JP3592610B2 - 炊飯器の鍋 - Google Patents
炊飯器の鍋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3592610B2 JP3592610B2 JP2000111015A JP2000111015A JP3592610B2 JP 3592610 B2 JP3592610 B2 JP 3592610B2 JP 2000111015 A JP2000111015 A JP 2000111015A JP 2000111015 A JP2000111015 A JP 2000111015A JP 3592610 B2 JP3592610 B2 JP 3592610B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- handle
- pot body
- finger
- rice cooker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cookers (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、炊飯ジャーを含む炊飯器一般の鍋に関し、特にその取っ手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、従来から炊飯器の鍋本体31のフランジ32に左右一対の取っ手33,33が取付けられる。この取っ手33は耐熱性樹脂により形成され、フランジ32の下面に沿った取付け部34,その取付け部34の外端からフランジ32の外側方に突き出した把持部35,及び把持部35の内側縁で立ち上がりフランジ32の外周縁を挟持する挟持部36等からなり、その取付け部34の下方からフランジ32に向けて螺入した一対のビス37によりフランジ32に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の鍋本体31の取っ手33は、鍋本体31からの熱伝導による温度上昇を緩和するために、把持部35を外側方に突き出した構成としている。しかし、このために、炊飯器本体にこの把持部35を受け入れる部分を広くとる必要があり、炊飯器本体の小型化に支障を来す一つの原因となっていた。
【0004】
また、その取っ手33をフランジ32に螺入したビス37により固定していたので、フランジ32はそのビス37を螺入するための幅を確保する必要があり、鍋の小型化、ひいては炊飯器本体の小型化を妨げるもう一つの原因となっていた。
【0005】
そこで、この発明は取っ手の幅を縮小し、またその取付け構造を工夫することにより、炊飯器本体の小型化を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】
上記の課題を解決するために、この発明は鍋本体の開口周縁に設けたフランジに左右一対の取っ手を取り付けてなる炊飯器の鍋において、上記取っ手に上記フランジの外周端面をカバーする端面カバー部と、上記フランジとの間に所要の隙間をおいてその下方に設けられた指掛け部とを設け、上記取っ手を上記の鍋本体又はフランジに適宜な固定手段により取り付けた構成を採用した。
【0007】
上記の構成によると、フランジとその下方に設けられた指掛け部との間の隙間が、指掛け部に対する断熱作用をなすので、その指掛け部を外側方に突き出して設ける必要がない。そのために、取っ手の幅が縮小しその全体又はその大部分をフランジの幅内に収めることができる。
【0008】
上記フランジの外周縁に一定幅の切欠きを設け、その切欠きに上記端面カバー部を嵌合した構成を採用すると、端面カバー部の全体又はその一部をフランジの幅内に収めることができる。
【0009】
なお、上記指掛け部が、上記端面カバー部の下端に連続した内向きの水平指掛け面と、その水平指掛け面の内端に下向きに設けた指保護面からなる構成をとることができる。その水平指掛け面の上面とフランジの下面との間に前記の断熱作用をなす隙間が形成される。
【0010】
上記取っ手の固定手段としては、以下のような構成がある。その1は、一対の取っ手の両端部相互間を鍋本体の外周面に沿う連結部材により全体として1つのリングを形成するように連結した構成と、該リングを加熱嵌め後の冷却により収縮させて上記鍋本体の外周面に強制嵌合する手段とからなる構成である。
【0011】
その2は、鍋本体の外周面に固定された取付け金具と、上記取っ手を該取付け金具にねじ止めする手段からなる構成である。
【0012】
その3は、上記取っ手の指掛け部の上面に磁石を固定し、その磁石を上記フランジの下面に吸着させる手段からなる構成である。
【0013】
