JP3591399B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジャム処理やメンテナンス等を容易にするために装置本体上部を装置本体下部に対し開閉自在に構成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来のプリンタ装置(画像形成装置)の概観斜視図である。同図において、プリンタ装置1は装置本体上部であるルーフ2と装置本体下部3で構成されている。ルーフ2には、その上面に用紙が排紙される排紙口5、及び排紙された用紙が積載される排紙トレイ6が設けられ、装置本体下部3には、その前面に開閉可能なフロントカバー7及び装置本体下部3より着脱自在の用紙カセット8が配設され、その右側面に装置本体下部3に収納可能なMPFトレイ9(マルチペーパーフィーダー:汎用給紙トレイ)が配設され、その上面右側にプリンタ装置1への情報入力やプリンタ装置1の状態表示を行う操作表示部4が設けられている。
【0003】
このプリンタ装置1において、ジャム処理やメンテナンス等の作業を行う際には、回転軸Aを中心に、ルーフ2を矢印B方向に開成する。図14は、上述のプリンタ装置1を開成した際の断面構成を示し、またその内部構造を示す。同図に示すように、プリンタ装置1は、着脱自在の用紙カセット8、この用紙カセット8内に積載収納された用紙を順次給送する給紙ロール12、給送されてきた用紙を一旦待機させ所定のタイミングで画像形成ユニット11へ送り出す待機ロール対13、トナー像を用紙上に定着させる定着器14、定着済みの用紙を装置外へ排出する排紙ロール対18(駆動ロール18a及び従動ロール18b)、及びプリンタ装置1への各種設定や状態表示等を行う前述の操作表示部4を備える。
【0004】
また、画像形成ユニット11において、帯電器25は感光体ドラム23の周表面を一様な電荷に帯電させ、印字ヘッド26は、印刷データに基づいて、感光体ドラム23の周面に選択的に露光を行い、その露光による低電位部を形成し、初期帯電電位と露光低電位部からなる静電潜像を感光体ドラム23周面上に記録する。現像器27は、現像ロール27aを介して内部のトナーを感光体ドラム23の低電位部に転移させ、静電潜像を顕像化(現像)する。転写器28は搬送されてくる用紙の紙面に感光体ドラム23上のトナー像を逆極性の電界によって転写する。
【0005】
尚、画像形成ユニット11の内、感光体ドラム23、帯電器25、現像器27、転写器28、クリーナ24、等については装置本体下部3に備えられ、印字ヘッド26は装置本体上部であるルーフ2に備えられている。
【0006】
ここで、ルーフ2は装置本体下部3に対しヒンジ部15を支点に矢印B方向へ開閉自在に構成される。このとき、上述の印字ヘッド26及び従動ロール18bはルーフ2と一体となって開閉される。同図中の実線に示すルーフ2は閉成状態を示し、点線に示すルーフ2は開成状態を示す。また、このルーフ2を閉成位置に保持するロック機構16は、装置本体下部3側に設けられた爪部17aと、ルーフ2側に設けられ上記爪部17aと係合する係合部17bとにより構成されている。
【0007】
一方、画像形成ユニット11の大部分は、装置本体下部3に対し着脱自在なカートリッジCを構成し、これは感光体ドラム23及びクリーナ24等が一体化されてなる第1のカートリッジC1と、現像器7等が一体化されてなる第2のカートリッジC2とに分割及び合体が可能であり、これらカートリッジC1、C2はルーフ2を開成した状態で装置本体下部3の所定の装着部に対し着脱自在となり、例えば、感光体の劣化やトナーの消耗等により、これらカートリッジの交換や消耗品の補給等の保守点検作業等のメンテナンスが行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなプリンタ装置では、同図点線に示したルーフ2の開成状態において、ヒンジ部近辺のユニット、例えば排紙ロール対18や定着器12等をメンテナンスするときは、作業スペースを充分に確保できず、メンテナンス性が著しく低いという問題がある。すなわち、ルーフ2がヒンジ部を支点として開成される構成であるため、ルーフ2と装置本体下部3はヒンジ部において常に接合された状態となり、ヒンジ部近辺のユニットにおいては、充分な作業スペースを確保することができなかった。
