JP3592153B2 - テレビジョン信号送信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、CATVシステムで使用されるテレビジョン信号送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来のテレビジョン信号送信機の主要部の回路構成を示す。図6において、中間周波帯域のテレビジョン信号(以下、IF信号という)はレベル調整回路21を経て混合器22に入力される。そして、局部発振器23から入力される局部発振信号と混合されて送信すべきチャンネルのテレビジョン信号(以下、RF信号という)にアップコンバートされる。局部発振器23はバラクタダイオードを有する電圧制御発振器で構成され、送信すべきチャンネルは局部発振信号の周波数(局部発振周波数)によって設定される。
【0003】
RF信号は縦続接続された複数段(図6では3段)の増幅器24、25、26によって所定のレベルまで増幅される。また、それぞれの増幅器24、25、26の次段には帯域通過フィルタ27、28、29が設けられ、これによって帯域外の不要なスプリアス信号が除去されてシステムの加入者に送信される。
【0004】
帯域通過フィルタ27、28、29は共に同一構成を有し、その伝送特性は図7に示すように、映像搬送波Pと音声搬送波Sとの間がほぼフラットになるように設定されている。また、これらの帯域通過フィルタ27、28、29はバラクタダイオード(図示せず)を有し、局部発振周波数に対応して通過帯域の中心周波数が変わるようになっている。そのために、局部発振器23と帯域通過フィルタ27、28、29には周波数を設定するための共通の制御電圧が印加される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のテレビジョン信号送信機においては、RF信号に妨害を与えるスプリアス信号を除去するために複数のバンドパスフィルタを縦属して設けているので、増幅器24からバンドパスフィルタ29までの伝送特性をみると、図8に示すように、いわゆる単峰特性となって、映像搬送波Pと音声搬送波Sとの間のレベルが平坦とならずに、映像搬送波Pと音声搬送波Sとのレベルがそれらの中間の周波数におけるレベルに対して低下する。このため、復調後の映像信号の周波数特性が悪くなって画像品質が低下する。
【0006】
そこで、本発明のテレビジョン信号送信機は、送信すべきチャンネルのテレビジョン信号のレベルを帯域内で平坦にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のテレビジョン信号送信機においては、中間周波帯域のテレビジョン信号を送信すべきチャンネルのテレビジョン信号にアップコンバートする混合器と、前記送信すべきチャンネルのテレビジョン信号を通過させる帯域通過フィルタとを備え、前記中間周波帯域の内に減衰極周波数を有するトラップ回路を前記混合器の前段に設けた。
【0008】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、前記減衰極周波数を変えられるようにした。
【0009】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、前記トラップ回路による減衰量を変えられるようにした。
【0010】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、前記トラップ回路を共振回路で構成し、前記共振回路の共振周波数とQとを変えられるようにした。
【0011】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、前記共振回路を可変抵抗素子と可変容量素子とインダクタンス素子とを直列に接続して構成した。
【0012】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、直列接続された前記可変抵抗素子と可変容量素子とインダクタンス素子とにスイッチダイオードを直列接続した。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のテレビジョン信号送信機の主要部の回路構成を示す。図1において、中間周波帯域のテレビジョン信号(以下、IF信号という)は可変減衰器あるいは利得制御増幅器等のレベル調整回路1を経て混合器2に入力される。混合器の2の前段には可変抵抗素子3aとインダクタンス素子3bと可変容量素子3cとが互いに直列に接続されて構成された直列共振回路3が設けられ、この共振回路3はレベル調整回路1と混合器2とを結ぶ信号線路とグランドとの間に接続される。
【0014】
直列共振回路3は可変容量素子3cの容量値を変えれば共振周波数が代わり、その共振周波数をIF信号の映像搬送波pと音声搬送波sとの間に設定すれば図2に示すような伝送特性を有してIF信号を減衰するためのトラップ回路として働く。この共振周波数は減衰極周波数となる。また、可変抵抗素子3aの抵抗値を変えればQが変わることによってその減衰量が変わる。
【0015】
混合器2には局部発振器4か局部発振信号が入力される。そして、IF信号は局部発振信号と混合されて送信すべきチャンネルのテレビジョン信号(以下、RF信号という)にアップコンバート(周波数変換)される。局部発振器4はバラクタダイオード(図示せず)を有する電圧制御発振器で構成され、図示しないPLL回路から出力される制御電圧Vcによって所定の局部発振周波数(RF信号の周波数よりもIF信号の周波数だけ高い)となるように制御される。
【0016】
RF信号は縦続接続された複数段(図1では3段)の増幅器5、6、7によって所定のレベルまで増幅される。また、それぞれの増幅器5、6、7の次段には帯域通過フィルタ8、9、10が設けられ、これらによってRF信号の帯域外の不要なスプリアス信号が除去されてシステムの加入者に送信される。
【0017】
帯域通過フィルタ8、9、10は、例えばバラクタダイオード(図示せず)を備えた復同調回路からなり同一構成を有している。そして、バラクタダイオードによって同調周波数が変えられる。そして、制御電圧Vcがバラクタダイオードに印加されるので、局部発振周波数の変化に対応して通過帯域の中心周波数が変わるようになっている。
【0018】
