JP2001193042A - 水路用水位調節装置 - Google Patents

水路用水位調節装置

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JP2001193042A
JP2001193042A JP2000005694A JP2000005694A JP2001193042A JP 2001193042 A JP2001193042 A JP 2001193042A JP 2000005694 A JP2000005694 A JP 2000005694A JP 2000005694 A JP2000005694 A JP 2000005694A JP 2001193042 A JP2001193042 A JP 2001193042A
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water channel
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Toshikazu Tanaka
利和 田中
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の垂直水路の下部間に形成された水平水
路の両端部に、突起壁が設けられ、水平水路の壁面と両
突起壁とに囲まれた空気溜り部が形成された水路におい
て、水平水路内の水位調節用に設けられる扉体のシール
機能を向上させて、扉体から排気通路側への空気漏れを
微量にする。 【解決手段】 排気用入口51と扉体53とに入口側シ
ート65と扉体側シート66とが設けられ、扉体側シー
ト66として金属製シートが用いられ、入口側シート6
5はゴム製の第1シート67と金属製の第2シート68
とで構成され、第1シート67は、圧縮代の分だけ、第
2シート68よりも手前側へ突出しており、扉体53を
排気用入口51側へ押圧する押圧手段76が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の垂直水路の
下部間に形成された水平水路内の水位を調節する水路用
水位調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地中に埋設された水路において、
図13に示すように、河川10等の下方を横断する場
合、河川10の両側に垂直水路11,12を形成し、こ
れら両垂直水路11,12の下部間に水平水路13を形
成している。通常時(晴天時や少降雨時)、上記水平水
路13には少量の下水が流れるが、豪雨時には、多量の
下水が流れ、流量が大きく変動する。したがって、水平
水路13の管径は予め設定された多量の下水が流れる場
合を想定して決定され、これにより、水平水路13内の
下水の流量が増加しても、水平水路13の流路断面積は
十分に大きく確保されているため、十分に下水が上流側
から下流側へ流れ、一方の垂直水路11の上流側で下水
が溢れ出すようなことはない。
【0003】しかしながら、上記のような水路において
は、通常時、水平水路13内を流れる下水は少量である
ため、水平水路13内の流速が低下しており、これによ
り、下水中に含まれている土砂等が水平水路13内に堆
積して固結し、このような土砂等の固結物14が豪雨時
の水平水路13内の下水の流れを阻害するといった問題
が生じた。
【0004】上記のような問題の対策として、図14に
示すように、上記水平水路13の両端部に、水平水路1
3の上部から下方へ突出する突起壁15を設け、上記水
平水路13内に、水平水路13の壁面と両突起壁15と
に囲まれた空気溜り部16を形成した構成の水路があ
る。上記一方の垂直水路11の上部から水平水路13の
入口部にかけて流入側仕切壁17が形成されており、こ
の流入側仕切壁17によって、一方の垂直水路11内か
ら水平水路13の入口部にかけて第1流入路18と第2
流入路19とが形成されている。尚、第1流入路18の
流路断面積は第2流入路19の流路断面積よりも小さく
形成されている。また、上記流入側仕切壁17の上端に
は流入側堰体20が設けられている。
【0005】さらに、他方の垂直水路12の下部から上
部にかけて流出側仕切壁21が形成されており、この流
出側仕切壁21によって、他方の垂直水路12内に第1
流出路22と第2流出路23とが形成されている。尚、
第1流出路22の流路断面積は第2流出路23の流路断
面積よりも小さく形成されている。また、上記流出側仕
切壁21の上端には流出側堰体24が設けられている。
【0006】また、水平水路13には、上記空気溜り部
16内の空気を排気して水平水路13内の水位Lを一定