上記いずれの固定手段も、鍋のフランジにビス止めする構成を採用しておらず、したがってフランジの幅を必要最小限に形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1から図5に基づいて説明する。図1に示した第1実施形態は、左右一対の取っ手1、1の各両端部をそれぞれ半環状の連結部2、2により連結一体化して、耐熱性樹脂(例えば、フェノール樹脂、ポリアミド等)によりリング状に一体成形したものであり、鍋本体3の外周面のフランジ4の直下に外嵌固定される。フランジ4の外方への突き出し幅をaで示す(図2(c)(d)参照)。
【0015】
上記の各取っ手1は、外端上縁に上方に突き出した端面カバー部5を有し、その下方の取っ手1の中央部において、その前面から内方に凹入した指掛け部6が設けられる。この指掛け部6は逆L字形の断面形状を有する(図2(c)参照)。上記の端面カバー部5は鍋本体3フランジ4の外周縁に設けられた一定幅b1,一定長さcの切欠き7に嵌合され(図2(a)参照)、該フランジ4の端面をカバーする。図示の場合、端面カバー部5は切欠き部7の幅b1内に完全に収まるように示しているが、若干外方へ突き出しても差し支えない。
【0016】
上記の指掛け部6は、端面カバー部5の下端に連続した内向きの水平指掛け面8と、その水平指掛け面8の内端に下向きに設けられた指保護面9とからなる。また、その指掛け面8の下面の外端、即ち、前記端面カバー部5と上下反対面に滑り止め用のリブ11が形成される。
【0017】
前記の半環状の連結部2は、逆L字形の断面形状をなし、その各端部が取っ手1の両端部に一体化される。その上端面12は、前記の端面カバー部5の上端面よりフランジ4の端面の厚みb2だけ低い位置にあり(図2(d)参照)、また該連結部2の前端面13は取っ手1の前端面より前記端面カバー部5の厚みb1だけ内方に寄って形成される。上記の上端面12に比べ、前記の水平指掛け面8の上面14は、図2(c)に示す寸法b3だけ低い位置に形成される。
【0018】
第1実施形態の取っ手は以上のようなものであり、常温においては全体の内径の大きさは、フランジ4の直下の鍋本体3外周面の外径より若干小さく形成され、例えば、外径260mmの鍋に外嵌させる場合に、それより4mm小さい内径に形成される。従って、そのままでは外嵌させることはできないので、リング状の取っ手全体を加熱して柔軟化させるとともに、線膨張させて外嵌させる。この種の樹脂は一般に1000分の14から16程度収縮することが知られているので、加熱して外嵌したのち常温まで冷却させると、収縮して鍋本体3の外径面に嵌着固定される。
【0019】
上記の各取っ手1は、連結部2の上端面12がフランジ4の下面に当接することにより上下方向の位置決めがされ(図2(d)参照)、その位置決め状態で水平指掛け面8の上面14とフランジ4の下面との間に前記の寸b3の隙間15が形成される(同図(c)参照)。また、各取っ手1の端面カバー部5は,幅b1、長さcの切欠き7内に収まり、幅aのフランジ4の外方に突き出すことはない。また、連結部2もフランジ4の外周面からb1だけ内方に寄っているので、この部分もフランジ4の外方に突き出すことはない。
【0020】
また、上下方向について見ても、上記の位置決め状態で、端面カバー部5の上端面12からの立上がり高さを前記フランジ4の厚みb2に一致させておくと、該端面カバー部5の上端面はフランジ4の上端面に一致する。
【0021】
要するに取っ手1及び連結部2の全体がフランジ4の幅内に収まることになる。そして、水平指掛け面8においてはフランジ4との間に隙間15が存在することにより断熱され、ここを安全に把持することができる。
【0022】
なお、上記のように、取っ手1および連結部2をフランジ4の幅内に完全に収めることは、鍋本体3の小型化、更には炊飯器本体の小型化のために望ましいことであるが、これらの部分が若干フランジ4の外方へ突き出すことを排除するものではない。このことは以下の実施形態においても同じである。
【0023】
次に、図3及び図4に基づき第2実施形態について説明する。この場合の左右一対の取っ手1、1は相互に独立しており、取付け金具17と2本のビス18により固定される。鍋本体3のフランジ4の外周縁に前述の場合と同様に幅b1、長さcの切欠き7が設けられる。上記の取付け金具17は上記の切欠き7を設けた鍋本体3の外周面にスポット溶接により固定され、その両端部を屈曲により立ち上げ、ビス18の螺入部19が設けられる。
【0024】
取っ手1は、前記の第1実施形態の場合と同様に、外端上縁に上方に突き出した端面カバー部5を有し、その下方の取っ手1の中央部において、その前面から内方に凹入した指掛け部6が設けられる。この指掛け部6は逆L字形の断面形状を有する(図4(d)参照)。上記の端面カバー部5は前記の切欠き7に嵌合され(図4(a)参照)、該フランジ4の端面をカバーする。
