、φ1、φ2パルスをドライブするパルスドライバ1011、1012は特に能力の高いものが用いられる。CCDリニアイメージセンサ1000は、偶数画素、奇数画素それぞれ別の画像信号出力を持つ。
【0010】
CCDリニアイメージセンサ1000から出力される奇数画素出力について説明する。
CCDリニアイメージセンサ1000から出力された奇数画素出力は、エミッタフォロア1001でインピーダンス変換された後、コンデンサ1002でDC成分が除去されサンプルホールド回路1003、1004(以下、SH回路)に入力される。SH回路1004では信号成分がサンプリングされ、SH回路1003ではフィードスルーレベルがサンプリングされる。続いてSH回路1005でSH回路1004と同じ位相で再度サンプリングされる。SH回路1004、1005の出力は、差動アンプ1006に入力され引き算処理されることにより、1/fノイズ除去が行われる。
【0011】
差動アンプ1006の出力はアンプ1007に入力され、所定レベルになるように増幅処理が行われる。アンプ1007の出力はクランプ回路1008(以下、CP回路)に入力され、所定DCレベルにクランプされた後、A/D変換器1009によりデジタルデータに変換される。
【0012】
CCDリニアイメージセンサ1000から出力される他方の偶数画素出力についても、エミッタフォロア1027、コンデンサ1028、SH回路1029、1030、1031、差動アンプ1032、アンプ1033、CP回路1034、A/D変換器1035により上記と同様の処理が行われる。
A/D変換器1009、1035でデジタルデータに変換された各画像信号は、画像処理回路1010に入力され所定のデジタル画像処理が行われる。
【0013】
図7はCCDリニアイメージセンサ1000の構成図である。
図7において、フォトダイオード1301(以下、PD)は7500画素から成り、奇数、偶数番号の画素に蓄積された電荷は、それぞれシフトゲート1302、1304(以下、SHゲート)を介して転送レジスタ1303、1305に転送される。転送レジスタ1303、1305は、φ1、φ2パルスの2相駆動によって最終段転送レジスタ1306、1310方向に順次電荷を転送する。
【0014】
最終段転送レジスタ1306、1310は、電荷電圧変換用のコンデンサ1308、1312に転送されてきた電荷を供給するための最終ゲートであり、ここでは、後述する出力波形の説明を容易にするために模式的にSW(スイッチ)で表してある。また、リセットゲート(以下、RSゲート)1307、1311は、コンデンサ1308、1312を画素単位にリセットするためのものであり、これも出力波形の説明を容易にするために模式的にSWで表してある。
【0015】
コンデンサ1308、1312で電圧に変換された電荷は、出力バッファ1309、1313を介してそれぞれ奇数画素出力、偶数画素出力として出力される。
【0016】
次に、CCDリニアイメージセンサ1000の出力信号の波形について説明する。図8はCCDリニアイメージセーンサ1000の理想的な駆動波形を示すものである。
図8において、φ1Bパルスは最終段レジスタ1306、1310を同時に制御し、RSパルスはRSゲート1307、1311を同時に制御する。ここで、出力波形は奇数画素出力、偶数画素出力共に等しいものとする。
【0017】
タイミングT1において、φ1Bパルス、RSパルスは共にHiレベルであり、最終段転送レジスタ1306、1310のSWは開く方向に、RSゲート1307、1311のSWは閉じる方向に制御される。コンデンサ1308、1312は定電圧1314によってVrsにチャージされる。
次にタイミングT2において、RSパルスがLoレベルになり、RSゲート1307、1311のSWが開く方向に制御され、コンデンサ1308、1312の電圧はフィードスルーレベルと呼ばれる安定電圧に変化する。
【0018】
次にタイミングT3において、φ1BパルスがLoレベルになり、最終段転送レジスタ1306、1310のSWが閉じる方向に制御され、この転送レジスタによって転送されてきた電荷のコンデンサ1308、1312への供給が開始される。ここで、電荷はマイナスの電荷を持つ電子であるため、出力信号は負電圧となって現れる。また、TD(OS)は出力が安定するまでの遅延時間で、これはコンデンサ1308、1312への電荷供給時間によって決まる。
【0019】
次にタイミングT4において、φ1BパルスがHiレベルになり、最終段レジスタ1306、1310のSWが開く方向に制御される。コンデンサ1308、1312の電圧は保持された状態となり、出力信号に変化は現れない。