レベルに保つ水位調節用排気通路25と、流量が増加し
た場合、緊急に空気溜り部16内の空気を全て排気して
水平水路13内の空気層を無くす緊急用排気通路26と
が接続されている。上記緊急用排気通路26には排気弁
27が設けられている。
【0007】これによると、通常時、緊急用排気通路2
6は排気弁27により閉じられており、少量の下水Wが
第1流入路18内を流れて、上流側の垂直水路11から
水平水路13へ流入する。この場合、乱流が発生して下
水Wと共に空気が水平水路13内へ連行され、次第に空
気溜り部16に空気が蓄積される。これにともなって、
水平水路13内の水位Lが次第に押し下げられ、水平水
路13内の水位Lが上記水位調節用排気通路25の入口
開口部25aまで下降して、この入口開口部25aの上
端部が水平水路13内の水面の上方に位置すると、空気
溜り部16の空気が上記入口開口部25aの上端部を通
って水位調節用排気通路25から排気される。これによ
り、空気溜り部16の空気が減少した分だけ水平水路1
3内の水位Lが上昇し、上記水位調節用排気通路25の
入口開口部25aが水平水路13内の水面下に没した
際、水平水路13内の水位Lの上昇が停止する。これに
より、水平水路13内の水位Lは一定レベルに保たれ
る。
【0008】したがって、水平水路13の断面は上部の
空気層31と下部の流水層32とに分けられ、空気層3
1の占める分だけ流路断面積が減少するため、減少した
分だけ水平水路13を流れる下水の流速が高速になる。
これにより、土砂等の固結物14が水平水路13内に形
成されるのを防止することができる。尚、水平水路13
内を流れた下水は、第1流出路22内を流れて、下流側
の垂直水路12から下流側水路30へ流出する。
【0009】また、豪雨時、下水の流量が大幅に増加し
た場合、上流側水路29内の下水は流入側堰体20を乗
り越えて第1流入路18内と第2流入路19内の両方を
流れ、上流側の垂直水路11から水平水路13へ流入す
る。この際、緊急用排気通路26が排気弁27により開
放され、水平水路13内の水位Lの上昇に伴って空気溜
り部16内の空気が全て緊急用排気通路26から排気さ
れ、水平水路13に下水が充満し、水平水路13の断面
積全体が下水の流路断面積となる。これにより、水平水
路13の流路断面積は十分に大きく確保され、十分に下
水が上流側から下流側へ流れ、一方の垂直水路11の上
流側で下水が溢れ出すようなことはない。尚、水平水路
13内を流れた下水は、第1流出路22内と第2流出路
23内の両方を流れ、流出側堰体24を乗り越えて、下
流側の垂直水路12から下流側水路30へ流出する。
【0010】その後、下水の流量が通常時まで減少する
と、緊急用排気通路26を排気弁27により閉じる。こ
れにより、下水と共に空気が水平水路13内へ連行さ
れ、次第に空気溜り部16に空気が蓄積され、これにと
もなって、水平水路13内の水位Lが一定レベルまで次
第に押し下げられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来形式では、
水平水路13内の水位Lを上下に変位させて最適なレベ
ルに調節するために、上記入口開口部25aを開閉する
制水扉を設けることが考えられるが、制水扉のシート部
のシール機能が不十分で、空気溜り部16内の空気が制
水扉のシート部から排気通路25側へ漏れ出てしまい、
水平水路13内の水位Lの調節が正確に行なえないとい
った問題がある。
【0012】本発明は、扉体のシート部のシール機能を
向上させて、扉体から排気通路側への空気漏れを微量に
抑制することができる水路用水位調節装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明における水路用水位調節装置は、一対の垂直
水路の下部間に水平水路が形成され、上記水平水路の両
端部に、水平水路の上部から下方へ突出する突起壁が設
けられ、上記水平水路内に、水平水路の壁面と上記両突
起壁とに囲まれた空気溜り部が形成され、上記水平水路
内の水位を調整する水位調節装置であって、上記水平水
路に、上記空気溜り部内の空気を排気する排気通路の排
気用入口が形成され、上記排気用入口の前方に、排気用
入口の開口部の高さを増減する昇降自在な扉体が設けら
れ、上記排気用入口の周囲と扉体の後面とにそれぞれ、
互いに密接して排気用入口と扉体との間をシールする入
口側シートと扉体側シートとが設けられ、上記扉体側シ
ートとして金属製のシートが用いられ、上記入口側シー
トは、伸縮自在な弾性材で製作された第1シートと、こ
の第1シートの内側または外側に設けられた金属製の第
