JP3550437B2 - 埋設型枠の接合方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は建設構築物に用いる埋設型枠の接合方法、特に繊維強化プラスチック(以下に単にFRPと言う)とモルタルとの複合部材で形成される埋設型枠の型枠版本体を構成するFRP部分の接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建設構築物に用いる埋設型枠は通常1m×1m〜2m×2m程度の大きさであり、現場において型枠版を接合金物を用いてボルト締めすることによって型枠版を複数枚接合してユニットとし、これら複数枚の型枠版のユニットにより所要の埋設型枠を構成して建込みを行い、接合目地部をシリコン系のシーリング材等によってシールして、コンクリートと一体化して埋設型枠として使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
併し乍ら、この様に建設構築物の建設現場で埋設型枠を接合する場合に、埋設型枠の目地部の処理作業が相当な量を占めることに成ると共に、この様な埋設型枠の目地部からの塩分の侵入等によって建設構築物が劣化腐食し易い等の塩害の危険性が高い。
【0004】
この発明は、この様な従来における問題を解決するために、建設現場における埋設型枠の目地部の処理作業を大いに削減すると共に、目地部からの塩分侵入等の劣化因子の侵入を防ぐように埋設型枠の目地部をFRPのライニングによって接合することを特徴とする埋設型枠の接合方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明に依れば、埋設型枠の接合方法は、埋設型枠の型枠版本体を構成するFRP部分を、他の構成部分であるモルタルを成形する前に、箱型形状のFRP部分のリブ部を突き合わせて接着剤で接着して、接着したリブ部をFRPのライニングによって覆い被さるように接合することを特徴としている。
【0006】
【作用】
この様に、この発明においては、埋設型枠の型枠版本体を構成する箱型形状のFRP部分のリブ部を予め工場において突き合わせて適宜な接着剤で接着して、FRPのライニングによって覆い被さるように接合して埋設型枠の型枠版本体を大型化することによって建設現場での目地の処理作業を大幅に削減すると共に、また現場において建込む前の従来の接合金物を用いるユニット化方法による接合が不要と成り、現場での作業が一工程削減でき、作業スペースが限られている現場等では特に有効である。更に、箱型形状のFRPの型枠版本体のリブ部を突き合わせて型枠版本体に使用しているものと同質のFRPライニングを施すことによって、型枠版本体と同等の優れた耐久性を有することが可能となり、従来の弱点とされていた目地部からの劣化因子の侵入を好適に防ぐことが出来る。
【0007】
この発明の他の目的と特長および利点は以下の添付図面に沿っての詳細な説明から明らかになろう。
【0008】
【実施例】
図面の図1には、この発明の埋設型枠の接合方法によって接合される埋設型枠の一実施例が図示されている。図示される様に、この発明において、埋設型枠1はFRPで造られた箱型形状の型枠版本体2とモルタル3とを一体化して成る型枠であり、モルタル3のコンクリート打設側には凹凸部分4が形成されていてコンクリート5との接合を良好にしている。
【0009】
図1に示される様に、埋設型枠1のFRPで造られた型枠版本体2は箱型形状を成しており、4面にリブ部6が形成されている。この様なリブ部6を有するFRPの型枠版本体2を、この発明の接合方法に依って接合するためにFRPのライニング8が形成されて接合される。
【0010】
すなわち、この発明の埋設型枠の接合方法に依って型枠版本体2を工場で予め接合するために、埋設型枠1の接合するFRPの型枠版本体2同志の隣り合うリブ部6に、例えばエポキシ系接着剤7を薄く均一に塗布して、リブ部6同志を接着させる。
【0011】
この様に型枠版本体2のリブ部6同志が接着されたならば、型枠版本体2のリブ部6のライニングする部分の寸法に合わせて切断したマット状またはシート状のガラス繊維等の繊維を、接合したリブ部6上に設置して、不飽和ポリエステル樹脂等の樹脂を含ませたローラを用いてガラス繊維になすり付けて不飽和ポリエステル樹脂等をガラス繊維等の繊維に含浸させる。更に、その上にガラス繊維等の繊維を設置して樹脂を含浸させる工程を行い、ガラス繊維等の繊維層を3〜5層程度設けて所要のFRPのライニング8を形成する。この様に形成されたFRPのライニング8は自然硬化させるか、或は硬化炉等に入れて硬化の促進を図ることが出来る。この様にして、接合された所要の大きさの埋設型枠1の型枠版本体2を工場において予め製作することが出来る。
