JP3590520B2 - 時計の目安機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型の時計における目安機構に関するものであり、特に、小型で、高精度な目安機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の小型の時計の目安機構は、通常、12時間で1回転する歯車の回転により駆動されるカム機構を有し、目安設定時刻になるとカム機構の動作で接点機構をオン状態にして報知するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、小型の時計に適合するムーブメントを小型化するには、上記従来の技術における目安機構の歯車やカム等の部品を小型化することが必要である。このような小型化のために歯車やカム等の部品の径を小さくすると、加工精度が以前のものと同一であっても、動作精度は低下してしまう。このため、目安精度が悪化し、目安設定時刻に報知が行われなくなることがあった。このような目安精度の悪化を防ぐため、部品の加工精度を高めることが必要であったが、量産を考慮した現状の部品加工精度及びコストでは、どうしても目安精度の悪化を防ぐことはできなかった。
【0004】
一方、目安精度は、特開昭52−76060号公報に示されているような2段目安機構を採用することにより向上させることも可能である。即ち、この2段目安機構は、目安機構内に2つのカム機構を設け、その一方のカム機構を12時間で1回転する低速の歯車で駆動し、他方のカム機構をそれより速い速度で回転する歯車で駆動して、両方のカム機構がそれぞれ設けた接点を共にオン状態にしたときに報知するように構成したものであった。しかしながら、ムーブメント内にカム機構を2つ設けることは、ムーブメントの小型化を妨げることになり、小型時計には採用することができなかった。
【0005】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたもので、ムーブメントの小型化を妨げることなく、目安精度を高めることができる時計の目安機構を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の時計の目安機構は、目安車と該目安車と同軸に支持された時針車にそれぞれ取り付けられた第1接点板と第2接点板からなり、前記時針車の回転により前記第1接点板と前記第2接点板が接触又は離隔してオン又はオフ状態になる摺動接点機構と、前記目安車とは別軸に支持され、前記時針車より速い速度で回転する目安セット車と、該目安セット車によりその軸方向に摺動自在に支持され、前記目安セット車と共に回転する目安カムと、前記目安車に連動し且つ前記目安カムに係合して前記目安カムを軸方向に摺動させるカム溝を有する目安伝え車と、前記目安カムに係合する可動接点板と固定された固定接点板とからなり、前記目安カムの軸方向への摺動により前記可動接点板と前記固定接点板が接触又は離隔してオン又はオフ状態になる可動接点機構と、からなるものである。
【0007】
また、この時計の目安機構における前記摺動接点機構と前記可動接点機構は直列に接続され、前記摺動接点機構と前記可動接点機構が共にオン状態になると、目安設定時刻に報知を行う報知回路が報知するように構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の時計の目安機構は、摺動接点機構と可動接点機構を有し、その摺動接点機構を目安車と時針車で駆動し、可動接点機構をカム機構で駆動している。即ち、摺動接点機構は、目安車と時針車にそれぞれ取り付けられた第1接点板と第2接点板とからなり、時針車の回転により第2接点板が第1接点板に接触するとオン状態になるものである。また、カム機構は、時針車より速く回転する目安セット車と、この目安セット車に軸方向に摺動自在に支持され且つ回転する目安カムと、目安車に連動すると共に目安カムに係合して目安カムを軸方向に摺動させる目安伝え車と、から構成されている。更に、可動接点機構は、目安カムに係合する可動接点板と、固定された固定接点板と、からなり、目安カムの摺動で可動接点板が可動して固定接点板に接触するとオン状態になるものである。
【0009】
この目安機構においては、時針車の回転でオン・オフ制御される摺動接点機構と、時針車より速く回転する目安セット車の回転でオン・オフ制御される可動接点機構を設けており、更にそれらが報知回路に直列に接続されているので、その両接点機構がオン状態になると報知する。このため、本発明においては、目安精度を高めることができる。しかも、摺動接点機構は、その第1及び第2接点板がそれぞれ目安車と時針車に取り付けられているため、カム機構のような広いスペースを必要とせず、ムーブメントの小型化を妨げることもないものとなっている。