【0009】
本発明の課題は、上記実情に鑑み、装置本体上部を装置本体下部に対し開成したときに装置本体上部と装置本体下部の間の作業スペースを充分確保できる画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、内部に画像形成手段を配設し、装置本体を開閉自在に上部機体と下部機体に分割した画像形成装置であって、一端をそれぞれ前記下部機体の左右両側面の所定部に回動自在に連結すると共に他端をそれぞれ前記上部機体の左右両側面であって前記所定部よりも前方に位置する前方部にて回動自在に連結した一対の第1のアームと、一端をそれぞれ前記下部機体の左右両側面の前記所定部よりも後方位置にて回動自在に連結すると共に他端をそれぞれ前記上部機体の左右両側面の前記前方部よりも後方に位置する後方部に回動自在に連結した一対の第2のアームからなるリンク部材を備え、前記上部機体を前記下部機体に対して開成する際、設置面に対する前記上部機体の姿勢を、閉成時の姿勢と略同一姿勢に維持しつつ、装置後部へやや後退して前記下部機体から所定の間隔で離隔して開成する第1の開閉機構を備える画像形成装置において、前記一対の第1のアームのそれぞれの他端と前記上部機体との連結を解除可能に構成することにより、前記第1の開閉機構により開成された前記装置本体上部の前部を前記一対の第2のアームのそれぞれの他端を回動支点として更に開成できる第2の開閉機構を備える画像形成装置を提供することによって達成できる。
【0011】
このように構成することにより、装置本体上部を装置本体下部に対し略水平を保持しながら開成することが可能になり、かつ装置本体上部と装置本体下部の間に作業スペースを充分に確保できるので、メンテナンス性を著しく向上させることができる。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第2のアームの装置開成に対応する回動方向に対しては不作動であり、装置閉成に対応する回動方向に対して回動速度を制御するダンパ機構を備える速度調整手段を有する構成である。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項1又はの記載の発明において、前記第1、第2のアームと回動支点を一致させて連動する第1、第2の回動部材と、該第1、第2の回動部材間に設けられた駆動伝達部材とを更に備える構成である。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記上部機体を前記下部機体に対して開成する方向へ付勢する付勢手段と、前記上部機体を閉成位置に固定保持するロック手段とを更に備える構成である。
【0016】
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第2の開閉機構は、支持手段を備え、前記第1の開閉機構により開成された前記装置本体上部の前部を前記支持手段により保持する構成である。
【0017】
このように構成することにより、上記上部機体を更に開放することができ、よりメンテナンス作業を容易にする構成である。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記装置本体上部は前記支持手段の一端を掛止する掛止手段を備え、前記支持手段の一端は前記掛止手段に掛止され、他端は前記装置本体下部に回動自在に構成されている。
【0018】
このように構成することにより、開放された上部機体を安定して保持することができる。すなわち、装置本体上部を最大限に開成した状態で保持することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置であり、所謂タンデム方式のカラープリンタの例である。同図において、プリンタ装置31は装置本体上部32と装置本体下部33によって構成され、装置本体上部2にはオペレーションパネル34が配設され、またその上面には印字用紙の排紙部35も形成されている。オペレーションパネル34は複数のキーが配設されたキー操作部34aと、不図示のCPUから出力される表示情報に基づき表示を行う液晶ディスプレイ34bで構成されている。また、排紙部35には、排紙ロール36の回動によって後述する画像形成ユニットにより作成された印刷出力が排出され、排紙部35上に順次積載される。
