JP3593446B2 - ステレオ復調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FM検波回路から出力されたコンポジット信号をスイッチングして復調するスイッチング方式のステレオ復調装置に関し、特に、38kHzでスイッチングする回路と、114kHzでスイッチングする回路との出力端子を互いに接続して、スイッチング信号である38kHzの高調波成分により復調される不要な雑音成分を除去するアンチバーディ型スイッチング方式のステレオ復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
FMステレオ放送を受信する受信方式の一つに、アンチバーディ型スイッチング方式と呼ばれるものがある。図6は従来のアンチバーディ型スイッチング方式のステレオ復調装置のブロック図である。
【0003】
図6のステレオ復調装置は、メインデコーダ101と、サブデコーダ102と、スイッチング信号発生回路103とを備える。メインデコーダ101は、FMステレオ放送の19kHzのパイロット信号により再生される副搬送波と同じ38kHzのスイッチング信号f1(t),f2(t)に同期させて、後述する図2のFM検波回路14から出力されたコンポジット信号(複合信号)をスイッチングしてステレオ信号Lout,Routを再生する。一方、サブデコーダ102は、スイッチング信号f1(t),f2(t)の3倍の高調波である、114kHzのスイッチング信号f3(t),f4(t)に同期させて、コンポジット信号をスイッチングする。メインデコーダ101とサブデコーダ102は、出力端子が互いに接続されており、各デコーダ101,102の出力が合成されてスイッチング信号f1(t),f2(t)に含まれる114kHzの高調波成分により復調される不要な雑音成分が除去される。
【0004】
スイッチング信号発生回路103は、ステレオ受信時には、38kHzのスイッチング信号f1(t),f2(t)をメインデコーダ101に、114kHzのスイッチング信号f3(t),f4(t)をサブデコーダ102にそれぞれ供給し、モノラル受信時には、所定レベルの直流電圧信号f1(t)〜f4(t)をメインデコーダ1とサブデコーダ2のそれぞれに供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示すアンチバーディ型スイッチング方式のステレオ復調回路は、雑音成分の少ないS/N比に優れたステレオ信号Lout,Routを出力できるという特徴を有するが、モノラル/ステレオ切り換え時に、耳障りなボツ音が発生するという問題を有する。
【0006】
ここでボツ音の発生する原理について述べておく。ボツ音は、モノラル/ステレオ切り換え時に出力DC電圧に差があった場合、つまり、Lout 、Rout に流れる出力DC電流がモノラル時とステレオ時で変化した場合に発生する。
【0007】
今、ステレオ時とモノラル時それぞれのDC電流について考えてみる。図6のメインデコーダ101とサブデコーダ102の内部には差動トランジスタ対が設けられている。これら差動トランジスタにペアバラツキがあった場合の出力DC電流について図7を用いて説明する。
【0008】
上述した各デコーダ内の差動トランジスタ対は図7(a)に示すように接続されている。ステレオ受信時にはこれら差動トランジスタ対の各ベース端子A,Bに、図7(b)のステレオ時に示すように、位相が相反する矩形波のスイッチング信号がそれぞれ印加される。この図7(b)▲1▼の領域ではトランジスタQ101とQ104がオンしており、この時の出力電流LI、RIは、差動トランジスタ対のDC電流Iがそれぞれ流れる。また図7(b)▲2▼の領域ではトランジスタQ102とQ103がオンしており、この時の出力電流LI、RIもそれぞれIとなる。
【0009】
つまり、ステレオ時は差動トランジスタ対を構成するいずれか一方のトランジスタが交互にオンするため、出力DC電流は常に等しい電流Iとなり、Lout 、Rout にそれぞれ出力される。
【0010】