2シートとで構成され、上記第1シートは、圧縮代の分
だけ、第2シートよりも手前側へ突出しており、上記排
気用入口に、扉体を上下方向へ案内する枠体が設けら
れ、上記扉体と枠体のいずれかに、扉体を排気用入口側
へ押圧する押圧手段が設けられているものである。
【0014】これによると、扉体は押圧手段によって排
気用入口側へ押圧されているため、扉体側シートが入口
側シートに確実に密着する。この際、入口側シートの第
1シートは扉体側シートに押圧されて圧縮代の分だけ圧
縮されるため、扉体と排気用入口との間の水密性および
気密性が確保される。さらに、上記第1シートが摩耗し
た場合であっても、扉体側シートが入口側シートの第2
シートに押圧されて密着するため、扉体と排気用入口と
の間の水漏れや空気漏れを微量にすることができる。
【0015】また、第1シートは圧縮代の分だけ第2シ
ートよりも手前側へ突出しているため、第1シートが圧
縮代の分だけ圧縮されると、扉体側シートが入口側シー
トの第2シートに密着(密接)し、これにより、上記第
1シートが扉体側シートで圧縮代以上に圧縮されること
はない。これにより、第1シートの摩耗を抑制すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図10に基づいて説明する。尚、従来と同一構
成のものについては、同じ符号を付記して、その説明を
省略する。図3に示すように、垂直水路11,12内と
水平水路13内とはそれぞれ仕切壁45によって左右に
2分割されており、分割された一方の分割水路Aのみに
下水が流されて使用され、他方の分割水路Bは将来のた
めの予備としている。上記水平水路13の一方の分割水
路Aの水位Lは水位調節装置46によって調節される。
【0017】上記水位調節装置46の構成を以下に説明
する。図2〜図4に示すように、水平水路13の一方の
分割水路Aには、空気溜り部16内の空気を排気する水
位調節用排気通路50の排気用入口51が形成されてい
る。排気用入口51の前方には、この排気用入口51の
開口部52の高さHを増減する昇降自在な扉体53が設
けられている。上記扉体53は水平水路13の天井部よ
り貫通して設けられた縦軸54の下端に連結されてお
り、この縦軸54は水平水路13の上方に設けられた昇
降駆動装置55によって昇降される。図5に示すよう
に、上記扉体53は、四角平板状に形成された本体53
aと、本体53aの前面に形成された複数のリブ53b
とで構成されている。
【0018】また、上記排気用入口51には、扉体53
を上下方向へ案内する枠体57が設けられている。図
6,図7に示すように、上記枠体57は、排気用入口5
1に嵌め込まれる四角枠部材58と、四角枠部材58か
ら前方へ突出した左右一対のサイドフレーム59と、両
サイドフレーム59の前端に内向きに設けられた平板状
の縦フレーム60とで構成されている。尚、上記四角枠
部材58は、左右一対の縦材61と、これら両縦材61
間に連結された上下複数の横材62a,62b,62c
とで構成されている。また、上記縦材61と縦フレーム
60とは前後方向で相対向する位置関係にある。
【0019】また、上記扉体53は両サイドフレーム5
9間に挿入されており、さらに、扉体53の両側部は上
記縦フレーム60と縦材61との間に挿入されている。
上記枠体57の四角枠部材58と扉体53の後面とには
それぞれ、互いに密接して排気用入口51と扉体53と
の間をシールする入口側シート65と扉体側シート66
とが設けられている。
【0020】上記入口側シート65は、伸縮自在なゴム
(弾性材の一例)で製作された第1シート67と、金属
製の第2シート68とで構成されている。上記第1シー
ト67は、中間部の横材62bの前面に取付けられた横
シート部67aと、この横シート部67aの両端から下
方へ垂下されかつ両縦材61の前面に取付けられた左右
一対の縦シート部67bとにより、門形状に形成されて
いる。
【0021】さらに、上記第2シート68は、第1シー
ト67と同様な門形状シート部69と、上記第1シート
67の上方に位置して両縦材61の前面に取付けられた
左右一対の上部縦シート部70とで構成されている。
尚、上記門形状シート部69は、横シート部69aと左
右一対の縦シート部69bとで構成され、第1シート6
7の内側に隣接している。
【0022】尚、図8に示すように、上記第1シート6
7の断面は平板状部72と円筒状部73とから成り、平
板状部72が取付プレート74で押付けられてねじ75
により固定されている。また、上記円筒状部73は、圧
縮代Cの分だけ、第2シート68よりも手前側へ突出し
ている。また、上記扉体側シート66としては金属製の