【0020】
また、装置本体下部33には、後述する両面印刷用搬送ユニットや給紙カセットがセットされ、例えばプリンタ装置31の側面に設けられた不図示の蓋を開放することによって、後述する両面印刷用搬送ユニットを着脱できる構成である。また、装置本体下部33には、その前面に開閉可能なフロントカバー37及び装置本体下部33より着脱自在な給紙カセット38が設けられ、例えばフロントカバー37はジャム処理やメンテナンス等において開放される。
【0021】
また、装置本体下部33の右側面には、MPFトレイの装着部39、及びカバー40が設けられている。但し、図1において上記装着部39にMPFトレイは装着されていない。また、カバー40は後述する用紙搬送路確認用のカバーであり、本形態ではこのカバー40を開放して、用紙詰まり等のメンテナンスを行う。
【0022】
尚、図2は上記フロントカバー37及びカバー40を開放した状態を示すプリンタ装置31の外観図である。また、本例のプリンタ装置31の最下段には前述のように給紙カセット38が収納され、給紙カセット38に用紙を補給する際、例えば取手38aを手前に引くことによって、給紙カセット38を矢印方向に引き出すことができる。
【0023】
図3は上記外観を有するプリンタ装置31の内部構成を説明する断面図である。同図において、プリンタ装置31は画像形成部41、両面印刷用搬送ユニット42、及び給紙部43で構成されている。ここで、画像形成部41は4個の画像形成ユニット44〜47を矢印方向に並設した構成であり、同図の紙面右側から左側に向かってマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に配設されている。また、この中のマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の画像形成ユニット44〜46は減法混色によりカラー印刷を行う構成であり、ブラック(K)の画像形成ユニット47はモノクロ印刷に使用する。
【0024】
ここで、上記各画像形成ユニット44〜46はそれぞれドラムセットC1とトナーセットC2で構成され、現像容器に収納された現像剤(の色)を除き同じ構成である。したがって、イエロー(Y)用の画像形成ユニット46を例にして構成を説明する。ドラムセットC1には感光体ドラム、帯電器、印字ヘッド、クリーナが収納され、トナーセットC2には現像ロールやトナーが収納されている。感光体ドラム50は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成され、感光体ドラム50の周面近傍には、帯電器51a、印字ヘッド51b、現像ロール51c、転写器51d、クリーナ51eが順次配設されている。感光体ドラム50は矢印方向に回動し、先ず帯電器51aからの電荷付与により、感光体ドラム50の周面を一様に帯電する。そして、印字ヘッド51bからの印字情報に基づく光書き込みにより、感光体ドラム50の周面に静電潜像を形成し、現像ロール51cによる現像処理によりトナー像を形成する。この時、感光体ドラム50の周面に形成されるトナー像は、現像容器51cに収納したイエロー(Y)色のトナーによる。このようにして感光体ドラム50の周面に形成されるトナー像は、感光体ドラム50の矢印方向の回動に伴って転写ロール51dの位置に達し、感光体ドラム50の直下を矢印方向に移動する用紙に転写される。
【0025】
一方、用紙の搬送は、前述の給紙部43を構成する給紙カセット38、待機ロール52、搬送ベルト53、駆動ロール54等で構成され、給紙コロ55の回動によって給紙カセット38から搬出された用紙は、待機ロール52まで送られ、更にトナー像に一致するタイミングで搬送ベルト53上に送られ、転写部51dに達する。そして、転写部51dにおいてトナー像が転写され、トナー像が転写された用紙は搬送ベルト53の移動に従って、搬送ベルト53上を矢印方向に移動し、定着ユニット56において熱定着処理が施される。
【0026】