一方、モノラル受信時には、これら差動トランジスタ対のベース端子A,Bに、所定レベルのDC電圧が図7(b)モノラル時に示すように印加されるため、前記差動トランジスタ対の全てのトランジスタQ101〜Q104に常に電流が流れることになる。出力DC電流は各々のトランジスタのペアバラツキによる誤差電流ΔIが、LI、RIにそのまま反映され、図7(b)示すように、LI=l+ΔI、RI=l−ΔIがLout 、Rout にそれぞれ出力される。
【0011】
ここで、Q101、Q102で構成される差動トランジスタ対のペアバラツキによる誤差電流をΔI1、Q103、Q104で構成される各差動トランジスタ対のペアバラツキによる誤差電流をΔI2とすると、誤差電流ΔIとして、ΔI=ΔI1+ΔI2
ΔI=ΔI1−ΔI2
ΔI=−ΔI1+ΔI2
ΔI=−ΔI1−ΔI2
の4種類が考えられる。
【0012】
以上より、差動トランジスタにペアバラツキがあった場合、その影響でモノラル時とステレオ時の出力DC電流にΔIの誤差電流が生じ、ボツ音が発生する。特に、これら差動トランジスタ対に流す電流が大きいほど、出力されるDCの誤差電流の絶対値も大きくなるため、ボツ音も大きくなる。
【0013】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、モノラル/ステレオ切り換え時のボツ音の発生を抑制することができるアンチバーディ型スイッチング方式のステレオ復調装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、FM検波回路から出力されたコンポジット信号を、周波数が等しく位相が相反する第1および第2のスイッチング信号により交互にスイッチングしてL信号とR信号とを出力するメイン復調部と、前記コンポジット信号を、前記第1および第2のスイッチング信号の整数倍の周波数で位相が相反する第3および第4のスイッチング信号により交互にスイッチングしてL信号とR信号とを出力するサブ復調部と、を備え、前記メイン復調部および前記サブ復調部の各L信号出力を互いに接続し、かつ、各R信号出力を互いに接続してスイッチング信号の高周波成分により生ずる雑音成分を除去するステレオ復調装置であって、一方の出力端子が前記メイン復調部および前記サブ復調部の各L信号出力に接続され、他方の出力端子が前記メイン復調部および前記サブ復調部の各R信号出力に接続され、前記コンポジット信号の電圧を電流に変換する誤差補正部と、前記メイン復調部、前記サブ復調部、および前記誤差補正部を流れる電流がそれぞれ所定の比率になるように電流設定を行う電流分配部と、を備える。
【0015】
請求項1の発明を、例えば図1に対応づけて説明すると、「メイン復調部」はメインデコーダ1に、「サブ復調部」はサブデコーダ2に、「誤差補正部」は誤差補正回路4に、「電流分配部」は電流分配回路5に、それぞれ対応する。
【0016】
請求項2の発明を、例えば図4に対応づけて説明すると、「メイン復調部内の2組の差動トランジスタ対」の一方はトランジスタQ1,Q2に、もう一方はトランジスタQ3,Q4に対応する。「サブ復調部内の2組の差動トランジスタ対」の一方はトランジスタQ5,Q6に、もう一方はトランジスタQ7,Q8に対応する。
【0017】
請求項4の発明を、例えば図4に対応づけて説明すると、「メイン復調部内の差動トランジスタ対に接続された電流源」の一つは、トランジスタQ18と抵抗R20〜R22に、もう一つはトランジスタQ20と抵抗R24〜R26に対応する。また、「サブ復調部内の差動トランジスタ対に接続された電流源」の一つは、トランジスタQ17と抵抗R19に、もう一つはトランジスタQ19と抵抗R23に対応する。
【0018】
請求項5の発明を、例えば図4に対応づけて説明すると、「メイン復調部内の第1のトランジスタ」はトランジスタQ1,Q4に、「メイン復調部内の第1の抵抗」は抵抗R1,R4に、「メイン復調部内の第2のトランジスタ」はトランジスタQ2,Q3に、「メイン復調部内の第2の抵抗」は抵抗R2,R3に、「サブ復調部内の第1のトランジスタ」はトランジスタQ5,Q8に、「サブ復調部内の第2のトランジスタ」はトランジスタQ6,Q7に、「サブ復調部内の第1の抵抗」は抵抗R5,R8に、「サブ復調部内の第2の抵抗」は抵抗R6,R7に、それぞれ対応する。
【0019】