【0025】
上記の指掛け部6は、端面カバー部5の下端に連続した内向きの水平指掛け面8と、その指掛け面8の内端に下向きに設けられた指保護面9とからなる。また、取っ手1の背面側の下端に位置決め縁22が設けられる。
【0026】
上記の指掛け部6の両端部にビス18の取付け凹所21が設けられ、上記の位置決め縁22を取付け金具17の下端に係止させて上下方向の位置決めを行い、その取付け凹所21から挿入したビス18を取付け金具17の螺入部19に螺入し、取っ手1を該取付け金具17に固定する。
【0027】
上記の位置決め状態で、端面カバー部5は切欠き7内に収まり、フランジ4の外方及び上方に突き出すことがない。また水平指掛け面8の上面とフランジ4の下面との間に寸法b3’の断熱用の隙間15が形成される。
【0028】
なお、図中23はビス18の飾りキャップである。
【0029】
第2実施形態の取っ手は以上のようなものであり、取付け状態において取っ手1はフランジ4の幅内に収まる。また指掛け部6においてはフランジ4との間に隙間15が存在することにより断熱作用が得られる。
【0030】
次に、図5に示した第3実施形態の取っ手1は基本的には前述の第2実施形態のものと同様であるが、指掛け部6の両側に設けた取付け部24、24に磁石25、25を固着し、各磁石25の上面をフランジ4の下面に吸着させることにより、取っ手1をフランジ4に固定するようにしたものである。指掛け部6が水平指掛け面8、指保護面9を有すること、磁石25をフランジ4の下面に固着させた状態で、水平指掛け面8の上面とフランジ4の下面との間に大きさb3の断熱用の隙間15が形成されること、端面カバー部5が切欠き7内に収まること、取っ手1がフランジ4の幅a内に収まることは前述の各実施形態と同じである。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、この発明の取っ手は、鍋のフランジの下方に隙間を介して指掛け部を設けるようにしたので、指掛け部がその隙間により断熱される。このため、指掛け部を外側方に突き出すことなくフランジの下方に設けることができ、取っ手を実質的にフランジの幅内に収めることができる。これにより、鍋の小型化、ひいては炊飯器本体の小型化を図ることができる。
【0032】
また、上記の取っ手を固定する手段として、熱収縮によるもの、取付け金具を介して鍋外周面に固定するもの、磁石を用いてフランジの下面に固着するもののいずれの場合も、フランジの幅は必要最小限に形成することができ、フランジの下面にビスで固定する場合に比べ、その幅を狭く形成することができ、この点からも鍋の小型化、炊飯器本体の小型化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第1実施形態の取っ手の平面図
(b)同上の一部分解斜視図
【図2】(a)同上の一部平面図
(b)同上の一部正面図
(c)(b)図のA−A線の拡大断面図
(d)(b)図のB−B線の拡大断面図
【図3】(a)第2実施例の一部分解斜視図
(b)同上の取っ手の背面側の斜視図
【図4】(a)同上の一部平面図
(b)同上の一部正面図
(c)(b)図のA−A線の拡大断面図
(d)(b)図のB−B線の拡大断面図
【図5】(a)同上の一部平面図
(b)同上の一部正面図
(c)(b)図のA−A線の拡大断面図
【図6】(a)従来例の平面図
(b)同上のB−B線の拡大断面図
【符号の説明】
1 取っ手
2 連結部
3 鍋本体
4 フランジ
5 端面カバー部
6 指掛け部
7 切欠き
8 水平指掛け面
9 指保護面
11 滑り止め用リブ
12 上端面
13 前端面
14 上面
15 隙間
17 取付け金具
18 ビス
19 螺入部
21 取付け凹所
22 位置決め縁
23 飾りキャップ
24 取付け部
25 磁石
Claims (2)
- 鍋本体の開口周縁に設けたフランジに左右一対の取っ手を取り付けてなる炊飯器の鍋において、上記取っ手に上記フランジの外周端面をカバーする端面カバー部と、上記フランジとの間に所要の隙間をおいてその下方に設けられた指掛け部とを設け、上記フランジの外周縁に設けた左右一対の一定幅の切欠きに上記端面カバー部を嵌合し、上記取っ手の上記の鍋本体又はフランジに対する固定手段が、上記一対の取っ手の両端部相互間を上記鍋本体の外周面に沿う連結部により全体として1つのリングを形成するように連結した構成と、該リングを加熱嵌め後の冷却により収縮させて上記の鍋本体の外周面に嵌着する手段とからなることを特徴とする炊飯器の鍋。