また、用紙の上面には、上記イエロー(Y)のトナー像のみならず、ドラムセットC1によって転写されたマゼンダ(M)、及びシアン(C)のトナー像も転写され、前述の減法混色に従った色の印刷が行われる。
【0027】
尚、上述の用紙は給紙カセット38から搬出される用紙のみならず、MPFトレイ39’から供給される用紙も含まれ、この場合には用紙は給紙コロ39aによって搬入され、前述の経路によって印刷処理が行われる。
【0028】
また、上記定着ユニット56は熱ロール56a、56b、及びクリーナ56cで構成され、用紙Pが上述の熱ロール56aと56b間を挟持搬送される間、用紙に転写された例えば複数色のトナー像は溶融して用紙Pに熱定着する。また、クリーナ56cは熱ロール56aに残るトナーを除去する機能を有する。尚、定着ユニット56によってトナー像が定着された用紙は切換板61を介して上方、又は紙面左方向に搬送される。
【0029】
一方、両面印刷用搬送ユニット42は装置本体に対して着脱自在に構成され、本例のプリンタ装置31によって両面印刷を行う際装着するユニットであり、内部に複数の搬送ロール60a〜60eが配設されている。両面印刷の場合には、上記切換板61によって一旦上方に用紙が送られ、例えば用紙の後端が搬送ロール62に達した時、用紙の搬送を停止し、更に用紙を逆方向に搬送する。この制御によって、用紙は点線で示す位置に設定された切換部61の左側を下方に搬送され、両面印刷用搬送ユニット42の用紙搬送路に搬入され、搬送ロール60a〜60eによって用紙が送られ、待機ロール52に達し、前述と同様トナー像と一致するタイミングで転写部に送られ、トナー像が用紙の裏面に転写される。
【0030】
図4は、開成機構により装置本体上部32を開成するときのプリンタ装置の外観斜視図である。同図に示すように、装置本体上部32は、プリンタ装置31に設けられた開閉機構64により装置本体下部33に対し略水平を保ったまま開成される。
【0031】
開閉機構64は、プリンタ装置31の正面から見てその両側にそれぞれ、リンクフレーム66、Fアーム67、Rアーム68、ステー69、及びFRフレーム65等を備える構成である。また、各部材の連結関係は、装置本体上部32に設けられたリンクフレーム66に対しFアーム67及びRアーム68の一端をそれぞれ回動自在に支持するように構成し、また、Fアーム67の他端を装置本体下部33に設けられたFRフレーム65に回動自在に支持するように構成し、さらに、Rアーム68の他端をFRフレーム65に固定されたステー69に回動自在に支持するように構成する。このような構成により、装置本体上部32は装置本体下部33に対し略水平に開成され、開成に伴い装置本体下部33に対し徐々に後退して移動する。
【0032】
尚、上記図4においては、説明の便宜のため、プリンタ装置31を正面から見てその右側部分にのみ番号を付して示している。尚、以後の説明において、プリンタ装置31の左側のリンク機構の各部材番号にaを付し、右側のリンク機構の各部材番号にbを付して説明する。したがって、上記図4に示すリンク機構の各部材番号はリンクフレームが66b、Fアームが67b、Rアームが68b、ステーが69b、FRフレームが65bで示す。
【0033】
次に、図5及び図6は上記開閉機構の概略図であり、図5は左側面から見た左側の開閉機構の概略図を示し、図6は右側面から見た右側の開閉機構の概略図を示す。また、図7はその斜視図である。図5乃至図7において、リンクフレーム66(66a、66b)、Fアーム67(67a、67b)、Rアーム68(68a、68b)、ステー69(69a、69b)、及びFRフレーム65(65a、65b)は、開閉機構の主要部である。尚、図7にはリンクフレーム66(66a、66b)は示していない。
【0034】
また、図5及び図6において、実線に示すFアーム67(67a、67b)、及びRアーム68(68a、68b)の位置は装置本体上部32を開成させたときの開成位置を示し、装置本体上部32は装置本体下部33に対し略水平に保たれる。一方、点線に示すFアーム67(67a、67b)、及びRアーム68(68a、68b)の位置は装置本体上部32を装置本体下部33に対し閉成させたときの閉成位置を示すものである。
【0035】