シート(メタルシート)が用いられている。尚、扉体側
シート66も、上記第1シート67と同様に、門形状に
形成されている。
【0023】図4,図5,図7,図9,図10に示すよ
うに、上記扉体53の両側部前面53cには、扉体53
を排気用入口51側(後側)へ押圧する押圧手段76が
上下複数設けられている。これら押圧手段76は、枠体
57の左右両縦フレーム60の後面に当接し扉体53の
昇降に応じて遊転自在な押圧ローラ77と、この押圧ロ
ーラ77を上記縦フレーム60の後面へ押圧付勢する付
勢具とで構成されている。
【0024】上記各押圧ローラ77はアーム78を介し
て扉体53に設けられている。上記アーム78の基端部
には左右方向の横軸79が挿通され、この横軸79はブ
ラケット80を介して扉体53の両側部前面53cに保
持されている。これにより、各アーム78は横軸79を
中心として前後方向へ揺動自在に構成されている。ま
た、上記各アーム78の遊端部には調整用ボルト81が
螺合され、この調整用ボルト81の先端には小径部81
aが形成され、この小径部81aの先端部が扉体53の
両側部前面53cに形成された孔82に挿入される。
【0025】上記小径部81aには、上記付勢具の一例
である皿ばね83が複数枚重ねて外嵌されている。これ
ら皿ばね83は、扉体53の両側部前面53cと小径部
81aの根元の段差面84とに挟まれ、反発力によって
アーム78を枠体57の縦フレーム60の後面へ押圧付
勢している。尚、調整用ボルト81には、このボルト8
1を固定するロック用ナット85が螺合されている。ま
た、上記押圧ローラ77は、アーム78の中間部に取付
けられ、横軸79と調整用ボルト81との間に位置して
いる。
【0026】また、図2,図3に示すように、水平水路
13の天井部には、空気溜り部16内に空気を供給した
り空気溜り部16内の空気を排出する給排気通路87の
開口部88が形成されている。この給排気通路87は給
排気弁89によって開閉される。尚、給排気通路87か
ら空気溜り部16内への給気は空気圧縮機(図示せず)
等によって行われる。
【0027】以下、上記構成における作用を説明する。
通常時(晴天時や少降雨時)、給排気通路87は給排気
弁89によって閉じられている。そして、図4の仮想線
で示すように、扉体53の下端部が水平経路13の一方
の分割水路A内の水面下に没している場合、排気用入口
51の開口部52が水平経路13内の下水Wで閉じられ
るため、空気溜り部16内の空気が排気用入口51から
排気通路50へ流れ出すことはない。この状態で、扉体
53を上昇させることによって、図4の実線で示すよう
に、扉体53の下端部が水平経路13内の水面より上方
に出た場合、図3,図4に示すように、空気溜り部16
内の空気が、扉体53の下端と水平経路13内の水面と
の隙間を通って、排気用入口51から排気通路50へ流
れ出し、他方の垂直水路12内の上部へ排気される。こ
れにより、空気溜り部16内の空気の量が減少し、水平
経路13の一方の分割水路A内の水位が上昇し、図2に
示すように、扉体53の下端が水平経路13内の水面下
に没した時点で、水平経路13内の水位Lの上昇が停止
する。これにより、水平経路13内の水位Lを目的のレ
ベルまで上昇させることができる。
【0028】また、水平経路13内の水位Lを下降させ
る場合は、扉体53を下降させる。この状態において、
上流側の垂直水路11から水平水路13内へ流入する下
水Wと共に空気が水平水路13内へ連行されるため、次
第に空気溜り部16に空気が蓄積され、これに伴って、
水平水路13内の水位Lが次第に押し下げられる。そし
て、図4の実線で示すように、水平水路13内の水面が
扉体53の下端よりも下方へ下降した際、空気溜り部1
6内の空気が、扉体53の下端と水平経路13内の水面
との隙間を通って、排気用入口51から排気通路50へ
流れ出し、他方の垂直水路12内の上部へ排気される。
このため、空気溜り部16内の空気の量が減少し、下降
していた水平経路13内の水位Lが僅かに上昇し、扉体
53の下端部が水平経路13内の水面下に没した時点
で、水位Lが停止する。これにより、水平経路13内の
水位Lを目的のレベルまで下降させることができる。
【0029】上記のように、通常時、扉体53を昇降さ
せることによって、水平経路13内の水位Lを上下に変
位させて最適なレベルに調節することができる。また、
扉体53は押圧手段76によって排気用入口51側へ押
圧されている。すなわち、図7,図9に示すように、皿
ばね83の反発力によってアーム78が枠体57の縦フ
レーム60へ押圧付勢されるため、各押圧ローラ77が
