JP3588730B2 - 画像処理装置及び画像処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平3−72349号に、フィルムを現像処理し、フィルム画像を印画紙に焼付処理する焼付処理装置で、フィルムを現像処理する前にパトローネのDXコードのフィルム長さに関する情報に基づいて標準的な現像代と標準的なプリント代を計算して、合計金額のお金が投入されてから、現像処理にかかり、処理が済んでから改めて料金を計算し、過不足を清算してから、現像したフィルムとプリントを引き渡す焼付処理装置が開示されている。
【0003】
特開平7−219195号に、磁気記録層付フィルムを現像処理し、フィルム画像を印画紙に焼付処理する焼付処理装置で、フィルムを現像処理する前にフィルムの磁気記録層の情報の撮影サイズと撮影駒数とフィルム長さに基づいて現像代とプリント代を計算して、必要なお金が投入されてから、現像処理にかかり、処理が済むと、現像したフィルムとプリントを引き渡す焼付処理装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平3−72349号や特開平7−219195号には、焼付処理装置について対価を徴収することについて開示されているが、画像処理装置について対価を徴収することについては何ら開示されていない。
【0005】
これに対して、『写真画像に対する画像処理に関する指示を入力するための指示入力手段とモニタを有し、前記モニタに画像を表示させながら、前記指示入力手段からの入力に応じて、前記写真画像を画像処理したり、ピクトリアルハードコピーを出力させたりする画像処理装置や画像処理システム』に特有の問題として、写真画像に対する画像処理であるが故に、画像処理に関する指示入力や画像処理自体に時間がかかる点がある。その点を考慮して、対価をどのように徴収するかについて示した公知例はない。また、画像処理に関する指示入力や画像処理自体に時間がかかる点を考慮して、操作者に対して充分に好適なものを示した公知例はない。
【0006】
本発明の目的は、画像処理装置や画像処理システムについての適切な対価を徴収することを目的とする。また、画像処理装置や画像処理システムについて操作者に対して充分に好適なものを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は特許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するために必要な事項の全てにより達成される。なお、1又は複数の部材が複数の異なる手段を兼ねても良いことは言うまでもない。以下、本願に共通な事項、そして、各請求項について説明する。但し、引用項の説明と重複する説明は省略する。
【0008】
〔共通事項〕
電子画像は、アナログ信号によるアナログ画像であってもよいが、デジタル信号によるデジタル画像である方がメモリに記憶でき好ましい。
【0009】
画像読取手段は、ハロゲン化銀写真感光材料の写真画像を読み取るのに、CCD撮像素子などの固体撮像素子による撮像や撮像管による撮像などによって読み取ってもよいし、また、搬送を副走査とする走査方式による撮像や、原稿を停止させ平面センサなどによる撮像によって読み取ってもよい。また、画像読取手段は、現像処理手段により現像処理されたハロゲン化銀写真感光材料の写真画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により得られたアナログ信号をデジタル化するA/D変換器と、を有することが好ましい。
【0010】
撮像は、CCD撮像素子などの固体撮像素子による撮像や撮像管による撮像などが挙げられる。また、搬送を副走査とする走査方式により撮像するものとしては、写真原稿に密接するよう設けたCCDラインセンサによる撮像や、一端をアレイ状に並べて写真原稿に密接するよう設けたファイバーの他端に設けた撮像素子による撮像や、写真原稿の像をCCDラインセンサ上にレンズ光学系などにより結像させての撮像や、レーザビームを主走査させての光電変換素子による撮像などが挙げられる。
【0011】
画像処理には、写真画像の色再現処理、画像加工、文字合成処理、ノイズ除去、修復処理、鮮鋭化処理などが挙げられる。そして、画像処理の内容とは、写真画像に施す画像処理の種類、画像加工の仕様などのことである。
【0012】
縮小画像とは、入力画像を入力画像の画素数より少ない画素数に画素数減少処理して得られた画像である。入力画像より画素数が少なくデータ容量が小さくなるので縮小画像と呼ぶ。画素数減少処理とは、同じ画面領域に対する画素数を元の画像から減少させる処理のことで、画素数を減少させる方法としては、複数の画素毎に画素を間引く間引き処理や、複数の画素毎に平均値を算出する平均化処理や、画素数を整数分の1にするのではない場合によく用いられるリサンプリング処理や補間平均化処理などが挙げられる。また、画素数減少処理の例としては、略3000×2000画素の画素数略600万の画像を、縦・横それぞれ1/10の画素数に減少させて、すなわち、1/100の画素数に減少させて、略300×200画素の画素数略6万の画像にする処理が挙げられる。縮小画像の画素数としては、例えば、モニタの表示画像の画素数以下で1万画素以上(特に5万画素以上)が好ましく、モニタの表示画像の画素数以下であると、再度の画素数減少処理をせずに縮小画像からそのままの画素数でモニタに表示でき、また、1万画素以上(特に5万画素以上)で、操作者が画像処理の内容の適否をおおよそ判断できる。また、縮小画像の画素数は入力画像の画素数の1/10以下(特に1/50以下、更に1/100以下)が演算処理の効率化などの観点から好ましい。
【0013】
本願において、ピクトリアルコピーとは、画像濃度に濃淡のある写真様画像のことで、ピクトリアルハードコピーとは、電子画像を基に作成された画像濃度に濃淡のある写真様画像のことである。ピクトリアルコピーには、電子画像からレーザビーム又は発光素子アレイなどを用いて電子写真法により得られたプリントや電子画像からインクジェット方式により得られたプリントや電子画像からプリント用ハロゲン化銀写真感光材料に露光し現像して得られたプリントなどのピクトリアルハードコピーと、写真原稿から焼付露光し現像して得られたプリントなどが挙げられる。ピクトリアルハードコピーとしては電子画像からプリント用ハロゲン化銀写真感光材料に露光し現像して得られたプリントが、階調特性、色再現性、MTFなどの観点から好ましい。
【0014】
画像出力の仕様とは、画像出力に用いる装置の種類、ピクトリアルハードコピー用の記録媒体の種類、ピクトリアルハードコピーの枚数・サイズなどである。
【0015】
ハロゲン化銀写真感光材料としては、撮影用ハロゲン化銀写真感光材料や、プリント用ハロゲン化銀写真感光材料などが挙げられる。撮影用ハロゲン化銀写真感光材料としては、一般に、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、モノクロームフィルムと呼ばれるフィルムなどが挙げられる。また、プリント用ハロゲン化銀写真感光材料は、モノクローム印画紙、カラー印画紙などの印画紙が好ましいが、これに限られず、プリント用写真フィルムなどでもよい。
【0016】
対価を徴収する対象は、画像処理装置に固有のものとして設定されていてもよいし、画像処理装置の占有者により適宜設定できるようになっていてもよい。また、対価を徴収する対象は、この画像処理装置の画像処理動作であってもよいし、電子画像の出力動作(例えば、フォトCDへ記録したり、プリンターへ出力したりするなど)など画像処理動作以外の動作であってもよい。また、これらの動作の一部であっても、全てであってもよい。また、対価を徴収するものとしては、ユーザが投入した金額の残金を記憶し、記憶された残金から対価を差し引いた金額を残金として記憶しなおすものであり、釣銭を払い戻すときは記憶された残金を払い戻すものであっても、ユーザが投入した貨幣から対価を実際に徴収し、釣銭を払い戻すときは実際に残っている貨幣を払い戻すものであってもよい。
【0017】
〔請求項1の説明〕『画像処理に対する指示を入力するための指示入力部とモニタを有し、該モニタに写真画像を表示しながら、該指示入力部からの入力に応じて写真画像に画像処理を施し、画像出力装置にピクトリアルハードコピーを出力させる画像処理装置』で対価を徴収する場合、写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を表示することなく、対価を徴収すれば、必ず対価を徴収できるが、一般のユーザにとっては、対価を支払うか否か判断することは困難であり、敬遠される元となる。また、ピクトリアルハードコピーを出力した後に、そのピクトリアルハードコピーの現物を見てから対価を支払うか否か判断することは、操作者にとって容易であるが、ピクトリアルハードコピーを出力されてから、対価を支払わない場合が多々発生し、また、ピクトリアルハードコピーの現物を見せても、対価を支払ってからでないとピクトリアルハードコピーを取り出せないような機構にしたとしても、出力されたピクトリアルハードコピーがゴミとして残ることになり、多々問題がある。また、通常の写真店での対価の徴収のように、ピクトリアルハードコピーを出力した後に対価を徴収し、そのピクトリアルハードコピーを見てから、そのピクトリアルハードコピーを受け取るか、ピクトリアルハードコピーの出力をやり直してもらうか判断させ、やり直しの場合はピクトリアルハードコピーを再度作成することは、操作者にとって容易であるが、前述と同様に、やり直しの場合、出力されたピクトリアルハードコピーがゴミとして残ることになり、多々問題がある。
また、ピクトリアルハードコピー用出力画像の画質を良好なものにするには、元の写真画像の画素数を大きくし、大きな画素数のピクトリアルハードコピー用出力画像を得る必要があるが、それでは画像処理時間が長くなってしまう。また、画像処理の内容を決定する際に、途中の画像処理を写真画像に施すのに要する処理時間が長いと、操作者がその間何もできないとイライラする。
【0018】
『画像処理に対する指示を入力するための指示入力部とモニタを有し、該指示入力部からの入力に応じて写真画像に画像処理を施し、画像出力装置にピクトリアルハードコピーを出力させる画像処理装置において、
写真画像を画素数減少処理した縮小画像に基づいて、写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始めた後に、前記ピクトリアルハードコピーを出力するか否か選択させ、
前記ピクトリアルハードコピーを出力すると選択された場合、
対価を徴収した後に、画像出力装置に前記ピクトリアルハードコピーを出力させることを特徴とする画像処理装置。』
により、写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し、ピクトリアルハードコピーを出力するか否か選択させるので、一般の操作者にとって判断は容易であり、また、敬遠されにくい。また、ピクトリアルハードコピーを出力した後で対価を徴収できないということは生じない。
また、写真画像を画素数減少処理した縮小画像は演算負荷が写真画像よりも小さいので、この縮小画像に基づいて、写真画像に施す画像処理の内容を決定するのに要する処理時間を短くできる。その後、決定された内容の画像処理を元の写真画像に施すので、ピクトリアルハードコピー用出力画像の画質を良好なものにできる。すなわち、本発明により、ピクトリアルハードコピー用出力画像の画質を良好なものにしつつ、操作者の待ち時間をより短くすることができる。
【0019】
なお、この画像処理装置は、店舗や遊園地や公共施設のような不特定多数の操作者に使用される不特定多数操作者対応型の画像処理装置に特に有用である。なぜなら、不特定多数の操作者には、装置が思いどおりに機能しないと、その装置を叩く人がいるからである。特に、この画像処理装置にスキャナや画像出力装置(特に露光光学系を有するものや現像処理部を有するもの)を付設している場合に、スキャナや画像出力装置は特に振動に弱いので、これら振動の悪影響を受けるからである。
【0020】