【0012】
また、埋設型枠1のFRPの型枠版本体のリブ部6は接着剤7で接着して固定しているが、長年の使用等によって剥がれる部分が出て来る危険性が有り、剥がれた部分から劣化因子が侵入する恐れが有るが、FRPのライニング8は、FRPの型枠版本体2のFRP部分の繊維および樹脂と同一または同等程度の繊維および樹脂材料を用いているために、FRPの型枠版本体2と同等の優れた耐久性を有し、埋設型枠1の内部に劣化因子が侵入することが無い。この様な埋設型枠1を現場に適用した場合には、現場での型枠版接合に関してはFRPのライニング8で接合した部分以外の接合を行えば良いために、現場での目地の処理作業が大幅に低減できる。
【0013】
この発明において使用されるFRPは、ガラス繊維の様な無機繊維やアクリル繊維等の有機繊維に、フェノール樹脂や不飽和ポリエステル樹脂、酢酸ビニル等の樹脂を含浸させて積層したものが好適である。
【0014】
この様に接合された埋設型枠1の型枠版本体2は現場においてモルタル3と一体化されてコンクリート5の打設側に凹凸部分4が設けられて埋設型枠1として造られて建込まれて使用される。
【0015】
また、埋設型枠1の型枠版本体2のリブ部6の接合やFRPのライニング8の接着に使用される接着剤には、例えばフェノール樹脂、レゾルシン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、プチラール樹脂等を使用することが出来る。
【0016】
更にまた、埋設型枠1のFRPの型枠版本体2のリブ部6を突き合わせ接着した上に、上述した様にしてFRPのライニング8を形成する代わりに、予め図示の断面形状のFRPのライニング8と同様な断面形状の繊維補強プラスチック(FRP)材料や適宜な合成樹脂材料で形成しておいた別個のライニングを、型枠版本体2の接合したリブ部6に、適宜な接着剤を付けて嵌め込んで取付けることも出来る。
【0017】
【発明の効果】
この様に構成されたこの発明の埋設型枠の接合方法に依れば、工場等において予め埋設型枠を構成する箱型形状のFRPの型枠版本体のリブ部を工場等において予め突き合わせて接着剤で接着した後に、接合されたリブ部にFRPのライニングを設けて型枠版本体同志を好適に接合して大型化することによって、建設現場における目地の作業処理を大幅に削減することが出来ると共に、リブ部の接合部分での劣化因子の侵入防止を好適に図ることが出来、更に、建設現場において建込む前の従来における接合金物を用いるユニット化方法による接合が不要と成って、現場での作業が一工程削減でき、且つ作業スペースが限られている現場等では特に有効である。更に、埋設型枠の箱型形状のFRPの型枠版本体のリブ部分を突き合わせて、型枠版本体に使用していると同質のFRPのライニングを施すことによって型枠版本体と同等の優れた耐久性を有することが可能となる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の埋設型枠の接合方法により接合される型枠版本体のリブ部の断面部分図である。
【符号の説明】
1 埋設型枠
2 型枠版本体
3 モルタル
4 凹凸部分
5 コンクリート
6 リブ部
7 接着剤
8 ライニング
Claims (3)
- 埋設型枠の型枠版本体を構成するFRP部分を、他の構成部分であるモルタルを成形する前に、箱型形状のFRP部分のリブ部を突き合わせて接着剤で接着して、接着したリブ部をFRPのライニングによって覆い被さるように接合することを特徴とする埋設型枠の接合方法。
- リブ部を接着する接着剤がフェノール樹脂、レゾルシン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、プチラール樹脂等であることを特徴とする請求項1記載の埋設型枠の接合方法。
- 型枠版本体のリブ部を接合するライニングをFRP材料または合成樹脂材料で予め成形したことを特徴とする請求項1記載の埋設型枠の接合方法。
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- 1995-03-30 JP JP07402095A patent/JP3550437B2/ja not_active Expired - Fee Related
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