JP2000188721A - 撮像装置の駆動装置、撮像装置の駆動方法及び撮像装置の駆動方法を記憶した記憶媒体 - Google Patents

撮像装置の駆動装置、撮像装置の駆動方法及び撮像装置の駆動方法を記憶した記憶媒体

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JP2000188721A
JP2000188721A JP10365005A JP36500598A JP2000188721A JP 2000188721 A JP2000188721 A JP 2000188721A JP 10365005 A JP10365005 A JP 10365005A JP 36500598 A JP36500598 A JP 36500598A JP 2000188721 A JP2000188721 A JP 2000188721A
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phase
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noise
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Noriyoshi Osozawa
憲良 遅澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズによるCCDからの信号出力波形の劣
化を抑止することにより、画質の低下を最小限に抑え
る。 【解決手段】 CCDリニアイメージセンサ101の最
終段レジスタ104からの出力を制御するφ1Bパルス
の位相を、電荷転送レジスタを駆動するφ1パルス、φ
2パルスの位相に対して所定量シフトして、φ1パル
ス、φ2パルスに起因してCCDリニアイメージセンサ
101の信号出力中に発生するノイズのタイミングを可
変する。これにより、安定した信号出力を確保すること
ができ、誘導ノイズに影響されない出力波形を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル複写機など
に用いられるCCDリニアイメージセンサ等の撮像素子
の駆動装置、駆動方法及び駆動方法を記憶した記憶媒体
に関し、特に高速駆動において問題となるクロックパル
スの誘導ノイズによる出力波形劣化を改善する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】先ず、図5、図6及び図7を参照しなが
ら従来のCCDリニアイメージセンサの構成と、これを
駆動するための各駆動パルスについて説明する。
【0003】図5に示すように、CCDリニアイメージ
センサ101は、フォトダイオード102、シフトゲー
ト103(以下SHゲートと称する)、転送レジスタ1
04、最終段レジスタ105、電荷を電圧に変換するコ
ンデンサ106、リセットゲート107(以下RSゲー
トと称する)、出力アンプ108を有して構成されてい
る。
【0004】CCDリニアイメージセンサ101は、駆
動回路から所定のパルスを印加することによって駆動さ
れる。図6は、CCDリニアイメージセンサ101を駆
動するためのパルスの駆動波形を示すタイミングチャー
トである。以下、これらのパルスのより、光電変換され
た信号電荷が出力されるまでの動作を説明する。
【0005】先ず、光電変換されフォトダイオード10
2に蓄積された電荷は、タイミングT1でSHゲート1
03がオンすることによって転送レジスタ104へと転
送される。
【0006】次に、タイミングT2の間に、φ1パル
ス、φ2パルスによる2相駆動によって、蓄積された電
荷は順次出力アンプ108側に転送されて出力される。
転送レジスタ104は印加パルス電圧によって制御され
る電位ポテンシャルの高低によって、順次電荷を転送し
ていく。
【0007】そして、これらの動作を繰り返すことによ
ってCCDリニアイメージセンサ101は被写体光を読
み取っていく。
【0008】最終段レジスタ105はφ1Bパルスで駆
動される。一般的にφ1Bパルスはφ1パルスと同一な
ものが用いられる。またRSゲート107はRSパルス
で駆動される。
【0009】転送レジスタ104によって転送された電
荷はコンデンサ106で電圧に変換されるため、各画素
毎の出力を得るためには画素毎にコンデンサのリセット
を行う必要がある。このリセット動作を行うのがRSゲ
ート107である。
【0010】図5において、RSゲート107及び最終
段ゲート105は模式的にスイッチとして示している。
RSパルスがHiレベルの時にRSゲート107からな
るスイッチが接続され、コンデンサ106が定電圧Vr
sにチャージされる。
【0011】このとき、最終段ゲート105はスイッチ
が開かれた状態とされ、転送レジスタ104からの信号
電荷がコンデンサ106に流入しないように制御され
