JP3589597B2 - 輻輳通知方法及びノード装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルリレー方式における動的な輻輳フロー制御をセグメント分割方式により実行する場合に好適な輻輳通知方法に関する。また、当該輻輳通知方法に基づいて動作する交換機、多重化装置、中継装置その他のノード装置(端末装置を除く。)に関する。
【0002】
【従来の技術】
文献:ATM Forum Traffic Management Specification V4.0 1996
(1)エンド−エンド方式による輻輳フロー制御
まず、図2を用い、セルリレー方式における動的な輻輳フロー制御の一般例を説明する。図2は、端末装置ES1aとES1b間の通信が、交換機SW1cを経由して行われる場合における輻輳フロー制御を概念的に表した図である。なお、図中、端末装置ES1aの順方向送出キューはQ11、交換機SW1cの順方向送出キューはQ12で表されている。
【0003】
ここで、輻輳フローの制御対象となるトラフィックは、端末装置ES1aの順方向送出キューQ11から送出され、交換機SW1cの順方向送出キューQ12を介して端末装置ES1bに到達するトラフィックである。
【0004】
端末装置ES1aは、対象トラフィックの受信端(ES1b)で折り返されて自身(ES1a)に戻ってくる輻輳通知セル(リソースマネージメントセル。以下「RMセル」と呼ぶ。)を一定間隔で送信し、戻ってきた巡回RMセルの情報を基に自身(ES1a)と端末装置ES1bとの間のキュー輻輳の監視を行っている。参考のため、図3に、ATM Forum Traffic Management V4.0 に規定されているRMセルのフォーマットを示す。
【0005】
なお、対象トラフィックの経路上に位置する交換機SW1cの送出キューQ12において輻輳が生じた場合、その状態は、定期的に経路上を巡回している巡回RMセルのペイロード内の輻輳表示ビット(CI(Congestion Indication)ビット)にマッピングされる。通常、この輻輳表示ビットのマッピングは、輻輳の発生をいち早くトラフィックの発生源に通知するため、トラフィックの方向とは逆向に進行する巡回RMセル(ES1bで折り返された後の巡回RMセル)にマッピングされる。
【0006】
因みに、巡回RMセルの生成を行った端末装置ES1aは、このように折り返されて戻ってきた巡回RMセルを受信し、そのCIビットより輻輳の発生を検出すると、送出キューQ11にて実行される計算に基づいて、該当するコネクションの送出トラフィックレートを適当なレートに制御する。この動作は、折り返されて戻ってきた巡回RMセルのCIビットがその後反転されるか(輻輳の解消が通知されるか)、送出レートが最低保証送出レート値に達するまで続けられる。
【0007】
この一連の動作が動的輻輳フロー制御と呼ばれるものであり、論理コネクションの単位で、通信経路上の送信キューで生じた輻輳をトラフィック発生源に迅速に通知してそのレート制御に利用することにより、ネットワークシステム全体における回線使用効率の良いトラフィック管理を実現可能としている。
【0008】
なお、輻輳通知に即時性を求める場合には、交換機SW1cにて輻輳の発生が確認された時点で、折り返されて戻ってくる巡回RMセルの到着を待つことなく、RMセルを自律的に発生して端末装置ES1aの方向に出力する手法が採られる。以下、このセルを、途中生成RMセル(BECNセル)という。
【0009】
但しこの場合には、トラフィック発生源が発生した巡回RMセルか、通信経路上で発生された途中生成RMセルかを、トラフィック発生源である端末装置ES1aで区別できる仕組みが必要となる。これは、トラフィックのレート制御の計算方法が巡回RMセルと途中生成RMセルとでは異なるためである。
【0010】
そして、従来においては、巡回RMセルと途中生成RMセルとの識別を可能とするためのビットがRMセルのペイロード内に用意されている。このビットをBNビットと呼び、BNビットが”1”のとき、当該セルは途中生成RMセルを意味する。
【0011】
(2)セグメント分割方式による輻輳フロー制御
あるコネクションの輻輳回避のために用いられるフロー制御方式の一般例は上述の通りであるが、この他に、交換機SWを経由する毎にフロー制御の区間を分割する方式がある。この方式を、本願明細書では、セグメント分割方式によるフロー制御という。
【0012】
以下、図4を用い、セルリレー方式における動的な輻輳フロー制御が、セグメント分割方式で実行される場合を説明する。なお、図4では、端末装置ES1aとES1b間のコネクションが、2台の交換機SW1c及びSW1dを介して張られている場合の輻輳フロー制御の様子を概念的に表している。なお、図中、端末装置ES1aの送出キューはQ11、交換機SW1cの送出キューはQ12、交換機SW1dの送出キューはQ13で表されている。
【0013】
図4の場合、巡回RMセルの折り返し点は、交換機SW1c、SW1d及び端末装置ES1bの3箇所となり、当該折返し点を境にRMセルの巡回経路が分割されることになる。この分割された巡回経路を、以下、セグメントSG11、SG12、SG13と呼ぶ。
【0014】
この場合、各セグメント内の輻輳回避のためのレート制御は、各セグメント内のセル送出装置において行われる。例えば、セグメントSG11内の輻輳回避のためレート制御は、端末装置ES1aの送出キューQ11で行われ、セグメントSG12内の輻輳回避のためのレート制御は交換機SW1cの送出キューQ12で行われ、セグメントSG13内の輻輳回避のためのレート制御は交換機SW1dの送出キューQ13で行われる。
【0015】
また、各交換機SWの送出キュー(Q12、Q13)に生じた輻輳回避のためのレート制御は、その前段のセグメント(SG21,SG22)のセル送出装置において行われる(輻輳回避のためのレートダウンは前段セグメントの送出キューで行われるためである)。
