JP3592441B2 - Vertical probe card - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路の電気的諸特性の測定に使用される縦型プローブカード、詳しくはプローブの交換作業が容易な縦型プローブカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の縦型プローブカードについて図11を参照しつつ説明する。
従来のこの種の縦型プローブカードは、図11に示すように、複数本のプローブ500と、このプローブ500が取り付けられる基板510と、この基板510の裏面側に設けられ、前記プローブ500を支持する支持部材520とを有している。
【0003】
前記プローブ500は、先端が半導体集積回路(図示省略)の電極に接触する接触部501となっており、後端が基板510に形成された配線パターンに金線等の接続手段540によって接続される接続部503となっている。また、この接触部501と接続部503との間には略横向きU字形状の湾曲部502が設けられている。この湾曲部502は、接触部501が電極に接触した場合に湾曲して接触部501と電極との間に所定の接触圧を確保することを目的としている。
【0004】
前記支持部材520は、図示しない貫通孔が開設された2枚の案内板521、522と、この2枚の案内板521、522を基板510に取り付けるための連結体523とを有している。2枚の案内板521、522の貫通孔は、プローブ500の接触部501が貫通する部分であって、電気的諸特性を測定すべき半導体集積回路の電極の配置パターンに対応して形成されている。
【0005】
一方、基板510は、表面側に所定の配線パターン (図示省略) が形成されている。また、この基板510には、プローブ500の接続部503が貫通する貫通孔が開設されている。この貫通孔を貫通した接続部が前記配線パターンに接続されるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の縦型プローブカードには以下のような問題点がある。
すなわち、このような縦型プローブカードには、通常数百本から数千本のプローブが用いられている。従って、プローブが摩耗したり破損したりした場合には、そのプローブのみを交換するのが現状である。
【0007】
このプローブの交換作業は、接続部の配線パターンに対する半田を除去して交換すべきプローブを基板から取り外してから行う。特に、プローブには湾曲部が設けられているため、交換すべきプローブを基板の貫通孔を介して抜き取ることは困難である。このため、支持部材を分解してからプローブを交換することになる。支持部材を分解せずにプローブを取り外すことも可能であるが、そのためには、屈部近辺でプローブを切断して取り外す必要があり、数多くのプローブがある縦型プローブカードでは、交換する必要のないプローブまで切断するおそれがあるので事実上不可能である。このように、数多くのプローブが設けられたプローブカードにあっては、このプローブの交換作業は、熟練者が細心の注意を払って行わなければならないものであった。
【0008】
また、プローブは、短ければ短いほど抵抗値の関係から望ましいのであるが、略横向きU字形状の湾曲部の分だけ長くなっている。
【0009】
本発明は、数多くのプローブを有していても、プローブの交換作業が容易な縦型プローブカードを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る縦型プローブカードは、先端の接触部が半導体集積回路の電極に接触すると座屈する座屈部を有する複数本のプローブと、このプローブが接続される配線パターンが表面側に設けられた基板と、この基板の裏面側に設けられ、前記プローブを支持する支持部材とを備えており、前記座屈部は接触部を除いた他の部分より細く、接触部に対して直線状に形成されており、前記支持部材は、縁部にプローブが嵌まり込む複数の溝部が形成された複数個の支持体と、この支持体を前記基板の裏面側にそれぞれ着脱可能に取り付ける取付手段とを有している。
【0011】
また、請求項2に係る縦型プローブカードでは、前記溝部の内部には、プローブの座屈部が位置している。
【0012】
また、請求項3に係る縦型プローブカードの支持体には、溝部をプローブの横方向から閉塞する固定板が着脱可能に取り付けられている。
【0013】
また、請求項4に係る縦型プローブカードの溝部に嵌め込まれたプローブは、座屈部及び接触部以外の部分で支持体の溝部に樹脂で固定されている。
【0014】
また、請求項5に係る縦型プローブカードのプローブの後端の接続部は、前記基板の配線パターンに接続した場合、接続のための半田盛りから突出するように設定されている。
【0015】
また、請求項6に係る縦型プローブカードのプローブの後端の接続部は、座屈部と一直線状になった垂直部と、この垂直部に直交する方向に延設された水平部とから構成されている。
【0016】
また、請求項7に係る縦型プローブカードのプローブの後端の接続部は、座屈部と一直線状になった垂直部と、この垂直部に直交する方向に延設された水平部とからなり、垂直部の後端部は、水平部より突出している。
【0017】
また、請求項8に係る縦型プローブカードの支持体の1つの溝部には複数本のプローブが嵌め込まれている。
【0018】
また、請求項9に係る縦型プローブカードの支持体の1つの溝部に嵌め込まれた複数本の前記プローブは、支持体の溝部に嵌まり込む部分に絶縁性のコーティングが施してある。
【0019】