請求項6の発明を、例えば図1に対応づけて説明すると、「ブレンドコントロール部」はブレンドコントローラ3に対応する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用したステレオ復調装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0021】
図1は本発明に係るステレオ復調装置の一実施形態のブロック図である。図1のステレオ復調装置は、メインデコーダ1と、サブデコーダ2と、ブレンドコントローラ3と、誤差補正回路4と、電流分配回路5とを備え、各デコーダ1,2の構成は図6の各デコーダ101,102とほぼ同じである。
【0022】
メインデコーダ1は、FMステレオ放送の19kHzのパイロット信号により再生される副搬送波と同じ周波数(38kHz)のスイッチング信号f1(t),f2(t)により、コンポジット信号をスイッチングする。また、サブデコーダ2は、スイッチング信号f1(t),f2(t)の3倍の高調波と同じ周波数(114kHz)のスイッチング信号f3(t),f4(t)により、コンポジット信号をスイッチングする。メインデコーダ1の出力端子L,Rは、対応するサブデコーダ2の出力端子L,Rとそれぞれ接続されている。このような接続により、メインデコーダ1の出力に含まれる38kHzスイッチング信号の高調波成分(114kHzの周波数成分)により復調された雑音成分が除去されて、ステレオ信号Lout,Routが再生される。
【0023】
図1の誤差補正回路4は、メインデコーダ1とサブデコーダ2の内部を流れる直流バイアス電流を少なくする目的で設けられ、メインデコーダ1およびサブデコーダ2の出力端子L,Rとそれぞれ接続される出力端子L,Rを有する。
【0024】
メインデコーダ1、サブデコーダ2および誤差補正回路4の各入力端子には、電流分配回路5が接続されている。この電流分配回路5は、後述するように、各デコーダ1,2と誤差補正回路4に所定の比率の交流電流が供給されるように設定するものである。
【0025】
電流分配回路5に入力されるコンポジット信号は、FM検波回路14内で復調された信号である。図2は図1のステレオ復調装置を含めたFM受信機全体のブロック図である。図2のFM受信機は、FM電波を受信するアンテナ11と、アンテナ11で受信した電波に同調したのち中間周波数に変換して増幅するフロントエンド部(F/E)12と、中間周波数成分を増幅する中間周波増幅器(IF−AMP)13と、検波を行ってコンポジット信号を出力するFM検波回路(FM−DET)14と、図1に示したステレオ復調装置(MPX)15と、パワーアンプ16と、スピーカ17とを備える。
【0026】
FM検波回路14から出力されるコンポジット信号には、19kHzのパイロット信号が含まれており、図1のステレオ復調装置15内のブレンドコントローラ3は、このパイロット信号から作られる38kHzのスイッチング信号f1(t),f2(t)をメインデコーダ1に、114kHzのスイッチング信号f3(t),f4(t)をサブデコーダ2に供給する。また、ブレンドコントローラ3は、受信電波の電界強度に応じて、このスイッチング信号の振幅を可変制御することでL信号出力とR信号出力の分離度を調整する。
【0027】
図1の各デコーダ1,2と誤差補正回路4には、図1の矢印の向きに電流が流れる。誤差補正回路4の内部を流れる電流が多いほど、各デコーダ1,2に流れる電流を少なく設定することができる。誤差補正回路4を流れる電流と、各デコーダ1,2を流れる交流電流の比は、電流分配回路5により設定される。以下、電流分配回路5による交流電流設定の手法について、数式を使って説明する。
【0028】
FM検波回路14から出力されるコンポジット信号C(t)は、(1)式で表される(但し、簡単化のため、パイロット信号は除いている)
C(t)=(Lin+Rin)+(Lin−Rin)・sinωt …(1)
ブレンドコントローラ3から出力されるスイッチング信号f1(t),f2(t),f3(t),f4(t)は、理想的な矩形波と仮定した場合には、フーリエ級数展開することにより、それぞれ(2)〜(5)式で表される。
【0029】
【数1】
Figure 0003593446
