JP3594368B2 - 水栓金具の取付具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、流し台、システムキッチン、洗面台、浴室などの水栓の備えられる取付対象物に対して、水栓金具を取付けるために用いられる取付具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、流し台などの水栓の備えられる取付対象物に対する水栓金具の取り付けは、例えば流し台においては該流し台を構成する天板に透設された取付穴に対し、該天板の表側から水栓金具の取付部を差し入れた後、該天板の裏側にある該取付穴から突き出されている該水栓金具の取付部にナットを締め付け、該取付部の基部側にある水栓金具の一部と、このナットとの間で前記取付穴を挟み込み状に押え付けることによりなされていた。
【0003】
しかるに、この従来の取り付け手法は、前記ナットによる水栓金具の取付部の締め付けを行うにあたり、前記天板の表側に突き出されている水栓金具を押えながら、該天板の裏側から前記ナットの締め付けをなす必要があり、このため通例、この取り付け作業においては前記天板の表側から水栓金具を押える者と、該天板の裏側から該ナットを締め付ける者との二名の作業者を要する不都合があった。
【0004】
一方、水栓金具を前記取付対象物の一方側から、例えば、前記天板の表側からワンタッチで取り付けできるようにした取付構造が開示されている。(実開平6−53660)
【0005】
この取付構造では、前記取付対象物に開設された取付穴に差し入れ、取り付けられる筒状の取付部材が用いられており、この取付部材内に水栓金具の取付部を差し入れ可能とすると共に、この差し入れ状態において、該水栓金具の取付部が取付部材内から抜け出さないようにされている。
【0006】
すなわち、この取付構造では、前記取付部材の下部に該取付部材の内外に連通される取付溝を備えており、この取付溝に金属製棒材を略コ字状に屈曲させた形状をなす係合具を嵌め付けている。そして、前記水栓金具の取付部の下端に該取付部の周方向を巡る凹溝部を設けておき、前記取付部材内への該水栓金具の取付部の差し入れに伴って、前記係合具が外側に弾性変形して該取付部の端部を受け入れ、かつ、更に該取付部を差し入れることによりこの係合具が受け入れた該端部の凹溝部内に弾性復帰して入り込み、この凹溝部に係合する構成とされている。そして、この係合により該水栓金具の取付部を取付部材内から抜け出されない状態とし、該水栓金具の前記取付対象物への取り付けをなしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記実開平6−53660に示される取付構造は、前記取付部材に設けられた金属製棒材よりなる係合具に係合される前記凹溝部が、この取付構造により取り付けられる水栓金具の取付部に設けられていることを不可欠とするものであった。また、このため該取付構造は、従来より最も一般的に用いられているところの、前記取付部に対する前記ナットの締め付けによって前記取付対象物の取付穴に取り付けられる水栓金具に対しては、その取り付けにあたりそのまま用いることができず、汎用性に欠ける不都合のあるものであった。
【0008】
そこでこの発明は、前記従来の技術の不都合を解消すること、すなわち、水栓金具の取付部に格別の加工などを施すことなく、取付部に雄ネジ部を備える水栓金具に対しても、また、取付部に前記実開平6−53660に示される取付構造における前記凹溝部などを備えた水栓金具に対しても適応して、該水栓金具の取付部を取付対象物の一方側より該取付対象物の取付穴に対してワンタッチで取り付けることの可能な、汎用性の高い水栓金具の取付具の提供を主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、水栓金具Wの取付具Tを、一方の筒端10aに外向きの鍔部11を備え、この鍔部11の設けられていない他方の筒端10b側から取付穴Hに差し入れ、取