【0016】
このため、かかるセグメント分割方式による輻輳フロー制御を採用する場合には、交換機SWにおける送出キューの輻輳状態を前段セグメントの巡回RMセルにマッピングするための通知手段が交換機SW内に必要となる。
【0017】
図5に、セグメント分割方式による輻輳フロー制御機能を備える交換機SWの機能ブロック構成を示す。図5に示すように、当該機能を備える交換機SWは、スイッチ部SW21と、回線インタフェース機能部LC21/LC22/LC23とからなる。
【0018】
このうち、回線インタフェース機能部LC21/LC22/LC23は、前述のフロー制御機能(輻輳通知発生回路及び輻輳通知検出回路)を実現する手段である。なお、回線インタフェース機能部LC21及びLC22はスイッチ部SW21の入力側にあり、回線インタフェース機能部LC23は出力側にある。
【0019】
一方、スイッチ部SW21は、セル交換機能(すなわち、入力側回線インタフェース機能部LCから出力側回線インタフェース機能部LCへの方路を決定する機能)を実現する手段である。
【0020】
これらの機能により、交換機SWは、以下のように動作する。まず、通常セル(RMセル以外のセル)に関しては、当該交換機SWは、回線インタフェース機能部LC21又はLC22を介して入力されたセルをスイッチ部SW21で交換し、回線インタフェース機能部LC23の順方向送出キューQ22を介して次段の交換機SW又は端末装置(ES)に送出する。
【0021】
これに対し、交換機SWの前段セグメントから到達した巡回RMセルに関しては、当該交換機SWは、スイッチ部SW21の入力側に位置する回線インタフェース機能部LC21又はLC22において受信した巡回RMセルをトラフィック源側に折り返す。
【0022】
また、交換機SWの後段セグメントから到達した巡回RMセルに関しては、当該交換機SWは、後段セグメント端で折り返されて戻ってきた巡回RMセルを回線インタフェース機能部LC23において終端する。このとき、巡回RMセルのCIビットが有意(オン)であれば、送出キューQ22にて巡回RMセルに対応するコネクションのレートを制御する。
【0023】
ところで、順方向送出キューQ22で輻輳が発生した場合には、前述の通り、当該交換機SWは、その輻輳状態を前段セグメントの巡回RMセルに乗せる必要がある。このため、回線インタフェース機能部LC23は、輻輳通知発生回路23Aにおいて、回線インタフェース機能部LC21又はLC22に対して輻輳通知を行い、その輻輳通知検出回路21A又は22Aにて輻輳情報を回線インタフェース機能部LC21又はLC22で折り返される巡回RMセルにマッピングする手法を採用する。
【0024】
この輻輳通知発生回路23A及び輻輳通知検出回路21A、22Aの具体的手段として、従来以下に示す2通りの方法が考えられている。
【0025】
(輻輳通知手段1)入力側の回線インタフェース機能部LCのそれぞれとの間に設けられる、トラフィックとは別の制御線で通知する(図6)。
【0026】
(輻輳通知手段2)回線インタフェース機能部LC23の装置内で輻輳通知用の同報セルを生成し、入力側の全ての回線インタフェース機能部LCに同報通信にて通知する(図7)。
【0027】
一方、同報セルを受信した入力側の回線インタフェース機能部LCにおいては、自身が出力側の回線インタフェース機能部LC23を通過するコネクションを張っているか否かを判定し、張っている場合は、この輻輳通知を受け付けて、前段セグメントの巡回RMセルに情報のマッピングを行う。
【0028】
これに対し、自身が出力側の回線インタフェース機能部LC23を通過するコネクションを張っていない場合には、受け付けた同報セルをそのまま廃棄する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述した従来のセグメント分割方式における動的な輻輳フロー制御においては、特に個々の輻輳通知手段においては、以下に示すような問題点があった。
【0030】
(1)セグメント分割方式による動的輻輳フロー制御の問題点
セグメント分割方式による動的輻輳フロー制御の場合、セグメント毎に巡回RMセルが終端されるので輻輳対象コネクションのトラフィック発生源(図4でいうところの送出キューQ11)への通知が遅くなる。
【0031】
(2)輻輳通知手段1の問題点
▲1▼ 物理的に制御線を制御対象毎に1対1で接続しなければならないのでシステムが大きくなるほどハードウェアの規模が大きくなる。
▲2▼ ▲1▼のため、現実的にはコネクション毎の制御は不可能となり、前段セグメントでは輻輳キューを通る全てのコネクションがフロー制御の対象になってしまう。しかし、かかる制御を行うと、輻輳発生時に急にトラフィックが低下するため、回線の有効利用ができない。
【0032】
(3)輻輳通知手段2の問題点
▲1▼ 同報通信なので、全ての回線インタフェース機能部LCにセルを送信する必要があり、輻輳発生時に、装置内のトラフィックが急増してしまう。
▲2▼ 装置内の出力側に逆方向RM(輻輳通知)セルを生成し、入力側へ向けたセル流に挿入する回路が必要となる。
▲3▼ 装置内の入力側に逆方向RM(輻輳通知)セルを受信して輻輳情報を検出し、前段セグメントに折り返えされる巡回RMセルにマッピングする回路が必要となる。
【0033】
【課題を解決するための手段】
(A)かかる課題を解決するため、第1の発明においては、コネクションを複数のセグメント区間に分割し、各セグメント区間におけるセル流量を、制御対象であるユーザセル流とは逆向きに通知される輻輳通知に基づいて制御するセグメント分割方式を採用するネットワークシステムにおける輻輳通知方法において、以下の処理工程を備えるようにする。
【0034】