f3(t),f4(t)は、f1(t),f2(t)の3倍の周波数である。3倍としている理由を以下に述べる。(2)、(3)に示すように、f1(t),f2(t)には奇数倍の高調波が含まれているためにスイッチングした際に雑音が復調されてしまい、耳障りである。そこで、f1(t),f2(t)の3倍の周波数でスイッチングを行って、その出力をf1(t),f2(t)の出力から減じることで3倍の高調波成分により復調される雑音成分を除去できる。そこで、f3(t),f4(t)は、f1(t),f2(t)の3倍の周波数に設定される。
【0030】
ここで、コンポジット信号C(t)にL信号だけが含まれていると仮定すると、(1)式は(6)式のように変形される。
【0031】
C(t)=Lin+Lin・sinωt …(6)
後述するように、図1に示した各デコーダ1、2内にはそれぞれ、入力コンポジット信号と同相の信号からL信号、R信号に分離する差動トランジスタ対と、入力コンポジット信号と逆相の信号からL信号、R信号に分離する差動トランジスタ対とが設けられ、誤差補正回路4内にはL信号に対応するトランジスタとR信号に対応するトランジスタとが設けられ、入力コンポジット信号と同相の信号をL信号出力、R信号出力にそれぞれ出力し、矩形波スイッチングにおける漏話成分を相殺している。
【0032】
メインデコーダ1内の入力コンポジット信号と同相の信号から、L信号、R信号に分離する差動トランジスタ対に流れる交流電流をa、入力コンポジット信号と逆相の信号からL信号、R信号に分離する差動トランジスタ対に流れる交流電流をcとし、サブデコーダ内の入力コンポジット信号と同相の信号からL信号、R信号に分離する差動トランジスタ対に流れる交流電流をa/3、入力コンポジット信号と逆相の信号からL信号、R信号に分離する差動トランジスタ対に流れる交流電流をc/3とし、誤差補正回路4内の各トランジスタに流れる交流電流をbとすると、ステレオ復調装置15の出力Lout,Routは(7),(8)式で表される。
【0033】
Figure 0003593446
なお、サブデコーダ2内を流れる電流を、メインデコーダ1内を流れる電流の1/3にしたのは、(2)、(3)式に示すようにメインデコーダ1のスイッチング信号(38kHz)であるf1(t)、f2(t)の3次の高調波(114kHz)は基本波の振幅の1/3になっているためで、この高調波により復調される雑音成分を効率よく除去するためにはサブデコーダ2のスイッチング信号であるf3(t),f4(t)による出力をf1(t),f2(t)による出力の1/3にする必要がある。そこで、サブデコーダ2内を流れる電流を、メインデコーダ1内を流れる電流の1/3に設定した。
【0034】
【数2】
Figure 0003593446
(9)式において、簡略化のために、5次以降の項を無視すると、(10)式が得られる。
【0035】
【数3】
Figure 0003593446
なお、実際には、ステレオ復調装置15の出力に付加されるディエンファシス用のL.P.F(Low Pass Filter)により、高次の項は除かれるため、(9)式で5次以降の項を無視しても特に問題はない。
【0036】
ここで、(11)式の関係が成り立つことから、(10)式は(12)式のように変形される。
【0037】
【数4】
Figure 0003593446
【0038】
【数5】
Figure 0003593446
また、スイッチング信号の角周波数ωは、ω=2πf=2π×38kHzの関係が成り立つため、ωtを含む項は、出力段に設けられる先のディエンファシス用ローパスフィルタにより除去される。
【0039】
したがって、(12)式は(13)式のようになり、同様に、L信号Loutは、(14)式のようになる。
【0040】
Rout=Lin{(a+c)×2/3+b+(c−a)/π} …(13)
Lout=Lin{(a+c)×2/3+b+(a−c)/π} …(14)
ここで、(13)式による入力にR信号がないにもかかわらずR出力にL信号の漏話成分が生じているので、LoutとRoutが完全に分離するためには、(15)式の関係を満たす必要がある。
【0041】
Rout=Lin{(a+c)×2/3+b+(c−a)/π}=0 …(15)
(15)式を変形すると、(16)式が得られる。
【0042】
(a+c)×2/3+b+(c−a)/π=0 …(16)