また、写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始めた後に、前記ピクトリアルハードコピーを出力するか否か選択させる方法として、(1)「写真画像に施す画像処理の内容を決定した後に、写真画像に決定した内容の画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始め、その後に、前記ピクトリアルハードコピーを出力するか否か選択させる」方法や(2)「写真画像に施す画像処理の内容が異なる複数の『写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像』を該モニタに表示し始め、その後に、前記ピクトリアルハードコピーの何れを出力するか全く出力しないか選択させる」方法などが挙げられる。
【0021】
〔請求項2の説明〕『対価を徴収する前に、写真画像に施す画像処理の内容を決定し、画像出力の仕様を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。』
により、そのピクトリアルハードコピーを得るのに必要な情報が全て定まり、その画像については手離れでき、他の写真画像の画像処理の内容の決定に移ったり、画像処理が終了するまで他のことをすることができる。
【0022】
〔請求項3の説明〕『写真画像に施す画像処理の内容を決定した後に、写真画像に決定した内容の画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始めることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。』
により、写真画像を画像処理する仕様を決定した後にピクトリアルハードコピーを出力するか否か判断するので、容易に画像出力の仕様を決定することができる。
【0023】
〔請求項4の説明〕画像処理装置で対価を徴収する場合、画像処理の仕様を決定する前に対価を徴収すれば、必ず対価を徴収できるが、一般のユーザにとっては、画像処理の内容を決める前に対価を支払うか否か判断することは困難であり、敬遠される元となる。また、写真画像に決定した内容の画像処理を施した後に、対価を徴収すると、ハード資源を大きく利用する「写真画像に決定した内容の画像処理を施すこと」を利用された後で対価を徴収できない場合が生じる。
また、ピクトリアルハードコピー用出力画像の画質を良好なものにするには、元の写真画像の画素数を大きくし、大きな画素数のピクトリアルハードコピー用出力画像を得る必要があるが、それでは画像処理時間が長くなってしまう。また、画像処理の内容を決定する際に、途中の画像処理を写真画像に施すのに要する処理時間が長いと、操作者がその間何もできないとイライラする。
【0024】
『画像処理に関する指示を入力するための指示入力部とモニタを有し、該指示入力部からの入力に応じてピクトリアルハードコピー用出力画像を得るために写真画像に施す画像処理の内容を決定する画像処理装置において、
写真画像を画素数減少処理した縮小画像に基づいて、写真画像に施す画像処理の内容を決定し、写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始めた後に、決定された内容の画像処理を写真画像に施すか否か選択させ、
決定された内容の画像処理を写真画像に施すと選択された場合、
対価を徴収した後に、決定された内容の画像処理を写真画像に施すことを特徴とする画像処理装置。』
により、写真画像に施す画像処理の内容を決定し、写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始めた後に、対価を支払うか否か判断することになるので、一般のユーザにとって判断は容易であり、敬遠されにくい。また、ハード資源を大きく利用する「写真画像に決定した内容の画像処理を施すこと」を行った後で対価を徴収できないことは生じない。
また、写真画像を画素数減少処理した縮小画像は演算負荷が写真画像よりも小さいので、この縮小画像に基づいて、写真画像に施す画像処理の内容を決定するのに要する処理時間を短くできる。その後、決定された内容の画像処理を元の写真画像に施すので、ピクトリアルハードコピー用出力画像の画質を良好なものにできる。すなわち、本発明により、ピクトリアルハードコピー用出力画像の画質を良好なものにしつつ、操作者の待ち時間をより短くすることができる。
【0025】
なお、対価の徴収は、記憶されている「ユーザが投入した金額の残金」から対価を差し引く処理であっても、実際に保持している「ユーザが投入した金額の残金」から対価を徴収するものであってもよい。
【0026】
〔請求項5の説明〕『対価を徴収する前に、画像出力の仕様を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。』
により、対価を徴収する前に、画像出力の仕様も決定するので、画像出力の仕様に応じた対価を徴収することも可能であり、また、画像処理を写真画像に施す前に、画像出力の仕様も決定するので、その写真画像については操作者にとって手離れでき、他の写真画像の画像処理の仕様の決定に移ったり、画像処理が終了するまで、他のことをすることができる。また、写真画像を画像処理する内容を決定した後なので、容易に画像出力の仕様を決定することができる。
【0033】
不特定多数操作者対応型の画像処理装置では、不特定の操作者が操作するので、中には操作を行っている途中で、装置の前から何らかの都合で操作者が居なくなってしまう場合もある。一方、不特定多数操作者対応型の画像処理装置では、できるだけ多くの操作者に操作してもらいたいが、装置の前から何らかの都合で操作者が居なくなってしまうと、他の人が操作できず、できるだけ多くの操作者に操作してもらうことができなくなる。
【0034】
『写真画像に対する画像処理に関する指示を入力するための指示入力とモニタを有し、前記モニタに写真画像又はピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を表示させながら、前記指示入力からの入力に応じて、写真画像に対する画像処理の内容又は画像出力の仕様を決定する制御手段を有する不特定多数操作者対応型の写真画像処理装置において、
前記指示入力の入力が所定時間以上なされなかった場合に、終了制御を行うことを特徴とする画像処理装置。』
により、前記指示入力部の入力が所定時間以上なされなかった場合に、終了制御を行うので、操作を行っている途中で、装置の前から何らかの都合で操作者が居なくなってしまった場合に、その装置が他の人にとってずっと操作不能な状態になることを防止できる。
【0035】
終了制御とは、今までの操作者の操作を終了させ、第3者が操作できるような状態にするための制御のことである。この終了制御として、今までの操作者の写真画像の記憶を消去することが、プライバシーの保護とメモリ容量の確保のために好ましい。
【0036】
不特定多数操作者対応型の画像処理装置では、画像処理の手順や内容が判らなくて、装置の前で悩み込む操作者が操作することもある。しかし、常に画像処理の手順や内容を表示しようとすると、他の情報を表示することが難しいし、煩わしく感じる操作者もある。また、なんら表示を行わずにいきなり終了制御を行うと操作になれない操作者に不満が生じる。
【0037】
『前記所定の時間より短い時間の第二の所定の時間以上前記入力手段の入力がなされなかった場合に、前記表示手段が操作者に対するアドバイスを表示する制御を行うことを特徴とする画像処理装置。』
により、前記所定の時間より短い時間の第二の所定の時間以上前記入力手段の入力がなされなかった場合に、前記表示手段が操作者に対するアドバイスを表示する制御を行うので、装置の操作に慣れた操作者に煩わしさを感じさせることなく、装置の前で悩み込む操作者に対してアドバイスを表示することができる。また、一般のパソコンソフトのヘルプキー機能のように、ヘルプキーの場所や操作が判らない操作者がアドバイス画像を見れずに操作できないということはない。また、アドバイス画像を表示して、所定の時間経過してから終了制御するので、操作が判らない操作者に不満を抱かせることがない。
【0038】
なお、アドバイス画像を表示する際に、所定の時間経過したら終了制御することも表示することが好ましい。
【0039】
〔請求項の説明〕特定操作者対応型の装置では、入力必須事項を設けず、前に設定した条件を利用したり、所定の条件で、ピクトリアルハードコピーを出力させるようにすると、一々入力する必要がなくとても便利であり通常そのようにしている。しかし、『写真画像に対する画像処理に関する指示を入力するための指示入力手段とモニタを有し、前記モニタに画像を表示させながら、前記指示入力手段からの入力に応じて、前記写真画像を画像処理しピクトリアルハードコピーを出力させる制御手段を有する不特定多数操作者対応型の画像処理装置』では、ピクトリアルハードコピーの出力に対する入力必須事項(ピクトリアルハードコピーを出力するのにその内容を必ず規定する必要がある事項で、前記入力に応じて定められる事項)について、特定操作者対応型の装置のように、入力させずに、前に設定した条件を利用したり、所定の条件で、ピクトリアルハードコピーを出力させるようにすると、操作者が認識していない条件で写真画像に対する処理が行われることになり、トラブルの原因となる。
【0040】
『ピクトリアルハードコピーの出力に対する入力必須事項が予め設定されており、
前記指示入力手段により前記入力必須事項を全て入力してから、ピクトリアルハードコピーを出力させることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。』
により、ピクトリアルハードコピーの出力に対する入力必須事項を操作者に認識させ、入力させることができるので、上述のようなトラブルを防ぐことができる。
【0041】
なお、入力必須事項としては、画像出力の仕様や対価を徴収することの承諾などが挙げられる。画像出力の仕様は、画像出力に用いる装置の種類、ピクトリアルハードコピー用の記録媒体の種類、ピクトリアルハードコピーの枚数・サイズなどであり、出力されるピクトリアルハードコピーの印象に大きな影響を与えるので、画像出力の仕様を操作者に認識させ、入力させるために、入力必須事項にすることが好ましい。また、対価を徴収することの承諾は、対価を徴収することを操作者に認識させるために、入力必須事項にすることが好ましい。特に、複数の異なる額の対価がある場合は、その対価の額をモニタに表示してから、対価を徴収することの承諾を求めることが好ましい。
【0042】
なお、個々の入力必須事項を入力するには、前記指示入力手段から直接入力したり、複数の選択肢を表示し前記指示入力手段により選択させたり、お勧めの入力内容を表示し、そのお勧めの入力内容を了承するか否かを前記指示入力手段により選択させたりしてもよいし、他の方法でもよい。
【0043】
なお、前記モニタに表示する画像としては、写真画像自体や今までに決定した内容の画像処理を写真画像に施して得られるピクトリアルハードコピーやこれから選択する内容の画像処理を今までに決定した内容の画像処理を写真画像に施して得られるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像などが挙げられる。
【0044】
〔請求項の説明〕入力必須事項の少なくとも一部を任意の順に入力できる場合、特に、任意の順に入力できる入力必須事項の一部の入力を忘れやすい。
【0045】
『前記入力必須事項の少なくとも一部を任意の順に入力できることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。』
により、任意の順に入力できる入力必須事項であっても、前記指示入力手段により前記入力必須事項を全て入力してから、ピクトリアルハードコピーを出力させるので、ピクトリアルハードコピーを出力させる前に必ず入力されるので、ピクトリアルハードコピーの出力に対する入力必須事項を操作者に認識させ、操作者が認識していない条件で写真画像に対する処理が行われるトラブルを防ぐことができる。
【0046】
〔請求項の説明〕『前記入力必須事項の少なくとも一部は所定の手順で入力され、その操作の流れと現在の操作の進行状況を表示して、前記入力必須事項に関する入力を実行させることを特徴とする請求項又は請求項に記載の画像処理装置。』
により、操作の流れと現在の操作の進行状況を表示して、入力必須事項に関する入力を実行させて、操作者が操作に迷うことを防ぎ、入力必須事項に関する入力を戸惑いなく実行させることができる。
【0047】
