JP3594832B2 - 水位調整弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、貯水槽や貯水タンク等の水位を所定の水位に調整する水位調整弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の水位調整弁Vは、図7に示すように、貯水槽Sの給水管Cなどに取付けられて、水位に基づき水を供給して水位を調整するものであり、従来から多数のものが提案され、その中において、弁体の開閉動作が円滑なものとして、実公平7−12784号公報記載の水位調整弁がある。
【0003】
この水位調整弁Vは、図8に示すように、筒状弁箱1内に筒状弁体2を同一軸上に摺動自在に設け、前記弁箱1の一端面を流入口3とするとともに、弁箱他端面に弁座4を形成してその弁座4の周囲に流出口5を設け、水位の変動により昇降するフロート6をリンク機構7を介して前記弁体2に連結したものであり、フロート6の上昇により、弁体2を実線から鎖線のごとく前進させ弁座4に密接させて前記流出口5を閉じ、フロート6の下降により、弁体2を鎖線から実線のごとく後退させて弁座4から離して前記流出口5を開く(詳細は後述の実施形態参照)。
【0004】
この水位調整弁Vにおいて、弁体後面2aには、常時水圧が加わっており、その水圧が閉弁時(弁体2が弁座4に密接する時)の水撃(ウォーターハンマー)を生じさせる。このウォーターハンマーを解消すべく、上記従来例では、弁が閉じる直前に、上流側の鍔2bが弾性シール8に当たって、その弾性シール8のクッション作用(緩衝作用)により、緩やかな閉弁動作をしてウォーターハンマーが生じないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記弾性シール8による緩衝作用はそれなりにウォーターハンマーの防止を行い得るが、経時とともに、その弾性シール8の硬度が低くなって、緩衝作用が劣化すると、ウォーターハンマーが発生したり、逆に、硬度が高くなると、弾性シール8が十分に撓まずに全閉不能となる恐れがある。
【0006】
この発明は、上記実情の下、弾性シール8などの物理的な緩衝作用以外の手段によってウォーターハンマーを防止することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、弁体に働く水圧自身によってウォーターハンマーを防ぐべく、まず、弁体が弁座に当接する直前においては、弁体の下流側端面にも水圧が加わり、その水圧が上流側端面に加わる水圧を相殺すると考えた。つぎに、その相殺は、従来の水位調整弁でも行われており、それらに比べて作用がより優れていることが必要である。このため、この発明は、上記弁体を弁座に密接させて流出口を閉じる直前において、前記弁体のその軸方向における下流側から見た端面積(投影面積)を同上流側から見た端面積(投影面積)と同じかそれより広くなるようにしたのである。
【0008】
弁体の軸方向において働く水圧力は、下流側から見た端面と同上流側から見た端面とに働き、その前者の端面積が後者の端面積と同じかそれより広ければ、流速圧を無視すると、前者への水圧が後者の水圧と同じかそれより大きいこととなる。このため、後者の水圧は相殺されてその水圧による弁体の移動はなく、弁体の弁座への当接速度が和らげられて、ウォーターハンマーの解消に役立つこととなる。
【0009】
因みに、弾性体によるクッションの場合、硬度の精度、硬度の経年変化、寸法精度、圧力値による荷重の変化、等により、緩衝効果に大きなバラツキを生じる可能性が高い。これに対し、面積差による水圧力の場合は非常に安定した荷重が得られるので、信頼性が高い。
【0010】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決する発明の実施の形態としては、筒状弁箱内に筒状弁体を同一軸上に摺動自在に設け、前記弁箱の一端面を流入口とするとともに、弁箱他端面に弁座を形成してその弁座の周囲に流出口を設け、水位の変動により昇降するフロートをリンク機構を介して前記弁体に連結し、フロートの上昇により、弁体を前進させ弁座に密接させて前記流出口を閉じ、フロートの下降により、弁体を後退させて弁座から離して前記流出口を開く上述の水位調整弁において、前記弁体の下流側端面を同上流側端面より広くする等により、下流側から見た端面積を同上流側から見た端面積と同じかそれより広くなるようにした構成を採用し得る。