り付けられる筒状ソケット10と、水栓金具Wの取付部W’を差し入れると共に、差し入れられた該取付部W’への取付手段を内側に有する筒状組付具20とを備える構成のものとし、さらに、前記筒状組付具20が、前記筒状ソケット10内に差し入れられる構成とすると共に、前記筒状組付具20と、前記筒状ソケット10とが、該筒状ソケット10内への該筒状組付具20の差し入れに伴って、係合される係合手段Rを備えており、該係合手段Rの一方が、前記筒状ソケット10の鍔部11の設けられていない筒端10bとされ、かつ、該係合手段Rの他方が、この筒状ソケット10から突き出されている前記筒状組付具20の先端部にあって該筒状ソケット10の鍔部11が設けられていない筒端10bに係合する弾性係合片21としてある構成のものとした。
【0010】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の水栓金具Wの取付具Tにおいてさらに、前記筒状組付具20における水栓金具Wの取付部W’への取付手段が、該水栓金具Wの取付部W’の雄ネジ部W”に噛合する該筒状組付具20の内側に設けられた雌ネジ部22とされ、かつ、該筒状組付具20がその先端を、前記筒状ソケット10から突き出させるように該筒状ソケット10内に差し入れられる構成のものとした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を、図1ないし図20に基いて説明する。
【0012】
なお、図1は、この発明の実施の形態の一つとされる取付具Tの全体構成を理解し易いように、該取付具Tを構成する各部品と、該取付具Tによって取り付けられる水栓金具Wの取付部W’およびこの水栓金具Wの取付対象物、ここでは天板Kの要部を、それぞれ斜視の状態で示している。
【0013】
また、図2および図3は、前記取付具Tによる前記水栓金具Wの取付状態を理解し易いように、該取付状態における取付具Tおよび前記天板Kの一部を縦断面の状態として(図2)、また、該水栓金具Wの取付状態を図2における下側から見た状態で(図3)、それぞれ示している。
【0014】
また、図4ないし図6は、前記取付具Tを構成する筒状ソケット10の構成を理解し易いように、該筒状ソケット10を側方から見た状態で(図4)、また、図4における鍔部11が設けられている筒端10a側から見た状態で(図5)、さらに、縦断面の状態として(図6)、それぞれ示している。
【0015】
また、図7ないし図9は、前記取付具Tを構成する押え部材30の構成を理解し易いように、該押え部材30を側方から見た状態で(図7)、また、図7における上側から見た状態で(図8)、さらに、縦断面の状態として(図9)、それぞれ示している。
【0016】
また、図10ないし図13は、前記取付具Tを構成する筒状組付具20の具体的構成例としての筒状組付具20’の構成を理解し易いように、該筒状組付具20を側方から見た状態で(図10)、また、横断面の状態として(図11、図12)、また、縦断面の状態とすると共に、該筒状組付具20における弾性係合片21部分を拡大した状態を併せて表わして(図13)、それぞれ示している。
【0017】
また、図14は、図1ないし図13において示される実施の形態における取付具Tの他の構成例、すなわち、前記筒状組付具20’よりも内径を小さくするように構成された筒状組付具20”を用いて取付具Tと構成した例を理解し易いように、該取付具Tを構成する各部品と、該取付具Tによって取り付けられる水栓金具Wの取付部W’および天板Kの要部を、それぞれ斜視の状態で示している。
【0018】
また、図15および図16は、前記取付具Tの他の構成例における前記水栓金具Wの取付状態を理解し易いように、該取付状態における取付具Tおよび前記天板Kの一部を縦断面の状態として(図15)、また、該水栓金具Wの取付状態とした図15における下側から見た状態で(図16)、それぞれ示している。
【0019】