以上のタイミングT1〜T4のサイクルが画素毎に繰り返されることによって各画素毎の信号出力を得ることができる。
【0020】
図9は水晶発振器1017の出力周波数が12.5MHz、分周器1021の分周比が1/8の場合のタイミング発生回路1016における、水晶発振器1017とVCO回路1019と分周器1021とφ1Bパルスとの関係を表すタイミングチャートである。
前述したように分周器1021の分周比が1/8であるから、VCO回路1019の発振周波数は、水晶発振器1017発振周波数の8倍の100MHzとなる。
【0021】
PC回路1018は、水晶発振器1017の出力と分周器1021の出力とが等しくなるようにループ制御を行うので、図9に示すように、水晶発振器1017の出力と分周器1021の出力との位相が一致する。VCO回路1019の出力は、立ち上がりエッジが水晶発振器1017出力の立ち上がり、立ち下がり双方のエッジにロックされる。カウンタ1020は、VCO回路1019から出力される100MHzクロックで駆動されるが、カウントスタートは電源投入時あるいはVCO回路1019の起動のタイミングによって異なるため、カウンタ1020の出力をデコードして生成されるφ1Bパルスは(a)〜(h)で示されるように、水晶発振器1017の出力に対して8通りの位相関係を有する。
【0022】
図9においては、φ1Bパルスを用いて水晶発振器1017の出力とタイミング発生回路1016の出力パルスとの位相関係について説明したが、φ2パルス、φ1Bパルス、RSパルス、SHパルスについても同様である。
【0023】
図10は図9で説明したそれぞれの位相関係におけるφ1Bパルスの実際の波形を示す。ここでは、水晶発振器1017の出力がφ1Bパルスに及ぼす影響を示すために、立ち上がり、立ち下がりエッジにおいて異なる微分性ノイズがφ1Bパルスに加算されるものとして説明を行う。尚、図10では理解し易くするためにノイズ成分は誇張して表現してある。
また、(A)〜(H)は図9(a)〜(h)で示される位相関係にそれぞれ対応し、各タイプにおいてφ1Bパルス、RSパルス、CCD出力波形を示してある。
【0024】
図8で説明した出力波形は理想的なものであり、実際には最終段転送レジスタ1306、1310はMOSトランジスタで構成され、かつφ1Bパルスはゲート制御電圧として用いられるため、φ1Bパルス波形は出力波形に影響を及ぼす。
図10はφ1Bパルスのノイズ成分が出力信号に対して1:1で影響を及ぼすと仮定した場合を示してあり。各位相タイプにおいて出力波形への影響が異なることが判る。
【0025】
各図においてα、β、γ、δで示したポイントは、SH回路1003、1004、1005又は1029、1030、1031でサンプリングされるポイントを示し、差動アンプ1006又は1032から出力される信号出力は1画素毎に、
(1)β一α
〈2)δ一γ
となる。
【0026】
図11は(A)〜(H)の各タイプにおける差動アンプ出力を示す。
図11において、基準レベルは各波形を比較するための基準レベルを示し、(A)、(D)、(E)、(H)の場合は、β一α、δ一γ共に基準レベルと等しく、水晶発振器1017からのノイズの影響は見られない。
一方、(B)、(C)、(F)、(G)の場合は、サンプリングポイントに水晶発振器1017からのノイズが存在するため、β一α、δ一γのレベルが異なり、2画素周期のノイズとなる。また、図から判るようにそのレベルもまちまちである。
【0027】
前述したように(A)〜(H)の位相パタ一ンは電源投入、PC回路1018の起動等によって変化する。また、差動アンプ出力波形に現れる2画素周期ノイズは、SH回路のサンプリングポイントに依存するため、サンプリングパルスの位相設定においても発生レベル、パターンが異なる。
【0028】
また、この2画素周期のノイズは、
(CCDリニアイメージセンサ1000駆動周波数)÷(水晶発振器1017発振周波数)
で表される周期に等しく、水晶発振器1017の発振周波数が6.25MHz、分周器1021の分周比が1/16、CCDリニアイメージセンサ1000の駆動周波数が25MHzの場合は4画素周期のノイズとなる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、PLL回路を用いた逓倍機能を有するタイミング発生回路を用いた画像読み取り装置においては、水晶発振器の影響による1/2の2画素周期ノイズが発生し、このためCCDリニアイメージセンサの出力波形に歪みが生じるという問題があった。
【0030】