【0011】
すなわち、その構成の具体的態様としては、図6(a)乃至(c)に示すもの等が考えられ、その図(a)において、弁体2の内径:d、同外径:d、流出口側の外径:d、閉弁直前の水圧:P、P’とすると、閉方向の力(右方向):F=(d −d )π/4×P、開方向の力(左方向):F=(d −d )π/4×P’=(d−dπ/4×P’+(d −d )π/4×P’≒(d −d )π/4×P+(d −d )π/4×P’(同図b、c)となる。ここで、流出口側において、PとP’は、傾面と垂直面に働く水圧であり、閉弁直前においては、P’はPより少し小さい。その流出口においては、水が垂直方向(弁体2の径方向)に流れ、かつ、弁体2が弁座に当接しても、傾面には水圧が加わるからである。
【0012】
しかし、P≒P’とすると、F2−F1=(d3 2−d2 2)π/4×P'となり、F2>F1から、弁体2のその軸方向における下流側から見た端面積と上流側から見た端面積に働く水圧の総和による弁体2に働く力は開き勝手の方向に作用する。この開き勝手は、弁体2の弁座への当接速度を弛め、ウォーターハンマーの発生を防止する。図中、白抜き矢印は水の流れを示す。
【0013】
この構成において、上記弁体の下流側端部内面をその端面に連続する外広がりの傾斜面とすれば(同図b)、その傾面に水圧P(>P’)が常に加わるため、ウォーターハンマーの防止作用はより確実となる。この点から、傾面の外縁の径dはdより大きくすることが好ましい。すなわち、d≦dとして、前記下流側端部内面傾斜面の弁体軸方向における下流側から見た端面積を上記上流側から見た端面積と同じかそれより広くすることが好ましい。
【0014】
一方、上記弁体の上流側端部内面もその端面に連続する外広がりの傾斜面とすれば、垂直面に比べて、その傾斜面の方が、水の流れによる圧力を受けにくく、その流れ圧によるウォーターハンマー現象を軽減する。この傾斜面は、同図(a)のものにおいても、又、図8の従来のものにおいても採用し得る。
【0015】
【実施例】
一実施例を図1乃至図5に示し、弁箱11は、筒12とその両側のフランジ13a、13bとから成り、一方のフランジ13aは筒12の一端外周に一体に形成されて、給水管Cのフランジにボルト止めされ、給水管Cから流入口14を通って弁箱11内に流水が流入する。他方のフランジ13bはボルト15等により一定間隔で一方のフランジ13aに一体化されており、前記筒12はその他方のフランジ13bに至らず、その間隙が流出口16となる。
【0016】
弁箱11内には筒状弁体17が同一軸上に摺動自在に設けられており、この弁体17が他方のフランジ13b内面の弾性材からなる環状弁座18に密接して、流出口16を閉じる。すなわち、閉弁する。この弁座18は円錐状の弁座押え19をフランジ13bにボルト止めすることにより取付けられ、その弁座押え19の円錐面によって、流出口16から水がスムースに放射方向に流れ出る。上側への流れはカバー21により阻止されて下向きの流れとなる。これにより、上方への噴流が阻止される。
【0017】
弁体17はリンク機構30を介してフロート20に連結されている。そのリンク機構30は、上側のボルト15に揺動自在に支持された右側面下向きコ字状の挺子板31と、その挺子板31の作用点(支軸)31aと弁体17を連結するリンク32と、挺子板31の上面にボルト止めされた支持板33と、その支持板33に挟まれて、挺子板31に取付けられた前記フロート20のレバー34とから成る。
【0018】
挺子板31は、図1、図2に示すように、両上側ボルト15間にブロック30aを介して設けたシャフト30bが貫通して揺動自在になっている。弁体17の連結リンク32は他方のフランジ13bを通り抜けて、その両端が支軸31aと32aを介して挺子板31及び弁体17に回転自在に連結されており、挺子板31が揺動すると、リンク32を介して弁体17が弁箱11(筒12)内を移動して弁を開閉する。
【0019】