さらに、図17ないし図20は、前記取付具Tの他の構成例における筒状組付具20”の構成を理解し易いように、該筒状組付具20を側方から見た状態で(図17)、また、横断面の状態として(図18、図19)、また、縦断面の状態とすると共に、また筒状組付具20における弾性係合片21部分を拡大した状態として(図20)、それぞれ示している。
【0020】
以上の各図に示される取付具Tは、流し台、システムキッチン、洗面台、浴室などの水栓の備えられる取付対象物に対して、水栓金具Wを取り付けるために用いられる。
【0021】
すなわち、この実施の形態における取付具Tは、一方の筒端10aに外向きの鍔部11を備え、この鍔部11の設けられていない他方の筒端10b側から、前記取付対象物における水栓金具Wの取付け箇所、典型的には、天板KのバックガードSに近傍に開設された取付穴Hに対して、差し入れ、取り付けられる筒状ソケット10と、水栓金具Wの取付部W’を差し入れると共に、差し入れられた該取付部W’への取付手段を内側に有する筒状組付具20を主体に構成されている。そして、この筒状組付具20は、前記筒状ソケット10内に差し入れられる構成としてあると共に、この筒状組付具20と筒状ソケット10とに、該筒状ソケット10内への該筒状組付具20の差し入れに伴って、この筒状組付具20と筒状ソケット10とを係合させる係合手段Rを備える構成とされている。
【0022】
従って、この実施の形態における取付具Tによれば、前記天板Kに開設された取付穴Hに前記筒状ソケット10を差し入れ、この筒状ソケット10を前記天板Kに予め取り付けておくと共に、前記水栓金具Wの取付部W’に対して前記筒状組付具20を、該筒状組付具20内にこの取付部W’を差し入れ、かつ、この取付部W’に対して前記取付手段をもって該筒状組付具20を取り付けておくことにより、この筒状組付具20を前記筒状ソケット10内に差し入れるだけで、前記係合手段Rにより両者を係合させることができ、これにより、前記天板Kの表面K’側から水栓金具Wを該天板Kに対してワンタッチで取り付けることができ、一名の作業者で水栓金具Wの取り付けを行うことができる。
【0023】
また、水栓金具Wの取付部W’には前記筒状組付具20のみが直接取り付けられることから、この筒状組付具20が差し入れ、係合される前記筒状ソケット10の構成を変えることなく、したがってまた、この筒状ソケット10の取り付けられる取付穴Hの穴径、穴形状に変更を加えることなく、筒状組付具20の内径を適宜変更することにより、例えば前記のように内径を図10ないし図13に示される筒状組付具20’よりも小さくするように構成した前記筒状組付具20”を別途用意しておくことにより、前記取付部W’の径を異にする種々の水栓金具Wの取り付けに対応しうるものである。
【0024】
この筒状組付具20の内径の変更は、該筒状組付具20の肉厚を変えることにより、あるいは、図17ないし図20に示される前記筒状組付具20”のように、筒状組付具20”の肉厚を変えることなく該筒状組付具20”の一部に縮径部20cを設けることにより、達成される。
【0025】
また、筒状ソケット10内に差し入れられる前記筒状組付具20と該筒状ソケット10とを係合させる係合手段Rは、この差し入れに伴って該差し入れ終了位置で該筒状ソケット10内より該筒状組付具20が抜け出さないように、前記係合をなすものであれば良く、その具体的構成は問わないものである。
【0026】
また、前記実施の形態における取付具Tにおいて、さらに、前記筒状組付具20における水栓金具Wの取付部W’への取付手段が、該水栓金具Wの取付部W’の雄ネジ部W”に噛合する該筒状組付具20の内側に設けられた雌ネジ部22とされ、かつ、該筒状組付具20がその先端を、前記筒状ソケット10から突き出させるように該筒状ソケット10内に差し入れられる構成とすると共に、前記係合手段Rの一方を、前記筒状ソケット10の鍔部11の設けられていない筒端20bとし、かつ、前記係合手段Rの他方を、該筒状ソケット10から突き出されている該筒状組付具20の先端部にあって該筒状ソケット10の鍔部11の設けられていない筒端20bに係合する弾性係合片21として構成することが、この発明の最良の実施の形態の一つとされる。