〔請求項の説明〕特定の操作者に対応するシステムの場合は、処理が遅くても、処理の間、他のことをすればよいが、不特定多数操作者対応型の画像処理システムでは、できるだけ多くの操作者に操作してもらいたいために、できるだけ速い処理が望まれる。そこで、写真画像を画素数減少処理した縮小画像に基づいて、画像を表示させながら、写真画像の処理に対する指示を入力させ、入力に応じて写真画像に実行する画像処理の内容を決定して、決定された内容の画像処理を前記写真画像に実行することが、演算を速やかに行う上で有用であることが判った。しかし、1つの演算素子でこの処理を行うと、異なる演算内容の処理を1つの演算素子で行うことになり、演算装置資源の無駄が生じるだけでなく、決定された内容の画像処理を前記写真画像に実行し終わるまで、画像を表示させたり写真画像の処理に対する指示を入力させたりできなくなったり、タイムシェアリングなどによって遅い演算となり画像を表示させたり写真画像の処理に対する指示の入力が遅くなる問題がある。
【0048】
『画像を表示しながら、写真画像の処理に対する指示を入力させ、この入力に応じて写真画像に画像処理を施しピクトリアルハードコピー用出力画像を得る不特定多数操作者対応型の画像処理システムにおいて、
写真画像に対する画像処理に関する指示を入力するための指示入力と画像を表示するモニタを有し、写真画像を画素数減少処理した縮小画像に基づいて、前記モニタに写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を表示し、写真画像に施す画像処理の内容を決定し、シミュレーション画像を該モニタに表示し始めた後に、前記ピクトリアルハードコピーを出力するか否か選択させ、前記ピクトリアルハードコピーを出力すると選択された場合、対価を徴収した後に、画像処理実行装置に前記ピクトリアルハードコピーを出力させる画像処理内容決定装置と、
前記画像処理内容決定装置と別の演算素子により、前記画像処理内容決定装置により決定された画像処理の内容により、画像処理を前記写真画像に施してピクトリアルハードコピー用出力画像を得る画像処理実行装置と、を有することを特徴とする画像処理システム。』
により、異なる演算内容の処理を適切な装置で行うことができ、また、決定された内容の画像処理を前記写真画像に実行し終わるまでに、別の写真画像について、画像を表示したり、写真画像の処理に対する指示を入力させたりすることが速やかにできる。
【0049】
〔請求項10の説明〕画像処理内容決定装置での画像処理の内容を決定する作業は、操作者の選択・操作の過程があるので、1つの写真画像にかかる時間が長い、また、画像処理を前記写真画像に実行する画像処理実行装置は、多量の演算を行うので、演算速度の大きい演算素子であることが好ましい。従って、1つの写真画像にかかる時間が画像処理内容決定装置の方が画像処理実行装置より時間がかかり、演算速度の大きいハード資源であることが好ましい画像処理実行装置を無駄にしやすいことが分かった。
【0050】
『前記画像処理実行装置に対して前記画像処理内容決定装置を複数有することを特徴とする請求項に記載の画像処理システム。』
により、画像処理実行装置に対して画像処理内容決定装置を複数有するので、このアンバランスをバランスさせるようにし、演算速度の大きいハード資源であることが好ましい画像処理実行装置の無駄を減らすことができる。
【0051】
〔請求項11の説明〕画像情報を送信する場合、その画像情報の容量が大きいと送信にかなりの時間が必要となる。
【0052】
『電子画像の写真画像を得て、得た写真画像を縮小画像作成装置と前記画像処理実行装置に入力する写真画像入力装置と、
前記写真画像入力装置から入力された写真画像を画素数減少処理し縮小画像を得て、前記画像処理内容決定装置に得られた縮小画像を送信する縮小画像作成装置を有し、
前記画像処理内容決定装置が前記縮小画像作成装置から送信された縮小画像を受信し、決定した画像処理の内容を前記画像処理実行装置に送信し、
前記画像処理実行装置が前記画像処理内容決定装置から送信された画像処理の内容により、前記写真画像入力装置から写真画像を入力された写真画像に、画像処理を施してピクトリアルハードコピー用出力画像を得るものであることを特徴とする請求項又は請求項10に記載の画像処理システム。』
により、送信する内容が『写真画像』自体や『写真画像に画像処理を施して得られたピクトリアルハードコピー用出力画像』ではなく、『写真画像を画素数減少処理し縮小画像』と『決定した画像処理の内容』なので、『写真画像』自体や『写真画像に画像処理を施して得られたピクトリアルハードコピー用出力画像』と比べて送信する画像情報の容量がかなり小さくなり、送信に要する時間を短くすることができる。
【0053】
例えば、写真画像とピクトリアルハードコピー用出力画像が略3000×2000画素の画素数略600万の12bit階調の3原色カラー画像(略27MB)で、縦・横それぞれ1/10の画素数に減少させて、すなわち、1/100の画素数に減少させて、略300×200画素の画素数略6万の12bit階調の3原色カラー画像の縮小画像(略0.27MB)にすると、送信する画像情報の容量が略1/100となる。これを例えば、1秒間に8キロバイトのデータを送ることができる「INSネット64(NTTサービス名)」で送信すると、写真画像とピクトリアルハードコピー用出力画像をそのままでは1時間位送信時間がかかるが、縮小画像では約35秒で済む。
【0054】
さらに、『縮小画像を送信する際に、縮小画像を画像圧縮して送信し、送信された縮小画像を受信する際に、送信された「画像圧縮された縮小画像」を再生すること』が好ましい。これにより、例え不可逆の画像圧縮をしたとしても、画像処理内容決定装置は画像処理の内容を決定するだけなので、画像処理される写真画像自体に不可逆の画像圧縮をするわけではなく、得られるピクトリアルハードコピー用出力画像に画質上の悪影響がでないからである。そして、画像圧縮をすることによりさらに送信速度を速めることができるからである。
【0055】
例えば、上述の例で画像圧縮により縮小画像からさらにデータ量を1/10に圧縮すると、データ量は略0.027MBになり、「INSネット64(NTTサービス名)」で送信すると、圧縮・再生時間を除いて約3.5秒で済む。また、データ量を1/10に圧縮する程度であれば、画像処理の内容を決定するのに影響がでるような画質の劣化はない。
【0056】
〔請求項12の説明〕『前記送信が回線により行うことを特徴とする請求項〜請求項11の何れか1項に記載の画像処理システム。』
により、写真画像入力装置と縮小画像作成装置と画像処理実行装置に対し、画像処理内容決定装置だけを離れた所に設けることができるので、多様な場所で画像処理の内容を決定できる。また、その際に縮小画像を送信するので、通信負荷が小さくて済む。
【0057】
例えば、全システムが有るとそれだけ設置面積が必要であるが、画像処理内容決定装置だけだとコンパクトになるので、画像処理内容決定装置だけを写真店に置き、他の写真画像入力装置と縮小画像作成装置と画像処理実行装置をラボに配置することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に関する具体例の一例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定されない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表現があるが、本発明の好ましい例を挙げているもので、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0059】
実施形態1
本実施形態の画像処理システムは、不特定多数のエンドユーザである操作者が撮影した長手方向に複数の駒が記録されたJ135規格の撮影用長尺状ハロゲン化銀カラーネガ写真感光フィルム(以下、フィルムという)を収容した撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真感光フィルム収容容器(以下、パトローネという)を、本システムの所定位置にセットするだけで、本システムが自動的にフィルムを送り出しフィルム現像処理して撮像して入力画像を得、また、反射原稿スキャナにセットされた反射原稿を撮像して入力画像を得、また、所定位置にセットされた写真原稿を撮像して入力画像を得、また、画像記録媒体を読み取って入力画像を得、モニタに画像を表示しながら操作者に入力させ、入力に従って画像処理の内容を決定し、決定した仕様の画像処理を入力画像に施し、ロール状に巻かれたプリント用ハロゲン化銀カラー写真感光材料である印画紙(以下、印画紙という)を収容するマガジンから供給された印画紙に走査露光してペーパー現像処理してプリントにして仕分けしたり、画像記録媒体に記録させるシステムである。以下、本実施形態の装置を詳しく説明する。
【0060】
本実施形態の画像処理システムは、図1の全体構成図、図2の全体ブロック図、図3の画像情報の流れを説明する説明図に示すように、操作者が挿入口611からパトローネを挿入することによりこのパトローネを所定位置にセットし、このパトローネに収容されているフィルムをこのパトローネから送り出すフィルム送出部610と、送り出されたフィルムを浸漬現像処理して写真原稿にするフィルム現像処理部10と、操作者がセットした写真原稿収容体から写真原稿を送り出す写真原稿送出部630と、これらの写真原稿を撮像して入力画像を得て、この写真原稿を巻き取り写真原稿容器供給部620から供給された写真原稿容器に収容して写真原稿収容体にする透過原稿スキャナ400と、透過原稿スキャナ400に写真原稿容器を供給する写真原稿容器供給部620と、操作者によりセットされた反射原稿を撮像して入力画像を得る反射原稿スキャナ800と、モニタ910に画像を表示しながら、操作者に指示入力部990から入力させ、入力に従って画像処理の内容を決定し、決定した内容の画像処理を透過原稿スキャナ400からの入力画像に施し出力画像を出力する画像処理部A〜Cと、ロール状に巻かれた印画紙を収容するマガジン670、690から印画紙を露光部200に供給するペーパー供給部290と、画像処理部300からの出力画像を供給された印画紙に露光する露光部200と、露光部200で露光された印画紙を浸漬現像処理しプリントにするペーパー現像処理部40と、ペーパー現像処理部40で浸漬現像処理され得たプリントを場合によって後処理する後処理部500と、透過原稿スキャナ400から供給された写真原稿収容体と後処理部500から供給されたプリントをエンドユーザ毎に仕分けするソータ700と、その指示入力部390により入力された指示に基づいて、全体を制御する全体制御部300と、を有する画像処理システムである。
【0061】
この画像処理システムは、また、フィルム現像処理部10と写真原稿容器供給部620の一部と透過原稿スキャナ400とペーパー供給部290と露光部200とペーパー現像処理部40と固体処理剤供給部80と固体処理剤誘導部90とを有し、マガジン670、690と固体処理剤容器90をセットできる装置本体660と、フィルム送出部610と写真原稿送出部630と写真原稿容器供給部620の一部を有し装置本体を囲む外枠600と、ソータ700と、外枠600の上に設置された全体制御部300と、ソータ700の上に反射原稿スキャナ800と、画像処理部A〜Cと、それらを結ぶラインとで構成されている。上述の各部は各々制御ラインで結ばれており、また、画像ラインが透過原稿スキャナ400、露光部200、全体制御部300、画像処理部A〜Cの間で結ばれている。図1でラインは、この画像ラインと制御ラインを示し、画像ラインと制御ラインが保護シールドで囲われて装置本体と画像処理部A〜Cの間で結んでいる。
【0062】
なお、本システムでは透過原稿スキャナ400や反射原稿スキャナ800や記録媒体ドライブ940などの入力画像を得る入力システムで、各装置の特性の補正等を行い、入力画像として所定の画素数(例えば3000×2000画素)の所定の規格のB,G,Rの画像に変換している。そして、画像処理部は、このB,G,Rの画像である入力画像を画素数減少処理した縮小画像(例えば300×200画素)を得て、この縮小画像を色再現処理・画像加工処理・文字画像合成処理などの画像処理の内容に応じて変換した画像をシミュレーション画像として得る。画像処理部や全体制御部のモニタに表示される表示画像は入力画像の色空間と同じ色空間にあるシミュレーション画像からモニタの色空間に変換したものである。また、画像処理部の画像処理実行部で、入力画像をそのままのサイズで決定された画像処理の内容に応じて変換して、出力画像を得る。そして、出力システム側で出力画像を出力システムの色空間への変換を行う。本実施形態では、入力画像、出力画像、縮小画像、シミュレーション画像、表示画像の何れもデジタル画像である。