さらに、支持部71(71a、71b)は、Fアーム67(67a、67b)とFRフレーム65(65a、65b)を回動自在に支持し、支持部72(72a、72b)は、Rアーム68(68a、68b)とステー69(69a、69b)を回動自在に支持する。また、支持部77(77a、77b)は、Fアーム67(67a、67b)とリンクフレーム66(66a、66b)を回動自在に支持し、支持部78(78a、78b)は、Rアーム68(68a、68b)とリンクフレーム66(66a、66b)を回動自在に支持する。
【0036】
図8は上記リンク構造の駆動機構を説明する図である。尚、上記のようにリンク機構は左右対称であり、図8においては特に図5に対応するリンク構造の駆動機構を説明する。したがって、図8においては紙面右側がプリンタ装置31の正面である。前述のように、Fアーム67aは支持部71aに回動自在に設けられ、Fアーム67aは回転ギヤ71a’に固設されている。またRアーム68aは支持部72aに回動自在に設けられ、Rアーム68aは回転ギヤ72a’に固設されている。したがって、Fアーム67aと回転ギヤ71a’は一体として回転し、Rアーム68aと回転ギヤ72a’も一体として回転する。
【0037】
また、上記回転ギヤ71a’と72a’間には中間プーリ73が介装され、中間プーリ73を介して回転ギヤ71a’と72a’間にはベルト74が掛け渡されている。尚、中間プーリ73はベルト74に所定の張力を与えるものである。
【0038】
また、回転ギヤ72a’にはダンパ機構を内蔵する回転体75が設けられている。この回転体75にはオイルダンパが内蔵され、装置本体上部32を下降させる際の重力による急激な落下を押さえ、滑らかに下降させる機能を有する。一方、装置本体上部32を開放する際の上方への上昇力はバネ76によって付与される。このバネ76は、その一端が装置本体下部33の筐体33’に取り付けられ、回転ギヤ71a’内において所定回巻装され、その先端(他端)は筐体33’に形成された不図示の穴に止着されている。したがって、バネ76の付勢力は回転ギヤ71a’を矢印a’方向に回転させるように働き、装置本体上部32の上昇力となる。
【0039】
すなわち、回転ギヤ71a’が上記矢印a’方向に回転すると、Fアーム67aを同じ方向に回動し、また同時にベルト74を矢印a方向に回し、回転ギヤ72a’を矢印a”方向に回転し、Rアーム68aを同方向に回動する。したがって、上記駆動によってリンク機構が働き、Fアーム67a及びRアーム68aを同図に示す2点鎖線の経路に従って回動し、装置本体上部32を上方に移動する。
【0040】
図9は、装置本体上部を更に開成するときの外観斜視図である。同図に示すプリンタ装置31は、装置本体上部32を第1の位置から第2の位置へ開成する際の構成である。ここで、第2の位置とは、第1の位置において、Fアーム67(67b)とリンクフレーム66(66b)の支持部78(78b)を解放し、すなわち、リンクフレーム66(66a)からFアーム67(a)を解放し、装置本体上部32の前部を更に上方へ開成し、この前部をロッド85にて支持させたときの位置である。
【0041】
また、同図に示すように、点線に示した装置本体上部32は第1の位置を示し、実線に示した装置本体上部2は第2の位置を示す。そして、装置本体上部32を第1の位置から第2の位置へ開成するときは、Fアーム67(67b)とリンクフレーム66(66b)を回動自在に支持する支持部78(78b)を解放し、装置本体上部32の前部を更に開成する。この前部の開成に伴い、Rアーム68(68b)とリンクフレーム66(66b)を回動自在に支持する支持部79(79b)はリンクフレーム66(66b)に設けられたスライド溝81を装置本体上部32の後方へスライドし、装置本体上部32は第2の位置へ開成される。このときに、予め装置本体下部33に収納され、一端をFRフレーム65(65b)と回動自在に構成されるロッド85の他端を、予めリンクフレーム66(66b)に設けられた掛止部86に掛止させ、装置本体上部32を固定するものである。
【0042】
以上の構成において、以下に本実施形態のプリンタ装置31の装置本体上部32の開閉処理について説明する。
