JP2568093Y2 - 不凍給水栓の弁構造 - Google Patents

不凍給水栓の弁構造

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JP2568093Y2
JP2568093Y2 JP2387693U JP2387693U JP2568093Y2 JP 2568093 Y2 JP2568093 Y2 JP 2568093Y2 JP 2387693 U JP2387693 U JP 2387693U JP 2387693 U JP2387693 U JP 2387693U JP 2568093 Y2 JP2568093 Y2 JP 2568093Y2
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piston
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JP2387693U
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洋一 長島
靖浩 佐藤
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株式会社光合金製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、補助弁にボ−ルを使用
するピストンシリンダタイプの不凍給水栓の弁構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不凍給水栓はピストンの修理の際
など、いちいち上流側に設置された止水栓を止めなくて
もピストンの引抜きができるよう、流入口に補助弁を収
容することが普通に行なわれていた。その中で、同一出
願人による実公昭52−55710号公報のものは補助
弁としてボ−ルを使用し、弁座を流入口内ではなくシリ
ンダ側に設けたため、構造が簡単で、しかも大流量が得
られるという利点があり、広く用いられてきた。
【0003】しかし、流入口に取付けられるゴムパッキ
ンが締付けられボ−ル径に比してパッキンの穴径がある
程度小さくなったとき、高速の噴流束がボ−ルに当たっ
て振動を生じ、噴流束が更に小さくなったときボ−ルは
流れの方向と逆に流入口側に引き寄せられ、その近傍で
激しく振動して騒音を発生し、また弁箱内壁と摩擦を生
じてボ−ルの摩耗の原因となっていた。それを防止する
ために、やはり同一出願人による実公昭62−1419
8号公報にあるようにボ−ルの上流側に不規則流を生じ
させるための障害物を設けて流入口からの噴流を衝突さ
せ、ボ−ルの表面に作用する圧力分布をできるだけ不均
等にさせる方法が行なわれていた。
【0004】上述の方法により、振動の発生が大幅に抑
制され、騒音の発生、ボ−ルの摩耗もほとんど問題とは
ならなくなってきたが、障害物は太いほど効果かあり、
逆にそのために流量に悪影響を及ぼし、当初期待してい
たほどの流量が得られないという欠陥があった。特に、
最近は各自治体で衛生管理面から3階、5階など高所
へ、タンクを使用せず直接給水が行なわれるようになっ
てきており、損失水頭のできるだけ小さい不凍給水栓が
望まれてきている状況の中でそのことは早急に解決せね
ばならない問題となっていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記点に鑑み、本考案
においては流入口側取付パッキンの穴径が小さくなって
もボ−ルの振動による騒音、摩耗がなく、かつ、上記要
望を充分満足する大流量がえられる不凍給水栓を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、流入口からの
噴流がまずピストンに衝突してからボ−ルに当たるよ
う、ボ−ルを収容する弁室を例えば流入口と反対側にす
るなど、流入口と別体に設け、上記弁室上方の最も近い
シリンダ下端にボ−ルの弁座を、さらに、ピストンをは
さんで両端にボ−ル弁より幅の狭い、弁室に向かう下り
勾配の斜面部をそれぞれ形成してなるものである。
【0007】
【作用】そのため、流入口からの噴流はまずピストンに
衝突して拡散し、その後ボ−ルに不規則流が当たるた
め、ピストンが太いこととも相俟って前述の振動は全く
発生せず、しかも流入口に障害物やボ−ルあるいは弁座
が存在しないため、上記要求を満足するだけの充分な流
量が得られることになる。
【0008】
【実施例】図1に本考案の1実施例を示すが、図中、1
は本考案の弁箱であり、側壁には上から順に排水口2、
流入口3、流出口4を形成し、内部には、排水口2の上
方にシリンダ5を、排水口2と流入口3間にシリンダ6
を、流入口3と流出口4間にシリンダ7を、流出口4下
方にシリンダ8をそれぞれ設け、シリンダ8の下方に排
水室9を形成する。10はピストンであり、外側に上記
シリンダ5、6、7、8をそれぞれ摺動する環状パッキ
ン11、12、13、14を装着し、内部に下端から環
状パッキン11、12間に開口する連通孔15を穿って
いる。
【0009】弁箱1内のシリンダ6、7間に、ピストン
10を介して流入口3と反対側にボ−ル弁16を収容す
る弁室17を形成し、ピストン10をはさんで両側に、
ボ−ル弁16よりも幅の狭い、弁室17に向かう下り勾
配の斜面部18を設け、さらにシリンダ6の下端部にボ
−ル弁16が当接する弁座19を形成する。図示しない
が、排水口2には地中の汚水の混入を防止する逆止弁が
取付けられ、弁箱1はパイプ20を介して、またピスト
ン10は継手21、ロッド22を介して上方に延長さ
れ、地上の操作部分(図示せず)に接続される。23は