すなわち、(1) 後段セグメントから受信されたRMセル内の輻輳表示(CIビット)と、順方向送出キューの輻輳状態(BNビット)との論理和条件により輻輳状態の発生を前段セグメントに通知するか否か判定する第1の処理工程と、(2) 第1の処理工程で前段セグメントへの輻輳状態の通知が決定されたとき、後段セグメントから受信されたRMセルに輻輳表示(CI=1)と、セグメント越えのRMセルであることを示す表示(BN=1)とを付与する第2の処理工程と、(3) 第2の処理工程において生成されたセグメント越えRMセル(CI=1かつBN=1)を、制御対象であるユーザセル流とは逆向きに前段セグメントへ向けて送出する第3の処理工程とを備えるようにする。
【0035】
このように、第1の発明においては、輻輳通知用の同報セルを新たに作成するのではなく、受信したRMセル(CI=0又は1であって、BN=0又は1)を流用して(一部データの書き換えにより)前段セグメントに輻輳を通知するセグメント越えRMセル(CI=1かつBN=1)を生成し、これを制御対象であるユーザセル流とは逆向きに送信するようにしたことにより、コネクション単位での輻輳通知を可能とできる。
【0036】
(B)さらに、第2の発明においては、第1の発明における第1の処理工程で実行される判定の際、RMセル内の輻輳表示をマスクするマスク信号情報及び又は順方向送出キューの輻輳状態をマスクするマスク信号情報の有効/無効を条件に加えて判定を行うようにする。
【0037】
これにより、セグメント越えで前段セグメントに通知される輻輳情報を、自ノード装置内で生じた順方向送出キューの輻輳状態だけに限定したり、後段セグメントから通知のあった輻輳状態(セグメント越えのRMセルを含む。)だけに限定するといった制御を自由に選択可能とできる。
【0038】
(C)また、第3の発明においては、第1又は第2の発明に加えて次の処理を行うようにする。すなわち、第1の処理工程で前段セグメントへの輻輳状態の通知が決定されたとき、第2の処理工程を実行する前に、判定の対象となったRMセルがセグメント越えのRMセルであるか否か(BN=1か否か)を判定し、セグメント越えのRMセルであった場合、当該RMセルを第2の処理工程に渡すかそのまま終端するか選択する処理を行うようにする。
【0039】
これにより、セグメント越えで前段セグメントに通知する輻輳情報の中から、セグメント越えのRMセルだけを除くと言った選択を可能とできる。
【0040】
(D)また、第4の発明においては、第1〜第3の発明のいずれかに加えて次の処理を行うようにする。すなわち、後段セグメントから受信したRMセルがセグメント越えのRMセル(BN=1)である場合、自身の属するノード装置内の順方向送出キューのレート制御に、当該RMセルで通知のあった輻輳情報を反映させるか否か選択する処理を行うようにする。
【0041】
かかる選択を可能とすることにより、セグメントを越えて通知のあったRMセルの輻輳情報を実際にレート制御に利用するか否かの選択を可能とできる。
【0042】
(E)また、第5の発明においては、コネクションを複数のセグメント区間に分割し、各セグメント区間におけるセル流量を、制御対象であるユーザセル流とは逆向きに通知される輻輳通知に基づいて制御するセグメント分割型の輻輳制御機能を備えるノード装置において、以下の手段を備えるようにする。
【0043】
すなわち、(1) 後段セグメントから受信されたRMセル内の輻輳表示(CIビット)と、順方向送出キューの輻輳状態(BNビット)との論理和条件により輻輳状態を前段セグメントに通知するか否か判定する通知/非通知判定手段と、(2) 通知/非通知判定手段で前段セグメントへの輻輳状態の通知が決定されたとき、後段セグメントから受信されたRMセルに輻輳表示(CI=1)と、セグメント越えのRMセルであることを示す表示(BN=1)とを付与するセグメント越え輻輳情報付与手段と、(3) セグメント越え輻輳情報付与手段において生成されたセグメント越えRMセル(CI=1かつBN=1)を、制御対象であるユーザセル流とは逆向きに前段セグメントへ向けて送出するRMセル送信手段とを備えるようにする。
【0044】
このように、第5の発明においては、輻輳通知用の同報セルを新たに作成するのではなく、受信したRMセル(CI=0又は1であって、BN=0又は1)を流用して(一部データの書き換えにより)前段セグメントに輻輳を通知するセグメント越えRMセル(CI=1かつBN=1)を生成し、これを制御対象であるユーザセル流とは逆向きに送信するようにしたことにより、コネクション単位での輻輳通知を可能とできる。
【0045】
(F)さらに、第6の発明においては、第5の発明における通知/非通知判定手段に、判定の際、輻輳通知セル内の輻輳表示をマスクするマスク信号情報及び又は順方向送出キューの輻輳状態をマスクするマスク信号情報の有効/無効を条件に加えて判定を行う機能を加えるようにする。
【0046】
これにより、セグメント越えで前段セグメントに通知される輻輳情報を、自ノード装置内で生じた順方向送出キューの輻輳状態だけに限定したり、後段セグメントから通知のあった輻輳状態(セグメント越えのRMセルを含む。)だけに限定するといった制御を自由に選択可能とできる。
【0047】
(G)また、第7の発明においては、第5又は第6の発明に加えて次の手段を備えるようにする。すなわち、通知/非通知判定手段で前段セグメントへの輻輳状態の通知が決定されたとき、セグメント越え輻輳情報付与手段の処理を実行する前に、判定の対象となったRMセルがセグメント越えのRMセルであるか否か(BN=1か否か)を判定し、セグメント越えのRMセルであった場合、当該RMセルをセグメント越え輻輳情報付与手段に渡すかそのまま終端するかを選択するRMセル通過/非通過選択手段をさらに備えるようにする。
【0048】
これにより、セグメント越えで前段セグメントに通知する輻輳情報の中から、セグメント越えのRMセルだけを除くと言った選択を可能とできる。
【0049】
(H)また、第8の発明においては、第5〜第7の発明のいずれかに加えて次の手段を備えるようにする。すなわち、後段セグメントから受信したRMセルがセグメント越えのRMセル(BN=1)である場合、自身の属するノード装置内の順方向送出キューのレート制御に、当該RMセルで通知のあった輻輳情報を反映させるか否か選択する輻輳状態通知選択手段をさらに備えるようにする。