【0010】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る時計の目安機構を示す要部断面図である。図1において、分針、時針、目安針(図示せず)をそれぞれ駆動する分針車2、時針車4、目安車6は、分針車2に時針車4が外嵌され、時針車4に目安車6が外嵌されて、それぞれが回転可能に支持されている。
【0011】
8は目安車6に取り付けられた第1接点板10と時針車4に取り付けられた第2接点板12とからなる摺動接点機構である。この第1接点板10は、目安車6の内周面上の目安針が示す目安設定時刻に対応する位置に配置された内部接触部10aを有し、また目安車6の歯車部6cの図中下側へ突出する外部接触部10bを有している。この第1接点板10の外部接触部10bは、目安車6の歯車部6cに面する下板18の表面上に設けられた第1外部接点板14に、常時接触している。尚、本実施例においては、目安車6にその内周面に形成した溝部6aと歯車部6cを貫通する孔6bを設け、この溝部6aと孔6bに断面形状が略コの字形をなす第1接点板10を架け渡すように嵌め込むことにより、目安車6に第1接点板10を取り付けている。
【0012】
また、第2接点板12は、時針車4の外周面上の時針が示す現在時刻に対応する位置に配置された内部接触部12aを有し、また時針車4の歯車部4cの上面上にリング状の外部接触部12bを有している。この第2接点板12の内部接触部12aは、径方向にバネ性を有するように山形状をなす部分があり、時針車4が1回転する間に1回だけ第1接点板10の内部接触部10aに接触する。また、この第2接点板12の外部接触部12bには、時針車4の歯車部4cの上方に位置する第2外部接点板16が常時接触している。尚、本実施例においては、時針車4の歯車部4cに軸方向の孔4aを設けると共にこれに通じる溝部4eを軸部4dの外周面に形成し、更に時針車4の上面にリング状の凹部4bを設け、この凹部4bと孔4a及び溝部4eにそれぞれ外部接触部12bと内部接触部12aを嵌め込むことにより、時針車4に第2接点板12を取り付けている。
【0013】
一方、20は可動接点板22と固定接点板24とからなる可動接点機構である。本実施例における可動接点板22は、固定接点板24に接触する方向へバネ性を有するもので、カム機構26により図中上下に可動される。
【0014】
このカム機構26は、以下に示す各部で構成されている。目安セット車30は、日ノ裏車28により駆動されて時針車4よりも速い速度、例えば3時間で1回転するように設定されている。この目安セット車30の歯車部30cには、時針が示す現在時刻に対応する位置に配置された軸方向の貫通孔30a、30bが設けられている。また、目安カム32は、目安セット車30の貫通孔30a、30bに係合端32a、32bが挿入されて軸方向に摺動自在に支持されており、更に目安セット車30と共に回転するように構成されている。尚、この目安カム32は、可動接点板22に係合し、この可動接点板22により、後述する目安伝え車の上端面に係合端32a、32bを押し付けるように付勢されている。また、目安伝え車34は、中間歯車36を介して目安車6に噛合し、目安車6に連動して回転するものであり、その歯車部34cには、軸方向の貫通孔と斜面とが組み合わされたカム溝34a、34bが目安カム32の係合端32a、32bに対向して設けられている。また、このカム溝34a、34bは、目安針が示す目安設定時刻に対応する位置に配置されている。
【0015】
また、上記目安機構における摺動接点機構8と可動接点機構20は直列に接続されており、更にこれらは報知回路38にも直列に接続されている。即ち、目安設定時刻に報知を行う報知回路38には、第1外部接点板14を介して第1接点板10が接続されると共に、固定接点板24が接続されている。また、第2外部接点板16を介して第2接点板12が可動接点板22に接続されている。従って、摺動接点機構8と可動接点機構20が共にオン状態になると、報知回路38にオン信号が供給されて報知を開始するように構成されている。
【0016】