る。
【0012】図7はCCDリニアイメージセンサ101
の理想的な出力波形を示している。φ1BパルスがHi
レベルの時、最終段ゲート105はSWが開く側に制御
される。
【0013】その期間中にRSパルスがHiレベルにな
るとRSゲート107はSWが閉じる方向に制御され、
コンデンサ106は定電圧Vrsとなる。
【0014】次に、RSパルスがLoレベルになると出
力波形はフィードスルーレベルと呼ばれる安定レベルに
なる。その後、φ1BパルスがLoレベルになると最終
段レジスタ105のSWが閉じ、転送レジスタ104に
よって運ばれてきた電荷がコンデンサ106に供給され
る。
【0015】CCDリニアイメージセンサ101で発生
する電荷はマイナスの電荷を持つ電子であり、図7に示
されるようにCCD出力波形は電荷量に応じて負の方向
の電圧として現れる。図7においては出力波形の斜線部
分がこれに相当する。
【0016】φ1BパルスがHiレベルとなり、最終段
レジスタ105のSWが開いた状態になってもコンデン
サ106は電荷量に相当する電圧を次のリセットまで保
持する。
【0017】図7においてTD(OS)はφ1Bパルス
がLoレベルになってから出力が安定するまでの時間で
あり出力遅延時間と呼ばれる。出力遅延時間は最終段ゲ
ート105からコンデンサ106への電荷移動時間や、
出力アンプ108の周波数特性に依存する信号の遅れ
(出力遅延時間)であり、この出力遅延時間TD(O
S)を小さくすることがCCDリニアイメージセンサ1
01を高速に使用する場合に要求される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
装置の高速化に伴うCCDリニアイメージセンサの高速
化においては次のような問題が顕在化してきている。 1.高い電流供給能力を持つドライバーにより高速駆動
を行った場合に生じる誘導ノイズの増加。 2.高速化により信号出力期間(図7におけるφ1Bパ
ルスのLoレベル期問)が減少し、これに伴う出力安定
期間の減少。 3.上記1、2の問題により発生する、CCDリニアイ
メージセンサの出力波形の不良、及びこれに伴う出力画
像の画質の劣化。
【0019】上記の問題が発生する要因を、図8及び図
9を参照しながら説明する。
【0020】図8は、CCDリニアイメージセンサ10
1を駆動する各パルスと、実際の信号出力波形の一例を
示している。図8において矢印A,Bで示す部位に発生
しているノイズは、転送レジスタ104を駆動するφ1
パルス、φ2パルスに起因するものであり、以下の理由
により発生する。
【0021】すなわち、転送レジスタ104は負荷とし
て考えた場合、容量性の負荷として捉えられる。そし
て、転送レジスタ104はCCDチップ内では最大の負
荷であるため、φ1パルス、φ2パルスの立ち上がり、
立ち下がりにおいて大きな電流が発生することとなる。
これにより、CCDリニアイメージセンサ101のチッ
プ内部において、隣接する配線などに誘導性のノイズを
発生させることとなる。
【0022】また、CCDリニアイメージセンサ101
のチップ内部のレイアウトが不適であったり、適切なピ
ンアサインがなされていない場合には、パルス電流のリ
ターン電流がチップ内部のGND(サブストレート)を
揺さぶり、系全体の電位を不安定にする要因となる。
【0023】以上のような理由により、矢印A,Bで示
す部位において出力波形にノイズが発生する。
【0024】図9は、CCDリニアイメージセンサ10
1を高速で駆動した場合における、駆動パルスと信号出
力波形を示したものである。図8と比較すると、CCD
リニアイメージセンサ101を高速で駆動した場合に
は、出力の安定期間が大幅に減少していることが分か
る。
【0025】従って、安定期間が減少した分、ノイズの
タイミングが安定期間と重なる危険性が増大することと
なる。図9において、φ1Bパルスの立ち下がりから信
号電荷に応じた出力波形が現れ、出力が100%に到達
して安定し始めた直後、出力波形は転送レジスタ104
の駆動クロック、すなわちφ1パルス、φ2パルスに起
因するノイズを受ける。
【0026】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、ノイズによる出力波形の劣化を
抑止することにより、画質の低下を最小限に抑えた撮像
素子の駆動装置、撮像素子の駆動方法及び記憶媒体を提
供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像素子の駆動
装置は、撮像画像に応じた信号出力を撮像素子から発生
させるための駆動装置であって、電荷転送方向の最終段
レジスタからの出力時を規定する第1のパルスの位相
を、電荷転送レジスタの電荷転送を行う第2のパルスの
位相に対して所定量可変して、前記第2のパルスに起因
して発生するノイズが前記信号出力の出力波形中の所定