【0050】
かかる選択を可能とすることにより、セグメントを越えて通知のあったRMセルの輻輳情報を実際にレート制御に利用するか否かの選択を可能とできる。
【0051】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態
以下、セルリレー方式における動的な輻輳フロー制御をセグメント分割方式により実行する際に用いて好適な輻輳通知方法の第1の実施形態例を説明する。なお、本実施形態例においては、当該輻輳通知方法に基づく機能を搭載するノード装置(端末装置を除く。)として交換機を用いる場合について説明する。
【0052】
(A−1)交換機の構成
(1)全体構成
図1に、本実施形態に係る交換機の機能ブロック構成例を示す。図1に示すように、本実施形態に係る交換機の基本的な構成は、図6や図7に示す従来型の交換機と同じである。すなわち、本実施形態に係る交換機は、スイッチ部SW31と、その両側に設けられる回線インタフェース機能部LC31/LC32/LC33/LC34とを有する点で、従来型の交換機と同じである。
【0053】
違いは、本実施形態に係る交換機の場合、スイッチ部SW31に対して出力側の回線インタフェース機能部(LC33、LC34)内にのみ、その内部の送出キューで生じた輻輳を前段セグメントに通知する手段(BN付与/CRC演算回路33B、34B)が設けられる点である。なお、従来型の交換機の場合には、入力側の回線インタフェース機能部にも同機能を実現するための特別の回路が必要であった。
【0054】
以下、本実施形態に特有の機能を実現するBN付与/CRC演算回路を内蔵する出力側回線インタフェース機能部の構成を説明する。
【0055】
(2)出力側回線インタフェース機能部の構成
図8に、本実施形態に特有の構成であるBN付与/CRC演算回路を内蔵する出力側回線インタフェース機能部の構成を示す。なお、図8においては、回線インタフェース機能部LC33の構成を代表として表している。
【0056】
回線インタフェース機能部LC33は、図8に示すように、送出キュー33Aと、BN付与/CRC演算回路33Bと、RMセル検出/CRCチェック部33Cとで構成されている。
【0057】
順方向送出キュー33Aは、前述の通り、各セグメントのユーザセル41を送出する手段であり、フロー制御によるレート制御を行うものである。順方向送出キュー33Aには輻輳しきい値33A1が設定されており、このしきい値を越える状態まで順方向送出キュー33Aにユーザセルがバッファリングされると、順方向送出キュー33Aは輻輳状態となる。
【0058】
RMセル検出/CRCチェック部33Cは、ユーザセル41の送信方向とは逆方向に送信されるセルを受信し、そのセル流の中からRMセル42(後段セグメント端で折り返されて戻ってきた巡回RMセル及び逆方向RMセルを含む。)を検出して誤りチェックを行う手段である。RMセル検出/CRCチェック部33Cは、正常性が確認されたRMセル42のみをBN付与/CRC演算回路33Bへ送る。
【0059】
BN付与/CRC演算回路33Bは、図8に示すように、輻輳状態チェック部33B1と、CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2とで構成されている。
【0060】
このうち、輻輳状態チェック部33B1は、送出キュー33Aとの間で輻輳状態情報を受け渡しする機能と、後段セグメント(自身と下流の交換機又は端末装置まで)において折り返されて戻ってきたRMセル(輻輳通知セル)を前段セグメントに転送するか否かを選択する機能とを実現する手段である。
【0061】
なお、輻輳状態チェック部33B1は、RMセルの前段セグメント方向への転送を、CPU等の上位装置から与えられる設定信号(ユーザがオプションとして自由に設定可能な信号であり、この実施形態の場合、CI有効信号43及びキュー輻輳有効信号44の2つを用意する。)に基づいて判断を行うようになっている。
【0062】
ここで、輳状態チェック部33B1は、(CI=1かつCI有効信号43が有意)のとき又は(送出キュー輻輳有りかつキュー輻輳有効信号44が有意)のとき、RMセルの前段セグメント方向への転送を許可する。
【0063】
因みに、本実施形態では、CI有効信号43及びキュー輻輳有効信号44は共に有意に設定されているものとする。従って、CI=”1”であるか送出キュー輻輳有りであれば、常に、RMセルの前段セグメント方向への転送が許可される。
【0064】
勿論、適用するネットワークシステムの管理方針に応じて、▲1▼CI有効信号43を有意かつキュー輻輳有効信号44を無意とし(順方向送信キューで生じた輻輳のみを前段セグメントに通知することを意味する。)、▲2▼CI有効信号43を無意かつキュー輻輳有効信号44を有意とし(後段セグメントで生じた輻輳のみを前段セグメントに通知することを意味する。)、▲3▼CI有効信号43及びキュー輻輳有効信号44を共に無意とする(輻輳の発生を前段セグメントに通知しない。)ことも可能である。
【0065】
他方、CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2は、輻輳状態チェック部33B1においてRMセルの前段セグメントへの転送が選択された場合に、ペイロードのCIビットとBNビットに”1”を付与し、当該セルの誤り検出符号CRC10を再演算する手段である。なお、CIビットとBNビットに”1”を付与するのは、当該RMセルが、輻輳状態の発生とセグメント越えで転送される逆方向RMセルであることの識別を容易にするためである。
【0066】
(A−2)輻輳フロー制御動作
続いて、以上の構成を有する交換機によるセグメント分割方式の輻輳フロー制御動作を説明する。ここでは、各場合別に動作を説明する。