弁体17は、図3に示すように、その流入口14側が薄肉となっているとともに、外側に拡径してその内面が傾斜面17aとなっている。一方、流出口16側は厚肉となって、その内面も同様に傾斜面17bとなっている。この傾斜面17a、17bの傾斜度及び長さ並びに肉厚度は、実験等により、開き勝手となってウォーターハンマーを有効に防止し得るように適宜に設定する。その内外径d、d、d、dには図6の関係がある。
【0020】
この実施例は以上の構成であり、図4に示すように、いま、水位が低く、給水状態では、フロート20が下降していて、リンク機構30により、弁体17が弁座18から後退し、流出口16が開放されて、図示矢印のごとく、水が流れ出る。このとき、弁体17の流入口側端部外面は流出口16側に向かって縮径しているので、通水状態ではパッキン40と弁体17との間に隙間ができ、弁体17に対して働く推力は流速による力だけである。また、弁体17の流入口端面17cも微小かつ、内面も傾斜面17aとなっているため、その推力も微小となり、この推力はレバー34、フロート20等の重量とてこ作用によって完全に相殺・吸収される。さらに、弁体17と弁箱11との摺動部の隙間が小さく、一様のため、この付近での差圧の発生は極めて小さく考慮外とすることが出来る。このため、後述の開き勝手の力が作用しても、水位調整弁Vとしての作動には殆ど影響しない。
【0021】
この給水がつづき、図5に示すように、水位が設定水位WL の近くになると、弁体17の両端面に内圧(水圧)P、P’が加わり、弁体17下流側のその軸方向における下流側から見た端面積が、上側のその軸方向における上流側から見た端面積と等しく又は大きくしてあるので、閉方向への力は開方向への力に相殺されて、水撃圧の発生が無い。このとき、その端面積差により、水圧力が開き勝手に作用することとなるが、この力による閉止力の不足については、フロート20の浮力が「てこ」を介して付与されているので、完全閉止のための面圧は問題ない。従って、水撃圧の発生の要因は皆無といえる。
【0022】
【発明の効果】
この発明は、以上のように、弁体に作用する水圧を利用してウォーターハンマーを防止するようにしたので、長期に亘って止水性能が安定するうえに、弁全体の小型化を図るとともに、コストダウンを図り得る。また、弁の小型化は、この弁を取付ける(据える)水槽(タンク)も小さいものでよく、経済的となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図
【図2】同実施例の切断平面図
【図3】同実施例の弁体の断面図
【図4】同実施例の作用説明図
【図5】同実施例の作用説明図
【図6】この発明の各実施形態の要部切断正面図
【図7】水位調整弁の設置例図
【図8】従来例の切断正面図
【符号の説明】
1、11 弁箱
2、17 弁体
3、14 流入口
4、18 弁座
5、16 流出口
6、20 フロート
7、30 リンク機構
13a、13b フランジ
15 締付ボルト
17a、17b 傾斜面
19 弁座押え
31 挺子板
40 パッキング
P 給水管

Claims (2)

  1. 筒状弁箱11内に筒状弁体17を同一軸上に摺動自在に設け、前記弁箱11の一端面を流入口14とするとともに、弁箱11他端面に弁座18を形成してその弁座18の周囲に流出口16を設け、水位の変動により昇降するフロート20をリンク機構30を介して前記弁体17に連結し、フロート20の上昇により、弁体17を前進させ弁座18に密接させて前記流出口16を閉じ、フロート20の下降により、弁体17を後退させて弁座18から離して前記流出口16を開く水位調整弁であって、
    上記弁体17のその軸方向における下流側から見た端面積を同上流側から見た端面積より広くして、前記弁体17を弁座18に密接させて流出口16を閉じる直前において、前記両端面積に働く水圧の総和による力が弁体17に開き勝手の方向に作用するようにしたことを特徴とする水位調整弁。
  2. 上記弁体17の上流側端部内面をその端面に連続する外広がりの傾斜面17aとしたことを特徴とする請求項1に記載の水位調整弁。
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