JP3538795B2 - 露光装置及び現像処理装置 - Google Patents

露光装置及び現像処理装置

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JP3538795B2
JP3538795B2 JP28363996A JP28363996A JP3538795B2 JP 3538795 B2 JP3538795 B2 JP 3538795B2 JP 28363996 A JP28363996 A JP 28363996A JP 28363996 A JP28363996 A JP 28363996A JP 3538795 B2 JP3538795 B2 JP 3538795B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像処理装置、プ
リント生産方法、露光装置、長尺状写真原稿容器、長尺
状写真原稿収容方法、及び、画像処理システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、写真プリントは、大事にアルバ
ムや額に入れて鑑賞するもの、即ち、書き込んだり切り
貼りすることは禁忌の宝物であった。だが、近年は、ネ
ガフィルムや写真プリントサービスの低価格化、カメラ
所有の低年齢化などにより、若者を中心に遊び感覚で行
われる写真撮影が増えてきた。そして、雑誌やマンガの
影響などもあり、若者を中心に、写真プリントを切った
り、貼ったり、写真プリントに名前やセリフを書き込ん
だりして遊ぶ人が増えてきた。
【0003】しかし、素人が手作業で、写真プリントを
切ったり、貼ったり、写真プリントに名前やセリフを書
き込んだりするので、できたものはスマートさに欠ける
点があった。
【0004】そこで、インスタント写真カメラで写真撮
影し、できたプリントをスキャナで読み取って、コンピ
ューターで所望の加工をして、プリンタにプリントアウ
トすることもできるが、インスタント写真カメラの印画
紙は高価であり、撮影機材も種類が限定されるなどの制
約があり、ユーザーが楽しみにくい問題がある。
【0005】また、電子カメラで写真撮影し、電子画像
を得て、コンピューターで所望の加工をして、プリンタ
にプリントアウトすることもできるが、電子カメラは高
価であり、ユーザーの初期投資が大きく、また、撮影機
材も種類が限定されるなどの制約があり、ユーザーが楽
しみにくい問題がある。
【0006】また、別のコンピューターで生成した所望
の電子画像と、写真撮影された写真を合成する装置であ
り、電子画像部分に相当する部分のネガカバーを作成
し、電子画像部分のみ電子画像をデジタル露光した後、
写真撮影された撮影用ハロゲン化銀写真感光材料を現像
し、前述のネガカバーで現像された撮影用ハロゲン化銀
写真感光材料を写真原稿として、写真原稿の電子画像部
分に相当する部分を覆いながら、写真原稿から光学的焼
付を行う装置であるサンマルコ社のDOCSY51(商
品名)がある。だが、サンマルコ社のDOCSY51
(商品名)は、写真原稿から光学的焼付を行うものであ
るので、写真撮影された写真画像の画像処理を行えない
問題があり、また、ネガカバーを作成するために、時間
がかかり、デジタル画像の位置とネガの位置が少しでも
ずれると醜い画像となる問題や、また、ネガカバーを作
成しないと多重露光となり、得られる画像が限られる問
題や、その場で写真画像と電子画像の合成画像をモニタ
などで確認することができないので、プリントのできあ
がりが予想できず、プリントができてからでないと自分
の好みのプリントになっているかどうか確認できない問
題がある。
【0007】そこで、ネガフィルムなどの撮影用ハロゲ
ン化銀写真感光材料で写真撮影し、撮影用ハロゲン化銀
写真感光材料を現像し、現像された撮影用ハロゲン化銀
写真感光材料を、スキャナで読み取って、コンピュータ
ーで所望の加工をして、プリンタにプリントアウトする
ことが考えられる。このような例として以下のものが挙
げられる。
【0008】メトラム社のFP1000(商品名)は、
写真撮影された撮影用ハロゲン化銀写真感光材料を別の
現像装置で現像した後に、現像された撮影用ハロゲン化
銀写真感光材料を写真原稿としてスキャナに手作業でセ
ットし、写真原稿を読み取らせ、写真原稿の電子画像に
コンピューターで所望の加工をし、加工した電子画像か
らデジタル露光する装置である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
技術では、不特定多数のエンドユーザが操作するには様
々な問題があることが判った。本発明の目的は、エンド
ユーザが操作するための様々な問題やそれにより派生す
る問題などを解決することである。もちろん、本発明
は、不特定多数のエンドユーザが操作する装置に限られ
ない。以下、本発明の個々の発明について説明する。
【0010】先ず、これら従来の技術では、不特定多数
のエンドユーザが操作者となると、露光装置の部材の精
度が落ちたり、その位置精度が狂ったりして性能に悪影
響がでることがあることが判った。
【0011】この原因を調べると、不特定多数のエンド
ユーザは、装置の構造等を知らないので、待ち時間が長
いと感じると、装置の調子が悪いと思い装置を叩いたり
しがちであり、また、エンドユーザが操作者となるよう
な所に設置するので、エンドユーザや他の客がぶつかっ
たり蹴ったりしがちであることが判った。
【0012】そして、これら従来の技術では、感光材料
をデジタル露光する露光手段を設けた露光装置は、叩か
れたりぶつかられたり蹴られたりされると、部材の精度
が落ちたり、その位置精度が狂ったりして露光装置の性
能に悪影響がでることが判った。
【0013】第一の発明の目的は、不特定多数のエンド
ユーザが操作者となる不特定多数操作者対応用として用
いることができるように、叩かれたりぶつかられたり蹴
られたりされても、露光装置の性能への悪影響を減らす
ことである。
【0014】また、従来の露光装置は前面が平面である
ので、特にエンドユーザが操作者になる場合、露光装置
の前面に膝をぶつけたり、つま先をぶつけたりしがち
で、振動を与えやすく、また、操作者にとっても不快と
なる問題があることが判った。
【0015】第二の発明の目的は、操作者が膝をぶつけ
たり、つま先をぶつけたりしにくく、また、操作者が露
光装置の装置本体に近づき過ぎることを防止して、操作
者による振動の発生を減らし、また、操作者が快く操作
できるようにすることである。
【0016】また、デジタル露光する露光手段を有する
従来の露光装置では、この露光手段を構成する光学ユニ
ットは装置内部に固定され簡単に取り出すことができ
ず、この光学ユニットのメンテナンスが大変であった。
しかし、不特定多数のエンドユーザが操作者となる不特
定多数操作者対応用として用いると、メンテナンスを頻
繁に行う必要があり、また、1回1回のメンテナンスを
速やかに行う必要があることが判った。
【0017】第三の発明の目的は、光学ユニットのメン
テナンスを速やかに簡単に行えるようにすることであ
る。
【0018】また、デジタル露光する露光手段を有する
従来の露光装置では、この露光手段は装置内部に固定さ
れ簡単に取り出すことができず、この露光手段を取り外
してメンテナンスするには振動や衝撃を与えないように
細心の注意を払う必要があった。しかし、不特定多数の
エンドユーザが操作者となる不特定多数操作者対応用と
して用いると、メンテナンスを頻繁に行う必要があり、
また、1回1回のメンテナンスを速やかに行う必要があ
ることが判った。
【0019】第四の発明の目的は、露光手段を外枠の外
に、振動や衝撃を与えないように簡単に移動させること
ができ、メンテナンスを速やかに簡単に行えるようにす
ることである。
【0020】また、これら従来の技術では、不特定多数
のエンドユーザが操作者となると、現像処理手段の部材
の精度が落ちたり、その位置精度が狂ったりして性能に
悪影響がでたり、処理液を用いる場合、その処理液が飛
び散ったり溢れたりしてることがあることが判った。
【0021】この原因を調べると、不特定多数のエンド
ユーザは、装置の構造等を知らないので、待ち時間が長
いと感じると、装置の調子が悪いと思い装置を叩いたり
しがちであり、また、エンドユーザが操作者となるよう
な所に設置するので、エンドユーザや他の客がぶつかっ
たり蹴ったりしがちであることが判った。
【0022】そして、これら従来の技術では、ハロゲン
化銀写真感光材料を現像処理する現像処理手段を設けた
現像処理装置は、叩かれたりぶつかられたり蹴られたり
されると、部材の精度が落ちたり、その位置精度が狂っ
たりして、ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理するの
に必要な性能に悪影響がでたり、処理液を用いる場合、
その処理液が飛び散ったり溢れたり処理液面が変動した
りしてることがあることが判った。
【0023】第五の発明の目的は、不特定多数のエンド
ユーザが操作者となる不特定多数操作者対応用として用
いることができるように、叩かれたりぶつかられたり蹴
られたりされても、現像処理するのに必要な性能に悪影
響がでたり、処理液を用いる場合でも、処理液が飛散し
たり、処理液面が変動したりして性能に悪影響がでない
ようにすることである。
【0024】また、従来の現像処理装置は前面が平面で
あるので、特にエンドユーザが操作者になる場合、露光
装置の前面に膝をぶつけたり、つま先をぶつけたりしが
ちで、振動を与えやすく、また、操作者にとっても不快
であることが判った。
【0025】第六の発明の目的は、操作者が膝をぶつけ
たり、つま先をぶつけたりしにくく、また、操作者が露
光装置の装置本体に近づき過ぎることを防止して、操作
者による振動の発生を減らし、また、操作者が快く操作
できるようにすることである。
【0026】また、従来の現像処理装置では、ハロゲン
化銀写真感光材料用処理剤を収容する処理剤容器を交換
可能にセットする処理剤容器セット部は外からセットで
きる位置にある。
【0027】しかし、不特定多数のエンドユーザが操作
者となる不特定多数操作者対応用として用いる場合、ハ
ロゲン化銀写真感光材料用処理剤を収容する処理剤容器
を交換可能にセットする処理剤容器セット部は外からセ
ットできる位置にあると、この処理剤容器をイタズラさ
れる恐れがある。また、もし、通常、ハロゲン化銀写真
感光材料用処理剤の危険性を認識していないエンドユー
ザがこの処理剤容器をイタズラし、ハロゲン化銀写真感
光材料用処理剤に触れたり目に入れたり飲み込んだりし
たら大変なことになることが判った。
【0028】そこで、ハロゲン化銀写真感光材料用処理
剤を収容する処理剤容器を交換可能にセットする処理剤
容器セット部を現像処理装置の外枠の内側に設けること
が好ましいことに気づいた。
【0029】しかし、単に処理剤容器セット部を現像処
理装置の外枠に囲まれた装置本体に設けると、処理剤容
器の交換が大変であることが判った。
【0030】第七の発明の目的は、エンドユーザがこの
処理剤容器をイタズラし、ハロゲン化銀写真感光材料用
処理剤に触れたり目に入れたり飲み込んだりしないよう
に、現像処理装置の外枠に囲まれた装置本体に処理剤容
器セット部を設けつつ、処理剤容器の交換を速やかに簡
単に行えるようにすることである。
【0031】また、従来の現像処理装置は、フィルム現
像処理部用処理剤のセット位置とペーパー現像処理部用
処理剤のセット位置とが別々であった。しかし、これで
は、フィルム現像処理部とペーパー現像処理部とで別々
の動作で処理剤容器を交換・セットする必要があること
が判った。
【0032】第八の発明の目的は、フィルム現像処理部
用処理剤容器とペーパー現像処理部用処理剤容器の両方
の処理剤容器の交換を速やかに簡単に行えるようにする
ことである。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。
【0034】〔請求項1の説明〕『プリント用感光材料
をデジタル露光する露光手段を設けた装置本体、及び、
該装置本体を取り囲むように設けられた外枠を有する露
光装置において、該外枠が、該装置本体とは別に固定さ
ることを特徴とする露光装置。』により、叩かれたり
ぶつかられたり蹴られたりされても、装置本体を取り囲
むように外枠を設けたので外枠を叩かれることになり、
該装置本体とは別に固定される外枠でその振動を吸収
、装置本体への振動の悪影響を減らす又は無くすこと
ができる。
【0035】
【0036】
【0037】〔請求項の説明〕『前記外枠の前面が、
底面付近が存在しない又は凹んだ形状であり、中部が凹
んだ形状で、上部及び床面付近より上側の下部が突出し
た形状であることを特徴とする請求項1に記載の露光装
。』により、前記外枠の前面が床面付近が存在しない
又は凹んだ形状であり、中部が凹んだ形状なので、露光
装置の前面に膝をぶつけたり、つま先をぶつけたりしに
くく、また、上部及び床面付近より上側の下部が突出し
た形状であるので、操作者が露光装置の装置本体に近づ
き過ぎることを防止でき、これにより操作者による振動
の発生を防止できる。また、上部及び床面付近より上側
の下部が突出した形状であるので、操作者と接触するの
は上部及び床面付近より上側の下部が多く、外枠が上部
及び床面付近より上側の下部が厚くなるので、操作者に
よる振動をより吸収できる。更に、露光装置の前面に膝
をぶつけたり、つま先をぶつけたりしにくいので、操作
者が快く操作できる。〔請求項3の説明〕『プリント用感光材料をデジタル露
光する露光手段を設けた装置本体、及び、該装置本体を
取り囲むように設けられた外枠を有する露光装置におい
て、前記外枠の前面が、底面付近が存在しない又は凹ん
だ形状であり、中部が凹んだ形状で、上部及び床面付近
より上側の下部が突出した形状であり、且つ、前記外枠
の一部が開閉可能であり、前記外枠の一部を開くことに
より、前記装置本体が前記外枠の外に移動可能であるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光装
置。』により、前記外枠の前面が床面付近が存在しない
又は凹んだ形状であり、中部が凹んだ形状なので、露光
装置の前面に膝をぶつけたり、つま先をぶつけたりしに
くく、また、上部及び床面付近より上側の下部が突出し
た形状であるので、操作者が露光装置の装置本体に近づ
き過ぎることを防止でき、これにより操作者による振動
の発生を防止できる。また、上部及び床面付近より上側
の下部が突出した形状であるので、操作者と接触するの
は上部及び床面付近より上側の下部が多く、外枠が上部
及び床面付近より上側の下部が厚くなるので、操作者に
よる振動をより吸収できる。更に、露光装置の前面に膝
をぶつけたり、つま先をぶつけたりしにくいので、操作
者が快く操作できる。加えて、外枠の一部を開いて、中
の装置本体を移動させることができるので、メンテナン
スが行いやすい。これにより、振動吸収とメンテナンス
性の両立を図ることができる。特に、前記外枠の前面が
開閉可能であり、前記装置本体が前方に移動可能である
と、外枠の前面を開いて、中の装置本体を前方に移動さ
せることができるので、装置の側面や後面が塞がれてい
ても、メンテナンスが行いやすい。これにより、振動吸
収とメンテナンス性の両立を図りつつ、狭い店舗に設置
することもできる。
【0038】
【0039】特に、前記外枠の前面が開閉可能であり、
前記装置本体が前方に移動可能であると、外枠の前面を
開いて、中の装置本体を前方に移動させることができる
ので、装置の側面や後面が塞がれていても、メンテナン
スが行いやすい。これにより、振動吸収とメンテナンス
性の両立を図りつつ、狭い店舗に設置することもでき
る。
【0040】〔請求項4,5の説明〕『前記露光手段を
構成する光学ユニットを収容する露光部収容体が前記装
置本体の表面にあることを特徴とする請求項1〜3の何
れか1項に記載の露光装置。』や、『プリント用感光材
料をデジタル露光する露光手段を設けた装置本体、及
び、該装置本体を取り囲むように設けられた外枠を有す
る露光装置において、前記外枠の一部が開閉可能であ
り、前記外枠の一部を開くことにより、前記装置本体が
前記外枠の外に移動可能であり、前記露光手段を構成す
る光学ユニットを収容する露光部収容体が前記装置本体
の表面にあることを特徴とする露光装置。』により、光
学ユニットを収容する露光部収容体がその表面にある装
置本体を外枠の外に移動可能であるので、装置本体を外
枠の外に移動させるだけで光学ユニットのメンテナンス
を行え、光学ユニットのメンテナンスを速やかに簡単に
行える。
【0041】〔請求項6,7の説明〕『前記装置本体
が、車輪を有し、当該車輪により前記外枠の外に移動可
能であることを特徴とする請求項に記載の露光装
置。』や、『プリント用感光材料をデジタル露光する露
光手段を設けた装置本体、及び、該装置本体を取り囲む
ように設けられた外枠を有する露光装置において、前記
装置本体が、車輪を有し、当該車輪により前記外枠の外
に移動可能であることを特徴とする露光装置。』によ
り、露光手段を外枠の外に、振動や衝撃を与えないよう
に簡単に移動させることができ、メンテナンスを速やか
に簡単に行える。
【0042】また、露光手段をメンテナンスした後、装
置本体を車輪により元の位置に戻すことができるので、
振動や衝撃を与えないように簡単に戻すこともでき、メ
ンテナンス作業全体を速やかに簡単に行える。
【0043】
【0044】〔請求項の説明〕『ハロゲン化銀写真感
光材料を現像処理する現像処理部を設けた装置本体、及
び、該装置本体を取り囲むように設けられた外枠を有す
る現像処理装置において、該外枠が、該装置本体とは別
に固定されることを特徴とする現像処理装置。』によ
り、叩かれたりぶつかられたり蹴られたりされても、装
置本体を取り囲むように外枠を設けたので外枠を叩かれ
ることになり、該装置本体とは別に固定される外枠でそ
の振動を吸収し、装置本体への振動の悪影響を減らす又
は無くすことができる。従って、現像処理するのに必要
な性能に悪影響がでたり、処理液を用いる場合でも、処
理液が飛散したり、処理液面が変動したりして性能に悪
影響がでたりすることを防げる。
【0045】
【0046】
【0047】〔請求項の説明〕『前記外枠の前面が、
底面付近が存在しない又は凹んだ形状であり、中部が凹
んだ形状で、上部及び床面付近より上側の下部が突出し
た形状であることを特徴とする請求項に記載の現像処
理装置。』により、前記外枠の前面が床面付近と中部が
凹んだ形状なので、現像処理装置の前面に膝をぶつけた
り、つま先をぶつけたりしにくく、また、上部及び床面
付近より上側の下部が突出した形状であるので、操作者
が現像処理装置の装置本体に近づき過ぎることを防止で
き、これにより操作者による振動の発生を防止できる。
また、外枠が上部及び床面付近より上側の下部が厚くな
るので、操作者による振動をより吸収できる。
【0048】〔請求項10の説明〕『前記外枠の一部が
開閉可能であり、前記装置本体が移動可能であることを
特徴とする請求項8又は請求項9に記載の現像処理装
置。』により、外枠の一部を開いて、中の現像処理手段
を設けた装置本体を移動させることができるので、現像
処理手段のメンテナンスが行いやすい。これにより、振
動吸収とメンテナンス性の両立を図ることができる。
【0049】特に、前記外枠の前面が開閉可能であり、
前記装置本体が前方に移動可能であると、外枠の前面を
開いて、中の装置本体を前方に移動させることができる
ので、装置の側面や後面が塞がれていても、メンテナン
スが行いやすい。これにより、振動吸収とメンテナンス
性の両立を図り、狭い店舗に設置することもできる。〔請求項11の説明〕『ハロゲン化銀写真感光材料を現
像処理する現像処理部を設けた装置本体、及び、該装置
本体を取り囲むように設けられた外枠を有する現像処理
装置において、前記外枠の前面が、底面付近が存在しな
い又は凹んだ形状であり、中部が凹んだ形状で、上部及
び床面付近より上側の下部が突出した形状であり、且
つ、前記外枠の一部が開閉可能であり、前記装置本体が
移動可能であることを特徴とする現像処理装置。』によ
り、前記外枠の前面が床面付近と中部が凹んだ形状なの
で、現像処理装置の前面に膝をぶつけたり、つま先をぶ
つけたりしにくく、また、上部及び床面付近より上側の
下部が突出した形状であるので、操作者が現像処理装置
の装置本体に近づき過ぎることを防止でき、これにより
操作者による振動の発生を防止できる。また、外枠が上
部及び床面付近より上側の下部が厚くなるので、操作者
による振動をより吸収できる。また、外枠の一部を開い
て、中の現像処理手段を設けた装置本体を移動させるこ
とができるので、現像処理手段のメンテナンスが行いや
すい。これにより、振動吸収とメンテナンス性の両立を
図ることができる。特に、前記外枠の前面が開閉可能で
あり、前記装置本体が前方に移動可能であると、外枠の
前面を開いて、中の装置本体を前方に移動させることが
できるので、装置の側面や後面が塞がれていても、メン
テナンスが行いやすい。これにより、振動吸収とメンテ
ナンス性の両立を図り、狭い店舗に設置することもでき
る。
【0050】〔請求項12の説明〕『前記装置本体が、
車輪を有し、当該車輪により前記外枠の外に移動可能で
あることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載
の現像処理装置。』により、現像処理手段を設けた装置
本体を外枠の外に、振動や衝撃を与えないように簡単に
移動させることができ、メンテナンスを速やかに簡単に
行える。
【0051】また、現像処理手段をメンテナンスした
後、現像処理手段を設けた装置本体を車輪により元の位
置に戻すことができるので、振動や衝撃を与えないよう
に簡単に戻すこともでき、メンテナンス作業全体を速や
かに簡単に行える。
【0052】〔請求項13,14の説明〕『前記装置本
体が、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤を収容する処
理剤容器を交換可能にセットする処理剤容器セット部、
及び、前記処理剤容器セット部にセットされた処理剤容
器から、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤を前記現像
処理部に供給する処理剤供給手段、を有し、前記処理剤
容器セット部が前記装置本体の表面にあることを特徴と
する請求項11又は請求項12に記載の現像処理装
置。』や、『ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する
現像処理部を設けた装置本体、及び、該装置本体を取り
囲むように設けられた外枠を有する現像処理装置におい
て、前記外枠の一部が開閉可能であり、前記外枠の一部
を開くことにより、前記装置本体が前記外枠の外に移動
可能であり、前記装置本体が、ハロゲン化銀写真感光材
料用処理剤を収容する処理剤容器を交換可能にセットす