【0027】
かかる構成によれば、前記天板Kに開設された取付穴Hに前記筒状ソケット10を差し入れ、取り付けておくと共に、前記水栓金具Wの雄ネジ部W”に対して前記筒状組付具20を、該筒状組付具20内にこの取付部W’を差し入れ、かつ、この取付部W’に設けられた雄ネジ部W”に該筒状組付具20内側に設けられた雌ネジ部22を噛合させて取り付けた後、この筒状組付具20を前記筒状ソケット10内に差し入れて、前記係合手段Rにより両者を係合させることができ、これにより、水栓金具Wを前記天板Kに対してワンタッチで取り付けることが可能となる。
【0028】
また、前記筒状組付具20は、前記水栓金具Wの取付部W’に対して、該取付部W’に設けられた雄ネジ部W”に該筒状組付具20内側に設けられた雌ネジ部22を噛合させて取り付けられることから、この実施の形態における取付具Tによる水栓金具Wの取り付けにあたっては、水栓金具Wの取付部W’に格別の加工等を施す必要がない。
【0029】
また、このように、筒状組付具20に設けられた係合手段Rの一方を、弾性係合片21として構成した場合、この筒状組付具20の前記筒状ソケット10内への差し入れにあたり該弾性係合片21を該筒状ソケット10の内側面10cに接しさせて前記筒状組付具20の内方に向けて撓み込ませた後、この弾性係合片21の設けられている筒状組付具20の先端部が筒状ソケット10から突き出された位置で該弾性係合片21を前記撓み込みに抗して弾性復帰させて、前記筒状ソケット10の鍔部11の設けられていない筒端10bに係合させることができる。
【0030】
これにより、前記筒状ソケット10に対し前記筒状組付具20を、該筒状ソケット10内から抜け出さないように、ワンタッチで、かつかつ確実に組み付けることができる。
【0031】
なお、係合手段Rの一方をこのように弾性係合片21として構成する場合には、この弾性係合片21に所要に弾性変形特性を付与する観点から、前記筒状ソケット10は、プラスチック材料を用いて一体に成形して構成することが好ましい。
【0032】
次いで、この発明の最良の実施の形態の一つを、図1ないし図20に基づいて、より詳細に説明する。
【0033】
図1および図2に示される取付具Tは、取付対象物、ここでは、流し台などの天板KのバックガードS近傍に、該天板Kの表面K’から裏面K”に亘って該天板Kに透設された略丸穴状をなす取付穴Hに対して、該取付穴Hの天板Kの表面K’側の開口より差し入れ、取り付けられる筒状ソケット10と、この取付穴Hの天板Kの裏面K”側の開口より突き出される該筒状ソケット10の筒端10b側から該筒状ソケット10の外側に組み付けられて、該筒状ソケット10を前記取付穴Hに固定する押え部材30と、水栓金具Wの取付部W’を差し入れた状態で、該取付部W’に取り付けられ、かつ、このように水栓金具Wの取付部W’に取り付けられた状態で、前記筒状ソケット10内に差し入れ、組み付けられる筒状組付具20と、二枚のパッキン40、40とにより構成されている。
【0034】
先ず、図4ないし図6に特に示されるように、前記筒状ソケット10は、略円筒状をなすと共に、一方の筒端10aに、環状をなす外向きの鍔部11を備えている。そして、この鍔部11の設けられていない側の筒端10bより前記天板Kの取付穴Hに差し入れられ、この鍔部11の下面11bを該取付穴Hの穴周縁部に接しさせた状態で、該取付穴Hに差し入れ、収められる構成としてある。
【0035】
また、該筒状ソケット10の外側面10dには、前記鍔部11の設けられていない側の筒端10bから該筒状ソケット10の筒軸方向略中程の位置に亘って、雄ネジ部12が設けられている。
【0036】
また、該筒状ソケット10の前記鍔部11の設けられている側の開口内縁部には、該筒状ソケット10の該開口から他方の開口に向けて延びる複数の溝13、13…が、相互に略等しい間隔を開けて設けられている。