のタイミングで発生するようにしている。
【0028】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいては、前記信号出力が安定期間に到達するまでの遅
延時間内に前記ノイズが発生するようにしている。
【0029】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいては、前記信号出力の安定期間のリセット時に前記
ノイズが発生するようにしている。
【0030】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいては、前記信号出力の安定期間のリセット時から所
定時間後に前記ノイズが発生するようにしている。
【0031】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいては、前記リセット時を制御するリセットクロック
の位相を前記第2のパルスの位相に対して所定量可変し
ている。
【0032】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいて、前記第2のパルスは、同一周期で位相が半周期
分ずれた2つのパルスからなる。
【0033】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいては、前記第2のパルスの位相に対して前記第1の
パルスの位相を進めている。
【0034】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいては、前記第1のパルスの位相に対して前記第2の
パルスの位相を遅らせている。
【0035】本発明の撮像素子の駆動装置は、撮像画像
に応じた信号出力を撮像素子から発生させるための駆動
装置であって、電荷転送方向の最終段レジスタからの出
力時を規定する第1のパルスを発生するパルス発生手段
と、前記電荷転送レジスタの電荷転送を行う第2のパル
スを発生するパルス発生手段と、前記第1のパルスと前
記第2のパルスの位相との相対的な位相関係を所定量可
変する位相可変手段とを有する。
【0036】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいては、前記信号出力の安定期間をリセットするリセ
ットパルス発生手段を更に備え、前記リセットパルスと
前記第2のパルスの位相との相対的な位相関係を所定量
可変する位相可変手段を更に有する。
【0037】本発明の撮像素子の駆動装置の一態様例に
おいて、前記第2のパルスは、同一周期で位相が半周期
分ずれた2つのパルスからなる。
【0038】本発明の撮像素子の駆動方法は、撮像画像
に応じた信号出力を撮像素子から発生させるための駆動
方法であって、電荷転送方向の最終段レジスタからの出
力時を規定する第1のパルスの位相を、電荷転送レジス
タの電荷転送を行う第2のパルスの位相に対して所定量
可変して、前記第2のパルスに起因して発生するノイズ
を前記信号出力の出力波形中の所定のタイミングで発生
させる。
【0039】本発明の撮像素子の駆動方法の一態様例に
おいては、前記信号出力が安定期間に到達するまでの遅
延時間内に前記ノイズを発生させる。
【0040】本発明の撮像素子の駆動方法の一態様例に
おいては、前記信号出力の安定期間のリセット時に前記
ノイズを発生させる。
【0041】本発明の撮像素子の駆動方法の一態様例に
おいては、前記信号出力の安定期間のリセット時から所
定時間後に前記ノイズを発生させる。
【0042】本発明の撮像素子の駆動方法の一態様例に
おいては、前記リセット時を制御するリセットクロック
の位相を前記第2のパルスの位相に対して所定量可変さ
せる。
【0043】本発明の撮像素子の駆動方法の一態様例に
おいては、前記第2のパルスを同一周期で位相が半周期
分ずれた2つのパルスとしている。
【0044】本発明の撮像素子の駆動方法の一態様例に
おいては、前記第2のパルスの位相に対して前記第1の
パルスの位相を進める。
【0045】本発明の撮像素子の駆動方法の一態様例に
おいては、前記第1のパルスの位相に対して前記第2の
パルスの位相を遅らせる。
【0046】本発明の記憶媒体は、上記撮像素子の駆動
方法の手順をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であ
る。
【0047】本発明の記憶媒体は、撮像素子の駆動装置
を構成する各手段としてコンピュータを機能させるため
のプログラムを記憶したコンピュータから読み取り可能
な記憶媒体である。
【0048】
【作用】本発明は上記技術手段より成るので、前記第2
のパルスに起因して発生するノイズを、信号出力波形中
の所定位置で生じるよう調整することができる。従っ
て、信号出力の安定期間から外れたタイミングでノイズ
を生じさせることにより、ノイズの影響を受けずに適正
