JP3592768B2 - 磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法 - Google Patents

磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、軌道に沿って設けられているとともに、間隔をおいて形成された突起部を有するコンクリート部に車両に推進力を与えるレーストラック形状の推進コイルを取り付ける、磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来のコンクリートビーム方式のが磁気浮上式鉄道の要部斜視図であり、図において、1は軌道、2は軌道1の両側に立設され、全長Lが12.6mのコンクリート部であるコンクリートビーム、4はコンクリートビーム2に配設されたレーストラック形状の第1の推進コイル、5はコンクリートビーム2の両端部に配設された端部推進コイル、6は第1の推進コイル4上に重ねるようにして車両(図示せず)側に配設された第2の推進コイル、7は第2の推進コイル6上に重ねるようにして車両側に配設された浮上コイルである。1ユニットのコンクリートビーム2には、6個の第1の推進コイル4と、2個の端部推進コイル5と、7個の第2の推進コイル6と、第2の推進コイル6を覆う14個の浮上コイル7とがそれぞれ配設されている。
【0003】
図3は図2における推進コイル4,6がコンクリートビーム2に取り付けられる状態を示す分解斜視図、図4は図3の推進コイル4、6の正面図、図5は図3の推進コイル4、6がコンクリートビーム2に取り付けられたときの正面図であり、8はコンクリートビーム2の側壁に所定間隔をおいて設けられ推進コイル4、6が車両に対して作用する推進力の反作用として推進コイル4、6に作用する力を支えるための主突起部、9は主突起部8間に設けられた従突起部、10はコンクリートビーム2に埋め込まれ雌ねじを形成した金具からなるインサート、11は推進コイル4、6の外側曲面部Aと同一形状の曲面部を有するとともに両端部に推進コイル4、6を押さえるための押さえ部11aを有する支持部材、12は固定手段であるボルトで、このボルト12を支持部材11のボルト穴11bを貫通してインサート10に螺着し、その後ボルト12の端部をナット13で螺着することにより、支持部材11はコンクリートビーム2に固定される。14は推進コイル4、6の外側曲面部Aと同一形状の曲面部を有する固定部材で、ボルト12を固定部材14のボルト穴14aを貫通してインサート10に螺着し、その後ナット13で螺着することにより、固定部材14はコンクリートビーム2に固定される。15は主突起部8と推進コイル4、6との間に介在し推進コイル4、6が面の粗い主突起部8に直接圧接してコイル4、6が破損するのを防止するための弧状で、かつ断面が楔形状のスペーサである。
【0004】
次に、上記構成の磁気浮上式鉄道の推進コイル4、6をコンクリートビーム2に取り付ける手順について説明する。まず、スペーサ15をコンクリートビーム2の主突起部8にシリコンエポキシ系接着剤を用いて接着する(接着剤が固まるには20℃の温度で40分程度かかる。)。その後、支持部材11をボルト12、ナット13を用いてコンクリートビーム2に固定する。次に、推進コイル4、6の固定部材14側の外側曲面部Aおよび内側曲面部Bにアクリル系の離型材が塗布された推進コイル4、6の内側曲面部Bをスペーサ15に押圧し、またその端部を支持部材11の押さえ部11aに係止させた状態で固定部材14をボルト12、ナット13を用いてコンクリートビーム2に固定し、コンクリートビーム2に推進コイル4、6を取り付ける。その後、スペーサ15と内側曲面部Bとの間、および固定部材14と外側曲面部Aとの間の空隙部にシリコン系の充填材(図示せず)を充填して、コンクリートビーム2に対する推進コイル4、6の取付は完了する。
【0005】