【0037】
一方、このように構成される筒状ソケット10を前記取付穴Hに対して固定する前記押え部材30は、図7ないし図9に示されるように、内側に前記筒状ソケット10の前記鍔部11が設けられていない側の筒端10bを差し入れ可能とすると共に、該筒端10b側に設けられた前記雄ネジ部12に噛合される雌ネジ部31を備えた略円筒状に構成されている。
【0038】
従って、図2に特に示されるように、前記筒状ソケット10を前記天板Kの表面K’側にある前記取付穴Hの開口より、前記鍔部11が設けられていない側の筒端10b側から差し入れた後、該天板Kの裏面K”側において前記取付穴Hから突き出されている筒状ソケット10の筒端10bの雄ネジ部12に雌ネジ部31を噛合させるように前記押え部材30を回転させながら該筒状ソケット10の外側に取り付けることができ、この押え部材30が前記天板Kの裏面K”側にある前記取付穴縁部に接する位置までこの回転をなすことにより、前記筒状ソケット10の鍔部11とこの押え部材30との間で天板Kの取付穴縁部を挟み込み状に締め付けて、前記取付穴Hに対して筒状ソケット10を固定することができる。
【0039】
なお、この実施例では、前記押え部材30の外側面が、六角ナットの外側面形状に倣った形状をなすように、該押え部材30をプラスチック材料を用いて一体に成形して構成してあり、前記回転操作をレンチなどの工具を用いて行い易い構成としてある。また、図中、符号32で示されるのは、該押え部材30の成形歪の低減などを目的として設けられる肉抜き穴である。
【0040】
次いで、図10ないし図13で示されるように、前記筒状組付具20’は、略円筒状をなすと共に、一方の筒端20bにあって、該筒状組付具20の直径方向両側位置に、前記係合手段Rを構成する一対の弾性係合片21、21を備えて構成されている。
【0041】
この弾性係合片21は、図10および図13に特に示されるよう、前記筒状組付具20’の筒端20b縁との間に若干の間隔を開けて、該筒端20b側から他方の筒端20a側に向け、かつ、互いに略平行をなすように透設される一対の垂直溝部24a、24aと、この一対の垂直溝部24a、24aの前記他方の筒端20a側の溝端においてそれぞれ該垂直溝部24a、24aに連通するように透設される水平溝部24bとを備えるコ字状をなす割り欠き溝24により、該筒状組付具20’において区分されて設けられている。
【0042】
すなわち、該弾性係合片21は、前記筒状組付具20’の一方の筒端20b側を基部とし、前記他方の筒端20a側を自由端とするように、該筒状組付具20’の前記一方の筒端20b部に設けられている。
【0043】
この弾性係合片21の前記自由端部には、前記筒状組付具20’の外方に向けて突き出す係合突部21aが設けられており、この係合突部21aには前記他方の筒端20a側を向いた係合面21bが設けられている。
【0044】
また、該係合突部21aの前記一方の筒端20b側に向けられた側部からは、この係合突部21aの前記基部側に向けて、三条のリブ21c、21cいが設けられており、この三条リブ21c、21c…は、前記基部側に向けて次第に前記筒状組付具20’の外側面からの突き出し寸法を小さくするように構成されている。
【0045】
また、前記筒状組付具20’の内側面には、筒軸方向略中央位置に、前記水栓金具Wの取付部W’に設けられた雄ネジ部W”に噛合する雌ネジ部22が設けられており、この雌ネジ部22は前記弾性係合片21を区分する割り欠き溝24の直上位置で終了している。
【0046】
従って、この筒状組付具20’の前記弾性係合片21が設けられていない側の筒端20aよりこの筒状組付具20内に差し入れられた水栓金具Wの取付部W’に対し、この筒状組付具20’の前記雌ネジ部22と該取付部W’の雄ネジ部W”とが噛合されるように、この筒状組付具20を回転させることにより、この筒状組付具20を水栓金具Wの取付部W’に取り付けることができる。
【0047】