【0067】
(1)後段セグメントに輻輳はなく、送出キューにも輻輳が生じていない場合
この場合は、輻輳状態チェック部33B1が、送出キュー33Aから輻輳状態の通知を受けることもなく、RMセル検出/CRCチェック部33Cを介して受信されたRMセル42のCIビットも”0”の場合である。
【0068】
このとき、輻輳状態チェック部33B1は、何らの輻輳フロー制御を必要としないため、受信されたRMセル42を従来同様そのまま廃棄する。
【0069】
(2)後段セグメントに輻輳が生じているが、送出キューには輻輳が生じていない場合
この場合は、輻輳状態チェック部33B1が、送出キュー33Aから輻輳状態の通知を受けなかったが、RMセル検出/CRCチェック部33Cを介して受信したRMセル42のCIビットが”1”の場合である。なおこの場合には、BNビットが”0”の場合(自身と次の交換機又は端末装置との間のセグメント区間に輻輳が生じている場合)も”1”の場合(次の交換機と次の次の交換機又は端末装置以降のセグメント区間に輻輳が生じている場合)も含まれる。
【0070】
このとき、輻輳状態チェック部33B1は、送出キュー33Aに後段セグメント内の輻輳状態を通知し、送出キュー33Aは、予め用意されている所定の計算アルゴリズムに従ってフロー制御を実行する。
【0071】
なお、従来装置であれば、この時点で受信されたRMセルが終端処理され、前段セグメントの折り返し端となる入力側回線インタフェース機能部に制御線を通じて後段セグメントの輻輳状態を通知したり、輻輳状態通知用の同報セルの生成が行われるところである。
【0072】
しかしながら、本実施形態に係る輻輳状態チェック部33B1の場合には、上述の送出キュー33Aへの輻輳状態通知の後又はこれと並行して、(CI=1かつCI有効信号43が有意)又は(送出キュー輻輳有りかつキュー輻輳有効信号44が有意)の条件式を満たすか否かの判定を実行し、RMセルの前段セグメントへの転送を決定する。
【0073】
すなわち、輻輳状態チェック部33B1は、CI=1かつCI有効信号43が有意の条件が満たされることを検知し、後段セグメントから受信されたRMセルのCI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2への転送を実行する。
【0074】
CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2では、入力されたRMセルのCIビット及びBNビットへの”1”のマッピングを行い、その後、誤り検出のためのCRC10符号に基づく再演算を実行する。この再演算によって、あたかも逆方向RMセルが新たに生成されたようになる。
【0075】
なお、この逆方向RMセルは、コネクション毎に転送されるため(対象トラフィックとは逆向のユーザセル流にのみ重畳されるため)、同報セルを用いる場合のように、外部トラフィックから見て交換機SW内のトラフィックが急増することはない。
【0076】
ところで、CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2から出力された逆方向RMセルは、対象トラフィックとは逆向きのユーザセル流に載ってスイッチ部SW31で交換され、対象トラフィックの前段セグメント端となる入力側の回線インタフェース機能部LC31に転送される。
【0077】
ここで、回線インタフェース機能部LC31から見たセグメント越えの逆方向RMセルは、対象トラフィックとは逆向きに送信されてきたユーザセルそのものであるため、何ら特別な検出処理を経ることなく前段セグメントの上流側に転送される。なお、回線インタフェース機能部LC31は、この後段セグメント側から転送されてきたユーザセルに、自身で折り返しの対象とする前段セグメントの巡回RMセル(BN=0)を多重して送信する。この多重動作は、従来装置の動作と同じであり、何ら特別な動作を要しない。
【0078】
(3)送出キューに輻輳が生じているが、後段セグメントには輻輳が生じていない場合
この場合は、輻輳状態チェック部33B1が、CI=0かつBN=0のRMセル42を受信したが、順方向送出キュー33Aから輻輳状態が別に通知された場合である。
【0079】
このとき、輻輳状態チェック部33B1は、(CI=1かつCI有効信号43が有意)又は(送出キュー輻輳有りかつキュー輻輳有効信号44が有意)の条件式を満たすか否かの判定を実行し、逆方向RMセルの前段セグメントへの転送を決定する。
【0080】
すなわち、輻輳状態チェック部33B1は、送出キュー輻輳有りかつキュー輻輳有効信号44が有意の条件が満たされることを検知し、後段セグメントから受信されたRMセルのCI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2への転送を実行する。
【0081】
この後の動作は(2)の場合と同様であり、CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2が、入力されたRMセルのCIビット及びBNビットに”1”をマッピングし、その後、誤り検出のためのCRC10符号に基づく再演算を実行する。
【0082】
そして、再演算によって得られた逆方向RMセルは、対象トラフィックとは逆向きのユーザセル流に載せられてスイッチ部SW31に送信され、ここで交換されて、対象トラフィックの前段セグメント端となる入力側の回線インタフェース機能部LC31へと転送される。
【0083】
(4)後段セグメントと送出キューの双方に輻輳が生じている場合
この場合は、輻輳状態チェック部33B1が、順方向送出キュー33Aから輻輳状態の通知を受けると共に、RMセル検出/CRCチェック部33Cを介して受信したRMセル42のCIビットが”1”の場合である。
【0084】