上記構成の磁気浮上式鉄道では、車両は推進コイル4、6により推進力が与えられ、また浮上コイル7により浮上案内力が与えられ、車両は軌道1内を浮上して推進され、走行する。走行中、通電により推進コイル4、6は熱膨張するが、推進コイル4、6の固定部材14側はコンクリートビーム2の主突起部8にスペーサ15を介して固定されている(図6参照)のに対して、推進コイル4、6の支持部材11側は支持部材11で支持されているもののコンクリートビーム2には固定されてはおらず(図7参照)、推進コイル4、6の熱膨張分は推進コイル4、6の両側にある空隙部Cで吸収され、熱膨張による推進4、6の破損は防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の磁気浮上式鉄道では、現場でスペーサ15をコンクリートビーム2の主突起部8に接着剤で接着した場合、接着剤が固まるまで、推進コイル4、6をコンクリートビーム2に取り付ける次の作業に移ることができず、推進コイル4、6の取付作業に多くの時間がかかるという課題があった。
【0007】
この発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、推進コイルの取付作業性が向上することができる磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1の磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法は、推進コイルの一端部を支持する支持部材を固定手段を用いてコンクリート部に固定し、次に推進コイルの他端部を前記コンクリート部に固定するための固定部材とスペーサとをあらかじめ推進コイルの他端部の外側と内側とにそれぞれ固定した推進コイルの一端部を支持部材に係止させ、次いで前記固定部材を固定手段を用いてコンクリート部に固定し、その後に前記突起部とスペーサとの間の空隙部に接着剤を充填してスペーサを突起部に接着、固定したものである。
【0009】
請求項2の磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法は、請求項1のコンクリート部を軌道の両側に立設されたコンクリートビームで構成したものである。
【0010】
請求項3の磁気浮上式鉄道の推進コイルの取付方法は、請求項1のコンクリート部を軌道の両側に立設された側壁と、この側壁に添設されたコンクリートパネルとから構成したものである。
【0011】
請求項4の磁気浮上式鉄道の推進コイルの取付方法は、請求項1ないし請求項3のいずれかの固定部材とスペーサとを推進コイルの製作時に同時に同一金型により成形したものである。
【0012】
【作用】
この発明の磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法においては、固まるのに時間のかかる、スペーサを突起部に接着する作業を最終取付工程で行うことができるので、推進コイルの取付作業の途中において接着剤の固定を待つ待ち時間がなくなり、推進コイルをコンクリート部に取り付ける作業性が向上する。
【0013】
【実施例】
実施例1.
以下、この発明の実施例を図について説明する。なお、図2ないし図7に説明した従来の構成と同一または相当部分は同一符号を付し、その説明は省略する。図1はこの発明の一実施例を示す推進コイルの正面図であり、24は推進コイル4、6の外側曲面部Aにシリコンエポキシ系樹脂で接着された固定部材、25は推進コイル4、6の内側曲面部Bにシリコンエポキシ系接着剤で接着されたスペーサである。
【0014】
上記構成の磁気浮上式鉄道の推進コイルでは、まず支持部材11をボルト12、ナット13を用いてコンクリートビーム2に固定する。次に、固定部材24とスペーサ25とがあらかじめ固定されている推進コイル4、6の端部を支持部材11の押さえ部11aに係止した状態で固定部材24をボルト12、ナット13を用いてコンクリートビーム2に固定する。その後、主突起部8とスペーサ25との間の空隙部にシリコンエポキシ系接着剤を充填して主突起部8にスペーサ25を接着、固定させて、コンクリートビーム2に対する推進コイル4、6の取付は完了する。
【0015】
このように、推進コイル4、6をコンクリートビーム2に取り付ける前に、あらかじめ推進コイル4、6と固定部材24、スペーサ25とを一体化したので、固定部材24をボルト12、ナット13を用いてコンクリートビーム2に固定することにより、推進コイル4、6の固定部材24側はコンクリートビーム2に対して固定され、接着に時間を要する主突起部8にスペーサ25を接着する作業は、推進コイル4、6の最終取付作業工程で行えばよくなり、接着剤が固まるまで次の作業である、推進コイル4、6をコンクリートビーム2に取り付ける取付作業に移ることができず、推進コイル4、6の取付作業に多くの時間がかかるようなことは無くなる。
【0016】
実施例2.