そしてこの後、水栓金具Wの取付部W’に差し入れた筒状組付具20’を、前記弾性係合片21が設けられている筒端20b側より、先に前記天板Kの取付穴Hに取り付けられた筒状ソケット10の鍔部11が設けられている筒端10a側から該筒状ソケット10内にこの水栓金具Wの取付部W’に連設されている給水配管P−1、給湯配管P−2共々差し入れることができる。
【0048】
このように筒状組付具20’を差し入れると、前記筒端20bに設けられている弾性係合片21は、その係合突部21aを前記筒状ソケット10の開口縁に突き当てる寸法に構成してあるが、該弾性係合片21は該筒端20b側に向けて次第に突き出し寸法を小さくする前記リブ21cをこの筒端20b側に向けて備えており、また、前記水栓金具Wの取付部W’に設けられている雄ネジ部W”に噛合する雌ネジ部22は該弾性係合片21の直上で終了しており、該弾性係合片21が設けられている筒端20b部内方に該取付部W’は位置されないことから、前記突き当てにより弾性係合片21を次第に筒状組付具20’の内方に向けて撓み込ませることができる。
【0049】
この後、さらに、筒状ソケット10に対して筒状組付具20’を差し入れ、該筒状ソケット10が該筒状ソケット10の鍔部11が設けられていない側の筒端10bから該筒状組付具20’の前記弾性係合片21が設けられている側の筒端20bを突き出させる位置まで差し込ませると、前記のように撓み込まされた弾性係合片21が弾性復帰され、再び係合突部21aを外方に突き出させるに至る。この結果、該弾性係合片21の自由端部に設けられた係合突部21aの係合面21bを前記筒状ソケット10の鍔部11が設けられていない側の筒端10bに係合させることができる。
【0050】
これにより、前記筒状組付具20’は、前記筒状ソケット10に対して、前記係合位置より上方に抜け出さない状態で差し込み、組み付けることができると共に、該筒状組付具20’内に取付部W’を差し入れた前記水栓金具Wを天板Kの取付穴Hに対して、この実施の形態では該天板Kの表面K’に対して略直交する向きに突き出すように組み付けることができる。
【0051】
なお、この実施の形態では、前記弾性係合片21の前記係合面21bには、三つの小突起21d、21d…が設けてあり、若干の寸法誤差があっても、この小突起21dによりこの誤差を吸収して前記筒状ソケット10を筒状組付具20とをガタなく組み付けることができるものとされている。
【0052】
この実施の形態では、また、前記筒状組付具20’の前記弾性係合片21が設けられていない側の筒端20aの外側部であって、直径方向略両側位置にそれぞれ、該筒端20a側から他方の筒端20bに向けて延びる3条のリブ状の回り止め突部23、23…が備えられており、前記筒状ソケット10への差し入れに伴って、この回り止め突部23、23…が該筒状ソケット10の鍔部11が設けられている側の開口内縁部に設けられた前記複数の溝13、13…のいずれかにそれぞれ収まり入る構成とされている。
【0053】
従って、前記筒状組付具20’は、この溝13への前記回り止め突部23の収め入れにより、この溝13の終端、すなわち、前記筒状ソケット10の鍔部11が設けられていない側の筒端20b側の溝端部に回り止め突部23の一端が突き当たる位置より先には該筒状ソケット10内に差し入れることができないものとされている。また、この溝13への前記回り止め突部23の収め入れにより、前記筒状組付具20’の前記筒状ソケット10内での回転を阻止することができ、この結果、該筒状組付具20’に差し入れられている前記水栓金具Wの天板Kに対する取り付け状態は安定的に維持される。
【0054】
なお、この実施の形態では、図1および図2に特に示されるように、前記筒状ソケット10の鍔部11下面11bと前記取付穴Hの穴縁部との間、および、該鍔部11の上面11aと水栓金具Wの取付部W’上端の段面との間にリング状のパッキン40、40を介装させて、水栓金具Wの取付箇所の水密性を確保している。
【0055】
