JP3595629B2 - オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置 - Google Patents

オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、オーバーロックミシンに設けられ、縫目方式を縁かがり縫い又は巻ロック縫いに所望に切り換える、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にオーバーロックミシンでは、切り揃えた被縫物の端縁部を、針糸と上下ルーパ糸とでかがる通常の縁かがり縫いと、切り揃えた被縫物の端縁部を巻き込んで縫製する巻ロック縫いとが行える。図18は被縫物100の端縁部分101に形成された通常の縁かがり縫いを示すものであり、図19は被縫物100の端縁部分101に形成された巻ロック縫いを示すものである。
【0003】
これらの縫目方式の切換え次のように行う。すなわち、縫目方式を通常の縁かがり縫いから巻ロック縫いに切り換えるときは、縁かがり縫いのときに被縫物の端縁部分を下支えする糸滑り片を、所定の作用位置から不作用位置に移動して、被縫物の端縁部分を糸の張力により巻き込むように折り曲げることを可能とする。また、上下メスによる被縫物の切断位置などを移動して通常の縁かがり縫いよりかがり幅が狭くなるように調節する。さらに、送り歯による被縫物の送りピッチ(縫い方向のピッチ)が通常の縁かがり縫いより狭くなるように調節する。
【0004】
また、縫目方式を巻ロック縫いから通常の縁かがり縫いに切り換えるときは、前記操作を逆にすればよい。
【0005】
ところで、オーバーロックミシンでは、縫製の際に上下メスで切り揃えられた被縫物は送り歯によりおくられていき、針落ち位置で針と上下ルーパとの協動により縫目が形成されるのであるが、被縫物の材質特性にも、伸びやすいもの、伸びにくいもの、厚物などがあり、切断されてから針落ち位置に送られてくるまでに、曲がりや縮みなどを生じて、かがり幅が一定しないという問題がある。
【0006】
また、被縫物の材質特性によらず、縫製軌跡が曲線である場合にも、被縫物の切断位置と針落ち位置とが遠いと、かがり幅を一定にすることができないという問題がある。
【0007】
一方で、図20に示すように、針板110に配置されている下メス111と糸滑り片112とは被縫物の送り方向hに対して前後に並べて配置する必要がある。また、針落ち位置113は作用位置にあるときの糸滑り片112の近傍に配置しなければならない。
【0008】
そのため、糸滑り片112を不作用位置(針板110の下)に収納するためには(図20において2点鎖線で示した糸滑り片112が不作用位置を示すものである)、下メス111(ひいては上メス)と糸滑り片112との間には、図20に示されているように、糸滑り片112を収納するためのスペースを確保しなければならないため、下メス111(ひいては上メス)と糸滑り片112との間隔、ひいては下メス111(ひいては上メス)による被縫物の切断位置と針落ち位置113との間隔を一定程度以上に近づけることができない。
【0009】
かかる点を解決できるのが、特開平5−3974号公報に開示の技術である。この技術は、下メスが固定されているメスホルダと、糸滑り片を支持する糸滑り片台とを、常には所定のばねにより保持している。縫目方式を切り換えるときは、前記ばねの弾性力に抗してメスホルダと糸滑り片台とを分離する。すなわち、かかる分離は、操作軸の一端部に取り付けられている操作部を所定のばねの弾性力に抗して前記操作軸の軸方向に押圧することにより行なう。この押圧操作により糸滑り片台とメスホルダとを分離した後、糸滑り片の所定のツマミ部を引くことにより、糸滑り片は不作用位置に移動する。
【0010】
この技術では、メスホルダと糸滑り片台とを分離することで、下メスの位置が糸滑り片の作用、不作用位置切換えによる移動軌跡上から外れるので、糸滑り片の不作用位置への切換えに下メスが邪魔になることがないので、糸滑り片と下メスとを接近して配置することができ、もって被縫物の切断位置と針落ち位置とを近づけることができるので、前記の問題は解消される。
【0011】
この開示技術で、被縫物の送りピッチの調節は前記操作部を回転操作することにより行う。かがり幅の調節は前記操作部とは別の調節操作部を回転することにより行う。
【0012】
また、特開平2−154788号公報には、下メスの位置調節を所定の調節ダイヤルの操作により行い、この調節ダイヤルに連動して糸滑り片の作用、不作用位置の切換えを行う技術が開示されている。特開平4−312493号公報には、送りピッチの調節を所定の調節ダイヤルの操作により行い、この調節ダイヤルに連動して糸滑り片の糸滑り片の作用、不作用位置の切換えを行う技術が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特開平5−3974号公報に開示の技術では、以下のような問題があった。
【0014】
すなわち、特開平5−3974号公報に開示の技術では、糸滑り片の位置切換えを行うために、まず操作部を前記操作軸の軸方向に押圧し、次にツマミ部を引くという、2つの操作を必要とし、糸滑り片の切換え操作が煩雑であるという問題である。
【0015】
また、縫目形式を通常の縁かがり縫いと巻ロック縫いとの間で切り換えるためには、糸滑り片の位置切換えのほか、かがり幅と送りピッチの調節が必要である。
【0016】