さらに、請求項10に係る縦型プローブカードの支持体の1つの溝部に嵌め込まれた複数本の前記プローブは、絶縁性を有する固定部材が溝部に嵌め込まれることによって固定されている。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードの概略的断面図、図2は本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードの下方からの概略的斜視図、図3は本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードに用いられる支持部材の概略的分解斜視図、図4は本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードに用いられるプローブの概略的正面図、図5は本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードの基板とプローブの接続部との関係を示す概略的断面図である。
【0021】
また、図6は本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードに用いられるプローブの座屈を説明する概略的正面図、図7は本発明の他の実施の形態に係る縦型プローブカードの支持体とプローブとの関係を示す概略的断面図、図8は本発明の他の実施の形態に係る縦型プローブカードに用いられるプローブの概略的正面図、図9は本発明の他の実施の形態に用いられるプローブの概略的正面図、図10は本発明の他の実施の形態に係る縦型プローブカードの支持体とプローブとの関係を示す概略的断面図である。
【0022】
本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードは、先端の接触部110が半導体集積回路610の電極611に接触すると座屈する座屈部120を有する複数本のプローブ100と、このプローブ100が接続される配線パターン210が表面側に設けられた基板200と、この基板200の裏面側に設けられ、前記プローブ100を支持する支持部材300とを備えており、前記支持部材300は、縁部にプローブ100が嵌まり込む複数の溝部311が形成された複数個の支持体310と、この支持体310を前記基板200の裏面側にそれぞれ着脱可能に取り付ける取付手段320とを有している。
【0023】
前記プローブ100は、座屈部120が接触部110を除く他の部分より細く形成されており(例えば、約0.03ミリ程度)、接触部110と座屈部120とは一直線状に形成されている。かかるプローブ100は、タングステン、ベリリウム銅、鋼、ロジューム、パラジューム等の直径が約0.08ミリ程度の細線から形成されており、その横断面は、略円形になっている。
【0024】
前記接触部110の先端には、難酸化性でかつ抵抗値が低い導電性の金属(例えば、Rh、Pd、Ir、Pt等)が被着されて略ボール状になっている。。これらの金属を接触部110の先端に被着させると、電極611の構成素材であるアルミニウムが接触部110に付着しにくくなるため、接触部110が酸化しにくくなり、その結果、接触抵抗値が安定するという効果がある。
【0025】
前記座屈部120は、接触部110を除く他の部分より細く(例えば、約0.06ミリ程度)形成されている。このため、接触部110に上下方向の力が加わると、座屈部120は図6に示すように座屈するようになっている。かかる座屈部120を形成する手法としては、研磨砥石による研磨や、電解研磨等がある。
【0026】
前記接続部130は、プローブ100を基板200の配線パターン210に接続する部分である。この接続部130は、座屈部120から一直線状に連設されており、基板200に取り付けられると、基板200の表面から若干突出するようになっている。この接続部130の突出量は、図示しないクリップで挟むことができる程度(例えば、約1.0〜1.5ミリ程度)に設定されている。
【0027】
前記基板200は、ガラスエポキシ系樹脂から形成されており、プローブ100の後端の接続部130が挿入されるスルーホール220が開設されている。このスルーホール220は、プローブ100の配置、すなわち半導体集積回路610の電極611の配置に対応して開設されている。
【0028】
また、当該基板200の表面には、プローブ100を図外のテスターに接続するための配線パターン210が形成されている。この配線パターン210は、前記スルーホール220の周囲でランド(図示省略)を形成しており、このランドにプローブ100が接続されるのである。
【0029】
かかる基板200は、図1に示すように、ボルト・ナット等の連結手段280によってオートプローバーの取付台290に連結されている。
【0030】
前記支持部材300は、アルミナ、窒化珪素、窒化アルミニウム等のセラミックスや、各種のプラスチック等の絶縁性を有する素材からなる複数個(図2では4個)の支持体310と、この支持体310を基板200に着脱可能に取り付ける取付手段320とを有している。
【0031】
前記支持体310は、略直方体状に形成されており、その長手側縁部にはプローブ100が嵌まり込む複数個(図面では8個)の溝部311が形成されている。この溝部311の間隔は、半導体集積回路610の電極611の配置に対応して設定されている。
【0032】
かかる溝部311の幅寸法は、嵌め込まれるプローブ100の接続部130の太さ寸法より若干大きめに設定されている。また、支持体310の厚さ寸法、すなわち溝部311の高さ寸法は、プローブ100の座屈部120の長さ寸法縒り若干大きめに設定されている。これは、プローブ100の座屈部120が必ず溝部311の内部に位置するようにするためである。
【0033】
また、当該支持体310の上面から下面にかけて、連結手段320のボルトが貫通する貫通孔312が開設されている。さらに、当該支持体310の側面、それも溝部311が形成されている側面にはネジ孔313が開設されている。このネジ孔313は、溝部311に嵌まり込んだプローブ100が溝部311から外れるのを防止するための固定板330を取り付けるためのものである。
【0034】
この支持体310は、機械加工が可能ないわゆるマシナブルセラミックスと呼ばれるセラミックス、例えば菱電化成株式会社のミオセラム500(商標)が適している。しかし、機械加工で溝部311等が形成できる材料であれば、前記マシナブルセラミックスに限らずエポキシ系樹脂やその他の合成樹脂や金属等からなるものであってもよいことはもちろんである。なお、支持体310の溝部311は、例えば、シリコンウエハを切断する際に用いられる薄い回転刃物やレーザ光線等て形成される。
【0035】
プローブ100は、支持体310の溝部311に嵌め込まれた後、固定板330がネジ340で支持体310に取り付けられることにより、支持体310に取り付けられる。この際、各プローブ100は、先端の接触部110が支持体310の裏面側から同等に突出しており、かつ後端の接続部130も支持体310の表面側から同等に突出しているようにする。
【0036】
このように構成された複数個(図面では4個)の支持体310は、連結手段320を構成するボルト・ナットによって基板200に取り付けられる。この際、プローブ100の接続部130は、基板200のスルーホール220を貫通して基板200の表面側に突出する。
【0037】
この接続部130は、スルーホール220の周囲にあるランドに半田付けで接続される。なお、接続部130は、図1及び図7に示すように、基板200に半田付けされたとしても半田盛り230から若干(具体的には1.0〜1.5ミリ程度)突出するような長さに設定されている。
【0038】
このように構成されたプローブ100は、図1に示すように、縦型プローブカードにおいて、接続部130は基板200のスルーホール220から支持板310の溝部311までの間に位置し、座屈部120は溝部311の内部に位置し、接触部110は溝部311からその外側にかけて位置するようになっている。
【0039】
このように構成された縦型プローブカードによる半導体集積回路610の電気的諸特性の測定は、以下のようにして行われる。
まず、真空吸着機構を有する吸着台700の上に複数個の半導体集積回路610が形成されたシリコンウエハ600をセットする。そして、吸着台700を上昇させて、プローブ100の接触部110に半導体集積回路610の電極611を接触させる。
【0040】
接触部110が電極611に接触してからも、吸着台700を上昇させる。すなわち、オーバードライブを加える。すると、このオーバードライブによってプローブ100に上下方向の力が加えられ、プローブ100の座屈部120が座屈し、電極611に対して所定の接触圧が加えられる。座屈部120が座屈しても、この座屈部120は溝部311内に位置しているため、隣接する他のプローブ100に接触することはない。
【0041】
半導体集積回路610の電気的諸特性の測定が完了したならば、吸着台700を下降させて、次の半導体集積回路610の測定を行う。
【0042】
縦型プローブカードに設けられた複数本のプローブ100のうち、1つが破損した場合には、そのプローブ100は次のようにして交換される。
まず、破損したプローブ100が含まれる支持体310に取り付けられているすべてのプローブ100の接続部130の配線パターン210に対する半田を除去する。そして、その支持体310と基板200とを連結している連結手段320を外して支持体310を基板200から取り外す。固定板330を取り外して破損したプローブ100を支持体310から取り外す。
【0043】
そして、プローブ100が取り外された溝部311に新たなプローブ100を嵌め込み、固定板330を取り付けることで支持体310に取り付ける新たなプローブ100が取り付けられた支持体310を連結手段320で基板に取り付け、すべてのプローブ100を配線パターン210に半田付けする。
【0044】
また、破損したプローブ100が途中で切断していなければ、プローブ100を除去する方法として次のような方法もある。すなわち、破損したプローブ100の接触部110と接続部130とにクリップを接続し、数秒間にわたって数アンペアの電流を流すのである。すると、プローブ100の発熱により、プローブ100と配線パターン210とを接続している半田が溶融する。半田が溶融したならば、プローブ100を上方向から引き抜き、新たなプローブ100を上から差し込む。その後、新たなプローブ100の接続部130を配線パターン210に半田で接続する。
【0045】
この方法によれば、破損したプローブ100を含む支持体310を基板200から取り外す必要がないので、プローブ100の交換をより簡単にすることができるようになる。
【0046】
上述した実施の形態では、プローブ100は自身の太さ寸法と溝部311の幅寸法との関係で支持体310に取り付けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0047】
例えば、図7に示すように、溝部311に嵌め込まれたプローブ100を絶縁性を有する樹脂350で固定してもよい。この場合には、座屈部120が樹脂350で固定されると座屈が生じなくなるので、接続部130と溝部311との間にのみ樹脂350を付ける。なお、この場合における固定板330は、樹脂350が溝部311からはみ出さないようにする役目をもつことになる。
【0048】
なお、固定板330がなくとも樹脂350のはみ出しが生じないのであれば、固定板330は不要となり、部品点数の削減による製造工程の簡略化及び交換作業時の工数の削減が可能となる。
【0049】
このようにしてプローブ100が取り付けられている場合には、プローブ100に電流を流すことによって半田のみならず、前記樹脂350をも溶融させることができる。
【0050】
また、上述した実施の形態では、プローブ100は一直線状のものであるとしたが、本発明がこれに限定されるものではなく、例えば、図8に示すように、略L字形状に形成されたものであってもよい。この場合には、プローブ100の後端の接続部130が、座屈部120と一直線状になった垂直部131と、この垂直部131に直交する方向に延設された水平部132とから構成されるのである。
【0051】
このように構成されたプローブ100には以下のような特徴がある。すなわち、プローブ100を交換する際に、先端の接触部110の高さ位置を均一に揃えることができるのである。すなわち、支持体310を基板200に取り付けた状態で、プローブ100の先端の接触部110を基板200のスルーホール220に挿入すれば、接続部130の水平部132が基板200の表面に当接することにより、接触部110の高さ位置が決定されるのである。
【0052】
さらに、図9に示すように、プローブ100の後端の接続部130を、座屈部120と一直線状になった垂直部131と、この垂直部131に直交する方向に延設された水平部132とから構成し、垂直部131の後端部131Aを、水平部132より突出させておくと、破損したプローブ100を除去するのに垂直部131の後端部131Aと先端の接触部110とに電流を流すためのクリップを接続しやすい。このため、より簡単にプローブ100交換が可能となる。
【0053】
また、上述した実施の形態では、1つの溝部311に1本のプローブ100のみが嵌め込まれているだけであったが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、図10に示すように、1つの溝部311に2本のプローブ100をはめ込むことも可能である。
【0054】
これは、電極611の間隔が溝部311の加工可能な幅寸法よりも狭く設定された半導体集積回路610に有効である。また、一部の電極611の間の間隔のみが狭く設定されている半導体集積回路610もある。
【0055】
この場合に重要なのは、1つの溝部311に嵌め込まれた2本のプローブ100の間で絶縁を維持することである。このため、図10に示すように、絶縁性を有する略くさび状の固定部材360を溝部311に嵌め込むことによって、2本のプローブ100が接触しないようにする。
【0056】
また、支持体310の溝部311に嵌まり込む部分に絶縁性のコーティングが施されたプローブ100を用いることも可能である。しかし、絶縁性のコーティングが施してあるプローブ100であっても、プローブ100の位置を固定するために固定部材360を併用することも好ましい。
【0057】
なお、上述した実施の形態では、支持体310は絶縁性を有する部材から構成されているとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。導電性を有する金属等で支持体310を構成してもよい。ただし、その場合には、プローブ100には、絶縁性を有するコーティングが必要不可欠のものになってくることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に係る縦型プローブカードは、先端の接触部が半導体集積回路の電極に接触すると座屈する座屈部を有する複数本のプローブと、このプローブが接続される配線パターンが表面側に設けられた基板と、この基板の裏面側に設けられ、前記プローブを支持する支持部材とを備えており、前記座屈部は接触部を除いた他の部分より細く、接触部に対して直線状に形成されており、前記支持部材は、縁部にプローブが嵌まり込む複数の溝部が形成された複数個の支持体と、この支持体を前記基板の裏面側にそれぞれ着脱可能に取り付ける取付手段とを有している。
【0059】
従って、これによると、破損したプローブを交換する際に、破損したプローブを含む支持体を基板から取り外せばよい。従来のようにすべてのプローブを基板から取り外す必要はないので、破損したプローブの交換作業が非常に簡単になる。
【0060】
しかも、プローブは、支持体の溝部に嵌まり込んでいるので、交換に際してプローブを切断する必要がない。このため、従来のようにプローブの切断の際に破損していないプローブまで切断するおそれがない。
【0061】
また、請求項2に係る縦型プローブカードにおける溝部の内部には、プローブの座屈部が位置している。このため、座屈部が座屈しても隣接する他のプローブに接触することがないので、より高密度化した半導体集積回路に対応することができる。
【0062】
請求項3に係る縦型プローブカードにおける支持体には、溝部をプローブの横方向から閉塞する固定板が着脱可能に取り付けられるので、プローブの座屈部は座屈しても必ず溝部の内部にあるので、隣接したプローブとの接触のおそれは皆無である。
【0063】
また、請求項4に係る縦型プローブカードにおける溝部に嵌め込まれたプローブは、座屈部及び接触部以外の部分で支持体の溝部に樹脂で固定されている。従って、固定板の有無に関わらず、プローブの座屈部は座屈しても必ず溝部の内部にあるので、隣接したプローブとの接触のおそれは皆無である。
【0064】
一方、請求項5に係る縦型プローブカードにおけるプローブの後端の接続部は、前記基板の配線パターンに接続した場合、接続のための半田盛りから突出するようになっている。このため、破損したプローブの接触部と接続部とにクリップを接続し、数秒間にわたって電流を流すと、プローブの発熱により、プローブと配線パターンとを接続している半田が溶融するので、支持体を基板から取り外すことなくプローブを容易に交換することができる。また、プローブを支持体に樹脂で固定している場合も同様である。
【0065】
また、請求項6に係る縦型プローブカードでは、プローブの後端の接続部は、座屈部と一直線状になった垂直部と、この垂直部に直交する方向に延設された水平部とから構成されているので、水平部を基板の表面に当接させれば、先端の接触部の高さ位置を簡単に揃えることができる。
【0066】
さらに、請求項7に係る縦型プローブカードでは、プローブの後端の接続部は、座屈部と一直線状になった垂直部と、この垂直部に直交する方向に延設された水平部とからなり、垂直部の後端部は、水平部より突出している。従って、先端の接触部の高さ位置を簡単に揃えることができるとともに、破損したプローブの接触部と接続部との間に電流を流すことによるプローブの交換が容易になる。
【0067】
請求項8に係る縦型プローブカードでは、1つの溝部に複数本のプローブが嵌め込まれているので、電極の間隔がより狭い半導体集積回路にも対応することができる。
【0068】
また、請求項9に係る縦型プローブカードでは、1つの溝部に嵌め込まれた複数本の前記プローブは、支持体の溝部に嵌まり込む部分に絶縁性のコーティングが施してある。従って、1つの溝部に嵌め込まれた複数本のプローブの間で短絡が生じることはない。
【0069】
さらに、請求項10に係る縦型プローブカードでは、1つの溝部に嵌め込まれた複数本の前記プローブは、絶縁性を有する固定部材が溝部に嵌め込まれることによって固定されている。従って、1つの溝部に嵌め込まれたプローブの相互の絶縁が確保できるとともに、各プローブの位置関係をも正確に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードの概略的断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードの下方からの概略的斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードに用いられる支持部材の概略的分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードに用いられるプローブの概略的正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードの基板とプローブの接続部との関係を示す概略的断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る縦型プローブカードに用いられるプローブの座屈を説明する概略的正面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る縦型プローブカードの支持体とプローブとの関係を示す概略的断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る縦型プローブカードに用いられるプローブの概略的正面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に用いられるプローブの概略的正面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係る縦型プローブカードの支持体とプローブとの関係を示す概略的断面図である。
【図11】従来の縦型プローブカードの概略的断面図である。
【符号の説明】
100 プローブ
110 接触部
120 座屈部
130 接続部
200 基板
210 配線パターン
300 支持部材
310 支持体
311 溝部
320 取付手段
330 固定板
610 半導体集積回路
611 電極[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vertical probe card used for measuring electrical characteristics of a semiconductor integrated circuit, and more particularly, to a vertical probe card that allows easy replacement of a probe.
[0002]
[Prior art]
A conventional vertical probe card will be described with reference to FIG.
As shown in FIG. 11, a conventional vertical probe card of this type is provided with a plurality of
[0003]
The
[0004]
The
[0005]
On the other hand, the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Such a conventional vertical probe card has the following problems.
That is, several hundred to several thousand probes are usually used in such a vertical probe card. Therefore, when the probe is worn or damaged, only the probe is exchanged at present.
[0007]
The probe replacement operation is performed after removing the solder for the wiring pattern of the connection portion and removing the probe to be replaced from the board. In particular, since the probe has a curved portion, it is difficult to remove the probe to be replaced through the through hole of the substrate. Therefore, the probe is replaced after the support member is disassembled. Although it is possible to remove the probe without disassembling the support member, it is necessary to cut and remove the probe near the bend, and in the case of a vertical probe card with many probes, it is necessary to replace it. It is virtually impossible because there is a possibility of cutting even a probe that does not exist. As described above, in the probe card provided with a large number of probes, the replacement operation of the probes must be performed by a skilled person with great care.
[0008]
The shorter the probe is, the more desirable it is from the relation of the resistance value. However, the probe is longer by the substantially U-shaped curved portion.
[0009]
An object of the present invention is to provide a vertical probe card that allows easy replacement of probes even if it has many probes.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the vertical probe card according to the first aspect, a plurality of probes having a buckling portion that buckles when a contact portion at the tip contacts an electrode of the semiconductor integrated circuit, and a wiring pattern to which the probe is connected is provided on a front surface side. And a support member provided on the back side of the substrate and supporting the probe, wherein the buckling portion is thinner than other portions excluding the contact portion, and is linear with respect to the contact portion. The support member is formed with a plurality of grooves formed with a plurality of grooves into which a probe is fitted at an edge, and mounting means for detachably attaching the support to the back surface of the substrate. And
[0011]
In the vertical probe card according to the second aspect, a buckling portion of the probe is located inside the groove.
[0012]
Further, a fixing plate for closing the groove from the lateral direction of the probe is detachably attached to the support of the vertical probe card according to the third aspect.
[0013]
Further, the probe fitted into the groove of the vertical probe card according to claim 4 is fixed to the groove of the support body with resin at portions other than the buckling portion and the contact portion.
[0014]
The connecting portion at the rear end of the probe of the vertical probe card according to claim 5 is set so as to protrude from the solder pile for connection when connected to the wiring pattern of the substrate.
[0015]
Further, the connection portion at the rear end of the probe of the vertical probe card according to claim 6 is composed of a vertical portion linear with the buckling portion and a horizontal portion extending in a direction perpendicular to the vertical portion. It is configured.
[0016]
Further, the connecting portion at the rear end of the probe of the vertical probe card according to claim 7 includes a vertical portion linearly aligned with the buckling portion and a horizontal portion extending in a direction orthogonal to the vertical portion. The rear end of the vertical portion protrudes from the horizontal portion.
[0017]
A plurality of probes are fitted into one groove of the support of the vertical probe card according to the eighth aspect.
[0018]
Further, the plurality of probes fitted into one groove of the support of the vertical probe card according to the ninth aspect are provided with an insulating coating on portions fitted into the grooves of the support.
[0019]
Further, the plurality of probes fitted into one groove of the support of the vertical probe card according to claim 10 are fixed by fitting an insulating fixing member into the groove.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic sectional view of a vertical probe card according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a schematic perspective view from below of a vertical probe card according to an embodiment of the present invention, and FIG. FIG. 4 is a schematic exploded perspective view of a support member used in the vertical probe card according to the embodiment, FIG. 4 is a schematic front view of a probe used in the vertical probe card according to the embodiment of the present invention, and FIG. FIG. 4 is a schematic cross-sectional view illustrating a relationship between a substrate of a vertical probe card and a connection portion of a probe according to the embodiment of the present invention.
[0021]
FIG. 6 is a schematic front view illustrating buckling of a probe used in a vertical probe card according to an embodiment of the present invention, and FIG. 7 is a vertical probe card according to another embodiment of the present invention. FIG. 8 is a schematic sectional view showing the relationship between a support and a probe, FIG. 8 is a schematic front view of a probe used in a vertical probe card according to another embodiment of the present invention, and FIG. 9 is another embodiment of the present invention. FIG. 10 is a schematic sectional view showing the relationship between a probe and a support of a vertical probe card according to another embodiment of the present invention.
[0022]
In the vertical probe card according to the embodiment of the present invention, a plurality of
[0023]
In the
[0024]
A conductive metal (for example, Rh, Pd, Ir, Pt, etc.), which is difficult to oxidize and has a low resistance value, is attached to the tip of the
[0025]
The buckling
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
A
[0029]
As shown in FIG. 1, the
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The width of the
[0033]
Further, a through
[0034]
The
[0035]
After the
[0036]
The plurality of (four in the drawing)
[0037]
The
[0038]
As shown in FIG. 1, in the
[0039]
The measurement of the electrical characteristics of the semiconductor integrated
First, a
[0040]
Even after the
[0041]
When the measurement of the electrical characteristics of the semiconductor integrated
[0042]
If one of the plurality of
First, the solder for the
[0043]
Then, the
[0044]
If the damaged
[0045]
According to this method, it is not necessary to remove the
[0046]
In the above-described embodiment, the
[0047]
For example, as shown in FIG. 7, the
[0048]
If the
[0049]
When the
[0050]
Further, in the above-described embodiment, the
[0051]
The
[0052]
Further, as shown in FIG. 9, the connecting
[0053]
In the above-described embodiment, only one
[0054]
This is effective for the semiconductor integrated
[0055]
In this case, it is important to maintain insulation between the two
[0056]
Further, it is also possible to use the
[0057]
In the above-described embodiment, the
[0058]
【The invention's effect】
In the vertical probe card according to the first aspect, a plurality of probes having a buckling portion that buckles when a contact portion at the tip contacts an electrode of the semiconductor integrated circuit, and a wiring pattern to which the probe is connected is provided on a front surface side. And a support member provided on the back side of the substrate and supporting the probe, wherein the buckling portion is thinner than other portions except the contact portion, and is linear with respect to the contact portion. The support member is formed with a plurality of grooves formed with a plurality of grooves into which a probe is fitted at an edge, and mounting means for detachably attaching the support to the back surface of the substrate. And
[0059]
Therefore, according to this, when replacing the damaged probe, the support including the damaged probe may be removed from the substrate. Since it is not necessary to remove all the probes from the substrate as in the prior art, replacement of a damaged probe is greatly simplified.
[0060]
In addition, since the probe is fitted in the groove of the support, there is no need to cut the probe at the time of replacement. For this reason, there is no possibility that even a probe that has not been damaged when the probe is cut as in the related art will be cut.
[0061]
In the vertical probe card according to the second aspect, a buckling portion of the probe is located inside the groove. For this reason, even if the buckling portion buckles, it does not come into contact with another adjacent probe, so that it is possible to cope with a semiconductor integrated circuit with higher density.
[0062]
In the vertical probe card according to the third aspect, a fixing plate for closing the groove from the lateral direction of the probe is detachably attached to the support, so that the buckling portion of the probe is always inside the groove even if it buckles. Therefore, there is no risk of contact with an adjacent probe.
[0063]
Further, the probe fitted into the groove in the vertical probe card according to claim 4 is fixed to the groove of the support body with resin at a portion other than the buckling portion and the contact portion. Therefore, irrespective of the presence or absence of the fixing plate, the buckled portion of the probe is always inside the groove even if buckled, and there is no risk of contact with the adjacent probe.
[0064]
On the other hand, the connection portion at the rear end of the probe in the vertical probe card according to the fifth aspect projects from the solder pile for connection when connected to the wiring pattern of the substrate. Therefore, when a clip is connected to the contact portion and the connection portion of the damaged probe and a current is applied for several seconds, heat generated by the probe melts the solder connecting the probe and the wiring pattern. The probe can be easily replaced without removing the probe from the substrate. The same applies to the case where the probe is fixed to the support with a resin.
[0065]
Further, in the vertical probe card according to claim 6, the connection portion at the rear end of the probe includes a vertical portion linearly aligned with the buckling portion, and a horizontal portion extending in a direction orthogonal to the vertical portion. Therefore, if the horizontal portion is brought into contact with the surface of the substrate, the height of the contact portion at the tip can be easily adjusted.
[0066]
Further, in the vertical probe card according to claim 7, the connection portion at the rear end of the probe includes a vertical portion that is linear with the buckling portion, and a horizontal portion that extends in a direction perpendicular to the vertical portion. And the rear end of the vertical part protrudes from the horizontal part. Therefore, the height positions of the contact portions at the distal ends can be easily adjusted, and replacement of the probe by flowing a current between the contact portion and the connection portion of the damaged probe becomes easy.
[0067]
In the vertical probe card according to the eighth aspect, since a plurality of probes are fitted in one groove, it is possible to cope with a semiconductor integrated circuit having a narrower electrode interval.
[0068]
Further, in the vertical probe card according to the ninth aspect, the plurality of probes fitted into one groove have an insulating coating applied to portions fitted into the groove of the support. Therefore, a short circuit does not occur between a plurality of probes fitted in one groove.
[0069]
Furthermore, in the vertical probe card according to the tenth aspect, the plurality of probes fitted into one groove are fixed by fitting a fixing member having an insulating property into the groove. Therefore, the mutual insulation of the probes fitted in one groove can be ensured, and the positional relationship between the probes can also be ensured accurately.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic sectional view of a vertical probe card according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view from below of a vertical probe card according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic exploded perspective view of a support member used for the vertical probe card according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a schematic front view of a probe used for the vertical probe card according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view showing a relationship between a substrate of a vertical probe card and a connection portion of a probe according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a schematic front view illustrating buckling of a probe used in the vertical probe card according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a schematic sectional view showing a relationship between a probe and a support of a vertical probe card according to another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic front view of a probe used in a vertical probe card according to another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a schematic front view of a probe used in another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a schematic sectional view showing a relationship between a probe and a support of a vertical probe card according to another embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a schematic sectional view of a conventional vertical probe card.
[Explanation of symbols]
100 probes
110 contact
120 buckling part
130 Connection
200 substrates
210 Wiring pattern
300 support members
310 support
311 groove
320 mounting means
330 fixing plate
610 Semiconductor Integrated Circuit
611 electrode
Claims (10)
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