(16)式において、▲1▼c=−aの場合、▲2▼c=0の場合、▲3▼c=aの場合、▲4▼b=0の場合のそれぞれについて、a,b,cと、ステレオ/モノラル時の出力ゲインGvとの関係を求めると、図3のようになる。
【0043】
図3に示すように、▲1▼のときに、トータルのゲインは最大となる。同一出力を得たい場合に、トータルゲインが高いほど各デコーダ1、2に流す信号電流を小さくできるため、各デコーダ1、2に流しておくアイドル電流(直流バイアス電流)も少なくすることができる。その結果、たとえ各デコーダ1、2の差動トランジスタ対のペアバラツキがあったとしても、それらのトランジスタに流れる誤差電流の絶対値を小さくすることができ、誤差電流によって発生するボツ音を低減することができる。
【0044】
したがって、電流分配回路5は、a:b:c=1:(2/π):(−1)の関係を満たすように、各デコーダ1,2と誤差補正回路4に流れる電流を調整する。▲1▼の場合のゲインを図3に示す▲2▼、▲4▼の場合のゲインと比較してみると、それぞれ2.0倍、1.47倍となる。つまり、▲1▼の場合は、▲2▼、▲4▼の場合と比べて各デコーダ1、2を流れる交流電流はそれぞれ、0.5倍、0.677倍となり、それに伴ってアイドル電流(直流バイアス電流)も0.5倍、0.677倍とすることができ、出力に出てくる各デコーダ1、2の差動トランジスタ対のペアバラツキによる誤差電流も絶対値もそれぞれ0.5倍、0.677倍に低減することができる。
【0045】
図4は図1に示したステレオ復調装置の一実施形態の回路図であり、各デコーダ1,2と誤差補正回路4に流れる交流電流が、a:b:c=1:(2/π):(−1)の比になるように、回路を構成したものである。以下、図4の回路の構成を用いて、a:b:c=1:(2/π):(−1)となるように定数設定をした一例を示す。
【0046】
メインデコーダ1は、トランジスタQ1,Q2からなる差動トランジスタ対と、トランジスタQ3,Q4からなる差動トランジスタ対とを有する。トランジスタQ1〜Q4のエミッタ端子にはそれぞれ抵抗R1〜R4が接続され、抵抗R1,R2の他端側は互いに接続され、抵抗R3,R4の他端側も互いに接続されている。また、トランジスタQ1,Q3のコレクタ端子はL信号出力端子Loutに接続され、トランジスタQ2,Q4のコレクタ端子はR信号出力端子Routに接続されている。トランジスタQ1,Q4のベース端子には図1のブレンドコントローラ3から出力されたスイッチング信号f1(t)が、トランジスタQ2,Q3のベース端子にはスイッチング信号f2(t)が印加される。
【0047】
サブデコーダ2は、トランジスタQ5,Q6からなる差動トランジスタ対と、トランジスタQ7,Q8からなる差動トランジスタ対とを有する。トランジスタQ5〜Q8のエミッタ端子にはそれぞれ抵抗R5〜R8が接続され、抵抗R5,R6の他端側は互いに接続され、抵抗R7,R8の他端側も互いに接続されている。また、トランジスタQ5,Q7のコレクタ端子はL信号出力端子Loutに接続され、トランジスタQ6,Q8のコレクタ端子はR信号出力端子Routに接続されている。トランジスタQ5,Q8のベース端子にはスイッチング信号f4(t)が、トランジスタQ6,Q7のベース端子にはスイッチング信号f3(t)が印加される。
【0048】
誤差補正回路4は、エミッタ端子に抵抗R9が接続されたトランジスタQ9と、エミッタ端子に抵抗R10が接続されたトランジスタQ10とを有する。トランジスタQ9,Q10のベース端子は互いに接続され、トランジスタQ9のコレクタ端子はL信号出力端子Loutに、トランジスタQ10のコレクタ端子はR信号出力端子Routにそれぞれ接続されている。
【0049】
電流分配回路5は、トランジスタQ11〜Q23と、抵抗R11〜R28,RV1と、コンデンサC1〜C3と、電流源I1〜I5とを有する。トランジスタQ11,Q12のエミッタ端子はともに電流源I1に接続され、トランジスタQ11のベース端子にはコンポジット信号vinが印加される。トランジスタQ12のベース端子には、抵抗R9〜R12と電流源I2が接続されている。抵抗R11,R12の他端側には、それぞれトランジスタQ13,Q14のベース端子が接続されている。