特開平5−3974号公報に開示の技術では、送りピッチの調節は、前記糸滑り片切換え操作とは別に、今度は糸滑り片の切換え操作のために最初に押圧されると同じ操作部を回転操作することにより行われる。また、かがり幅の調節も前記操作部とは別の調節操作部を回転することにより行う。そのため、縫目形式の切換え操作をすべて完了することはさらに煩雑であるという問題もある。
【0017】
一方、特開平2−154788号公報に開示の技術では、糸滑り片の切換えと下メスの位置調節を所定の調節ダイヤルの回転だけで同時的に行え、特開平4−312493号公報に開示の技術では、糸滑り片の切換えと送りピッチの調節を所定の調節ダイヤルの回転だけで同時的に行えるので、いずれも、縫目方式の切換え操作は前記特開平5−3974号公報に開示の技術より簡易である。
【0018】
しかしながら、この両公報に開示の技術では、糸滑り片の作用位置と下メス位置との間に、不作用時の糸滑り片の格納スペースを確保しなければならず、被縫物の切断位置と針落ち位置との間の間隔を狭めることができないので、かがり幅を均一にできないという問題がある。
【0019】
そこで、この発明の目的は、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作の容易化による縫目方式切換え操作の容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することにある。
【0020】
また、この発明の別の目的は、更に、かがり幅の調節も含めて縫目方式切換え操作の容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することにある。
【0021】
この発明の別の目的は、更に、被縫物の送りピッチも含めて縫目方式切換え操作の容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段を、後述する発明の実施の形態における対応する部材や符号などもカッコ書きで付記して説明する。
【0023】
請求項1に記載の発明は、
糸滑り片(26)と、
この糸滑り片の位置を所定の作用位置又は所定の不作用位置に切り換える糸滑り片切換え手段(つまみ22、33、53又は61の回動により糸滑り片26を操作する所定の連結機構)と、
被縫物を針落ち位置(16)近傍で切断する切断手段(上下メス11、18)と、
前記糸滑り片の前記切換え操作による移動軌跡と交叉する軌跡上で前記切断手段を移動する切断切換え手段(つまみ22、33、53又は61の回動により上下メス11、18の位置を移動する所定の連結機構)と、
前記糸滑り片切換え手段及び前記切断切換え手段に連動していて、所定方向(軸20、50又は60の周方向)に位置切換えすることにより前記各手段を操作する操作手段(つまみ22、33、53又は61、軸20、50又は60並びにカム23又は32)とを備え、
この操作手段は、
前記所定方向の位置切換え向きの相違により前記糸滑り片を前記作用位置又は不作用位置に切り換えるものであり、また、この位置切換えに際して前記切断手段を一時的に前記糸滑り片移動軌跡から退避するものである、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置である。
【0024】
請求項1に記載のオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置によれば、糸滑り片の作用位置、不作用位置への切り換えに際して、切断手段を一時的に糸滑り片移動軌跡から退避することができ、切断手段が糸滑り片の移動の妨げになることがないから、糸滑り片の不作用位置のスペースを設けることは不要であり、もって、針落ち位置と被縫物切断位置との間隔を狭めることができる。
【0025】
また、この糸滑り片の切換え操作は操作手段を所定方向の一方の向きに位置切換えすることのみの1動作で行え、従来のように(前記特開平5−3974号公報に開示の技術)異なる部材を操作することによる2動作で切り換えるものではないから、糸滑り片の位置切換え操作を簡易化することができる。
【0026】
従って、請求項1に記載のオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作の容易化による縫目方式切換え操作の容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することができる。
【0027】
請求項2に記載の発明は、
糸滑り片(26)と、
この糸滑り片の位置を所定の作用位置又は所定の不作用位置に切り換える糸滑り片切換え手段(つまみ22の回動により糸滑り片26を操作する所定の連結機構)と、
被縫物を針落ち位置(16)近傍で切断する切断手段(上下メス11、18)と、
前記糸滑り片の前記切換え操作による移動軌跡と交叉する軌跡上で前記切断手段を移動する切断切換え手段(つまみ22の回動により上下メス11、18の位置を移動する所定の連結機構)と、
被縫物のかがり幅を調節するかがり幅調節手段(つまみ22の回動により下メスホルダ12を移動する所定の機構)と、
前記糸滑り片切換え手段、前記切断切換え手段及び前記かがり幅調節手段に連動していて、所定方向(軸20の周方向)に位置切換えすることにより前記各手段を操作する操作手段(つまみ22、軸20及びカム23)とを備え、
この操作手段は、
前記所定方向の位置切換え向きの相違により前記糸滑り片を前記作用位置又は不作用位置に切り換え、且つ、この位置切換えに際して前記切断手段を一時的に前記糸滑り片移動軌跡から退避するものであり、また、切換え位置により前記かがり幅を調節するものである、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置である。
【0028】
請求項2に記載のオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置によれば、糸滑り片の作用位置、不作用位置への切り換えに際して、切断手段を一時的に糸滑り片移動軌跡から退避することができ、切断手段が糸滑り片の移動の妨げになることがないから、糸滑り片の不作用位置のスペースを設けることは不要であり、もって、針落ち位置と被縫物切断位置との間隔を狭めることができる。また、かがり幅も操作手段の切換え位置により調節することができる。
【0029】
また、この糸滑り片の切換え操作は操作手段を所定方向の一方の向きに位置切換えすることのみの1動作で行え、かがり幅の調節も同一の1動作で行えるから、従来のように(前記特開平5−3974号公報に開示の技術)糸滑り片を異なる部材を操作することによる2動作で切り換えることなく、更にかがり幅を別の動作で別異に調節するものでもないから、糸滑り片の位置切換え及びかがり幅の調節操作を簡易化することができる。
【0030】
従って、請求項2に記載のオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作に加えてかがり幅の設定の容易化による、縫目方式切換え操作の更なる容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することができる。
【0031】
請求項3に記載の発明は、
糸滑り片(26)と、
この糸滑り片の位置を所定の作用位置又は所定の不作用位置に切り換える糸滑り片切換え手段(つまみ33の回動により糸滑り片26を操作する所定の連結機構)と、
被縫物を針落ち位置(16)近傍で切断する切断手段(上下メス11、18)と、
前記糸滑り片の前記切換え操作による移動軌跡と交叉する軌跡上で前記切断手段を移動する切断切換え手段(つまみ33の回動により上下メス11、18の位置を移動する所定の連結機構)と、
被縫物の送りピッチの大きさを調節する送りピッチ調節手段(つまみ33の回動により調節リンク31を操作する所定の機構)と、
前記糸滑り片切換え手段、前記切断切換え手段及び前記送りピッチ調節手段に連動していて、所定方向(軸20の周方向)に位置切換えすることにより前記各手段を操作する操作手段(つまみ33、軸20及びカム32)とを備え、
この操作手段は、
前記所定方向の位置切換え向きの相違により前記糸滑り片を前記作用位置又は不作用位置に切り換え、且つ、この位置切換えに際して前記切断手段を一時的に前記糸滑り片移動軌跡から退避するものであり、また、切換え位置により前記送りピッチを調節するものである、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置である。
【0032】
請求項3に記載のオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置によれば、糸滑り片の作用位置、不作用位置への切り換えに際して、切断手段を一時的に糸滑り片移動軌跡から退避することができ、切断手段が糸滑り片の移動の妨げになることがないから、糸滑り片の不作用位置のスペースを設けることは不要であり、もって、針落ち位置と被縫物切断位置との間隔を狭めることができる。また、送りピッチの大きさも操作手段の切換え位置により調節することができる。
【0033】
また、この糸滑り片の切換え操作は操作手段を所定方向の一方の向きに位置切換えすることのみの1動作で行え、送りピッチの調節も同一の1動作で行えるから、従来のように(前記特開平5−3974号公報に開示の技術)糸滑り片を異なる部材を操作することによる2動作で切り換えることなく、更に送りピッチを別の動作で別異に調節するものでもないから、糸滑り片の位置切換え及び送りピッチの調節操作を簡易化することができる。
【0034】
従って、請求項3に記載のオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作に加えて送りピッチの大きさの設定の容易化による、縫目方式切換え操作の更なる容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することができる。
【0035】
なお、請求項2では操作手段にかがり幅調節手段を連動させ、請求項3では操作手段に送りピッチ調節手段を連動させているが、これに代えて、送り歯の差動送りを調節する差動送り調節手段(つまみ53を回動することにより差動調節リンク52を操作する所定の機構)を操作手段と連動させ、操作手段の切換え位置により差動送りの程度を調節するようにしてもよい。
【0036】
これにより、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作に加えて差動送りの程度の調節の容易化による、縫目方式切換え操作の更なる容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態1〕
まず、構成について説明する。
【0038】
図1〜図7は、この発明の実施の形態1にかかるオーバーロックミシンの縫目切換え装置を説明するものである。
【0039】
図1、図2などに示すように、針板10には、押え金(図示省略)と協動して被縫物を送る送り歯(図示省略)が出入りするための送り歯孔10a…が形成されている。符号11は下メスで、下メスホルダ12に固定されている。符号16は針落ち位置を示し、符号17は糸滑り片26が所定の不作用位置にあるときに、被縫物の端縁部分を折り曲げて巻ロック縫いを形成するための支持棒である。
【0040】
図3、図4などに示すように、下メスホルダ12には、下メスホルダ軸13の一端側が固定されており、ミシンフレーム14に設けられた孔14aに摺動可能に挿通されている。そして、下メスホルダ軸13の他端側には、ばね止ねじ15aが取り付けられ、このばね止ねじ15aとミシンフレーム14との間に介装された圧縮ばね15により図4の矢示a方向に付勢されている。上メス18(図3参照)は所定の機構により支持され、圧縮ばね18aにより付勢されて下メス11の側部に当接している。なお、図2において、符号19は針棒、符号19aは針である。
【0041】
また、下メスホルダ12には下メス調節軸20の一端側が固定され、この下メス調節軸20は、メシンフレーム14に形成された孔14bにねじ止固定されたブッシュ21に回転可能に挿通されている。また、下メス調節軸20には調節つまみ22と調節カム23が固定されている。調節カム23には下メスホルダ12を図3の矢示b方向に位置調節するための位置決め下メスホルダ調節カム23aと、糸滑り片30(図1参照)の作用位置、不作用位置へ切換えするための切換え糸滑り片切換えカム23bと、軸20の回動を係止するための歯車状のクリック部23cとが形成されている。位置決めカム23aには、前記圧縮ばね15の弾性力により、下メスホルダ12から突出した下メスホルダ突起12aが当接している。
【0042】
図5、図6などに示すように、糸滑り片切換え腕24は、その下端部が前記軸13により下メスホルダ12に回転可能に取り付けられていて、引張りばね25に付勢されて切換えカム23bに当接している。また、糸滑り片切換え腕24の上端部には糸滑り片26の位置切換えを行うための糸滑り片切換えピン24aが延出している。糸滑り片26の基端部側は二又に形成され、ピン24aが係合している。
【0043】
糸滑り片26は、針板10の下面に形成されている所定のスライド溝10bに配置されていて、板ばね26bによってスライド溝10b内で摺動可能に取り付けられている。糸滑り片26の先端部は針19aと上下ルーパ(図示省略)との協動により形成された縫目を保持するための糸滑り部26aが形成されている。
【0044】
この発明の実施の一形態にかかるオーバーロックミシンの縫目形成装置では、かがり幅を例えば3〜5mmの範囲で調節可能であり、下メス11については例えば0〜2mm範囲で位置調節可能である。
【0045】
図2に示すように、調節つまみ22には、通常の縁かがり縫いの調節位置と、巻ロック縫いとの調節位置が、つまみ22の表面の円周形状の上に分かれて表示されており、例えば、作業者が、通常の縁かがり縫いを、かがり幅4mmで縫製するときには「かがり」と表示されている範囲の「1」の表示箇所に調節つまみ22を合わせるようにする。
【0046】
また、調節カム23の位置決めカム23aは、前記下メスホルダ突起12aが当接する面が、調節つまみ22の表示に対応するような谷状のカム形状とされていて、調節つまみ22の縁かがり縫いと巻ロック縫いの切換えの境目となる位相では、下メスホルダ12を更に移動させる山状のカム形状になっている。図1を参照して説明すると、下メス11が2点鎖線で示されている位置まで移動するようなカム形状である。前記谷形状の谷の最深部には凸部23dが形成されており、下メスホルダ突起12aと当接すると、それ以上調節つまみ22は回転することができない。
【0047】
さらに、前記縁かがり縫いと巻ロック縫いとの切換えの境目となる位相で、糸滑り片切換え腕24が作動するように、糸滑り片切換えカム23bのカム形状は大半径の扇状部分と小半径の扇状部分とに形成されている。
【0048】
クリック部23cには、板ばねにより形成されたクリックばね(図示省略)が付勢されて噛み合い、調節カム23が取り付けられている下メス調節軸20が回転するのを係止している。
【0049】
次に、作用について説明する。
【0050】
前記のような構成において、作業者が通常の縁かがり縫いから巻ロック縫いに縫目方式を切り換える場合は、図7に示すように、「かがり」の位置にある調節つまみ22を「巻縫」の方向に回転する。
【0051】
「かがり」の位置に調節つまみ22があるときには、糸滑り片切換え腕24にはカム部23dの大きな半径の扇状カムが当接していて、糸滑り片26は作用位置(針板10の上面に露出する位置)にある(図1、図5の実線で示す位置)。また、下メス11は図1における実線位置(所定の大きなかがり幅とする位置)にある。
【0052】
前記調節つまみ22の回転により、下メス調節軸20が回転して、調節カム23が回転し、下メスホルダ調節カム23aのカム面の谷側から山側に向かって下メスホルダ突起12aの先端が摺動する。これにより、下メスホルダ調節カム23aのカム形状に沿って下メスホルダ12が圧縮ばね15の弾性力に抗して移動する。
【0053】
これにより、まず、下メス11(ひいては上メス18)が図1における矢示c方向、すなわち、実線で示した位置から2点鎖線で示した位置(糸滑り片26の移動軌跡の外の位置)に移動する。そして、この移動後、調節カム23の回転により、糸滑り片切換えカム23bの大きな半径の扇状部分と糸滑り片切換え腕24との当接が解除され、ばね25の弾性力により糸滑り片切換え腕24は図5における反時計方向に回転し、糸滑り片26は図1、図5において矢示d方向に移動して所定の不作用位置(針板10の下)に収納される。