上記構成からなる目安機構は次のように動作する。はじめに、目安セットつまみ(図示せず)を外部操作することにより、目安車6を回転させ、目安設定時刻をセットする。このときに目安伝え車34も目安車6の回転に伴って回転する。このように目安車6と目安伝え車34が回転されて目安設定時刻がセットされると、セットされた目安設定時刻に対応する位置に第1接点板10の内部接触部10aとカム溝34a、34bは移動することになる。この状態において、目安設定時刻に対応する位置にある第1接点板10の内部接触部10aと現在時刻に対応する位置にある第2接点板12の内部接触部12aとは離隔しており、摺動接点機構8はオフ状態になっている。また、カム溝34a、34bが移動することにより、目安カム32はその係合端32a、32bがカム溝34a、34bの斜面で押し上げられて目安伝え車34の歯車部34cの上端面上に載ることにより、可動接点板22を押し上げ、固定接点板24から引き離しているため、可動接点機構20もオフ状態になっている。
【0017】
その後、セットした目安設定時刻になると、時針車4と共に回転する第2接点板12の内部接触部12aが第1接点板10の内部接触部10aの位置に達してこれに接触する。これにより、第1及び第2接点板10、12を介して第1及び第2外部接点板14、16が導通し、摺動接点機構8はオン状態になる。このときに、目安セット車30の回転により目安カム32の係合端32a、32bが目安伝え車34のカム溝34a、34bに落ち込むと、可動接点板22が固定接点板24に接触して可動接点機構20はオン状態になる。このように、第1及び第2接点板10、12が接触すると共に可動接点板22と固定接点板24が接触すると、報知回路38にオン信号が供給されて、報知が行われる。
【0018】
上記動作において、目安セット車30が3時間で1回転するように設定されていると、この目安セット車30は、時針車4の4倍の速さで回転していることになる。このように、より速く回転する目安セット車30で目安カム32を回転させることにより、目安設定時刻到来時に、瞬時に目安カム32をカム溝34a、34bに落とし込むことができ、可動接点板22の切換動作を早めて動作を安定させ、精度を高めることが可能となる。従って、切り換え時に動作が不安定になり易い摺動接点機構8にて大まかに目安設定時刻を検出してオン信号を出力し、切換動作が安定している可動接点機構20にて目安設定時刻到来のタイミングを検出してオン信号を出力するように構成することにより、正確に報知を行うことができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、摺動接点機構を時針車及び目安車に組み込むと共に、カム機構で動作する可動接点機構を設けることにより、小さなスペースで2段目安機構を採用することができ、ムーブメントの小型化を妨げることなく目安精度を高めることができる。
【0020】
また、摺動接点機構は、時針車等の径方向にバネ性を有し、径方向に圧力を加えるものであるため、分針車、時針車、目安車等の径方向のガタをなくし、指針のブレを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る時計の目安機構を示す要部断面図である。
【符号の説明】
2 分針車
4 時針車
6 目安車
8 摺動接点機構
10 第1接点板
10a 内部接触部
10b 外部接触部
12 第2接点板
12a 内部接触部
12b 外部接触部
14 第1外部接点板
16 第2外部接点板
20 可動接点機構
22 可動接点板
24 固定接点板
26 カム機構
30 目安セット車
30a、30b 貫通孔
32 目安カム
32a、32b 係合端
34 目安伝え車
34a、34b カム溝

Claims (2)

  1. 目安車と該目安車と同軸に支持された時針車にそれぞれ取り付けられた第1接点板と第2接点板からなり、前記時針車の回転により前記第1接点板と前記第2接点板が接触又は離隔してオン又はオフ状態になる摺動接点機構と、
    前記目安車とは別軸に支持され、前記時針車より速い速度で回転する目安セット車と、
    該目安セット車によりその軸方向に摺動自在に支持され、前記目安セット車と共に回転する目安カムと、
    前記目安車に連動し且つ前記目安カムに係合して前記目安カムを軸方向に摺動させるカム溝を有する目安伝え車と、
    前記目安カムに係合する可動接点板と固定された固定接点板とからなり、前記目安カムの軸方向への摺動により前記可動接点板と前記固定接点板が接触又は離隔してオン又はオフ状態になる可動接点機構と、
    からなることを特徴とする時計の目安機構。
  2. 前記摺動接点機構と前記可動接点機構は直列に接続され、前記摺動接点機構と前記可動接点機構が共にオン状態になると、目安設定時刻に報知を行う報知回路が報知することを特徴とする請求項1記載の時計の目安機構。
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