このとき、輻輳状態チェック部33B1は、上述の(2)の場合と同様、送出キュー33Aに後段セグメント内の輻輳状態を通知し、送出キュー33Aに同セグメントのフロー制御を実行させると共に、後段セグメントから受信されたRMセルのCI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2への転送を決定する。
【0085】
かかる後、CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2は、RMセルのCIビット及びBNビットに”1”をマッピングし、CRC10符号に基づく誤り検出符号を再演算した後、対象トラフィックとは逆向きのユーザセル流に載せてスイッチ部SW31へと出力する。
【0086】
かくして、逆方向RMセルは、スイッチ部SW31で交換された後、対象トラフィックの前段セグメント端となる入力側の回線インタフェース機能部LC31に転送される。
【0087】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、この第1の実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
【0088】
(1)CI有効信号43又はキュー輻輳有効信号44を有意に設定することにより、セグメント方式によるフロー制御であるにもかかわらず、セグメントの範囲を越えてトラフィック源へ直接的に輻輳通知を実行することが可能となる。
【0089】
(2)従来装置のように専用の制御線や同報セルを用いることなく、対象トラフィックとは逆向に進行するユーザセル流に載せて輻輳の通知を行うため、交換機の装置内でコネクション単位の輻輳通知が可能となる。
【0090】
(3)同報セルといった特殊なセルを用いず、ユーザセル流に重畳しているRMセルをそのまま流用するため、従来装置のように対象トラフィックの入力側に輻輳通知の検出機構を設ける必要がなく、従来装置に比して回路構成を簡易化できる。
【0091】
(4)巡回RMセルが対象トラフィックとは逆向に進行するユーザセル流に載って転送されるのは輻輳状態の場合に限られ、しかも従来装置のように同報セルを用いずにコネクション単位での通知が可能であるため、外部トラフィックに対して装置内(SW内))におけるトラフィックの急増を生じないようにできる。
【0092】
(5)CI有効信号43とキュー輻輳有効信号44の設定によって、前段セグメントに通知される輻輳通知の内容を自由に選択できるため、所望のネットワークシステムの構築を実現できる。
【0093】
(B)第2の実施形態
続いて、セルリレー方式における動的な輻輳フロー制御をセグメント分割方式により実行する際に用いて好適な輻輳通知方法の第2の実施形態例を説明する。
(B−1)交換機の構成
本実施形態の場合も、その機能ブロック構成は図1と同様である。違いは、スイッチ部SW31に対して出力側に備えられている回線インタフェース機能部(LC33、LC34)の構成である。
【0094】
図9に、本実施形態に係る交換機において使用する回線インタフェース機能部の機能ブロック構成を示す。なお、図9には、図8との対応部分に対応符号を付し、同一部分に同一符号を付して表している。
【0095】
図9に示すように、本実施形態における回線インタフェース機能部には、BNビットチェック部33B3、RMセル透過/終端選択部33B4、輻輳状態通知選択部33B5が新たに追加されており、この点において第1の実施形態と相違する。
【0096】
BNビットチェック部33B3は、RMセル検出/CRCチェック部33Cと輻輳状態チェック部33B1との間に配置されている。このBNビットチェック部33B3は、RMセルから巡回RMセルかセグメント越えの逆方向RMセルかの識別情報を与えるBNビットを抽出して、RMセル透過/終端選択部33B4と輻輳状態通知選択部33B5に与える。
【0097】
RMセル透過/終端選択部33B4は、輻輳状態チェック部33B1とCI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2との間に配置されている。このRMセル透過/終端選択部33B4は、BNビットチェック部33B3で抽出されたBNビットと、CPU等の上位装置で設定されたBECN廃棄信号45の情報を基に、受信したRMセルを透過させるか終端させるか選択を行う手段である。ここで、BECN廃棄信号は、その信号が有意のとき(例えば、”1”のとき)、セグメント越えの逆方向RMセルを強制的に廃棄すべきことを意味する。
【0098】
輻輳状態通知選択部33B5は、輻輳状態チェック部33B1から通知されるCIビットと、BNビットチェック部33B3から通知されるBNビットと、CPU等の上位装置で設定されたBECN有効信号46の情報を基に、順方向送出キュー33Aにレート制御のための輻輳状態通知を出力するか否かの選択を行う手段である。ここで、BECN有効信号は、その信号が有意のとき(例えば、”1”のとき)、セグメント越えの逆方向RMセルの輻輳情報の通知を許可すべきことを意味する。
【0099】
なお、本実施形態における輻輳状態通知選択部33B5は、次の条件にて輻輳情報の通知を行う。
▲1▼CI=1&BECN有効信号が有意(有効)のとき、受信する全てのRMセルの輻輳情報を送出キューへ通知する。
▲2▼CI=1&BN=0&BECN有効信号が無意(無効)のとき、巡回RMセルの輻輳情報のみを送出キューへ通知する(すなわち、セグメント越えの逆方向RMセルの輻輳は無視する)。
【0100】
(B−2)輻輳フロー制御動作
続いて、以上の構成を有する交換機によるセグメント分割方式の輻輳フロー制御動作を説明する。なお、基本的な動作は第1の実施形態と同じである。すなわち、本実施形態における輻輳状態チェック部33B1においても、▲1▼後段セグメントに輻輳が生じているが、送出キューには輻輳が生じていない場合、▲2▼送出キューに輻輳が生じているが、後段セグメントには輻輳が生じていない場合、▲3▼後段セグメントと送出キューの双方に輻輳が生じている場合には、受信されたRMセルを廃棄せずに、CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2へ向けて転送を行う。