本発明は、上記の問題を解決するために成されたもので、上記2画素周期ノイズの影響を低減することを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による他の画像読み取り装置においては、第1の周波数を有する第1のクロックを出力する発振手段と、上記第1のクロックを第1の倍数で逓倍し第2の周波数を有する第2のクロックを出力する周波数逓倍手段と、上記第2のクロックに基づいて第3の周波数を有する第3のクロックを所定のタイミングで生成する生成手段と、上記第3のクロックで駆動されて画像を読み取り画像信号を出力する撮像手段と、上記画像信号から上記第3の周波数の1/2n (nは1以上の整数)の周波数を有するノイズのレベルを検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果を所定レベルと比較する比較手段と、上記検出結果が上記所定レベルよりも大きいとき、上記周波数逓倍器手段の逓倍数を第2の倍数に切り換え、その後再び上記第1の倍数に切り換える制御を行う制御手段とを設けている。
【0034】
また、本発明による他の画像読み取り方法においては、第1の周波数を有する第1のクロックを出力する発振手順と、上記第1のクロックを第1の倍数で逓倍し第2の周波数を有する第2のクロックを出力する周波数逓倍手順と、上記第2のクロックに基づいて第3の周波数を有する第3のクロックを所定のタイミングで生成する生成手順と、上記第3のクロックで撮像手段を駆動して画像を読み取り画像信号を出力する読み取り手順と、上記画像信号から上記第3の周波数の1/2(nは1以上の整数)の周波数を有するノイズのレベルを検出する検出手順と、上記検出手段の検出結果を所定レベルと比較する比較手順と、上記検出結果が上記所定レベルよりも大きいとき、上記第1の倍数を第2の倍数に切り換え、その後再び上記第1の倍数に切り換える制御を行う制御手順とを設けている。
【0036】
さよに、本発明による他の記憶媒体においては、第1の周波数を有する第1のクロックを出力する発振処理と、上記第1のクロックを第1の倍数で逓倍し第2の周波数を有する第2のクロックを出力する周波数逓倍処理と、上記第2のクロックに基づいて第3の周波数を有する第3のクロックを所定のタイミングで生成する生成処理と、上記第3のクロックで撮像手段を駆動して画像を読み取り画像信号を出力する読み取り手順と、上記画像信号から上記第3の周波数の1/2(nは1以上の整数)の周波数を有するノイズのレベルを検出する検出処理と、上記検出処理の検出結果を所定レベルと比較する比較処理と、上記検出結果が上記所定レベルよりも大きいとき、上記第1の倍数を第2の倍数に切り換え、その後再び上記第1の倍数に切り換える制御を行う制御処理とを実行するためのプログラムを記憶している。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態による画像読み取り装置の構成図であり、図6と対応する部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、図6の従来例に2画素周期のノイズを検出するための2画素周期ノイズフィルタ101、102を追加したものである。また、CPU103が図示されている。
【0038】
図1において、A/D変換器1009、1035から出力されるCCDリニアイメージセンサ1000の奇数画素出力、偶数画素出力に対応するデジタルデータは、画像処理回路1010に入力されると共に、2画素周期ノイズフィルタ101、102にも入力される。この2画素周期ノイズフィルタの構成及び動作については後述する。CPU103は回路全体を制御するもので、タイミング発生回路1016の分周器1021の分周比の設定や各パルスの波形、遅延、ON/OFF設定などを行う。
【0039】
CCDリニアイメージセンサ1000は、本実施の形態においては25MHz(第3の周波数)で駆動される。また、水晶発振器1017の発振周波数(第1の周波数)は12.5MHzで、分周器1021の分周比はCPU103により1/8に設定され、VCO回路1019の発振周波数(第2の周波数)は12.5MHz×8=100MHzとなる。また、従来例と同様に2画素周期ノイズの発生パターンは、(A)〜(H)の8パターンが存在する。
【0040】
図2は図1のエリアXで示される部分の詳細な構成を示すブロック図である。
図2において、アナログ画像信号はA/D変換器1009で8ビットのデジタルデータに変換され、Dタイプフリップフロップ201(以下、DFF)で1クロック分遅延されたデータと遅延されないデータとが、DFF202、203にそれぞれ入力される。
【0041】