【0050】
トランジスタQ13,Q14のエミッタ端子は抵抗R13を介して互いに接続され、トランジスタQ13のコレクタ端子とトランジスタQ15のベース端子間には抵抗R14が、トランジスタQ14のコレクタ端子とトランジスタQ16のベース端子との間には抵抗R15が接続されている。トランジスタQ15,Q16のエミッタ端子は、それぞれ抵抗R16,R17を介して接地されている。トランジスタQ13,Q14のベース端子間には、抵抗R18と、可変抵抗RV1とが接続され、可変抵抗RV1の他端はコンデンサC1を介して接地されている。
【0051】
トランジスタQ14のコレクタ端子にはトランジスタQ17,Q18のベース端子が接続され、トランジスタQ13のコレクタ端子にはトランジスタQ19,Q20のベース端子が接続されている。トランジスタQ18のコレクタ端子はメインデコーダ1内の抵抗R1,R2に、トランジスタQ20のコレクタ端子はメインデコーダ1内の抵抗R3,R4に、トランジスタQ17のコレクタ端子はサブデコーダ2内の抵抗R5,R6に、トランジスタQ19のコレクタ端子はサブデコーダ2内の抵抗R7,R8に、それぞれ接続されている。トランジスタQ17のエミッタ端子は抵抗R19を介して、トランジスタQ18のエミッタ端子は抵抗R20〜R22を介して、トランジスタQ19のエミッタ端子は抵抗R23を介して、トランジスタQ20のエミッタ端子は抵抗R24〜R26を介して、それぞれ接地されている。
【0052】
次に、図4の回路動作について説明する。トランジスタQ11,Q12は差動トランジスタ対を構成しており、この差動トランジスタ対の入力の一端であるトランジスタQ12のベースは、この差動トランジスタ対の出力と各トランジスタQ9、Q10のエミッタからそれぞれ抵抗R9、R10を介して接続されており、これにより、出力から入力に帰還がかかる。このため、トランジスタQ12のベース端子の電圧は、差動トランジスタ対の入力の他端であるトランジスタQ11のベース端子に印加されるコンポジット信号vinの電圧と略等しくなる。以上より、誤差補正回路4の入力端子であるA点には入力コンポジット信号vinと略等しい電圧が生じる。また、図4のA点から左側は、交流的には図5のような等価回路で表され、A点から左側のインピーダンスRparaは、(17)式で表される。
【0053】
【数6】
Figure 0003593446
誤差補正回路4内の各トランジスタQ9,Q10に流れる電流をbとすると、R9=R10ならば(18)式の関係が成り立つ。
【0054】
2b=vin/Rpara …(18)
したがって、(17),(18)式より、誤差補正回路4内の各トランジスタQ9,Q10に流れる電流bは(19)式で表される。
【0055】
【数7】
Figure 0003593446
図3に示したように、メインデコーダ1内の差動トランジスタ対Q1,Q2を流れる交流電流aと、誤差補正回路4内のトランジスタを流れる交流電流bと、メインデコーダ1内の差動トランジスタ対Q3,Q4を流れる交流電流cとが、a:b:c=1:(2/π):(−1)の比関係を満たすように設定するとき、図3の▲1▼に示すようにトータルゲインを最大とすることができるので、各デコーダ1,2に流れる直流バイアス電流を最小とすることができる。この場合の交流電流aは、(19)式を用いると、(20)式のようになる。
【0056】
【数8】
Figure 0003593446
抵抗R11を33kΩ、抵抗R12を33kΩ、抵抗R18を10kΩとし、L信号およびR信号分離用の外付けの可変抵抗RV1を25kΩとした場合の抵抗R13の抵抗値の設定方法を説明する。
【0057】
ここで可変抵抗RV1について述べておく。RV1の可変範囲は0〜50kΩである。このRV1を可変抵抗としているのは、すべての抵抗をIC内部で作ってしまった場合、トランジスタや抵抗のバラツキや、位相誤差などが生じた時にL,Rの分離度が低下してしまうため、ICが完成した後でも、分離度を調整可能なようにしたためである。そして、ここで可変抵抗の値を25kΩとしているのは、位相誤差やバラツキがあった時に抵抗の可変範囲が大小どちらにも最大となるように配慮したものである。
【0058】
(19)式中の各抵抗に上述した抵抗値を代入すると、(21)式のようになる。