る処理剤容器セット部、及び、前記処理剤容器セット部
にセットされた処理剤容器から、ハロゲン化銀写真感光
材料用処理剤を前記現像処理部に供給する処理剤供給手
段、を有し、前記処理剤容器セット部が前記装置本体の
表面にあることを特徴とする現像処理装置。』により、
現像処理装置の外枠に囲まれた装置本体に処理剤容器セ
ット部を設けたので、エンドユーザがこの処理剤容器を
イタズラし、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤に触れ
たり目に入れたり飲み込んだりすることを防げ、かつ、
処理剤用機セット部がその表面にある装置本体を外枠の
外に移動可能であるので、装置本体を外枠の外に移動さ
せるだけで処理剤容器の交換を行え、処理剤容器の交換
を速やかに簡単に行える。
【0053】〔請求項15の説明〕『前記現像処理部と
して、撮影用ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する
フィルム現像処理部とプリント用ハロゲン化銀写真感光
材料を現像処理するペーパー現像処理部を有し、前記フ
ィルム現像処理部が複数の処理工程からなるものであ
り、前記ペーパー現像処理部も複数の処理工程からなる
ものであり、前記装置本体が前記フィルム現像処理部と
前記ペーパー現像処理部とを平行に設けたものであるこ
とを特徴とする請求項〜請求項14の何れか1項に記
載の現像処理装置。』により、フィルム現像処理部とペ
ーパー現像処理部とを平行に設けることにより、これら
現像処理部の装置本体を小型化でき、外枠を小さくでき
るので、更に振動や衝撃を吸収し、振動や衝撃の影響を
減らすようにしても、該装置本体を取り囲む外枠を小型
化でき、コストを小さくでき、より振動や衝撃を吸収す
るようにできる。
【0054】〔請求項16の説明〕『撮影用ハロゲン化
銀写真感光材料を処理する複数の処理工程からなるフィ
ルム現像処理部、プリント用ハロゲン化銀写真感光材料
を処理する複数の処理工程からなるペーパー現像処理
部、撮影用ハロゲン化銀写真感光材料用とプリント用ハ
ロゲン化銀写真感光材料用について、処理剤を収容する
処理剤容器を交換可能にセットする処理剤容器セット
部、及び、前記処理剤容器セット部にセットされた処理
剤容器から、撮影用ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
とプリント用ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤を、各
処理工程に供給する処理剤供給手段、を設けた現像処理
装置において、前記処理剤容器セット部が、撮影用ハロ
ゲン化銀写真感光材料用とプリント用ハロゲン化銀写真
感光材料用について、前記処理剤容器を交換可能に1ヵ
所にセットするものであることを特徴とする現像処理装
置。』により、フィルム現像処理部用処理剤容器とペー
パー現像処理部用処理剤容器の両方の処理剤容器を1ヵ
所にセットするようにできるので、フィルム現像処理部
用処理剤容器とペーパー現像処理部用処理剤容器の両方
の処理剤容器の交換・セットを速やかに簡単に行える。
【0055】〔請求項17の説明〕『前記フィルム現像
処理部と前記ペーパー現像処理部とを平行に設け、処理
剤を溶解し処理剤成分を各処理工程に供給する補助タン
クを、フィルム現像処理部とペーパー現像処理部の各処
理工程毎に、前記フィルム現像処理部と前記ペーパー現
像処理部との間に設けたことを特徴とする請求項16
記載の現像処理装置。』により、フィルム現像処理部と
ペーパー現像処理部を平行にしたので、処理剤容器を1
ヵ所にセットするようにできやすい。また、フィルム現
像処理部とペーパー現像処理部とが平行で、フィルム現
像処理部とペーパー現像処理部との間に設けられた補助
タンクに処理剤を供給するので、処理剤の供給経路を簡
素なものにすることができる。従って、処理剤の供給経
路が簡素なものであるので、処理剤の供給経路上での詰
まりや劣化などを防止することができる。
【0056】なお、補助タンクに供給された処理剤を溶
解した処理液を処理工程で噴霧処理や塗布処理するもの
であっても、処理槽に供給し処理槽で浸漬処理するもの
であってもよいし、また、「前記フィルム現像処理部及
び前記ペーパー現像処理部が浸漬現像処理を行うもの
で、各処理工程毎に処理槽を有するものであり、前記補
助タンクが、前記処理槽と処理液を循環するもの」であ
ってもよい。
【0057】〔請求項18の説明〕『前記フィルム現像
処理部と前記ペーパー現像処理部との間の上方に前記処
理剤供給手段を設けたことを特徴とする請求項17に記
載の現像処理装置。』により、処理剤の供給経路をより
短いものにしやすい。そして、処理剤の供給経路を短い
ものにすると、処理剤の供給経路上での詰まりや劣化な
どを更に防止することができる。
【0058】〔請求項19の説明〕『前記処理剤供給手
段から前記各補助タンクに各処理工程用の処理剤を誘導
する誘導部材を設けたことを特徴とする請求項17又は
請求項18に記載の現像処理装置。』により、誘導部材
を設けたので、処理剤が確実に所定の処理槽に供給され
る。
【0059】〔用語その他の説明〕電子画像は、言うま
でもないが、信号により表現される画像のことで、アナ
ログ信号によるアナログ画像であってもよいが、デジタ
ル信号によるデジタル画像である方が、画像処理がしや
すく、メモリに記憶でき、また、記憶による画質の劣化
がないので、好ましい。なお、先の出願での画像信号
は、電子画像のことである。
【0060】また、電子画像であってプリントへ画像出
力される画像のことを、出力電子画像と呼び、デジタル
画像であってプリントへ画像出力される画像のことを、
出力デジタル画像と呼ぶ。
【0061】撮像は、CCD撮像素子などの固体撮像素
子による撮像や撮像管による撮像などが挙げられる。ま
た、搬送を副走査とする走査方式により撮像するものと
しては、写真原稿に密接するよう設けたCCDラインセ
ンサによる撮像や、一端をアレイ状に並べて写真原稿に
密接するよう設けたファイバーの他端に設けた撮像素子
による撮像や、写真原稿の像をCCDラインセンサ上に
レンズ光学系などにより結像させての撮像や、レーザビ
ームを主走査させての光電変換素子による撮像などが挙
げられる。
【0062】画像出力は、電子画像からレーザビーム又
は発光素子アレイなどを用いて電子写真法によりプリン
トを得る方法でも、電子画像からインクジェット方式に
よりプリントを得る方法でもよいが、電子画像からプリ
ント用ハロゲン化銀写真感光材料に露光する露光手段に
よる方法が階調再現性、色調再現性、MTFなどの観点
から好ましい。
【0063】デジタル露光とは、デジタル画像から露光
することで、デジタル画像から2次元的に配置された発
光素子を発光させたり、走査露光させたりする必要があ
るので、プリント用感光材料に露光する場合(特にハロ
ゲン化銀写真感光材料に露光するような高精細な画像の
場合)は、より厳しい精度が要求される。
【0064】走査露光としては、露光アレイを用いて、
露光アレイに対する感光材料の相対的な移動を副走査と
する走査露光、主走査方向に走査するレーザ光を用い
て、この主走査方向に対する感光材料の移動を副走査と
する走査露光などが挙げられる。また、走査露光は感光
材料を相対的に移動させるものであるが、この相対的移
動速度は一定の速度であることが好ましい。
【0065】露光アレイとしては、LEDアレイや、一
端が発光素子に接続された光ファイバーアレイや、偏平
CRT、VFPH(Vacuum Fluoresce
ntPrint Head:真空蛍光露光ヘッド)など
が挙げられる。
【0066】露光の露光画面とは、画像として露光され
ている範囲のことで、露光の露光画面の幅とは、画像と
して露光されている範囲の幅のことである。露光の露光
画面の長さとは、画像として露光されている範囲の長さ
のことである。なお、ここで幅、長さは、後述する定義
に基づく。
【0067】感光材料には、被写体を撮影し記録するた
めの撮影用感光材料、プリントにするためのプリント用
感光材料が挙げられる。また、感光材料には、ジアゾタ
イプ感光紙、感光性樹脂材料などでもよいが、ハロゲン
化銀写真感光材料が好ましい。そして、撮影用ハロゲン
化銀写真感光材料としては、一般に、カラーネガフィル
ム、カラーリバーサルフィルム、モノクロームフィルム
と呼ばれるフィルムなどが挙げられる。また、プリント
用ハロゲン化銀写真感光材料は、プリント用ハロゲン化
銀モノクローム写真感光材料であるモノクローム印画
紙、プリント用ハロゲン化銀カラーネガ写真感光材料や
プリント用ハロゲン化銀カラーポジ写真感光材料などの
カラー印画紙などの印画紙が好ましいが、これに限られ
ず、プリント用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムや
プリント用ハロゲン化銀カラーポジ写真フィルムなどの
プリント用写真フィルムなどでもよい。
【0068】原稿とは、画像が記録された媒体のこと
で、写真原稿の他に、磁気画像記録媒体や光磁気画像記
録媒体やphoto−CDなどのデジタル画像の光学的
記録媒体などが挙げられる。また、写真原稿とは、画像
が写真として記録された媒体のことで、撮影用感光材料
など写真画像が露光された感光材料を現像処理したもの
や、インクジェット法や感熱転写法などその他の色素像
により写真画像が写真として記録された媒体などが挙げ
られる。
【0069】液現像処理は、現像処理のための処理液を
用いて感光材料を現像処理することであり、処理液を満
たした処理槽に感光材料を浸漬して処理する浸漬処理や
感光材料に処理液を噴霧して処理する噴霧処理などが挙
げられる。また、処理液に感光材料の処理量に応じて処
理剤成分を補充することが好ましい。処理剤成分の補充
は、濃縮処理液を希釈して得られた補充液を処理液槽に
補充する方法、濃縮処理液を直接処理液槽に補充する方
法でもよいが、固体処理剤を直接処理液槽に補充する方
法が好ましい。
【0070】処理剤は、感光材料を処理する処理液を作
成又は処理剤成分の補充のための薬剤であり、液体処理
剤と固体処理剤がある。固体処理剤は、固体の処理剤
で、錠剤、顆粒、丸薬、粉末、などが挙げられるが、錠
剤であることが補充量を制御しやすく、また、固体処理
剤の変質を防止しやすいので好ましい。
【0071】処理剤容器は、撮影用ハロゲン化銀写真感
光材料用処理剤とプリント用ハロゲン化銀写真感光材料
用処理剤の両方を収容する処理剤容器であってもよい
し、撮影用ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤を収容す
る撮影用ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤容器とプリ
ント用ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤を収容するプ
リント用ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤収容容器と
が別々にあってもよい。
【0072】そして、撮影用ハロゲン化銀写真感光材料
用処理剤を収容する撮影用ハロゲン化銀写真感光材料用
処理剤容器とプリント用ハロゲン化銀写真感光材料用処
理剤を収容するプリント用ハロゲン化銀写真感光材料用
処理剤収容容器とが別々にあると、撮影用ハロゲン化銀
写真感光材料とプリント用ハロゲン化銀写真感光材料の
処理量の比率が変動しても、撮影用ハロゲン化銀写真感
光材料用処理剤とプリント用ハロゲン化銀写真感光材料
用処理剤とをそれぞれ別々に交換・セットすることがで
きるので、どちらか1方が先に、交換・セットしなけれ
ばならなくなっても、残っている方の処理剤を無駄にす
ることがない。また、撮影用ハロゲン化銀写真感光材料
用処理剤収容容器とプリント用ハロゲン化銀写真感光材
料用処理剤収容容器とが別々であっても、1ケ所にセッ
トすることができる場合、どの処理剤が無くなりそうか
一見して判る。
【0073】フィルム現像処理手段は、撮影用感光材料
を現像処理するための手段であればよく、撮影用感光材
料としてフィルムには限られず、例えば、紙支持体の撮
影用感光材料やガラス支持体の撮影用感光材料などを現
像処理する手段であってもよい。そして、ペーパー現像
処理手段はプリント用感光材料を現像処理するための手
段であればよく、プリント用感光材料として印画紙には
限られず、例えば、フィルム支持体のプリント用感光材
料やガラス支持体のプリント用感光材料などを現像処理
する手段であってもよい。
【0074】プリント用感光材料を現像処理する方法と
しては、現像処理液を用いる湿式現像処理や、熱により
現像処理する熱現像処理や、現像処理成分を含有したシ
ートを圧着させて現像処理する現像処理などが挙げられ
る。
【0075】フィルム現像処理手段や撮像手段や巻取手
段や収容手段や露光手段やペーパー現像処理手段や供給
手段の搬送速度は周知の方法で測定することができ、ま
た、これらの搬送速度は、通常略正規分布でバラツクの
で、搬送速度をランダムな時刻に多数測定してその平均
値と標準偏差を求めることで、99.5%以上の確度で
±何%以内にあるか判る。ちなみに、通常の正規分布表
をみれば、下記の式で、99.5%以上の確度で±A%
以内にあることが判る。
【0076】 A=2.81×標準偏差/平均×100 プリント用感光材料としては、プリント用ハロゲン化銀
写真感光材料であることが好ましいが、これに限られな
い。そして、プリント用ハロゲン化銀写真感光材料とし
ては、モノクローム印画紙、カラー印画紙などの印画紙
やプリント用写真フイルムなどが挙げられる。
【0077】装置本体を取り囲むように設けられた外枠
は、一体成形されていてもよいし、複数の枠からなって
いてもよいし、また、外枠の一部がソータなど他の機能
を有するものであってもよい。また、外枠は装置本体を
取り囲むように設けられていればよく、装置本体の一部
が外から見えるようになっていてもよく、また、この装
置が壁などに略接するように設置するものであれば、そ
の壁などが外枠の一部を構成することになり、装置とし
てその壁面側に外枠を有していなくてもよい。
【0078】ある部材が装置本体の表面にあるとは、当
該部材が、装置本体の他の部材を取り外さなくても、装
置本体の表側にあることである。通常、これにより、装
置本体の他の部材を取り外す必要なく、外から手動で目
的の動作ができる。例えば、交換又はセットが目的の動
作であれば、装置本体の他の部材を取り外す必要なく、
外から手動で交換又はセットができ、メンテナンスが目
的の動作であれば、装置本体の他の部材を取り外す必要
なく、外から手動でメンテナンスができる。
【0079】プリント用感光材料や印画紙やプリントに
関して、幅とは、マガジンに収容されている長尺状プリ
ント用感光材料の幅方向の長さのことである。従って、
例えば、図37では、葉書サイズプリントの幅は105
mmであり、名刺サイズプリント(87mm×55m
m)や大名刺サイズプリント(87mm×65mm)の
幅は87mmである。
【0080】プリント用感光材料や印画紙やプリントに
関して、長さとは、マガジンに収容されている長尺状プ
リント用感光材料の長尺方向の長さのことである。従っ
て、例えば、図37では、葉書サイズプリントの長さは
148mmであり、名刺サイズプリント(87mm×5
5mm)の長さは55mmである。
【0081】円筒状支持体は、少なくとも感光材料を支
持する領域が円筒面で形成されている支持体であるが、
円筒面の一部に溝や孔や穴などが設けられていてもよ
い。また、単に感光材料を支持するものであってもよい
し、円筒面の一部に溝や孔や穴などを設け、真空に引く
ことで感光材料を密着させる作用を持つものであっても
よいし、また、表面をゴムなどで形成することでしっか
りと支持するようなものであってもよい。
【0082】オーダ情報は、オーダを識別するための識
別情報で、オーダ名やオーダ記号(数字・文字・記号な
どを含む)やオーダ受付時刻やそのオーダの収容容器の
識別記号などの情報が挙げられる。
【0083】補正することが望ましい撮像手段の特性に
は、シェーディングパターンの補正、感度特性、混色の
影響、画素位置のズレ、シャープネスの不足・不良など
が挙げられ、これらは、撮像手段の各々によって異な
る。
【0084】補正することが望ましい感光材料の種類に
よる撮像時の特性には、階調特性、混色の影響などが挙
げられる。また、補正することが望ましいベース濃度に
よる撮像時の特性は、撮像感度、階調特性などが挙げら
れるが、これは感材種に応じて補正することが好まし
い。
【0085】補正することが望ましい露光手段の特性に
は、基準露光条件によって補正できる感度特性、階調特
性だけでなく、シェーディングパターン、シャープネス
不足・不良などが挙げられ、これらは、撮像手段の各々
によって異なる。
【0086】また、現像処理状態の補正は、所定期間毎
に基準露光条件を設定することにより補正することによ
ってもよいが、処理液のpHや濃度やpAgなどの処理
液特性や処理液温度などを検出して、これらの影響の補
正を行ってもよい。
【0087】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を挙げているもので、
本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではな
い。
【0088】実施形態1 本実施形態の画像処理システムは、エンドユーザが操作
者として、エンドユーザが撮影した長手方向に複数の駒
が記録されたJ135規格の撮影用長尺状ハロゲン化銀
カラーネガ写真感光フィルム(以下、フィルムという)
を収容した撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真感光フィ
ルム収容容器(以下、パトローネという)を、所定位置
にセットするだけで、セットされたパトローネからフィ
ルムを自動的に送り出し、フィルム現像処理し、得られ
たフィルムを撮像しデジタル画像を得て、複数台ある画
像処理装置の中のいずれかの画像処理装置を特定し、特
定された画像処理装置で、エンドユーザである操作者が
指示入力部から指示した内容に従って、画像を表示し、
デジタル画像の画像処理をして、出力デジタル画像を得
て、露光現像装置が、ロール状に巻かれたプリント用ハ
ロゲン化銀カラーネガ写真感光材料である印画紙(以
下、印画紙という)をマガジンから供給し、所定の長さ
に切断後、得られた出力デジタル画像から露光し、ペー
パー現像処理してプリントにするシステムである。これ
により、従来、撮影したフィルムをラボ業者に出し現像
してもらってからでないと、エンドユーザがフィルムで
撮影した画像の画像処理は出来なかったが、本実施形態
により、撮影したフィルムをラボ業者に出し現像しても
らう手間なく、エンドユーザがフィルムで撮影した画像
の画像処理ができるようになる。以下、本実施形態の装
置を詳しく説明する。
【0089】本実施形態の画像処理システムは、図1の
全体構成図、図2の全体ブロック図に示すように、パト
ローネに収容されているフィルムをパトローネから送り
出すフィルム送出部610と、送り出されたフィルムを
浸漬現像処理して写真原稿にするフィルム現像処理部1
と、この写真原稿を撮像してデジタル画像を得る撮像部
400と、写真原稿を巻き取り写真原稿収容容器に収容
して写真原稿収容体にする巻取部160や撮像部400
を収容し、写真原稿の搬送などする撮像部収容体100
と、操作者がセットした写真原稿収容体から写真原稿を
送り出す写真原稿送出部630と、写真原稿収容容器を
収容する写真原稿収容容器収容部620と、撮像部40
0からのデジタル画像から画像処理して出力デジタル画
像を出力する画像処理装置A〜Cと、ペーパー供給部2
50とペーパー供給部250から供給された印画紙に画
像処理装置A〜Cから出力された出力デジタル画像から
印画紙に露光する露光部210とを有する露光部収容体
200と、露光部収容体200からの印画紙を浸漬現像
処理しプリントPにするペーパー現像処理部4と、ペー
パー現像処理部4で浸漬現像処理され得たプリントPを
場合によって後処理する後処理部550と、写真原稿収
容体とプリントPをエンドユーザ毎に仕分けするソータ
700と、フィルム現像処理部1とペーパー現像処理部
4から出る廃液を処理する廃液処理部800と、その指
示入力部990により入力された指示に基づいて、全体
を制御する全体制御装置900と、を有する画像処理シ
ステムである。
【0090】これらの装置からなる本画像処理システム
は、また、フィルム現像処理部1と撮像部収容体100
と露光部収容体200とペーパー現像処理部4を有する
装置本体660と、フィルム送出部610と写真原稿送
出部630と写真原稿収容容器収容部620を有し装置
本体を囲む外枠600と、ソータ700と、外枠の上に
設置された全体制御装置300と、画像処理装置A〜C
と、それらを結ぶラインとで構成されている。上述の各
部は各々制御ラインで結ばれており、また、画像ライン
が撮像部400、露光部210、全体制御装置300、
画像処理装置A〜Cの間で結ばれている。図1でライン
は、この画像ラインと制御ラインを示し、画像ラインと
制御ラインが1つの保護シールドで囲われて装置本体と
画像処理装置A〜Cの間で結ばれている。
【0091】そして、全体制御装置300は、オーダ毎
に画像処理する画像処理装置を特定する。そして、全体
制御装置300は、撮像部400で撮像しデジタル化し
撮像部400の特性の影響などの補正をして得られたデ
ジタル画像を、特定された画像処理装置A〜Cに画像ラ
インを通じて送らせる。そして、全体制御装置300
は、画像処理装置A〜Cで画像処理して得られた出力デ
ジタル画像を画像ラインを通じて露光部210に送らせ
る。そして、全体制御装置300は、露光部210で送
られた出力デジタル画像から露光部210の特性の影響
などを補正して印画紙に露光させる。また、画像処理装
置A〜C及び全体制御装置300は、本実施形態では、
互いに置換可能な装置である。
【0092】全体制御装置のブロック図である図3に示
すように、全体制御装置300は、撮像部400から送
信されたデジタル画像を受信する画像入力I/F320
と、画像入力I/Fが受信したデジタル画像を記憶する
入力画像メモリ331と、入力画像メモリ331に記憶
されたデジタル画像からシミュレーション画像を作成し
たり、画像処理装置全体を制御したりする画像処理制御
部333と、画像処理制御部333で作成されたデジタ
ル画像であるシミュレーション画像を記憶するシミュレ
ーション画像メモリ371と、シミュレーション画像メ
モリ371に記憶されているシミュレーション画像から
表示画像を作成し、モニタに表示させる表示制御部37
3と、表示制御部373からの信号により、表示画像を
表示するモニタ310と、表示画像、画像処理及び画像