次いで、前記筒状組付具20として使用される他の筒状組付具20”、すなわち、図2に示される水栓金具Wよりも取付部W’の径をやや小さいものとする水栓金具Wに対応するように、図10ないし図13に示される前記筒状組付具20’に比し、内径の一部をやや小さく構成した筒状組付具20”について、図17ないし図20に基いて説明する。
【0056】
図17ないし図20に特に示される筒状組付具20”は、その筒軸方向の中央部を、その両筒端20a、20bの径より縮径とする縮径部20cとしており、この縮径部20cの内側面に前記水栓金具Wの取付部W’の雄ネジ部W”に噛合する雌ネジ部22を備えている。
【0057】
また、この縮径部20cの両側に位置する両筒端20a、20bの外径は、前記図2に示される水栓金具Wの取付部W’に取付けられる筒状組付具20’の外径と等しく構成されている。
【0058】
従って、この筒状組付具20”は、前記図2に示される水栓金具Wよりも取付部W’の径をやや小さくする図14および図15に示される水栓金具Wの取付部W’を差し入れ、この取付部W’の雄ネジ部W”に雌ネジ部22を噛合させて取り付けることができると共に、この取付部W’に取り付けられた状態で前記図2に示される水栓金具Wの取り付けに用いられたものと同一の筒状ソケット10に対して差し入れることができ、これにより、該筒状ソケット10に係合して、前記水栓金具Wを取付穴Hに対して安定的に取り付けることができる。
【0059】
なお、この筒状組付具20”の前記縮径部20c外側には、前記両筒端20a、20bとこの縮径部20cとの間の段部間に亘る四条の補強リブ20dが等間隔に設けてある。
【0060】
なおまた、以上に説明したこの筒状組付具20”のその余の構成およびこの筒状組付具20”を含んで構成される取付具T、この取付具Tにより取付けられる水栓金具W、この水栓金具Wの取付対象となる天板Kの構成は、前記図1ないし図13で示される筒状組付具20’、取付具T、水栓金具W、天板Kの構成と同一又は実質的に同一であるので、この同一又は実質的に同一の構成部分については、図14ないし図20において、図1ないし図13で用いた符号と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0061】
【発明の効果】
この発明に係る水栓金具Wの取付具Tによれば、水栓金具Wの取付穴Hに前記筒状ソケット10を差し入れ、取り付けておくと共に、該水栓金具Wの取付部W’に対して筒状組付具20を、該筒状組付具20内にこの取付部W’を差し入れ、かつ、この取付部W’に対して該筒状組付具20内側に設けられた取付手段をもって取り付けた後に、この筒状組付具20を前記筒状ソケット10内に差し入れて、前記係合手段Rにより両者を係合させることで、水栓金具Wをワンタッチで取り付けることができ、水栓金具Wの取り付けを単独の作業者により容易かつスムースに行うことができる。
【0062】
また、水栓金具Wの取付部W’には前記筒状組付具20のみが直接取り付けられることから、この筒状組付具20の差し入れ、係合される筒状ソケット10の構成を変えることなく、従ってまたこの筒状組付具20が差し入れ、取り付けられる取付穴Hの穴径、穴形状などを変えることなく、筒状組付具20の内径を適宜変更して、前記取付部W’の径を異にする種々の水栓金具Wの取り付けに対応することができる特長を有する。
【0063】
さらに、請求項2記載の発明では、前記筒状組付具20の水栓金具Wの取付部W’への取付手段が、該水栓金具Wの取付部W’の雄ネジ部W”に噛合する該筒状組付具20の内側に設けられた雌ネジ部22とされ、かつ、該筒状組付具20がその先端を前記筒状ソケット10から突き出させるように該筒状ソケット10内に差し入れられる構成とすると共に、前記係合手段Rの一方を、前記筒状ソケット10の鍔部11の設けられていない筒端20bとし、かつ、前記係合手段Rの他方を、該筒状ソケット10から突き出されている該筒状組付具20の先端部にあって該筒状ソケット10の鍔部11の設けられていない筒端20bに係合する弾性係合片21として構成していることから、水栓金具Wの取付穴Hに前記筒状ソケット10を差し入れ、取り付けておくと共に、該水栓金具Wの取付部W’に対して筒状組付具20を、該筒状組付具20内にこの取付部W’を差し入れ、かつ、この取付部W’に設けられた雄ネジ部W”に該筒状組付具20内側に設けられた雌ネジ部22を噛合させて取り付けた後に、この筒状組付具20を前記筒状ソケット10内に差し入れて、前記係合手段Rにより両者を係合させることで、水栓金具Wをワンタッチで取り付けることができ、水栓金具Wの取り付けを単独の作業者により容易かつスムースに行うことができる。
