JP3591512B2 - 商品陳列器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スーパーマーケット等で使用される商品陳列器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットにおける商品陳列の基本は、商品のアピールと在庫量削減にあり、様々な陳列形態がある。
例えば図11に示すように据わりの良い商品例えば瓶詰aは、棚板xの奥を在庫量削減のために空け、棚板xの前部に商品面aを客側に向けて立体的に陳列している。なおyは商品陳列棚の柱である。
また図12(a)(b)に示すように据わりの悪い商品例えば袋物や薄物バッケージb、cは、商品面b、cを上にした平置き積み重ねた状態に陳列している。なおzは転び止めである。
また図13(a)(b)に示すように商品b、cは、商品面b、cを客側に向けた縦向に陳列する場合もある。この場合には、棚板xの全スペースを使用している。
また図14は、棚板xの前部に商品bを縦陳列し、棚板xの奥に予備商品bを置いた例である。
また図15は、棚板xの前部に商品bを縦陳列し、棚板xの奥に空箱等のブロックdを置いた例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記図11の場合には、商品aの据わりがよく、商品のアピールと在庫量削減という基本に則った陳列を容易に行うことができるが、図12(a)(b)の場合、即ち、スーパーマーケットで取り扱う商品の大半を占めている袋物や薄物バッケージb、cを平置き積み重ねた場合には、最上部の商品面b、cしか表示できず、商品アピール効果を殺がれて、客の購買意欲を喚起できない。また図12(c)に示すように商品bが売れたときに、図12(d)に示すように棚板xの上に残った商品bを一旦持ち上げて、その下に新しい商品bを補充しなければならなくて、商品の前出し、後補充作業が面倒になる。
【0004】
また図13(a)(b)の縦陳列の場合には、棚板xの全スペースに商品b、cを陳列するので、無駄なストックを生じてしまう。また図13(c)に示すように商品bが売れたときに、図13(d)に示すように棚板xの上に残った商品bを前方へ移動し、棚板xの奥に新しい商品bを補充しなければならなくて、商品の前出し、後補充作業が面倒である。
また図14や図15の場合には、在庫、補充頻度等に問題が生じている。
本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、商品の前出し、後補充作業を簡略化できる商品陳列器具を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、基部1の左右両側部にレール部2を設け、同レール部2の内側面にスライドレール溝3を設け、同基部1の後部底面から下方に固定用ダボ4を突設し、同基部1の前部から上方に固定用板5を突設し、商品縦陳列用背凭板6の後面に平面形状コ字型の可動部7を固定し、同可動部7の左右両側部に係合歯8を設け、同可動部7の後部両側面から側方に移動・回転用ダボ9を突設して、同移動・回転用ダボ9を前記スライドレール溝3に着脱自在に嵌挿し、前記固定用ダボ4を棚板xの孔xに着脱自在に嵌挿したことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に本発明の商品陳列器具を図1〜図10に示す一実施例により説明する。
図1、図2の1が基部、2、2が同基部1の左右両側部に設けたレール部、3が同レール部2の内側面に設けたスライドレール溝、4が基部1の後部底面から下方に突設した固定用ダボ、5が基部1の前部から上方に突設した固定用板で、固定用ダボ4が棚板xに列状に設けた孔x(図4参照)に嵌挿される。なお図4のxは棚板xのアーム、xは棚板xのプライスレール、xは棚板xの転び止めである。
【0007】
図1、図3の6が商品縦陳列用背凭板、7が同商品縦陳列用背凭板6の後面に固定した平面形状コ字型の可動部、8が同可動部7の左右両側部に設けた係合歯、9が同可動部7の後部両側面から側方に突設した移動・回転用ダボで、この移動・回転用ダボ9、9が前記スライドレール溝3、3に着脱自在に嵌挿される。
【0008】
次に前記商品陳列器具の作用を説明する。