なお、上記実施例では側壁とコンクリートパネルとが一体のコンクリートビームを用いたコンクリートビーム方式の磁気浮上式鉄道の場合について説明したが、軌道の両側に立設された側壁と、この側壁に添設されたコンクリートパネルとから構成されているコンクリート部を用いたコンクリートパネル方式の磁気浮上式鉄道にもこの発明は適用できる。また、推進コイルの製作時に、スペーサと固定部材とを同一金型により同時成型するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1ないし請求項3の磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法によれば、推進コイルの一端部を支持する支持部材を固定手段を用いてコンクリート部に固定し、次に推進コイルの他端部を前記コンクリート部に固定するための固定部材とスペーサとをあらかじめ推進コイルの他端部の外側と内側とにそれぞれ固定した推進コイルの一端部を支持部材に係止させ、次いで前記固定部材を固定手段を用いてコンクリート部に固定し、その後に前記突起部とスペーサとの間の空隙部に接着剤を充填してスペーサを突起部に接着、固定させるようにしたので、推進コイルの固定部材側はコンクリート部に対して固定され、接着に時間を要する突起部にスペーサを接着する作業は、推進コイルの最終作業工程で行えばよくなり、接着剤が固まるまで次の作業待たされるようなことはなく、コンクリート部に対する推進コイルの取付作業性が向上するという効果がある。また、推進コイルがコンクリート部に取り付けられたときには、推進コイルの一端部は支持部材に係止された状態になっており、推進コイルの熱膨張に対しては推進コイルと支持部材との間の空隙部で吸収され、推進コイルの熱膨張による応力集中等を生じさせないという効果もある。
【0018】
また、この発明の請求項4の磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法によれば、推進コイルの製作時に、スペーサと固定部材とを同一金型により同時成型するようにしたので、請求項1ないし請求項3に記載の磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法で得られる効果に加えて、スペーサ、固定部材付きの推進コイルを簡単に製造することができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す推進コイルの正面図である。
【図2】コンクリートビーム方式の磁気浮上式鉄道の要部を示す斜視図である。
【図3】図2の推進コイルのコンクリートビームに対する取り付け状況を示す分解斜視図である。
【図4】図2の推進コイルの正面図である。
【図5】図2の推進コイルがコンクリートビームに取り付けられた状態を示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 軌道、2 コンクリートビーム、4 第1の推進コイル、6 第2の推進コイル、7 浮上コイル、8 主突起部、11 支持部材、11a 押さえ部、11b ボルト穴、12 ボルト、13 ナット、24 固定部材、25 スペーサ。

Claims (4)

  1. 軌道に沿って設けられているとともに間隔をおいて形成された突起部を有するコンクリート部に車両に推進力を与えるレーストラック形状の推進コイルを取り付ける、磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法において、前記推進コイルの一端部を支持する支持部材を固定手段を用いてコンクリート部に固定し、次に前記推進コイルの他端部を前記コンクリート部に固定するための固定部材とスペーサとをあらかじめ推進コイルの他端部の外側と内側とにそれぞれ固定した推進コイルの一端部を支持部材に係止させ、次いで前記固定部材を固定手段を用いてコンクリート部に固定し、次いで前記突起部とスペーサとの間の空隙部に接着剤を充填してスペーサを前記突起部に接着、固定することを特徴とする磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法。
  2. コンクリート部は軌道の両側に立設されたコンクリートビームで構成されている請求項1記載の磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法。
  3. コンクリート部は、軌道の両側に立設された側壁と、この側壁に添設されたコンクリートパネルとから構成されている磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法。
  4. 固定部材とスペーサとが推進コイルの製作時に同時に同一金型により成型される請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の磁気浮上式鉄道の推進コイル取付方法。
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