【0054】
なお、巻ロック縫いのかがり幅(下メス11の位置により定まる)は、調節つまみ22の位置により0〜2mmの範囲で無段階に調節できる。
【0055】
前記とは逆に、巻ロック縫いから通常の縁かがり縫いに縫目方式を切り換えるときは、図7に示すように、「巻縫」の位置にある調節つまみ22を「かがり」の方向に回転する。
【0056】
「巻縫」の位置に調節つまみ22があるときには、糸滑り片切換え腕24にはカム部23dの小さな半径の扇状カムが当接していて、糸滑り片26は不作用位置(針板10の下)にある(図5の2点鎖線で示す位置)。
【0057】
前記のように、調節つまみ22を「かがり」の方向に回転すると、下メス調節軸20が前記とは逆方向に回転して、調節カム23も前記とは逆方向に回転し、まず、調節カム23の回転により、下メスホルダ調節カム23aのカム面の谷側から山側に向かって下メスホルダ突起12aの先端が摺動を開始する。そして、糸滑り片切換えカム23bの小さな半径の扇状部分と糸滑り片切換え腕24との当接が解除され、糸滑り片切換え腕24は、ばね25の弾性力に抗して糸滑り片切換えカム23bの大きな半径の扇状部分に乗り上げ、糸滑り片切換え腕24は図5における時計方向に回転する。これによって、糸滑り片26は、図1、図5において矢示f方向に移動して作用位置(針板10の上から露出する位置)に引き出される(図1、図5における実線位置)。
【0058】
この後、下メスホルダ調節カム23aのカム面の山側から谷側に向かって下メスホルダ突起12aの先端が摺動することにより、下メス11は図1において矢示e方向に移動して、前記作用位置への引き出しのために糸滑り片26の先端部が通過した位置を超えて、図1における実線位置(かがり幅を所定の大きな幅とする位置)に移動する。
【0059】
なお、通常の縁かがり縫いのかがり幅(下メス11の位置、及び、糸滑り片26の左右位置〔図1の矢示c、矢示e方向〕により定まる)は、調節つまみ22の位置により0〜2mmの範囲で無段階に調節できる。
【0060】
前記の上下メス11、18の移動軌跡は前記糸滑り片6の移動軌跡と交叉しているが、糸滑り片26の作用位置、不作用位置への切り換えに際して、上下メス11、18を一時的に糸滑り片26の移動軌跡から退避することができ、上下メス11、18が糸滑り片26の移動の妨げになることがないから、糸滑り片26の不作用位置のスペースを設けることは不要であり、もって、針落ち位置16と上下メス11、18による被縫物切断位置との間隔を狭めることができる。また、かがり幅もつまみ22の回転位相により調節することができる。
【0061】
また、この糸滑り片26の切換え操作はつまみ22を軸20の軸周方向の一方の向きに位置切換えすることのみの1動作で行え、かがり幅の調節も同一の1動作で行えるから、従来のように(前記特開平5−3974号公報に開示の技術)糸滑り片を異なる部材を操作することによる2動作で切り換えることなく、更にかがり幅を別の動作で別異に調節するものでもないから、糸滑り片の位置切換え及びかがり幅の調節操作を簡易化することができる。
【0062】
従って、この発明の実施の形態1によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片26の切換え操作に加えてかがり幅の設定の容易化を達成できる。
【0063】
〔発明の実施の形態2〕
まず、構成について説明する。
【0064】
図8〜図11において、図1〜図7と同一符号の部材は、前記発明の実施の形態1の同一符号のものと同様の部材であり、詳細な説明は省略する。
【0065】
図8、図9に示すように、この発明の実施の形態2では、下メスホルダ切換軸20に送り調節カム30を固定している。この送り調節カム30の溝カム部30aには送り調節リンク31の一端部に取り付けられたピン31aが係合していて、他端側は送り調節器軸(図示省略)に連結されている。この送り調節器軸は所定の周知の機構により、送り歯(図示省略)による被縫物の送りピッチを調節するものである。すなわち、一般に、通常の縁かがり縫いの場合は送りピッチを大きく、巻ロック縫いの場合は送りピッチを小さく調節するので、この送りピッチの調節を送り調節カム30と送り調節リンク31により行おうとするものである。
【0066】
糸滑り片切換えカム32は、下メスホルダ切り外しカム部32aと、糸滑り片切換えカム部32bとからなる。糸滑り片切換えカム32bは、前記発明の実施の形態1における糸滑り片切換えカム23bと同一形状のカムである。下メスホルダ切り外しカム部32aは、下メスホルダ突起12cと常には当接しておらず、後述する送り調節つまみ33の、通常の縁かがり縫いと巻ロック縫いとの境目の位相に対応した位置に、下メスホルダ突起12cと当接する凸部32a1が形成されていて、送り調節つまみ33の位相の切換えにより、かかる両部材が当接し、この当接により下メスホルダ12を移動させ、下メス11を糸滑り片26の切換え移動軌跡の外に移動させるカム形状である。
【0067】
図10に示すように、送り調節つまみ33は通常の縁かがり縫い(「かがり」)と、巻ロック縫い(「巻縫」)との切換え位相が、つまみの円周上に分かれて表示されている。
【0068】