商品縦陳列用背凭板6の可動部7に設けた移動・回転用ダボ9、9を基部1に設けたスライドレール溝3、3に摺動自在に嵌挿し、基部1に設けた固定用ダボ4を棚板xに設けた孔xに嵌挿して、本商品陳列器具を棚板x上にセットし、商品縦陳列用背凭板6と棚板xの転び止めxとの間の棚板x上に袋物や薄物バッケージb(またはc)を縦陳列する。この商品満載状態を図10(イ)に示した。
【0009】
この状態から商品bが売れると図10(ロ)の状態になり、棚板xの前部に空きスペースが生じる。
この状態になると、商品縦陳列用背凭板6を持ち上げ(図8の矢印A参照)、同背凭板6及び可動部7を移動・回転用ダボ9、9を中心に上方に回転して、可動部7に設けた係合歯8を基部1に設けた固定用板5から外して、背凭板6及び可動部7を前方に移動させる。このとき、移動・回転用ダボ9、9はスライドレール溝3、3内を摺動する。これが図10(ハ)の器具前出しである。
【0010】
そして図10(ニ)に示すように商品が完売になると、本商品陳列器具を図10(ホ)に示すように当初位置まで後退させ、図10(ヘ)に示すように商品縦陳列用背凭板6と棚板xの転び止めxとの間の棚板x上に袋物や薄物バッケージb(またはc)を縦陳列する。
【0011】
【発明の効果】
本発明の商品陳列器具は前記のように商品縦陳列用背凭板の可動部に設けた移動・回転用ダボを基部に設けたスライドレール溝に摺動自在に嵌挿し、基部に設けた固定用ダボを棚板に設けた孔に嵌挿して、本商品陳列器具を棚板上にセットし、商品縦陳列用背凭板と棚板の転び止めとの間の棚板上に商品を縦陳列した状態から商品が売れて、棚板の前部に空きスペースが生じると、商品縦陳列用背凭板を持ち上げ、同背凭板及び可動部を移動・回転用ダボを中心に上方に回転して、可動部に設けた係合歯を基部に設けた固定用板から外して、背凭板及び可動部を前方に移動させ、商品が完売になると、本商品陳列器具を当初位置まで後退させ、商品縦陳列用背凭板と棚板xの転び止めとの間の棚板上に商品を縦陳列するので、商品の前出し、後補充作業を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の商品陳列器具の一実施例を前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図、(c)は係合歯の離脱状態を示す斜視図である。
【図2】(a)は基部を前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図である。
【図3】(a)は商品縦陳列用背凭板を前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図である。
【図4】本商品陳列器具の使用状態を示す斜視図である。
【図5】図4の矢視A−A線に沿う縦断側面図である。
【図6】図4の矢視B−B線に沿う縦断側面図である。
【図7】図4の矢視C−C線に沿う縦断側面図である。
【図8】本商品陳列器具の係合歯離脱状態を示す縦断側面図である。
【図9】商品陳列状態を示す斜視図である。
【図10】(イ)〜(ヘ)は商品の補充要領を示す説明図である。
【図11】従来の据わりの良い商品の陳列状態を示す説明図である。
【図12】(a)〜(d)は従来の据わりの悪い商品の平積み陳列、補充状態を示す説明図である。
【図13】(a)〜(d)は従来の据わりの悪い商品の縦陳列、補充状態を示す説明図である。
【図14】従来の棚板前部に商品を縦陳列し、棚板の奥に予備商品bを置いた説明図である。
【図15】従来の棚板前部に商品を縦陳列し、棚板の奥に空箱等のブロックを置いた説明図である。
【符号の説明】
1 基部
2 レール部
3 スライドレール溝
4 固定用ダボ
5 固定用板
6 商品縦陳列用背凭板
7 商品縦陳列用背凭板6の可動部
8 係合歯
9 移動・回転用ダボ
x 棚板
棚板xに設けた孔
棚板xのアーム
棚板xのプライスレール
棚板xの転び止め

Claims (1)

  1. 基部1の左右両側部にレール部2を設け、同レール部2の内側面にスライドレール溝3を設け、同基部1の後部底面から下方に固定用ダボ4を突設し、同基部1の前部から上方に固定用板5を突設し、商品縦陳列用背凭板6の後面に平面形状コ字型の可動部7を固定し、同可動部7の左右両側部に係合歯8を設け、同可動部7の後部両側面から側方に移動・回転用ダボ9を突設して、同移動・回転用ダボ9を前記スライドレール溝3に着脱自在に嵌挿し、前記固定用ダボ4を棚板xの孔xに着脱自在に嵌挿したことを特徴とする商品陳列器具。
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