通常、プリンタ装置31は図1に示す状態で使用される。そして、用紙が欠乏した場合にはオペレーションパネル34の液晶ディスプレイ34bに用紙供給指示が表示され、給紙カセット38への用紙補給が行われる。一方、用紙詰まりがある場合には、その位置が液晶ディスプレイ34bに表示され、例えばカバー40を開放してジャム処理を行う。
【0043】
一方、用紙詰まりがプリンタ装置31の内部である場合(カバー40に対応する位置ではない場合)、又はドラムセットC1やトナーセットC2を交換する場合、更にはその他のメンテナンスを行う場合、フロントカバー37を開放する。尚、フロントカバー37を開放した状態は前述の図2に示す通りである。
【0044】
次に、この状態において装置本体上部32を開成すべく、ロックを解除する。ロックを解除すると、前述のバネ76の付勢力が働き、Fアーム67aを矢印a’方向に回動し、また同時にベルト74を矢印a方向に回し、Rアーム68aを同方向に回動する。したがって、上記駆動によって装置本体上部32を上方に移動する。図10は上記リンク機構が働き、装置本体上部32が上方に少し移動した状態を示す。尚、同図において、リンク機構の主要部のみを示し、またMPF用のトレイやカバー40の構成は省略している。
【0045】
その後、更に装置本体上部32が上方に移動し、装置本体上部32は所定位置まで開成する。図11は装置本体上部32が完全に開成した状態を示す図である。尚、同図においも、リンク機構の主要部のみを示し、またMPF用のトレイやカバー40の構成は省略している。この状態において、装置本体上部32は装置本体下部33に対して略水平に開成され、所定の間隔を保持する。
【0046】
次に、この状態において、更に装置本体上部32を開放する。すなわち、更に装置本体上部32の前方を上方に押し上げ、ロッド85を掛止部86に掛止させ、装置本体上部32を開放した状態で固定する。したがって、このように装置本体上部32の前部を開放することにより、ジャム処理やメンテナンスを行うための作業エリアを充分に確保することができる。図12はこの状態を示す斜視図である。
【0047】
尚、本形態においては、ロッド85は予め装置本体下部33に収納され、その一端をRFフレーム65に回動自在に構成されるように示したが、ロッド85は装置本体上部に設けても良く、このときはロッド85の一端をリンクフレーム66に回動自在に構成するようにし、第2の位置に開成するときは、その他端をRFフレーム65の所定の支持部に掛止するよう構成しても良い。また、ロッド85は、プリンタ装置が必ずしも備える必要はなく、プリンタ装置31とは別体の構成としても良く、このときは、ロッド85の両端がそれぞれ掛止するような支持部を予めRFフレーム65とリンクフレーム66に設けるようにすれば良い。
【0048】
また、本形態では、ロッド85をプリンタ装置31を正面から見てその右側のみに適用するようにしているが、左側でもまた真ん中でも良く、更には両側にそれぞれ設けるようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、まず、装置本体上部を装置本体下部に対して略水平に開成した第1の位置へ開成し、更に装置本体上部の前部を開成した第2の位置へ開成することにより、ジャム処理やメンテナンスを行うための作業スペースを充分に確保できるようになり、作業者のメンテナンス性を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像形成装置であり、所謂タンデム方式のカラープリンタの例である。
【図2】フロントカバー等を開放した状態を示すプリンタ装置の外観図である。
【図3】プリンタ装置の内部構成を説明する断面図である。
【図4】開成機構により装置本体上部を開成するときのプリンタ装置の外観斜視図である。
【図5】開閉機構の概略図であり、左側面から見た左側の開閉機構の概略図を示す図である。
【図6】開閉機構の概略図であり、右側面から見た右側の開閉機構の概略図を示す図である。
【図7】開閉機構の概略図であり、その斜視図である。
【図8】リンク構造の駆動機構を説明する図である。
【図9】装置本体上部を更に上方に移動させる構成を説明する図である。
【図10】装置本体上部が少し上方に開成した状態を示す図である。
【図11】装置本体上部が完全に開成した状態を示す図である。