【0101】
ただし、本実施形態の場合は、輻輳状態チェック部33B1とCI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2との間にRMセル透過/終端選択部33B4があるため、以下の動作が追加される。
【0102】
例えば、ユーザオプションにおいてBECN廃棄信号が有意(有効)に設定されていた場合、輻輳状態チェック部33B1のうちセグメント越えの逆方向RMセル(BN=1)だけが、RMセル透過/終端選択部33Bにおいて終端され廃棄される。これにより、セグメントを越えて通知される輻輳情報の到達範囲を1セグメントに限定することができる。
【0103】
なお、ユーザオプションにおいてBECN廃棄信号が無意(無効)に設定されていた場合には、第1の実施形態同様、輻輳状態チェック部33B1を通過した全てのRMセルがCI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2に通知される。
【0104】
因みに、CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部33B2に達したRMセルに関しては、第1の実施形態同様、CIビット及びBNビットに”1”がマッピングされ、CRC10符号が再演算されて前段セグメント端となる回線インタフェース機能部へと転送されることになる。
【0105】
以上が、RMセルの転送に関する本実施形態に特有の動作である。ただし、本実施形態には、もう1点、第1の実施形態と異なる動作が実施される。それは、順方向送出キューへの輻輳通知動作である。
【0106】
すなわち、輻輳状態通知選択部33B5は、▲1▼CI=1&BECN有効信号が有意(有効)であれば、受信する全てのRMセルの輻輳情報を送出キューへ通知して、送出キューのフロー制御に反映させ、▲2▼CI=1&BN=0&BECN有効信号が無意(無効)であれば、巡回RMセルの輻輳情報のみを送出キューへ通知して、送出キューのフロー制御に反映させる。
【0107】
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、この第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
【0108】
さて、第1の実施形態では、セグメント越え逆方向RMセル(BN=1)が全てエンド−エンドのトラフィック発生源まで到達し、その間にセグメントが存在すれば(レート制御する送出キューが存在すれば)、その部分でも輻輳通知が反映される構成であった。このため、セグメント越え逆方向RMセル(BN=1)の生成ポイントより前段に位置する全てのセグメントにおいてレート制御が行われていた。
【0109】
これに対し、第2の実施形態においては、BECN有効信号とBECN廃棄信号とを組み合わせることにより、図10に示すような以下の動作が可能となる。
【0110】
(a)あるセグメントを飛び越してその前段でレート制御をかけられる。
【0111】
(b)前段のセグメントのみでレート制御をかけられる。
【0112】
このことにより、ネットワークを構築するときにセグメント化しながら重点的にレート制御する送出キュー(セグメント)を選択でき、実際のシステムに対応させたきめ細かい動的フロー制御がエンド−エンドで可能となる。
【0113】
(C)他の実施形態
上述の実施形態においては、セルリレー方式における動的な輻輳フロー制御をセグメント分割方式により実行する際に用いて好適な輻輳通知方法の機能を搭載するノード装置(端末装置を除く。)として交換機を用いる場合について述べたが、ノード装置には、多重化装置や中継装置も含まれ得る。
【0114】
上述の実施形態においては、輻輳状態チェック部33B1におけるRMセルの転送の判定にユーザオプション情報を加味する場合について述べたが、かかる情報を排して、順方向送出キュー33Aの輻輳通知情報と、RMセルによって通知のあった輻輳状態情報との2つの情報のみから前段セグメントにRMセルを転送するか否かを判定するようにしても良い。なお、いずれか一方のみを使用して判定するようにしても良い。同様に、第2の実施形態におけるBECN廃棄信号やBECN有効信号についても、そのいずれか一方のみを使用するようにしても良い。
【0115】
【発明の効果】
(A)上述の第1及び第5の発明によれば、輻輳通知用の同報セルを新たに作成するのではなく、受信したRMセルを流用して前段セグメントに輻輳を通知するセグメント越えRMセルを生成し、これを制御対象であるユーザセル流とは逆向きに送信するようにしたことにより、コネクション単位での輻輳通知を可能とできる。また、同報セルを用いる場合のようなトラフィックの急増を回避できる。
【0116】
(B)また、上述の第2及び第6の発明によれば、セグメント越えで前段セグメントに通知される輻輳情報を、自ノード装置内で生じた順方向送出キューの輻輳状態だけに限定したり、後段セグメントから通知のあった輻輳状態だけに限定するといった制御を自由に選択可能とできる。
【0117】
(C)また、上述の第3及び第7の発明によれば、セグメント越えで前段セグメントに通知する輻輳情報の中から、セグメント越えのRMセルだけを除くと言った選択を可能とできる。
【0118】
(D)また、上述の第4及び第8の発明によれば、セグメントを越えて通知のあったRMセルの輻輳情報を実際にレート制御に利用するか否かの選択を可能とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4に示す制御方式の実行に使用するノード装置の実施形態例を示す図である。
【図2】セルリレー方式における動的な輻輳フロー制御(エンド−エンド方式)動作を説明する図である。
【図3】RMセルフォーマットを示す図である。