A/D変換器1009、DFF201はCCDリニアイメージセンサ1000の駆動周波数に等しい25MHzで駆動されるのに対して、DFF202、203は1/2の周波数の12.5MHzでラッチされる。これにより、DFF202、203から隣接する画素信号が同位相で出力される。DFF202、203から出力された信号は引き算器204で引き算処理された後、絶対値検出回路205でその絶対値が求められる。この絶対値が2画素周期ノイズレベルに相当する。
【0042】
絶対値検出回路205の出力は比較器206に入力されて、CPU103により予め設定されている2画素周期ノイズ発生判定のためのリファレンスデータ207と比較され、その比較結果がCPU103に送られる。CPU103は、比較器206の比較結果が2画素周期ノイズ無しと判断した場合は、システムが正常であると判断し、ノイズ除去のための制御は行わない。
【0043】
絶対値検出回路205の出力がリファレンスデータ207より大きく、2画素周期ノイズ有りと判断した場合は、タイミング発生回路1016から出力されるパルスを、パルスを供給される側がラッチアップ等による破壊を招くこの無いように、Hiレベル又はLoレベルに固定、あるいはハイインピーダンス状態に制御した後、次の(1)〜(4)で示す4つうちのいずれかの制御、又はこれらを組み合わせた制御を行う。尚、上記パルスを固定する手段は本発明においては限定するものではない。
【0044】
(1)分周器1021の分周比を1/4又は1/2に切り換え、再度1/8に設定する。
(2)分周器102の分周比を1/16又は1/32に切り換え、再度1/8に設定する。
(3)VCO回路1019の発振を停止し、再度起動する。
(4)カウンタ1020を停止し、再度起動する。
【0045】
上記(1)〜(4)は全てVCO回路1019の発振を実質的に停止、あるいは発振周波数を切り換えてから、即ち、CCDリニアイメージセンサ1000の実質的な駆動停止又は駆動周波数を変更してから、再度所定周波数に設定する操作である。この操作を行うことによって、カウンタ1020のスタートポイントがリセットされることになり、その結果、水晶発振器1017の出力周波数とφ1Bパルスとの位相関係が切り換えられる。
【0046】
上記のようにして新たに設定された状態において、再び2画素周期ノイズフィルタ101、102による2画素周期ノイズの判定が行われ、比較器206によるリファレンスデータ207との比較結果がOKになるまで操作が繰り返される。
【0047】
図1では2画素周期ノイズフィルタは偶数画素出力、奇数画素出力それぞれについて設けてあり、2画素周期ノイズの有り無しの判定は双方の論理和あるいは論理積をもって決定される。
以上説明した動作は、装置の立ち上げ時に行われる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図3、図4は図6の従来例において、CCDリニアイメージセンサ1000の駆動周波数が25MHz、水晶発振器1017の発振周波数が25MHz、分周器1021の分周比が1/4の場合のCCDリニアイメージセンサ1000の出力波形及び差動アンプ1006、1032の出力波形を示す。
【0049】
図3は水晶発振器1017の出力とφ1Bパルスとの位相の関係を示し、クロック発生回路1016のクロック逓倍数が4逓倍であることから、その位相関係は(I)〜(L)の4通りである。
図4(I)〜(L)は図3の(I)〜(L)に対応するCCDリニアイメージセンサ1000の出力波形を示し、水晶発振器1017からφ1Bパルスに影響するノイズがCCDリニアイメージセンサ1000の駆動周波数に等しいことから、どのタイプにおいても各画素出力の波形は等しくなる。
【0050】
従って、図5に示される差動アンプ出力はどのタイプにおいても2画素周期ノイズは発生しない。但し、CCD出力波形に対するノイズパターンが異なるため、タイプ毎に基準レベルに対してDCレベルの差を持つ。
【0051】
また、図示していないが、水晶発振器1017の出力が50MHz、分周器1021の分周比が1/2、CCDリニアイメージセンサ1000の駆動周波数が25MHzの場合は、水晶発振器1017の出力がCCD出力波形に及ぼすノイズは、各画素に対して等しいため2画素周期ノイズは発生しない。
【0052】
従って、本実施の形態によれば、一般に、
第1の周波数=第3の周波数×2(nは0以上の整数)
の関係を満たすようにすれば、2画素周期ノイズは発生しないことになる。
【0053】
次に本発明による記憶媒体について説明する。
図1、図6に示す各実施の形態によるシステムは、ハード的に構成してもよく、また、CPU103やメモリ等からなるコンピュータシステムに構成してもよい。コンピュータシステムに構成する場合、上記メモリは本発明による記憶媒体を構成する。この記憶媒体には、前述した動作を制御する処理を実行するためのプログラムが記憶される。