な画像信号を得ることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明
の第1の実施形態における撮像素子の駆動回路を示すブ
ロック図である。ここで、図1に示すCCDリニアイメ
ージセンサ101の構成は、図5において説明したもの
と同一である。
【0050】先ず、撮像素子(CCDリニアイメージセ
ンサ101)の駆動回路の構成について説明する。図1
に示す駆動回路において、CCDリニアイメージセンサ
101の信号出力は、エミッタフォロア1001でイン
ピーダンス変換がなされた後、コンデンサ1002によ
りDC成分が除去され、サンプルホールド回路100
3,1005に入力される。
【0051】サンプルホールド回路1003,1005
ではそれぞれフィードスルー期間、信号期問のサンプリ
ングが行わる。サンプルホールド回路1003の出力に
関してはサンプルホールド回路1004においてサンプ
ルホールド回路1005と同位相たなるように再度サン
プリングが成された後、差動アンプ1006で引き算処
理が行われて信号成分が取り出される。これは一般に相
関二重サンプリングと呼ばれる処理である。
【0052】差動アンプ1006の出力はアンプ100
7で所定レベルに増幅され、クランプ回路1008(以
下CP回路と称する)で所定レベルにクランプされた
後、A/D変換器1009でデジタルデータに変換さ
れ、画像処理回路1010でシェーディング補正、濃度
変換、トリミング、誤差拡散などの各種処理が行われ
る。
【0053】CCDリニアイメージセンサ101はドラ
イバ1011,1012,1013,1014,101
5から入力される各パルスによって駆動される。ドライ
バ1011,1012,1013,1014,1015
は、それぞれ図6において説明したφ1,φ2,φ1
B,RS,SHの各パルスを駆動する。そして、これら
のパルスはタイミング発生回路1016において生成さ
れる。タイミング発生回路1016はゲートアレイやF
PGAなどで構成されている。
【0054】タイミング発生回路1016に入力される
水晶発振器1017の出力は、位相比較器1018(以
下、PLL回路と称する)の一方の入力端子に入力され
る。電圧制御発振器1019(以下VCO回路と称す
る)はPLL回路1018の出力によって制御される。
VCO回路1019からの出力クロックは、分周器10
21において所定比率で分周され、PLL回路1018
のもう一方の入力端子に供給される。
【0055】そして、PLL回路1018において、水
晶発振器1017の出力と分周器1021の出力周波数
が等しくなるようにVCO回路1019が制御される。
【0056】分周器1021の分周比は不図示のCPU
によって制御され、例えば分周比を1/8とすると、V
CO回路1019の発振周波数を水晶発振器1017の
出力周波数の8倍に設定することができる。
【0057】カウンター1020は、VCO回路101
9の出力クロックによって駆動されるカウンターであっ
て、φ1,φ2,φ1B,RS,SHの各パルスはカウ
ンター1020の出力をデコードすることによって生成
される。
【0058】1022はφ1パルス生成ブロックであ
り、以下の構成から成る。デコーダー1027はカウン
ター1020の出力からφ1パルスを生成し、VCO回
路1019の出力クロック単位での波形制御を行う。デ
コーダー1027の出力は直列に接続された1nsec
遅延素子1028,1029を介してセレクター103
0に入力される。セレクター1030にはデコーダー1
027出力と、1nsec遅延素子1028,1029
の出力も入力され、不図示のCPUによって制御するこ
とによって遅延時間を可変することが可能である。初期
設定は1nsec遅延素子1028の出力とすることに
よって±1nsecの遅延制御が可能となる。そして、
セレクター1030の出力は出力バッファ1031を介
して出力され、ドライバ1011に供給される。
【0059】φ2パルス生成ブロック1023、φ1B
パルス生成ブロック1024、RSパルス生成ブロック
1025及びSHパルス生成ブロック1026は、φ1
パルス生成ブロック1022と同様の構成を有する。
【0060】次に、上述した遅延制御により、本実施形
態におけるφ1Bパルスの位相をφ1パルス、φ2パル
スに対して可変させたタイミングチャートについて説明
する。図2は、水晶発振器1017の発振周波数を25
MHz、分周器1021の分周比を1/8とした場合の
タイミングチャートを示している。
【0061】図2において、VCO回路1019の出力
は水晶発振器1017の発振周波数の8倍の100MH
zとなり、デコーダー1027での波形制御は10ns
ec(100MHzの1周期分)単位で行われる。
【0062】CCDリニアイメージセンサ101の駆動
周波数は25MHzであり、φ1パルス、φ2パルスと
して図2に示す25MHzのクロックが出力される。ま