ここで、各帯域通過フィルタ8、9、10の伝送特性は、映像搬送波Pと音声搬送波Sとの間がほぼフラットになるように設定されているが、3段の縦続接続となっているので、増幅器5から帯域通過フィルタ10までの伝送特性は、ほとんどのチャンネルにおいて図3に示すように、映像搬送波Pのレベルと音声搬送波Sのレベルとがそれらの間のレベルに対して低くなっている。従って、混合器2に入力されるIF信号が中間周波数帯域内でフラットになっているとRF信号の周波数特性は図3に示す伝送によって帯域の中心部で高く、帯域の両側では低くなる、いわゆる単峰特性となる。。
【0019】
ところが、混合器に入力されるIF信号の帯域の中心部が直列共振回路3によって減衰されるので、混合器2の入力端から帯域通過フィルタ10間での全体の伝送特性はほぼ平坦となり、RF信号は図4に示すように映像搬送波Pから音声搬送波Sまでの帯域でほぼフラットになる。
【0020】
ところで、各帯域通過フィルタ8、9、10の通過中心周波数はRF信号のチャンネルの周波数に対応しているので、周波数が変わると同調回路のQも変化し、映像搬送波Pと音声搬送波Sとにおける伝送レベルよりもそれらの中間の周波数における伝送レベルが低くなる場合がある。このような場合に共振回路3によって中間周波帯域のIF信号のレベルを減衰するとRF信号では映像搬送波Pと音声搬送波Sのレベルがますます高くなる。
【0021】
そこで、図5に示すように、共振回路3にはスイッチダイオード3dを直列に設けて、帯域通過フィルタ8、9、10の伝送特性に応じてこのスイッチダイオード3dをオンまたはオフするようにすればよい。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明のテレビジョン信号送信機は、中間周波帯域のテレビジョン信号を送信すべきチャンネルのテレビジョン信号にアップコンバートする混合器と、送信すべきチャンネルのテレビジョン信号を通過させる帯域通過フィルタとを備え、中間周波帯域の内に減衰極周波数を有するトラップ回路を混合器の前段に設けたので、帯域通過フィルタの伝送特性が帯域の中央部で高くなり映像搬送波および音声搬送波におけるレベルが低くなっても、入力される中間周波帯のテレビジョン信号の帯域の中央部がトラップ回路によって減衰されるので、送信されるテレビジョン信号のレベルはその帯域でほぼフラットになる。
【0023】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、減衰極周波数を変えられるようにしたので、帯域通過フィルタの通過帯域に傾斜があっても送信されるテレビジョン信号のレベルをその帯域内でほぼフラットにすることができる。
【0024】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、トラップ回路による減衰量を変えられるようにしたので、帯域通過フィルタの伝送特性に対応して送信されるテレビジョン信号のレベルをその帯域内でほぼフラットにすることができる。
【0025】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、トラップ回路を共振回路で構成し、共振回路の共振周波数とQとを変えられるようにしたので、一層フラットにできる。
【0026】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、共振回路を可変抵抗素子と可変容量素子とインダクタンス素子とを直列に接続して構成したので、減衰極周波数と減衰量とを帯域通過フィルタに対応して簡単に変えられる。
【0027】
また、本発明のテレビジョン信号送信機は、直列接続された可変抵抗素子と可変容量素子とインダクタンス素子とにスイッチダイオードを直列接続したので、帯域通過フィルタの伝送特性がフラットであればトラップ回路を簡単に切り離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン信号送信機の回路構成図である。
【図2】本発明のテレビジョン信号送信機に使用するトラップ回路の構成図である。
【図3】本発明のテレビジョン信号送信機における帯域通過フィルタの伝送特性図である。
【図4】本発明のテレビジョン信号送信機におけるテレビジョン信号の伝送特性図である。
【図5】本発明のテレビジョン信号送信機に使用するトラップ回路の他の構成図である。
【図6】従来のテレビジョン信号送信機の回路構成図である。
【図7】従来のテレビジョン信号送信機における帯域通過フィルタの伝送特性図である。
【図8】従来のテレビジョン信号送信機における帯域通過フィルタの伝送特性図である。
【符号の説明】
1 レベル調整回路
2 混合器
3 直列共振回路(トラップ回路)
3a 可変抵抗素子
3b インダクタンス素子
3c 可変容量素子
4 局部発振器
5、6、7 増幅器
8、9、10 帯域通過フィルタ
Claims (6)
- 中間周波帯域のテレビジョン信号を送信すべきチャンネルのテレビジョン信号にアップコンバートする混合器と、前記送信すべきチャンネルのテレビジョン信号を通過させる帯域通過フィルタとを備え、前記中間周波帯域の内に減衰極周波数を有するトラップ回路を前記混合器の前段に設けたことを特徴とするテレビジョン信号送信機。
- 前記減衰極周波数を変えられるようにしたことを特徴とする請求項1記載のテレビジョン信号送信機。
- 前記トラップ回路による減衰量を変えられるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のテレビジョン信号送信機。
- 前記トラップ回路を共振回路で構成し、前記共振回路の共振周波数とQとを変えられるようにしたことを特徴とする請求項3記載のテレビジョン信号送信機。
- 前記共振回路を可変抵抗素子と可変容量素子とインダクタンス素子とを直列に接続して構成したことを特徴とする請求項4記載のテレビジョン信号送信機。
- 直列接続された前記可変抵抗素子と可変容量素子とインダクタンス素子とにスイッチダイオードを直列接続したことを特徴とする請求項5記載のテレビジョン信号送信機。
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1999
- 1999-09-21 JP JP26671899A patent/JP3592153B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001094889A (ja) | 2001-04-06 |
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