【0054】
また、この記憶媒体としては、ROM、RAM等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、FD、磁気カード、磁気テープ、不揮発性メモリカード等に構成して用いてよい。
【0055】
従って、この記憶媒体を上記各実施の形態によるシステム以外の他のシステムあるいは装置で用い、そのシステムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し、実行することによっても、前述した各実施の形態と同等の機能を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0056】
また、コンピュータ上で稼働しているOS等が処理の一部又は全部を行う場合、あるいは記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能ボードや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一部又は全部を行う場合にも、各実施の形態と同等の機能を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、PLL回路等を用いた逓倍機能を有するタイミング発生回路を有する画像読み取り装置において、2画素周期のノイズの発生を有効に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による画像読み取り装置を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態による画素周期ノイズフィルタのブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるφ1Bパルスと水晶発振器出力との位相関係を示すタイミングチャートである。
【図4】第2の実施の形態によるCCDリニアイメージセンサの出力波形図である。
【図5】第2の実施の形態による差動アンプの出力波形図である。
【図6】従来の画像読み取り装置の構成図である。
【図7】CCDリニアイメージセンサの構成図である。
【図8】CCDリニアイメージセンサの理想的な出力波形図である。
【図9】従来例のφ1Bパルスと水晶発振器出力との位相関係を示すタイミングチャートである。
【図10】従来のCCDリニアイメージセンサの出力波形図である。
【図11】従来の差動アンプ出力波形図である。
【符号の説明】
101、102 2画素周期ノイズフィルタ
103 CPU
201、202、203 DFF
204 引き算回路
205 絶対値検出回路
206 比較器
207 リファレンスデータ
1000 CCDリニアイメージセンサ
1016 タイミング発生回路
1017 水晶発振器
1018 PC回路
1019 VCO回路
1020 カウンタ
1021 分周器
1022 φ1パルス生成ブロック
1033 φ2パルス生成ブロック
1024 φ1Bパルス生成ブロック

Claims (15)

  1. 第1の周波数を有する第1のクロックを出力する発振手段と、
    上記第1のクロックを第1の倍数で逓倍し第2の周波数を有する第2のクロックを出力する周波数逓倍手段と、
    上記第2のクロックに基づいて第3の周波数を有する第3のクロックを所定のタイミングで生成する生成手段と、
    上記第3のクロックで駆動されて画像を読み取り画像信号を出力する撮像手段と、
    上記画像信号から上記第3の周波数の1/2n(nは1以上の整数)の周波数を有するノイズのレベルを検出する検出手段と、
    上記検出手段の検出結果を所定レベルと比較する比較手段と、
    上記検出結果が上記所定レベルよりも大きいとき、上記周波数逓倍手段の逓倍数を第2の倍数に切り換え、その後再び上記第1の倍数に切り換える制御を行う制御手段とを設けたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 上記撮像手段は、読み取った画像について複数の画像信号を出力するものであり、上記検出手段及び比較手段は、上記複数の画像信号のそれぞれについて上記検出及び比較を行い、上記制御手段は、上記検出結果の1つでも上記所定レベルよりも大きいとき上記制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 上記制御手段は、上記制御を行うのに先立って上記第3のクロックを実質的に停止させることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 上記制御手段は、上記検出結果が所定レベルよりも小さくなるまで繰り返し上記制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  5. 上記撮像手段は、位相の異なる2つの上記第3のクロックで駆動されることにより、上記画像の1画素おきに2つの画像信号を出力するものであることを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