【0063】
そして、透過原稿スキャナ400や反射原稿スキャナ800から入力画像が得られると、全体制御部300で画像処理する画像処理部を特定する。特定された画像処理部A〜Cに画像ラインで入力画像を送り、画像処理部A〜Cで画像処理され得られた出力画像を画像ラインで露光部200に送る。露光部200は送られた出力画像から露光部200の特性の影響などを補正し露光信号を得て印画紙に露光する。
【0064】
図3の全体制御部のブロック図に示すように、全体制御部300は、透過原稿スキャナ400や反射原稿スキャナ800から送信された入力画像を受信する画像入力I/F320と、画像入力I/Fが受信した入力画像を記憶する入力画像メモリ331と、入力画像メモリ331に記憶された入力画像から画素数減少処理して縮小画像を得て、得られた縮小画像からシミュレーション画像を作成し、指示入力部390からの入力に応じて表示制御部373を制御し、本装置での画像処理を制御する画像処理制御部333と、画像処理制御部333で作成された縮小画像とシミュレーション画像を記憶するシミュレーション画像メモリ371と、シミュレーション画像メモリ371に記憶されているシミュレーション画像から表示画像を作成し、モニタ310に表示させる表示制御部373と、表示制御部373からの信号により表示画像を表示するモニタ310と、表示画像、画像処理、画像出力や様々な処理に関する指示を入力する指示入力部390と、画像処理部の受信トラブルなどで画像処理部に送信された入力画像が記憶されなかった場合などに、入力画像メモリ331に記憶された入力画像を送信する画像出力I/F325と、他の装置からの制御情報を入出力する制御I/F350と、制御I/F350を通して他の装置や本装置を制御する全体制御部363と、操作者に対する様々な指示画面を記憶する制御画像メモリ361を有する。
【0065】
なお、全体制御部300でも画像処理ができるように、図4で点線で示すように、入力画像メモリ931に記憶された入力画像に画像処理制御部333で決定された内容の画像処理を実行し出力画像を得る画像処理実行部935と、画像処理実行部935により得られた出力画像を記憶する出力画像メモリ937と、をさらに設け、画像処理制御部333が、さらに、指示入力部390からの入力に応じて画像処理の内容を決定できるようにし、画像出力I/F925が、さらに、出力画像メモリ937に記憶された出力画像を送信するようにしてもよい。
【0066】
次に、パトローネをセットしフィルム現像料金を徴収し、フィルムを現像する手順をフィルム現像開始フロー図である図5を基に説明する。
【0067】
まず、操作者の入力によりフィルム現像が選択されてスタートすると、S201で、全体制御部300はフィルム現像処理部10やフィルム送出部610などの状態情報に基づいて、パトローネをセットしフィルムを送り出し現像処理して撮像しソータに送り出すことが可能かどうか判断する。そして、可能であればS203に進み、全体制御部300のモニタ310がパトローネ挿入可能であることを表示させ、不可能であればS202に進み、パトローネをセットすることができない旨の画面を全体制御部300のモニタ310に表示させる。
【0068】
S204で、全体制御部300のモニタ310がパトローネ挿入可能であることを表示している時に、フィルム送出部610にパトローネが挿入されセットされると、フィルム送出部610からパトローネが挿入されセットされたことを制御I/F350を通して全体制御部363に伝えられる。すると、S205で、全体制御部363は、フィルム現像料金を支払い、オーダ名を入力するよう操作者に指示する画面をモニタ310に表示させる。
【0069】
そして、S206で、フィルム現像料金が徴収可能であると、すなわち、操作者がフィルム現像料金以上の貨幣を対価徴収部380に投入していると、S209に進み、対価徴収部380がフィルム現像料金を徴収し、フィルム現像料金が徴収不可能であると、すなわち、操作者がフィルム現像料金未満の貨幣しか対価徴収部380に投入されていなければ、S207に進み、もし所定時間経過していなければS206に戻り、所定時間経過していればS208に進み、パトローネを挿入口又は図示しない返却口から返却する。これにより、もし、フィルム現像料金を支払うよう操作者に指示する画面を表示してから所定時間経過してもフィルム現像料金を徴収できなければ、所定位置にセットされたパトローネを返却することになる。
【0070】
そして、S209に進み、対価徴収部380がフィルム現像料金を徴収してから、S210でフィルムの送り出しを開始する。そして、S211で、操作者がオーダ名を指示入力部390で入力していればS214に進み、操作者がオーダ名を指示入力部390で入力していなければ、S212に進む。S212で所定時間経過したか判断し、所定時間経過していなければS211に戻り、所定時間時間経過していれば、S213で、仮のオーダ名(例えば、パトローネのセット時刻など)を付けて、全体制御部363はそのパトローネから取り出されたフィルムとオーダ名を対応付け、S214に進む。S214で、全体制御部363はそのパトローネから取り出されたフィルムとオーダ名を対応付けて、終了する。
【0071】
なお、対価徴収部380は、図6に示すように、紙幣挿入口381から紙幣を挿入でき、コイン挿入口382からコインを挿入でき、フィルム現像料金を徴収できる金額以上投入されていると、全体制御部363からのフィルム現像料金徴収信号により、フィルム現像料金を徴収する。そして、釣銭の有無を示す釣銭信号を全体制御部363に送信する。また、釣銭は釣銭返却口384から返却される。
【0072】
そして、フィルム送出部610のパトローネからフィルムを取り出してからフィルムをフィルム現像処理部10を通してフィルムの先端が透過原稿スキャナ400に到達すると、透過原稿スキャナ400で写真原稿を撮像し始める、透過原稿スキャナ400から撮像開始したことを全体制御部363に伝え、撮像した画像から入力画像を得る。
【0073】
次に、反射原稿をセットし反射原稿読取料金を徴収し、反射原稿を撮像する手順を説明する。まず、反射原稿を反射原稿スキャナ800で読み取ることが、指示入力部390の入力で選択されてスタートする。そして、操作者に反射原稿を反射原稿スキャナ800にセットするように指示する画面を、全体制御部300のモニタ310に表示する。そして、反射原稿スキャナ800に反射原稿がセットされると、セットされたことを制御I/F350を通して全体制御部363に伝えられる。すると、全体制御部363は、原稿読取料金を支払い、オーダ名を入力するよう操作者に指示する画面をモニタ310に表示させる。
【0074】
そして、原稿読取料金が徴収可能であると、すなわち、操作者が原稿読取料金以上の貨幣を対価徴収部380に投入していると、対価徴収部380が原稿読取料金を徴収し、所定時間経過してもフィルム現像料金が徴収不可能であると、すなわち、操作者が原稿読取料金未満の貨幣しか対価徴収部380に投入されていなければ、終了制御を行う。
【0075】
そして、対価徴収部380が原稿読取料金を徴収する。そして、所定時間経過しても操作者がオーダ名を指示入力部390で入力していなければ仮のオーダ名(例えば、セット時刻など)を付けて、全体制御部363はその反射原稿とオーダ名を対応付けて、撮像し、入力画像を得る。
【0076】
そして、写真原稿の撮像を終了する旨の指示が指示入力部390から入力されると、釣銭を釣銭返却口384に返却する。また、全体制御部363は対価徴収部380からの釣銭信号が釣銭有りの場合、表示制御部373にモニタ310に釣銭を受け取るように操作者に指示する画面を表示するように指示し、モニタ310が、釣銭を受け取るように操作者に指示する画面を表示し、次の処理に移る。また、釣銭がなければ、次の処理に移る。また、いつでも、残金返却ボタン383を押すことにより残金を釣銭返却口384に返却する。
【0077】
次に、得られた入力画像を画像処理する画像処理部を全体制御部363が特定する手順を説明する。全体制御部363は制御I/F350を通して各画像処理部A〜Cにそれ自体の状態情報を送信するよう要求する。そして、各画像処理部が状態情報を制御I/F350を通して全体制御部363に伝える。ここで、状態情報としては、画像処理部が使用可能か否かの情報と、現在使用中であれば、前記画像処理部が後どの程度で別の作業者が使用可能となるかの情報である。そして、もし、画像処理部の何れかが使用可能であれば、全体制御部363は画像処理部の中の1つを特定し、全体制御部363からの制御により、モニタ310が特定された画像処理部に向かうようオーダ名と共に表示して操作者に指示する画面を表示する。また、特定された画像処理部に特定されたことを伝え、全体制御部363からの制御により、特定された画像処理部のモニタ910がその画像処理部自体が特定されたことをオーダ名と共に表示して操作者に指示する画面を表示する。もし、何れの画像処理部も使用不可能であれば、全体制御部363は、最も短い時間で別の作業者が使用可能となる画像処理部を特定し、全体制御部363からの制御により、モニタ310が特定された画像処理部に画像処理部に使用可能となる時間後向かうようオーダ名と共に表示して操作者に指示する画面を表示する。また、特定された画像処理部に次の操作者が設定されたことを伝える。また、特定された画像処理部に使用可能となると、全体制御部363からの制御により、特定された画像処理部のモニタ910がその画像処理部自体が特定されたことをオーダ名と共に表示して操作者に指示する画面を表示する。もし、何れの画像処理部も使用不可能で、後どの程度で別の作業者が使用可能となるか判らない場合は、全体制御部363からの制御により、モニタ310が暫く待つようにオーダ名と共に表示して操作者に指示する画面を表示する。そして、所定時間毎に、画像処理部を特定できるまで、上述のルーチンを繰り返す。
【0078】
なお、操作者の誘導のために、各画像処理部に色を割り当て、床に各画像処理部への各色の誘導ラインを設け、全体制御部363からの制御により、モニタ310が特定された画像処理部の色を表示し、特定された画像処理部のモニタ910もその色を表示し、特定された画像処理部の色の誘導ラインを光らせるようにしてもよい。
【0079】
そして、撮像が完了した旨の状態情報が透過原稿スキャナ400から制御I/F350を通して全体制御部363に伝えられると、全体制御部363の制御により、透過原稿スキャナ400が入力画像を送信し、特定した画像処理部が受信する。また、同時に、全体制御部363の制御により、特定された画像処理部がオーダ情報を受信し、オーダ情報を得る。なお、反射原稿スキャナ800の場合も同様である。
【0080】
次に、画像処理部が画像処理して得た出力画像を露光部200、ペーパー現像処理部40、後処理部500、ソータ700により画像出力する流れを全体制御部363が制御する手順を説明する。まず、画像処理部A〜Cから、出力画像送信準備状態であることとオーダ情報と画像出力の仕様(サイズと数)を全体制御部363に伝える。すると、現在、露光待ちの画像出力の次の順番に設定される。そして、露光の順番が来ると、全体制御部363は、ペーパー供給部290を制御して、画像出力の仕様(サイズと数)に応じた印画紙を供給させて、露光部200を制御して、出力画像を受信させ、露光部200が出力画像を印画紙に露光する。そして、全体制御部363は露光された印画紙とオーダ名と画像出力の仕様との対応を記憶する。また、全体制御部363は、記憶した印画紙と画像出力の仕様との対応に基づいて、画像出力の仕様(サイズと数)に応じた後処理を行わせるように後処理部500を制御する。そして、全体制御部363は、オーダ毎にソータビンを特定し、記憶した印画紙とオーダ名との対応に基づいて、露光された印画紙を特定のソータビンに収容するように、ソータ700を制御する。そして、画像処理部から画像出力終了を全体制御部363に伝えられると、そのオーダのプリントと(もしあれば)写真原稿収容体510を取り出してもらうため、全体制御部363はそのオーダに対応するソータビンを取出可能にするように、ソータ700を制御する。
【0081】
図6は、本実施形態の画像処理システムの装置本体660を収容する外枠600と全体制御部300とソータ700とからなる本体部の外観図である。本体外枠体600は、装置本体660を囲む形であり、その中に装置本体660を設置できるようになっている。装置本体660の前にはその前面に把手651のある扉650がある。扉650は本体外枠体600から取り外し可能な構造となっており、扉650を取り外すと本体外枠体600から図7に示す装置本体660を引き出すことが可能となっている。また、本体外枠体600はその上面に全体制御部300を設置できるようになっている。全体制御部300の中には、モニタ310の他に、図4に示す各種制御部、メモリ、処理実行部、I/Fなどの電装部が収容されている。また、本体外枠体600の上面前部右側にはフィルム送出部610があり、本体外枠体600の上面前部左側には写真原稿送出部630と写真原稿容器供給部620とがある。フィルム送出部610にはパトローネを挿入する挿入口611がある。そして、フィルム送出部610で取り出された撮影用ハロゲン化銀写真感光材料は浸漬現像処理して写真原稿にするためにフィルム現像処理部10に送られる。
【0082】
ソータ700には複数のビン711〜716がある。また、各ビンには、把手のある蓋711〜716が有り、各蓋には案内灯731〜736がある。
【0083】
図7は装置本体660の概略斜視図である。L幅マガジン670には89mm幅のロール印画紙が収容されている。A4幅マガジン690には210mm幅のロール印画紙が収容されている。ペーパー供給部290のカッタ291で切断され、露光部200で露光された印画紙はペーパー現像部4で現像処理され、後処理部500を通って、ソータ700に渡される。フィルム送出部610で取り出されたフィルムFはフィルム現像処理部10に送られ、フィルム現像処理部10で浸漬現像処理され写真原稿にされる。フィルム現像処理部10で浸漬現像処理され得られた写真原稿は透過原稿スキャナ400に送られる。この際、フィルムFはリーダを用いないパーフォレーション搬送により所定の搬送速度で搬送される。
【0084】
透過原稿スキャナ400は、フィルム現像処理部10から送られた写真原稿を撮像した後、写真原稿容器供給部620から供給された写真原稿容器に巻き取る。そして、写真原稿の全ての駒を撮像し終わると、写真原稿を巻き取って写真原稿容器に収容し写真原稿収容体にして、ソータ700に送りだす。
【0085】
また、操作者が写真原稿送出部630にセットされた写真原稿を収容した写真原稿容器から取り出された写真原稿は、一旦、透過原稿スキャナ400内の図示しない一時巻取部に一時巻き取られる。そして、この一時巻取部に巻き取られた写真原稿は、順に送られ、透過原稿スキャナ400で撮像されて、写真原稿容器供給部620から供給された写真原稿容器に巻き取られて、写真原稿収容体となり、ソータ700に送られる。また、写真原稿送出部630で写真原稿が取り出された写真原稿容器は、図示しない排出ボックスに収容される。
【0086】
複数の処理工程からなるフィルム現像処理部10と複数の処理工程からなるペーパー現像処理部40は、フィルム現像処理部10が手前になるように平行に設けられている。フィルム現像処理部10の乾燥部側上方には透過原稿スキャナ400が設けられ、ペーパー現像処理部の上方には、現像工程側から露光部200、ペーパー供給部290、マガジン670、690、後処理部500が設けられている。マガジン670とマガジン690は後述するが、互いに平行に設けられている。また、フィルム現像処理部10とペーパー現像処理部40との間に、フィルム現像処理部10とペーパー現像処理部40の各処理工程毎に、固体処理剤を溶解し処理剤成分を各処理工程に供給するために各処理工程と処理液が循環しているフィルム現像処理部10の補助タンク20とペーパー現像処理部40の補助タンク50が設けられている。また、固体処理剤収容容器70から固体処理剤を補助タンク20、50に供給する固体処理剤供給部80がフィルム現像処理部10とペーパー現像処理部40との間の補助タンク20、50の上方に設けられている。そして、固体処理剤供給部80から供給された固体処理剤は固体処理剤誘導部90によって対応する処理工程の補助タンク20、50に誘導される。
【0087】
フィルム現像処理部10では、現像処理工程、漂白処理工程、定着処理工程、水洗処理工程の4処理工程の第一現像処理槽1A、第二現像処理槽1B、漂白処理槽1C、定着処理槽1D、第一水洗槽1E、第二水洗槽1F、第三水洗槽1Gの7槽と乾燥部1Hがこの順に配置され、フィルムがこの順に所定の搬送経路で所定の搬送速度で搬送されながら、浸漬現像処理される。
【0088】
また、ペーパー現像処理部40は、図9の装置本体660の印画紙搬送経路の概略断面図にも示すように、現像処理工程、漂白定着処理工程、水洗工程の3工程の現像処理槽4P、漂白定着処理槽4Q、第一水洗槽4R、第二水洗槽4S、第三水洗槽4Tの7槽と乾燥部4Uがこの順に配置され、印画紙がこの順に所定の搬送経路で所定の搬送速度で搬送されながら、浸漬現像処理される。
【0089】
また、マガジン670やマガジン690は、印画紙Pをロール状に巻軸675に巻き回転自在に保持している。マガジンの上部には、交換のための把手673が引出し可能に設けられている。そして、マガジンの入口に遮光しながら印画紙を送りだす送出ローラ対677が設けられている。
【0090】
マガジン670から送りだされた印画紙はペーパー供給部290の送給ローラ群295により、露光部200に送られる。マガジン670から露光部200までの間のペーパー供給部290に、印画紙を所定の長さに切断するカッタ291がある。このカッタ291による印画紙の切断パターンを図10に示す。図10に示すように、露光部200の手前に設けられたカッタ291で、L幅サイズマガジン670から送り出された89mm幅の印画紙を325mm(65mm(大名刺サイズ)の5枚分)・275mm(55mm(名刺サイズ)の5枚分)・254mm(パノラマサイズ)・158mm(ハイビジョンサイズ)・127mm(Lサイズ)など適切な長さに切断し、また、A4幅マガジン670から送り出された297mm幅の印画紙を210mm(A4サイズ)・105mm(葉書サイズ2枚分)に切断する。
【0091】
図9に戻って、露光部200で印画紙Pに露光し、露光された印画紙がペーパー現像処理部4に送られ、現像処理槽4P、漂白定着槽4Q、第一安定処理槽4R、第二安定処理槽4S、第三安定処理槽4Tを通って乾燥部4Uで乾燥され、印画紙の通過を検出する印画紙通過検出部551、露光部200が基準露光条件設定用の露光をしたプリントの所定の位置の濃度を濃度測定部501により測定する。そして、ローラ559、A5サイズに切断されてくる葉書サイズプリントを所定幅の2つの葉書サイズプリントに切断する(印画紙を所定の幅に切断する)所定幅カッタ563、325mm(65mm(大名刺サイズ)の5枚分)・275mm(55mm(名刺サイズ)の5枚分)のL幅の印画紙を65mm(大名刺サイズ)・55mm(名刺サイズ)に切断する(印画紙を所定の長さに切断する)所定長カッタ571を通って、ソータ700に供給する。
【0092】
次に、画像処理部A〜Cについて説明する。図8の画像処理部のブロック図に示すように、画像処理部A〜Cは、透過原稿スキャナ400から送信された入力画像を受信する画像入力I/F920と、画像入力I/F920が受信した入力画像を記憶する入力画像メモリ931と、入力画像メモリに記憶された入力画像から画素数減少処理して縮小画像を得たり、この縮小画像からシミュレーション画像を作成したり、指示入力部990の入力に応じて画像処理の内容を決定したり、画像処理部全体を制御したりする画像処理制御部933と、画像処理制御部933で作成された縮小画像とシミュレーション画像を記憶するシミュレーション画像メモリ971と、シミュレーション画像メモリ971に記憶されている縮小画像やシミュレーション画像から表示画像を作成し、モニタに表示させる表示制御部973と、表示制御部973からの信号により、表示画像を表示するモニタ910と、表示画像、画像処理及び画像出力に関する指示を入力する指示入力部990と、入力画像メモリ931に記憶された入力画像に画像処理制御部933で決定した内容の画像処理を施し出力画像を得る画像処理実行部935と、画像処理実行部935により得られた出力画像を記憶する出力画像メモリ937と、出力画像メモリ937に記憶された出力画像を送信する画像出力I/F925と、他の装置からの制御情報を画像処理制御部933に入力し、画像処理制御部933からの制御情報を他の装置に出力する制御I/F950と、操作者に対する様々な指示画面を記憶する指示画像メモリ961と、画像処理制御部933からの制御信号により対価を徴収し、対価を徴収したり、できなかった旨の信号を返信する対価徴収部980を有する。なお、対価徴収部980は、図1に示すように、紙幣挿入口981から紙幣を挿入でき、コイン挿入口982からコインを挿入でき、フィルム現像料金を徴収できる金額以上投入されていると、画像処理制御部933からの対価徴収制御信号により指定された金額の対価を徴収する。そして、終了した際に釣銭が有れば、釣銭信号を画像処理制御部933に送信し、釣銭を釣銭返却口984に返却する。また、画像処理制御部933は釣銭信号を対価徴収部980から受けると、表示制御部973にモニタ910に釣銭を受け取るように操作者に指示する画面を表示するように指示し、モニタ910が、釣銭を受け取るように操作者に指示する画面を表示し、次の処理に移る。また、釣銭がなければ、次の処理に移る。
【0093】
なお、画像処理部A〜Cの画像処理実行部と全体制御部300の全体制御部363を同じCPUでプログラムを置き換えるなどにより、置換可能にしてもよい。
【0094】
画像処理部A〜Cにおける画像処理は、まず、全体制御部300から状態情報を要求されると、画像処理制御部933は、画像処理部が使用可能か否かの情報と、現在使用中であれば、前記画像処理部が後どの程度で別の作業者が使用可能となるかの情報である状態情報を全体制御部300に伝える。そして、画像処理部に特定されたことが伝えられると、画像処理制御部933は、画像処理部に特定されたと設定する。画像処理部に特定されたことが設定されると、以降、全体制御部300から状態情報の送信が要求されると、本画像処理部が使用中で、後どの程度で別の作業者が使用可能となるか不明であると送信することになる。そして、全体制御部300から画像入力I/F920から入力画像を受信するよう伝えられると、画像処理制御部933は、画像入力I/F920が入力画像を受信し、画像入力I/F920が受信した入力画像を入力画像メモリ931が記憶するように制御する。また、同時に、制御I/F950から画像処理制御部933に、オーダ情報を受信し伝えられ、画像処理制御部933はオーダ情報を設定する。
【0095】
対価徴収部980は、図1に示すように、紙幣挿入口981から紙幣を挿入でき、コイン挿入口982からコインを挿入でき、画像処理制御部933からの代金徴収信号により、代金を徴収する。そして、釣銭が有れば、釣銭信号を画像処理制御部933に送信し、釣銭を釣銭返却口984に返却する。そして、画像処理制御部933は決定した画像処理の内容を画像処理実行部935に伝え、入力画像メモリに記憶された入力画像から出力画像を得るために、決定した画像処理の内容に従って、画像処理を実行する。そして、出力画像は出力画像メモリ937に記憶される。そして、画像処理制御部933が、画像出力準備状態であることとオーダ情報と画像出力の仕様(サイズと数)を全体制御部300に伝える。そして、全体制御部300から出力画像を送信するように伝えられると、画像処理制御部933は出力画像メモリ937から出力画像を画像出力I/Fから送信させる。
【0096】
なお、画像処理部は、透過原稿スキャナ400で撮像された写真原稿の複数の駒の画像を並べたインデックスプリントデジタル画像を作成し、必ず出力画像として送信する。そうすることにより、インデックスプリントデジタル画像も露光部200で印画紙に露光され、現像処理されてプリントになるので、必ずインデックスプリントが作成される。
【0097】
以下、画像処理部A〜Cによる画像処理フローを図11、図12のフロー図に示し、画像処理・画像出力フローを説明する。この画像処理・画像出力フローを大まかにいうと、写真画像自体のピクトリアルハードコピーの色再現の仕様を決定した後、予め設定された複数の種類の画像加工と文字合成位置の組み合わせから1つを選択し、選択された種類の画像加工の仕様を決定し、次に、選択された文字合成位置に文字画像を合成する文字合成処理の仕様を決定し、画像出力の仕様を決定して、そして、入力画像メモリに記憶されている入力画像に決定された色再現の仕様による色再現処理と、選択された種類の画像加工の決定された仕様の画像加工と、決定された仕様の文字合成処理を施し出力画像を得て画像出力又は記録媒体への記録することを開始するフローである。ここで画像加工とは、任意の文字(記号や数字を含む)を合成する文字合成処理以外の画像加工のことである。