【図12】装置本体上部が完全に開成した状態で、更に装置本体上部を情報に移動した状態を示す図である。
【図13】従来例のプリンタ装置の全体構成図である。
【図14】従来例のプリンタ装置の内部構成図である。
【符号の説明】
31 プリンタ装置
32 装置本体上部
33 装置本体下部
34 オペレーションパネル
34a キー操作部
34b 液晶ディスプレイ
35 排紙部
36 排紙ロール
37 フロントカバー
38 給紙カセット
39 MPFトレイ
40 カバー
41 画像形成部
42 両面印刷用搬送ユニット
43 給紙部
44〜47 画像形成ユニット
50 感光体ドラム
51a 帯電器
51b 印字ヘッド
51c 現像ロール
51d 転写器
51e クリーナ
52 待機ロール
53 搬送ベルト
54 駆動ロール
55 給紙コロ
56 定着ユニット
56a、56b 熱ロール
56c クリーナ
60a〜60e 搬送ロール
61 切換板
62 搬送ロール
65(65a、65b) FRフレーム
66(66a、66b) リンクフレーム
67(67a、67b) Fアーム
68(68a、68b) Rアーム
69(69a、69b) ステー
71(71a、71b)、72(72a、72b) 支持部
71a’、71b’、72a’、72b’ 回転ギヤ
73 中間プーリ
74 ベルト
75 回転体
76 バネ
77、78 支持部
80 開口
81 スライド溝
85 ロッド
86 掛止部材

Claims (6)

  1. 内部に画像形成手段を配設し、装置本体を開閉自在に上部機体と下部機体に分割した画像形成装置であって、
    一端をそれぞれ前記下部機体の左右両側面の所定部に回動自在に連結すると共に他端をそれぞれ前記上部機体の左右両側面であって前記所定部よりも前方に位置する前方部にて回動自在に連結した一対の第1のアームと、一端をそれぞれ前記下部機体の左右両側面の前記所定部よりも後方位置にて回動自在に連結すると共に他端をそれぞれ前記上部機体の左右両側面の前記前方部よりも後方に位置する後方部に回動自在に連結した一対の第2のアームからなるリンク部材を備え、
    前記上部機体を前記下部機体に対して開成する際、設置面に対する前記上部機体の姿勢を、閉成時の姿勢と略同一姿勢に維持しつつ、装置後部へやや後退して前記下部機体から所定の間隔で離隔して開成する第1の開閉機構を備える画像形成装置において、
    前記一対の第1のアームのそれぞれの他端と前記上部機体との連結を解除可能に構成することにより、前記第1の開閉機構により開成された前記装置本体上部の前部を前記一対の第2のアームのそれぞれの他端を回動支点として更に開成できる第2の開閉機構を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2のアームの装置開成に対応する回動方向に対しては不作動であり、装置閉成に対応する回動方向に対して回動速度を制御するダンパ機構を備える速度調整手段を有することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  3. 前記第1、第2のアームと回動支点を一致させて連動する第1、第2の回動部材と、該第1、第2の回動部材間に設けられた駆動伝達部材とを更に備えることを特徴とする請求項、又は記載の画像形成装置。
  4. 前記上部機体を前記下部機体に対して開成する方向へ付勢する付勢手段と、前記上部機体を閉成位置に固定保持するロック手段とを更に備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の開閉機構は、支持手段を備え、前記第1の開閉機構により開成された前記装置本体上部の前部を前記支持手段により保持することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記装置本体上部は前記支持手段の一端を掛止する掛止手段を備え、前記支持手段の一端は前記掛止手段に掛止され、他端は前記装置本体下部に回動自在に構成されることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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