  6. 第1の周波数を有する第1のクロックを出力する発振手順と、
    上記第1のクロックを第1の倍数で逓倍し第2の周波数を有する第2のクロックを出力する周波数逓倍手順と、
    上記第2のクロックに基づいて第3の周波数を有する第3のクロックを所定のタイミングで生成する生成手順と、
    上記第3のクロックで撮像手段を駆動して画像を読み取り画像信号を出力する読み取り手順と、
    上記画像信号から上記第3の周波数の1/2n(nは1以上の整数)の周波数を有するノイズのレベルを検出する検出手順と、
    上記検出手順の検出結果を所定レベルと比較する比較手順と、
    上記検出結果が上記所定レベルよりも大きいとき、上記第1の倍数を第2の倍数に切り換え、その後再び上記第1の倍数に切り換える制御を行う制御手順とを設けたことを特徴とする画像読み取り方法。
  7. 上記撮像手段は、読み取った画像について複数の画像信号を出力するものであり、上記検出手順及び比較手順は、上記複数の画像信号のそれぞれについて上記検出及び比較を行い、上記制御手順は、上記検出結果の1つでも上記所定レベルよりも大きいとき上記制御を行うことを特徴とする請求項6記載の画像読み取り方法。
  8. 上記制御手順による上記制御を行うのに先立って上記第3のクロックを実質的に停止させる手順を設けたことを特徴とする請求項6記載の画像読み取り方法。
  9. 上記制御手順は、上記検出結果が所定レベルよりも小さくなるまで繰り返し上記制御を行うことを特徴とする請求項6記載の画像読み取り方法。
  10. 上記撮像手段は、位相の異なる2つの上記第3のクロックで駆動されることにより、上記画像の1画素おきに2つの画像信号を出力するものであることを特徴とする請求項7記載の画像読み取り方法。
  11. 第1の周波数を有する第1のクロックを出力する発振処理と、
    上記第1のクロックを第1の倍数で逓倍し第2の周波数を有する第2のクロックを出力する周波数逓倍処理と、
    上記第2のクロックに基づいて第3の周波数を有する第3のクロックを所定のタイミングで生成する生成処理と、
    上記第3のクロックで撮像手段を駆動して画像を読み取り画像信号を出力する読み取り処理と、
    上記画像信号から上記第3の周波数の1/2n(nは1以上の整数)の周波数を有するノイズのレベルを検出する検出処理と、
    上記検出処理の検出結果を所定レベルと比較する比較処理と、
    上記検出結果が上記所定レベルよりも大きいとき、上記第1の倍数を第2の倍数に切り換え、その後再び上記第1の倍数に切り換える制御を行う制御処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  12. 上記撮像手段は、読み取った画像について複数の画像信号を出力するものであり、上記検出処理及び比較処理は、上記複数の画像信号のそれぞれについて上記検出及び比較を行い、上記制御処理は、上記検出結果の1つでも上記所定レベルよりも大きいとき上記制御を行うことを特徴とする請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  13. 上記制御処理による上記制御を行うのに先立って上記第3のクロックを実質的に停止させる処理を上記プログラムに設けたことを特徴とする請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  14. 上記制御処理は、上記検出結果が所定レベルよりも小さくなるまで繰り返し上記制御を行うことを特徴とする請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  15. 上記撮像手段は、位相の異なる2つの上記第3のクロックで駆動されることにより、上記画像の1画素おきに2つの画像信号を出力するものであることを特徴とする請求項12記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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