符号40は下メスホルダ調節軸であり、下メスホルダ12に回転、摺動自在に挿通されている。この下メスホルダ調節軸40の一端には下メスホルダ調節つまみ41が固定され、下メスホルダ12を挟んで下メスホルダ調節つまみ41とは反対側には、下メスホルダ調節カム42とクリック部43とが下メスホルダ調節軸40に固定されている。下メスホルダ調節カム42は前記発明の実施の形態1における下メスホルダ調節カム23aに相当するカムであり、下メスホルダ12から延出している凸部12aが当接する。クリック部43は前記発明の実施の形態1におけるクリック部23cに相当する部材であり、板ばねにより形成されたクリックばね(図示省略)が付勢されて噛み合い、下メスホルダ調節軸40が回転するのを係止する。
【0069】
次に、作用について説明する。
【0070】
作業者が、通常の縁かがり縫いから、巻ロック縫いに縫目方式を変更する場合は、「かがり」の位置にある送り調節つまみ33を、「巻縫」の方向に回転する。
【0071】
そして、縁かがり縫い、巻ロック縫いとの切換えの境目となる位相となると(図10に示されている位置)、下メスホルダ突起12cと下メスホルダ切り外しカム32aの突起32a1とが当接する。さらに調節つまみ33を回転すると、突起12cが突起32a1に乗り上げて(図11(A)参照。このときの同位相でのカム32bと調節つまみ33については図11(B)(C)に示している。)、下メスホルダ11は、図11(A)に示す矢示g方向に移動し、これにより下メス11(ひいては上メス18)が同方向に、すなわち、糸滑り片26の作用、不作用位置への切換えにおける移動軌跡を避ける方向に移動する。
【0072】
さらに調節つまみ33を回転すると、糸滑り片切換えカム32bの大きな半径の扇状部分が糸滑り片切換え腕24から離れていき、糸滑り片切換え腕24は所定の引っ張りばね(図示せず。前記発明の実施の形態1における、ばね25に相当する。)で付勢されて傾き、糸滑り片切換えカム32bの小さな半径の扇状部分に当接し、糸滑り片26は所定の不作用位置(針板10の下)に収納される。
【0073】
送り歯(図示省略)による被縫物の送りピッチは、送り調節つまみ33の回転位相を調節することにより、送り調節カム30、送り調節リンク31を介して所定の機構を駆動することにより、通常の縁かがり縫いの場合も、巻ロック縫いの場合も、例えば1〜4mmの範囲で無段階に調節できる。また、溝カム30aの形状の選択により、送り調節つまみ33の回転位相を所定位置とすることにより、各々の縫目形式で所定の設定値(例えば、通常の縁かがり縫いでは2.5mm、巻ロック縫いでは1mmなど)に設定できるようにすることもできる。
【0074】
前記の突起12cが突起32a1に乗り上げているときには、下メスホルダ12の移動により、凸部12aとカム42とは離間するが(図11(A)参照)、突起12cが突起32a1を乗り越えると再度両者は当接する。そして、下メスホルダ調節つまみ41を回すことにより、カム42のカム形状により、下メスホルダ12の位置調節が無段階に行え、これにより、下メス11(さらに上メス18)の位置調節を行って、かがり幅を所望に調節することができる。
【0075】
巻ロック縫いから、通常の縁かがり縫いに縫目方式を変更する場合は、「巻縫」の位置にある送り調節つまみ33を「かがり」の方向に回転し、前記の操作を逆にすればよい。
【0076】
すなわち、送り調節つまみ33の回転につれて、突起12cが突起32a1に再度乗り上げ、下メス11が図11(A)の矢示g方向に移動して、糸滑り片26の切換えによる移動軌跡を避けた後、糸滑り片26が所定の作用位置(針板10の上面から見て)に移動する。そして、この移動後に突起12cが突起32a1に乗り越えて、下メス11(ひいては上メス18)が元の位置に戻る。送りピッチ、かがり幅の調節は前記と同様である。
【0077】
前記の上下メス11、18の移動軌跡は前記糸滑り片6の移動軌跡と交叉しているが、前記発明の実施の形態1と同様、針落ち位置16と上下メス11、18による被縫物切断位置との間隔を狭めることができる。また、被縫物の送りピッチの大きさも、つまみ33の回転位相により調節することができる。
【0078】
また、この糸滑り片26の切換え操作はつまみ33を軸20の軸周方向の一方の向きに位置切換えすることのみの1動作で行え、送りピッチの調節も同一の1動作で行えるから、従来のように(前記特開平5−3974号公報に開示の技術)糸滑り片を異なる部材を操作することによる2動作で切り換えることなく、更に送りピッチを別の動作で別異に調節するものでもないから、糸滑り片の位置切換え及び送りピッチの調節操作を簡易化することができる。
【0079】
従って、この発明の実施の形態1によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片26の切換え操作に加えて送りピッチの大きさの設定の容易化を達成できる。
【0080】
〔発明の実施の形態3〕
まず、構成について説明する。
【0081】
図12〜図14において、図1〜図11と同一符号の部材は、前記発明の実施の形態1、2の同一符号のものと同様の部材であり、詳細な説明は省略する。
【0082】
図12〜図14に示すように、下メスホルダ12に回転、摺動自在に挿通されている差動調節軸50の一端側に差動カム51が設けられている。差動カム51の溝カム51aには差動リンク52の一端部に固定されたピン52aが係合していて、差動リンク52の他端側は副送り調節軸(図示省略)に連結されている。この副送り調節軸を溝カム51aのカム形状に操作することによって、周知の機構により差動送りを調節することができる。即ち、縫い位置の前後の送り歯の送り量を様々に変えて、被縫物に波うつような撓みをもたせた縫製(「いせこみ」)を行うことができる。差動調節軸50の他端側には差動調節つまみ53が固定されている。