【0098】
先ず、S1で、写真画像自体のピクトリアルハードコピーの色再現の仕様を決定する。これは、写真画像である入力画像から、写真画像自体のピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像をモニタ310に表示しながら、写真画像自体のピクトリアルハードコピーの色再現の仕様を決定する。先ず、入力画像を画素数減少処理して縮小画像を作成し、この縮小画像から複数の仕様の色再現のシミュレーション画像を作成する。そして、作成したシミュレーション画像を並べた選択用表示画像を表示画像作成部323が作成し、モニタ910に表示させる。そして、選択用表示画像がモニタ310に表示された後、操作者の指示入力部390による入力により何れかのシミュレーション画像が選択されたことが確認されると、選択されたシミュレーション画像の色再現の仕様を色再現の仕様として決定する。そして、S2で決定された色再現の仕様を登録する。この色再現の仕様は必ず選択されるので、本発明でいう必須入力事項に該当する。これは、特にハロゲン化銀ネガカラー写真フィルムを撮像して得られた画像を入力画像とする場合、色再現の仕様によって出力画像やピクトリアルハードコピーの印象が全く異なるものになるからである。
【0099】
S3で、予め設定されている複数の種類の画像加工の何れの種類の画像加工を施すのかの選択又は画像加工を行わないのかの選択をする。任意の文字(記号や数字を含む)を合成する文字合成処理の後に画像加工を行うと、イメージにそぐわないものになる可能性が高く、また、イメージにそぐわないものになった時に、再度やり直すと、任意の文字(記号や数字を含む)を合成する文字合成処理は任意性が高いので、操作者の文字の入力等のやり直しのための時間が余分にかかり、生産性が良くない。そこで、画像加工を行う場合、任意の文字(記号や数字を含む)を合成する文字合成処理の前に、画像加工を行う。画像加工としては、吹き出し合成処理などの第二画像を写真画像上に合成する処理や、縁画像合成処理・縁画像ボカシ合成処理などの写真画像を切り取り切り取られた写真画像を合成する処理や、写真画像を切り取り切り取られた写真画像を輪郭をぼかすボカシ処理や、スポット効果処理・透かし文字処理などの写真画像を区分けし写真画像の区分け範囲内の色再現の仕様を変更する一部画像色再現仕様変更処理や、トリミング処理、モノクロ化処理などがある。
【0100】
以下、各画像加工について、図13〜図21に基づいて説明する。なお、元の画像が図13であるとする。
【0101】
吹き出し合成処理とは、図14に示すように、単色(例えば白色)の所定形状の画像(吹き出し画像)I22を写真画像I21に合成する処理で、主にこの吹き出し画像I22上に文字画像を合成するための前処理として用いる。従って、画像加工としてこの吹き出し合成処理が選択された場合、文字画像合成処理時の文字画像合成位置はこの吹き出し画像I22上の位置に設定される。
【0102】
縁画像合成処理とは、図15や図16や図17に示すように、縁画像I32,I42,I52に所定の形状に切り取られた写真画像I31,I41,I51を所定の位置に合成する処理である。縁画像としては単色(図15や図16)や木目調やデザイン画調(図17)などのものが挙げられる。
【0103】
一部画像色再現仕様変更処理とは、図18(透かし文字処理)や図19(スポット効果処理)に示すように、写真画像I61,I71を区切り、区切り範囲I62,I72内の写真画像の色再現の仕様を変更する処理である。図19のように、区切り範囲の形状が単純な形状(ほぼ卵型・楕円・円・矩形・正多角形の何れかの形状)の場合は、区切り範囲外から区切り範囲内に向かって写真画像の色再現の仕様を変更する割合が大きくなるように処理して写真画像の区切り範囲の境界近傍を馴染ませるようにボカす処理をすることが好ましい。なお、図18のように、この区切り範囲を文字画像とすることで、透かし文字処理となる。すなわち、透かし文字処理とは、写真画像を文字画像の形で区切り、区切り範囲内の写真画像の色再現の仕様を変更する処理で、前述のボカす処理はしないことが好ましい。
【0104】
トリミング処理とは、図20のように、写真画像I81をプリント形状の切り取り範囲I82で切り取り、切り取り範囲の縮小率に応じて切り取られた写真画像を画素数増加処理する処理である。なお、画素数増加処理とは、元の画像の画素数より多くの画素数の画像に変換する処理で、補間処理が一般的である。
【0105】
ボカシ処理とは、図21のように、写真画像I91を切り取り範囲I92で切り取り、切り取られた写真画像の輪郭をぼかす処理である。写真画像の輪郭をぼかすには、切り取り範囲I92より内側の範囲I93内の写真画像の色再現の仕様はそのままで、切り取り範囲I92からこの内側の範囲I93に向かって切り取り範囲外の色再現の仕様から写真画像の色再現の仕様の割合が大きくなるように処理する。また、この応用として、縁画像ボカシ合成処理がある。縁画像ボカシ合成処理とは、縁画像に所定の形状に切り取られた写真画像を所定の位置に合成する処理で写真画像の縁画像との境界近傍を、写真画像から縁画像に向かって写真画像を再現する割合が小さくなり縁画像が再現される割合が大きくなるように処理して写真画像の境界近傍を縁画像に馴染ませるようにボカす処理である。
【0106】
モノクロ化処理とは、カラー画像をモノクロ画像に色再現の仕様を変更する処理である。
【0107】
この選択は、先ず、図22に示すような複数の種類の画像加工からどの種類の画像加工を選択するのか入力するように指示する画面をモニタ310に表示し、画面に表示されている種類の画像加工の中の種類の画像加工が、操作者のジョイスティック391の操作により選択されると、選択された種類の画像加工に決定し、S4に進み、画像加工が仕様が決定される。なお、操作者が選択しやすいように、各々の種類の画像加工の例をパネルボード690に示している。また、操作者のジョイスティック391の操作により、画像加工をしないと選択されると、S6に進む。また、別の画像加工が選択されると、別の種類の画像加工が表示される。
【0108】
S4で、画像加工の仕様が決定される。以下、画像加工の種類として、ハート型の額画像の所定の位置に所定形状の切り抜き範囲を切り抜かれた写真画像を合成することが選択されたとして説明する。まず、額画像としてどの額画像と合成するか選択される。額画像の画像データは画像メモリ930に付設されているROM差し替えボード939に、差し替え可能に差し込まれているROMカードに記憶されている。これにより、利用できる額画像を適宜変更することが簡単にできる。ROMカードには、額画像データが撮像画素数の約3000画素×約2000画素のb,g,rのデジタル画像と約300画素×約200画素のb,g,rのシミュレーション画像との両方のデータとして記憶されている。表示画像作成部924が、この額画像データのシミュレーション画像のデータから、操作者に額画像を選択させる指示を示す表示画像を作成し、モニタ910に表示する。操作者のジョイスティック991の操作により、額画像の何れかを選択すると、その額画像が設定される。なお、額画像毎に、額画像に合成される切り抜き範囲の写真画像の位置と切り抜き範囲の形状が予め設定されている。
【0109】
次に額画像に合成される写真画像の向きが選択される。まず、表示画像作成部924が、写真画像の向きを上、下、左、右の向きにした4つの写真画像を表示して写真画像の向きを選択させる指示を示す表示画像を作成し、モニタ910に表示する。操作者のジョイスティック991の操作により写真画像の向きが選択されると、その向きが設定される。
【0110】
次に額画像に合成される写真画像の位置と大きさが選択される。まず、表示画像作成部924が、選択された額画像データのシミュレーション画像のデータから、図23に示すような、操作者に、額画像に合成される写真画像の切り抜き範囲の位置と大きさを選択させる指示を示す表示画像を作成し、モニタ910に表示する。操作者が、ジョイスティック991とそのボタンの操作で、図23に示す操作により、操作者に額画像に合成される写真画像の切り抜き範囲の位置と大きさを選択する。ジョイスティック991を動かし、画面上のカーソルを画面上の『大きく』や『小さく』のマスの中に動かし、ジョイスティック991のボタンを押すことにより、額画像に合成される写真画像の切り抜き範囲の大きさを調整する。また、ジョイスティック991を動かし、画面上のカーソルを画面上の範囲表示マーク(図23では点線で示されるハート型のマーク)の中に動かし、ジョイスティック991のボタンを押しながらジョイスティック991を動かすことにより、額画像に合成される写真画像の切り抜き範囲の位置を調整する。そして、ジョイスティック991を動かし、画面上のカーソルを画面上の『決まり』のマスの中に動かし、ジョイスティック991のボタンを押すことにより、額画像に合成される写真画像の位置と大きさの選択作業が終了する。
【0111】
そして、S5で、選択された額画像と額画像に合成される写真画像の切り抜き範囲の位置と大きさの情報が登録され、S6に進む。
【0112】
S6で、文字合成処理を行うのか、又は、行わないのか選択する。表示画像作成部924が、画像加工を選択しなかった場合は、写真画像のシミュレーション画像を表示しなから、画像加工を選択した場合は、写真画像に画像加工がされた画像のシミュレーション画像を表示しながら、操作者に文字合成処理を行うのか、又は、行わないのか選択させる指示を示す表示画像を作成し、モニタ910に表示する。操作者のジョイスティック991の操作により、文字合成処理を行うことが選択されると、S7に進む。文字合成処理を行わないことが選択されると、S9に進む。
【0113】
S7で、文字合成処理の仕様が決定される。本装置は、文字合成処理を行う元の写真画像と入力された文字の文字画像との合成画像をシミュレートするシミュレーション画像をモニタ910に表示しながら、文字合成処理の仕様を決定する。まず、表示画像作成部924が、文字合成処理を行う元の写真画像と文字合成処理の手順を説明する説明文とを表示する表示画像を作成し、写真画像上の文字入力箇所を示す入力箇所表示画像を点滅させながら、第一入力箇所にカーソルを表示しながら、モニタ910に表示する。このモニタ910に表示される画像の一例を図24に示す。図24では、第一入力箇所が左上の文字入力箇所であり、文字合成処理を行う元の画像が、S6で写真画像と額画像を合成処理したシミュレーション画像である。文字入力部980から文字が入力されると、現在モニタ910にカーソル表示されている文字入力箇所に入力された文字を表示し、入力された文字を一時的に記憶する。なお、入力された文字数が予め設定された文字数より多くなると入力された文字数に応じて、文字の大きさと文字の間隔を小さくして、文字入力箇所から文字がはみ出ないようにする。そして、入力された文字数が予め設定された最大文字数になると、文字の入力を禁止する。そして、ジョイスティック991のボタンを押されると、現在カーソル表示されている文字入力箇所に一時的に記憶されている文字が登録され、モニタ910に表示されているカーソルを別の文字入力箇所に移動させ、その文字入力箇所の文字の入力を受け付ける。ジョイスティック991を奥に倒してジョイスティック991のボタンを押されると、現在カーソル表示されている文字入力箇所の文字が取り消される。また、ジョイスティック991を右に倒してジョイスティック991のボタンを押されると、モニタ910に表示されている文字の色が変わる。そして、ジョイスティック991を左に倒してジョイスティック991のボタンを押されると、S8に進む。これにより、操作者がある文字挿入箇所に文字を入力しないことにより、操作者のイメージに合わない文字挿入箇所に文字が入力されないようにすることができる。
【0114】
S8で、モニタ910に表示されている文字の文字画像の合成処理の仕様が登録され、S9に進む。なお、ここで文字が入力されていない文字入力箇所が有れば、その文字入力箇所の文字画像合成処理は登録されない。これにより、本実施形態では無駄な文字画像合成処理の実行を減らすことができる。
【0115】