【図4】セルリレー方式における動的な輻輳フロー制御(セグメント分割方式)動作を説明する図である。
【図5】図4に示す制御方式の実行に使用するノード装置の従来例を示す図である。
【図6】セグメント分割方式における輻輳通知方法の従来例(その1)を示す図である。
【図7】セグメント分割方式における輻輳通知方法の従来例(その2)を示す図である。
【図8】出力側に配置する回線インタフェース機能部の第1の実施形態例を示す図である。
【図9】出力側に配置する回線インタフェース機能部の第2の実施形態例を示す図である。
【図10】第2の実施形態の効果を示す図である。
【符号の説明】
ES…端末装置、SW…交換機、SG…セグメント、RMセル…輻輳通知セル、CI…輻輳表示ビット、SW21、SW31…スイッチ部、LC…回線インタフェース機能部、33A、Q…順方向送出キュー、33A1…輻輳しきい値、33B、34B…BN付与/CRC演算回路、33B1…輻輳状態チェック部、33B2…CI=1付与/BN=1付与/CRC10再演算部、33B3…BNビットチェック部、33B4…RMセル透過/終端選択部、33B5…輻輳状態通知選択部、33C…RMセル検出/CRCチェック部、43…CI有効信号、44…キュー輻輳有効信号、45…BECN廃棄信号、46…BECN有効信号。

Claims (8)

  1. コネクションを複数のセグメント区間に分割し、各セグメント区間におけるセル流量を、制御対象であるユーザセル流とは逆向きに通知される輻輳通知に基づいて制御するセグメント分割方式を採用するネットワークシステムにおける輻輳通知方法において、
    後段セグメントから受信されたRMセル内の輻輳表示と、順方向送出キューの輻輳状態との論理和条件により輻輳状態の発生を前段セグメントに通知するか否か判定する第1の処理工程と、
    上記第1の処理工程で前段セグメントへの輻輳状態の通知が決定されたとき、後段セグメントから受信されたRMセルに輻輳表示と、セグメント越えのRMセルであることを示す表示とを付与する第2の処理工程と、
    上記第2の処理工程において生成されたセグメント越えRMセルを、制御対象であるユーザセル流とは逆向きに前段セグメントへ向けて送出する第3の処理工程と
    を備えることを特徴とする輻輳通知方法。
  2. 請求項1に記載の輻輳通知方法において、
    上記第1の処理工程における判定の際、RMセル内の輻輳表示をマスクするマスク信号情報及び又は順方向送出キューの輻輳状態をマスクするマスク信号情報の有効/無効を条件に加えて判定を行う
    ことを特徴とする輻輳通知方法。
  3. 請求項1又は2に記載の輻輳通知方法において、
    上記第1の処理工程で前段セグメントへの輻輳状態の通知が決定されたとき、上記第2の処理工程を実行する前に、判定の対象となったRMセルがセグメント越えのRMセルであるか否かを判定し、セグメント越えのRMセルであった場合、当該RMセルを上記第2の処理工程に渡すかそのまま終端するか選択する処理工程を
    さらに備えることを特徴とする輻輳通知方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の輻輳通知方法において、
    後段セグメントから受信したRMセルがセグメント越えのRMセルである場合、自身の属するノード装置内の順方向送出キューのレート制御に、当該RMセルで通知のあった輻輳情報を反映させるか否か選択する処理工程を
    さらに備えることを特徴とする輻輳通知方法。
  5. コネクションを複数のセグメント区間に分割し、各セグメント区間におけるセル流量を、制御対象であるユーザセル流とは逆向きに通知される輻輳通知に基づいて制御するセグメント分割型の輻輳制御機能を備えるノード装置において、
    後段セグメントから受信されたRMセル内の輻輳表示と、順方向送出キューの輻輳状態との論理和条件により輻輳状態を前段セグメントに通知するか否か判定する通知/非通知判定手段と、
    上記通知/非通知判定手段で前段セグメントへの輻輳状態の通知が決定されたとき、後段セグメントから受信されたRMセルに輻輳表示と、セグメント越えのRMセルであることを示す表示とを付与するセグメント越え輻輳情報付与手段と、
    上記セグメント越え輻輳情報付与手段において生成されたセグメント越えRMセルを、制御対象であるユーザセル流とは逆向きに前段セグメントへ向けて送出するRMセル送信手段と
    を備えることを特徴とするノード装置。
  6. 請求項5に記載のノード装置において、
    上記通知/非通知判定手段は、判定の際、輻輳通知セル内の輻輳表示をマスクするマスク信号情報及び又は順方向送出キューの輻輳状態をマスクするマスク信号情報の有効/無効を条件に加えて判定を行う
    ことを特徴とするノード装置。
  7. 請求項5又は6に記載のノード装置において、
    上記通知/非通知判定手段で前段セグメントへの輻輳状態の通知が決定されたとき、上記セグメント越え輻輳情報付与手段の処理を実行する前に、判定の対象となったRMセルがセグメント越えのRMセルであるか否かを判定し、セグメント越えのRMセルであった場合、当該RMセルを上記セグメント越え輻輳情報付与手段に渡すかそのまま終端するかを選択するRMセル通過/非通過選択手段を
    さらに備えることを特徴とするノード装置。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載のノード装置において、
    後段セグメントから受信したRMセルがセグメント越えのRMセルである場合、自身の属するノード装置内の順方向送出キューのレート制御に、当該RMセルで通知のあった輻輳情報を反映させるか否か選択する輻輳状態通知選択手段を
    さらに備えることを特徴とするノード装置。
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