出力に関する指示を入力する指示入力部390と、入力
画像メモリ331に記憶されたデジタル画像から画像処
理を実行する画像処理実行部335と、画像処理実行部
335により画像処理された出力画像を記憶する出力画
像メモリ337と、出力画像メモリ337に記憶された
デジタル画像である出力画像を送信する画像出力I/F
340と、他の装置からの制御情報を入出力する制御I
/F350と、制御I/F350を通して他の装置や本
装置を制御する全体制御部363と、操作者に対する様
々な指示画面を記憶する制御画像メモリ361を有す
る。
【0093】また、全体制御装置300は、画像処理装
置A〜Cと相互置換可能な装置であるが、画像処理装置
A〜Cと相違して、画像処理実行部335及び出力画像
メモリ337が機能を停止している。実際には、全体制
御装置300では、出力画像メモリ337に相当するメ
モリも入力画像メモリ331として使用され、撮像部4
00の記憶容量が不足する場合に備えている。また、画
像処理装置A〜Cと全体制御装置300とで同じCPU
を用いて走らせるプログラムを変えることによって、同
じCPUを、画像処理装置A〜Cでは画像処理実行部3
35として用い、全体制御装置300では全体制御部3
63として用いることにより、CPUの無駄を省いてい
る。
【0094】次に、本画像処理システムのフィルムから
見たフローを、本画像処理システムのフィルムから見た
フロー図である図4に基づいて、説明する。先ず、S2
1で、パトローネがフィルム送出部610の挿入口61
1からセットされる。すると、S22で、フィルム送出
部610がセットされたパトローネからフィルムを送り
出す。すると、S23で、フィルム現像処理部1がフィ
ルム送出部610から送り出したフィルムを、パーフォ
レーション搬送しながら現像処理し、写真原稿にして、
撮像部収容体100に送る。すると、S24で、撮像部
400はフィルム現像処理部1で得られ撮像部収容体1
00に送られた写真原稿を撮像する。すると、S25
で、撮像部収容体100の巻取部160は、写真原稿を
写真原稿収容容器に収容する写真原稿収容手段であり、
撮像部400で撮像された写真原稿を巻き取り、写真原
稿収容容器510に収容して写真原稿収容体にする。す
ると、S26で、撮像部収容体100の巻取部160
(写真原稿収容手段)で得られた写真原稿収容体510
をソータ700に送り、ソータ700は送られた写真原
稿収容体510をオーダに応じたソータビンにソートす
る。すると、S27で、そのオーダに対応したプリント
が全てそのオーダに対応するソータビンに収容される
と、ソータ700のソータビンから写真原稿収容体をそ
のオーダに対応したプリントとともに取り出せるように
なる。そして、エンドユーザがソータ700のソータビ
ンから写真原稿収容体510を取り出す。
【0095】次に、フィルム送出部610の挿入口61
1の構造について、図5〜図8に基づいて、説明する。
なお、図5の(A)に、フィルム送出部610の挿入口
611の正面図を、(B)にフィルム送出部610の挿
入口611の側面断面図〔(A)のX−X’断面図〕を
示す。また、図6に、フィルム送出部610の挿入口6
11の図5(A)に示すZ−Z’面の断面斜視図を示
す。また、図7に、フィルム送出部610の挿入口61
1の図5(A)に示すX−X’面の断面斜視図を示す。
また、図8に、フィルム送出部610の挿入口611の
図5(B)のY−Y’面の断面斜視図を示す。また、図
5の(A)に、セットされたパトローネPAの位置を一
点鎖線で示す。
【0096】フィルム送出部610の挿入口611は、
パトローネPAの中心軸を所定のセット位置SPの軸に
合わせる作用とパトローネのフィルム出入口の出っ張り
PDを所定の向きに合わせる作用とがある斜面群からな
る導入部IPにより、挿入されるパトローネPAを導
き、挿入されるパトローネPAの中心軸を所定の位置の
軸に合わせ、その挿入されるパトローネPAのフィルム
出入口の出っ張りPDを所定の位置に合わせて所定のセ
ット位置SPにセットされることになる。
【0097】このセット位置SPにあるパトローネPA
は、このパトローネPAの胴体を保持する円筒部618
と、このパトローネPAのフィルム出入口の出っ張りP
Dを保持する溝部617と、パトローネPAのフィルム
出入口の出っ張りPDと胴体との間の溝を規制する突条
部619とにより、位置決めされて保持される。円筒部
618の半径はパトローネPAの胴体の円筒より若干広
い円筒面と一致して、本実施形態では後述するように1
3.0であるまた、溝部617の溝の厚さTD(mm)
はパトローネPAのフィルム出入口の出っ張りPDの厚
さTP(mm)と以下の式に示す関係にある。
【0098】TP < TD < TP+2 なお、TD < TP+2であることにより、後述する
ように、突条部619がパトローネPAの長軸ハブ側を
奥にしての挿入を阻止でき、以下に示す式を満たすこと
がさらに好ましい。
【0099】TD < TP+1 また、溝部617の深さDD(mm)は、パトローネP
Aのフィルム出入口の出っ張りPDの突出長さPP(m
m)と以下の式に示す関係にある。
【0100】PP+1 < DD そして、これら円筒部618と溝部617と突条部61
9からなるセット位置SPの長さLSP(mm)はパト
ローネPAの長さよりも長い。以下、このセット位置S
Pの最出口側を構成する円筒部618の円を内口円61
0Bという。
【0101】この導入部IPは、外口円610Aを底に
する円筒の側面と一致する第一面612と、この第一面
612と隣接し、下記式〔1〕で示される第二面613
と、第一面612と第二面613と隣接し、同じく下記
式〔2〕で示される第三面614と、第二面613と第
三面614と隣接し、点P1を頂点とする円錐面(式
〔3〕で示される。)と一致する第四面615と、円筒
部618の円筒面と一致し円筒部618から連続する面
である第五面616とからなる。なお、点P0は内口円
610Bより奥にあり、円筒部618の中心軸上にあ
る。また、点P1は、この内口円610Bよりも外側に
あり、円筒部618の中心軸上にある。なお、式〔1〕
〜〔3〕の原点は図5の点P0である。
【0102】式〔1〕 Y = A×θ+B×R 式〔2〕 Y =−A×θ+B×R 式〔3〕 Y = B×R+L01 なお、Yは、点P0からの「第二面613、第三面61
4上の点」の「円筒部618の中心軸」の方向の位置
(mm)で、Rは、「第二面613、第三面614上の
点」の「円筒部618の中心軸」からの距離(mm)
で、θは、「第二面613、第三面614上の点」の
「円筒部618の中心軸」を中心軸とする「第二面61
3と第三面614との交線」からの角度(ラジアン)
で、Aは係数(mm/ラジアン)で、Bは係数(mm/
mm)である。そして、L01は、点P0と点P1との
距離(mm)である。
【0103】なお、JIS135規格パトローネの場
合、係数Aは、パトローネに無理な力をかけずにスムー
ズに導くために7以上が好ましく、10以上がより好ま
しい、また、操作者が挿入するときのフィルム出入口の
出っ張りPDの位置の許容範囲を広くしつつ、導入部I
Pの長さが長くなりすぎないようにするために30以下
が好ましく、20以下がより好ましい。また、係数B
は、パトローネに無理な力をかけずにスムーズに導くた
めに0.5以上が好ましく、0.7以上がより好まし
い。また、係数Bは、操作者が挿入するときのパトロー
ネの位置の許容範囲を広くしつつ、導入部IPの長さが
長くなりすぎないようにするために3以下が好ましく、
2以下がより好ましい。また、L01は、パトローネに
無理な力をかけずにスムーズに導くために5以上が好ま
しく、10以上がより好ましい。また、L01は、導入
部IPの長さが長くなりすぎないようにするために30
以下が好ましく、20以下がより好ましい。また、内口
円の半径(mm)は、12.5以上であるが、13.5
以下、特に13.0以下であることがセットしたときの
パトローネがガタつかず好ましい。また、外口円の半径
(mm)は、17以上、特に19以上であることがフィ
ルム出入口の出っ張りを所定の向きに導くのによく、3
0以下、特に25以下であることが、パトローネが変な
向きに導入されたりしないので好ましい。そして、本実
施形態ではAは12.5、Bは1.0、L01は15.
0、内口円の半径(mm)は13.0、外口円の半径
(mm)は22である。
【0104】そして、エンドユーザは、パトローネPA
のスプールの長軸ハブHLを持って、パトローネPAの
フィルム出入口の出っ張りPDが上側になるように挿入
する。その時、もし、エンドユーザが持っているパトロ
ーネPAの中心軸が円筒部618の中心軸よりも下側に
あったら、第四面615によりパトローネPAが規制さ
れ、パトローネPAを奥に進めるに従い、パトローネP
Aの中心軸が円筒部618の中心軸と一致するように導
かれる。また、もし、エンドユーザが持っているパトロ
ーネPAの中心軸が円筒部618の中心軸よりも図5の
(A)で、左上側にあったら、第二面613によりパト
ローネPAが規制され、パトローネPAを奥に進めるに
従い、パトローネPAの中心軸が円筒部618の中心軸
と一致するように導かれる。また、もし、エンドユーザ
が持っているパトローネPAの中心軸が円筒部618の
中心軸よりも、図5の(A)で、右上側にあったら、第
三面614によりパトローネPAが規制され、パトロー
ネPAを奥に進めるに従い、パトローネPAの中心軸が
円筒部618の中心軸と一致するように導かれる。
【0105】また、パトローネPAのフィルム出入口の
出っ張りPDが所定の向きより、図5の(A)で、左側
にあったら、パトローネPAのフィルム出入口の出っ張
りPDが第二面613により規制され、パトローネPA
のフィルム出入口の出っ張りPDが所定の位置と一致す
るように導かれる。また、パトローネPAのフィルム出
入口の出っ張りPDが所定の向きより、図5の(A)
で、右側にあったら、パトローネPAのフィルム出入口
の出っ張りPDが第二面613により規制され、パトロ
ーネPAのフィルム出入口の出っ張りPDが所定の向き
と一致するように導かれる。
【0106】なお、第四面の存在をなくし、第二面と第
三面のみにすると、パトローネPAのフィルム出入口の
出っ張りPDが真下に向いていても所定の向きに導け
る。だが、外口円610Aから内口円610Bまでの距
離を短くするために、また、真上にパトローネPAのフ
ィルム出入口の出っ張りPDを入れるのに、パトローネ
PAのフィルム出入口の出っ張りPDを下側に向けるエ
ンドユーザは少なく、問題となりにくいので、第四面の
存在がある方が好ましい。
【0107】また、エンドユーザが長軸ハブを持って挿
入せず、長軸ハブを奥側にしてセットしようとすると、
パトローネPAのフィルム出入口の出っ張りPDと胴体
との間の溝を規制する突条部619が、パトローネPA
のフィルム出入口の出っ張りPDを止めてパトローネP
Aの内口円610Bより内側への挿入を阻止するので、
誤って長軸ハブを奥側にしてセットしようとすることを
防止できる。
【0108】次に、パトローネをセットさせて、パトロ
ーネから取り出したフィルムとオーダ名とを対応付ける
手順について、フィルムとオーダ名とを対応付けるまで
のフローを示すフロー図である図9に基づいて、説明す
る。まず、S31で、全体制御装置300のモニタ31
0がパトローネ挿入可能であることを表示する。そし
て、S32で、フィルム送出部610にパトローネが挿
入されセットされたか否か判定する。否であればS32
に戻る。そして、モニタ310がパトローネ挿入可能で
あることを表示している時に、フィルム送出部610に
パトローネが挿入されセットされる(S32でYESで
ある)と、S33に進み、フィルム送出部610からパ
トローネが挿入されセットされたことを制御I/F35
0を通して全体制御部363に伝えられる。すると、全
体制御部363は、表示制御部373にモニタ310に
オーダ名を入力するよう操作者に指示する画面を表示さ
せるように指示し、モニタ310がオーダ名を入力する
よう操作者に指示する画面を表示する。そして、S34
で、操作者がオーダ名(オーダ情報)を入力したか否か
判定する。否であればS34に戻る。そして、操作者が
オーダ名を指示入力部390で入力する(S34でYE
Sである)と、S35に進み、全体制御部363はその
パトローネから取り出されたフィルムとオーダ名(オー
ダ情報)を対応付ける。
【0109】そして、フィルム送出部610のパトロー
ネからフィルムを取り出してから、フィルムをフィルム
現像処理部1を通して、フィルムの先端が撮像部400
に到達するまでの時間は、フィルムを所定の搬送速度で
搬送するので、略一定である。また、フィルム現像処理
部1はフィルム送出部610に挿入されたフィルムの順
に現像処理して、撮像部400に供給するものである。
従って、フィルム送出部610からフィルムを送出させ
てから所定時間経過した時に、そのフィルムを現像処理
して得られた写真原稿を撮像部400で撮像し始めるこ
とを利用して、全体制御装置300が、フィルム送出部
610からフィルムを送出させてから所定時間経過した
時に撮像部400で撮像し始めて得られたデジタル画像
とそのフィルムのオーダ名(オーダ情報)とを対応付け
ることができる。また、フィルム送出部610から送出
したフィルムの順番に、撮像部400がそのフィルムか
ら得られた写真原稿を撮像することを利用して、全体制
御装置300が、フィルム送出部610から送出したフ
ィルムの順番とオーダ名(オーダ情報)とを対応付けて
記憶しておき、フィルム送出部610から送出したフィ
ルムの順番に、撮像部400が撮像して得られたデジタ
ル画像とそのフィルムのオーダ名(オーダ情報)とを対
応付けることができる。上述のようにして、フィルムを
現像処理して得られた写真原稿から得られたデジタル画
像とオーダ名(オーダ情報)とを、簡単に対応付けるこ
とができることは言うまでもない。
【0110】そして、以下、撮像部400が写真原稿を
撮像して得られたデジタル画像を画像処理する画像処理
装置を、全体制御装置300の全体制御部363が、3
つの画像処理装置A〜Cの中から特定する手順を、図1
0に基づいて、説明する。なお、「撮像部400が写真
原稿を撮像して得られたデジタル画像」を画像処理する
画像処理装置は、1オーダの「撮像部400が写真原稿
を撮像して得られたデジタル画像」毎に特定することは
言うまでもない。図10は、「撮像部400が写真原稿
を撮像して得られたデジタル画像」を画像処理する画像
処理装置を、全体制御部363が3つの画像処理装置A
〜Cの中から特定するフローを示すフロー図である。
【0111】S41で、フィルム送出部610がフィル
ムを送出し始めると、フィルム送出部610から撮像開
始したことを制御I/F350を通して全体制御部36
3に伝えられる。また、操作者が写真原稿送出部630
にセットした写真原稿収容体から送出された写真原稿を
撮像部400が撮像し始めると、撮像部400から撮像
開始したことを制御I/F350を通して全体制御部3
63に伝えられる。そして、これを契機に画像処理装置
の特定のフローが開始される。すると、S42で、全体
制御部363は各画像処理装置A〜Cの状態情報を収集
し、S43に進む。具体的には、全体制御部363は制
御I/F350を通して各画像処理装置にそれ自体の状
態情報を送信するよう要求する。そして、各画像処理装
置が状態情報を制御I/F350を通して全体制御部3
63に伝える。ここで、状態情報としては、画像処理装
置が使用可能か否かの情報と、現在使用中であれば、前
記画像処理装置が後どの程度で別の作業者が使用可能と
なるかの情報である。
【0112】そして、S43で、画像処理装置のいずれ
かが使用可能であるか判断する。そして、もし、画像処
理装置のいずれかが使用可能であれば(S43でYES
であれば)、S44に進み、全体制御部363は使用可
能な画像処理装置の中の1つを特定する。
【0113】そして、S45で、モニタ310に特定さ
れた画像処理装置に向かうようオーダ名と共に表示して
操作者に指示する画面を表示させるように表示制御部3
73に指示し、モニタ310が、特定された画像処理装
置に向かうようオーダ名と共に表示して操作者に指示す
る画面を表示する。ここで、同時に、特定された画像処
理装置で操作できるまでの時間又は撮像終了までの時間
も表示することが好ましい。なお、特定された画像処理
装置で操作できるまでの時間は、現像処理時間と、フィ
ルムの長さから推定される撮像時間と、撮像部及び画像
処理装置での画像処理に要する時間と、撮像部及び画像
処理装置間の転送時間とから予測することができる。そ
して、特定された画像処理装置に特定されたことを伝え
て、S46に進む。
【0114】そして、S46で、特定された画像処理装
置に、その装置が特定されたことをオーダ名と共に表示
して操作者に指示する画面を表示させるように指示し、
その特定された画像処理装置のモニタ910が、その画
像処理装置自体が特定されたことをオーダ名と共に操作
者に示す画面を表示する。
【0115】また、S43の判断結果により、もし、い
ずれの画像処理装置も使用不可能であれば(S43でN
Oであれば)、S47に進む。S47で、全体制御部3
63は、画像処理装置のいずれかが、待時間(別の作業
者が使用可能となるまでの時間)が判るものであるか否
かを判断する。そして、画像処理装置のいずれかが、待
時間(別の作業者が使用可能となるまでの時間)が判る
ものであれば(S47でYES)、S48に進む。S4
8で、全体制御部363は、最も短い時間で別の作業者
が使用可能となる画像処理装置(最も短い待時間の画像
処理装置)を、このオーダの電子画像を画像処理する画
像処理装置として特定する。そして、S49で、特定さ
れた画像処理装置に、待時間後(使用可能となる時)に
向かうよう、オーダ名と共に表示して操作者に指示する
画面を、モニタ310に表示させるように表示制御部3
73に指示する。すると、モニタ310が、特定された
画像処理装置に、待時間後(画像処理装置が使用可能と
なる時)に向かうよう、オーダ名と共に表示して操作者
に指示する画面を、表示する。また、特定された画像処
理装置に次の操作者が設定されたことを伝え、S50に
進む。
【0116】そして、S50で、特定された画像処理装
置が使用可能な状態であるか否か判断する。否であれば
S50に戻る。そして、特定された画像処理装置に使用
可能となると(S50で、YESであれば)、S46に
進む。
【0117】そして、S46で、特定された画像処理装
置に、その装置が特定されたことをオーダ名と共に表示
して操作者に指示する画面を表示させるように指示し、
その特定された画像処理装置のモニタ910が、その画
像処理装置自体が特定されたことをオーダ名と共に操作
者に示す画面を表示する。
【0118】また、S47の判断の結果により、もし、
いずれの画像処理装置も使用不可能で、後どの程度で別
の作業者が使用可能となるか判らない場合(S47でN
Oである場合)、S51に進む。そして、S51で、オ
ーダ名と共に表示して操作者に暫く待つように指示する
画面をモニタ310に表示させるように表示制御部37
3に指示する。そして、モニタ310が、オーダ名と共
に表示して操作者に暫く待つように指示する画面を表示
する。そして、所定時間経過後(S52の後)、S42
に戻る。このようにして、所定時間毎に、画像処理装置
を特定できるまで、上述のルーチンを繰り返す。
【0119】なお、操作者の誘導のために、各画像処理
装置に色を割り当て、床に各画像処理装置への各色の誘
導ラインを設け、特定された画像処理装置の色を画面に
表示させ、また、特定された画像処理装置の色の誘導ラ
インを光らせるようにしてもよい。
【0120】そして、撮像部400から撮像が完了した
ことが、状態情報を制御I/F350を通して全体制御
部363に伝えられると、撮像部400にデジタル画像
を送信し、特定した画像処理装置に画像入力I/F32
0から受信するよう制御する。このようにして、撮像部
400から特定された画像処理装置にデジタル画像が送
信される。また、同時に、特定した画像処理装置に制御
I/F350からオーダ情報を受信させ、オーダ情報を
得させる。このようにして、撮像部400から特定され
た画像処理装置にデジタル画像が送信される。
【0121】上述のように、S41で、撮像部400で
フィルムを撮像し始めることにより画像処理装置を特定
するので、オーダ毎に得られたデジタル画像を画像処理
するための画像処理装置を特定することになることは言
うまでもない。
【0122】次に、画像処理装置A〜Cのモニタ910
A〜Cと全体制御装置300のモニタ310の設置角度
φと、画像処理装置A〜Cを乗せている外枠A〜Cの前
縁とモニタ910A〜Cの中心位置との水平方向距離及
び画像制御装置300を乗せている外枠600の前縁と
モニタ310との水平方向距離L1と、モニタ910A
〜C、310の表示画面のサイズ(対角線長さ)L2
と、中心位置の高さL3について、モニタの視認性の説
明図である図11と、画像処理システム本体の側断面図
である図12と、図12のMPP方向からみたモニタ9
10A〜C、310の正面図である図13に基づいて、
説明する。
【0123】画像処理装置A〜Cのモニタ910A〜C
及び全体制御装置300のモニタ310の設置角度φ
は、モニタ310の表示画面に対する法線の鉛直線に対
する角度で、35度以下、特に30度以下、さらに25
度以下で、遠くにいる人W3からは見えにくく好まし
い。また、0度以上であればよいが、特に10度以上、
さらに20度以上が、近くで操作する人W1やその友人
W2が、充分視認できるので好ましい。本実施形態で
は、いずれのモニタ310、910A〜Cとも25度に
なっている。
【0124】また、画像処理装置A〜Cを乗せている外
枠A〜Cの前縁とモニタ910A〜Cの中心位置との水
平方向距離及び全体制御装置300を乗せている外枠6
00の前縁とモニタ310との水平方向距離L1は、2
0cm以上、特に25cm以上、さらに30cm以上が
表示画面を充分に大きなものにしつつ、表示画面を良好
に視認できるようにしつつ、操作をしやすい位置にジョ
ィスティック390、990A〜Cを設けることができ
るので、好ましい。また、80cm以下、特に60cm
以下、さらに50cm以下であることが、表示画面を充
分に近くから見ることができ、表示画面を良好に視認で
きるので、好ましい。本実施形態では、いずれのモニタ
310、910A〜Cとも35cmになっている。
【0125】また、モニタ910A〜C、310の表示
画面のサイズ(対角線長さ)L2は、40cm以上、特
に50cm以上、さらに60cm以上が表示画面を充分
に大きく、表示画面を良好に視認できる。そして、キャ
ビネサイズ程度のプリントサイズまで充分に余裕を持っ
て表示できるので、不特定多数のエンドユーザが操作者
となっても、実感を持って操作できるので、好ましい。