S9で、画像出力の仕様が選択される。なお、ここで画像出力しないことも選択されうる。まず、表示画像作成部924が、今まで決定された内容の画像処理を施した画像のシミュレーション画像を表示しながら、画像出力の仕様を決定する手順を説明する説明文と画像出力の仕様に応じたプリント代金を表示する表示画像を作成し、モニタ910に表示する。このモニタ910に表示される画像の一例を図25に示す。図25では、プリントサイズとプリント代金は、Lサイズプリントが80円/枚、ハガキサイズプリントが100円/枚、A4サイズプリントが400円/枚、名刺サイズプリント5枚組が400円/組、大名刺サイズプリント5枚組が500円/枚であるが、一例として挙げたものである。そして、図25のように画像加工と文字合成処理を施した場合と、画像加工のみの場合と、文字合成処理のみの場合と、画像加工も文字合成処理もしなかった場合とで代金を異なるように設定できる。例えば、画像加工のみの場合と文字合成処理のみの場合は、Lサイズプリントが50円/枚、ハガキサイズプリントが60円/枚、A4サイズプリントが240円/枚、名刺サイズプリント5枚組が240円/組、大名刺サイズプリント5枚組が300円/枚であり、画像加工も文字合成処理もしなかった場合、Lサイズプリントが30円/枚、ハガキサイズプリントが40円/枚、A4サイズプリントが160円/枚、名刺サイズプリント5枚組が160円/組、大名刺サイズプリント5枚組が200円/枚というようにである。これらの代金は鍵によってのみ開けられる画像処理部内部のROM差し替えボードのROMカードを置き換えることにより変更・設定できる。指示入力部390からの入力に応じて画像出力のサイズ及び枚数が選択される。図の例では、指示入力部390のジョイスティックを左右に動かすと画像出力のサイズの点滅表示位置がそれに伴い動き、ジョイスティックを左右に動かした後にボタンをおすと点滅されている画像出力のサイズが設定され、ジョイスティックを前後に動かすと表示されている枚数が増減し、ジョイスティックを前後に動かした後にボタンを押すと表示された枚数が設定される。
【0116】
そして、指示入力部390からの入力に応じて決定作業を終了したり、プリントをしないという選択もできる。すなわち、ジョイスティックを左に動かして『きまり』を指してからボタンを押すことで画像出力の仕様を決定する作業を終了させ、S10に進む。また、ジョイスティックを右に動かして『プリントしない』を指してからボタンを押すことで、プリント出力しないことも選択でき、S10に進む。
【0117】
なお、ここで図26のように、出力システムの状況により(例えば、図26ではLサイズマガジン670内の印画紙が無くなった場合)出力できないサイズを示す部分を暗転させて、出力できないことを示す。
【0118】
S10で、画像出力しない、又は画像出力の仕様が全く選択されていない場合はS16に進み、それ以外はS11に進む。また、このS10で、『やり直し』を選択することでS9へジャンプする状態が設定される。
【0119】
S11で、画像処理制御部933が決定された画像出力の仕様に基づいて、代金の根拠と代金を算出し、また、対価徴収部980からの残金情報に基づいて、今までの残金と、代金を徴収した後の残金を算出する。代金を徴収した後の残金がマイナスであれば、それを不足額とし、決定された仕様の画像出力に対する代金が徴収できないと判断する。そして、徴収できなければS12に進む。また、徴収できればS13に進む。
【0120】
S12で、図27に示すように、残金と代金の根拠と代金に対する残金の不足額を表示し、不足額を投入するように指示する画面を表示し、S11に戻る。
【0121】
S13で、決定された画像出力の仕様を全体制御部300に送信し、全体制御部が露光待ちの画像出力の量と決定された画像出力の仕様に基づいて、決定された仕様の画像出力が終了するまでの時間を算出し、画像処理制御部933に送信する。そして、モニタ910が、図28に示すように、受信された決定された仕様の画像出力が終了するまでの時間、すなわち、最後のプリントがソータビンに入るまでの時間と今までの残金と代金の根拠と代金を徴収した後の残金を表示し、S14に進む。
【0122】
S14で、画像処理制御部933は対価徴収部980が代金を徴収するように制御する。そして、S15に進む。
【0123】
S15で、画像処理実行部935に決定された画像処理の内容が伝えられ、画像処理実行部935は、入力画像に決定された内容の画像処理が施して出力画像を得ることを開始し、それと同時に、画像出力の仕様とともに、得られた出力画像の画像出力を開始するように全体制御部300に伝える。そして、S16に進む。
【0124】
S16で、記録媒体に記録するのかしないのか選択させる。図29に示すように、表示画像作成部924が、今まで設定された画像処理の内容を写真画像に施した画像のシミュレーション画像を表示しながら、操作者に記録媒体に記録するのかしないのか選択させる指示を示す表示画像を作成し、モニタ910に表示する。操作者のジョイスティック991の操作により、記録媒体に記録することが選択されると、S17に進む。記録しないことが選択されると終了する。
【0125】
S17で、記録媒体に記録することに対する代金が徴収可能か否か判断し、徴収できなければS18に進む。また、徴収できればS19に進む。
【0126】
S18で、代金に対する残金の不足額を表示し、不足額を投入するように指示する画面を表示し、S17に戻る。
【0127】
S19で、出力画像を記録媒体に記録させる。なお、まだ出力画像を得る指示がされていなければ、画像処理実行部935に決定された画像処理の内容が伝え、画像処理実行部935は、入力画像に決定された内容の画像処理を施し出力画像を得ることを開始し、それと同時に、得られた出力画像を記録媒体に記録するように記録媒体ドライブ940に伝える。そして、終了する。
【0128】
なお、上述のフローが開始してから終了するまで、指示入力部990の操作を始点として、図30に示す終了制御フローが同時に進行する。指示入力部990の操作があると常にスタートに戻り、S101に進み、時間の起算をスタートする。そして、S102で、第一の所定時間が経過すると、S103に進み、上述のフローの進行状況に応じた適切なアドバイス画像を選択する。そして、S104で、選択されたアドバイス画像をモニタ910に表示する。このアドバイス画像には、第二の所定時間までの残り時間と第二の所定時間になると終了制御する旨の表示がされている。そして、第一の所定時間より長い時間の第二の所定時間が経過すると、S106に進み、終了制御を行う。終了制御としては、入力画像メモリ931とシミュレーション画像メモリ971と出力画像メモリ937に記憶されている入力画像、縮小画像、シミュレーション画像、出力画像をクリアすること、状態情報を本画像処理部が使用可能であると変更すること、がある。入力画像、縮小画像、シミュレーション画像、出力画像をクリアすることにより、次に操作者がメモリ容量をフルに使えるだけでなく、前の操作者のプライバシーが保てる。
【0129】
実施形態2
図31が本実施形態の画像情報の流れを示す説明図である。本実施形態は、図31に示すように、画像処理部は縮小画像から画像処理の内容を決定するだけの画像処理内容決定装置で、全体制御部で入力画像から画素数減少処理して縮小画像を得て、駆られた縮小画像を画像処理部に送信し、画像処理部で決定された内容の画像処理を入力画像に施す画像処理実行装置でもある点で実施形態1と相違する。以下、実施形態1との相違点について説明する。
【0130】
先ず、全体制御部300は、図32の全体制御部300のブロック図に示すように、透過原稿スキャナ400や反射原稿スキャナ800から送信された入力画像を受信する画像入力I/F320と、画像入力I/Fが受信した入力画像を記憶する入力画像メモリ331と、入力画像メモリに記憶された入力画像から画素数減少処理して縮小画像を得て、得られた縮小画像からシミュレーション画像を作成し、指示入力部390からの入力に応じて表示制御部373を制御し、本装置での画像処理を制御する画像処理制御部333と、画像処理制御部333で作成された縮小画像とシミュレーション画像を記憶するシミュレーション画像メモリ371と、シミュレーション画像メモリ371に記憶されているシミュレーション画像から表示画像を作成し、モニタ310に表示させる表示制御部373と、表示制御部373からの信号により、表示画像を表示するモニタ310と、表示画像、画像処理、画像出力や様々な処理に関する指示を入力する指示入力部390と、他の装置からの制御情報を入出力する制御I/F350と、制御I/F350を通して他の装置や本装置を制御する全体制御部363と、操作者に対する様々な指示画面を記憶する制御画像メモリ361を有するだけでなく、入力画像メモリ331に記憶された入力画像から画像処理を施し出力画像を得る画像処理実行部335と、画像処理実行部335により得られた出力画像や画像処理制御部333で得られた縮小画像を記憶する出力画像メモリ337と、出力画像メモリ337に記憶された縮小画像を画像処理部A〜Cに、出力画像を露光部200に送信する画像出力I/F325と、記録媒体に記録されている入力画像を読み取ったり、記録媒体に出力画像を記録させる記録媒体ドライブ340とを有する。
【0131】
次に、画像処理部A〜Cについて説明する。図33の画像処理部A〜Cのブロック図に示すように、画像処理部A〜Cは、全体制御部300から送信された縮小画像を受信する画像入力I/F920と、画像入力I/F920が受信した縮小画像を記憶する入力画像メモリ931と、入力画像メモリ931に記憶された縮小画像からシミュレーション画像を作成したり、指示入力部990の入力に応じて画像処理の内容を決定したり、画像処理部全体を制御したりする画像処理制御部933と、画像処理制御部933で作成されたシミュレーション画像を記憶するシミュレーション画像メモリ971と、シミュレーション画像メモリ971に記憶されているシミュレーション画像から表示画像を作成し、モニタに表示させる表示制御部973と、表示制御部973からの信号により、表示画像を表示するモニタ910と、表示画像、画像処理及び画像出力に関する指示を入力する指示入力部990と、決定された画像処理の内容を送信し、他の装置との制御情報を入出力する制御I/F950と、操作者に対する様々な指示画面を記憶する制御画像メモリ961と、画像処理制御部933からの制御信号により対価を徴収し、対価を徴収したり、できなかった旨の信号を返信する対価徴収部980を有する。そして、実施形態1のように、入力画像メモリ931に記憶された入力画像から画像処理を実行する画像処理実行部935と、画像処理実行部935により画像処理された出力画像を記憶する出力画像メモリ937と、出力画像メモリ937に記憶された出力画像を送信する画像出力I/F925とは有しない。
【0132】
実施形態3
本実施形態は全体制御部300と画像処理部A〜Cとが回線で結ばれ、縮小画像の送信する際に、圧縮処理を施し、受信した圧縮処理された縮小画像を再生する点で実施形態2と相違する。以下相違点のみ説明する。
【0133】
全体制御部300の画像出力I/F325に、出力画像を送信するための送信部とは別に、回線送信部324があり、図34に示すように、回線送信部324に縮小画像を回線で送信するための信号処理部323が付設されている。信号処理部323には、8×8画素に分割するブロック分割部326と、ブロック分割部326により分割された8×8画素毎にコサイン変換するコサイン変換部327と、コサイン変換部327によりコサイン変換された信号を量子化する量子化部328と、量子化部328により量子化された信号を符号化して出力する符号化部329とがあり、回線送信部234がこの信号処理部324から出力された信号を回線により画像処理部A〜Cに送信する。
【0134】
また、画像処理部A〜Cの画像入力I/F920には回線受信部926があり、図35に示すように、回線受信部926に信号処理部927が付設されている。回線受信部926が回線を通じて全体制御部300から圧縮処理された縮小画像を受信し、受信した圧縮処理された縮小画像は信号処理部927に送る。信号処理部927は、送られた信号を復号化する復号化部921と、復号化部921で復号化した信号を逆量子化する逆量子化部922と、逆量子化部922で逆量子化した信号を逆コサイン変換する逆コサイン変換部923と、逆コサイン変換部923で逆コサイン変換された8×8画素ごとの信号から元の縮小画像に再生する再生部924とがあり、これにより、圧縮処理された縮小画像を再生して入力画像メモリ931に送られる。
【0135】
実施形態4