- 上記指掛け部が、上記端面カバー部の下端に連続した内向きの水平指掛け面と、その水平指掛け面の内端に下向きに設けた指保護面からなることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器の鍋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000111015A JP3592610B2 (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 炊飯器の鍋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000111015A JP3592610B2 (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 炊飯器の鍋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001292893A JP2001292893A (ja) | 2001-10-23 |
JP3592610B2 true JP3592610B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=18623431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000111015A Expired - Fee Related JP3592610B2 (ja) | 2000-04-12 | 2000-04-12 | 炊飯器の鍋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3592610B2 (ja) |
-
2000
- 2000-04-12 JP JP2000111015A patent/JP3592610B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001292893A (ja) | 2001-10-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3592610B2 (ja) | 炊飯器の鍋 | |
CA2626869A1 (en) | Cooking vessel with handle | |
JP2008272095A (ja) | 電気炊飯器 | |
JP3161915B2 (ja) | 電磁炊飯器 | |
JP2594746B2 (ja) | ビルトイン式調理装置 | |
JP2585688Y2 (ja) | 電気鍋 | |
JP2003135269A (ja) | 炊飯器 | |
JP3908186B2 (ja) | 調理器用蓋のつまみ | |
JP3846846B2 (ja) | 炊飯器その他の電気調理器具における放熱板リングと放熱板との取付構造 | |
JPH0614690Y2 (ja) | 電気貯湯容器 | |
JPH11325483A (ja) | システムキッチンのこんろ用の天板 | |
JP4082373B2 (ja) | 電気炊飯器 | |
JPH0135699Y2 (ja) | ||
JP3022640U (ja) | 鍋の把手 | |
JP3961435B2 (ja) | 保温調理器 | |
JPS5921701Y2 (ja) | 加熱調理器の裏面遮熱板取付装置 | |
JP3765288B2 (ja) | 電磁加熱調理器 | |
JP2996874B2 (ja) | 発熱部のキャビネット構造 | |
JP2903022B1 (ja) | 炊飯ジャーの放熱板セット | |
JPS6136165Y2 (ja) | ||
JPS5835136Y2 (ja) | 底蓋の結合装置 | |
JPS5925296Y2 (ja) | 電気調理器 | |
JP3697736B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2000014563A (ja) | 電気調理器 | |
JPS6041863Y2 (ja) | 電気調理器の把手 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040309 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040824 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040825 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |