JP3592220B2 - クライアント−サーバ間通信システム及びそれに用いる通信プロトコル対応方法 - Google Patents

クライアント−サーバ間通信システム及びそれに用いる通信プロトコル対応方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はクライアント−サーバ間通信システム及びそれに用いる通信プロトコル対応方法に関し、特に電子メールやブラウザ等のデータ通信クライアントとリモートサーバとの間で行われるデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クライアント−サーバ間通信システムにおいては、クライアントがサーバとの間でデータ通信を行う場合、クライアントが決められた通信プロトコルにしたがってリモートサーバとの間でデータ通信を行っている。
【0003】
その際、クライアントとサーバとの間のデータ通信で用いられている通信プロトコル以外の通信プロトコルに対応した通信を行う場合、既に存在する通信クライアントをそのまま使用することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のクライアント−サーバ間通信システムでは、通信プロトコルが新たに追加または変更になった場合、通信プロトコルの追加または変更だけではなく、既存の通信クライアントまでをも変更する必要がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、通信プロトコルの追加や変更を行うことなく、新たにかつ複数の通信プロトコルでのデータ通信を実現することができるクライアント−サーバ間通信システム及びそれに用いる通信プロトコル対応方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるクライアント−サーバ間通信システムは、データ通信クライアントとリモートサーバとの間でデータ通信を行うクライアント−サーバ間通信システムであって、前記データ通信クライアントの属する端末内に、前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間のデータ通信を各々異なる通信プロトコルで行うための複数の通信プロトコルモジュールと、前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間で送受信されるデータを対応する通信プロトコルのデータに変換しかつ対応する通信プロトコルモジュールに送出する端末内サーバとを有し、前記端末内サーバを経由して前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間の通信を行っている。
本発明による通信プロトコル対応方法は、データ通信クライアントとリモートサーバとの間でデータ通信を行うクライアント−サーバ間通信システムの通信プロトコル対応方法であって、前記データ通信クライアントの属する端末内に前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間のデータ通信を各々異なる通信プロトコルで行うための複数の通信プロトコルモジュールを含み、前記データ通信クライアントの属する端末内に設けられた端末内サーバで前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間で送受信されるデータを対応する通信プロトコルのデータに変換しかつ対応する通信プロトコルモジュールに送出するステップを有し、前記端末内サーバを経由して前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間の通信を行っている。
【0008】
すなわち、本発明のクライアント−サーバ間通信システムは、データ通信クライアントの端末内に端末内サーバを構築し、端末内サーバにおいてデータ通信クライアント間の通信や通信プロトコル変換を実施している。
【0009】
この場合、電子メールやブラウザ等のデータ通信クライアントの端末とリモートサーバとの間でデータ通信を行う際に、データ通信クライアントからの要求をデータ通信クライアントの端末内の端末内サーバへ経由し、端末内サーバにてシステムで設定されている通信プロトコルを判断し、設定されている通信プロトコルにしたがったデータ通信をリモートサーバとの間で行っている。
【0010】
これによって、データ通信クライアントには異なるプロトコルを意識させることなく、通信プロトコルの新規追加や変更の場合にも、既存のデータ通信クライアントをそのまま用いることで、従来の通信プロトコル及び新たな通信プロトコルの両方でのデータ通信が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例によるクライアント−サーバ間通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例によるクライアント−サーバ間通信システムはデータ通信端末1と、POP(Post Office Protocol)サーバやSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ、及びプロキシ(Proxy)サーバ等のリートサーバ(A,B)71,72とから構成されている。
【0012】
データ通信端末1はデータ通信クライアント2と、端末内サーバ3と、各通信プロトコル処理群6とから構成されている。データ通信クライアント2にはメーラ21やブラウザ22等がこれに属している。
【0013】
端末内サーバ3は通信クライアントインタフェース部4と、通信処理部5とから構成され、通信処理部5は変換部(A,B,……)51a,51b,……からなるプロトコル変換部51と通信プロトコル選択部52とを備えている。通信プロトコル選択部52は使用する通信プロトコルを選択するためのユーザインタフェース(I/F)を持つ。
【0014】
通信プロトコルモジュール群6は複数の通信プロトコルモジュール(A,B,……)61,62,……から構成され、各通信プロトコルモジュール61,62,……各々は異なる通信プロトコルであり、リモートサーバ71,72と通信するためのモジュールである。
【0015】
リモートサーバ71,72はデータ通信端末1に有線または無線にてネットワーク接続され、各々データ通信端末1との間で、自装置に対応する通信プロトコルにしたがった通信を行う。
【0016】
図2は図1のデータ通信端末1の処理動作を示すフローチャートである。これら図1及び図2を参照して本発明の一実施例によるクライアント−サーバ間通信システムの動作について説明する。
【0017】
データ通信端末1において、データ通信クライアント2は端末内サーバ3との間でデータ通信を行い、端末内サーバ3はリモートサーバ71,72との間で選択された通信プロトコルにしたがったデータ通信を行う。
【0018】
データ通信クライアント2と通信クライアントインタフェース部4との間は、通信クライアント2とリモートサーバ71,72との間の通信プロトコルと同じプロトコルであり、データ通信クライアント2が唯一対応している通信プロトコルである。データ通信クライアント2は要求先を装置内サーバ3にするだけで、通信プロトコルの種別については意識しない。
【0019】
通信クライアントインタフェース部4はデータ通信クライアント2からの要求を受け付けると(図2ステップS1)、その要求を通信処理部5へ引き渡す(図2ステップS2)。
【0020】
通信処理部5は要求を受取ると、通信プロトコル選択部52を参照して選択されている通信プロトコルの種別を獲得し、プロトコル変換部53を用いて該当するプロトコルにデータに変換する(図2ステップS3)。
【0021】
プロトコル変換部53は変換したデータを通信処理部5によって該当する通信プロトコルモジュール61,62,……に渡し、有線または無線のネットワーク回線を介してリモートサーバ71,72へ送信する(図2ステップS4)。
【0022】
また、通信プロトコルモジュール61,62,……はリモートサーバ71,72からの応答を受信すると(図2ステップS5)、その応答データを通信処理部5へ返す。
【0023】
通信処理部5はリモートサーバ71,72からの応答データをプロトコル変換部51によってデータ通信クライアント2との間で使用されている通信プロトコルに変換し(図2ステップS6)、通信クライアントインタフェース部4に渡す(図2ステップS7)。
【0024】
通信クライアントインタフェース部4はその変換されたデータをデータ通信クライアント2との間のプロトコルにしたがってデータ通信クライアント2に返す(図2ステップS8)。
【0025】
従来の通信方式では通信プロトコルの新規追加や変更を行う場合、既存のメーラやブラウザ等のデータ通信クライアントを変更する必要があるが、本発明によれば、データ通信クライアント2はプロトコル変換を行う装置内サーバ3に従来の通信プロトコルで通信することで、データ通信クライアント2を変更することなく、従来の通信プロトコル以外の通信プロトコルで通信することができ、端末内サーバ3にプロトコルを追加することで複数の異なったプロトコルでも通信に対応することができる。
【0026】
例えば、従来の通信プロトコルTと新規に追加したプロトコルBとでデータ通信を行う端末にて、ユーザによって通信プロトコルBが選択されており、メールを送信する場合、従来の通信プロトコルを使用するデータ通信クライアント2であるメーラ21は端末内サーバ3に対して通信プロトコルTでメール送信要求を行う。
【0027】
端末内サーバ3は通信プロトコルBが選択されているという情報を通信プロトコル選択部52から取得し、プロトコル変換部51にて通信プロトコルBのデータに変換し、通信プロトコルモジュールBに送信要求を発行し、リモートサーバBとの間で通信プロトコルBを用いた通信を行う。
【0028】
リモートサーバBからの応答は通信プロトコルモジュールBを介して端末内サーバ3に返され、プロトコル変換部51にて通信プロトコルTのデータに変換され、通信クライアントインタフェース部4を介してデータ通信クライアント2に返される。
【0029】
このように、端末内サーバ3にて複数の通信プロトコルへの変換を行うことによって、既存のデータ通信クライアント2に通信プロトコルの追加や変更を行うことなく、新たにかつ複数の通信プロトコルでのデータ通信を実現することができる。
【0030】
つまり、複数の異なる通信プロトコルでの通信が可能な通信クライアントアプリケーションを搭載するデータ通信端末1にて、自端末内に構築した端末内サーバ(通信サーバ)3を経由することで通信プロトコルの違いを吸収し、通信プロトコルの変更や追加に依存しない通信クライアントアプリケーションの構築を実現することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、データ通信クライアントとリモートサーバとの間でデータ通信を行うクライアント−サーバ間通信システムにおいて、前記データ通信クライアントの属する端末内に設けられた端末内サーバでデータ通信クライアントとリモートサーバとの間で送受信されるデータを対応する通信プロトコルのデータに変換し、この端末内サーバを経由してデータ通信クライアントとリモートサーバとの間の通信を行うことによって、通信プロトコルの追加や変更を行うことなく、新たにかつ複数の通信プロトコルでのデータ通信を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるクライアント−サーバ間通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ通信端末の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ通信端末
2 通信クライアント
3 端末内サーバ
4 通信クライアントインタフェース部
5 通信処理部
6 通信プロトコル処理群
21 メーラ
22 ブラウザ
51 プロトコル変換部
51a,51b 変換部
52 通信プロトコル選択部
61,62 通信プロトコルモジュール
71,72 リモートサーバ

Claims (10)

  1. データ通信クライアントとリモートサーバとの間でデータ通信を行うクライアント−サーバ間通信システムであって、前記データ通信クライアントの属する端末内に、前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間のデータ通信を各々異なる通信プロトコルで行うための複数の通信プロトコルモジュールと、前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間で送受信されるデータを対応する通信プロトコルのデータに変換しかつ対応する通信プロトコルモジュールに送出する端末内サーバとを有し、前記端末内サーバを経由して前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間の通信を行うことを特徴とするクライアント−サーバ間通信システム。
  2. 前記端末内サーバは、前記データ通信クライアントの通信プロトコルを各々異なる通信プロトコルのデータに変換する複数の変換部を含むことを特徴とする請求項1記載のクライアント−サーバ間通信システム。
  3. 前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間のデータ通信で使用する通信プロトコルを選択するためのユーザインタフェースを含み、前記端末内サーバが選択された通信プロトコルのデータに変換することを特徴とする請求項1または請求項2記載のクライアント−サーバ間通信システム。
  4. 前記データ通信クライアントは、少なくとも電子メールアプリケーションソフトウェアとブラウザソフトウェアとを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載のクライアント−サーバ間通信システム。
  5. 前記リモートサーバは、少なくともPOP(Post Office Protocol)サーバとSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバとプロキシサーバとのうちのいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載のクライアント−サーバ間通信システム。
  6. データ通信クライアントとリモートサーバとの間でデータ通信を行うクライアント−サーバ間通信システムの通信プロトコル対応方法であって、前記データ通信クライアントの属する端末内に前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間のデータ通信を各々異なる通信プロトコルで行うための複数の通信プロトコルモジュールを含み、前記データ通信クライアントの属する端末内に設けられた端末内サーバで前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間で送受信されるデータを対応する通信プロトコルのデータに変換しかつ対応する通信プロトコルモジュールに送出するステップを有し、前記端末内サーバを経由して前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間の通信を行うことを特徴とする通信プロトコル対応方法。
  7. 前記データ通信クライアントの通信プロトコルを各々異なる通信プロトコルのデータに変換するステップを前記端末内サーバに含むことを特徴とする請求項6記載の通信プロトコル対応方法。
  8. 前記データ通信クライアントと前記リモートサーバとの間のデータ通信で使用する通信プロトコルを選択するためのユーザインタフェースによって選択された通信プロトコルのデータに前記端末内サーバで変換するようにしたことを特徴とする請求項6または請求項7記載の通信プロトコル対応方法。
  9. 前記データ通信クライアントは、少なくとも電子メールアプリケーションソフトウェアとブラウザソフトウェアとを含むことを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか記載の通信プロトコル対応方法。
  10. 前記リモートサーバは、少なくともPOP(Post Office Protocol)サーバとSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバとプロキシサーバとのうちのいずれかであることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか記載の通信プロトコル対応方法。
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