た、出力遅延時間TD(OS)は12nsecである。
【0063】そして、本実施形態においては、遅延制御
によりφ1Bパルスはφ1パルスに対して時間TD1だ
け進んだ位相で出力される。TD1は本実施形態におい
てはVCO回路1019の発振周波数の1クロック分、
10nsecに相当する。この制御はφ1Bパルス生成
ブロック1024内のデコーダーによって実現される。
また、RSパルスはφ1パルスと立ち上がりが同位相と
なるように制御されている。
【0064】そして、図2に示す出力波形は、上述した
駆動パルスによって駆動されたCCDリニアイメージセ
ンサ101の出力波形を示している。
【0065】図2において、矢印B,Cで示される部分
がφ1、φ2パルスによって発生する誘導ノイズであ
る。φ1Bパルスの位相を出力遅延時間よりも小さい時
間TD1だけ進めることによって、矢印Bで示すノイズ
を出力遅延期間内に発生させることができる。また、R
Sパルスによるリセット動作をφ1、φ2パルスと同時
に行うことによって矢印Cで示すノイズを大幅に軽減す
ることができる。
【0066】なお、TD1およびTD2はCCDリニア
イメージセンサ101の駆動周波数に応じて適宜設定す
ることができる。
【0067】以上説明したように、本発明の第1の実施
形態によれば、出力安定期間をノイズの影響を受けない
状態で安定して確保することができ、誘導ノイズに影響
されない出力波形を得ることができる。
【0068】また、矢印Bで示すノイズを出力遅延期間
内に発生させることにより、フィードスルー期間の誘導
ノイズを除去できる。これにより、更に精度の高い相関
二重サンプリングを可能とする。なお、位相制御方法は
本実施形態に限定されるものではない。
【0069】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。第2の実施形態におけるC
CDリニアイメージセンサ101の構成、CDリニアイ
メージセンサ101の駆動回路の構成は第1の実施形態
と同じであるため、ここでは説明を省略し、各駆動パル
ス及び信号出力のタイミングチャートについてのみ図3
を参照しながら説明する。
【0070】第2の実施形態においては、第1の実施形
態と同様に遅延制御によりφ1Bパルスはφ1パルスに
対して時間TD1だけ進んだ位相で出力される。更に、
本実施形態においては、RSパルスの位相がφ1パルス
に対して時間TD2だけ進んだ位相に制御される。この
制御は、図1において説明したφ1Bパルス生成ブロッ
ク1024内部のセレクターによって制御することがで
きる。この結果、図3の出力波形に示すように、ノイズ
Cをリセット動作によって完全に除去することが可能で
ある。
【0071】以上説明したように、本発明の第2の実施
形態によれば、特に出力安定期間の終了時における出力
波形をノイズの影響を受けない状態で安定して確保する
ことができ、誘導ノイズに影響されない出力波形を得る
ことができる。
【0072】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。第3の実施形態において
も、CCDリニアイメージセンサ101の構成、CDリ
ニアイメージセンサ101の駆動回路の構成は第1の実
施形態と同じであるため、ここでは説明を省略し、各駆
動パルス及び信号出力のタイミングチャートについての
み図4を参照しながら説明する。
【0073】第3の実施形態においてはφ1、φ2パル
スはφ1Bパルスに対してTD3だけ遅れた位相に制御
され、RSパルスはφ1Bパルスに対してTD4だけ遅
れた位相に制御されている。
【0074】TD3はCCDリニアイメージセンサ10
1の出力遅延時間TD(OS)より小さく、また本実施
形態においてはTD4に等しい時間に設定されている。
このφ1、φ2パルス、RSパルスの位相の設定は、共
にタイミング発生回路1016内部のデコーダによって
制御することができる。
【0075】φ1、φ2パルスによる誘導ノイズは本実
施形態の制御を行うことにより出力遅延期間内と、RS
パルスによるリセット時の近傍に現れることになり、リ
セット期間近傍に現れるノイズはリセット動作によって
軽減されることから出力安定期間を十分に確保すること
ができる。
【0076】第3の実施形態においても、位相TD3お
よびTD4はCCDリニアイメージセンサ101の駆動
周波数に応じて適宜設定することが可能である。
【0077】以上説明したように、本発明の第3の実施
形態によれば、出力安定期間をノイズの影響を受けない
状態で安定して確保することができ、誘導ノイズに影響
されない出力波形を得ることができる。
【0078】また、矢印Bで示すノイズを出力遅延期間
内に発生させることにより、フィードスルー期間の誘導
ノイズを除去できる。これにより、更に精度の高い相関
二重サンプリングを可能とする。なお、位相制御方法は
本実施形態に限定されるものではない。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、CCDリニアイメージ
センサを高速で駆動した場合に発生する転送レジスタ駆
動クロックによる誘導ノイズによる出力波形劣化を軽減
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像素子の駆動回路
を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る撮像素子の駆動
方法のタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る撮像素子の駆動
方法のタイミングチャートである。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る撮像素子の駆動
方法のタイミングチャートである。
【図5】撮像素子の全体構成を示す模式図である。
【図6】従来の撮像素子の駆動パルスを示すタイミング
チャートである。
【図7】撮像素子の理想的な出力波形を示すタイミング
チャートである。
【図8】従来例における、撮像素子の実際の出力波形を
示すタイミングチャートである。
【図9】従来例における、高速で駆動した場合の撮像素
子の実際の出力波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
101 CCDリニアイメージセンサ 102 フォトダイオード 103 シフトゲート 104 転送レジスタ 105 最終段レジスタ 106 コンデンサ 107 リセットゲート 108 出力アンプ 1001 エミッタフォロア 1002 コンデンサ 1003,1004,1005 サンプルホールド回路 1006 差動アンプ 1007 アンプ 1008 クランプ回路 1009 A/D変換器 1010 画像処理回路 1011,1012,1013,1014,1015
ドライバ 1016 タイミング発生回路 1017 水晶発振器 1018 位相比較器 1019 電圧制御発振器 1020 カウンター 1021 分周器 1022 φ1パルス生成ブロック 1023 φ2パルス生成ブロック 1024 φ1Bパルス生成ブロック 1025 RSパルス生成ブロック 1026 SHパルス生成ブロック 1027 デコーダー 1028,1029 遅延素子 1030 セレクター 1031 出力バッファ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像画像に応じた信号出力を撮像素子か
    ら発生させるための駆動装置であって、 電荷転送方向の最終段レジスタからの出力時を規定する
    第1のパルスの位相を、電荷転送レジスタの電荷転送を
    行う第2のパルスの位相に対して所定量可変して、前記
    第2のパルスに起因して発生するノイズが前記信号出力
    の出力波形中の所定のタイミングで発生するようにした
    ことを特徴とする撮像素子の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記信号出力が安定期間に到達するまで
    の遅延時間内に前記ノイズが発生するようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の撮像素子の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記信号出力の安定期間のリセット時に
    前記ノイズが発生するようにしたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の撮像素子の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記信号出力の安定期間のリセット時か
    ら所定時間後に前記ノイズが発生するようにしたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の撮像素子の駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記リセット時を制御するリセットクロ
    ックの位相を前記第2のパルスの位相に対して所定量可
    変したことを特徴とする請求項4に記載の撮像素子の駆
    動装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のパルスは、同一周期で位相が
    半周期分ずれた2つのパルスからなることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像素子の駆動装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第2のパルスの位相に対して前記第