【0083】
この発明の実施の形態3では、前記発明の実施の形態2における、送り調節つまみ33を差動調節つまみ53に、下メス切換え軸20を差動調節軸50に、送り調節カム30を差動カム51に、送り調節リンク31を差動調節リンク52に代えたものであり、差動調節つまみ53には、前記送り調節カム30と同様、通常の縁かがり縫い(「かがり」)と、巻ロック縫い(「巻縫」)との切換え位相が、つまみの円周上に分かれて表示されている。
【0084】
作用について簡単に説明すると、つまみ53を回転することにより、発明の実施の形態2と同様に、通常の縁かがり縫いと巻ロック縫いとの切換えを行える。また、つまみ53の回転により、発明の実施の形態2における送りピッチの調節に代えて差動調節を行うことができる。
【0085】
前記の上下メス11、18の移動軌跡は前記糸滑り片6の移動軌跡と交叉しているが、前記発明の実施の形態1、2と同様、針落ち位置16と上下メス11、18による被縫物切断位置との間隔を狭めることができる。また、差動送りの程度も、つまみ53の回転位相により調節することができる。
【0086】
また、この糸滑り片26の切換え操作はつまみ53を軸50の軸周方向の一方の向きに位置切換えすることのみの1動作で行え、かがり幅の調節も同一の1動作で行えるから、従来のように(前記特開平5−3974号公報に開示の技術)糸滑り片を異なる部材を操作することによる2動作で切り換えることなく、更に差動送りの程度を別の動作で別異に調節するものでもないから、糸滑り片の位置切換え及び差動送りの調節操作を簡易化することができる。
【0087】
従って、この発明の実施の形態1によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片26の切換え操作に加えて差動送りの程度の設定の容易化を達成できる。
【0088】
〔発明の実施の形態4〕
図15〜図17において、図12〜図14と同一符号の部材は、前記発明の実施の形態1、2、3の同一符号のものと同様の部材であり、詳細な説明は省略する。
【0089】
この発明の実施の形態4は、前記発明の実施の形態2、3における、下メス調節軸20、差動調節軸50に代えて、糸滑り片切換え軸60を設けたものである。この糸滑り片切換え軸60は糸滑り片26の切換え専用の軸であり、この糸滑り片切換え軸60に取り付けられた糸滑り片切換えつまみ61を回すことにより、通常の縁かがり縫いと巻ロック縫いとの切換えのみを行うことができる。そのため、糸滑り片切換え軸60には前記の送り調節カム30、差動カム51は設けられていない。
【0090】
前記の上下メス11、18の移動軌跡は前記糸滑り片6の移動軌跡と交叉しているが、前記発明の実施の形態1、2、3と同様、針落ち位置16と上下メス11、18による被縫物切断位置との間隔を狭めることができる。
【0091】
また、この糸滑り片26の切換え操作はつまみ61を軸60の軸周方向の一方の向きに位置切換えすることのみの1動作で行え、従来のように(前記特開平5−3974号公報に開示の技術)異なる部材を操作することによる2動作で切り換えるものではないから、糸滑り片26の位置切換え操作を簡易化することができる。
【0092】
従って、発明の実施の形態4によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作の容易化による縫目方式切換え操作の容易化を達成できる。
【0093】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作の容易化による縫目方式切換え操作の容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することができる。
【0094】
請求項2に記載の発明によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作に加えてかがり幅の設定の容易化による、縫目方式切換え操作の更なる容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することができる。
【0095】
請求項3に記載の発明によれば、かがり幅を均一に保つことができ、且つ、糸滑り片の切換え操作に加えて送りピッチの大きさの設定の容易化による、縫目方式切換え操作の更なる容易化を達成できる、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の針板の平面図。
【図2】この発明の実施の形態1にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の右側面図。
【図3】この発明の実施の形態1にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の正面図。
【図4】この発明の実施の形態1にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の平面図。
【図5】この発明の実施の形態1にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の糸滑り片切換え機構の右側面図。
【図6】この発明の実施の形態1にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の斜視図。