【0059】
【数9】
Figure 0003593446
同様に、(20)式中の各抵抗に、上述した抵抗値を代入すると、(22)式のようになる。
【0060】
a=35.35×10−6×vin …(22)
一方、図4のB点における交流電圧をvin′とすると、(23)式の関係が成り立つ。
【0061】
【数10】
Figure 0003593446
また、トランジスタQ14のベース端子は交流的には接地されており、抵抗R13を流れる交流電流をiとすると、
i=vin′/R13 …(24)
の関係が成り立つ。
【0062】
また、トランジスタQ15,Q16は、トランジスタQ17等の4倍のエミッタ面積とし、更に、トランジスタQ17等の4倍のエミッタ電流が流れるように、抵抗R16,R17の抵抗値を設定している。同様に、トランジスタQ18,Q20は、トランジスタQ17等の3倍のエミッタ面積とし、更にトランジスタQ17等の3倍のエミッタ電流が流れるように、抵抗R20〜R22,R24〜R26の抵抗値を設定している。
【0063】
以上より、メインデコーダ1内の差動トランジスタ対を流れる交流電流aは、(25)式で表される。
【0064】
a=3i/4 …(25)
(25)式に(24)式を代入すると、(26)式が得られる。
【0065】
【数11】
Figure 0003593446
(26)式より、抵抗R13は、10.926kΩ(約11kΩ)となる。
【0066】
ここでaとcとの関係についてみてみると、交流電流aとcはそれぞれQ16とQ15のコレクタに流れる交流電流とに比例する。いま、Q16とQ15のコレクタはR13を介して接続されており、信号電流はR13の両端にかかる交流電圧差により発生するため、Q16とQ15のコレクタに流れる交流電流は絶対値が等しく逆相であることが分かる。つまり、交流電流aとcも絶対値が等しく逆相であり、a:c=1:(−1)となっていることがわかる。
【0067】
以上のような定数設定をした場合、電流比をa:b:c=1:2/π:(−1)とすることが可能である。
【0068】
このように、本実施形態のステレオ復調装置は、メインデコーダ1とサブデコーダ2以外に誤差補正回路4を設け、各デコーダ1,2と誤差補正回路4に流れる交流電流を所定の比率に設定する電流分配回路5により構成され、従来に比べて各デコーダ1,2に流れる直流バイアス電流を低減できる。各デコーダ1,2に流れる電流が少なくなると、各デコーダ1,2内のペアバラツキがある場合の差動トランジスタ対を流れる誤差電流の絶対値も少なくなり、その結果、モノラル/ステレオ切り換え時のボツ音が小さくなる。
【0069】
また、図4の回路では、各デコーダ1,2内の差動トランジスタ対Q1〜Q8のエミッタ端子にそれぞれ抵抗R1〜R8を接続しており、これら抵抗R1〜R8を接続することにより、さらなる誤差電流の低減をはかることができ、ボツ音もより小さくなる。なお、回路を簡略化するためには、抵抗R1〜R8を省略して、各トランジスタのエミッタ端子を直結してもよい。
【0070】
図1では、ブレンドコントローラ3を設けて、スイッチング信号f1(t)等の振幅制御を行っているが、振幅を固定にしてもよく、その場合には、ブレンドコントローラ3の構成を簡略化できる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、メイン復調部とサブ復調部の他に誤差補正部を設け、電流分配回路によりメイン復調部とサブ復調部に流れる電流の一部を誤差補正部に流すようにしたため、従来のステレオ復調装置に比べて、メイン復調部とサブ復調部に流れる電流を少なくでき、モノラル/ステレオ切り換え時ののボツ音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステレオ復調装置の一実施形態のブロック図。
【図2】図1のステレオ復調装置を含めたFM受信機全体のブロック図。
【図3】電流a,b,cと出力ゲインGvとの関係を示す図。
【図4】図1に示したステレオ復調装置の一実施形態の回路図。
【図5】図4のA点から左側の等価回路図。
【図6】従来のアンチバーディ型スイッチング方式のステレオ復調装置のブロック図。
【図7】ボツ音の発生原理を説明する図。
