JP3592094B2 - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置等に備えられる複数枚数のシート材を積載して給送するシート材給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置の一つであるプリンタ等に使用されているシート材給送装置としての自動給送装置は、シート材積載部に積載されているシート材(記録紙)の容量(残量)を検知する機能を搭載していないのが大多数であるが、ごく一部には搭載されているものがある。
【0003】
図7及び図8はシート材の容量検知機能を備えたものの一例であり、シート材積載部を模式的に示した図である。
【0004】
図7及び図8において、Sはシート材、52はシート材Sを積載、収納する積載装置、53は積載装置52に積載されているシート材Sの容量(残量)を検知するためのシート材容量検出手段であり、シート材容量検出手段53の先端にはシート材Sに接触するローラ53a、及びレバー53bが配設されている。
【0005】
又、ローラ53aは図示しないバネの作用により、常にシート材Sに接触するよう構成されている。
【0006】
図7は積載装置52にシート材Sがほぼ最大量積載されている状態を示しており、図8はシート材Sが残り少ない状態を示している。
【0007】
図からも分かるように積載されているシート材Sの積載量の変化によりシート材Sに追随するローラ53aの位置、及びローラ53aを支持するレバー53bの角度が変化する。
【0008】
このローラ53aの位置の変化、又はレバー53bの角度の変化を不図示の検出手段により検出し、これによって積載装置52に積載されているシート材Sの容量(残量)を検知するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においてはローラ53aが常にシート材Sと接触している為、シート材Sに微小な圧痕やスジ等の疵やローラ53aが当接することによる汚れ等が発生する虞がある。
【0010】
又、シート材容量検出手段53を構成する為に、ローラ53a、レバー53b等の機構部品が必要となり、結果的にコストアップになってしまうという問題があった。
【0011】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、シート材を損傷させることなくシート材の容量を検出可能とし、かつ簡易で安価な構成のシート材給送装置及びこのシート材給送装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、シート材を積載するとともに回動軸を中心として回動可能な圧板と、前記圧板に積載されたシート材と当接し最上位のシート材を給送するピックアップローラと、前記圧板にシート材が積載可能となる退避位置、および、前記圧板に積載されたシート材が前記ピックアップローラに当接する給送位置における、前記圧板の位置を検出する検出手段と、を備え、前記検出手段によって検出された退避位置から給送位置までの前記圧板の移動量に基づき前記圧板に積載されたシート材の容量を算出することを特徴とする。
【0013】
前記検出手段により給送動作開始後のシート材の給送に応じて移動する前記圧板の位置を検出することによって、前記圧板に積載されたシート材の残量を算出することも好適である。
【0014】
画像形成装置にあっては、上記記載のシート材給送装置を備え、該シート材給送装置より給送されたシート材に画像形成手段により画像形成することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して詳述する。
【0016】
図1は本発明を適用したシート材給送装置としての自動給送装置20を搭載した画像形成装置としてのプリンタ装置1の全体図であり、図2は自動給送装置20の要部の構成を模式的に説明する図である。
【0017】
プリンタ装置1において、自動給送装置20には、給送サポート2、シート材積載部としての圧板3、固定サイドガイド4、及び可動サイドガイド5が備えられ、積載された複数枚数(1枚でも可)シート材は給送手段としてのピックアップローラ11と不図示の分離機構により一枚ずつ給送され、画像形成手段により所定の画像形成(印刷)が行われた後、排紙トレイ6に積載される。
【0018】
圧板3は、回動軸3aを中心として図2における矢印A1方向に移動可能な構成となっている。
【0019】
また、圧板3の移動量は、検出手段としてのセンサユニット12により検出され、容量導出手段によってセンサユニット12の検出量に基づき圧板3に積載されたシート材Sの容量が導出される。そして、表示部7にシート材Sの容量を表示したり、プリンタ装置1が接続されるホスト側へプリンタ装置1のシート材Sの容量を通知すること等が行なわれる。
【0020】
センサユニット12は、移動開始位置としての圧板3が最も降下し、シート材Sが積載可能となる退避位置PAから、積載されたシート材Sの最上位のシート材がピックアップローラ11の外周と接し給送可能とする給送位置PBまでの圧板3の移動量を検出可能としている。
【0021】
センサユニット12の具体的な構成としては、例えば、圧板3の移動に伴い抵抗値が変化する可変抵抗器やポテンショメータ、カウント発生器等を採用することが可能である。従って、センサユニット12はシート材に直接的に接触せずシート材を損傷することはない。