また、90cm以下、特に70cm以下、さらに、60
cm以下であることが、表示画面の大きさが大きくなり
すぎず、また、表示画面の歪曲を小さくでき、表示画面
を良好に視認でき、また、操作者の写真画像の表示画面
を遠くにいる人W3から見られにくいので、好ましい。
本実施形態では、いずれのモニタ310、910A〜C
とも50cmになっている。そして、いずれのモニタ3
10、910A〜Cとも縦が30cmで横が40cmで
ある。
【0126】また、画像処理装置A〜Cのモニタ910
A〜C及び全体制御装置300のモニタ310の中心位
置の高さL3は、70cm以上、特に80cm以上、さ
らに90cm以上であることが、近くで操作する人W1
やその友人W2が表示画面を充分近くに視認でき、か
つ、遠くにいる人W3からは見えにくくでき、好まし
く、また、120cm以下、特に、110cm以下、さ
らに100cm以下であることにより、表示画面を斜め
から見ている感覚が小さく、良好に表示画面を見ること
ができ、また、表示画面を充分に離して見ることがで
き、表示画面を良好に視認でき好ましい。本実施形態で
は、いずれのモニタ310、910A〜Cとも95cm
になっている。
【0127】なお、本実施形態のいずれのモニタ31
0、910A〜Cとも式(112)を満たしていること
は言うまでもない。また、画像処理装置A〜Cのモニタ
910A〜Cと全体制御装置300のモニタ310のこ
れらの値は、例えば、CRT、液晶などといったモニタ
を構成するものの良好視認角度ψや、設置する地域の嗜
好や標準的な目の高さなどから、上述の範囲の中から適
切な値を定めることが好ましい。
【0128】図14は、本実施形態の画像処理システム
の装置本体660を収容する外枠600と全体制御装置
300とソータ700とからなる本体部の外観図であ
る。以下、図12と図14に基づいて、外枠600と装
置本体660との関係について説明する。外枠600
は、装置本体660を囲む形であり、その中に装置本体
660を設置できるようになっている。装置本体660
は固定された車輪662により床に固定されている。な
お、車輪662を固定するには周知の方法でよく、車輪
止めにより車輪662を固定する方法、車輪662の回
転を止める車輪回転停止部材を車輪662に設け、その
車輪回転停止部材により車輪662の回転を止めること
により車輪662を固定する方法などが挙げられる。
【0129】また、外枠600は装置本体660とは独
立してその底面が床に固定されている。ソータ700は
図15に示すように車輪が折り畳まれ脚部が床に固定さ
れている。そして、外枠600と装置本体660との間
に、図12に示すように、ゴムなどの弾性部材GUMを
介している。また、ソータ700と装置本体660との
間に、図示しないゴムなどの弾性部材を介している。ま
た、通常の作動時には、装置本体660の前には、その
前面に把手651のある扉650が外枠600の一部と
してある。そして、扉650は外枠600から取り外し
可能な構造となっており、扉650を取り外すと外枠6
00から外に装置本体660を車輪662により引き出
すことが可能となっている。このように、外枠600が
装置本体660と別に固定され、外枠600が装置本体
660を囲む構造とすることで、エンドユーザが待ち時
間に待ちきれずなどして、エンドユーザが装置を叩いた
り、エンドユーザが装置に蹴つまずいたりなどしても、
衝撃を外枠600が受け止め、装置本体660に衝撃が
届かないようにして、処理液の液面が上下したり、処理
液が飛び散ったり、露光装置などの装置が狂ったりしな
いようになっている。
【0130】また、ソータ700も装置本体660と別
に固定され、ソータ700と装置本体660との間は弾
性部材を介して接することで、エンドユーザがソータ7
00を叩いたり、エンドユーザがソータ700に蹴つま
ずいたり、ソータ700が振動したりなどしても、衝撃
を外枠600が受け止め、本体650に衝撃が届かない
ようにして、フィルム現像処理部1やペーパー現像処理
部4の処理液の液面が上下したり、処理液が飛び散った
り、露光部210などの装置が狂ったりしないようにな
っている。
【0131】なお、装置本体660及び外枠600の間
と、装置本体660及びソータ700の間は、完全に隙
間が空いていて、完全に別に固定されていてもよい。そ
の場合も装置本体660と外枠600とが近づいている
部分にはゴムなどの弾性部材を設けておくことが好まし
い。
【0132】また、装置本体660に複数の固定脚を設
け、外枠600をゴムなどの弾性部材を介して保持する
ようにしてもよい。
【0133】また、外枠600の上面には、全体制御装
置300を設置できるようになっている。全体制御装置
300の中には、モニタ310の他に、図3に示す各種
制御部、メモリ、処理実行部、I/Fなどの電装部が収
容されている。また、外枠600の上面前部右側にはフ
ィルム送出部610があり、外枠600の上面前部左側
には、後で説明する写真原稿送出部630と写真原稿収
容容器収容部620とがある。フィルム送出部610に
は、前述したパトローネを挿入する挿入口611があ
る。そして、フィルム送出部610から送り出されたフ
ィルムはフィルム現像処理部1に送られる。
【0134】ソータ700は複数のビン741〜746
を有し、各ビンには把手のある蓋711〜716があ
る。また、各蓋711〜716には把手721〜726
と案内灯731〜736がある。
【0135】図16は装置本体660の概要構成図であ
る。L幅マガジン670には89mm幅のロール印画紙
が収容されている。A4幅マガジン690には210m
m幅のロール印画紙が収容されている。露光部収容体2
00に収容されているカッタ201で切断され、露光部
210で露光された印画紙はペーパー現像部4で現像処
理され、後処理部550を通って、ソータ700に渡さ
れる。フィルム送出部610から送り出されたフィルム
Fはフィルム現像処理部1に送られ、フィルム現像処理
部1で後述する浸漬現像処理され写真原稿にされる。フ
ィルム現像処理部1で浸漬現像処理され得られた写真原
稿は撮像部収容体100に送られる。この際、フィルム
Fはリーダを用いないパーフォレーション搬送により所
定の搬送速度で搬送される。写真原稿は、撮像部収容体
100に収容されている撮像部400で撮像され、巻取
部160で巻き取られ写真原稿収容容器に収容されて写
真原稿収容体にされる。写真原稿収容体はソータ700
に送られる。
【0136】複数の処理工程からなるフィルム現像処理
部1と複数の処理工程からなるペーパー現像処理部4
は、フィルム現像処理部1が手前になるように平行に設
けられている。フィルム現像処理部1の乾燥部側上方に
は撮像部収容体100が設けられ、ペーパー現像処理部
の上方には、現像工程側から露光部収容体200、マガ
ジン670、690、後処理部550が設けられてい
る。マガジン670とマガジン690は後述するが、互
いに平行に設けられている。また、フィルム現像処理部
1とペーパー現像処理部4との間に、フィルム現像処理
部1とペーパー現像処理部4の各処理工程毎に、固体処
理剤を溶解し処理剤成分を各処理工程に供給するために
各処理工程と処理液が循環している補助タンク2、5が
設けられている。
【0137】また、マガジン670と撮像部収容体10
0に挟まれた装置本体660の表面(上面)に固体処理
剤容器をセットする固体処理剤容器セット台80が設け
られている。そして、固体処理剤供給部8が、フィルム
現像処理部1とペーパー現像処理部4との間の補助タン
クの上方に設けられており、固体処理剤容器セット台8
0にセットされた固体処理剤容器7から固体処理剤を補
助タンク2、5に供給する。そして、固体処理剤供給部
8から供給された固体処理剤は固体処理剤誘導部9によ
って対応する処理工程の補助タンクに誘導される。
【0138】図17は装置本体660のフィルム現像処
理部1とペーパー現像処理部4と各補助タンク2、5と
フィルター3、6と固体処理剤容器7と固体処理剤供給
部8と固体処理剤誘導部9の配置を示す垂直断面図であ
る。フィルム現像処理部1の処理槽11に隣接して補助
タンク2が設けられている。処理槽11と補助タンク2
とは連通口13を介して連通している。補助タンク2に
はフィルター3が脱着可能に設けられている。フィルタ
ー3の底からパイプ23がポンプ24まで延びており、
また、ポンプ24から処理槽11の底部にパイプ25が
延びている。これにより、ポンプ24が作動することに
より、処理液が処理槽11から補助タンク2、フィルタ
ー3、ポンプ24を通って処理槽11に戻る循環経路を
循環することになる。
【0139】また、ペーパー現像処理部4の処理槽41
に隣接して補助タンク5が設けられている。処理槽41
と補助タンク5とは連通口43を介して連通している。
補助タンク5にはフィルター6が脱着可能に設けられて
いる。フィルター6の底からパイプ53がポンプ54ま
で延びており、また、ポンプ54から処理槽41の底部
にパイプ55が延びている。これにより、ポンプ54が
作動することにより、処理液が処理槽41から補助タン
ク5、フィルター6、ポンプ54を通って処理槽41に
戻る循環経路を循環することになる。
【0140】フィルター3、6には、液面より上に出て
いる摘持部33、63があり、また、空気を吸い込まな
いように液面より下にフィルター濾過部31、61があ
り、液面を塞ぎ、フィルター濾過部31、61を覆う抑
え部32、62がある。
【0141】また、固体処理剤容器7には同じ処理工程
用の固体処理剤を収容する収容部として複数列の細長い
収容室78があり、各室に固体処理剤(錠剤)が互いに
非面接触で容器とも非面接触で一列に整列して収容され
ている。固体処理剤供給部8は固体処理剤容器セット台
80の上にセットされた固体処理剤容器7から固体処理
剤を固体処理剤収容部91により1個づつ固体処理剤誘
導部9に供給する。固体処理剤誘導部9は、フィルム用
固体処理剤を補助タンク2に供給する際は誘導経路93
を通して、印画紙用固体処理剤を補助タンク5に供給す
る際は誘導経路92を通して、供給する。補助タンク
2、5には供給された固体処理剤(錠剤)が丁度降下す
る所に剣山22、52を設けられ、供給された固体処理
剤(錠剤)が、剣山22、52上で流れの速い所で止め
られ、序々に溶解する。
【0142】図18は装置本体660のフィルム現像処
理部1とペーパー現像処理部4と各補助タンク2、5と
フィルター3、6と固体処理剤容器7の配置を示す平面
図である。フィルム現像処理部1はフィルムを浸漬現像
処理するものである。フィルム現像処理部1は、図19
のフィルム現像処理部1の概略断面図にも示すように、
現像処理工程、漂白処理工程、定着処理工程、水洗処理
工程の4処理工程の第一現像処理槽1A、第二現像処理
槽1B、漂白処理槽1C、定着処理槽1D、第一水洗槽
1E、第二水洗槽1F、第三水洗槽1Gの7槽と乾燥部
1Hを有する。フィルム現像処理部1では、フィルムが
所定の搬送速度で搬送されながら、第一現像処理槽1
A、第二現像処理槽1B、漂白処理槽1C、定着処理槽
1D、第一水洗槽1E、第二水洗槽1F、第三水洗槽1
G、乾燥部1Hの順に送られ、浸漬現像処理される。ま
た、各処理槽1A〜Gには補助タンク2A〜Gがあり、
また、各補助タンク2A〜Gにはフィルター3A〜Gが
ある。ペーパー現像処理部4は、印画紙を浸漬現像処理
するものである。ペーパー現像処理部4は、図20のペ
ーパー現像処理部4周辺の概略断面図にも示すように、
現像処理工程、漂白定着処理工程、水洗工程の3工程の
現像処理槽4P、漂白定着処理槽4Q、第一水洗槽4
R、第二水洗槽4S、第三水洗槽4Tの7槽と乾燥部4
Uを有する。ペーパー現像処理部4は、印画紙が所定の
搬送速度で搬送されながら、現像処理槽4P、漂白定着
処理槽4Q、第一水洗槽4R、第二水洗槽4S、第三水
洗槽4T、乾燥部4Uの順に送られ、浸漬現像処理され
る。
【0143】また、各処理槽4P〜Tには、図18に示
すように、補助タンク5P〜Tが設けられており、ま
た、各補助タンク5P〜Tにはフィルター6P〜Tがお
かれている。本実施形態の固体処理剤容器7には、主要
固体処理剤容器71と水洗工程用固体処理剤収容容器7
2とがある。主要固体処理剤容器71には、フィルム用
固体処理剤を収容する収容部(現像処理工程用固体処理
剤収容部7B、漂白処理工程用固体処理剤収容部7C、
定着処理工程用固体処理剤収容部7D)と印画紙用固体
処理剤を収容する収容部(現像処理工程用固体処理剤収
容部7P、漂白定着処理工程用固体処理剤収容部7Q)
とが交互に配置されている。これにより各補助タンクへ
の供給経路をより短く簡素なものにしている。
【0144】また、水洗工程用固体処理剤収容容器72
にフィルム用水洗工程用固体処理剤を収容する収容部7
Gと印画紙用水洗工程用固体処理剤を収容する収容部7
Tとがある。これにより、通常、水洗工程用固体処理剤
の補充量は他の処理剤と比較して非常に小さいという条
件と、通常、水洗工程用固体処理剤を供給する場所と他
の固体処理剤を供給する場所とは離れているという条件
を満たすことができる。
【0145】また、各固体処理剤の補充量の比率は異な
るので、図18においてフィルム用定着処理工程用固体
処理剤収容部7Dが他の収納部より大きいように、各固
体処理剤の補充量の比率に応じて収納部の大きさが異な
るようにすることで、固体処理剤容器中の各固体処理剤
が同時に無くなるようになっている。また、各収納部の
大きさが異なるので、固体処理剤供給部8の各供給部の
長さもそれに応じて異なる。そして、固体処理剤誘導部
9の誘導経路92、93がそれぞれ対応する補助タンク
に固体処理剤を供給するように図18における上下方向
だけでなく左右方向にも誘導するような経路となってい
る。
【0146】図21は固体処理剤容器7と固体処理剤供
給部8と固体処理剤誘導部9の配置を示す概略斜視図で
ある。図17、図21に基づいて、固体処理剤供給部8
の機構について説明する。主要固体処理剤容器71に対
応する固体処理剤供給ドラム81と安定工程用固体処理
剤容器72に対応する固体処理剤供給ドラム82との間
にこれらのドラムの回転軸となる軸83がある。軸83
とモータ84の軸85とがウォームギア機構により接続
されている。これにより、モータ84の回転を固体処理
剤供給ドラム81、82に伝達している。
【0147】また、主要固体処理剤容器71と安定工程
用固体処理剤容器72には、それぞれその上面に把手7
3、74が有る。そして、把手73、74を持って、前
述の装置本体660の表面にある固体処理剤容器セット
台80に簡単にセットでき、また、固体処理剤容器セッ
ト台80にセットされている主要固体処理剤容器71や
安定工程用固体処理剤容器72を簡単に上方向に持ち上
げることができる。従って、装置本体660を外枠60
0から外に引出すと、簡単に主要固体処理剤容器71や
安定工程用固体処理剤容器72を交換することができ
る。
【0148】図22は本実施形態の変形実施形態の固体
処理剤容器7と固体処理剤供給部8と固体処理剤誘導部
9の配置を示す概略斜視図である。主要固体処理剤容器
71と安定工程用固体処理剤容器72に分けるのではな
く、各固体処理剤の用途毎に1つづつの固体処理剤容器
7を設けたものである。現像工程側から、ペーパー現像
処理用現像工程用固体処理剤容器7P,フィルム現像処
理用現像工程用固体処理剤容器7B,ペーパー現像処理
用漂白定着工程用固体処理剤容器7Q,フィルム現像処
理用漂白工程用固体処理剤容器7C,フィルム現像処理
用定着工程用固体処理剤容器7D,ペーパー現像処理用
安定工程用固体処理剤容器7T,フィルム現像処理用安
定工程用固体処理剤容器7Gの順に並べられる。これら
の容器7の交換は一時に行ってもよいし、無くなり次第
各々別々に行ってもよいが、好ましくは、ペーパー処理
用、フィルム処理用は同時に無くなるように設計できる
ので、ペーパー処理用、フィルム処理用各々同時に交換
することが好ましい。
【0149】また、別の変形実施形態として、固体処理
剤供給部8用のモータは主要固体処理剤容器71と安定
工程用固体処理剤容器72との間ではなく、これらの外
側にモータ84を設け、このモータ84の回転を固体処
理剤供給ドラム81、82に伝達するようにしてもよ
い。また、交換は直ちに上方向に固体処理剤容器を持ち
上げるのではなく、一旦水平方向に引き出してから、上
方向に把手73、74により固体処理剤容器を持ち上げ
て交換してもよい。
【0150】上述のいずれの実施形態でも、固体処理剤
容器をセットするための固体処理剤容器セット台80は
外枠600に囲まれた装置本体660にあるので、不特
定多数のエンドユーザや全く関係のない人が固体処理剤
容器をイタズラして、ハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤に触れたり目に入れたり飲み込んだりすることを
防ぎつつ、装置本体660が外枠600の外に車輪66
2により楽に移動可能であり、固体処理剤容器セット台
80は装置本体660の表面にあるので、装置本体66
0を外枠600の外に移動させるだけで、簡単に固体処
理剤容器をセット・交換することができ、固体処理剤容
器の交換を速やかに行うことができる。なお、取り外し
可能な外枠650は施錠できるようになっており、通常
時には施錠し、固体処理剤容器の交換などのメンテナン
ス時だけ鍵を開くことが好ましい。
【0151】図23は撮像部400を収容する撮像部収
容体100の断面図である。フィルムはフィルム現像処
理部1で現像処理され写真原稿とされる。そして、写真
原稿は、先ず、フィルム現像処理部1から搬送ローラ1
71、172を通って、ローラ151を通って、張力発
生防止部130を通って、撮像部搬送機構の現像処理部
側ローラ125、126を通って、撮像部400を通
り、撮像部搬送機構の巻取部側ローラ127を通って、
撮像巻取間張力発生防止部140を通って、巻取部16
0で巻き取られる。それと同時に撮像部400を通る写
真原稿の撮像が行われる。また、撮像部搬送機構の現像
処理部側ローラ125、126には、搬送検出器491
が、撮像部搬送機構の巻取部側ローラ127にも搬送検
出器492が設けられている。これらの搬送検出器49
1・492により、撮像部の副走査方向の撮像が制御さ
れている。
【0152】なお、張力発生防止部130と撮像巻取間
張力発生防止部140は、図23の点線(F3やF4)
で示すように写真原稿をたわまして搬送することによ
り、張力発生防止部130や撮像巻取間張力発生防止部
140の前後で写真原稿に張力が働かないようにして、
張力発生防止部130や撮像巻取間張力発生防止部14
0の前後の張力の発生を低減、防止するものである。こ
れにより、後述する撮像部400での撮像などを良好な
ものにする。
【0153】また、長尺状写真原稿を撮像しつつ、撮像
部収容体100を小型化するために、写真原稿を巻き取
り収容する手段を撮像部400の写真原稿搬送方向の両
側に設けている。
【0154】巻取部160は撮像部400で撮像が済ん
だ写真原稿を写真原稿収容容器510に巻き取り収容す
るものである。巻取部160は、写真原稿収容容器51
0の回転軸511と回転軸511に一端が固定されたマ
ットシート516とを有する写真原稿収容容器510
と、粘着リール166と、巻取部入口のローラ161・
162などがある。マットシート516は、写真原稿収
容容器510の回転軸511に一端が固定され、回転軸
511に十分巻かれ、粘着リール166に図23では逆
S字状に掛け渡され粘着リール166に十分巻かれ、他
端が粘着リール166に一時的に固定されている。巻取
部入口のローラ161・162から送られた写真原稿F
5は、粘着リール166に巻かれているマットシート5
16と写真原稿収容容器510の回転軸511及び粘着
リール166に逆S字状に掛け渡されているマットシー
トとの間に挿入され、粘着リール166から写真原稿収
容容器510の回転軸511にマットシート516が巻
き取られるのに従って、写真原稿はマットシートとマッ
トシートとの間に挟まれて巻き取られる。そして、撮像
を終了すると、巻取部160で写真原稿は写真原稿収容
容器510の回転軸511に巻き取られた状態になる。
そして、粘着リール166からマットシート516が引
き剥がされ、マットシート516の他端部の巻緩み防止
部を巻緩み防止状態にし、マットシート516の他端部
も写真原稿容器に巻かれ、ソータ700に排出される。
【0155】一時巻取部150は、操作者が写真原稿送
出部630にセットされた写真原稿を収容した写真原稿
収容体から取り出された写真原稿を撮像部400の前を
逆送させた際に、一時巻き取るものである。この一時巻
取部150に巻き取られた写真原稿は、順に送られ、撮
像部400で撮像されて、巻取部160で写真原稿収容
容器510に巻き取られる。一時巻取部150は、第一
リール155と、第二リール156と、第一リール15
5に一端が固定され第一リール155に十分巻かれ第二
リール156に図23ではS字状に掛け渡され第二リー
ル156に十分巻かれ他端が第二リール156に固定さ
れているマットシート157と、一時巻取部入口のロー
ラ151などがある。一時巻取部入口のローラ151か
ら送られた写真原稿F5は、第二リール156に巻かれ
ているマットシートと、第一リール155と第二リール
156にS字状に掛け渡されているマットシートとの間
に、挿入され第一リールから第二リールにマットシート
157が巻き取られるのに従って、写真原稿はマットシ
ートとマットシートとの間に挟まれて巻き取られる。
【0156】なお、一時巻取部150の第二リール15
6での写真原稿の巻き取りも、巻取部160の写真原稿
容器の回転軸511での写真原稿の巻き取りも、現像処
理部1で写真原稿に与えられる巻癖も、また、写真原稿
送出部630にセットされる写真原稿収容体の写真原稿
の巻癖も、同じ巻方向である。従って、撮像部400で
撮像される写真原稿の巻癖がバラバラになって撮像部の
ピント面から写真原稿の画像の一部が微妙に外れること
を防止できる。また、写真原稿を、一時巻取部150の
第二リール156や巻取部160の写真原稿容器の回転
軸511に巻き取ったり、これらから巻き戻したりする
時に、ジャムが発生しにくいなどのメリットがある。
【0157】フィルム現像処理部1の搬送速度、巻取部
160の巻取速度、及び、一時巻取部150の巻取速度
は、いずれも99.5%以上の確度で±5%以内にあ
る。撮像部400の搬送機構の搬送速度は99.5%以
上の確度で±1%以内にある。また、撮像部400の平
均搬送速度、フィルム現像処理部1の平均搬送速度、巻
取部160の平均巻取速度、及び、一時巻取部150の
平均巻取速度は同じである。そして、前記撮像部400
の搬送速度に対して、フィルム現像処理部1の搬送速度
と、巻取部160の巻取速度と、一時巻取部150の巻
取速度とが、少なくとも撮像手段による撮像時、99.