実施形態3から発展させて、本発明を以下のようなシステムにも適用できる。例えば、ユーザが、最寄りの写真店経由でラボに写真原稿からデジタル加工処理してプリントを得ることを依頼した場合、数日後又は数時間後そのユーザが、その色合いなどの指示をシミュレーション画像を見ながらその写真店で行うシステムである。以下その概要を説明する。
【0136】
ユーザが、最寄りの写真店経由でラボに写真原稿からデジタル加工処理してプリントを得ることを依頼する。その際に、オーダ名が予め記載されている注文袋にデジタル加工処理してプリントを得る駒の指定を示し、写真原稿を挿入する。そして、注文袋がラボに送られる。そして、ユーザがオーダ名が予め記載されている半券を受け取る。
【0137】
ラボに画像加工オーダ受付機とフィルムスキャナを設置し、画像加工オーダ受付機でラボに送られた注文袋から写真原稿をオーダ名と対応して受け付け、写真原稿をフィルムスキャナに搬送し、オーダ名を信号処理装置に送る。受け付け処理され搬送された写真原稿をフィルムスキャナで撮像し、撮像信号を信号処理装置に送る。このラボに設置された信号処理装置で、先ず、オーダ名と撮像信号を対応付け、次に、撮像信号にフィルムスキャナの影響を補正し、入力画像として所定の規格の所定の画素数のB,G,Rの画像に変換し、この入力画像とオーダ名を対応付ける。そして、入力画像を画素数減少処理して縮小画像を得る。そして、縮小画像とオーダ名を画像送信装置に、入力画像とオーダ名を記録装置に送る。このラボに設置された記録装置は入力画像とオーダ名を記録する。また、このラボに設置された画像送信装置は、縮小画像を実施形態3のように圧縮処理して、回線により別の所にある写真店の画像処理内容決定装置にオーダ名とともに送信する。
【0138】
この画像処理内容決定装置は、写真店に設置され、実施形態3の画像処理部と同じ構造で同じ処理手順により、圧縮処理された縮小画像を再生して、この縮小画像に基づいて、画像処理の内容や画像出力の仕様を決定する。ただし、入力画像メモリに大容量の記録装置が付随して、縮小画像とオーダ名を対にして記録する。
【0139】
そして、ユーザが写真店を訪れたときに、ユーザがオーダ名が予め記載されている半券を基に、オーダ名を画像処理内容決定装置に入力すると、実施形態3の画像処理部と同じ処理手順により、圧縮処理された縮小画像を再生して、この縮小画像に基づいて、画像処理の内容や画像出力の仕様を決定する。なお、対価がこの時に徴収されるのは実施形態3と同様である。そして、決定した画像処理の内容と画像出力の仕様とオーダ名を回線によりラボの受信装置に送信する。
【0140】
そして、このラボに設置された受信装置は受信された画像処理の内容と画像出力の仕様とオーダ名を記憶し、そのオーダ名の入力画像を記録装置から読みだし、画像処理の内容と画像出力の仕様とオーダ名とそのオーダ名の入力画像を画像処理実行装置に送る。このラボに設置された画像処理実行装置は、画像処理の内容に従って入力画像から出力画像を得る。そして、画像処理実行装置は、出力画像と画像出力の仕様とオーダ名をデジタルプリンタプロセッサに送る。そして、このラボに設置されたデジタルプリンタプロセッサがデジタルプリンタプロセッサ特有の影響の補正を出力画像に施し、画像出力の仕様に応じた印画紙に露光し、現像処理して裁断してプリントを得る。そして、プリントをオーダ名毎に仕分け、仕分けビンとオーダ名との対応を表示する。そして、ラボの作業者がオーダ名に対応する注文袋にそのオーダ名に対応するプリントを挿入する。そして、その注文袋を写真店に戻す。
【0141】
そして、ユーザはオーダ名が予め記載されている半券と引換えに、写真店に戻ってきた注文袋を受け取る。
【0142】
【発明の効果】
本発明は、以上の説明からわかるように、従来の技術にない優れた効果を奏するか、従来認識されていない課題を解決する効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の画像処理システムの概略斜視図。
【図2】実施形態1の画像処理システムのブロック図。
【図3】実施形態1の画像に関する情報・データの流れを示す概念図。
【図4】実施形態1の全体制御部300のブロック図。
【図5】実施形態1のフィルム現像開始フロー図。
【図6】実施形態1の画像処理システムの本体の斜視図。
【図7】実施形態1の装置本体660の概略斜視図。
【図8】実施形態1の画像処理部A〜Cのブロック図。
【図9】実施形態1の装置本体660の印画紙搬送経路の概略断面図。
【図10】実施形態1のカッタ291による印画紙の切断パターンを示す説明図。
【図11】実施形態1の画像処理フローのフロー図(その1)。
【図12】実施形態1の画像処理フローのフロー図(その2)。
【図13】画像加工の説明図(元の画像)。
【図14】画像加工の説明図(吹き出し合成処理した画像)。
【図15】画像加工の説明図(楕円形の額を付けるために、縁画像合成処理した画像)。
【図16】画像加工の説明図(額を付けるために縁画像合成処理した画像)。
【図17】画像加工の説明図(ハート型の縁画像合成処理した画像)。
【図18】画像加工の説明図(透かし文字処理した画像)。
【図19】画像加工の説明図(スポット効果処理した画像)。
【図20】画像加工の説明図(トリミングした画像)。
【図21】画像加工の説明図(ボカシ処理した画像)。
【図22】画像加工の種類を選択するときに表示される画面の例を示す図。
【図23】画像加工の仕様を決定するときに表示される画面の一例を示す図。
【図24】文字合成処理の仕様を決定するときに表示される画面の一例を示す図。
【図25】画像出力の仕様を決定するときに表示される画面の例を示す図。
【図26】一部のプリントサイズの画像出力ができないときに、画像出力の仕様を決定するときに表示される画面の例を示す図。
【図27】画像出力に対する対価に対して残金が不足している際に表示される画面の例を示す図。
【図28】画像出力に対する対価を徴収する際に表示される画面の例を示す図。
【図29】記録媒体に出力画像を記録させるか否か選択する際に表示される画面の例を示す図。
【図30】終了制御フロー図。
【図31】実施形態2の画像に関する情報・データの流れを示す概念図。
【図32】実施形態2の全体制御部300のブロック図。
【図33】実施形態2の画像処理部A〜Cのブロック図。
【図34】実施形態3の回線送信部324と信号処理部323のブロック図。
【図35】実施形態3の回線受信部926と信号処理部927のブロック図。
【符号の説明】
10 フィルム現像処理部
20 フィルム現像処理部の補助タンク
40 ペーパー現像処理部
50 ペーパー現像処理部の補助タンク
70 固体処理剤容器
80 固体処理剤供給部
90 固体処理剤誘導部
200 露光部収容体
300 画像処理部
310 モニタ
390 指示入力部
400 透過原稿スキャナ
600 本体外枠体
610 フィルム送出部
611 挿入口
620 写真原稿容器供給部
630 写真原稿送出部
660 装置本体
700 ソータ
F フィルム

Claims (12)

  1. 画像処理に対する指示を入力するための指示入力部とモニタを有し、該指示入力部からの入力に応じて写真画像に画像処理を施し、画像出力装置にピクトリアルハードコピーを出力させる画像処理装置において、
    写真画像を画素数減少処理した縮小画像に基づいて、写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始めた後に、前記ピクトリアルハードコピーを出力するか否か選択させ、
    前記ピクトリアルハードコピーを出力すると選択された場合、
    対価を徴収した後に、画像出力装置に前記ピクトリアルハードコピーを出力させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 対価を徴収する前に、写真画像に施す画像処理の内容を決定し、画像出力の仕様を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 写真画像に施す画像処理の内容を決定した後に、写真画像を画素数減少処理した縮小画像に基づいて、写真画像に決定した内容の画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始めることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 画像処理に関する指示を入力するための指示入力部とモニタを有し、該指示入力部からの入力に応じてピクトリアルハードコピー用出力画像を得るために写真画像に施す画像処理の内容を決定する画像処理装置において、
    写真画像に施す画像処理の内容を決定し、写真画像を画素数減少処理した縮小画像に基づいて、写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を該モニタに表示し始めた後に、決定された内容の画像処理を写真画像に施すか否か選択させ、
    決定された内容の画像処理を写真画像に施すと選択された場合、
    対価を徴収した後に、決定された内容の画像処理を写真画像に施すことを特徴とする画像処理装置。
  5. 対価を徴収する前に、画像出力の仕様を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記ピクトリアルハードコピーの出力に対する入力必須事項が予め設定されており、
    前記指示入力部により前記入力必須事項を全て入力してから、ピクトリアルハードコピーを出力させることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力必須事項の少なくとも一部を任意の順に入力できることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記入力必須事項の少なくとも一部は所定の手順で入力され、その操作の流れと現在の操作の進行状況を表示して、前記入力必須事項に関する入力を実行させることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 画像を表示しながら、写真画像の処理に対する指示を入力させ、この入力に応じて写真画像に画像処理を施しピクトリアルハードコピー用出力画像を得る不特定多数操作者対応型の画像処理システムにおいて、
    写真画像に対する画像処理に関する指示を入力するための指示入力部と画像を表示するモニタを有し、写真画像を画素数減少処理した縮小画像に基づいて、前記モニタに写真画像に画像処理を施して出力されるピクトリアルハードコピーをシミュレートするシミュレーション画像を表示し、写真画像に施す画像処理の内容を決定し、シミュレーション画像を該モニタに表示し始めた後に、前記ピクトリアルハードコピーを出力するか否か選択させ、前記ピクトリアルハードコピーを出力すると選択された場合、対価を徴収した後に、画像処理実行装置に前記ピクトリアルハードコピーを出力させる画像処理内容決定装置と、
    前記画像処理内容決定装置と別の演算素子により、前記画像処理内容決定装置により決定された画像処理の内容により、画像処理を前記写真画像に施してピクトリアルハードコピー用出力画像を得る画像処理実行装置と、を有することを特徴とする画像処理システム。
  10. 前記画像処理実行装置に対して前記画像処理内容決定装置を複数有することを特徴とする請求項9に記載の画像処理システム。
  11. 電子画像の写真画像を得て、得た写真画像を縮小画像作成装置と前記画像処理実行装置に入力する写真画像入力装置と、
    前記写真画像入力装置から入力された写真画像を画素数減少処理し縮小画像を得て、前記画像処理内容決定装置に得られた縮小画像を送信する縮小画像作成装置を有し、
    前記画像処理内容決定装置が前記縮小画像作成装置から送信された縮小画像を受信し、決定した画像処理の内容を前記画像処理実行装置に送信し、
    前記画像処理実行装置が前記画像処理内容決定装置から送信された画像処理の内容により、前記写真画像入力装置から写真画像を入力された写真画像に、画像処理を施してピクトリアルハードコピー用出力画像を得るものであることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の画像処理システム。
  12. 前記送信を回線により行うことを特徴とする請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の画像処理システム。
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