【0022】
容量導出手段は、例えば、プリンタ装置1の制御手段等に備えられた回路にセンサユニット12からの信号を入れ、その信号に基づいてシート材の容量に変換することを可能としている。また、CPUにより移動量に応じて発生するカウント信号に基づき、シート材の容量を計算させることも可能である。
【0023】
次に、図3、図4、図5、及び図6を参照して本発明を適用した自動給送装置20の作動を説明する。
【0024】
図3はシート材Sが自動給送装置20の圧板3にほぼ積載容量一杯にセットされた状態を示す。
【0025】
この状態から給送動作を開始すると図4に示すように圧板3が矢印A2方向に動き、圧板3上に積載されているシート材Sがピックアップローラ11に当接される。同時にピックアップローラ11は矢印A3方向に回転し、シート材Sの最上位のシート材Sa一枚だけを給送(矢印A4)する。
【0026】
同様に図5はシート材Sが自動給送装置20の圧板3に少量セットされて給送している状態を示す。
【0027】
図6は自動給送装置20に積載されるシート材Sの積載量の違いにより給送動作開始時の圧板3の位置が違ってくることを表している。
【0028】
すなわち、シート材Sの積載量が多い場合(図4)は、シート材Sがピックアップローラ11に当接されるまで圧板3の移動量は少なくなっている(退避位置PAから給送位置PBまでは少しの移動量)。
【0029】
反対にシート材Sの積載量が少ない場合(図5)は、シート材Sがピックアップローラ11に当接されるまでの圧板3の動作量は多くなってくる(退避位置PAから給送位置PBまでは大きい移動量PBの位置)。
【0030】
このように、自動給送装置20に積載されるシート材Sの積載量の多少により、給送動作時における圧板3の移動量(位置)が変化することを利用すると共に、給送動作開始後のシート材の給送に応じて少しずつ移動する圧板3の移動量(位置)を検出することによって自動給送装置20に積載されたシート材Sの容量及び残量を正確、且つ容易に知ることができる。
【0031】
シート材Sの残量は、給送動作開始後のシート材の給送に応じて少しずつ移動する圧板3の移動量より給送されたシート材の容量を算出し、始めに積載された容量から減算することにより得ることが可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるとシート材を損傷させることなくシート材の容量を検出可能とし、かつ簡易で安価な構成のシート材給送装置及びこのシート材給送装置を備えた画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はプリンタ装置の全体図である。
【図2】図2はシート材給送装置の模式図である。
【図3】図3はシート材給送装置の作動を説明する図である。
【図4】図4はシート材給送装置の作動を説明する図である。
【図5】図5はシート材給送装置の作動を説明する図である。
【図6】図6はシート材給送装置の作動を説明する図である。
【図7】図7は従来のシート材給送装置の説明図である。
【図8】図8は従来のシート材給送装置の説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置(画像形成装置)
2 給送サポート
3 圧板(シート材積載部)
4 固定サイドガイド
5 可動サイドガイド
6 排紙トレイ
7 表示部
11 ピックアップローラ(給送手段)
12 センサユニット(検出手段)
20 自動給送装置(シート材給送装置)
S シート材
Claims (3)
- シート材を積載するとともに回動軸を中心として回動可能な圧板と、
前記圧板に積載されたシート材と当接し最上位のシート材を給送するピックアップローラと、
前記圧板にシート材が積載可能となる退避位置、および、前記圧板に積載されたシート材が前記ピックアップローラに当接する給送位置における、前記圧板の位置を検出する検出手段と、
を備え、
前記検出手段によって検出された退避位置から給送位置までの前記圧板の移動量に基づき前記圧板に積載されたシート材の容量を算出することを特徴とするシート材給送装置。 - 前記検出手段により給送動作開始後のシート材の給送に応じて移動する前記圧板の位置を検出することによって、前記圧板に積載されたシート材の残量を算出することを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
- 請求項1または2に記載のシート材給送装置を備え、前記シート材給送装置より給送されたシート材に画像形成手段により画像形成することを特徴とする画像形成装置。
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JP23504798A JP3592094B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | シート材給送装置及び画像形成装置 |
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JP3592094B2 true JP3592094B2 (ja) | 2004-11-24 |
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