弁室17のプラグであり、ボ−ル弁16を収容した後、
ねじ込めば良い。
【0010】図は通水状態を示しており、流入口3から
の水はシリンダ7とピストン10の間隙を通って流出口
4から、図示しないが立上管を経て末端の蛇口へと流れ
ている。この時には環状パッキン12、14がシリンダ
6、7にそれぞれ密着しており、そこからの漏水はな
い。立上管内の水抜きをするときは図の状態からロッド
22、ピストン10を下降させれば良く、まず環状パッ
キン13がシリンダ7に密着して流入口3からの水を遮
断し、その後で環状パッキン14がシリンダ8から離脱
して、立上管内の水は排水室9及びピストン10の連通
孔15を通って排水口2から地中に排出される。この時
には環状パッキン11がシリンダ5に密着しているた
め、パイプ20内に水が上昇することはない。
【0011】図の通水状態で流入口3側のゴムパッキン
(図示せず)が締付けられて穴径が小さくなったとして
も、そこからの高速噴流はまずピストン10に衝突して
拡散し、その後でボ−ル弁16に当たるため、ボ−ル弁
16の表面に作用する圧力分布が不均等になり、前述し
た規則的な激しい振動は生ぜず、騒音、ボ−ル弁の摩耗
等は起こらない。この場合、障害物としてのピストン1
0の径をかなり大きくできるので、上述した効果は一層
大きくなる。さらに、流入口3内には損失水頭を生ずる
何ものもないので、上述した引用例のものに比して一層
の大流量を得ることができる。
【0012】次に環状パッキンの故障等でピストン10
をパイプ20から引き抜いた時について説明する。立上
管末端の蛇口を閉じた状態で引き抜くと、流入口3から
の水はパイプ20内に噴出しようとし、この水流に伴い
ボール弁16は瞬時に上昇して弁座19に当接し、流入
口3からの水を遮断する。この状態で蛇口を開いてもボ
ール弁16は水圧により弁座19を閉塞しているので、
ピストンの修理中も蛇口を開いて自由に水を使用でき
る。また、蛇口を開いたままピストン10をパイプ20
から引抜いた時も、立上管や蛇口等による圧力損失が大
きいため、流入口3からの水は、流出口4側よりもパイ
プ20内に、より大きな運動量を持って流れようとし、
やはりボール弁16は弁座19を閉塞する。
【0013】そのため、いちいち上流側に設けた止水栓
(図示せず)を探して止める必要がなく、便利である。
修理が終ってピストン10を挿入する時は、ピストン1
0の先端がボ−ル弁16を水圧力に逆らって押し下げて
弁座19から離脱させ、さらに斜面部18に沿ってボ−
ル弁16を押し転がしながらシリンダ内を下降し、ボ−
ル弁16を弁室17に退避させた後で、ピストン10は
図の位置に復帰することになる。この時、蛇口を開いた
まま挿入すると、水圧力がそれだけ低くなるためボール
弁16を押し上げる力も減じ、挿入がスムーズに行われ
るので、特に高水圧の時には非常に便利である。
【0014】図の実施例においては、弁室17をピスト
ン10を介して流入口3の反対側に設けているが、これ
は直角方向に設けるなど、流入口3以外の適宜な位置に
設けることができ、いずれにしても流入口2からの噴流
はまずピストン10に衝突することになる。その他の実
施例として、弁箱1を二つに分割して流入口3、流出口
4の向きを自由に変えられるようにしたもの、排水口2
を排水室9側方に位置させシリンダ5及び環状パッキン
11、さらには連通孔15を省略したもの等、本考案の
要旨を逸脱しない程度の設計変更は自由である。
【0015】
【本考案の効果】以上のように本考案によれば、実公昭
62−14198号公報に記載した不規則流を生じるた
めの障害物としてピストン自体を用いたので、吐水量に
何ら悪影響を及ぼすことなく障害物を太くすることが可
能となり、従って前述した振動防止効果もそれだけ高ま
り、騒音、ボ−ル弁の摩耗を解消することができる上、
流入口には弁座、障害物、ボ−ル弁等、水の流れの妨げ
になるものは何もないので大流量の供給も可能となると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す、通水状態における縦
断面図である。
【符号の説明】
1 弁箱 2 排水口 3 流入口 4 流出口 5、6、7、8 シリンダ 9 排水室 10 ピストン 11、12、13、14 環状パッキン 15 連通孔 16 ボール弁 17 弁室 18 斜面部 19 弁座 20 パイプ 22 ロッド 23 プラグ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に流入口、流出口、排水口を、内部
    に所要数個のシリンダを設ける弁箱内を環状パッキンを
    装着したピストンが上下動して通止水および排水を行な
    う不凍給水栓において、上記弁箱には、流出口の上方に
    設ける流入口に最も近い上下のシリンダ間に、流入口か
    らの噴流がピストンを介して到達する位置にボール弁を
    収容する弁室を、ピストンをはさんで両端にボール弁よ
    り幅の狭い、弁室に向かう下り勾配の斜面部をそれぞれ
    形成し、さらに上記流入口に最も近い上側シリンダ下端
    にボール弁の弁座を設けてなる不凍給水栓の弁構造。
JP2387693U 1993-04-09 1993-04-09 不凍給水栓の弁構造 Expired - Lifetime JP2568093Y2 (ja)

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JPH0676461U JPH0676461U (ja) 1994-10-28
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