【0064】
また、前記筒状組付具20の前記筒状ソケット10内への差し入れにあたり該弾性係合片21を該筒状ソケット10の内側面に接しさせて前記筒状組付具20の内方に向けて撓み込ませた後、この弾性係合片21の設けられている筒状組付具20の先端部が筒状ソケット10から突き出された位置で前記撓み込みに抗して弾性復帰させて、この弾性係合片21を前記筒状ソケット10の鍔部11の設けられていない筒端10bに係合させることができる。
【0065】
これにより、前記筒状ソケット10に対し前記筒状組付具20を、該筒状ソケット10内から抜け出さないように、ワンタッチで、かつ確実に差し入れ、組み付けて、前記水栓金具Wを取付対象物に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水栓金具Wの取付部W’および天板Kの要部並びに取付具Tを構成する各部品の斜視図
【図2】取付具Tの使用状態を示す縦断面図
【図3】図2における矢印イ方向から見た底面図
【図4】筒状ソケット10の側面図
【図5】筒状ソケット10の平面図
【図6】図5におけるロ−ロ線断面図
【図7】押え部材30の側面図
【図8】押え部材30の平面図
【図9】図8におけるハ−ハ線断面図
【図10】筒状組付具20’の側面図
【図11】図10におけるニ−ニ線断面図
【図12】図10におけるホ−ホ線断面図
【図13】筒状組付具20’の縦断面図
【図14】水栓金具Wの取付部W’および天板Kの要部並びに取付具Tを有する各部品の斜視図
【図15】取付具Tの使用状態を示す縦断面図
【図16】図16における矢印ヘ方向から見た底面図
【図17】筒状組付具20”の側面図
【図18】図17におけるト−ト線断面図
【図19】図17におけるチ−チ線断面図
【図20】筒状組付具20”の縦断面図
【符号の説明】
10 筒状ソケット
10a 筒端
10b 筒端
11 鍔部
20 筒状組付具
21 弾性係合片
22 雌ネジ部
W 水栓金具
W’ 取付部
W” 雌ネジ部

Claims (2)

  1. 一方の筒端に外向きの鍔部を備え、この鍔部の設けられていない他方の筒端側から取付穴に差し入れ、取り付けられる筒状ソケットと、
    水栓金具の取付部を差し入れると共に、差し入れられた該取付部への取付手段を内側に有する筒状組付具とを備える水栓金具の取付具であって、
    前記筒状組付具は、前記筒状ソケット内に差し入れられる構成としてあると共に、
    前記筒状組付具と、前記筒状ソケットとが、該筒状ソケット内への該筒状組付具の差し入れに伴って、係合される係合手段を備えており、
    しかも、該係合手段の一方が、前記筒状ソケットの鍔部の設けられていない筒端とされ、かつ、該係合手段の他方が、この筒状ソケットから突き出されている前記筒状組付具の先端部にあって該筒状ソケットの鍔部が設けられていない筒端に係合する弾性係合片としてあることを特徴とする水栓金具の取付具。
  2. 前記筒状組付具における水栓金具の取付部への取付手段が、該水栓金具の取付部の雄ネジ部に噛合する該筒状組付具の内側に設けられた雌ネジ部とされ、かつ、該筒状組付具がその先端を、前記筒状ソケットから突き出させるように該筒状ソケット内に差し入れられる構成としてあることを特徴とする請求項1記載の水栓金具の取付具。
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