【図7】この発明の実施の形態1にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の調節つまみの拡大図。
【図8】この発明の実施の形態2にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の右側面図。
【図9】この発明の実施の形態2にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の斜視図。
【図10】この発明の実施の形態2にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の送り調節つまみの拡大図。
【図11】この発明の実施の形態2にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の作用を説明する図。
【図12】この発明の実施の形態3にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の右側面図。
【図13】この発明の実施の形態3にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の斜視図。
【図14】この発明の実施の形態3にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の調節つまみの拡大図。
【図15】この発明の実施の形態4にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の右側面図。
【図16】この発明の実施の形態4にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の斜視図。
【図17】この発明の実施の形態4にかかるオーバーロックミシンの縫目方式切換え装置の調節つまみの拡大図。
【図18】縁かがり縫いの縫目方式を説明する図。
【図19】巻ロック縫いの縫目方式を説明する図。
【図20】この発明の課題を説明する図。
【符号の説明】
11 下メス
12 下メスホルダ
16 針落ち位置
18 上メス
20 下メス調節軸
22 調節つまみ
23 調節カム
26 糸滑り片
31 送り調節リンク
32 糸滑り片切換えカム
33 送り調節つまみ
50 差動調節軸
52 差動調節リンク
53 差動調節つまみ
60 糸滑り片切換え軸
61 糸滑り片切換えつまみ

Claims (3)

  1. 糸滑り片と、
    この糸滑り片の位置を所定の作用位置又は所定の不作用位置に切り換える糸滑り片切換え手段と、
    被縫物を針落ち位置近傍で切断する切断手段と、
    前記糸滑り片の前記切換え操作による移動軌跡と交叉する軌跡上で前記切断手段を移動する切断切換え手段と、
    前記糸滑り片切換え手段及び前記切断切換え手段に連動していて、所定方向に位置切換えすることにより前記各手段を操作する操作手段とを備え、
    この操作手段は、
    前記所定方向の位置切換え向きの相違により前記糸滑り片を前記作用位置又は不作用位置に切り換え、且つ、この位置切換えに際して前記切断手段を一時的に前記糸滑り片移動軌跡から退避するものである、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置。
  2. 糸滑り片と、
    この糸滑り片の位置を所定の作用位置又は所定の不作用位置に切り換える糸滑り片切換え手段と、
    被縫物を針落ち位置近傍で切断する切断手段と、
    前記糸滑り片の前記切換え操作による移動軌跡と交叉する軌跡上で前記切断手段を移動する切断切換え手段と、
    被縫物のかがり幅を調節するかがり幅調節手段と、
    前記糸滑り片切換え手段、前記切断切換え手段及び前記かがり幅調節手段に連動していて、所定方向に位置切換えすることにより前記各手段を操作する操作手段とを備え、
    この操作手段は、
    前記所定方向の位置切換え向きの相違により前記糸滑り片を前記作用位置又は不作用位置に切り換え、且つ、この位置切換えに際して前記切断手段を一時的に前記糸滑り片移動軌跡から退避するものであり、また、切換え位置により前記かがり幅を調節するものである、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置。
  3. 糸滑り片と、
    この糸滑り片の位置を所定の作用位置又は所定の不作用位置に切り換える糸滑り片切換え手段と、
    被縫物を針落ち位置近傍で切断する切断手段と、
    前記糸滑り片の前記切換え操作による移動軌跡と交叉する軌跡上で前記切断手段を移動する切断切換え手段と、
    被縫物の送りピッチの大きさを調節する送りピッチ調節手段と、
    前記糸滑り片切換え手段、前記切断切換え手段及び前記送りピッチ調節手段に連動していて、所定方向に位置切換えすることにより前記各手段を操作する操作手段とを備え、
    この操作手段は、
    前記所定方向の位置切換え向きの相違により前記糸滑り片を前記作用位置又は不作用位置に切り換え、且つ、この位置切換えに際して前記切断手段を一時的に前記糸滑り片移動軌跡から退避するものであり、また、切換え位置により前記送りピッチを調節するものである、オーバーロックミシンの縫目方式切換え装置。
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