5%以上の確度で互いに±5%以内にある。
【0158】そして、最も長い写真原稿が1.6mであ
り、張力発生防止部130は安全をみて約20cmのア
キュームとして機能し、張力発生防止部130に約10
cmのループができた段階で撮像のための搬送を開始で
きる。このようにして、従来のプリンタプロセッサの焼
付装置と現像処理装置との間のアキュームのように大き
なアキュームを、フィルム現像処理部1と撮像部400
との間に設ける必要がなく、装置の小型化と迅速な撮像
を行うことができる。
【0159】また、最も長い写真原稿が1.6mであ
り、撮像巻取間張力発生防止部140は安全をみて約2
0cmのアキュームとして機能し、撮像巻取間張力発生
防止部140に約10cmのループができた段階で巻取
部160は巻取を開始することができる。このようにし
て、撮像部400と巻取部160との間に大きなアキュ
ームを設ける必要がなく、装置の小型化と迅速な撮像を
行うことができる。
【0160】また、操作者が写真原稿送出部630にセ
ットした写真原稿収容体の写真原稿は、以下の手順で撮
像される。操作者が写真原稿を収容した写真原稿収容体
を写真原稿送出部630にセットすると、写真原稿送出
部630が写真原稿収容体から写真原稿を取り出す。取
り出された写真原稿は、撮像部400の前を逆送され
て、一時巻取部150に一時巻き取られる。そして、写
真原稿の後端が撮像部400を通ると、写真原稿を逆方
向に搬送し、すなわち、順に搬送し、撮像部400での
撮像が行われる。そして、撮像部400で撮像された写
真原稿は、巻取部160で写真原稿収容容器510に巻
き取られる。
【0161】図24は撮像部400の概略斜視図であ
る。写真原稿は写真原稿ガイド121、122に一端を
挟まれ、写真原稿ガイド123、124に他端を挟ま
れ、平面性を維持されながら、上述のように所定の搬送
速度で搬送される。光源部413では、光源からの白色
光をミラートンネルを介して光量分布が一様な面光源光
にして、写真原稿を照明する。レンズ部412は照明さ
れた写真原稿の像を撮像素子部411上に結像する。撮
像素子部411は写真原稿の像を撮像する。撮像素子部
411は、図25にその断面図を示すように、b,g,
rの各色毎に2本の5000画素のCCDラインセンサ
421〜426とその手前に設けられたb,g,rの各
色毎にCCDラインセンサ毎に濃度の異なるフィルタ4
31〜436により、b,g,rの各色の撮像を行う。
b,g,rの各色の低濃度のフィルタ431〜433は
b,g,rの各色の濃度が略0であるのに対し、b,
g,rの各色の高濃度のフィルタ434〜436はb,
g,rの各色の濃度も1〜2程度あるものである。これ
によって、フィルムの低濃度域と高濃度域の両方の撮像
を同時に行う。そして、これらb,g,rの各色毎のフ
ィルタを透過した光をCCDラインセンサによって受光
するので、フィルタの選択により副吸収成分の著しく小
さいものにできる。例えば、b用のフィルタは430n
m以下の波長の光と470nm以上の波長の光を遮光
し、g用のフィルタは530nm以下の波長の光と57
0nm以上の波長の光を遮光し、r用のフィルタは63
0nm以下の波長の光と670nm以上の波長の光を遮
光するというように、b光とg光の中間波長やg光とr
光の中間波長をカットする特性のものを選んでいる。こ
れは、通常これら中間波長にピークのある色素を一般撮
影用ハロゲン化銀カラーネガ写真感光フィルムを現像処
理して得られた写真原稿は有せず、また、これら中間波
長に色濁りの原因となる副吸収成分の量が大きいからで
ある。このように、CCDラインセンサにより、写真原
稿の幅方向に対して主走査が行なわれ、前述の所定の搬
送速度での搬送により、写真原稿の長手方向に対して副
走査が行なわれ、得られたb,g,rの各色の画像信号
は補正部190に供給される。
【0162】撮像部400の信号処理内容について、撮
像部400のブロック図である図26に基づいて説明す
る。
【0163】撮像素子部420で読み取られたb,g,
rの各原色毎の画像アナログ信号は、アナログ処理部4
50で、サンプルホールドおよび増幅して、電流電圧変
換され、A/D変換部445で、A/D変換され、測光
デジタル画像信号として、一旦、一時メモリ447に記
憶される。そして、順次、一時メモリ447に記憶され
た測光デジタル画像信号は、デジタル処理部460で、
b,g,r各色毎に、シェーディング補正、高濃度の測
光デジタル信号と低濃度の測光デジタル信号の合成を行
い、さらに、撮像素子部420の混色の影響の補正、撮
像素子部420の感度特性の補正、感材種による写真原
稿の特性の影響の補正、感材種による現像処理条件の影
響の補正を行い、適切な画像信号である補正デジタル画
像信号に変換され、メモリ449に記憶される。なお、
この補正デジタル画像信号は出力デジタル画像の元とな
るデジタル画像に相当する。
【0164】そして、画像送信I/F470でデジタル
画像として画像送信される。これらの動作は制御部44
1が制御している。また、A/D変換部445で、A/
D変換され得られた測光デジタル画像信号は、撮像情報
処理部446に送られ、撮像情報処理部446で、測光
デジタル画像信号から撮像された写真原稿のDXコード
を読み取り、撮像された写真原稿の感材種を判別し、ま
た、撮像された写真原稿のベース濃度を判別する。そし
て、判別された撮像された写真原稿の感材種とベース濃
度が制御部441に送られ、制御部は、デジタル処理デ
ータメモリ442から、送られた写真原稿の感材種とベ
ース濃度に対応するデジタル処理データを読み出し、デ
ジタル処理部460に設定する。デジタル処理部460
での、b,g,r各色毎の、感材種による写真原稿の特
性の影響の補正と感材種によるベース濃度の影響の補正
のためのデジタル処理データは、デジタル処理データメ
モリ442に記憶されている。そして、制御部441に
伝えられた撮像する写真原稿の感材種とベース濃度に基
づいて、デジタル処理データメモリ442に記憶されて
いるデジタル処理データから、該当するデジタル処理デ
ータを読みだされ、デジタル処理部460に設定され
る。
【0165】また、デジタル処理部460での、b,
g,r各色毎のシェーディング補正と高濃度の測光デジ
タル信号と低濃度の測光デジタル信号の合成、若しく
は、撮像素子部420の混色の影響の補正と撮像素子部
420の感度特性の補正のためのデジタル処理データ
は、制御I/F480を通して全体制御装置300から
伝えられた、シェーディング補正パターンの情報である
シェーディング補正情報、高濃度の測光デジタル信号と
低濃度の測光デジタル信号の合成処理のための情報であ
る濃度合成情報、撮像素子部420の混色の影響の補正
と撮像素子部420の感度特性の補正をするためのマト
リックスの情報である撮像補正マトリックス情報がデジ
タル処理部460に設定される。
【0166】なお、デジタル処理部460での高濃度域
の測光デジタル信号と低濃度域の測光デジタル信号の合
成は、シェーディング補正や撮像素子部420の混色の
影響の補正や撮像素子部420の感度特性の補正などを
行った後に行われる。なぜなら、これらの影響は撮像素
子毎に相違するからである。
【0167】また、デジタル処理部460での高濃度域
の測光デジタル信号と低濃度域の測光デジタル信号の合
成は、CCDラインセンサ421〜426は互いに平行
で所定の間隔で位置決めされているので、高濃度域の測
光デジタル信号と低濃度域の測光デジタル信号とは所定
の位置関係にあり、また、b,g,rの各色の測光デジ
タル信号の間も所定の位置関係にあるので、この関係を
利用して、各々の測光デジタル信号の画面端位置の信号
の位置を検出し、互いに同じ位置を示す画素を見いだ
す。高濃度域の測光デジタル信号の各画素のレベルが所
定範囲(高濃度域の撮像として階調性の良好な撮像がで
きるレベルの範囲、本実施形態では、照明光の光量が設
定された光量である場合に、濃度で1.5以上に相当す
るレベル)内であるか否か判断し、高濃度域の測光デジ
タル信号の画素のレベルが所定範囲内である場合は、高
濃度域の測光デジタル信号を用い、高濃度域の測光デジ
タル信号の画素のレベルが所定範囲外である場合は、当
該高濃度域の測光デジタル信号の画素と同じ位置を示す
低濃度域の測光デジタル信号の画素のレベルを用いるこ
とにより、合成する。なお、高濃度域の測光デジタル信
号と低濃度域の測光デジタル信号とで基準レベルが同一
になるように調整した後に合成することはいうまでもな
い。なお、この調整は、高濃度域の測光デジタル信号の
各画素のレベルが所定範囲(高濃度域の撮像として階調
性の良好な撮像ができるレベルの範囲)内であるか否か
判断する前に行ってもよいし、後に行ってもよい。
【0168】また、撮像部400の前後に設けられた搬
送検出器491・492により検出された搬送検出信号
から搬送検出部490が、搬送信号を制御部441とア
ナログ制御部443に送り、また、搬送状態を示す信号
を制御部441に送る。そこで異常が有れば、制御部4
41が制御I/F480を通して、全体制御装置300
に異常検出信号を送信し、全体制御装置300が各部を
制御して対処する。アナログ制御部443は制御部44
1からの制御信号により制御され、アナログ制御部44
3は、搬送検出部490からの搬送検出信号により、撮
像素子部420、アナログ処理部450、A/D変換部
445、一時メモリ447のタイミングを制御すること
により、撮像部の副走査方向の撮像を制御する。また、
制御部441は全体制御装置300からの制御信号に基
づいて、一時メモリ447、デジタル処理部460、メ
モリ449、画像送信I/F470、制御I/Fを制御
する。例えば、全体制御装置300から、感材種による
現像処理条件の影響の補正条件を示す現像処理条件情報
が送信されると、デジタル処理部460の感材種による
現像処理条件の影響の補正条件が設定されなおされる。
また、全体制御装置300から画像送信要求信号が送信
されると、画像送信I/F470に画像送信させる。
【0169】次に、写真原稿収容容器510について説
明する。図27に写真原稿収容容器510の斜視図を示
す。写真原稿収容容器510は、図27(A)に示すよ
うに、中に中空軸515を有する回転軸511の両端に
平行にフランジ512とフランジ513に設けられ、回
転軸511にマットシート516が接着テープ517に
より接着されているものである。なお、図27(A)は
回転軸511にマットシート516が巻かれる前の状態
を、図27(B)は回転軸511にマットシート516
が大方巻かれた状態を示す。また、図27(B)に示す
ように、マットシート516の先端から1周分程度の所
に巻き緩み防止のための半接着部518が巻き取った時
に内側の面に設けられている。以降、半接着部518よ
り先のマットシート516をシート先端部519と呼
ぶ。そして、図28に完全に巻かれた状態を示す。半接
着部518が内側のマットシート516と半接着され、
巻き緩みを防止している。
【0170】図29に、巻取部160と写真原稿収容容
器収容部620と写真原稿送出部630の付近の概略断
面を示す概略断面図である。写真原稿収容容器収容部6
20には、整列部材624により、2列に写真原稿収容
容器510を収容するようになっている。途中、可動シ
ャッタ625により、写真原稿収容容器収容部620を
2分するようになっているが、これは、装置本体660
を動かす際に、この可動シャッタ625が閉じ、可動シ
ャッタ625の上部に収容された写真原稿収容容器51
0を保持するためのものである。2列に写真原稿収容容
器510を収容した底にフィーダ626がある。フィー
ダ626は写真原稿収容容器収容部620から写真原稿
収容容器510を巻取部160に供給するもので、送り
爪627を有するフィーダコンベア629とフィーダコ
ンベア629を回転駆動させる回転軸628を有する。
なお、巻取部160の壁の上部は、図示しないがゴムな
どの弾性部材で形成されており、外枠600からの振動
を吸収し装置本体660に伝わらないようにしている。
【0171】また、写真原稿送出部630には、写真原
稿送出部630にセットされた写真原稿収容容器510
の中空軸515に進入し、内側からのチャック機構によ
り写真原稿収容容器510を保持するチャック部63
4、このチャック部634を回転させることにより写真
原稿収容容器510を回転させる写真原稿収容容器回転
駆動部633、マットシート516の先端を一時的に粘
着して巻き取るための粘着リール636、この粘着リー
ル636を回転させる粘着リール回転駆動部635があ
り、写真原稿収容容器510に収容されている写真原稿
を写真原稿送出口181を通して、撮像部収容体100
に送る。
【0172】また、巻取部160には、巻取部160に
送られた写真原稿収容容器510の中空軸515に進入
し、内側からのチャック機構により写真原稿収容容器5
10を保持するチャック部163、このチャック部16
3を回転させることにより写真原稿収容容器510を回
転させる写真原稿収容容器回転駆動部164、マットシ
ート516の先端を一時的に粘着して巻き取るための粘
着リール166、この粘着リール166を回転させる粘
着リール回転駆動部167があり、写真原稿収容容器5
10に写真原稿を巻き取り収容して、ソータ700に送
りだす。
【0173】図30〜図32で、この巻取部160の動
作を説明する。(1)で、図示しない送り爪627を有
するフィーダコンベア629で写真原稿収容容器収容部
620から送られた写真原稿収容容器510の中空軸5
15の中に、チャックを閉じた状態でチャック部521
を進入させる。そして、チャック部521が適切な位置
まで進入した所でチャックを開き、写真原稿収容容器5
10を保持する。
【0174】そして、(2)で、先端111が鋭角の分
離ジグ110を移動させ、分離ジグ110の先端111
が写真原稿収容容器510に巻き取られたマットシート
516の周面に当接させる。そして、図示しない写真原
稿収容容器回転駆動部164が写真原稿収容容器510
を図30では右方向に回転させ、マットシート516の
先端部519をマットシート516の周面から分離す
る。分離ジグ110は、分離ジグ110の先端111が
写真原稿収容容器510に巻き取られたマットシート5
16の周面に当接させた状態で、先端111のマットシ
ート516の周面側の面はマットシート516の周面の
接面になっており、先端111のマットシート516の
周面と反対側の面は進入方向と平行な面になっている。
そして、粘着リール166からのこの平行な面へ垂直に
降ろした影SHの中にマットシート検出部113が設け
られている。マットシート検出部113はマットシート
519からの反射光を検出するものである。また、粘着
リール166からのこの平行な面へ垂直に降ろした影S
Hの先端部111から反対側が粘着リール166と係合
するように競り上がっている係合部115がある。そし
て、マットシート検出部113はマットシート519か
らの反射光を検出すると、(3)の状態になり、分離ジ
グ110が進入方向と垂直な方向(先端111のマット
シート516の周面と反対側の面と垂直な方向)に動
き、マットシートの先端部519を粘着リール166に
押し当て、マットシートの先端部519と粘着リール1
66とを一時的に接着させる。
【0175】そして、分離ジグは退避して、粘着リール
回転駆動部167が粘着リール166を図30で左回転
させてマットシートの先端部519を巻き取る。そし
て、(4)の状態になり、マットシートの先端部519
を巻き取ることに伴って、マットシートの半接着部51
8の接着が剥がされる。そして、(5)の状態になる。
すなわち、一部のマットシートを残して、マットシート
516を巻き取った状態である。この状態で写真原稿F
が来るのを待つ。一部のマットシートを残すのは、回転
軸511とマットシート516との接着部の影響をでき
るだけ小さくするためで、少なくとも回転軸511の一
周分は残すことが好ましい。特に、3周分以上残すこと
が好ましい。
【0176】そして、写真原稿Fが送られると、今まで
とは逆の回転方向である、写真原稿収容容器510は図
31で左方向に回転され、粘着リール166は図31で
右方向に回転される。そして、送られた写真原稿Fは、
回転軸511に巻かれているマットシート516と、回
転軸511と粘着リール166にたすき掛け状に掛け渡
されているマットシート516との間に挿入され、粘着
リール166から回転軸511にマットシート516が
巻き取られるのに従って、写真原稿はマットシートとマ
ットシートとの間に挟まれて巻き取られる。そして、
(7)の状態になって写真原稿Fが完全に巻き取られた
後も、さらに、マットシート516だけが巻き取られ
る。このようにシートの長さが写真原稿の長さに対して
十分に長いと巻かれた後に外からの衝撃などが余分に巻
かれたシートで吸収される。そして、(8)の状態にな
り、マットシートの先端部519が粘着リール166か
ら引き剥がされる。この時のトルクが上昇したことを検
知して、分離ジグ110が進入し、分離ジグ110の先
端部111がマットシート516の外周面を押圧する。
そして、(9)でマットシートの先端部519を巻き取
る。そして、マットシートの先端部519も巻き取られ
ると、分離ジク110が退避し、チャック部521が閉
じて、(10)の状態になる。そして、チャック部52
1が中空軸515から退避すると、(11)の状態にな
り、ソータ700に向かって下り坂になっている巻取部
底面169に写真原稿収容容器510が落とされ、写真
原稿収容容器510は巻取部底面169に沿ってソータ
700に落下する。そして、(12)で、新たな写真原
稿収容容器510が供給される。
【0177】次に、図33、図34で、写真原稿送出部
630の動作を説明する。写真原稿送出部630にセッ
トされた写真原稿を収容した写真原稿収容体510から
写真原稿を取り出す経過の順に番号をふった。
【0178】(1)で、写真原稿送出部630に写真原
稿収容体510をセットする。写真原稿送出部630に
は、写真原稿送出部630にセットされた写真原稿収容
容器510の中空軸515に進入し、内側からのチャッ
ク機構により写真原稿収容容器510を保持するチャッ
ク部634、このチャック部634を回転させることに
より写真原稿収容容器510を回転させる図示しない写
真原稿収容容器回転駆動部、マットシート516の先端
部を一時的に粘着して巻き取るための粘着リール63
6、この粘着リール636を回転させる粘着リール回転
駆動部635、マットシート516の先端部を粘着リー
ル636に押し当てて一時的に粘着する押当部材63
7、押当部材637の上部にあり反射光でマットシート
516の先端部が粘着リール636の高さまで下りてき
たことを検出するシート検出部638、写真原稿収容容
器510に巻き取られているマットシート516の周面
に先端を軽く押し当て可能な突起641、突起641を
マットシート516の周面に押し当てたり外したりする
突起回動部材642、突起641から写真原稿送出口1
81に写真原稿Fを案内する案内部材643、写真原稿
Fが粘着リールに接しないようにガードする案内ガード
644が案内部材643の下側にある。そして、セット
された写真原稿収容容器510の中空軸515の中に、
チャックを閉じた状態でチャック部521を進入させ
る。そして、チャック部521が適切な位置まで進入し
た所でチャックを開き、写真原稿収容容器510を保持
する。
【0179】そして、(2)で、突起641をマットシ
ート516の周面から外した状態で、図示しない写真原
稿収容容器回転駆動部が写真原稿収容容器510を図3
3では左方向に回転させ、マットシート516の先端部
519をマットシート516の周面から分離する。そし
て、所定量回転してシート検出部638がマットシート
を検出したら(3)に進む。また、もし所定量回転して
シート検出部638がマットシートを検出しなければ、
突起641の右側にマットシートが下りているので、写
真原稿収容容器510を図33では右方向に先の所定量
+α巻き戻し、もう一度やり直す。そして、(3)で、
押当部材637がマットシート516の先端部を粘着リ
ール636に押し当てて一時的に粘着する。
【0180】そして、押当部材637が退避し、突起6
41がマットシート516の周面に押し当てた状態にな
り、写真原稿収容容器510と粘着リール636を図3
3では左方向に回転させ、(4)の状態になり、マット
シートの先端部519を巻き取ることに伴って、マット
シートの半接着部518の接着が剥がされる。そして、
(5)の状態になる。すなわち、写真原稿の先端が突起
641によりマットシート516の周面から離され、そ
の巻癖により、突起641から案内部材643により写
真原稿送出口181に案内する。たまに、巻癖の弱い写
真原稿があるが、この場合、案内ガード644により粘
着リール636に写真原稿が接しないようにしながら、
写真原稿を写真原稿送出口181に案内する。そして、
写真原稿Fが送りだされ始めたことを検出すると、突起
641がマットシート516の周面から外れた状態にな
る。
【0181】そして、(6)の状態になる。すなわち、
写真原稿Fが全て送りだされる。そして、写真原稿Fが
全て送りだされたことを検出すると、逆方向(図34で
は右方向)に回転し、マットシートを巻き取り始める。
そして、(7)の状態になって、マットシートの先端部
519が粘着リール166から引き剥がされる。この時
のトルクが上昇したことを検知して、突起641がマッ
トシート516の周面に押し当てる状態になる。そし
て、(8)のようにマットシートの先端部519も巻き
取られると、図示しない排出ボックスに排出される。
【0182】次に、画像処理装置について説明する。図
35の画像処理装置のブロック図に示すように、画像処
理装置A〜Cは、撮像部400などから送信されたデジ
タル画像を受信する画像入力I/F920と、画像入力
I/F920が受信したデジタル画像を記憶する入力画
像メモリ931と、入力画像メモリに記憶されたデジタ
ル画像からシミュレーション画像を作成したり、画像処
理装置全体を制御したりする画像処理制御部933と、
画像処理制御部933で作成されたデジタル画像である
シミュレーション画像を記憶するシミュレーション画像
メモリ971と、シミュレーション画像メモリ971に
記憶されているシミュレーション画像から表示画像を作
成し、モニタに表示させる表示制御部973と、表示制
御部973からの信号により、表示画像を表示するモニ
タ910と、表示画像、画像処理及び画像出力に関する
指示を入力する指示入力部990と、入力画像メモリ9
31に記憶されたデジタル画像から画像処理を実行する
画像処理実行部935と、画像処理実行部935の画像
処理により得られた出力デジタル画像を記憶する出力画
像メモリ937と、出力画像メモリ937に記憶された
出力デジタル画像を送信する画像出力I/F940と、
他の装置からの制御情報を入出力する制御I/F950
と、制御I/F950を通して他の装置や本装置を制御
する全体制御部963と、操作者に対する様々な指示画
面を記憶する制御画像メモリ961を有する。
【0183】そして、全体制御装置300と画像処理装
置A〜Cとは相互に置換可能であることが好ましく、こ
の場合、画像処理装置A〜Cでは、全体制御装置300
の全体制御部363及び制御画像メモリ961としての
機能を停止しているが、実際には、全体制御装置300
の制御画像メモリ961に相当するメモリはシミュレー
ション画像メモリ971の一部として使用され、全体制
御装置300の全体制御部363に相当するCPUは、
走らせるプログラムを変えることによって、画像処理実
行部935として機能している。
【0184】画像処理装置A〜Cにおける画像処理は、
まず、制御I/F950を通して画像処理制御部933
に、全体制御装置300から状態情報を要求されると、
画像処理制御部933は、当該画像処理装置自体が使用
可能か否かの情報と、現在使用中であれば、当該画像処
理装置自体が後どの程度で別の作業者が使用可能となる
かの情報である状態情報を制御I/F950を通して全
体制御装置300に伝える。そして、制御I/F950
を通して画像処理制御部933に、画像処理装置に特定
されたことが伝えられると、画像処理制御部933は画
像処理装置として特定されたことが設定される。画像処
理装置として特定されたことが設定されると、そのオー
ダの画像処理の終了又は中止が入力されるか初期化され
るまで、状態情報が要求されると、当該画像処理装置か
らの状態情報として、画像処理装置が使用中で、当該画
像処理装置が後どの程度で別の作業者が使用可能となる
か不明であると送信することになる。
【0185】そして、全体制御装置300から制御I/
F950を通して画像処理制御部933に、画像入力I
/F920からデジタル画像を受信するよう伝えられる
と、画像処理制御部933は、画像入力I/F920が
デジタル画像を受信し、画像入力I/F920が受信し
たデジタル画像を入力画像メモリ931が記憶するよう
に制御する。また、同時に、制御I/F950がオーダ
情報を受信し、画像処理制御部933に伝えられ、画像
処理制御部933はオーダ情報を設定する。
【0186】そして、画像処理制御部933は入力画像
メモリに記憶されたデジタル画像からシミュレーション
画像を作成したり、表示制御部973を制御してモニタ
910に適切なシミュレーション画像を表示させたり、
指示入力部990から操作者に指示入力させたりして、
出力デジタル画像を得るための画像処理の内容と画像出
力の仕様(サイズと数)を決定する。
【0187】そして、画像処理制御部933は決定した
画像処理の内容を画像処理実行部935に伝え、画像処
理実行部935は入力画像メモリに記憶されたデジタル
画像から出力デジタル画像を得るために、決定した画像
処理の内容に従って、画像処理を実行する。そして、画
像処理実行部935により画像処理され得られた出力デ
ジタル画像は出力画像メモリ937に記憶される。そし
て、画像処理制御部933が、画像出力準備状態である
ことと、その出力デジタル画像のオーダのオーダ名(オ
ーダ情報)と画像出力の仕様(サイズと数)とを、制御
I/F950を通して全体制御装置300に伝える。
【0188】そして、全体制御装置300から出力デジ
タル画像を送信するよう制御I/F950を通して画像
処理制御部933に伝えられると、出力画像メモリ93
7から出力デジタル画像を1つずつ画像出力I/Fから
送信させる。
【0189】なお、画像処理装置は、撮像部400で撮
像された写真原稿の複数の駒の画像を並べたインデック
スプリントデジタル画像を作成し、必ず出力デジタル画
像として送信する。そうすることにより、露光部210
はインデックスプリント用画像の露光を行い、必ずイン
デックスプリントが作成されることになる。
【0190】また、プリントサイズが葉書サイズの場
合、2つの同じ画像又は異なる画像の葉書サイズプリン
トを幅方向に並べた出力デジタル画像を作成し、送信す
ることで、露光部210から幅方向に並べられた複数の
葉書サイズの画像がプリント用ハロゲン化銀写真感光材
料に露光されるので、簡単な構造で、所定の葉書サイズ
幅に切断される印画紙を有効に利用でき、露光されない
印画紙の割合を無くすことができる。
【0191】そして、画像処理装置A〜Cで画像処理し
て得られた出力デジタル画像は画像処理装置A〜Cの画
像出力I/F940から露光部210に送信され、印画
紙に露光され、現像処理され、プリントになる。この装
置本体660の印画紙に露光し、現像処理し、プリント
にする工程の概略断面図を図20に示す。以下、本実施
形態の画像処理システムの印画紙から見た手順を示すフ
ロー図である図36と図20に基づいて、印画紙から見
た流れに従って説明する。
【0192】先ず、S61で、マガジン670、690
から印画紙を供給する。マガジン670やマガジン69
0(図20ではマガジン670の方を示す)は、印画紙
Pをロール状に巻軸675に巻き回転自在に保持してい
る。マガジンの上部には、把手673が引出し可能に設
けられている。そして、マガジンの入口に遮光しながら
印画紙を送りだす送出ローラ対677が設けられてい
る。そして、マガジン670やマガジン690を交換す
る際には、装置本体660を外枠600から引出し、後
処理部550を倒して、把手673を持って交換する。
そして、マガジン670から送りだされた印画紙は露光
部収容体200の送給ローラ群205(図20ではその
一部のみ図示する)により、露光部210に送られる。
【0193】そして、S62で、マガジン670、69
0から供給された印画紙は、所定の長さに切断される。
この切断について以下説明する。マガジン670から露
光部210までの間に、印画紙を所定の長さに切断する
カッタ201がある。このカッタ201による印画紙の
切断パターンを図37に示す。図37に示すように、露
光部210の手前に設けられたカッタ201で、L幅サ
イズマガジン670から送り出された89mm幅の印画
紙を325mm(65mm(大名刺サイズ)の5枚分)
・275mm(55mm(名刺サイズ)の5枚分)・2
54mm(パノラマサイズ)・158mm(ハイビジョ
ンサイズ)・127mm(Lサイズ)など適切な長さに
切断し、また、A4幅マガジン670から送り出された
297mm幅の印画紙を210mm(A4サイズ)・1
48mm(葉書サイズ2枚分)に切断する。
【0194】そして、S63で、所定の長さに切断され
た印画紙Pが、後述するように、露光部210が受信し
た出力デジタル画像に応じた露光をされる。そして、S
64で、図20に示すように、露光部210で露光され
た印画紙Pがペーパー現像処理部4に送られ、現像処理
槽4P、漂白定着槽4Q、第一安定処理槽4R、第二安
定処理槽4S、第三安定処理槽4Tを通って乾燥部4U
で乾燥されることにより、現像処理され、プリントとな
って後処理部550に送られる。
【0195】そして、S65で、全体制御部363は、
現像処理された印画紙(プリント)が後切断必要なもの
か否か判断する。その間、プリントは、印画紙の通過を
検出する印画紙通過検出部551、印画紙の幅の位置を
規定する印画紙幅位置規制器553、印画紙幅位置規制
器553で幅位置を規制された印画紙の所定位置の濃度
を測定する濃度計555を通って、ローラ559、印画
紙を所定の幅に切断する所定幅カッタ563、325m
m(65mm(大名刺サイズ)の5枚分)・275mm
(55mm(名刺サイズ)の5枚分)のL幅の印画紙を
65mm(大名刺サイズ)・55mm(名刺サイズ)に
切断する所定長カッタ571を通る。
【0196】そして、S65で、後切断が必要であると
判断された場合は、S66で、所定幅カッタ563や所
定長カッタ571で、プリントの後切断がなされる。
【0197】そして、S67で、プリントをソータ70
0に供給し、ソータ700で、プリントのオーダに応じ
たソータビンにソートされる。そして、オーダのプリン
トのソートが終了すると、S68で、操作者がプリント
を取り出すことができるようになり、ソータ700から
プリントを取り出される。
【0198】ここで、露光部210の前の露光部収容体
200での搬送速度(露光部210へ供給する図示しな
いローラ群の搬送速度)、及び、ペーパー現像処理部4
の搬送速度は、99.5%以上の確度で±10%以内に
ある。露光部210の搬送速度は、99.5%以上の確
度で±1%以内にある。また、露光部210の前の露光
部収容体200での平均搬送速度、ペーパー現像処理部
4の平均搬送速度及び露光部210の平均搬送速度は同
じである。そして、露光部210の前の露光部収容体2
00での搬送速度及びペーパー現像処理部4の搬送速度
は、露光部210の搬送速度と、99.5%以上の確度
で互いに±10%以内にあるので、露光部210とペー
パー現像処理部4の一方の能力の無駄が少ない。
【0199】なお、露光部210の後の搬送ローラ群2
19は、基本的に、搬送している印画紙が露光部210
と跨がるときは、露光部210と搬送速度が同じになる
ように、搬送している印画紙がペーパー現像処理部4と
跨がるときは、ペーパー現像処理部4と搬送速度が同じ
になるように、制御されているワンウエイクラッチ内蔵
型の搬送ローラで、露光部210とペーパー現像処理部
4との間で張力が発生しないようにしている。
【0200】次に、露光部210を説明する。露光部2
10を設けられた装置本体660を、車輪により移動さ
せることができ、露光部210に強い振動や衝撃を与え
ずに移動させるだけで、外枠600から外に移動させる
ことができる。また、露光部210は露光部収容体20
0の中にあり、装置本体の表面に露光部収容体200が
あるので、装置本体660を外枠600の外に移動させ
るだけで、露光部210のメンテナンスができ、露光部
210のメンテナンス(埃の除去や性能の劣化した露光
アレイの交換など)ができる。
【0201】次に、露光部210の構成について説明す
る。図38に露光部210の概略構成図を示す。印画紙
を保持しながら密着搬送する透明円筒支持体225と、
印画紙の幅以上の幅を有する露光アレイを有するb,
g,rの露光素子部230と、露光素子部230を保持
するb,g,rの露光アレイ保持部235と、いずれの
露光素子部230よりも透明円筒支持体225の回転方
向上流側に設けられた供給された印画紙の幅位置を検出
する幅位置検出センサ224と、幅位置検出センサ22
4やb,g,rの露光アレイ保持部235を保持する保
持台221と、透明円筒支持体に印画紙を押し当てなが
ら搬送する搬送ベルト211と、搬送ベルトを回転駆動
しながら保持する回転駆動入口ローラ213と、搬送ベ
ルト211を保持するローラ212、搬送ベルトの出口
部を保持する出口保持ローラ215と、出口ローラと対
になっている出口ローラ214と、印画紙を搬送ベルト
に供給する搬送ローラ群の先端部ローラ215と、印画
紙を透明円筒支持体225から剥がす剥離部材227
と、を有する。
【0202】そして、感光面を外側にして長尺状プリン
ト用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を収容するマガジ
ンからプリント用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を供
給するので、供給される印画紙の巻癖は透明円筒支持体
225の円筒面と逆となる。これにより、搬送ベルト2
11の透明円筒支持体225からの乖離部で、印画紙の
巻癖で自動的に印画紙が透明円筒支持体225から離れ
る。しかし、印画紙には腰の弱いものもあるので、剥離
部材227を設けることが好ましい。これにより、より
確実に透明円筒支持体225から印画紙を剥がすことが
できる。
【0203】また、b,g,rの露光素子部230によ
り露光される位置の搬送ベルト211を透明円筒支持体
225に押し当てながら回転する回転ローラ229を設
けることにより、印画紙をより強く透明円筒支持体22
5に押し当てることになり、露光域で印画紙が透明円筒
支持体225から浮き上がり、露光素子部230からの
露光のピントが外れることを防止する。
【0204】また、露光アレイ保持部235は円周方
向、半径方向、主走査方向に位置決めの基準となる円周
方向位置基準点突起237、半径方向位置基準点突起2
39、図示しない走査方向位置基準点突起を有する。保
持台221は、これらの位置基準突起に対応する位置
に、円周方向位置基準面突起222、半径方向位置基準
面突起223、図示しない走査方向位置基準面突起を有
する。これらにより、取り付けの精度・生産性を大幅に
向上させることができる。
【0205】なお、変形実施形態として、b,g,rの
露光素子部230と、露光素子部230を保持するb,
g,rの露光アレイ保持部235と、いずれの露光素子
部230よりも透明円筒支持体225の回転方向上流側
に設けられた供給された印画紙の幅位置を検出する幅位
置検出センサ224と、幅位置検出センサ224やb,
g,rの露光アレイ保持部235を保持する保持台22
1を透明円筒支持体225の外側に設け、透明円筒支持
体225の外側から露光するようにしてもよい。
【0206】この場合、感光面を内側にして長尺状プリ
ント用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を収容するマガ
ジンからプリント用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を
供給すると、供給される印画紙の巻癖は透明円筒支持体
225の円筒面と逆となり、搬送ベルト211の透明円
筒支持体225からの乖離部で、印画紙の巻癖で自動的
に印画紙が透明円筒支持体225から離れる。また、透
明円筒支持体225の代わりに不透明な円筒支持体であ
ってもよい。
【0207】次に、露光素子部230について説明す
る。図39に露光素子部230の周辺の概略を示す。
(A)は断面図で、(B)は斜視図である。露光素子部
230は露光アレイ保持部235に固着されている。本
実施形態の露光素子部230はLED発光素子231が
一列に並んだ露光アレイ232が露光アレイ収容ボック
ス233に収容され固着されており、また、露光アレイ
収容ボックス233の露光アレイ232より半径方向
(図39ではz方向)外側にLED発光素子232の光
を透明円筒支持体の外周面に結像させるためのアレイ状
の等倍結像レンズ234が設けられている構造のもので
ある。これら図39で黒丸で示すアレイ状の等倍結像レ
ンズ234の露光アレイ収容ボックス233への固着や
図示しない露光アレイ232の露光アレイ収容ボックス
233への固着や図示しない露光アレイ収容ボックス2
33の露光アレイ保持部235への固着は、各々、円周
方向(図39ではy方向)、半径方向(図39ではz方
向)、主走査方向(図39ではx方向)に位置決めの基
準となる前述の位置基準点突起と位置基準面突起の組み
合わせで、取り付けの精度・生産性を大幅に向上させる
ことができる。
【0208】なお、210mm幅の印画紙と89mm幅
の印画紙とを並行して搬送させ、これらの印画紙の搬送
の幅方向の間隔を30mmとすると、b,g,r毎に各
1つづつである露光アレイ232は、合計259mmの
幅が有れば理論上は問題ないが、実際は270mm程度
の幅がある方が好ましい。すなわち、各々の露光アレイ
232は、露光される最大の印画紙の幅よりも1cm程
度大きい幅である方が好ましい。なぜなら、印画紙が透
明円筒状支持体に供給されたとき多少ずれても、印画紙
の全面を露光できるからである。なお、210mm幅の
印画紙用に22cm程度の露光アレイと89mm幅の印
画紙用に10cm程度の露光アレイとを用いてもよい。
【0209】次に、図40に露光部210のブロック図
を示す。画像受信I/F280で受信された出力デジタ
ル画像はメモリ245に一旦記憶される。メモリ245
から出力デジタル画像を読み出しデジタル処理部250
が、ペーパー現像条件の影響の補正や露光素子部230
のシェーディングの補正などの露光部の特性の補正を行
い、補正デジタル信号を一時記憶メモリ247に記憶さ
せる。一時記憶メモリ247に記憶された補正デジタル
信号をD/A変換部249でD/A変換し、アナログ処
理部260で走査露光信号に変換し、露光素子部230
に送り、露光素子部230が印画紙に露光する。
【0210】なお、プリントサイズが大名刺サイズや名
刺サイズの場合、同じ画像を5回繰り返して露光するこ
とにより、大名刺サイズや名刺サイズのプリント5枚分
の画像を露光する。これは、これらのサイズのプリント
は後処理部550で所定の長さに切断されるからであ
る。
【0211】また、制御部241は、幅位置検出センサ
224が検出した印画紙の幅位置や、全体制御装置30
0からの制御信号に基づいて、画像受信I/F280、
メモリ245、デジタル処理部250、一時記憶メモリ
247、アナログ制御部243を制御する。例えば、幅
位置検出センサ224が検出した印画紙の幅位置に応じ
て、露光画像の幅方向の位置を制御するために、アナロ
グ制御部243を制御する。これにより、印画紙が透明
円筒支持体225に供給されたとき多少ずれても、印画
紙の全面を露光できる。
【0212】また、搬送検出部290は透明円筒支持体
の回転を検出して、搬送信号を制御部241とアナログ
制御部243に送る。アナログ制御部243は、搬送信
号に基づいて、一時メモリ247、D/A変換部24
9、アナログ処理部260、露光素子部230のタイミ
ングを制御し、また、制御部241からの露光画像の幅
方向の位置に関する情報に基づいて、露光画像の幅方向
の位置を制御する。これによって、印画紙が透明円筒支
持体225に供給されたとき多少ずれても、印画紙の全
面を露光できる。
【0213】さらに、露光画像の幅を印画紙の幅よりも
広くすることにより、幅方向の位置を検出した後に、印
画紙の幅方向の位置が多少ずれても、また、多少斜めに
なっても、印画紙の全面を露光でき、幅方向の端に未露
光の部分の白筋や黒筋ができることを防止する。本実施
形態では、幅方向の両側に2mmだけ広い露光画像にし
ている。
【0214】また、露光画像の長さを切断された印画紙
の長さよりも広くすることにより、タイミングを検出し
た後に、透明円筒支持体に対して進行方向に印画紙が多
少ずれても、印画紙の全面を露光でき、長さ方向の端に
未露光の部分の白筋や黒筋ができることを防止する。本
実施形態では、両長さ方向に2mmだけ広い露光画像に
している。
【0215】なお、このような広い露光画像は、画像処
理装置で出力デジタル画像を作成するときに、このよう
な広い露光画像となる出力デジタル画像を作成すること
で、得られる。そして、この広くなった部分は、画像の
外周部が写真画像であれば、その写真画像の続きの部分
が、画像の外周部が縁画像であれば、その縁画像と連続
する画像が露光される。
【0216】このように露光された印画紙は、図20に
示すように、ペーパー現像処理部4の現像処理槽4P、
漂白定着槽4Q、第一安定化槽4R、第二安定化槽4
S、第三安定化槽4T、乾燥部4Uを通って後処理部5
50に供給される。後処理部550には、プリントの通
過を検出するプリント検出センサ551、プリント検出
センサ551によるプリントの先端の通過の検出信号と
搬送機構の搬送信号によって測定タイミングを取りなが
ら、プリントの所定の位置の濃度を測定する濃度計55
5、濃度計555におけるプリントを裏から支持する支
持台553、図示しない濃度計555におけるプリント
の幅方向の位置を決めるガイド、プリント検出センサ5
51による検出信号と搬送機構の搬送信号によって測定
タイミングを取りながら、プリントを所定の幅に切断す
る所定幅切断手段563、プリント検出センサ551に
よる検出信号と搬送機構の搬送信号によって測定タイミ
ングを取りながら、プリントを所定の長さに切断する所
定長切断手段571をプリント搬送方向でこの順に有
し、また、プリントを所定の速度で自動的に搬送する搬
送機構(その搬送ローラの一部をローラ559を示
す。)を備えている。
【0217】そして、濃度計555は、露光部210に
基準露光条件設定用の露光をされたプリントの所定の位
置の濃度を測定する。そして、この濃度を全体制御装置
900に送信する。そして、全体制御装置300は露光
部210にその濃度情報を送信し、露光部210はそれ
から基準露光条件を設定して、設定した基準露光条件に
基づいて露光する。
【0218】次に、所定幅カッタ563や所定長カッタ
571周辺の概略斜視図を図41に示す。ローラ559
と対向ローラ561の間に設けられたガイドによりプリ
ントの幅方向の位置を所定の位置に位置づける。そし
て、所定幅カッタ563は、印画紙を所定の幅に切断す
る。具体的には、所定幅カッタ563が、A5サイズに
切断されてくる葉書サイズプリントを所定幅の2つの葉
書サイズプリントに切断する。なお、所定幅カッタ56
3に対向する対向ローラ561が、この所定幅カッタ5
63に対して印画紙を保持する台になっている。また、
所定幅カッタ563の両側には抑えローラ565・56
6が印画紙を抑えている。そして、図示しない所定幅カ
ッタ移動部材は、全体制御装置300からの切断指示信
号に基づいて、所定幅カッタ563を対向ローラ561
に押し当てるように位置づけて、A5サイズに切断され
てくるプリントだけを所定幅の2つの葉書サイズプリン
トに切断するようにする。ここで、所定幅カッタ563
がプリントを所定の幅に切断する際には、既にプリント
は各々所定の長さに切断されているので、所定幅に切断
するプリントから切断しないプリントへ、又、所定幅に
切断しないプリントから切断するプリントへ切り換えら
れても、切断しすぎや切断不足を発生させずに、所定幅
の切断を行うことができる。
【0219】次に、所定長カッタ571は、325mm
(65mm(大名刺サイズ)の5枚分)のL幅の印画紙
を65mm(大名刺サイズ)づつに切断し、275mm
(55mm(名刺サイズ)の5枚分)のL幅の印画紙を
55mm(名刺サイズ)づつに切断するものである。そ
して、その前後には、保持ローラ対575・577があ
り、印画紙を保持している。そして、所定長カッタ57
1に対向して、台573がある。そして、全体制御装置
300からの切断指示信号に基づいて、325mm(6
5mm(大名刺サイズ)の5枚分)のL幅の印画紙を6
5mm(大名刺サイズ)づつに、275mm(55mm
(名刺サイズ)の5枚分)のL幅の印画紙を55mm
(名刺サイズ)づつに切断する。所定長カッタ571で
切断する際には、保持ローラ対575・577が一旦停
止して、大名刺サイズ又は名刺サイズに切断する。この
所定長カッタ571が後処理部の最後にあるのは、所定
長に切断する機構を簡単にするために一旦プリントを停
止させるようにするためと、所定長に切断する機構以降
の搬送機構は大名刺サイズ又は名刺サイズのプリントを
搬送しなければならず、ローラ間隔を狭くする又は搬送
ベルトにするなど単位長さ当たりの搬送機構のコストが
高いので、その区間を狭くしたいためである。
【0220】そして、所定長カッタ571を通って、プ
リントはソータ700に供給される。なお、後処理部5
50とソータ700は弾性部材を介して接している。
【0221】次に、ソータ700を説明する。図15に
ソータの概略断面図を示す。また、図42にソータ内部
の概略斜視図を示す。このソータ700の最大の特徴
は、プリントや写真原稿収容体をオーダに応じたソータ
ビンにランダムに供給できる点にある。以下、このソー
タ700の機構を説明する。
【0222】現像処理された印画紙、すなわちプリント
は、プリント供給口768から斜面769を通って、プ
リント搬送ベルト763に供給される。プリント搬送ベ
ルト763には、送り爪761が2か所対称位置に設け
られている。このプリント搬送ベルト763はベルト駆
動軸767により回動駆動される。そして、プリント搬
送ベルト763の他端はローラ765に掛け渡されてい
る。そして、このプリント搬送ベルト763が回動する
ことで、プリントが落とし空間783に落とされる。ソ
ータビン741〜746の落とし空間783側には開閉
部材751〜756が有り、落とし空間783に落とさ
れるプリントのオーダに応じた開閉部材751〜756
が落とし空間783側に開くことによりプリントを受け
取る。そして、ソータビン741〜746は斜面になっ
ており、受け取ったプリントを蓋711〜716側に滑
り込ませるようにしている。なお、図15では、開閉部
材755が開いて、ソータビン745がプリントを受け
取っているところを点線で示す。
【0223】また、写真原稿収容体510は写真原稿収
容体供給口798を通って、ガイド797で飛び出さな
いように保持されながら、斜面799を滑り、写真原稿
収容体コンベア793に設けられた写真原稿収容体一時
保持部791に保持されるようになっている。そして、
写真原稿収容体コンベア793はプリント搬送ベルト7
63と同じくベルト駆動軸767により回動駆動され
る。これにより、1つの駆動モータでプリントと写真原
稿の両方を仕分けることができる。写真原稿収容体コン
ベア793は他端を図では点線で示すローラ795に掛
け渡されている。写真原稿収容体一時保持部791は通
常斜め上方を向いており、写真原稿収容体510を保持
するが、写真原稿収容体510のオーダに応じたソータ
ビン741〜746に対応する位置である一時保持部開
放位置で、斜め下方に開き、写真原稿収容体510をソ
ータビン741〜746に供給する。図15では、ソー
タビン743に対応する一時保持部開放位置で、写真原
稿収容体一時保持部791が停止して開き、ソータビン
743に写真原稿収容体510を供給している所を点線
で示す。なお、ソータ700と撮像部収容体100とは
弾性部材を介して接している。
【0224】これにより、図42で、ソータビン741
〜746の左側にインデックスプリントを含むプリント
が右側に写真原稿収容体510がそれぞれ供給されるの
で、ソータビン743内でプリントと写真原稿収容体5
10とが重なりあって、プリントを傷めることを防ぎつ
つ、同じソータビンに同じオーダのインデックスプリン
トを含むプリントと写真原稿収容体510とが収容され
るので、取り出しが容易で取り出し忘れも防止できる。
【0225】そして、ソータ700を囲む外枠は不透明
な金属板でできているので、インデックスプリントを含
むプリント及び写真原稿収容体を取り出す取出口を除く
方向全てを非透明部材により囲まれていることになり、
出来たプリントを外から見られにくい。また、各ソータ
ビンの取出口には蓋711〜716があり、また、蓋7
11〜716も不透明な金属板でできており、より外か
ら見られにくい。
【0226】そして、これらプリント搬送ベルト763
と写真原稿収容体コンベア793とソータ台781に囲
まれた空間に廃液処理部800がある。フィルム現像処
理部1やペーパー現像処理部4から出る廃液を廃液処理
部800に移送するためのパイプは伸縮自在の樹脂製パ
イプでできており、装置本体660の後端が外枠600
の前面より前に出しても、フィルム現像処理部1やペー
パー現像処理部4と廃液処理部800との間を支障なく
結ぶ。
【0227】次に、画像処理装置が画像処理して得た出
力デジタル画像から画像出力する露光部210を有する
露光部収容体200、ペーパー現像処理部4、後処理部
550、ソータ700を全体制御部363が制御する手
順を説明する。まず、画像処理装置A〜Cから、出力デ
ジタル画像が作成される度に、画像出力準備状態である
ことと出力デジタル画像のオーダ名(オーダ情報)及び
画像出力の仕様(サイズと数)を制御I/F350を通
して全体制御部363に伝える。すると、現在、露光待
ちの画像出力の次の順番に設定される。
【0228】そして、画像出力の順番が来る前の時点又
は露光待ちの画像出力が無ければ直ちに、全体制御部3
63は制御I/F350を通して、ペーパー供給部25
0を制御して、出力デジタル画像の画像出力の仕様(サ
イズと数)に応じた印画紙を供給させて、画像処理装置
を制御して、当該出力デジタル画像を送信させ、露光部
210を制御して、当該出力デジタル画像を受信させ、
露光部210に受信した出力デジタル画像から印画紙に
露光させる。そして、全体制御部363は、そのオーダ
に対応するソータビンを特定しているか否か判断し、特
定している場合はそのオーダに対応するソータビンを記
憶し、そのオーダに対応するソータビンを特定していな
い場合は、そのオーダに対応するソータビンを特定し、
また、露光された印画紙とオーダ名(オーダ情報)との
対応を記憶する。なお、フィルムを現像処理して得られ
た写真原稿を撮像して得られたデジタル画像を画像処理
して得られた出力デジタル画像から露光する場合は、既
にその写真原稿を収容した写真原稿収容体を仕分けるた
めのソータビンは特定されているので、そのオーダのソ
ータビンは特定されている。
【0229】そして、この印画紙は露光された順番に後
処理部550にもソータ700にも供給されるので、露
光部210で露光した順番とオーダ名(オーダ情報)と
を対応して記憶しておくことで、全体制御部363は、
制御I/F350を通して画像出力の仕様(サイズと
数)に応じた後処理を行わせるように後処理部550を
制御でき、そして、露光された印画紙とオーダ情報(オ
ーダ名)との対応から、ソータ700に供給されるプリ
ントをそのオーダに対して特定されたソータビンに収容
するように、ソータ700を制御I/F350を通して
制御する。
【0230】そして、画像処理装置から画像出力終了を
制御I/F350を通して全体制御部363に伝えられ
ると、そのオーダのプリントPと写真原稿収容体510
を取り出してもらうため、全体制御部363はそのオー
ダに対応するソータビンを取り出し可能にするために、
そのソータビンに対応する蓋を開くことができる状態に
し、そのソータビンに対応する案内灯を点灯させるため
に、制御I/F350を通してソータ700を制御す
る。このようにして、同じ1つのオーダに属するプリン
ト(同じオーダ名(オーダ情報)のプリント)が同じ1
つのソータビンに収容され、1つのソータビンから1つ
のオーダに属する全てのプリントを取り出すことがで
き、操作者がプリントを残して帰ることを防げる。
【0231】なお、そのオーダが写真原稿収容体を含む
ものであれば、写真原稿収容体も同様にして同じオーダ
のプリントとともにそのオーダのソータビンに供給され
るし、また、インデックスプリントも同じオーダのプリ
ントとともにそのオーダのソータビンに供給され、1つ
のソータビンから1つのオーダに属する全てのプリン
ト、写真原稿収容体、インデックスプリントを取り出す
ことができ、操作者がプリント、写真原稿収容体又はイ
ンデックスプリントを残して帰ることを防げる。
【0232】次に、ソータ700の制御について説明す
る。図43にソータ700の制御ブロック図を示す。全
体制御装置300からの制御信号が制御I/F773を
通って、制御部771に伝えられる。制御部771は全
体制御装置300からの制御信号に基づいて、ベルト駆
動軸767、開閉部材751〜756、蓋711〜71
6、案内灯731〜736、写真原稿収容体一時保持部
791を制御する。そして、蓋711〜716は、全体
制御装置300からの制御信号である蓋開閉信号に基づ
いて、開閉する。また、案内灯731〜736もこの蓋
開閉信号に基づいて、蓋を開けという信号が来た時に点
灯する。
【0233】また、全体制御装置300からの制御信号
として、プリントがプリント供給口768から供給され
る度に、そのプリントのソータビンの情報が事前に制御
部771に伝えられる。そして、ソータビンが前回のプ
リントのソータビンと同じであれば、ベルト駆動軸76
7を動かさず、ソータビンが前回のプリントのソータビ
ンと異なれば、ベルト駆動軸767を動かすと同時に、
前回のプリントのソータビンに対応する開閉部材751
〜756を開く、すると、ベルト駆動軸767の駆動で
プリント搬送ベルト763が回動することで送り爪76
1がプリントを落とし空間783側に押し出し、プリン
トが落とし空間783に落とされる。そして、前回のプ
リントのソータビンに対応する開閉部材751〜756
を開いているので、前回までのプリントが、前回のプリ
ントに対応するソータビン741〜746に受け取られ
る。
【0234】また、写真原稿収容容器510が写真原稿
収容容器供給口768から供給される度に、全体制御装
置300からの制御信号として、その写真原稿収容容器
510のソータビンの情報が事前に制御部771に伝え
られる。そして、写真原稿収容体一時保持部791が開
く一時保持部開放位置を設定する。そして、プリントの
ソートのためにベルト駆動軸767を動かすときに、設
定された一時保持部開放位置でベルト駆動軸767を一
旦停止し、写真原稿収容体510を斜め下方に開き、写
真原稿収容体510をそのソータビンに対応するソータ
ビン741〜746に供給する。
【0235】なお、プリントのソートのためにベルト駆
動軸767を動かす前に、写真原稿収容容器510が写
真原稿収容容器供給口768から供給される場合は、現
在、プリント搬送ベルト763に集積されているプリン
トのソータビン、すなわち、最近供給されたプリントの
ソータビンに対応する開閉部材751〜756を開く、
すると、ベルト駆動軸767の駆動でプリント搬送ベル
ト763が回動することで送り爪761がプリントを落
とし空間783側に押し出し、プリントが落とし空間7
83に落とされる。そして、前回のソータビンに対応す
る開閉部材751〜756を開いているので、そのソー
タビンに対応するプリントが、そのソータビン741〜
746に受け取られる。また、当時に、設定された一時
保持部開放位置でベルト駆動軸767を一旦停止し、写
真原稿収容体510を斜め下方に開き、写真原稿収容体
510をその写真原稿収容体510に対応するソータビ
ン741〜746に供給する。
【0236】そして、全体制御装置300から特定され
たソータビンを開くよう制御I/F773を通って、制
御部771に伝えられると、そのソータビンの蓋711
〜716を開き、そのソータビンに対応する案内灯93
1〜936を点灯させる。
【0237】実施形態2 実施形態1の変形形態で、実施形態1が撮像部400に
デジタル画像作成手段に相当するアナログ処理部450
以下の部分を有するものであるが、本実施形態は、撮像
部400には、画像信号関係の構成要素では、撮像素子
部420のみあり、これらを各画像処理装置A〜Cが、
デジタル画像作成手段に相当するアナログ処理部450
以下の部分を有するものである。すなわち、各画像処理
装置A〜Cが、図14に示す各部の内、撮像素子部42
0以外を全て有するものである。そして、この場合、画
像処理装置にアナログ信号が送られ、画像処理装置から
露光部210には出力デジタル画像が送られるので、ア
ナログ信号用のラインが別に設けられている。
【0238】実施形態3 本実施形態は実施形態1の変形形態である。以下、実施
形態1と相違する点についてのみ説明する。なお、他は
実施形態1と全く同じである。
【0239】実施形態3の外観の3面図を図44に示
す。(A)はソータ700側から見た左側面図であり、
(B)は正面図であり、(C)はソータ700と反対側
から見た右側面図である。また、図45は外枠600と
全体制御装置300だけの右側面図である。また、図4
6はソータ700の概略断面図である。そして、図47
は、斜め上方から見たイメージ図である。本実施形態は
実施形態1と、外枠600とソータ700の外観が相違
する。本実施形態では、装置本体660を囲む外枠60
0とソータ700とが一体感のあるデザインである。
【0240】そして、装置本体660を取り囲むように
外枠600とソータ700を設け、装置本体660とは
別に脚601により固定されており、また、装置本体6
60と、外枠600及びソータ700とは弾性部材を介
して接続されている。従って、装置を叩いたりぶつから
れたりされても、外枠600又はソータ700が叩かれ
たりぶつかられることになり、装置本体660とは別に
固定されている外枠600とソータ700でその振動や
衝撃を吸収し、さらに弾性部材でその振動や衝撃を吸収
するので、装置本体660への振動や衝撃の悪影響を減
らすことができる。なお、外枠600とソータ700に
も車輪603が設けられているが、脚601により外枠
600とソータ700を床に固定する際に、車輪603
が浮き上がるようになっており、外枠600とソータ7
00は脚601により床にがっちりと固定されている。
また、装置本体660も、実施形態1と同様に固定され
た車輪662により固定されている。
【0241】そして、外枠600の前面650が開閉可
能であり、外枠600の前面650を開くと、外枠60
0の中の装置本体660を前方に移動可能させることが
できるので、装置の側面や後面が塞がれていても、メン
テナンスが行いやすい。これにより、振動吸収とメンテ
ナンス性の両立を図り、狭い店舗に設置することもでき
る。
【0242】また、図45に示すように、外枠600の
前面650や側面が、底面付近Vが存在しない形状であ
り、中部Tが凹んだ形状で、上部S及び床面付近Vより
上側の下部Uが突出した形状である。外枠の前面の中部
Tが凹んだ形状なので、現像処理装置の前面に膝をぶつ
けたりしにくく、また、外枠の前面の底面付近Vが存在
しない形状であるので、つま先をぶつけたりしにくく、
また、上部S及び床面付近Vより上側の下部Uが突出し
た形状であるので、操作者が露光装置の装置本体に近づ
き過ぎることを防止でき、これにより操作者による振動
の発生を防止できる。また、外枠が上部S及び床面付近
Uより上側の下部Vが厚くなるので、操作者による振動
をより吸収できる。
【0243】また、図47では、不特定多数のエンドユ
ーザである操作者に、画像処理装置でできる画像処理の
内容を示すための掲示板380を外枠600の裏側に別
に固定して設けている。このようにモニタ310の裏側
に掲示板380を設けることで、裏側からモニタ310
に表示されている画像や操作者の顔を見られることを防
ぐことができる。
【0244】また、実施形態1が、プリントや写真原稿
収容体をランダムにソータビンに供給できる複数のソー
タビンを有するソータ700を有するものであるが、本
実施形態は、プリントや写真原稿収容体をランダムにソ
ータビンに供給できる複数のソータビンを有するソータ
を有しない場合の実施形態である。この場合、全体制御
装置300の全体制御部363は、制御I/F350を
介して受信した各画像処理装置910A〜Cからのオー
ダ情報に基づき、露光部210が、あるオーダの出力デ
ジタル画像から、印画紙に露光しはじめると、そのオー
ダの出力デジタル画像に対応する露光を終えるまで、他
のオーダの出力デジタル画像に対応する露光をしない。
【0245】そして、各々の写真原稿収容容器510の
フランジ512、513の外面に個別の番号が付されて
おり、操作時にこの番号をオーダ番号であると表示する
ようにしている。そして、図46に示すように、ソータ
700には、写真原稿収容体510を操作者が受け取る
まで一時的に収容する引出し719が設けられており、
写真原稿収容体510を送り出すための出口798から
この引出し719に写真原稿収容体510が送りだされ
る。従って、操作者は引出し719から自分のオーダ番
号が付された写真原稿収容体510を探し出して受け取
ることになる。
【0246】また、現像処理された印画紙、すなわちプ
リントは、プリント供給口768から、プリント搬送ベ
ルト763のプリント受取位置771に供給される。プ
リント搬送ベルト763には、送り爪761が4か所均
等に設けられている。このプリント搬送ベルト763は
ベルト駆動軸767により回動駆動される。そして、プ
リント搬送ベルト763の他端はローラ765に掛け渡
されている。そして、1オーダのプリントの供給が終了
すると、このプリント搬送ベルト763が回動し、この
プリント搬送ベルト763が回動することで、プリント
受取位置771にあったプリントがプリント取出位置7
72に移動し、プリント取出位置772にあったプリン
トが未取出プリント収容ボックス718に落とされる。
そして、プリントの供給が終了したオーダのプリントを
シャッター717を開くことで受け取ることができる。
また、未取出プリント収容ボックス718を開くことで
未取出プリント収容ボックス718に収容されているプ
リントを受け取ることができる。
【0247】また、1つのオーダの最後のプリントとし
て、必ずインデックスプリントを作成するようにして、
この写真原稿収容容器510のフランジ512、513
の個別の番号と同じオーダ番号をインデックスプリント
に記録させるようにすることにより、オーダの対応を取
れるようにする。
【0248】実施形態4 本実施形態の画像処理システムは、実施形態1の変形形
態である。以下、実施形態1と相違する点のみ説明す
る。本実施形態の画像処理システムの概略斜視図を図4
8に、本実施形態の画像処理システムの全体ブロック図
を図49に示す。本実施形態の画像処理システムには、
実施形態1の各部、各装置の他に、操作者によりセット
された反射原稿を撮像して入力デジタル画像を得る反射
原稿スキャナ810を有し、また、画像処理装置A〜C
は、画像処理の内容を決定するためだけの装置で、表示
入力装置に該当し、また、決定された内容に基づく画像
処理の実行を全体制御装置300で行うものである。
【0249】なお、本システムでは透過原稿スキャナ4
00や反射原稿スキャナ810や記録媒体ドライブ93
8などの入力デジタル画像を得る入力システムで、各装
置の特性の補正等を行い、入力デジタル画像として所定
の画素数(例えば3000×2000画素)の所定の規
格のB,G,Rの入力デジタル画像に変換している。そ
して、入力デジタル画像は全体制御装置300に入力さ
れ、全体制御装置300で、入力デジタル画像を画素数
減少処理した縮小画像(例えば300×200画素)に
変換する。そして、全体制御装置300は、縮小画像を
画像処理装置A〜Cに送信し、画像処理装置A〜Cは、
このB,G,Rの画像である縮小画像(例えば300×
200画素)を得て、この縮小画像を色再現処理・画像
加工処理・文字画像合成処理などの画像処理の内容に応
じて変換した画像をシミュレーション画像として得て、
モニタ910A〜Cに表示させる。画像処理装置A〜C
のモニタ910A〜Cや全体制御装置300のモニタ3
10に表示される表示画像は入力デジタル画像の色空間
と同じ色空間にあるシミュレーション画像からモニタの
色空間に変換したものである。
【0250】また、全体制御装置300の画像処理実行
部で、入力デジタル画像をそのままのサイズで、決定さ
れた内容の画像処理を実行して、出力デジタル画像を得
る。そして、出力システム側で出力デジタル画像を出力
システムの色空間への変換を行う。本実施形態では、入
力デジタル画像、出力デジタル画像、縮小画像、シミュ
レーション画像、表示画像の何れもデジタル画像であ
る。
【0251】そして、パトローネをセットしたとき以外
では、透過原稿スキャナ400や反射原稿スキャナ81
0から入力デジタル画像が得られた時に、全体制御装置
300で画像処理する画像処理装置を特定する。特定さ
れた画像処理装置A〜Cに画像ラインで入力デジタル画
像を送り、画像処理装置A〜Cで画像処理され得られた
出力デジタル画像を画像ラインで露光部210に送る。
露光部210は送られた出力デジタル画像から露光部2
10の特性の影響などを補正し露光信号を得て印画紙に
露光する。
【0252】図50が本実施形態の画像情報の流れを示
す説明図である。本実施形態は、図50に示すように、
画像処理装置A〜Cは縮小画像から画像処理の内容を決
定するだけの画像処理内容決定装置であり、全体制御装
置300の画像処理制御部333で入力デジタル画像か
ら画素数減少処理して縮小画像を得て、駆られた縮小画
像を画像処理装置A〜Cに送信し、画像処理装置で決定
された内容の画像処理を入力デジタル画像に施す画像処
理実行装置でもある点で実施形態1と相違する。
【0253】先ず、全体制御装置300は、図51の全
体制御装置300のブロック図に示すように、透過原稿
スキャナ400や反射原稿スキャナ810から送信され
た入力デジタル画像を受信する画像入力I/F320
と、画像入力I/Fが受信した入力デジタル画像を記憶
する入力画像メモリ331と、入力画像メモリに記憶さ
れた入力デジタル画像から画素数減少処理して縮小画像
を得て、得られた縮小画像からシミュレーション画像を
作成し、指示入力部390からの入力に応じて表示制御
部373を制御し、本装置での画像処理を制御する画像
処理制御部333と、画像処理制御部333で作成され
た縮小画像とシミュレーション画像を記憶するシミュレ
ーション画像メモリ371と、シミュレーション画像メ
モリ371に記憶されているシミュレーション画像から
表示画像を作成し、モニタ310に表示させる表示制御
部373と、表示制御部373からの信号により、表示
画像を表示するモニタ310と、表示画像、画像処理、
画像出力や様々な処理に関する指示を入力する指示入力
部390と、他の装置からの制御情報を入出力する制御
I/F350と、制御I/F350を通して他の装置や
本装置を制御する全体制御部363と、操作者に対する
様々な指示画面を記憶する制御画像メモリ361を有す
るだけでなく、入力画像メモリ331に記憶された入力
デジタル画像から画像処理を施し出力デジタル画像を得
る画像処理実行部335と、画像処理実行部335によ
り得られた出力デジタル画像や画像処理制御部333で
得られた縮小画像を記憶する出力画像メモリ337と、
出力画像メモリ337に記憶された縮小画像を画像処理
装置A〜Cに、出力デジタル画像を露光部210に送信
する画像出力I/F340と、記録媒体に記録されてい
る入力デジタル画像を読み取ったり、記録媒体に出力デ
ジタル画像を記録させる記録媒体ドライブ338とを有
する。
【0254】次に、画像処理装置A〜Cについて説明す
る。図52の画像処理装置A〜Cのブロック図に示すよ
うに、画像処理装置A〜Cは、全体制御装置300から
送信された縮小画像を受信する画像入力I/F920
と、画像入力I/F920が受信した縮小画像を記憶す
る入力画像メモリ931と、入力画像メモリ931に記
憶された縮小画像からシミュレーション画像を作成した
り、指示入力部990の入力に応じて画像処理の内容を
決定したり、画像処理装置全体を制御したりする画像処
理制御部933と、画像処理制御部933で作成された
シミュレーション画像を記憶するシミュレーション画像
メモリ971と、シミュレーション画像メモリ971に
記憶されているシミュレーション画像から表示画像を作
成し、モニタに表示させる表示制御部973と、表示制
御部973からの信号により、表示画像を表示するモニ
タ910と、表示画像、画像処理及び画像出力に関する
指示を入力する指示入力部990と、決定された画像処
理の内容を送信し、他の装置との制御情報を入出力する
制御I/F950と、操作者に対する様々な指示画面を
記憶する制御画像メモリ961と、画像処理制御部93
3からの制御信号により対価を徴収し、対価を徴収した
り、できなかった旨の信号を返信する対価徴収部980
を有する。
【0255】なお、本実施形態では全体制御装置300
と画像処理装置A〜Cとが回線で結ばれ、縮小画像の送
信する際に、圧縮処理を施し、受信した圧縮処理された
縮小画像を再生する。
【0256】全体制御装置300の画像出力I/F34
0に、出力デジタル画像を送信するための送信部とは別
に、回線送信部324があり、図53に示すように、回
線送信部324に縮小画像を回線で送信するための信号
処理部323が付設されている。信号処理部323に
は、8×8画素に分割するブロック分割部326と、ブ
ロック分割部326により分割された8×8画素毎にコ
サイン変換するコサイン変換部327と、コサイン変換
部327によりコサイン変換された信号を量子化する量
子化部328と、量子化部328により量子化された信
号を符号化して出力する符号化部329とがあり、回線
送信部324がこの信号処理部323から出力された信
号を回線により画像処理装置A〜Cに送信する。
【0257】また、画像処理装置A〜Cの画像入力I/
F920には回線受信部926があり、図54に示すよ
うに、回線受信部926に信号処理部927が付設され
ている。回線受信部926が回線を通じて全体制御装置
300から圧縮処理された縮小画像を受信し、受信した
圧縮処理された縮小画像は信号処理部927に送る。信