    1のパルスの位相を進めたことを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の撮像素子の駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のパルスの位相に対して前記第
    2のパルスの位相を遅らせたことを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の撮像素子の駆動装置。
  9. 【請求項9】 撮像画像に応じた信号出力を撮像素子か
    ら発生させるための駆動装置であって、 電荷転送方向の最終段レジスタからの出力時を規定する
    第1のパルスを発生するパルス発生手段と、 前記電荷転送レジスタの電荷転送を行う第2のパルスを
    発生するパルス発生手段と、 前記第1のパルスと前記第2のパルスの位相との相対的
    な位相関係を所定量可変する位相可変手段とを有するこ
    とを特徴とする撮像素子の駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記信号出力の安定期間をリセットす
    るリセットパルス発生手段を更に備え、 前記リセットパルスと前記第2のパルスの位相との相対
    的な位相関係を所定量可変する位相可変手段を更に有す
    ることを特徴とする請求項9に記載の撮像素子の駆動装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第2のパルスは、同一周期で位相
    が半周期分ずれた2つのパルスからなることを特徴とす
    る請求項9又は10に記載の撮像素子の駆動装置。
  12. 【請求項12】 撮像画像に応じた信号出力を撮像素子
    から発生させるための駆動方法であって、 電荷転送方向の最終段レジスタからの出力時を規定する
    第1のパルスの位相を、電荷転送レジスタの電荷転送を
    行う第2のパルスの位相に対して所定量可変して、前記
    第2のパルスに起因して発生するノイズを前記信号出力
    の出力波形中の所定のタイミングで発生させることを特
    徴とする撮像素子の駆動方法。
  13. 【請求項13】 前記信号出力が安定期間に到達するま
    での遅延時間内に前記ノイズを発生させることを特徴と
    する請求項12に記載の撮像素子の駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記信号出力の安定期間のリセット時
    に前記ノイズを発生させることを特徴とする請求項12
    又は13に記載の撮像素子の駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記信号出力の安定期間のリセット時
    から所定時間後に前記ノイズを発生させることを特徴と
    する請求項12又は13に記載の撮像素子の駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記リセット時を制御するリセットク
    ロックの位相を前記第2のパルスの位相に対して所定量
    可変させることを特徴とする請求項15に記載の撮像素
    子の駆動方法。
  17. 【請求項17】 前記第2のパルスを同一周期で位相が
    半周期分ずれた2つのパルスとしたことを特徴とする請
    求項12〜16のいずれか1項に記載の撮像素子の駆動
    方法。
  18. 【請求項18】 前記第2のパルスの位相に対して前記
    第1のパルスの位相を進めることを特徴とする請求項1
    2〜17のいずれか1項に記載の撮像素子の駆動方法。
  19. 【請求項19】 前記第1のパルスの位相に対して前記
    第2のパルスの位相を遅らせることを特徴とする請求項
    12〜17のいずれか1項に記載の撮像素子の駆動方
    法。
  20. 【請求項20】 請求項12〜19のいずれか1項に記
    載の撮像素子の駆動方法の手順をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体。
  21. 【請求項21】 請求項9〜11のいずれか1項に記載
    の撮像素子の駆動装置を構成する各手段としてコンピュ
    ータを機能させるためのプログラムを記憶したコンピュ
    ータから読み取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7612810B2 (en) 2004-06-29 2009-11-03 Fujitsu Microelectronics Limited Reduction of effect of image processing on image sensor

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