上記縦フレーム60の後面に圧接し、この際の反力(反
作用)によって、扉体53が排気用入口51側(後側)
へ押圧される。これにより、扉体側シート66が入口側
シート65に確実に密着する。この際、第1シート67
の円筒状部73は扉体側シート66に押圧されて圧縮代
Cの分だけ圧縮されるため、扉体53と排気用入口51
との間の水密性および気密性が確保される。尚、扉体5
3を昇降させた際、各押圧ローラ77が上記縦フレーム
60の後面に圧接した状態で回転するため、扉体53が
スムーズに昇降する。
【0030】さらに、上記第1シート67が摩耗した場
合であっても、扉体側シート66が第2シート68に押
圧されて密着するため、扉体53と排気用入口51との
間の水漏れや空気漏れを微量にすることができる。ま
た、図8に示すように、第1シート67の円筒状部73
は圧縮代Cの分だけ第2シート68よりも手前側へ突出
しているため、上記円筒状部73が圧縮代Cの分だけ圧
縮されると、図7に示すように、扉体側シート66が第
2シート68に密着(密接)するため、上記円筒状部7
3が扉体側シート66で圧縮代C以上に過大に圧縮され
ることはない。これにより、第1シート67の摩耗を抑
制することができる。
【0031】尚、図9に示すように、ロック用ナット8
5を緩め、調整用ボルト81を締め込むことにより、皿
ばね83が一段と強く圧縮されるため、各押圧ローラ7
7の押圧力が増大する。反対に、調整用ボルト81を緩
めることにより、皿ばね83の圧縮が弱められるため、
各押圧ローラ77の押圧力が減少する。このように、調
整用ボルト81の締め込み量に応じて押圧ローラ77の
押圧力を最適に調整することができ、したがって、扉体
側シート66の入口側シート65への押付力を調整し得
る。
【0032】尚、上記実施の形態では、図3に示すよう
に、水位調節装置46で水平水路13の一方の分割水路
Aの水位Lを調節しているが、将来、他方の分割水路B
を使用する場合、他方の分割水路B側にも同様な水位調
節装置46を追加して設け、この水位調節装置46で水
平水路13の他方の分割水路Bの水位Lを調節する。ま
た、豪雨時、下水Wの流量が大幅に増加した場合、給排
気通路87が給排気弁89によって開放され、水平水路
13内の水位Lの上昇に伴って空気溜り部16内の空気
が全て給排気通路87から水平水路13の外部へ排気さ
れ、水平水路13内に下水Wが充満する。これにより、
水平水路13の流路断面積は十分に大きく確保され、十
分に下水Wが上流側から下流側へ流れ、一方の垂直水路
11の上流側で下水Wが溢れ出すようなことはない。
【0033】その後、下水Wの流量が通常時まで減少す
ると、給排気通路87を給排気弁89により閉じる。こ
れにより、下水Wと共に空気が水平水路13内へ連行さ
れ、次第に空気溜り部16に空気が蓄積され、これにと
もなって、水平水路13内の水位Lが扉体53の排気用
窓56の上端部のレベルまで次第に押し下げられる。ま
た、上記実施の形態では、図3に示すように、仕切壁4
5を設けて、垂直水路11,12内と水平水路13内と
をそれぞれ一方の分割水路Aと他方の分割水路Bとに2
分割しているが、仕切壁45を設けていないものであっ
てもよい。
【0034】上記実施の形態では、図9に示すように、
押圧手段76の付勢具として皿ばね83を用いたが、コ
イルスプリング等を用いてもよい。上記実施の形態で
は、図7,図9に示すように、複数の押圧手段76を扉
体53の両側部前面53cに設けているが、枠体57の
縦フレーム60に設けてもよい。この場合、各押圧ロー
ラ77は、扉体53の両側部前面53cに当接し、皿ば
ね83の反発力によって両側部前面53cに押圧され
る。
【0035】次に、本発明の他の実施の形態を図11,
図12に基づいて説明する。先述した実施の形態では、
押圧手段76に押圧ローラ77と皿ばね83とを用いて
いたが、他の構造の押圧手段92として、円弧状の板ば
ね93を用いたものがある。すなわち、上記板ばね93
の下端部(または上端部でもよい)がボルト94を介し
て扉体53の両側部前面53cに上下複数取付けられ、
これら板ばね93の中央部が枠体57の縦フレーム60
の後面に圧接されている。
【0036】上記板ばね93が縦フレーム60の後面と
扉体53の側部前面53cとの間に挟まれて前後方向に
圧縮されることで、板ばね93に反発力が生じ、この反
発力によって、扉体53が排気用入口51側(後側)へ
押圧される。尚、板ばね93は中央部が膨らんだ円弧状
に形成されているため、扉体53を昇降させた際、板ば
ね93の中央部が枠体57の縦フレーム60の後面に圧
接した状態で上下に摺動し、これにより、扉体53がス