【符号の説明】
1 メインデコーダ
2 サブデコーダ
3 ブレンドコントローラ
4 誤差補正回路
5 電流分配回路
11 アンテナ
12 フロントエンド部
13 中間周波増幅器
14 FM検波回路
15 ステレオ復調装置
16 パワーアンプ
17 スピーカ

Claims (8)

  1. FM検波回路から出力されたコンポジット信号を、周波数が等しく位相が相反する第1および第2のスイッチング信号により交互にスイッチングしてL信号とR信号とを出力するメイン復調部と、
    前記コンポジット信号を、前記第1および第2のスイッチング信号の整数倍の周波数で位相が相反する第3および第4のスイッチング信号により交互にスイッチングしてL信号とR信号とを出力するサブ復調部と、を備え、
    前記メイン復調部および前記サブ復調部の各L信号出力を互いに接続し、かつ、各R信号出力を互いに接続して前記第1および第2のスイッチング信号の高調波成分により復調される雑音成分を除去するステレオ復調装置であって、
    一方の出力端子が前記メイン復調部および前記サブ復調部の各L信号出力に接続され、他方の出力端子が前記メイン復調部および前記サブ復調部の各R信号出力に接続され、前記コンポジット信号の電圧に応じた電流が流れる誤差補正部と、
    前記メイン復調部、前記サブ復調部、および前記誤差補正部にそれぞれある一定の比率で電流が流れるように電流設定を行う電流分配部と、を備えることを特徴とするステレオ復調装置。
  2. 前記メイン復調部および前記サブ復調部はそれぞれ、2組の差動トランジスタ対とを有し、
    前記メイン復調部内の前記差動トランジスタ対はそれぞれ、前記第1および第2のスイッチング信号に応じてスイッチングし、
    前記サブ復調部内の前記差動トランジスタ対はそれぞれ、前記第3および第4のスイッチング信号に応じてスイッチングし、
    前記電流分配部は、前記差動トランジスタ対および前記誤差補正部にそれぞれある一定の比率で電流が流れるように電流設定を行うことを特徴とする請求項1に記載のステレオ復調装置。
  3. 前記電流分配部は、前記メイン復調部内の一方の差動トランジスタ対を流れる交流電流と、他方の差動トランジスタ対を流れる交流電流と、前記誤差補正部内を流れる交流電流との比を、略1:(−1):(2/π)にすることを特徴とする請求項2に記載のステレオ復調装置。
  4. 前記電流分配部は、前記メイン復調部および前記サブ復調部内の前記差動トランジスタ対のそれぞれに接続された電流源を有し、前記サブ復調部内の前記差動トランジスタ対を流れる電流が前記メイン復調部内の前記差動トランジスタ対を流れる電流の略1/3になるように前記電流源の電流容量をそれぞれ設定することを特徴とする請求項2または3に記載のステレオ復調装置。
  5. 前記メイン復調部および前記サブ復調部内の前記差動トランジスタ対はそれぞれ、エミッタ端子に第1の抵抗が接続された第1のトランジスタと、エミッタ端子に第2の抵抗が接続された第2のトランジスタとを有し、これら第1および第2の抵抗の他端を互いに接続して、この接続点に、対応する前記電流源を接続したことを特徴とする請求項4に記載のステレオ復調装置。
  6. 前記第1〜第4のスイッチング信号を出力するブレンドコントロール部を備え、
    このブレンドコントロール部は、前記第1〜第4のスイッチング信号の電圧振幅を可変制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のステレオ復調装置。
  7. 前記ブレンドコントロール部は、モノラル受信時には、前記スイッチング信号を所定の直流電圧レベルに設定し、ステレオ受信時には、受信電波の電界強度が弱いほど前記第1〜第4のスイッチング信号の電圧振幅を小さくすることを特徴とする請求項6に記載のステレオ復調装置。
  8. 前記第3および第4のスイッチング信号は、前記第1および第2のスイッチング信号の基本波の周波数の3倍の周波数であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のステレオ復調装置。
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