号処理部927は、送られた信号を復号化する復号化部
921と、復号化部921で復号化した信号を逆量子化
する逆量子化部922と、逆量子化部922で逆量子化
した信号を逆コサイン変換する逆コサイン変換部923
と、逆コサイン変換部923で逆コサイン変換された8
×8画素ごとの信号から元の縮小画像に再生する再生部
924とがあり、これにより、圧縮処理された縮小画像
を再生して入力画像メモリ931に送られる。
【0258】
【発明の効果】〔請求項1の効果〕叩かれたりぶつから
れたり蹴られたりされても、装置本体を取り囲むように
外枠を設けたので外枠を叩かれることになり、該装置本
体とは別に固定される外枠でその振動を吸収し、装置本
体への振動の悪影響を減らす又は無くすことができる。
【0259】
【0260】
【0261】〔請求項の効果〕外枠の前面が床面付近
が存在しない又は凹んだ形状であり、中部が凹んだ形状
なので、露光装置の前面に膝をぶつけたり、つま先をぶ
つけたりしにくく、また、上部及び床面付近より上側の
下部が突出した形状であるので、操作者が露光装置の装
置本体に近づき過ぎることを防止でき、これにより操作
者による振動の発生を防止できる。また、上部及び床面
付近より上側の下部が突出した形状であるので、操作者
と接触するのは上部及び床面付近より上側の下部が多
く、外枠が上部及び床面付近より上側の下部が厚くなる
ので、操作者による振動をより吸収できる。更に、露光
装置の前面に膝をぶつけたり、つま先をぶつけたりしに
くいので、操作者が快く操作できる。〔請求項3の効果〕外枠の前面が床面付近が存在しない
又は凹んだ形状であり、中部が凹んだ形状なので、露光
装置の前面に膝をぶつけたり、つま先をぶつけたりしに
くく、また、上部及び床面付近より上側の下部が突出し
た形状であるので、操作者が露光装置の装置本体に近づ
き過ぎることを防止でき、これにより操作者による振動
の発生を防止できる。また、上部及び床面付近より上側
の下部が突出した形状であるので、操作者と接触するの
は上部及び床面付近より上側の下部が多く、外枠が上部
及び床面付近より上側の下部が厚くなるので、操作者に
よる振動をより吸収できる。更に、露光装置の前面に膝
をぶつけたり、つま先をぶつけたりしにくいので、操作
者が快く操作できる。加えて、外枠の一部を開いて、中
の装置本体を移動させることができるので、メンテナン
スが行いやすい。これにより、振動吸収とメンテナンス
性の両立を図ることができる。特に、前記外枠の前面が
開閉可能であり、前記装置本体が前方に移動可能である
と、外枠の前面を開いて、中の装置本体を前方に移動さ
せることができるので、装置の側面や後面が塞がれてい
ても、メンテナンスが行いやすい。これにより、振動吸
収とメンテナンス性の両立を図りつつ、狭い店舗に設置
することもできる。
【0262】
【0263】〔請求項4,5の効果〕光学ユニットを収
容する露光部収容体がその表面にある装置本体を外枠の
外に移動可能であるので、装置本体を外枠の外に移動さ
せるだけで光学ユニットのメンテナンスを行え、光学ユ
ニットのメンテナンスを速やかに簡単に行える。
【0264】〔請求項6,7の効果〕露光手段を外枠の
外に、振動や衝撃を与えないように簡単に移動させるこ
とができ、メンテナンスを速やかに簡単に行える。
【0265】
【0266】〔請求項の効果〕叩かれたりぶつかられ
たり蹴られたりされても、装置本体を取り囲むように外
枠を設けたので外枠を叩かれることになり、該装置本体
とは別に固定される外枠でその振動を吸収し、装置本体
への振動の悪影響を減らす又は無くすことができる。従
って、現像処理するのに必要な性能に悪影響がでたり、
処理液を用いる場合でも、処理液が飛散したり、処理液
面が変動したりして性能に悪影響がでたりすることを防
げる。
【0267】
【0268】
【0269】〔請求項の効果〕前記外枠の前面が床面
付近と中部が凹んだ形状なので、現像処理装置の前面に
膝をぶつけたり、つま先をぶつけたりしにくく、また、
上部及び床面付近より上側の下部が突出した形状である
ので、操作者が現像処理装置の装置本体に近づき過ぎる
ことを防止でき、これにより操作者による振動の発生を
防止できる。また、外枠が上部及び床面付近より上側の
下部が厚くなるので、操作者による振動をより吸収でき
る。
【0270】〔請求項10の効果〕外枠の一部を開い
て、中の現像処理手段を設けた装置本体を移動させるこ
とができるので、現像処理手段のメンテナンスが行いや
すい。これにより、振動吸収とメンテナンス性の両立を
図ることができる。〔請求項11の効果〕前記外枠の前面が床面付近と中部
が凹んだ形状なので、現像処理装置の前面に膝をぶつけ
たり、つま先をぶつけたりしにくく、また、上部及び床
面付近より上側の下部が突出した形状であるので、操作
者が現像処理装置の装置本体に近づき過ぎることを防止
でき、これにより操作者による振動の発生を防止でき
る。また、外枠が上部及び床面付近より上側の下部が厚
くなるので、操作者による振動をより吸収できる。ま
た、外枠の一部を開いて、中の現像処理手段を設けた装
置本体を移動させることができるので、現像処理手段の
メンテナンスが行いやすい。これにより、振動吸収とメ
ンテナンス性の両立を図ることができる。特に、前記外
枠の前面が開閉可能であり、前記装置本体が前方に移動
可能であると、外枠の前面を開いて、中の装置本体を前
方に移動させることができるので、装置の側面や後面が
塞がれていても、メンテナンスが行いやすい。これによ
り、振動吸収とメンテナンス性の両立を図り、狭い店舗
に設置することもできる。
【0271】〔請求項12の効果〕現像処理手段を設け
た装置本体を外枠の外に、振動や衝撃を与えないように
簡単に移動させることができ、メンテナンスを速やかに
簡単に行える。
【0272】〔請求項13,14の効果〕現像処理装置
の外枠に囲まれた装置本体に処理剤容器セット部を設け
たので、エンドユーザがこの処理剤容器をイタズラし、
ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤に触れたり目に入れ
たり飲み込んだりすることを防げ、かつ、処理剤用機セ
ット部がその表面にある装置本体を外枠の外に移動可能
であるので、装置本体を外枠の外に移動させるだけで処
理剤容器の交換を行え、処理剤容器の交換を速やかに簡
単に行える。
【0273】〔請求項15の効果〕フィルム現像処理部
とペーパー現像処理部とを平行に設けることにより、こ
れら現像処理部の装置本体を小型化でき、外枠を小さく
できるので、更に振動や衝撃を吸収し、振動や衝撃の影
響を減らすようにしても、該装置本体を取り囲む外枠を
小型化でき、コストを小さくでき、より振動や衝撃を吸
収するようにできる。
【0274】〔請求項16の効果〕フィルム現像処理部
用処理剤容器とペーパー現像処理部用処理剤容器の両方
の処理剤容器を1ヵ所にセットするようにできるので、
フィルム現像処理部用処理剤容器とペーパー現像処理部
用処理剤容器の両方の処理剤容器の交換・セットを速や
かに簡単に行える。
【0275】〔請求項17の効果〕フィルム現像処理部
とペーパー現像処理部を平行にしたので、処理剤容器を
1ヵ所にセットするようにできやすい。また、フィルム
現像処理部とペーパー現像処理部とが平行で、フィルム
現像処理部とペーパー現像処理部との間に設けられた補
助タンクに処理剤を供給するので、処理剤の供給経路を
簡素なものにすることができる。従って、処理剤の供給
経路が簡素なものであるので、処理剤の供給経路上での
詰まりや劣化などを防止することができる。
【0276】〔請求項18の効果〕処理剤の供給経路を
より短いものにしやすい。そして、処理剤の供給経路を
短いものにすると、処理剤の供給経路上での詰まりや劣
化などを更に防止することができる。
【0277】〔請求項19の効果〕誘導部材を設けたの
で、処理剤が確実に所定の処理槽に供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の画像処理システムの全体概略構成
図。
【図2】実施形態1の画像処理システムの全体ブロック
図。
【図3】実施形態1の全体制御装置300のブロック
図。
【図4】実施形態1の画像処理システムのフィルムから
見たフロー図。
【図5】実施形態1の画像処理システムのフィルム挿入
口611の(A)正面図及び(B)側面断面図。
【図6】図5(A)のZ−Z’断面斜視図。
【図7】図5(A)のX−X’断面斜視図。
【図8】図5(B)のY−Y’断面斜視図。
【図9】実施形態1のフィルムとオーダ名との対応付け
のフロー図。
【図10】実施形態1の画像処理装置を特定するフロー
のフロー図。
【図11】モニタの視認性の説明図。
【図12】実施形態1の画像処理システムの本体の側断
面図。
【図13】図12のMPP方向から見たモニタ310、
910A〜Cの正面図。
【図14】実施形態1の画像処理システムの装置本体6
60を収容する外枠600と全体制御装置300とソー
タ700とからなる本体部の外観図。
【図15】実施形態1のソータの概略断面図。
【図16】実施形態1の装置本体660の概要構成図。
【図17】実施形態1の装置本体660のフィルム現像
処理部1とペーパー現像処理部4と各補助タンク2、5
とフィルター3、6と固体処理剤容器7と固体処理剤供
給部8と固体処理剤誘導部9の配置を示す垂直断面図。
【図18】実施形態1の装置本体660のフィルム現像
処理部1とペーパー現像処理部4と各補助タンク2、5
とフィルター3、6と固体処理剤容器7の配置を示す平
面図。
【図19】実施形態1の装置本体660のフィルム現像
処理部1の概略断面図。
【図20】実施形態1の装置本体660の印画紙に露光
し、現像処理し、プリントにする工程の概略断面図。
【図21】実施形態1の固体処理剤容器7と固体処理剤
供給部8と固体処理剤誘導部9の配置を示す概略斜視
図。
【図22】実施形態1の変形実施形態の固体処理剤容器
7と固体処理剤供給部8と固体処理剤誘導部9の配置を
示す概略斜視図。
【図23】実施形態1の撮像部400を収容する撮像部
収容体100の断面図。
【図24】実施形態1の装置の撮像部400の概略斜視
図。
【図25】実施形態1の撮像素子部411の概略断面
図。
【図26】実施形態1の撮像部400のブロック図。
【図27】実施形態1の写真原稿収容容器510の斜視
図。(A)は回転軸511にマットシート516が巻か
れる前の状態を、(B)は回転軸511にマットシート
516が大方巻かれた状態を示す。
【図28】実施形態1の写真原稿収容容器510の斜視
図。回転軸511にマットシート516が完全に巻かれ
た状態を示す。
【図29】実施形態1の巻取部160と写真原稿収容容
器収容部620と写真原稿送出部630の付近の概略断
面を示す概略断面図。
【図30】実施形態1の巻取部160の動作の説明図。
【図31】実施形態1の巻取部160の動作の説明図。
【図32】実施形態1の巻取部160の動作の説明図。
【図33】実施形態1の写真原稿送出部630の動作の
説明図。
【図34】実施形態1の写真原稿送出部630の動作の
説明図。
【図35】実施形態1の画像処理装置A〜Cのブロック
図。
【図36】実施形態1の画像処理システムの印画紙から
見たフロー図。
【図37】実施形態1の印画紙の切断パターンを示す
図。
【図38】実施形態1の露光部210の概略構成図。
【図39】実施形態1の露光素子部230の周辺の概略
図。(A)は断面図で、(B)は斜視図である。
【図40】実施形態1の露光部210のブロック図。
【図41】実施形態1の印画紙を所定の幅に切断する所
定幅カッタ563や所定長カッタ571周辺の概略斜視
図。
【図42】実施形態1のソータ内部の概略斜視図。
【図43】実施形態1のソータ700の制御ブロック
図。
【図44】実施形態3の画像処理システムの外観の3面
図。(A)は左側面図であり、(B)は正面図であり、
(C)は右側面図である。
【図45】実施形態3の外枠600及び全体制御装置3
00の右側面図。
【図46】実施形態3のソータ700の断面図。
【図47】実施形態3の斜め上方から見たイメージ図で
ある。
【図48】実施形態4の画像処理システムの概略斜視
図。
【図49】実施形態4の画像処理システムのブロック
図。
【図50】実施形態4の画像処理システムの画像に関す
る情報・データの流れを示す概念図。
【図51】実施形態4の画像処理システムの全体制御装
置300のブロック図。
【図52】実施形態4の画像処理システムの画像処理装
置A〜Cのブロック図。
【図53】実施形態4の画像処理システムの全体制御装
置300の画像出力I/F340内の信号処理部323
と回線送信部324のブロック図。
【図54】実施形態4の画像処理システムの画像処理装
置A〜Cの画像入力I/F920内の回線受信部926
と信号処理部927のブロック図。
【符号の説明】
1 フィルム現像処理部 2 フィルム現像処理部の補助タンク 3 フィルム現像処理部の補助タンクのフィルター 4 ペーパー現像処理部 5 ペーパー現像処理部の補助タンク 6 ペーパー現像処理部の補助タンクのフィルター 7 固体処理剤容器 8 固体処理剤供給部 9 固体処理剤誘導部 12 廃液管 22、52 剣山 23、53 パイプ 24、54 ポンプ 25、55 パイプ 31、61 フィルターの濾過部 32、62 フィルターの抑え部 33、63 フィルターの摘持部 100 撮像部収容体 200 露光部収容体 210 露光部 300 全体制御装置 310 モニタ(全体制御装置300のモニタ) 390 指示入力部 400 撮像部 510 写真原稿収容容器・写真原稿収容体 550 後処理部 600 外枠 610 フィルム送出部 611 挿入口 620 写真原稿収容容器収容部 630 写真原稿送出部 700 ソータ 800 廃液処理部 910(A〜C) (画像処理装置の)モニタ F フィルム、写真原稿
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−118569(JP,A) 特開 平6−347926(JP,A) 特開 平5−289186(JP,A) 特開 昭61−124932(JP,A) 特開 昭62−78539(JP,A) 特開 昭61−25092(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/00 - 17/00 G03B 27/00 - 27/80 G03C 3/00 525 H04N 1/00

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント用感光材料をデジタル露光する
    露光手段を設けた装置本体、及び、該装置本体を取り囲
    むように設けられた外枠を有する露光装置において、 該外枠が、該装置本体とは別に固定されることを特徴と
    する露光装置。
  2. 【請求項2】 前記外枠の前面が、底面付近が存在しな
    い又は凹んだ形状であり、中部が凹んだ形状で、上部及
    び床面付近より上側の下部が突出した形状であることを
    特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 プリント用感光材料をデジタル露光する
    露光手段を設けた装置本体、及び、該装置本体を取り囲
    むように設けられた外枠を有する露光装置において、 前記外枠の前面が、底面付近が存在しない又は凹んだ形
    状であり、中部が凹んだ形状で、上部及び床面付近より
    上側の下部が突出した形状であり、且つ、前記外枠の一
    部が開閉可能であり、前記外枠の一部を開くことによ
    り、前記装置本体が前記外枠の外に移動可能である こと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記露光手段を構成する光学ユニットを
    収容する露光部収容体が前記装置本体の表面にあること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の露光装
    置。
  5. 【請求項5】 プリント用感光材料をデジタル露光する
    露光手段を設けた装置本体、及び、該装置本体を取り囲
    むように設けられた外枠を有する露光装置において、前記外枠の一部が開閉可能であり、前記外枠の一部を開
    くことにより、前記装置本体が前記外枠の外に移動可能
    であり、 前記露光手段を構成する光学ユニットを収容する露光部
    収容体が前記装置本体の表面に あることを特徴とする露
    光装置。
  6. 【請求項6】 前記装置本体が、車輪を有し、当該車輪
    により前記外枠の外に移動可能であることを特徴とする
    請求項5に記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 プリント用感光材料をデジタル露光する
    露光手段を設けた装置本体、及び、該装置本体を取り囲
    むように設けられた外枠を有する露光装置において、 前記装置本体が、車輪を有し、当該車輪により前記外枠
    の外に移動可能であることを特徴とする 露光装置。
  8. 【請求項8】 ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理す
    る現像処理部を設けた装置本体、及び、該装置本体を取
    り囲むように設けられた外枠を有する現像処理装置にお
    いて、該外枠が、該装置本体とは別に固定されることを
    特徴とする現像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記外枠の前面が、底面付近が存在しな
    い又は凹んだ形状であり、中部が凹んだ形状で、上部及
    び床面付近より上側の下部が突出した形状であることを
    特徴とする請求項8に記載の現像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記外枠の一部が開閉可能であり、前
    記装置本体が移動可能であることを特徴とする請求項8
    又は請求項9に記載の現像処理装置。
  11. 【請求項11】 ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理
    する現像処理部を設けた装置本体、及び、該装置本体を
    取り囲むように設けられた外枠を有する現像処理装置に
    おいて、 前記外枠の前面が、底面付近が存在しない又は凹んだ形
    状であり、中部が凹んだ形状で、上部及び床面付近より
    上側の下部が突出した形状であり、且つ、前記外枠の一
    部が開閉可能であり、前記装置本体が移動可能であるこ
    とを特徴とする現像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記装置本体が、車輪を有し、当該車
    輪により前記外枠の外に移動可能であることを特徴とす
    る請求項10又は請求項11に記載の現像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記装置本体が、ハロゲン化銀写真感
    光材料用処理剤を収容する処理剤容器を交換可能にセッ
    トする処理剤容器セット部、及び、前記処理剤容器セッ
    ト部にセットされた処理剤容器から、ハロゲン化銀写真
    感光材料用処理剤を前記現像処理部に供給する処理剤供
    給手段、を有し、 前記処理剤容器セット部が前記装置本体の表面にあるこ
    とを特徴とする請求項11又は 請求項12に記載の現像
    処理装置。
  14. 【請求項14】 ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理
    する現像処理部を設けた装置 本体、及び、該装置本体を
    取り囲むように設けられた外枠を有する現像処理装置に
    おいて、 前記外枠の一部が開閉可能であり、前記外枠の一部を開
    くことにより、前記装置本体が前記外枠の外に移動可能
    であり、 前記装置本体が、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤を
    収容する処理剤容器を交換可能にセットする処理剤容器
    セット部、及び、前記処理剤容器セット部にセットされ
    た処理剤容器から、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
    を前記現像処理部に供給する処理剤供給手段、を有し、 前記処理剤容器セット部が前記装置本体の表面にあるこ
    とを特徴とする 現像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記現像処理部として、撮影用ハロゲ
    ン化銀写真感光材料を現像処理するフィルム現像処理部
    とプリント用ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する
    ペーパー現像処理部を有し、 前記フィルム現像処理部が複数の処理工程からなるもの
    であり、 前記ペーパー現像処理部も複数の処理工程からなるもの
    であり、 前記装置本体が前記フィルム現像処理部と前記ペーパー
    現像処理部とを平行に設けたものであることを特徴とす
    る請求項8 〜請求項14の何れか1項に記載の現像処理
    装置。
  16. 【請求項16】 撮影用ハロゲン化銀写真感光材料を処
    理する複数の処理工程からなるフィルム現像処理部、 プリント用ハロゲン化銀写真感光材料を処理する複数の
    処理工程からなるペーパー現像処理部、 撮影用ハロゲン化銀写真感光材料用とプリント用ハロゲ
    ン化銀写真感光材料用について、処理剤を収容する処理
    剤容器を交換可能にセットする処理剤容器セット部、及
    び、 前記処理剤容器セット部にセットされた処理剤容器か
    ら、撮影用ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤とプリン
    ト用ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤を、各処理工程
    に供給する処理剤供給手段、 を設けた現像処理装置において、 前記処理剤容器セット部が、撮影用ハロゲン化銀写真感
    光材料用とプリント用ハロゲン化銀写真感光材料用につ
    いて、前記処理剤容器を交換可能に1ヵ所にセットする
    もので あることを特徴とする現像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記フィルム現像処理部と前記ペーパ
    ー現像処理部とを平行に設け、 処理剤を溶解し処理剤成分を各処理工程に供給する補助
    タンクを、フィルム現像処理部とペーパー現像処理部の
    各処理工程毎に、前記フィルム現像処理部と前記ペーパ
    ー現像処理部との間に設けたことを特徴とする請求項1
    6に 記載の現像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記フィルム現像処理部と前記ペーパ
    ー現像処理部との間の上方に前記処理剤供給手段を設け
    ことを特徴とする請求項17に記載の現像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記処理剤供給手段から前記各補助タ
    ンクに各処理工程用の処理剤を誘導する誘導部材を設け
    たことを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の
    現像処理装置。
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