ムーズに昇降する。
【0037】上記他の実施の形態では、ボルト94を介
して、板ばね93の下端部(または上端部)を扉体53
の両側部前面53cに取付けているが、板ばね93の上
下両端部を取り付けてもよい。また、上記他の実施の形
態では、板ばね93を扉体53の両側部前面53cに設
けているが、枠体57の縦フレーム60に設けてもよ
い。この場合、板ばね93の中央部は上記扉体53の両
側部前面53cに圧接される。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によると、扉体は押
圧手段によって排気用入口側へ押圧されているため、扉
体側シートが入口側シートに確実に密着する。この際、
入口側シートの第1シートは扉体側シートに押圧されて
圧縮代の分だけ圧縮されるため、扉体と排気用入口との
間の水密性および気密性が確保される。
【0039】さらに、上記第1シートが摩耗した場合で
あっても、扉体側シートが入口側シートの第2シートに
押圧されて密着するため、扉体と排気用入口との間の水
漏れや空気漏れをほとんど無くすことができる。また、
第1シートは圧縮代の分だけ第2シートよりも手前側へ
突出しているため、第1シートが圧縮代の分だけ圧縮さ
れると、扉体側シートが入口側シートの第2シートに密
着(密接)し、これにより、上記第1シートが扉体側シ
ートで圧縮代C以上に圧縮されることはない。したがっ
て、第1シートの摩耗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における水位調節装置を備
えた水路の側面図である。
【図2】同、水位調節装置の正面図である。
【図3】図2におけるX−X矢視図である。
【図4】同、水位調節装置の扉体と枠体との正面図であ
る。
【図5】同、水位調節装置の扉体の正面図である。
【図6】同、水位調節装置の枠体の正面図である。
【図7】同、水位調節装置の押圧手段の平面図である。
【図8】同、水位調節装置の入口側シートの横断面図で
ある。
【図9】図7におけるX−X矢視図である。
【図10】図9におけるY−Y矢視図である。
【図11】本発明の他の実施の形態における水位調節装
置の押圧手段の平面図である。
【図12】図11におけるX−X矢視図である。
【図13】従来の水路の側面図である。
【図14】突起壁を有する従来の水路の側面図である。
【符号の説明】
11,12 垂直水路 13 水平水路 15 突起壁 16 空気溜り部 46 水位調節装置 50 水位調節用排気通路 51 排気用入口 52 開口部 53 扉体 57 枠体 65 入口側シート 66 扉体側シート 67 第1シート 68 第2シート 76,92 押圧手段 C 圧縮代 H 開口部の高さ L 水位 W 下水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の垂直水路の下部間に水平水路が形
    成され、上記水平水路の両端部に、水平水路の上部から
    下方へ突出する突起壁が設けられ、上記水平水路内に、
    水平水路の壁面と上記両突起壁とに囲まれた空気溜り部
    が形成され、上記水平水路内の水位を調整する水位調節
    装置であって、上記水平水路に、上記空気溜り部内の空
    気を排気する排気通路の排気用入口が形成され、上記排
    気用入口の前方に、排気用入口の開口部の高さを増減す
    る昇降自在な扉体が設けられ、上記排気用入口の周囲と
    扉体の後面とにそれぞれ、互いに密接して排気用入口と
    扉体との間をシールする入口側シートと扉体側シートと
    が設けられ、上記扉体側シートとして金属製のシートが
    用いられ、上記入口側シートは、伸縮自在な弾性材で製
    作された第1シートと、この第1シートの内側または外
    側に設けられた金属製の第2シートとで構成され、上記
    第1シートは、圧縮代の分だけ、第2シートよりも手前
    側へ突出しており、上記排気用入口に、扉体を上下方向
    へ案内する枠体が設けられ、上記扉体と枠体のいずれか
    に、扉体を排気用入口側へ押圧する押圧手段が設けられ
    ていることを特徴とする水路用水位調節装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010126941A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Maezawa Ind Inc 下水道の伏越構造の清掃方法

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